タイトル: | 公開特許公報(A)_イオン性液体 |
出願番号: | 2006121495 |
年次: | 2007 |
IPC分類: | C07D 233/02,C07D 233/58 |
赤澤 慶彦 JP 2007291018 公開特許公報(A) 20071108 2006121495 20060426 イオン性液体 三洋化成工業株式会社 000002288 赤澤 慶彦 C07D 233/02 20060101AFI20071012BHJP C07D 233/58 20060101ALI20071012BHJP JPC07D233/02C07D233/58 5 OL 15本発明はイオン性液体に関する。 溶媒抽出において、用いられる溶媒は抽出後、除去する必要があり、大量の溶媒をいかに環境汚染がない状態で除去し排出するかが問題であった。 この問題を解決する方法として、グリーンケミストリーを指向して、液体状態を保持する温度範囲が広く、揮発性がないイオン性液体を抽出溶媒として用いることが提案された。 抽出溶媒としてイオン性液体を用いている例として、炭化水素、または炭化水素の混合物から極性不純物を分離することが報告されている(例えば特許文献1)。この技術は、ガソリンやディーゼル燃料中の不純物を低減することに応用でき、不純物が含硫黄物質である場合、大気中の排出されるSO2の削減につながり有用である。従来知られているイオン性液体を抽出溶媒として用いた場合、除去すべき不純物、又は有用な目的物質の抽出効率が充分ではないという問題点があった。特開平2005−314500 除去すべき不純物、又は有用な目的物質の抽出効率が高いイオン性液体を提供することである。 本発明者等は鋭意検討した結果、本発明に至った。すなわち本発明はアニオン(B)とカチオン(C)からなるイオン性液体(A)であって、アニオン(B)が一般式(1)〜(3)で表される各アニオン(B1)〜(B3)からなる群より選ばれる少なくとも1種であるイオン性液体(A)とハロゲン性イオン性液体(H)を必須成分とするイオン性液体である。(式中、R1〜R12はそれぞれ、水素原子、又は水酸基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、エーテル基、アルデヒド基を有していてもよい炭素数が1〜5の炭化水素基であって、同じであっても異なっていてもよい。) 本発明のイオン性液体は、抽出溶媒として用いた場合、除去すべき不純物、又は有用な目的物質の抽出効率が高い。 本発明において、イオン性液体とは大気圧下で融点が35℃以下のイオン性液体を言うものとする。 融点は示差走査熱量法(以下、DSCと記載する。)で測定するものとする。 本発明のイオン性液体の示差走査熱量法で測定した融点は、25℃以下が好ましく、10℃以下がさらに好ましい。本発明において、イオン性液体(A)は、アニオン部分が一般式(1)〜(3)で表される各アニオン(B1)〜(B3)からなる群から選ばれる。R1〜R12はそれぞれ、水素原子、又は水酸基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、エーテル基、アルデヒド基を有していてもよい炭素数が1〜5の炭化水素基であって、同じであっても異なっていてもよい。(B1)の具体例は、フタルイミドアニオン、3−メチルフタルイミドアニオン、3,4−ジメチルフタルイミドアニオン、3,5−ジメチルフタルイミドアニオン、3−アミノフタルイミドアニオン、3−ニトロフタルイミドアニオンなどがある。(B2)の具体例は、ο−スルホベンズイミドアニオン、ο−スルホ−2−ベンズイミドアニオン、3,5−ジメチルフタルイミドアニオン、3−アミノフタルイミドアニオン、3−ニトロフタルイミドアニオンなどがある。(B3)の具体例は、ベンゾジスルホアゾールアニオン、3−メチルベンゾジスルホアゾールアニオン、3,4−ジメチルベンゾジスルホアゾールアニオン、3,5−ジメチルベンゾジスルホアゾールアニオン、3−アミノベンゾジスルホアゾールアニオン、3−ニトロベンゾジスルホアゾールアニオンなどがある。これらのうちで、好ましいものは、フタルイミドアニオンアニオン、ο−スルホベンズイミドアニオンアニオン、ベンゾジスルホアゾールアニオンである。 代表例として、式(1)〜(3)で表されるアニオン(B)のR1〜R12が水素原子のものについて合成方法を例示する。 まず、(1)の合成方法は、無水フタル酸をアンモニア、炭酸アンモニウムまたは尿素とと混合し、加熱することによってまずフタルイミドを合成し、これをカチオン成分と酸交換することによって得られる。(2)の合成方法は、トルエンにクロルスルホン酸を反応させてトルエンスルホニルクロリドとし、これにアンモニアを加え、トルエンスルホンアミドを合成する。これを過酸化マンガン酸塩で酸化しサッカリンを得た後、カチオン成分と酸交換することによって得られる。(3)の合成方法は、1,2−ベンゼンジスルフォニルジクロライドをアンモニア、炭酸アンモニウムまたは尿素と混合し加熱し、これをカチオン成分と酸交換することによって得られる。 イオン性液体(A)について説明する。イオン性液体(A)は、カチオン(C)とアニオン(B)からなる。カチオン(C)として好ましいものは、以下のような含窒素環状化合物の4級塩があげられる。(1)イミダゾリウムカチオン(C1)(下記一般式(4)で表される化合物)R17〜R21は、独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基であって、同じであっても異なっていてもよい。炭素数1〜6のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、2−エチルブチル基などがある。