生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_2−アセチル−1−ピロリンの製造方法
出願番号:2005349564
年次:2007
IPC分類:C07D 207/20


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湯川 千代樹 村上 裕介 JP 2007153785 公開特許公報(A) 20070621 2005349564 20051202 2−アセチル−1−ピロリンの製造方法 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 000175283 湯川 千代樹 村上 裕介 C07D 207/20 20060101AFI20070525BHJP JPC07D207/20 4 OL 8 4C069 4C069AB03 4C069BB02 4C069BB22 4C069CC10 4C069CC15 本発明は、2−アセチル−1−ピロリンを製造する極めて有効な製造方法に関する。 2−アセチル−1−ピロリン(化2に示す)は、各種の天然植物精油の香気成分あるいは米などの穀物、あるいはその調理品に含まれている香気成分であることが知られている(非特許文献1、非特許文献2など)。この化合物は極めて特徴的な香りと非常に低い閾値を持っていることから、食品などの香料素材として注目されている化合物である。 一方、2−アセチル−1−ピロリンは熱や酸素などで非常に分解し易く不安定な化合物であり、製造工程中に分解を起こし高収率で得ることができなかった。 特徴的な香気特性を持ち香料調合素材として非常に有用な化合物であることから、2−アセチル−1−ピロリンの合成法について従来から多くの合成法が報告されている。例えば、R.G.Buttery (非特許文献3、特許文献1)らの方法、De Kempe (非特許文献4)らの方法、P. Srinivas (特許文献2)らの方法がある。J. Food Sci., 54, 343(1989).J. Food Sci., 55, 1466(1990).J. Agric. Food Chem., 1983, 31, 823-826.J. Agric. Food Chem., 1993, 41, 1458-1461.US 4,522,838US 6,723,856 B これらの方法の中で、R.G.Buttery (非特許文献3、特許文献1)らの方法は2-アセチルピロールから水素添加反応につづいて、炭酸銀による酸化により2−アセチル−1−ピロリンの合成が行われているが、反応に特殊な試薬を使用し操作が煩雑であるため収率が非常に低い方法である。 また、非特許文献4のDe Kempeらは、プロリンから誘導されるメチルプロリネートのグリニヤール反応で2−アセチル−1−ピロリンを合成あるいはプロリジンを出発原料として中間体のシアノ化合物を経るグリニヤール反応で、2−アセチル−1−ピロリンの合成を行っている。この非特許文献4に述べられている方法では、副生成物が多い場合や取扱い上危険な試薬を使用し工程が長く収率が悪い結果となっている。 同様の類似方法として特許文献2のP. Srinivasらの方法があるが、メチルプロリネート塩酸塩を調製するエステル化反応を−15〜−5℃で行い、反応後精製に冷置工程があるため冷却のコストが必要である。また、メチルプロリネートの調製には大量のアルカリ溶液を使用していることは収率を低下させる。更に、最終工程のグリニヤール反応を0℃から室温で実施しているが、この反応条件では副生成物が大量に生成する。 このようにいずれの方法においても反応工程が長いことや、高価な試薬を使用するため高コストとなる、あるいは収率が低いなどの理由から、経済的で調合香料素材として使用できる製造方法は見受けられない。従来の方法は2−アセチル−1−ピロリンを高収率、高選択的に製造することは非常に困難であり、工業的に量産できる方法ではなかった。 本発明者は上述した如き課題に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、2−アセチル−1−ピロリンの製造工程において、化合物(1)プロリンを出発原料として、エステル化反応、ハロゲン化反応、脱ハロゲン化水素反応およびグリニヤール反応の工程を検討して、2−アセチル−1−ピロリンのみを選択的に高収率で経済的且つ安全に製造できることを見出した。また、本発明により製造された2−アセチル−1−ピロリンは食品用香料あるいは香粧品用香料の素材として有用なものであり、ここに本発明を完成するに至った。 即ち本発明は以下の項を提供する:項1.次の工程(A)〜(C)を含むことを特徴とする化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンの改良された製造方法;工程(A):化合物(1)プロリンに、塩化チオニルを用いて設定温度5〜10℃の条件下でエステル化反応を行い、化合物(2)メチルプロリネートを得る工程。工程(B):化合物(2)メチルプロリネートに、tert−ブチルハイポクロライドを用いてN−塩素化を行い、つづいてアミンによる脱塩化水素反応により化合物(3)2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリンを得る工程。