タイトル: | 特許公報(B2)_油性化粧料 |
出願番号: | 2005506239 |
年次: | 2009 |
IPC分類: | A61K 8/37,A61K 8/31,A61K 8/92,A61Q 1/06,A61Q 1/04,A61Q 1/10 |
後藤 直樹 江原 多朗 森 隆浩 JP 4377878 特許公報(B2) 20090918 2005506239 20040513 油性化粧料 日清オイリオグループ株式会社 000227009 熊倉 禎男 100082005 小川 信夫 100084009 箱田 篤 100084663 浅井 賢治 100093300 平山 孝二 100114007 後藤 直樹 江原 多朗 森 隆浩 JP 2003135179 20030513 20091202 A61K 8/37 20060101AFI20091112BHJP A61K 8/31 20060101ALI20091112BHJP A61K 8/92 20060101ALI20091112BHJP A61Q 1/06 20060101ALI20091112BHJP A61Q 1/04 20060101ALI20091112BHJP A61Q 1/10 20060101ALI20091112BHJP JPA61K8/37A61K8/31A61K8/92A61Q1/06A61Q1/04A61Q1/10 A61K 8、A61Q 特開昭52−048613(JP,A) 特開昭64−079106(JP,A) 特開2003−063927(JP,A) 特開昭56−115740(JP,A) 特開平10−218734(JP,A) 特開2002−128623(JP,A) 特開2002−154916(JP,A) 国際公開第03/082453(WO,A1) 特表平10−510284(JP,A) 13 JP2004006788 20040513 WO2004100903 20041125 15 20060314 福井 美穂 発明の背景 本発明は、油性化粧料に関し、詳しくは使用性が良好で、化粧膜のツヤ、潤い感に優れ、形状保持性が良好な油性化粧料に関する。 従来、油性化粧料の調製においては、様々な官能や化粧効果を得る為に、油性ゲル化剤、固形油、半固形油、液体油等の配合成分の選択や、配合量を変えることについて検討がなされてきた。リップスティックやスティックファンデーションのような固形状の油性化粧料においては、セレシンワックスやキャンデリラワックス等の固形油を配合することで、形状を保持しながら、使用性、化粧持ち、化粧膜のツヤ等を調整している。また、リキッドルージュやリキッドアイシャドウのようなペースト状の油性化粧料においては、デキストリン脂肪酸エステルや無水ケイ酸等のゲル化剤を用いることにより、使用性、化粧持ち、化粧膜のツヤ等を調整している。 口紅においては、発色を向上させる技術として、ポリエチレンワックスと構造中に1個の水酸基を有する液状油分とを組み合わせるものがあるが(例えば、特開平2001−158718号公報参照)、例示のグリセリン脂肪酸エステル等においては、形状保持性と使用性の双方を充分に満足することが難しく、形状保持性を良くすれば、使用性が悪くなり、使用性を良くすれば、形状保持性が悪くなる場合があった。 また、固形化粧料においては、透明性を確保して、使用性を向上させるためデキストリン脂肪酸エステルと水酸基価20以下の液状油と特定の無水ケイ酸を配合する技術があるが(例えば、特開平11−255616号公報参照)、無水ケイ酸が必須成分として配合されるため、ベタツキの無い使用性、保存安定性には優れるものの、高いツヤを要求される場合、必ずしも満足できるものではなかった。 更に、高いツヤを得るために、デキストリン脂肪酸エステルと重質流動イソパラフィンとを配合する技術があるが(例えば、特開平9−2235210号公報及び特開2000−229816号公報参照)、重質流動パラフィンにより、高いツヤは得られるものの、使用時の伸び広がりが悪く、ベタツキが生じる場合があった。 また、油性基剤として、人間の表面脂質に類似の性質を有するポリオールの縮合物とのエステルやネオペンチルアルコールエステルがあるが(例えば、特公昭53−46890号公報及び特公昭59−29055号公報参照)、これらの油性基剤は、水酸基が残っていないフルエステルタイプのため、ゲル化剤により効率的に固化することができなかったり、抱水性が弱いために、潤い感が得られなかったりといった問題点があった。 そこで、塗布時の伸び広がりが良く使用性に優れるとともに、化粧膜のツヤ、潤い感に優れ、形状保持性が良好である油性化粧料の開発が望まれていた。 