| タイトル: | 特許公報(B2)_試料分析方法および試料分析装置 |
| 出願番号: | 2006072446 |
| 年次: | 2011 |
| IPC分類: | G01N 21/31 |
星子 進 小林 克史 山本 典正 JP 4758793 特許公報(B2) 20110610 2006072446 20060316 試料分析方法および試料分析装置 シスメックス株式会社 390014960 宮園 博一 100104433 星子 進 小林 克史 山本 典正 20110831 G01N 21/31 20060101AFI20110811BHJP JPG01N21/31 G01N 21/31 特開昭54−063785(JP,A) 特開平06−180285(JP,A) 特開昭51−075594(JP,A) 15 2007248276 20070927 24 20090310 森口 正治 本発明は、試料分析方法および試料分析装置に関し、特に、干渉物質を含む試料を測定する試料分析方法および試料分析装置に関する。 従来、臨床検査の分野では試料分析装置の一例として臨床分析器が用いられている。臨床分析器での検査に先立って、サンプルの品質評価を行うために、サンプル中の干渉物質(ヘモグロビン、ビリルビン、乳びなど)の測定が実施されている。なお、干渉物質とは、検査対象となる目的物質とともにサンプル中に共存し、その目的物質の測定に悪影響を与える物質のことである。サンプル中にこのような干渉物質が存在することにより、サンプルの光学的情報が変化して目的物質の光学的測定を正確に行えなくなることがある。これらの干渉物質の濃度はそれぞれ干渉物質に特有の異なる波長の吸光度を測定することによって求めることができる。しかしながら、サンプル中のヘモグロビンやビリルビンを測定する際に、サンプルに乳びが存在する場合には、各波長の吸光度に乳びによるベースラインの上昇が認められるため、正確な濃度測定を実施することが困難であった。その一方、サンプルの品質評価のための干渉物質の測定において、乳びの影響を受けることなくヘモグロビンやビリルビンの測定を実施することが望まれている。 そこで、従来、乳びの吸光度が波長の指数関数で表されることを利用して、所定の波長での吸光度を推定するとともに、その波長での実測の吸光度から推定した吸光度を差し引くことにより、乳びの影響を除去する測定方法が提案されている。(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示された測定方法では、ヘモグロビンおよびビリルビンの吸収が実質的になく、かつ、乳びの吸収がある波長(660nm)により取得された吸光度を、乳びの吸光度と波長との関係を示す指数関数(A=α・λβ(A:吸光度、α:粒子に起因する定数、β:平均粒子径に起因する定数、λ:波長))に代入することにより、所定の波長λでの吸光度Aを推定している。特開平6−66808号公報 上記特許文献1に開示された測定方法では、ヘモグロビンおよびビリルビンの吸収が実質的になく、かつ、乳びの吸収がある波長で取得した吸光度が1つしかないので、所定の波長λでの吸光度Aを推定する式(A=α・λβ)の未知数α(粒子に起因する定数)およびβ(平均粒子径に起因する定数)を定めるために、近似式を用いている。したがって、近似式を用いて定められた吸光度の推定式から所定の波長での正確な推定値(吸光度)を算出するのは、困難である。その結果、実測の測定値から乳びの影響が除去された正確な測定結果を取得するのが困難になるという問題点がある。 この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、正確な光学的情報を取得することが可能な試料分析方法および試料分析装置を提供することを目的とする。課題を解決するための手段および発明の効果 上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による試料分析方法は、ヘモグロビンが実質的に吸収せず、乳びが吸収する波長である第1波長および第2波長においてそれぞれ第1吸光度および第2吸光度を取得するとともに、ヘモグロビンおよび乳びが吸収する波長である第3波長において第3吸光度を取得する工程と、第1吸光度または第2吸光度に基づいて試料に含まれる乳びの含有度合いを求める工程と、第1吸光度および第2吸光度に基づいて、任意の波長λにおける乳びの吸光度Aを求めるための関係式A=α・λβにおける未知数αおよびβを求める工程と、関係式のλに第3波長を代入して、第3波長における乳びの吸光度を推定する工程と、第3波長における乳びの吸光度を第3吸光度から差し引くことにより、試料に含まれるヘモグロビンの含有度合いを求める工程とを含む。 上記第1の局面による試料分析方法は、第1波長、第2波長および第3波長は、ビリルビンが実質的に吸収しない波長であり、ヘモグロビン、乳びおよびビリルビンが吸収する波長である第4波長において第4吸光度を取得する工程と、関係式のλに第4波長を代入して、第4波長における乳びの吸光度を推定する工程と、ヘモグロビンの含有度合いを定数倍することにより、第4波長におけるヘモグロビンの吸光度を推定する工程と、第4吸光度から、第4波長における乳びの吸光度と、第4波長におけるヘモグロビンの吸光度を差し引くことにより、試料に含まれるビリルビンの含有度合いを求める工程とをさらに含む。また、ヘモグロビンおよび乳びは、試料に含まれる目的物質の光学測定に干渉する物質であり、試料から第1吸光度、第2吸光度および第3吸光度を測定した後、上記試料に試薬を添加して測定用試料を調製する工程と、測定用試料を光学測定する工程と、光学測定して得られた光学的情報に基づいて試料に含まれる目的物質の分析を行う工程とをさらに含む。また、試料から得られたヘモグロビンおよび乳びの含有度合いに関する情報とともに、目的物質の分析結果を出力する出力工程をさらに含む。また、目的物質は、血液の凝固機能に関連する物質であり、試料は、血漿である。 この発明の第2の局面による試料分析装置は、ヘモグロビンが実質的に吸収せず、乳びが吸収する波長である第1波長および第2波長においてそれぞれ第1吸光度および第2吸光度を取得するとともに、ヘモグロビンおよび乳びが吸収する波長である第3波長において第3吸光度を取得する測定部と、第1吸光度または第2吸光度に基づいて試料に含まれる乳びの含有度合いを求め、第1吸光度および第2吸光度に基づいて、任意の波長λにおける乳びの吸光度Aを求めるための関係式A=α・λβにおける未知数αおよびβを求めるとともに、関係式のλに第3波長を代入して、第3波長における乳びの吸光度を推定し、第3波長における乳びの吸光度を第3吸光度から差し引くことにより、試料に含まれるヘモグロビンの含有度合いを求める取得手段とを備えている。 上記第2局面による試料分析装置は、第1波長および第2波長は、ビリルビンが実質的に吸収しない波長であり、測定部は、ヘモグロビン、乳びおよびビリルビンが吸収する波長である第4波長において第4吸光度を取得し、取得手段は、関係式のλに第4波長を代入して、第4波長における乳びの吸光度を推定し、ヘモグロビンの含有度合いを定数倍することにより、第4波長におけるヘモグロビンの吸光度を推定し、第4吸光度から、第4波長における乳びの吸光度と、第4波長におけるヘモグロビンの吸光度を差し引くことにより、試料に含まれるビリルビンの含有度合いを求める。また、ヘモグロビンおよび乳びの含有度合いに関する情報を出力する出力手段をさらに備える。 上記第2の局面による試料分析装置において、好ましくは、ヘモグロビンおよび乳びは、試料に含まれる目的物質の光学測定に干渉する物質であり、測定部は、試料に試薬を添加することにより目的物質の光学測定に用いる測定用試料を調製する調製手段をさらに備え、試薬が添加される前の試料から第1吸光度、第2吸光度および第3吸光度を測定し、上記試料から測定用試料を調製し、測定用試料を光学測定し、光学測定して得られた光学的情報に基づいて試料に含まれる目的物質の分析を行うように構成されている。また、試料から得られたヘモグロビンおよび乳びの含有度合いに関する情報とともに、目的物質の分析結果を出力する出力手段をさらに備える。 上記第2の局面による試料分析装置において、好ましくは、測定部は、第1波長の光、第2波長の光および第3波長の光を選択的に照射する光源と、第1波長の光、第2波長の光および第3波長の光を受光する受光部とを含む。このように構成すれば、光源により容易に第1波長の光、第2波長の光および第3波長の光を試料に照射することができるとともに、試料を通過した3種の波長の光を容易に受光部により受光することができる。