好ましいものは水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ヘキシル基である。(C1)の具体例としては、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム、1−プロピル−3−メチルイミダゾリウム、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウム、1−ブチル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1−プロピル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1−ヘキシル−2,3−ジメチルイミダゾリウムカチオン、1,3−ジメチルイミダゾリウム、1,3−ジエチルイミダゾリウム、1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリウム、1,3,4−トリメチル−2−エチルイミダゾリウム、1,3−ジメチル−2,4−ジエチルイミダゾリウム、1,2−ジメチル−3,4−ジエチルイミダゾリウム、1−メチル−2,3,4−トリエチルイミダゾリウム、1,2,3,4−テトラエチルイミダゾリウム、1,3−ジメチル−2−エチルイミダゾリウム、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1,2,3−トリエチルイミダゾリウム、1,1−ジメチルイミダゾリウム、1,1,2−トリメチルイミダゾリウム、1,1,2,4−テトラメチルイミダゾリウム及び1,1,2,5−テトラメチルイミダゾリウム等がある。(2)イミダゾリニウムカチオン(C2)(下記一般式(5)で表される化合物)R22〜R26は、独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基であって、同じであっても異なっていてもよい。炭素数1〜6のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、2−エチルブチル基などがある。好ましいものは水素原子、メチル基、エチル基である。(C2)の具体例としては、1,2,3−トリメチルイミダゾリニウム、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム、1,3,4−トリメチル−2−エチルイミダゾリニウム、1,3−ジメチル−2,4−ジエチルイミダゾリニウム、1,2−ジメチル−3,4−ジエチルイミダゾリニウム、1−メチル−2,3,4−トリエチルイミダゾリニウム、1,2,3,4−テトラエチルイミダゾリニウム、1,3−ジメチル−2−エチルイミダゾリニウム、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリニウム及び1,2,3−トリエチルイミダゾリニウム等がある。(3)ピリミジニウムカチオン(C3)(下記一般式(6)で表される化合物)R27〜R32は、独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基であって、同じであっても異なっていてもよい。炭素数1〜6のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、2−エチルブチル基などがある。好ましいものは水素原子、メチル基、エチル基である。(C3)の具体例としては、1,3−ジメチルピリミジニウム、1−エチル−3−メチルピリミジニウム、1,3−ジエチルピリミジニウム、1,2,3−トリメチルピリミジニウム、1,2,3,4−テトラメチルピリミジニウム、1,3,4−トリメチル−2−エチルイミダゾリウム、1,3−ジメチル−2,4−ジエチルピリミジニウム、1,2−ジメチル−3,4−ジエチルピリミジニウム及び1−メチル−2,3,4−トリエチルピリミジニウム等がある。(4)ピリジニウムカチオン(C4)(下記一般式(7)で表される化合物)R33〜R38は、独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基であって、同じであっても異なっていてもよい。炭素数1〜6のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、2−エチルブチル基などがある。好ましいものは水素原子、メチル基、エチル基である。(C4)の具体例としては、N−メチルピリジニウムカチオン、N−エチルピリジニウムカチオン、1,2−ジメチルピリジニウムカチオン及び1,3−ジメチルピリジニウムカチオン等がある。(5)ピリダジニウム(C5)(下記一般式(8)で表される化合物)R39〜R44は、独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基であって、同じであっても異なっていてもよい。炭素数1〜6のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、2−エチルブチル基などがある。好ましいものは水素原子、メチル基、エチル基である。(C5)の具体例としては、1、2−ジメチルピリダジニウム、1、2、3−トリメチルピリダジニウム、1、2、4−トリメチルピリダジニウム、1−エチル−2−メチルピリダジニウム及び1−エチル−2、3−ジメチルピリダジニウム等がある。(6)ピラジニウム(C6)(下記一般式(9)で表される化合物)R45〜R50は、独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基であって、同じであっても異なっていてもよい。