かかる実情において、本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、油性ゲル化剤、油性成分、及びジトリメチロールプロパン誘導体を含有させることにより、塗布時の滑らかさに優れるとともに、化粧持ちが良く、化粧膜のツヤ、潤い感に優れ、形状保持性が良好な油性化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。 すなわち、本発明は、次の成分(a)、(b)及び(c)を含有し、成分(c)の水酸基価(OHV)が10〜150であることを特徴とする油性化粧料を提供するものである。(a)油性ゲル化剤(b)油性成分(c)ジトリメチロールプロパンと脂肪酸との反応物である下記一般式(I)で示されるエステル化合物、ジトリメチロールプロパンと多価カルボン酸との重縮合物、下記一般式(I)で示されるエステル化合物と多価カルボン酸との重縮合物、ジトリメチロールプロパンと多価カルボン酸との重縮合物と脂肪酸との重縮合物、及びジトリメチロールプロパンと脂肪酸と多価カルボン酸との重縮合物からなる群から選ばれる1種又は2種以上。(式中、R1〜R4はそれぞれ独立して水素原子又は脂肪酸残基を表す。但し、R1〜R4の少なくとも1つは脂肪酸残基を表す。)なお、ジトリメチロールプロパンと多価カルボン酸との重縮合物と脂肪酸との重縮合物とは、ジトリメチロールプロパンと多価カルボン酸との重縮合物と、脂肪酸とのエステル化反応で得られた重縮合物のことを示す。 本発明は、成分(a)、(b)及び(c)を含有するものであって、成分(a)の油性ゲル化剤が、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、カルナウバワックス、及びキャンデリラワックスからなる群から選ばれる1種又は2種以上である油性化粧料を提供するものである。 また、本発明は、成分(a)、(b)及び(c)を含有するものであって、成分(a)の油性ゲル化剤が、12−ヒドロキシステアリン酸、デキストリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、金属石鹸、無水ケイ酸、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、及び有機変性粘土鉱物からなる群から選ばれる1種又は2種以上である油性化粧料を提供するものである。 本発明において用いられる、成分(a)の油性ゲル化剤としては、通常化粧料に用いられるもので、油性成分を固化ないしゲル化できるものであれば特に限定されるものではないが、リップスティックやスティックファンデーションのような固形状のものには、常温で固体の油性ゲル化剤を用いることが好ましく、この中でも、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、カルナウバワックス、及びキャンデリラワックスから選ばれる1種又は2種以上を用いることが特に好ましい。これは、これらのワックスは本発明品において、ワックスとしての固化機能が充分に発揮でき、少ない添加量で充分な形状保持性が得られるためである。これらの市販品の例として、精製カルナウバワックスNo.1(野田ワックス社製)、OZOKERAITE WAX SP−273P(STRAHL&PITSH INC.製)、マイクロワックス190Y(モービル社製)、ハイミック1080/2095(日本製蝋社製)、サンワックスE−200/E−300(三洋化成工業社製)、モービル180(モービル社製)、スターワックス100(バリコ社製)、日石マイクロワックス180(日本石油社製)、フィッシャートロプシュワックスFT−95/FT100H/FT−150/FT−200(サゾール公社製)、ビースクエア180/185/190/195(バリコ社製)、ポリワックス500/655(バリコ社製)、サゾールワックスH1/C1/C2(サゾール公社製)等が挙げられる。 また、リキッドルージュやリキッドアイシャドウのようなペースト状のものには、12−ヒドロキシステアリン酸、デキストリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、金属石鹸、無水ケイ酸、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、及び有機変性粘土鉱物等から選ばれる1種又は2種以上を用いることが好ましい。ここで、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリルとは、ベヘン酸及びエイコサン二酸とグリセリンとのオリゴマーエステルであって、市販品としてはノムコートHK−G(日清オイリオ社製)が挙げられる。 