また、試料が収容された透光性の容器を円環状に複数保持するテーブルをさらに備え、テーブルに保持された複数の容器は、テーブルが回転することにより光源と受光部との間に順次配置されるように構成されている。 上記第2の局面による試料分析装置において、好ましくは、第1波長および第2波長が、590nm以上900nm以下の波長である。このように590nm以上900nm以下の範囲から第1波長および第2波長を選択すれば、第1物質が実質的に吸収せず、第2物質が吸収する波長を選択することができる。 上記第2の局面による試料分析装置において、好ましくは、第3波長が、500nm以上590nm未満の波長である。このように500nm以上590nm未満の範囲から第3波長を選択すれば、第1物質の吸収波長を選択することができる。 上記第4波長において第4吸光度を測定する構成において、好ましくは、第4波長が、300nm以上500nm未満の波長である。このように300nm以上500nm未満の範囲から第4波長を選択すれば、第3物質の吸収波長を選択することができる。 以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。 図1は、本発明の一実施形態による検体分析装置の全体構成を示した斜視図であり、図2は、図1に示した一実施形態による検体分析装置の検出機構部および搬送機構部を示した平面図である。また、図3〜図9は、図1に示した一実施形態による検体分析装置の構成の詳細を説明するための図である。図10〜図15は、干渉物質の吸光度スペクトルを示したグラフである。まず、図1〜図15を参照して、本発明の一実施形態による検体分析装置1の全体構成について説明する。 本発明の一実施形態による検体分析装置1は、血液の凝固・線溶機能に関連する特定の物質の量や活性の度合いを光学的に測定して分析するための装置であり、検体としては血漿を用いる。なお、本実施形態による検体分析装置1では、凝固時間法、合成基質法および免疫比濁法を用いて検体の光学的な測定を行っている。凝固時間法は、検体が凝固する過程を透過光または散乱光の変化として検出する測定方法である。また、合成基質法は、検体に添加された発色性合成基質が発色する過程の吸光度の変化を、透過光の変化に基づき検出する測定方法である。また、免疫比濁法は、検体に添加されたラテックス試薬などの抗体感作試薬が抗原抗体反応することによる吸光度の変化を、透過光の変化に基づき検出する測定方法である。検体分析装置1は、図1に示すように、検出機構部2と、検出機構部2の前面側に配置された搬送機構部3と、検出機構部2に電気的に接続された制御装置4とにより構成されている。 搬送機構部3は、検体を収容した複数(本実施形態では、10本)の試験管150が載置されたラック151を検出機構部2の吸引分注位置2a(図2参照)に対応する位置まで搬送することにより、検出機構部2に検体を自動的に供給するように構成されている。この搬送機構部3は、未処理の検体を収容した試験管150が載置されたラック151をセットするためのラックセット領域3aと、処理済みの検体を収容した試験管150が載置されたラック151を収容するためのラック収容領域3bとを有している。すなわち、ラックセット領域3aにセットされたラック151は、図2に示すように、検出機構部2の吸引分注位置2aに対応する位置まで搬送される。そして、検出機構部2による試験管150内の検体の分注(一次分注)処理が行われた後、ラック収容領域3bに搬送されて収容される。なお、搬送機構部3のラックセット領域3aには、複数のラック151をセット可能である。 制御装置4は、パーソナルコンピュータ(PC)などからなり、図1に示すように、制御部4aと、表示部4bと、キーボード4cとを含んでいる。この制御部4aは、図5に示すように、CPU4dと、ROM4eと、RAM4fと、ハードディスク4gと、入出力インタフェース4hと、画像出力インタフェース4iと、通信インタフェース4jとから主として構成されており、CPU4d、ROM4e、RAM4f、ハードディスク4g、入出力インタフェース4h、画像出力インタフェース4i、および通信インタフェース4jは、バス4kによってデータ通信可能に接続されている。 CPU4dは、ROM4eおよびハードディスク4gに記憶されているコンピュータプログラムおよびRAM4fに読み出されたコンピュータプログラムを実行することが可能である。 ROM4eは、CPU4dに実行させるためのコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムの実行に用いるデータなどを記憶している。 RAM4fは、ROM4eおよびハードディスク4gに記憶されているコンピュータプログラムの読み出し、およびコンピュータプログラムを実行するときのCPU4dの作業領域として用いられる。 ハードディスク4gは、CPU4dに実行させるためのコンピュータプログラムやそのコンピュータプログラムの実行に用いるデータなどを記憶している。このコンピュータプログラムは、検出機構部2で測定された光学的情報を分析し、分析結果を出力するための機能を有している。 入出力インタフェース4hには、キーボード4c、マウス(図示せず)などからなる入力部が接続されている。この入力部(キーボード4cやマウスなど)は、表示部4bの画面上における操作などを行うために設けられている。画像出力インタフェース4iは、液晶ディスプレイからなる表示部4bに接続されている。表示部4bは、検体中に存在する干渉物質(ヘモグロビン、乳び(脂質)およびビリルビン)に関する情報と、制御部4aで得られた分析結果とを表示するために設けられている。通信インタフェース4jは、検出機構部2に接続されており、検出機構部2で測定される光学的情報を受信するための機能を有している。 検出機構部2は、搬送機構部3から供給された検体に対して光学的な測定を行うことにより、検体に関する光学的情報を取得することが可能なように構成されている。本実施形態による検体分析装置1では、搬送機構部3の試験管150から検出機構部2のキュベット152(図2参照)内に分注された検体に対して光学的な測定が行われる。検出機構部2は、図1および図2に示すように、キュベット供給部10と、回転搬送部20と、検体分注アーム30と、第1光学的情報取得部40と、ランプ部50と、2つの試薬分注アーム60と、キュベット移送部70と、第2光学的情報取得部80と、緊急検体セット部90と、キュベット廃棄部100と、流体部110とを備えている。 キュベット供給部10は、複数のキュベット152を回転搬送部20に順次供給することが可能なように構成されている。このキュベット供給部10は、図2に示すように、ブラケット11(図1参照)を介して装置本体に取り付けられたホッパ12と、ホッパ12の下方に設けられた2つの誘導板13と、2つの誘導板13の下端に配置された支持台14と、支持台14から所定の間隔を隔てて設けられた供給用キャッチャ部15とを含んでいる。2つの誘導板13は、キュベット152のつば部152a(図4参照)の直径よりも小さく、かつ、キュベット152の胴部152b(図4参照)の直径よりも大きくなるような間隔を隔てて互いに平行に配置されている。ホッパ12内に供給されたキュベット152は、つば部152aが2つの誘導板13の上面に係合した状態で、支持台14に向かって滑り落ちながら移動するように構成されている。 支持台14は、図2に示すように、支持台14に対して回転可能に設けられた回転部14aと、回転部14aに隣接して形成された凹部14bとを有している。回転部14aの外周部分には、所定の角度(90度)毎に4つの切欠部14cが形成されている。これらの4つの切欠部14cは、2つの誘導板13により誘導されたキュベット152を1つずつ収容するために設けられている。また、凹部14bは、回転部14aの切欠部14c内のキュベット152を受け取ることが可能なように構成されており、供給用キャッチャ部15によりキュベット152を回転搬送部20に供給する際の供給開始位置として設けられている。 供給用キャッチャ部15は、キュベット供給部10のキュベット152を回転搬送部20に供給するために設けられている。この供給用キャッチャ部15は、駆動モータ15aと、駆動モータ15aに接続されたプーリ15bと、プーリ15bと所定の間隔を隔てて設けられたプーリ15cと、プーリ15bおよび15cに装着された駆動伝達ベルト15dと、プーリ15cに軸15eを介して取り付けられたアーム部15fと、アーム部15fを上下方向に移動させるための駆動部15gとを有している。駆動モータ15aは、アーム部15fを支持台14と回転搬送部20との間で軸15eを中心に回動させるための駆動源としての機能を有している。