炭素数1〜6のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、2−エチルブチル基などがある。好ましいものは水素原子、メチル基、エチル基である。(C6)の具体例としては、1,4−ジメチルピラジニウム、1,2,4−トリメチルピリジニウム及び1,2,3,4−トリメチルピリジニウム等がある。(7)ピラゾリウム(C7)(下記一般式(10)で表される化合物)R51〜R55は、独立して、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基であって、同じであっても異なっていてもよい。炭素数1〜6のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、2−エチルブチル基などがある。好ましいものは水素原子、メチル基、エチル基である。(C7)の具体例としては、1、2−ジメチルピラゾリウム、1、2、3−ジメチルピラゾリウム、1、2、4−ジメチルピラゾリウム、1、2、3,4−ジメチルピラゾリウム及び1−エチル−2−メチルピラゾリウム等がある。 これらのうち、さらに好ましくは、イミダゾリウムカチオン(C1)、イミダゾリニウムカチオン(C2)、ピリミジニウムカチオン(C3)であり、特に好ましくは、イミダゾリウムカチオン(C1)である。以下に最も好ましいカチオン(C)の具体例を示す。 1−エチル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−プロピル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムカチオン、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムカチオン等。 イオン性液体(A)として好ましいものを例示すると、以下のイオン性液体が挙げられる。 1−エチル−3−メチルイミダゾリウムο−スルホベンズイミド、1−プロピル−3−メチルイミダゾリウムο−スルホベンズイミド、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムο−スルホベンズイミド、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムο−スルホベンズイミド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムフタルイミド、1−プロピル−3−メチルイミダゾリウムフタルイミド、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムフタルイミド、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムフタルイミド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムベンゾジスルホアゾール、1−プロピル−3−メチルイミダゾリウムベンゾジスルホアゾール、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムベンゾジスルホアゾール等が挙げられる。特に以下の化合物は、25℃以下の融点を有するために好ましい。1−エチル−3−メチルイミダゾリウムスルホο−ベンズイミド、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムο−スルホベンズイミド。本発明において、ハロゲン性イオン性液体(H)とは、イオン性液体を構成する元素中にハロゲンを含むものを言うものとする。ハロゲン性イオン性液体(H)としては粘度の低いイオン性液体が望ましい。例えば、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−プロピル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスホネート、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスホネート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムメチルサルフェート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムメチルサルフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムエチルサルフェート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムエチルサルフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラクロロアルミネート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムテトラクロロアルミネートなどが挙げられる。本発明のイオン性液体は、アニオン(B)とカチオン(C)からなるイオン性液体(A)であって、アニオン(B)が一般式(1)〜(3)で表される各アニオン(B1)〜(B3)からなる群より選ばれる少なくとも1種であるイオン性液体(A)とハロゲン性イオン性液体(H)を必須成分とする。(H)の含有量は、イオン性液体(A)とハロゲン性イオン性液体(H)の合計重量に対して、好ましくは5〜80重量%、さらに好ましくは10〜70重量%、よりましくは10〜50重量%である。 本発明のイオン性液体は抽出溶媒として有用である。 本発明のイオン性液体は、特に極性不純物の抽出に優れ、抽出効率が高い。