これらのゲル化剤を用いると、ゲル化剤としての効力が充分に発揮でき、少量の添加で充分なゲルが得られるため、使用性が良好で、化粧膜のツヤに優れた油性化粧料が提供できる。 12−ヒドロキシステアリン酸は、水酸基を持つ脂肪酸であるが、例えば、ひまし油から得られるリシノール酸に水素添加して得ることができる。また、デキストリン脂肪酸エステルは、油溶性のもので炭素数8〜24(好ましくは14〜18)の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和脂肪酸と平均重合度10〜50(好ましくは20〜30)のデキストリンとのエステル化合物である。具体例としてはパルミチン酸デキストリン、パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、パルミチン酸/ステアリン酸デキストリン、オレイン酸デキストリン、イソパルミチン酸デキストリン、イソステアリン酸デキストリン等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。市販品としてはパルミチン酸デキストリン(例えば、千葉製粉(株)製のレオパールKL、レオパールTL)やパルミチン酸/2−エチルヘキサン酸デキストリン(例えば、千葉製粉(株)製のレオパールTT)等が挙げられる。 ショ糖脂肪酸エステルとしては、通常化粧料に使用するショ糖脂肪酸エステルであれば何れのものも使用できるが、特に、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、及びラウリン酸等の脂肪酸エステルが好ましい。金属石鹸としてはイソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウムなどが挙げられ、有機変性粘土鉱物としては、水膨潤性粘土鉱物を四級アンモニウム塩で処理したもの等が挙げられ、市販品の例としては、有機変性ベントナイトである「ベントン38」、「ベントン27」(共に「NLインダストリー」社製)などが挙げられる。 更に、無水ケイ酸としては、通常化粧品に使用される無水ケイ酸であれば、煙霧状、多孔質、無孔質、球状等、何れのものも使用できるが、特に煙霧状無水ケイ酸が好ましい。この煙霧状無水ケイ酸は、例えば、四塩化ケイ素を水素と酸素炎中で加水分解して得られる煙霧状無水ケイ酸が挙げられ、その市販品の例としては、日本アエロジル社製のアエロジル50、アエロジル130、アエロジル200、アエロジル200V、アエロジル200CF、アエロジル200FAD、アエロジル300、アエロジル300CF、アエロジル380等が挙げられる。これら無水ケイ酸は必要に応じて1種又は2種以上を使用することができる。また、これらの煙霧状無水ケイ酸の一次粒径は50nm以下が好ましく、20nm以下が特に好ましい。 なお、上記煙霧状無水ケイ酸として、前記煙霧状無水ケイ酸を疎水化処理した疎水化煙霧状無水ケイ酸を利用しても良く、その疎水化処理の方法としては、トリメチルクロルシランやヘキサメチルジシラザンによるトリメチルシロキシ処理、オクチルシラン化処理、メチルハイドロジェンポリシロキサンを用いたコーティング焼き付け処理、金属石鹸によるコーティング等が挙げられる。市販品の疎水化煙霧状無水ケイ酸の例としては、日本アエロジル社製のアエロジルR−972、アエロジルR−972V、アエロジルR−972CF、アエロジルR−974、アエロジルR−976S、アエロジルRX200、アエロジルRY200、アエロジルR−202、アエロジルR−805、アエロジルR−812、アエロジルRX200、アエロジルRA200H、タルコ社製のタラノックス500、キャボット社製のキャボジルTS−530等が挙げられる。 上記成分(a)の油性ゲル化剤は、何れも必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。 本発明の油性化粧料における成分(a)の配合量は、用いる成分や目的とする性質、化粧品の形状、剤型等により相違するが、油性化粧料全量中0.5〜30質量%が好ましく、特に、1〜20質量%が好ましい。この範囲であれば、形状保持性、使用性に優れながら、化粧膜のツヤ、化粧持ちが良好なものが得られる。 本発明に用いる成分(b)の油性成分としては、通常化粧料に用いられる油分であれば特に制約なく使用することができ、動物油、植物油、合成油等の起源や、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等を利用することができる。