アーム部15fの先端部には、キュベット152を挟み込んで把持するためのチャック部15hが設けられている。 回転搬送部20は、キュベット供給部10から供給されたキュベット152と、キュベット152内の検体に添加される試薬を収容した試薬容器(図示せず)とを回転方向に搬送するために設けられている。この回転搬送部20は、円形状の試薬テーブル21と、円形状の試薬テーブル21の外側に配置された円環形状の試薬テーブル22と、円環形状の試薬テーブル22の外側に配置された円環形状の二次分注テーブル23と、円環形状の二次分注テーブル23の外側に配置された円環形状の一次分注テーブル24とにより構成されている。これらの一次分注テーブル24、二次分注テーブル23、試薬テーブル21および試薬テーブル22は、それぞれ、時計回り方向および反時計回り方向の両方に回転可能で、かつ、各々のテーブルが互いに独立して回転可能なように構成されている。 試薬テーブル21および22は、それぞれ、所定の間隔を隔てて設けられた複数の孔部21aおよび22aを含んでいる。試薬テーブル21および22の孔部21aおよび22aは、検体から測定用試料を調製する際に添加される種々の試薬を収容した複数の試薬容器(図示せず)を載置するために設けられている。また、一次分注テーブル24および二次分注テーブル23は、それぞれ、所定の間隔を隔てて設けられた円筒形状の複数の保持部24aおよび23aを含んでいる。保持部24aおよび23aは、キュベット供給部10から供給されたキュベット152を保持するために設けられている。一次分注テーブル24の保持部24aに保持されたキュベット152には、一次分注処理の際に、搬送機構部3の試験管150からの検体が分注される。また、二次分注テーブル23の保持部23aに保持されたキュベット152には、二次分注処理の際に、一次分注テーブル24に保持されたキュベット152からの検体が分注される。また、保持部24aには、図4に示すように、保持部24aの側方の互いに対向する位置に一対の小孔24bが形成されている。この一対の小孔24bは、後述する第1光学的情報取得部40の光ファイバ55から出射された光を通過させるために設けられている。 図2に示した検体分注アーム30は、搬送機構部3により検出機構部2の吸引分注位置2aに搬送された試験管150内の検体を、回転搬送部20の一次分注テーブル24の保持部24aに保持されているキュベット152内に分注するための機能を有している。また、検体分注アーム30は、回転搬送部20の一次分注テーブル24の保持部24aに保持されているキュベット152内の検体を、二次分注テーブル23の保持部23aに保持されているキュベット152内に分注するための機能も有している。この検体分注アーム30は、駆動モータ31と、駆動モータ31に接続された駆動伝達部32と、駆動伝達部32に軸33(図1参照)を介して取り付けられたアーム部34とを含んでいる。駆動伝達部32は、駆動モータ31からの駆動力によりアーム部34を、軸33を中心に回動させるとともに、上下方向に移動させることが可能なように構成されている。アーム部34の先端部には、検体の吸引および吐出を行うためのノズル35(図1参照)が取り付けられている。 第1光学的情報取得部40は、試薬を添加する前の検体中の干渉物質(乳び、ヘモグロビンおよびビリルビン)の有無、種類および含有の度合いなどを検出するために、検体から光学的な情報(吸光度)を取得するように構成されている。この第1光学的情報取得部40による検体の光学的情報(吸光度)の取得は、第2光学的情報取得部80による検体の光学的な測定の前に行われる。第1光学的情報取得部40は、図2および図3に示すように、回転搬送部20の一次分注テーブル24の上方に配置されており、一次分注テーブル24の保持部24aに保持されたキュベット152内の検体から光学的な情報を取得する。第1光学的情報取得部40は、図3および図4に示すように、発光側ホルダ41と、光電変換素子42(図4参照)と、受光側ホルダ43と、ブラケット44と、光電変換素子42が実装される基板45とを含んでいる。 基板45は、光電変換素子42からの電気信号を増幅して、制御装置4の制御部4aに送信する機能を有している。基板45は、図6に示すように、プリアンプ45aと、増幅部45bと、A/D変換器45cと、コントローラ45dとにより構成されている。また、増幅部45bは、アンプ45eと、電子ボリューム45fとを有している。プリアンプ45aおよびアンプ45eは、光電変換素子42からの電気信号を増幅するために設けられている。増幅部45bのアンプ45eは、コントローラ45dからの制御信号を電子ボリューム45fに入力することによりアンプ45eのゲイン(増幅率)を調整することが可能なように構成されている。A/D変換器45cは、アンプ45eにより増幅された電気信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換するために設けられている。 コントローラ45dは、後述するランプ部50の光ファイバ55から出射される光の波長(405nm、575nm、660nmおよび800nm)の周期的な変化に合わせて、アンプ45eのゲイン(増幅率)を変化させるように構成されている。また、コントローラ45dは、図6に示すように、制御装置4の制御部4aに電気的に接続されており、第1光学的情報取得部40において取得されたデジタル信号のデータを制御装置4の制御部4aに送信する。これにより、制御装置4において、第1光学的情報取得部40からのデジタル信号のデータの分析(解析)が行われることにより、光ファイバ55から出射される4種の光に対するキュベット152内の検体の吸光度が求められるとともに、検体中の干渉物質の有無や種類、含有の度合いなどが分析される。そして、その分析結果に基づいて、第2光学的情報取得部80による検体の測定を行うか否かが判断されるとともに、第2光学的情報取得部80からの検出結果の分析方法と分析結果の表示方法とが制御される。 ランプ部50は、図7に示すように、ハロゲンランプ51と、3つの集光レンズ52と、円板形状のフィルタ部材53と、光ファイバカプラ54と、光ファイバ55および56とを有している。3つの集光レンズ52は、ハロゲンランプ51からの光をフィルタ部材53に集光するために設けられている。そして、光ファイバカプラ54から延びる2つの光ファイバ55および56は、それぞれ、第1光学的情報取得部40および第2光学的情報取得部80に導かれている。 また、フィルタ部材53は、図7および図8に示すように、軸53aを中心に回転可能に設けられている。このフィルタ部材53には、図8に示すように、透過波長の異なる複数のフィルタ53bがフィルタ部材53の回転方向に沿って所定の角度間隔(本実施形態では45度間隔)で設けられている。上記のように、透過波長の異なる複数のフィルタ53bを有するフィルタ部材53を回転可能に構成することによって、ハロゲンランプ51の光が透過波長の異なる複数のフィルタ53bを順次通過することが可能であるので、複数の異なる波長を有する光を光ファイバ55および56に順次供給することが可能である。なお、本実施形態では、フィルタ部材53により、405nm、575nm、660nmおよび800nmの4つの異なる波長を有する光が光ファイバ55に供給されるとともに、340nm、405nm、575nm、660nmおよび800nmの5つの異なる波長を有する光が光ファイバ56に供給されている。 光ファイバ55は、図3〜図6に示すように、光ファイバカプラ54(図7参照)から供給された4つの異なる波長を有する光を一次分注テーブル24の保持部24aに保持されたキュベット152に照射するように設けられている。発光側ホルダ41は、図3に示すように、光ファイバ55を支持するために設けられている。光電変換素子42は、キュベット152を通過した光ファイバ55からの光を検出して、電気信号に変換するための機能を有している。受光側ホルダ43は、図3に示すように、ブラケット44を介して発光側ホルダ41に取り付けられており、内部に光電変換素子42(図4参照)を収容可能な形状に形成されている。この受光側ホルダ43には、所定の位置にスリット43bが設けられた蓋部材43aが取り付けられている。一次分注テーブル24の保持部24aに保持されたキュベット152を透過した光ファイバ55からの光は、蓋部材43aのスリット43bを介して光電変換素子42により検出される。 光ファイバ56は、図9に示すように、光ファイバカプラ54(図7参照)から供給された5つの異なる波長を有する光を後述する第2光学的情報取得部80のキュベット載置部81(図2参照)に保持されたキュベット152に照射するように設けられている。 