実施例 次に本発明の具体的な実施例について説明する。本発明はこれに限定されるものではない。部は重量部を示す。実施例1 ガラス製容器に、n−ウンデカン100部(初期の硫黄含量は1000ppmであった。実施例2〜4、比較例1〜2も同様である。)に、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムο−スルホベンズイミド(EMISBI)(A−1)を10部と1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート(EMIBF4)(H−1)を10部仕込んだ。25℃で、20分攪拌し、30分間静置後、n−ウンデカン中の硫黄含量を測定すると60ppmであった。 1−エチル−3−メチルイミダゾリウムο−スルホベンズイミド(A−1)は、25℃でο−スルホベンズイミドのメタノール溶液中に1−エチル−3−メチルイミダゾリウムモノメチル炭酸塩(特開2001−316372記載方法で合成)を10ml/minで滴下することによって得た。実施例2 ガラス製容器に、n−ウンデカン100部に、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムο−スルホベンズイミド(A−1)を5部と1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレートを15部仕込んだ。25℃で、20分攪拌し、30分間静置後、n−ウンデカン中の硫黄含量を測定すると70ppmであった。実施例3 ガラス製容器に、n−ウンデカン100部に、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムο−スルホベンズイミド(BMISBI)(A−2)を10部と1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレートを10部仕込んだ。25℃で、20分攪拌し、30分間静置後、n−ウンデカン中の硫黄含量を測定すると60ppmであった。実施例4 ガラス製容器に、n−ウンデカン100部に、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムο−スルホベンズイミド(A−1)を10部と1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート(BMIBF4)を10部仕込んだ。25℃で、20分攪拌し、30分間静置後、n−ウンデカン中の硫黄含量を測定すると80ppmであった。比較例1 ガラス製容器に、n−ウンデカン100部に、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレートを20部仕込んだ。25℃で、20分攪拌し、30分間静置後、n−ウンデカン中の硫黄含量を測定すると280ppmであった。比較例2 ガラス製容器に、n−ウンデカン100部に、1−ブチル−3−エチルイミダゾリウムテトラフルオロボレートを20部仕込んだ。25℃で、20分攪拌し、30分間静置後、n−ウンデカン中の硫黄含量を測定すると300ppmであった。<硫黄化合物含量の測定法> 硫黄化合物含量の測定についてはICP発光分光分析により測定を行った。表1に硫黄含量の測定結果を示した。本発明のイオン性液体は、抽出溶媒として有用である。 アニオン(B)とカチオン(C)からなるイオン性液体(A)であって、アニオン(B)が一般式(1)〜(3)で表される各アニオン(B1)〜(B3)からなる群より選ばれる少なくとも1種であるイオン性液体(A)とハロゲン性イオン性液体(H)を必須成分とすることを特徴とするイオン性液体。(式中、R1〜R12はそれぞれ、水素原子、又は水酸基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、エーテル基、アルデヒド基を有していてもよい炭素数が1〜5の炭化水素基であって、同じであっても異なっていてもよい。) カチオン(C)が一般式(4)〜(10)で表される各カチオン(C1)〜(C7)からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載のイオン性液体。(式中、R17〜R55はそれぞれ、水素原子または、水酸基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、エーテル基、アルデヒド基を有していてもよい炭素数が1〜6の炭化水素基であって、同じであっても異なっていてもよい。) カチオン(C)が一般式(4)で表されるイミダゾリウムである請求項1又は2に記載のイオン性液体。ハロゲン性イオン性液体(H)の対アニオンが、PF6―、BF4―、AsF6―、SbF6―、N(RfSO2)2―、C(RfSO2)3―、RfSO2―(Rfは炭素数1〜12のフルオロアルキル基)N(FSO2)2−、F―、Cl−、Br−、I−、ClO4―、AlF4―、AlCl4―からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜3のいずれか1項に記載のイオン性液体。請求項1〜4のいずれか1項に記載のイオン性液体を含有する抽出溶媒。 【課題】除去すべき不純物、又は有用な目的物質の抽出効率が高いイオン性液体を提供することである。【解決手段】アニオン(B)とカチオン(C)からなるイオン性液体(A)であって、アニオン(B)が一般式(1)〜(3)で表される各アニオン(B1)〜(B3)からなる群より選ばれる少なくとも1種であるイオン性液体(A)とハロゲン性イオン性液体(H)を必須成分とすることを特徴とするイオン性液体。【化1】【化2】【化3】【選択図】 なし