具体的には、流動パラフィン、重質流動イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、モンタンワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、モクロウ、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ポリグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、トリオクタン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、コレステロール脂肪酸エステル等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、液状ラノリン、酢酸ラノリン、酢酸液状ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体等が挙げられる。なお、本発明の成分(b)には、次に説明する成分(c)は含まれない。 本発明の油性化粧料における成分(b)の配合量は特に限定されないが、油性化粧料全量中1〜95質量%が好ましく、特に、3〜70質量%が好ましい。この範囲であれば、形状保持性、使用性に優れながら、化粧膜のツヤ、化粧持ちが良好なものが得られる。 また、成分(a)と(b)の質量比((a)/(b))は、1/199〜9/1(質量比)が好ましく、特に、1/99〜4/1が好ましい。この範囲であれば、形状保持性、使用性に優れながら、化粧持ちが良好なものが得られる。 本発明の油性化粧料における成分(c)は、ジトリメチロールプロパンと脂肪酸との反応物である下記一般式(I)で示されるエステル化合物、ジトリメチロールプロパンと多価カルボン酸との重縮合物、下記一般式(I)で示されるエステル化合物と多価カルボン酸との重縮合物、ジトリメチロールプロパンと多価カルボン酸との重縮合物と脂肪酸との重縮合物、及びジトリメチロールプロパンと脂肪酸と多価カルボン酸との重縮合物からなる群から選ばれる1種又は2種以上である。(式中、R1〜R4はそれぞれ独立して水素原子又は脂肪酸残基を表す。但し、R1〜R4の少なくとも1つは脂肪酸残基を表す。) 成分(c)を形成するための脂肪酸としては、炭素数5〜28の直鎖又は分岐鎖の脂肪酸が好ましく、特に分岐鎖の脂肪酸が好ましい。このような分岐鎖の脂肪酸としては、例えば、ピバリン酸、イソヘプタン酸、4−エチルペンタン酸、イソオクチル酸、2−エチルヘキサン酸、4,5−ジメチルヘキサン酸、4−プロピルペンタン酸、イソノナン酸、2−エチルヘプタン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン酸、イソデカン酸、イソドデカン酸、2−メチルデカン酸、3−メチルデカン酸、4−メチルデカン酸、5−メチルデカン酸、6−メチルデカン酸、7−メチルデカン酸、9−メチルデカン酸、6−エチルノナン酸、5−プロピルオクタン酸、イソラウリン酸、3−メチルヘンデカン酸、6−プロピルノナン酸、イソトリデカン酸、2−メチルドデカン酸、3−メチルドデカン酸、4−メチルドデカン酸、5−メチルドデカン酸、11−メチルドデカン酸、7−プロピルデカン酸、イソミリスチン酸、2−メチルトリデカン酸、12−メチルトリデカン酸、イソパルミチン酸、2−ヘキシルデカン酸、14−メチルペンタデカン酸、2−エチルテトラデカン酸、イソステアリン酸、メチル分岐型イソステアリン酸、2−ヘプチルウンデカン酸、2−イソヘプチルイソウンデカン酸、2−エチルヘキサデカン酸、14−エチルヘキサデカン酸、14−メチルヘプタデカン酸、15−メチルヘプタデカン酸、16−メチルヘプタデカン酸、2−ブチルテトラデカン酸、イソアラキン酸、3−メチルノナデカン酸、2−エチルオクタデカン酸、イソヘキサコ酸、24−メチルヘプタコサン酸、2−エチルテトラコサン酸、2−ブチルドコサン酸、2−ヘキシルイコサン酸、2−オクチルオクタデカン酸、2−デシルヘキサデカン酸などが挙げられ、これらを1種又は2種以上を使用することができる。これらのうち炭素数8〜18の脂肪酸、特にイソオクチル酸(さらに好ましくは、2−エチルヘキサン酸、4,5−ジメチルヘキサン酸)、イソノナン酸(さらに好ましくは、2−エチルヘプタン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン酸)、イソパルミチン酸、イソトリデカン酸、イソステアリン酸(さらに好ましくは、メチル分岐型イソステアリン酸、2−ヘプチルウンデカン酸、2−イソヘプチルイソウンデカン酸)などの炭素数8〜18の分岐飽和脂肪酸が好ましい。 