ここで、図10〜図15を参照して、第1光学的情報取得部40に導かれる光ファイバ55から照射される4種の波長(405nm、575nm、660nmおよび800nm)の光について詳細に説明する。660nmの波長を有する光および800nmの波長を有する光は、図10〜図12に示すように、ヘモグロビンおよびビリルビンが実質的に吸収せず、かつ、乳びが吸収する光である。また、575nmの波長を有する光は、ビリルビンが実質的に吸収せず、かつ、ヘモグロビンおよび乳びが吸収する光である。また、405nmの波長を有する光は、ヘモグロビン、ビリルビンおよび乳びのいずれもが吸収する光である。そして、図12に示すように、乳びは、低波長域の405nmから高波長域の800nmまでの波長の光を吸収していることが分かる。したがって、ヘモグロビンに乳びを添加した場合には、図13に示すように、図10に示したヘモグロビンの吸光度スペクトルに比べて、乳びの吸光度(吸収する光)の分だけ、ヘモグロビンの吸光度スペクトルのベースラインが上昇していることが分かる。また、ビリルビンに乳びを添加した場合にも、図14に示すように、図11に示したビリルビンの吸光度スペクトルに比べて、乳びの吸光度の分だけ、ビリルビンの吸光度スペクトルのベースラインが上昇していることが分かる。 また、図12に示した乳びの吸光度スペクトルを両対数グラフにプロットした場合には、図15に示すように、乳びの吸光度スペクトルは、実質的に一次式(直線)になることが知られている。すなわち、その一次式(直線)は、定数aおよびbを用いて、以下の式(1)のように表すことができる。 log10Y = alog10X+b ・・・(1)(Y:吸光度、X:波長) 本実施形態による検体分析装置1で測定しようとする検体(血漿)には、干渉物質(乳び、ヘモグロビンおよびビリルビン)が含まれているので、405nmの波長を有する光を用いて測定した検体の吸光度は、乳びの吸光度、ヘモグロビンの吸光度およびビリルビンの吸光度が寄与している。また、575nmの波長を有する光を用いて測定した検体の吸光度は、乳びの吸光度およびヘモグロビンの吸光度が寄与して、ビリルビンの吸光度は寄与していない。また、660nmおよび800nmの波長を有する光を用いて測定した検体の吸光度は、乳びの吸光度のみが寄与して、ヘモグロビンの吸光度およびビリルビンの吸光度は寄与していない。したがって、660nmおよび/または800nmの波長を有する光を用いて測定した検体の吸光度を分析することにより、検体中の乳びの含有量が測定に悪影響を与える量であるか否かを判定することが可能となる。また、575nmの波長を有する光を用いて測定した検体の吸光度から、乳びの影響(吸光度)を除去することにより、検体中のヘモグロビンの含有量が測定に悪影響を与える量であるか否かを判定することが可能となる。そして、405nmの波長を有する光を用いて測定した検体の吸光度から、乳びの影響(吸光度)およびヘモグロビンの影響(吸光度)を除去することにより、検体中のビリルビンの含有量が測定に悪影響を与える量であるか否かを判定することが可能となる。 また、図2に示した2つの試薬分注アーム60は、試薬テーブル21および22の孔部21aおよび22aに載置された試薬容器(図示せず)内の試薬を、二次分注テーブル23のキュベット152に分注するために設けられている。これらの2つの試薬分注アーム60により、二次分注テーブル23のキュベット152内の検体に試薬が添加されて測定用試料が調製される。2つの試薬分注アーム60は、図2に示すように、それぞれ、駆動モータ61と、駆動モータ61に接続された駆動伝達部62と、駆動伝達部62に軸63(図1参照)を介して取り付けられたアーム部64とを含んでいる。駆動伝達部62は、駆動モータ61からの駆動力によりアーム部64を、軸63を中心に回動させるとともに、上下方向に移動させることが可能なように構成されている。アーム部64の先端部には、試薬の吸引および吐出を行うためのノズル65(図1参照)が取り付けられている。 キュベット移送部70は、測定用試料を収容したキュベット152を回転搬送部20の二次分注テーブル23と第2光学的情報取得部80のキュベット載置部81との間で移送するために設けられている。キュベット移送部70は、図2に示すように、キュベット152を挟み込んで把持するためのチャック部71と、チャック部71をX方向、Y方向およびZ方向(図1参照)に各々移動させるための駆動機構部72とを含んでいる。また、駆動機構部72は、チャック部71を振動させるための機能を有している。これにより、キュベット152を把持した状態でチャック部71を振動させることによって、容易に、キュベット152内に収容された測定用試料を攪拌することが可能である。 第2光学的情報取得部80は、検体に試薬を添加して調製された測定用試料の加温を行うとともに、測定用試料の光学的な測定を行う機能を有している。この第2光学的情報取得部80は、図2に示すように、キュベット載置部81と、キュベット載置部81の下方に配置された検出部82とにより構成されている。キュベット載置部81には、キュベット152を挿入するための複数の挿入孔81aが設けられている。また、キュベット載置部81には、挿入孔81aに挿入されたキュベット152を所定の温度に加温するための加温機構(図示せず)が内蔵されている。 また、第2光学的情報取得部80の検出部82は、挿入孔81aに挿入されたキュベット152内の測定用試料に対して複数の条件下で光学的な測定を行うことが可能なように構成されている。この検出部82は、図9に示すように、光電変換素子83と、プリアンプ84と、増幅部85と、A/D変換器86と、ロガー87と、コントローラ88とを含んでいる。 また、図9に示した光電変換素子83は、キュベット載置部81の挿入孔81aに挿入されたキュベット152内の測定用試料を透過したランプ部50からの光を検出して電気信号に変換するための機能を有している。この光電変換素子83は、ランプ部50の光ファイバ56から照射される5種の光を受光するように配置されている。なお、光ファイバ56から照射される340nmおよび405nmの波長を有する光は、それぞれ、合成基質法による測定に用いられる。また、575nmおよび800nmの波長を有する光は、それぞれ、免疫比濁法による測定に用いられる。また、660nmの波長を有する光は、凝固時間法による測定に用いられる。 また、プリアンプ84は、光電変換素子83からの電気信号を増幅するために設けられている。そして、増幅部85は、図9に示すように、所定のゲイン(増幅率)を有するアンプ(L)85aと、アンプ(L)85aよりも高いゲイン(増幅率)を有するアンプ(H)85bと、切替スイッチ85cとを有している。本実施形態では、プリアンプ84からの電気信号は、アンプ(L)85aおよびアンプ(H)85bの両方に入力される。アンプ(L)85aおよびアンプ(H)85bは、プリアンプ84からの電気信号をさらに増幅するために設けられている。また、切替スイッチ85cは、アンプ(L)85aからの電気信号をA/D変換器86に出力するか、アンプ(H)85bからの電気信号をA/D変換器86に出力するかを選択するために設けられている。この切替スイッチ85cは、コントローラ88からの制御信号が入力されることにより切替動作を行うように構成されている。 A/D変換器86は、増幅部85からの電気信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換するために設けられている。ロガー87は、A/D変換器86からのデジタル信号のデータを一時的に保存するための機能を有している。このロガー87は、制御装置4の制御部4aに電気的に接続されており、第2光学的情報取得部80において取得されたデジタル信号のデータを制御装置4の制御部4aに送信する。これにより、制御装置4において、予め取得済みの第1光学的情報取得部40からのデジタル信号のデータの分析結果に基づいて、第2光学的情報取得部80から送信されたデジタル信号のデータが分析されて、表示部4bに表示される。 図2に示した緊急検体セット部90は、緊急を要する検体に対しての検体分析処理を行うために設けられている。この緊急検体セット部90は、搬送機構部3から供給された検体に対しての検体分析処理が行われている際に、緊急検体を割り込ませることが可能なように構成されている。緊急検体セット部90は、X方向に延びるように設けられたレール91と、レール91に沿って移動可能な緊急検体用ラック92とを含んでいる。この緊急検体用ラック92には、緊急検体が収容された試験管(図示せず)を挿入するための試験管挿入孔92aと、試薬を収容した試薬容器(図示せず)を挿入するための試薬容器挿入孔92bとが設けられている。 キュベット廃棄部100は、回転搬送部20のキュベット152を廃棄するために設けられている。キュベット廃棄部100は、図2に示すように、廃棄用キャッチャ部101と、廃棄用キャッチャ部101から所定の間隔を隔てて設けられた廃棄用孔102(図1参照)と、廃棄用孔102の下方に設置された廃棄ボックス103とにより構成されている。廃棄用キャッチャ部101は、回転搬送部20のキュベット152を、廃棄用孔102(図1参照)を介して廃棄ボックス103に移動させるために設けられている。この廃棄用キャッチャ部101は、駆動モータ101aと、駆動モータ101aに接続されたプーリ101bと、プーリ101bと所定の間隔を隔てて設けられたプーリ101cと、プーリ101bおよび101cに装着された駆動伝達ベルト101dと、プーリ101cに軸101eを介して取り付けられたアーム部101fと、アーム部101fを上下方向に移動させるための駆動部101gとを有している。駆動モータ101aは、アーム部101fを回転搬送部20と廃棄用孔102との間で軸101eを中心に回動させるための駆動源としての機能を有している。アーム部101fの先端部には、キュベット152を挟み込んで把持するためのチャック部101hが設けられている。また、廃棄ボックス103には、使用者が廃棄ボックス103を装置手前側に引き出す際に把持するための把持部103aが取り付けられている。 図1に示した流体部110は、検体分析装置1のシャットダウン処理の際に、各分注アームに設けられたノズル35およびノズル65に洗浄液などの液体を供給するために設けられている。 図16は、図1に示した一実施形態による検体分析装置の制御装置の制御部の制御フローを示したフローチャートである。図17は、図1に示した一実施形態による検体分析装置の制御装置の表示部に出力された検体分析一覧表を示した図である。次に、図1、図16および図17を参照して、本発明の一実施形態による検体分析装置1の検体分析処理について説明する。 まず、使用者が、図1に示した検体分析装置1の検出機構部2および制御装置4の電源をそれぞれオン状態にすることにより、検体分析装置1が起動され、これにより、検体分析装置1の初期設定が行われる。上記した初期設定においては、、キュベット152を移動させるための機構と各分注アームとを初期位置に戻すための動作が行われることで、検出機構部2が初期化されるとともに制御装置4の制御部4aのレジスタの初期化が行われる(ステップS1)。そして、使用者による検体分析情報の入力が行われる。すなわち、使用者は、制御装置4のキーボード4cを用いて、制御装置4の表示部4bに出力される検体分析一覧表(図17参照)中の検体番号および測定項目の欄に情報の入力を行う。制御部4aは、これらの検体分析情報の入力を受け付け(ステップS2)、これらの検体分析情報は制御部4aに保存される。 なお、使用者がキーボード4cを用いて検体分析情報を入力するのではなく、検体を収容した試験管150に予めバーコードラベルなどを貼付しておき、これをバーコードリーダなどで読み取ることによって制御部4aが検体分析情報を取得できるように構成されていてもよい。この場合、バーコードラベルのデータが読み取られると、制御部4aは、検体分析情報などを管理するホストコンピュータにアクセスし、バーコードから読み取られたデータに対応する検体分析情報を取得することができる。これにより、使用者が検体分析情報を入力することなく制御部4aが検体分析情報を取得することができる。 ここで、図17に示した検体分析一覧表について説明する。検体番号の欄には、個々の検体を識別するための番号(「000101」など)が入力される。また、検体番号に関連付けられた測定項目の欄には、検体に対して行われる測定の項目を示した記号(「PT」や「ATIII」など)が入力される。なお、測定項目の「PT」(プロトロンビン時間)および「APTT」(活性化部分トロンボプラスチン時間)は、凝固時間法を用いて測定を行う項目である。測定項目の「ATIII」(アンチトロンビンIII)は、合成基質法を用いて測定を行う項目である。測定項目の「FDP」(フィブリン分解生成物)は、免疫比濁法を用いて測定を行う項目である(以下、凝固時間法、合成基質法、または免疫比濁法を用いて行う光学的測定を「本測定」とする)。 また、検体分析一覧表には、二次分注フラグの項目と、ビリルビン、ヘモグロビンおよび乳びの3つの小項目を含む干渉物質フラグの項目と、波長変更フラグの項目と、Highゲインフラグの項目とが設けられている。これらの各項目は、ステップS1の初期設定においてオフ(表中では「0」で表示)に設定されているが、第1光学的情報取得部40からの光学的情報の分析結果に応じて、オン(表中では「1」で表示)に変更される。なお、図17は、いずれの項目もオフである状態を示している。二次分注フラグがオンの状態は、その測定項目について、検体が二次分注の対象であることを示す。干渉物質フラグのビリルビン、ヘモグロビンまたは乳びのフラグがオンの状態は、その測定項目について、検体がビリルビン、ヘモグロビンまたは乳びの影響を受けている可能性が高いことを示す。波長変更フラグがオンの状態は、その測定項目について、通常の波長(660nm)の光とは異なる波長(800nm)の光を用いて取得された光学的情報を解析の対象とすることを示す。Highゲインフラグがオンの状態は、通常のアンプ45eのゲイン(増幅率)よりも高いゲイン(増幅率)で取得した光学的情報を解析の対象とすることを示す。 検体番号および測定項目の入力がされた後には、測定用試料の調製に必要な試薬を収容した試薬容器(図示せず)と、検体を収容した試験管150とが各々所定の位置にセットされた状態で、使用者による分析処理開始の入力が行われる。これにより、ステップS3において、検体の分析処理が開始される。そして、所定の検体分析処理が終了した後、ステップS4において、検体分析装置1のシャットダウンの指示が入力されたか否かが判断される。そして、ステップS4において、検体分析装置1のシャットダウンの指示が入力されていないと判断された場合には、ステップS2に戻り、使用者による他の検体分析情報の入力が行われる。一方、ステップS4において、検体分析装置1のシャットダウンの指示が入力されたと判断された場合には、ステップS5において、シャットダウン処理が行われる。これにより、図1に示した各分注アームに設けられたノズル35およびノズル65の洗浄などが行われた後、検体分析装置1の検出機構部2および制御装置4の電源が自動的にオフ状態になり、検体分析装置1の検体分析処理が終了する。 図18は、図16のステップS3に示した一実施形態による制御部4aによる分析処理の詳細(サブルーチン)を示したフローチャートである。次に、図1、図2、図4〜図8および図18を参照して、上記した図16のステップS3における制御装置4による分析処理について詳細に説明する。使用者による分析処理開始の入力が行われることにより、第1光学的情報の測定を指示するデータが検出機構部2へ送信され、前記測定が指示される(ステップS11)。このように、第1光学的情報の測定が指示された場合には、まず図2に示した搬送機構部3によって、検体を収容した試験管150が載置されたラック151の搬送が行われる。これにより、ラックセット領域3aのラック151が検出機構部2の吸引分注位置2aに対応する位置まで搬送される。そして、検体分注アーム30のノズル35(図1参照)により試験管150から所定量の検体の吸引が行われる。そして、検体分注アーム30の駆動モータ31を駆動させて、検体分注アーム30のノズル35を回転搬送部20の一次分注テーブル24に保持されたキュベット152の上方に移動させる。そして、検体分注アーム30のノズル35から一次分注テーブル24のキュベット152内に検体が吐出されることにより一次分注処理が行われる。 そして、一次分注テーブル24を回転させて、検体が分注されたキュベット152を第1光学的情報取得部40による測定が可能な位置に搬送する。これにより、第1光学的情報取得部40による検体に対する光学的な測定が行われて、検体から光学的な情報が取得される。具体的には、まず、一次分注テーブル24の保持部24a(図4参照)に保持されたキュベット152内の検体を透過した光ファイバ55からの4つの異なる波長(405nm、575nm、660nmおよび800nm)の光を、順次、光電変換素子42が検出する。そして、光電変換素子42により変換された電気信号をプリアンプ45a(図6参照)およびアンプ45eで増幅するとともに、A/D変換器45cでデジタル信号に変換する。その後、コントローラ45dによりデジタル信号のデータが制御装置4の制御部4aに入力され、制御部4aが、第1光学的情報を受信する(ステップS12)。