直鎖脂肪酸とは、炭素数6から炭素数28の直鎖脂肪酸で、例えば、カプロン酸、カプリル酸、オクチル酸、ノニル酸、デカン酸、ドデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸などの直鎖飽和脂肪酸、また、カプロレイン酸、ウンデシレン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、ゴンドイン酸、エルカ酸、ブラシン酸などの直鎖不飽和脂肪酸が挙げられ、これらを1種又は2種以上を使用することができる。 本発明の成分(c)のエステル化合物は、モノ、ジ、トリ、又はテトラのエステル化合物の1種又は2種以上からなるものである。また、成分(c)の重縮合物を調製するのに本発明で用いる多価カルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸やセバシン酸などの炭素数2から炭素数10の2塩基性カルボン酸が好ましい。これらは1種又は2種以上を使用することができる。 本発明の成分(c)は、水酸基価(OHV)(以下、単に「OHV」と表す)が10〜150のものが好ましく、30〜150のものがより好ましく、40〜100のものが最も好ましい。OHVがこのような範囲にあると、他の油性成分に対する相溶性をより良好にするとともに、抱水性が高くなるために、潤い感を得られやすいといった効果を発揮できる。ここでOHVとは、粧原基一般試験法水酸基価測定法により得られた値とする。本発明の成分(c)は、室温で液状であるのが好ましく、粘度(25℃)が100〜30000mPa・sであるのが好ましい。 本発明の成分(c)は、例えば、ジトリメチロールプロパン1当量に対し脂肪酸及び/又は多価カルボン酸を1.5〜3.5当量仕込み、無触媒又は触媒(たとえば塩化スズ)存在下、180〜240℃にてエステル化及び/又は脱水縮合反応を行う。反応終了後は、反応混合物を吸着処理等に付して触媒除去処理を行い、蒸留等により未反応原料など低分子分を除去して、最終製品を得る方法により調製することができる。 この成分(c)の配合量は特に限定されず、使用性、成型性、形状保持性等を考慮し決めることができるが、油性化粧料全量中1〜90質量%が好ましく、更に5〜70質量%、より好ましくは5〜50質量%である。この範囲であれば、使用性や化粧膜のツヤや潤い感の点で満足いくものが得られる。 本発明では、成分(c)として一般式(I)で示されるエステル化合物及び/又はジトリメチロールプロパンと脂肪酸と多価カルボン酸との重縮合物を、それぞれ20質量%以上含有するのが好ましく、又、単独又は両者を合計で、90質量%以下含有するのが好ましく、より好ましくは70質量%以下含有するのがよい。 本発明の油性化粧料は、上記、必須成分の他に、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、前記必須成分以外の各種成分、例えば、粉体、界面活性剤、紫外線吸収剤、保湿剤、水性成分、皮膜形成剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料などを各種の効果を付与するために適宜配合することができる。 このうち、粉体は使用性を向上させたり、調色の目的で添加され、球状、板状、針状等の形状や煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、あるいは多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等を使用することができる。具体的な粉体としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、二酸化チタン被覆雲母、二酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層末等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、澱粉、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体等を例示することができる。これら粉体はその1種又は2種以上を用いることができ、更に複合化したものを用いても良い。なお、これら粉体は、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の1種又は2種以上を用いて表面処理を施してあっても良い。 