そして、ステップS13において、制御装置4の制御部4aにより、検体の第1光学的情報の解析(分析)が行われる。 そして、ステップS14において、制御装置4の制御部4a(図1参照)により、ステップS13の分析結果に基づいて、一次分注テーブル24の保持部24aに保持されたキュベット152内の検体が二次分注の対象であるか否かが判断される。そして、ステップS14において、一次分注テーブル24に保持されたキュベット152内の検体が二次分注の対象ではないと判断された場合には、制御部4aは、ステップS15において、検体に含有される干渉物質(ビリルビン、ヘモグロビンおよび乳びからなるグループより選択される少なくとも1つの物質(干渉物質の特定が困難な場合も含む))の影響が大きいため信頼性の高い解析を行うことが困難である、という内容のメッセージを制御装置4の表示部4b(図1参照)に出力させる。一方、ステップS14において、一次分注テーブル24の保持部24aに保持されたキュベット152内の検体が二次分注の対象であると判断された場合には、ステップS16において、第2光学的情報の測定(本測定)を指示するデータが検出機構部2へ送信され、前記測定が指示される。検体分注アーム30のノズル35により一次分注テーブル24の保持部24aに保持されたキュベット152から所定量の検体が吸引される。その後、検体分注アーム30のノズル35から二次分注テーブル23の複数のキュベット152に所定量の検体が各々吐出されることにより二次分注処理が行われる。 そして、試薬分注アーム60を駆動させて、試薬テーブル21および22に載置された試薬容器(図示せず)内の試薬が、二次分注テーブル23のキュベット152内の検体に添加される。これにより、測定用試料の調製が行われる。そして、キュベット移送部70のチャック部71を用いて、測定用試料が収容された二次分注テーブル23のキュベット152を第2光学的情報取得部80のキュベット載置部81の挿入孔81aに移動させる。 そして、第2光学的情報取得部80の検出部82によりキュベット152内の測定用試料に対して複数の条件下で光学的な測定が行われることにより、測定用試料から複数(10種類)の光学的な情報が取得される。具体的には、まず、キュベット載置部81の挿入孔81aに挿入されたキュベット152は、加温機構(図示せず)により所定の温度に加温される。その後、キュベット載置部81のキュベット152へ、ランプ部50の光ファイバ56(図7参照)から光が照射される。なお、光ファイバ56からは、5つの異なる波長(340nm、405nm、575nm、660nmおよび800nm)の光が、フィルタ部材53(図8参照)の回転によって周期的に照射される。光ファイバ56から照射され、キュベット152およびキュベット152内の測定用試料を透過した上記各波長の光は、図6に示すように、光電変換素子83によって順次検出される。そして、光電変換素子83により変換された5つの異なる波長の光に対応する電気信号がプリアンプ84で増幅された後、順次、増幅部85に入力される。 増幅部85では、プリアンプ84からの5つの異なる波長の光に対応する電気信号が、増幅率の高いアンプ(H)85bおよび通常の増幅率のアンプ(L)85aに各々入力される。そして、コントローラ88により切替スイッチ85cを制御することにより、アンプ(H)85bにより増幅された電気信号がA/D変換器86に出力された後、アンプ(L)85aにより増幅された電気信号がA/D変換器86に出力される。ここで切替スイッチ85cは、ランプ部50におけるフィルタ部材53の回転のタイミングに応じて繰り返し切り替えられる。これにより、増幅部85においては、5つの異なる波長の光に対応する電気信号がそれぞれ2つの異なる増幅率で増幅され、合計10種類の電気信号がA/D変換器86に繰り返し出力される。そして、10種類の電気信号は、A/D変換器86でデジタル信号に変換され、ロガー87に一時的に記憶された後、制御装置4の制御部4aに順次送信される。制御部4aは、第2光学的情報を受信する(ステップS17)。 そして、ステップS18において、制御装置4の制御部4aにより、予め取得済みの第1光学的情報取得部40からの光学的情報(デジタル信号のデータ)の分析結果に基づいて、第2光学的情報取得部80からの測定用試料に対する複数(10種類)の光学的情報のうち、分析に適していると判断された光学的情報の解析(分析)が行われる。そして、ステップS19において、制御装置4の制御部4aにより、ステップS19での測定用試料の解析結果を出力することが可能か否かが判断される。そして、ステップS19において、ステップS18での測定用試料の解析結果を出力することができないと判断された場合には、ステップS15において、信頼性の高い解析を行うことが困難である、という内容のメッセージを制御装置4の表示部4b(図1参照)に出力する。なお、上記したステップS19からステップS15への判断が行われる場合として、本実施形態では、凝固時間法を用いて行う測定項目において、800nmの波長の光に対応する電気信号のデータの解析結果を出力できない場合などが挙げられる。一方、ステップS19において、ステップS18での測定用試料の解析結果を出力することができると判断された場合には、ステップS20において、測定用試料の解析結果を制御装置4の表示部4bに出力する。 なお、ステップS14において、第1光学的情報の解析結果から、初期設定の波長では信頼性の得られる測定結果が得られないと判断された場合は、初期設定の波長とは異なる波長で測定するという判断を行ってもよい。異なる波長で測定した場合、第2光学的情報の測定(本測定)および解析を行った後、解析結果が出力可能か否かが判断される。出力可能であると判断された場合には、解析結果を表示部4bに出力し(ステップS20)、出力できないと判断された場合には、ステップS15で信頼性の高い解析を行うことが困難であるという内容のメッセージを表示部4bに出力する(ステップS15)。 図19〜図22は、図18のステップS13に示した一実施形態による第1光学的情報取得部からの光学的情報の解析処理の詳細(サブルーチン)を説明するためのフローチャートである。次に、図1、図17〜図22を参照して、図18のステップS13における第1光学的情報の解析処理方法について詳細に説明する。 ここで、本実施形態では、第1光学的情報取得部40において取得された検体の光学的情報(光透過率)が制御装置4の制御部4aに入力されることにより、図19に示したステップS31において、各波長(405nm、575nm、660nmおよび800nm)の光に対する検体の吸光度が算出される。ここで、吸光度Aは、検体の光透過率T(%)を用いて、以下の式(2)により求められる値である。 A = −log10(T/100) ・・・(2) そして、ステップS32において、乳びのチェックが行われる。具体的には、図20に示すように、ステップS32aにおいて、660nmの波長の光に対する検体の吸光度(Abs.660)が所定値よりも大きいか否かが判断される。そして、ステップS32aにおいて、660nmの波長の光に対する検体の吸光度(Abs.660)が所定値より大きいと判断された場合には、ステップS32bにおいて、検体中に乳びが存在していると判断されて、検体分析一覧表(図17参照)中の乳びフラグの項目がオフ(表中では「0」)からオン(表中では「1」)に変更される。これに対して、ステップS32aにおいて、660nmの波長の光に対する検体の吸光度(Abs.660)が所定値以下であると判断された場合には、検体中の乳びの含有量が、上述の本測定に影響を与えない程度であると判断されて、検体分析一覧表中の乳びフラグの項目がオフ(表中では「0」)状態で維持される。なお、本実施形態では、660nmの波長の光を用いて、検体中の乳びの含有量を測定したが、800nmの波長の光を用いて、検体中の乳びの含有量を測定してもよい。 そして、本実施形態では、ステップS32cにおいて、660nmの波長の光に対する検体の吸光度(Abs.660)と、800nmの波長の光に対する検体の吸光度(Abs.800)とを用いて、乳びの補正式を求める。具体的には、上記式(1)に波長(X=660)および吸光度(Y=Abs.660)を代入して、下記式(1a)を導くとともに、上記式(1)に波長(X=800)および吸光度(Y=Abs.800)を代入して、下記式(1b)を導く。 log10Abs.660 = alog10660+b ・・・(1a) log10Abs.800 = alog10800+b ・・・(1b) そして、上記式(1a)および(1b)を連立して、定数aおよびbを算出して、所定の波長xにおける乳びの吸光度yを導出する乳びの補正式(3)が導かれる。 