界面活性剤は、化粧品一般に用いられている界面活性剤であれば特に制約はなく、非イオン界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が使用される。更に、紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系等の紫外線吸収剤や、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられ、保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が挙げられる。 水性成分は、水及び水に可溶な成分であれば何れでもよく、水の他に、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液が挙げられる。 酸化防止剤としては、例えばトコフェロール類、アスコルビン酸等が、美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等が、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等がそれぞれ挙げられる。 本発明の油性化粧料は、目的に応じて種々の形状、製品形態とすることができ、形状としては、固形状(例えば、スティック状、皿状等)、ペースト状、液状等が挙げられ、製品形態としては、口紅、リップグロス、リップクリーム、ファンデーション、頬紅、アイカラー、アイライナー、マスカラ、日焼け止めローション、オイルクレンジングなどが挙げられる。これらの化粧料の製法は、何ら限定されるものではなく、通常の方法で調整することができる。 次に実施例をもって本発明をより詳細に説明する。本発明はこれらにより、何ら限定されるものではない。 (製造例1)ジトリメチロールプロパンとイソステアリン酸とセバシン酸との重縮合物の調製 ジトリメチロールプロパン(広栄化学社製:ジトリメチロールプロパン)168g(0.8モル)、イソステアリン酸(ユニケマ社製:PRISORINE3505)392g(1.3モル)、及びセバシン酸(小倉合成工業社製:セバシン酸)41g(0.2モル)を攪拌機、温度計、窒素ガス吹込管、水分離管を備えた1Lの4つ口フラスコに仕込み、還流溶剤として、キシロールを全仕込量の5質量%の量で一緒に加え、攪拌しながら混合物を180〜240℃で6時間反応させた。反応終了後、活性白土を用いて脱色し、常法による脱臭を行い、ジトリメチロールプロパンとイソステアリン酸とセバシン酸との重縮合物436gを得た。この重縮合物のOHVは92であった。 (製造例2)ジトリメチロールプロパンと2−エチルヘキサン酸とのエステル化合物の調製 ジトリメチロールプロパン(広栄化学社製:ジトリメチロールプロパン)211g(0.8モル)と2−エチルヘキサン酸(チッソ社製:オクチル酸)389g(2.7モル)を攪拌機、温度計、窒素ガス吹込管、水分離管を備えた1Lの4つ口フラスコに仕込み、還流溶剤として、キシロールを全仕込量の5質量%の量で一緒に加え、攪拌しながら混合物を180〜240℃で19時間反応させた。反応終了後、活性白土を用いて脱色し、常法による脱臭を行い、ジトリメチロールプロパンと2−エチルヘキサン酸とのエステル化合物421gを得た。このエステル化合物のOHVは89であった。(比較製造例1)ジトリメチロールプロパンと2−エチルヘキサン酸とのテトラエステル化合物の調製 ジトリメチロールプロパン(広栄化学社製:ジトリメチロールプロパン)185g(0.7モル)と2−エチルヘキサン酸(チッソ社製:オクチル酸)415g(2.9モル)を攪拌機、温度計、窒素ガス吹込管、水分離管を備えた1Lの4つ口フラスコに仕込み、還流溶剤として、キシロールを全仕込量の5質量%の量で一緒に加え、攪拌しながら混合物を180〜240℃で30時間反応させた。反応終了後、活性白土を用いて脱色し、常法による脱臭を行い、ジトリメチロールプロパンと2−エチルヘキサン酸とのテトラエステル化合物(下記一般式(II))390gを得た。このテトラエステル化合物のOHVは1であった。(式中、R5〜R8は全て2−エチルヘキサン酸残基を表す) 実施例1〜7、比較例1〜5 スティック状口紅 スティック状口紅の調製 表1に示す処方のスティック状口紅を製造し、得られた各スティック状口紅について、官能評価により、使用性、化粧膜のツヤ、潤い感を評価した。また、高温に口紅をセットし、形状保持性を評価した。(製法)A.成分1〜12を110〜120℃にて加熱溶解後、成分13〜20を加えて、均一混合する。B.A工程で得られた混合物に成分21〜24を加えて均一に混合する。C.B工程で得られた混合物に成分25を加えて加熱し、脱泡後、型に流し込み充填し、冷却して成型する。(評価)1.官能評価 (イ)の使用性(伸び広がり)、(ロ)の化粧膜のツヤ、(ハ)の潤い感について、専門パネル20名による使用テストを行い、パネル各人が下記絶対評価にて7段階に評価し評点を付け、各試料毎にパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。(絶対評価)(評点):(評価) 6:非常に良い 5:良い 4:やや良い 3:普通 2:やや悪い 1:悪い 0:非常に悪い(4段階評価)(評点平均値) :(判定)5点を超える :非常に良好:◎3点を超えて5点以下:良好 :○1点を超えて3点以下:やや不良 :△1点以下 :不良 :×2.形状保持性 口紅を容器から繰り出して、50℃の恒温槽に、横置きで1週間設置し、1週間後の状態を観察して、変化のないものから折れてしまうものまで、◎〜×の4段階で評価した。 (状態) :(判定)変化なし :◎わずかに曲っているが気にならない:○曲っている :△かなり曲っている又は折れている :× 表1から明らかなごとく、本発明のスティック状口紅は、形状保持性に優れ、しかも塗布時の使用性、化粧膜のツヤ、潤い感が良好であった。これに対して本発明の構成成分である成分(c)の配合されていない比較例1では、特に潤い感と形状保持の点で満足するものが得られず、比較例2では形状保持性は少し高まったが、他の項目において満足するものが得られず、本発明の構成成分である成分(c)の替わりに重質流動イソパラフィンを多く用いた比較例3では、特に使用性において満足するものが得られなかった。また、本発明の構成成分である成分(c)の替わりに重質流動イソパラフィンを用い、油性ゲル化剤として、デキストリン脂肪酸エステルとシリカを併用した比較例4では、特に使用性、化粧膜のツヤ、潤い感において満足するものが得られず、更に、本発明の構成成分である成分(c)の替わりに比較製造例1のテトラエステル化合物を用いた比較例5では、特に化粧膜のツヤ、潤い感で満足いくものが得られなかった。 実施例8:ペースト状口紅(成分) (質量%)1.12−ヒドロキシステアリン酸 12.デキストリン脂肪酸エステル 33.ジメチルジクロルシラン処理煙霧状シリカ 注(1) 14.イソステアリン酸アルミニウム 15.製造例2のエステル化合物 106.重質流動イソパラフィン 257.ジカプリン酸プロピレングリコール 108.テトライソステアリン酸ジグリセリル 209.紫外線吸収剤(オキシベンゾン) 0.110.酸化防止剤(ビタミンE) 0.111.リンゴ酸ジイソステアリル 23.812.顔料 5 合計 100注(1):アエロジルR−976S (日本アエロジル社製)(製造方法)A.成分1〜11を均一に加熱混合溶解した後、成分12を加え、均一に混合する。B.A工程で得られた混合物を充填して製品とする。 本実施例で得られたペースト状口紅は、滑らかな使用性であるとともに、化粧膜のツヤや潤い感に優れ、廃液等もなく形状保持性が良好なものであった。 一方、成分5の製造例2のエステル化合物に替えて、比較製造例1のテトラエステル化合物を用いたところ、化粧膜のツヤ及び潤い感の点で劣るものであった。 実施例9:アイグロス(ペースト状)(成分) (質量%)1.(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル 22.ショ糖脂肪酸エステル 注(5) 33.有機変性ベントナイト 注(6) 24.リンゴ酸ジイソステアリル 105.製造例1の重縮合物 256.ポリブデン 107.製造例2のエステル化合物 258.液状ラノリン 109.紫外線吸収剤(パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル)0.110.酸化防止剤(2,6−ジターシャリーブチルパラクレゾール) 0.111.トリオクタン酸グリセリル 12.8合計 100注(5):シュガーワックスS−10E(第一工業製薬社製)注(6):ベントン27(NLインダストリー社製)(製造方法)A.成分1〜11を均一に加熱混合溶解する。B.A工程で得られた混合物を充填して製品とする。 本実施例で得られたアイグロスは、滑らかな使用性であるとともに、化粧膜のツヤ及び潤い感に優れ、廃液や分離のない形状保持性の良好なものであった。 リップクリーム(成分) (質量%)1.キャンデリラワックス 52.オゾケライトワックス 53.フィッシャートロプシュワックス 34.ミツロウ 35.カルナウバワックス 36.