log10y = alog10x+b ・・・(3) そして、ステップS32dにおいて、上記したステップS32cにおいて求められた乳びの補正式(3)から575nmの波長の光に対する乳びの吸光度の推定値(Abs.575乳び推定値)が算出される。つまり、補正式(3)に波長(x=575nm)を代入することによって、575nmの波長の光に対する乳びの吸光度の推定値(y=Abs.575乳び推定値)が算出される。 そして、ステップS32eにおいて、上記したステップS32dと同様にして、乳びの補正式(3)から405nmの波長の光に対する乳びの吸光度の推定値(Abs.405乳び推定値)が算出される。つまり、補正式(3)に波長(x=405nm)を代入することによって、405nmの波長の光に対する乳びの吸光度の推定値(y=Abs.405乳び推定値)が算出される。 次に、図19に示したステップS33において、ヘモグロビンのチェックが行われる。具体的には、図21に示すように、ステップS33aにおいて、575nmの波長の光に対する検体の吸光度(Abs.575)から上記したステップS32d(図20参照)で算出された575nmの波長の光に対する乳びの吸光度の推定値(Abs.575乳び推定値)を差し引くことによって、575nmの波長の光に対する検体の吸光度(Abs.575)を補正して、575nmの波長の光に対するヘモグロビンの吸光度を推定する。そして、推定した575nmの波長の光に対するヘモグロビンの吸光度((Abs.575)−(Abs.575乳び推定値))が所定値よりも大きいか否かが判断される。そして、ステップS33aにおいて、((Abs.575)−(Abs.575乳び推定値))が所定値より大きいと判断された場合には、ステップS33bにおいて、検体中にヘモグロビンが存在していると判断されて、検体分析一覧表(図17参照)中のヘモグロビンフラグの項目がオフ(表中では「0」)からオン(表中では「1」)に変更される。これに対して、ステップS33aにおいて、((Abs.575)−(Abs.575乳び推定値))が所定値以下であると判断された場合には、検体中のヘモグロビンの含有量が本測定に影響を与えない程度であると判断されて、検体分析一覧表中のヘモグロビンフラグの項目がオフ(表中では「0」)状態で維持される。 そして、ステップS33cにおいて、上記したステップS33aにおいて算出された「(Abs.575)−(Abs.575乳び推定値)」から405nmの波長の光に対するヘモグロビンの吸光度の推定値(Abs.405Hgb推定値)を算出する。具体的には、下記の式(4)に示すように、(Abs.405Hgb推定値)は、ステップS33aにおいて算出された((Abs.575)−(Abs.575乳び推定値))を定数倍H(6.5〜7.5(好ましくは、6.8))することによって算出される。 (Abs.405Hgb推定値) = H ×{(Abs.575)−(Abs.575乳び推定値)} ・・・(4) 次に、図19に示したステップS34において、ビリルビンのチェックが行われる。具体的には、図22に示すように、ステップS34aにおいて、405nmの波長の光に対する検体の吸光度(Abs.405)から、上記したステップS32e(図20参照)で算出された405nmの波長の光に対する乳びの吸光度の推定値(Abs.405乳び推定値)および上記したステップS33c(図21参照)で算出された405nmの波長の光に対するヘモグロビンの吸光度の推定値(Abs.405Hgb推定値)を差し引くことによって、405nmの波長の光に対する検体の吸光度(Abs.405)を補正して、405nmの波長の光に対するビリルビンの吸光度を推定する。そして、推定した405nmの波長の光に対するビリルビンの吸光度((Abs.405)−(Abs.405乳び推定値)−(Abs.405Hgb推定値))が所定値よりも大きいか否かが判断される。そして、ステップS34aにおいて、((Abs.405)−(Abs.405乳び推定値)−(Abs.405Hgb推定値))が所定値より大きいと判断された場合には、ステップS34bにおいて、検体中のビリルビンの含有量が本測定に悪影響を及ぼす程度であると判断されて、検体分析一覧表(図17参照)中のビリルビンフラグの項目がオフ(表中では「0」)からオン(表中では「1」)に変更される。これに対して、ステップS34aにおいて、((Abs.405)−(Abs.405乳び推定値)−(Abs.405Hgb推定値))が所定値以下であると判断された場合には、検体中のビリルビンの含有量が本測定に悪影響を及ぼす程度であると判断されて、検体分析一覧表中のビリルビンフラグの項目がオフ(表中では「0」)状態で維持される。このようにして、第1光学的情報取得部40で取得した光学的情報の解析処理が終了する。 本実施形態では、上記のように、ステップS31において、ヘモグロビンが実質的に吸収せず、乳びが吸収する660nmおよび800nmの波長を含む各波長(405nm、575nm、660nmおよび800nm)の光に対する検体の吸光度を算出することによって、乳びのみの吸収波長である2種類の波長(660nmおよび800nm)における乳びの吸光度(Abs.660およびAbs.800)を取得することができる。これにより、ステップS32cにおいて、2種類の波長(660nmおよび800nm)における乳びの吸光度(Abs.660およびAbs.800)に基づいて、所定の波長における吸光度への乳びの影響を推定する上記した補正式(3)を得ることができる。したがって、この補正式(3)に基づいて、575nmの波長における乳びの吸光度の推定値(Abs.乳び推定値)を算出することができる。すなわち、1種類の波長から求めた補正式を用いて、所定(575nm)の波長における乳びの吸光度を推定する場合に比べて、正確に575nmでの乳びの吸光度を推定することができる。その結果、ステップS33aにおいて、正確にヘモグロビンの含有量を推定することができる。検体中のヘモグロビンの含有量が本測定に悪影響を及ぼす程度であると判断された場合は、測定項目によっては上述の本測定が困難となるため、これを中断することができる。従って、本測定に用いられる試薬を無駄に消費することを避けることができる。この場合、上記のようなヘモグロビンを多量に含む検体は、全血から血漿を精製する際に赤血球が溶血した検体(溶血検体)であると考えられるため、再び採血を行い、得られた検体を用いて再測定を行うことができる。 また、本実施形態では、ステップS31において、ビリルビンの吸収波長である405nmの波長を含む各波長(405nm、575nm、660nmおよび800nm)の光に対する検体の吸光度を算出することによって、ステップS32cにおいて、所定の波長における吸光度への乳びの影響を推定する上記した補正式(3)を得ることができる。したがって、この補正式(3)に基づいて、405nmの波長における乳びの吸光度の推定値(Abs.405乳び推定値)を算出することができる。すなわち、1種類の波長から求めた補正式を用いて、所定(405nm)の波長における乳びの吸光度を推定する場合に比べて、正確に405nmでの乳びの吸光度を推定することができる。推定された乳びの吸光度から、検体中の乳びの含有量が本測定に悪影響を及ぼす程度であると判断された場合は、測定項目によっては上述の本測定が困難となるため、これを中断することができる。従って、本測定に用いられる試薬を無駄に消費することを避けることができる。また、この検体に含まれる乳びを濾過した後に再測定を行うことができる。 また、本実施形態では、ステップS34aにおいて、405nmの波長の光に対する検体の吸光度(Abs.405)から、ステップS32eで算出された405nmの波長の光に対する乳びの吸光度の推定値(Abs.405乳び推定値)およびステップS33cで算出された405nmの波長の光に対するヘモグロビンの吸光度の推定値(Abs.405Hgb推定値)を差し引くことによって、正確に推定された乳びの影響(Abs.405乳び推定値)およびヘモグロビンの影響(Abs.405Hgb推定値)を除去した405nmの波長における正確な吸光度を取得することができる。その結果、ステップS34aにおいて、正確にビリルビンの含有量を推定することができる。検体中のビリルビンの含有量が本測定に悪影響を及ぼす程度であると判断された場合は、測定項目によっては上述の本測定が困難となるため、これを中断することができる。従って、本測定に用いられる試薬を無駄に消費することを避けることができる。また、この検体を用いて別の装置で再測定を行うことができる。 なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。 たとえば、上記実施形態では、検出機構部と制御装置とが電気的に接続された検体分析装置に本発明を適用する例を示したが、本発明はこれに限らず、検出機構部に制御装置の機能を持たせてもよい。 また、上記実施形態では、5つの異なる波長の光を照射するランプ部と、2つの異なる増幅率によって電気信号を増幅する増幅部とを含む第2光学的情報取得部から10種類の光学的情報(デジタル信号のデータ)をすべて取得するとともに、第1光学的情報取得部の解析(干渉物質のチェック)に基づいて、取得された10種類の第2光学的情報から分析に適していると判断された第2光学的情報を選択して分析する例について示したが、本発明はこれに限らず、第1光学的情報取得部の解析に基づいて、10種類の測定条件(取得条件)のうち1つを選択するとともに、その選択された条件下で第2光学的情報を取得するようにしてもよい。本発明の一実施形態による検体分析装置の全体構成を示した斜視図である。図1に示した一実施形態による検体分析装置の検出機構部および搬送機構部を示した平面図である。図1に示した一実施形態による検体分析装置の第1光学的情報取得部を示した斜視図である。図3に示した一実施形態による第1光学的情報取得部を概略的に示した断面図である。図1に示した一実施形態による検体分析装置の制御装置の制御部のブロック図である。図3に示した一実施形態による第1光学的情報取得部の構成を示したブロック図である。図1に示した一実施形態による検体分析装置のランプ部の構成を示した概略図である。図8に示した一実施形態によるランプ部のフィルタ部材を示した正面図である。図1に示した一実施形態による検体分析装置の第2光学的情報取得部の構成を示したブロック図である。ヘモグロビンの吸光度スペクトルを示したグラフである。ビリルビンの吸光度スペクトルを示したグラフである。乳びの吸光度スペクトルを示したグラフである。ヘモグロビンに乳びを添加した場合の吸光度スペクトルを示したグラフである。ビリルビンに乳びを添加した場合の吸光度スペクトルを示したグラフである。乳びの吸光度スペクトルを両対数グラフにプロットしたグラフである。図1に示した一実施形態による検体分析装置の制御装置の制御部の制御フローを示したフローチャートである。図1に示した一実施形態による検体分析装置の制御装置の表示部に出力された検体分析一覧表を示した図である。図1に示した一実施形態による検体分析装置の検体分析動作の手順を示したフローチャートである。図1に示した一実施形態による検体分析装置の第1光学的情報取得部における解析の手順を示したフローチャートである。図19に示した干渉物質(乳び)のチェックのサブルーチンを示したフローチャートである。図19に示した干渉物質(ヘモグロビン)のチェックのサブルーチンを示したフローチャートである。図19に示した干渉物質(ビリルビン)のチェックのサブルーチンを示したフローチャートである。符号の説明 1 検体分析装置(試料分析装置) 2 検出機構部(測定部) 4a 制御部(取得手段) 4b 表示部(出力手段) 42 光電変換素子(受光部) 55 光ファイバ(光源) 60 試薬分注アーム(調製手段) ヘモグロビンが実質的に吸収せず、乳びが吸収する波長である第1波長および第2波長においてそれぞれ第1吸光度および第2吸光度を取得するとともに、ヘモグロビンおよび乳びが吸収する波長である第3波長において第3吸光度を取得する工程と、 前記第1吸光度または前記第2吸光度に基づいて試料に含まれる乳びの含有度合いを求める工程と、 前記第1吸光度および前記第2吸光度に基づいて、任意の波長λにおける乳びの吸光度Aを求めるための関係式A=α・λβにおける未知数αおよびβを求める工程と、 前記関係式のλに前記第3波長を代入して、前記第3波長における乳びの吸光度を推定する工程と、 前記第3波長における乳びの吸光度を前記第3吸光度から差し引くことにより、試料に含まれるヘモグロビンの含有度合いを求める工程とを含む、試料分析方法。 前記第1波長、前記第2波長および前記第3波長は、ビリルビンが実質的に吸収しない波長であり、 ヘモグロビン、乳びおよびビリルビンが吸収する波長である第4波長において第4吸光度を取得する工程と、 前記関係式のλに前記第4波長を代入して、前記第4波長における乳びの吸光度を推定する工程と、 ヘモグロビンの含有度合いを定数倍することにより、前記第4波長におけるヘモグロビンの吸光度を推定する工程と、 前記第4吸光度から、前記第4波長における乳びの吸光度と、前記第4波長におけるヘモグロビンの吸光度を差し引くことにより、試料に含まれるビリルビンの含有度合いを求める工程とをさらに含む、請求項1に記載の試料分析方法。 前記ヘモグロビンおよび乳びは、試料に含まれる目的物質の光学測定に干渉する物質であり、 試料から前記第1吸光度、前記第2吸光度および前記第3吸光度を測定した後、該試料に試薬を添加して測定用試料を調製する工程と、 前記測定用試料を光学測定する工程と、 光学測定して得られた光学的情報に基づいて前記試料に含まれる目的物質の分析を行う工程とをさらに含む、請求項1または2に記載の試料分析方法。 試料から得られたヘモグロビンおよび乳びの含有度合いに関する情報とともに、目的物質の分析結果を出力する出力工程をさらに含む、請求項3に記載の試料分析方法。 目的物質は、血液の凝固機能に関連する物質であり、 試料は、血漿である、請求項4に記載の試料分析方法。 ヘモグロビンが実質的に吸収せず、乳びが吸収する波長である第1波長および第2波長においてそれぞれ第1吸光度および第2吸光度を取得するとともに、ヘモグロビンおよび乳びが吸収する波長である第3波長において第3吸光度を取得する測定部と、 前記第1吸光度または前記第2吸光度に基づいて試料に含まれる乳びの含有度合いを求め、前記第1吸光度および前記第2吸光度に基づいて、任意の波長λにおける乳びの吸光度Aを求めるための関係式A=α・λβにおける未知数αおよびβを求めるとともに、前記関係式のλに前記第3波長を代入して、前記第3波長における乳びの吸光度を推定し、前記第3波長における乳びの吸光度を前記第3吸光度から差し引くことにより、試料に含まれるヘモグロビンの含有度合いを求める取得手段とを備えた、試料分析装置。 前記第1波長および前記第2波長は、ビリルビンが実質的に吸収しない波長であり、 前記測定部は、ヘモグロビン、乳びおよびビリルビンが吸収する波長である第4波長において第4吸光度を取得し、 前記取得手段は、前記関係式のλに前記第4波長を代入して、前記第4波長における乳びの吸光度を推定し、ヘモグロビンの含有度合いを定数倍することにより、前記第4波長におけるヘモグロビンの吸光度を推定し、前記第4吸光度から、前記第4波長における乳びの吸光度と、前記第4波長におけるヘモグロビンの吸光度を差し引くことにより、試料に含まれるビリルビンの含有度合いを求める、請求項6に記載の試料分析装置。 ヘモグロビンおよび乳びの含有度合いに関する情報を出力する出力手段をさらに備える、請求項6または7に記載の試料分析装置。 前記ヘモグロビンおよび乳びは、試料に含まれる目的物質の光学測定に干渉する物質であり、 前記測定部は、 試料に試薬を添加することにより前記目的物質の光学測定に用いる測定用試料を調製する調製手段をさらに備え、試薬が添加される前の試料から前記第1吸光度、前記第2吸光度および前記第3吸光度を測定し、該試料から測定用試料を調製し、前記測定用試料を光学測定し、光学測定して得られた光学的情報に基づいて前記試料に含まれる目的物質の分析を行うように構成されている、請求項6〜8のいずれか1項に記載の試料分析装置。 試料から得られたヘモグロビンおよび乳びの含有度合いに関する情報とともに、目的物質の分析結果を出力する出力手段をさらに備える、請求項9に記載の試料分析装置。 前記測定部は、 前記第1波長の光、前記第2波長の光および前記第3波長の光を選択的に照射する光源と、 前記第1波長の光、前記第2波長の光および前記第3波長の光を受光する受光部とを含む、請求項6〜10のいずれか1項に記載の試料分析装置。 試料が収容された透光性の容器を円環状に複数保持するテーブルをさらに備え、 前記テーブルに保持された複数の容器は、前記テーブルが回転することにより前記光源と前記受光部との間に順次配置されるように構成されている、請求項11に記載の試料分析装置。前記第1波長および前記第2波長が、590nm以上900nm以下の波長である、請求項6〜12のいずれか1項に記載の試料分析装置。 前記第3波長が、500nm以上590nm未満の波長である、請求項6〜13のいずれか1項に記載の試料分析装置。 前記第4波長が、300nm以上500nm未満の波長である、請求項7に記載の試料分析装置。