製造例1の重縮合物 707.ワセリン 108.紫外線吸収剤(シア脂) 0.19.酸化防止剤(ビタミンE) 0.110.イソオクタン酸セチル 0.8合計 100(製造方法)A.成分1〜10を均一に加熱混合溶解する。B.A工程で得られた混合物を充填成型して製品とする。 本実施例で得られたリップクリームは、滑らかな使用性であるとともに、潤い感に優れ、形状保持性の良好なものであった。 本発明の油性化粧料は、滑らかな伸びのある使用性が得られるとともに、化粧膜のツヤ、潤い感に優れ、形状保持性が良好なものである。 次の成分(a)、(b)及び(c)を含有し、成分(c)の水酸基価(OHV)が10〜150であることを特徴とする油性化粧料。(a)常温で固体の油性ゲル化剤(b)液体油又は揮発性油(c)ジトリメチロールプロパンと炭素数8〜18の分岐飽和脂肪酸との反応物である下記一般式(I)で示されるエステル化合物、ジトリメチロールプロパンと炭素数2から炭素数10の2塩基性カルボン酸との重縮合物、下記一般式(I)で示されるエステル化合物と炭素数2から炭素数10の2塩基性カルボン酸との重縮合物、ジトリメチロールプロパンと炭素数2から炭素数10の2塩基性カルボン酸との重縮合物と炭素数8〜18の分岐飽和脂肪酸との重縮合物、及びジトリメチロールプロパンと炭素数8〜18の分岐飽和脂肪酸と炭素数2から炭素数10の2塩基性カルボン酸との重縮合物からなる群から選ばれる1種又は2種以上。(式中、R1〜R4はそれぞれ独立して水素原子又は炭素数8〜18の分岐飽和脂肪酸残基を表す。但し、R1〜R4の少なくとも1つは炭素数8〜18の分岐飽和脂肪酸残基を表す。) 成分(a)の油性ゲル化剤が、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、12−ヒドロキシステアリン酸、デキストリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、金属石鹸、無水ケイ酸、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、及び有機変性粘土鉱物からなる群から選ばれる1種又は2種以上である請求項1記載の油性化粧料。 成分(b)が、流動パラフィン、重質流動イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、スクワラン、ポリイソブチレン、ポリブテン、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ポリグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、トリオクタン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、イソステアリン酸、オレイン酸、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル、液状ラノリン、酢酸液状ラノリン及びラノリン脂肪酸イソプロピルからなる群から選ばれる1種又は2種以上である請求項1記載の油性化粧料。 成分(c)が、ジトリメチロールプロパン1当量と、炭素数8〜18の分岐飽和脂肪酸、炭素数2から炭素数10の2塩基性カルボン酸又はこれらの混合物1.5〜3.5当量を、エステル化及び/又は脱水縮合反応することにより得られるものである請求項1記載の油性化粧料。 成分(c)が、一般式(I)で示されるエステル化合物である請求項1記載の油性化粧料。 成分(c)が、ジトリメチロールプロパンと炭素数8〜18の分岐飽和脂肪酸と炭素数2から炭素数10の2塩基性カルボン酸との重縮合物である請求項1記載の油性化粧料。 成分(c)が、一般式(I)で示されるエステル化合物とジトリメチロールプロパンと炭素数8〜18の分岐飽和脂肪酸と炭素数2から炭素数10の2塩基性カルボン酸との重縮合物の混合物である請求項1記載の油性化粧料。 成分(c)の水酸基価(OHV)が30〜150である請求項1〜7のいずれか1項記載の油性化粧料。 成分(c)の水酸基価(OHV)が40〜100である請求項8記載の油性化粧料。 成分(a)を0.5〜30質量%、成分(b)を1〜95質量%、成分(c)を1〜90質量%含有する請求項1〜9のいずれか1項記載の油性化粧料。 成分(a)を1〜20質量%、成分(b)を3〜70質量%、成分(c)5〜70質量%を含有する請求項10記載の油性化粧料。 成分(c)が室温で液状である、請求項1記載の油性化粧料。 成分(c)の粘度(25℃)が100〜30000mPa・sである、請求項1記載の油性化粧料。