工程(C):化合物(3)2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリンをハロゲン化マグネシウムメチルにより、設定温度−10℃以下の温度条件でグリニヤール反応を行い、化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンを得る工程。項2.工程(A)中、生成するエステル化合物の塩酸塩の精製を結晶種を添加して、温度5〜25℃で行う項1に記載の化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンの製造方法。項3.工程(C)中、グリニヤール反応後、後処理分解温度が0℃以下である、項1に記載の化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンの製造方法。項4.工程(C)中、グリニヤール反応後、蒸留精製工程でエタノールまたはその他の溶媒を添加して目的の化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンをエタノールまたはその他の溶媒との共沸留出溶液として得る、項1に記載の化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンの製造方法。 以下、本発明を詳細に説明する。 化合物(1)プロリンのエステル化反応工程において特許文献2では、塩化チオニルの滴下温度を−5〜−15℃で行い、反応後濃縮し氷冷下に12時間保存してメチルプロリネート塩酸塩を調製し、つづいて中和処理を行っているが、この方法では塩化チオニルの滴下温度を低く保つ必要があることと過剰な塩化チオニルが残存しているため中和工程に大量のアルカリを必要とすることからコストが高くなる。 本発明者らはこれらの問題点を解決するため検討した結果、塩化チオニルの滴下温度を5〜10℃とし、好ましくは生成するエステル化合物の塩酸塩の精製において結晶種を添加して5〜25℃の温度で短時間(0.5〜2.0時間)で行うことにより、メチルプロリネートを定量的に安価に製造する方法である工程(A)を見出した。かかる方法によれば、塩化チオニルを−5〜−15℃の低温に保持する必要がないため工業的にも有益であり、目的とするメチルプロリネートを効率よく製造できるというメリットも有する。 次いで、化合物(2)メチルプロリネートに、tert−ブチルハイポクロライドを用いてN−塩素化を行い、つづいてアミンによる脱塩化水素反応により化合物(3)2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリンを得る工程(B)を行う。この時使用できるアミンとしては、トリエチルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン等が例示できる。 次に、特許文献1および2では、2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリンとハロゲン化マグネシウムメチルとのグリニヤール反応において、試薬の滴下および反応温度温度を0℃付近から室温で行い、反応後同温度で試薬を分解後処理を行っている。しかしながらこの条件下では目的の2−アセチル−1−ピロリンの生成が少なく副生成物のアルコール体が大量に生成することが判明した。この問題点を解決するため実験を重ね検討した結果、本工程(C)における反応温度を−10℃以下、好ましくは−40℃以下で反応した後、0℃以下で分解処理を行うことで副反応性生物をほとんど生成せず、選択的に目的とする2−アセチル−1−ピロリンを好収率で得ることが可能となる。この工程で使用できるハロゲン化マグネシウムメチルとしては、フッ化マグネシウムメチル、塩化マグネシウムメチル、臭化マグネシウムメチル、ヨウ化マグネシウムメチルが例示できる。 更に、上記グリニヤール反応後、蒸留精製工程でエタノールまたはその他の溶媒を添加して、目的の2−アセチル−1−ピロリンをエタノールまたはその他の溶媒との共沸留出溶液として得る操作を行っても良い。これらの方法によると熱や酸素などで非常に分解し易く不安定な2−アセチル−1−ピロリンを、安定な溶液として収率良く得ることができるため、工業的に非常に有用な製造方法である。この時使用するエタノールまたはその他の溶媒としては、メタノール、グリセリン等のアルコール類及びこれらの含水物の他、水や有機溶媒等を制限なく利用できる。 このようにして製造した2−アセチル−1−ピロリンの溶媒希釈溶液は、そのまま又は濃縮したもの、あるいは他の溶媒に転化した溶液として使用することができる。更には、香料素材として調合香料に使用することもできる。 本発明によれば、2-アセチル-1-ピロリンのみを選択的に高収率で経済的に製造できる。更に本発明おいては、煩雑な操作や危険な試薬を用いることなく、入手の容易な試薬を用いて工業的スケールで、安全に製造することができる製造方法が提供される。 また、本発明により製造された2−アセチル−1−ピロリンは食品用香料あるいは香粧品用香料の素材として有用な化合物であり、非常に有用で広い用途に使用できる。特に食品用香料の中でビールフレーバーやセイボリー系フレーバーなどに使用すれば、既存の香料製品が持っていない特徴的な香気を付与できる調合香料を製造することができる。 更には、本発明により製造された2−アセチル−1−ピロリンを飲食品に添加することもできる。具体的には、飲料、アイスクリーム、シャーベット等の冷菓、ゼリー、プリン、水ようかん、くずきり等のデザート類、クッキー、ケーキ、チョコレート、チューインガム、まんじゅう等の菓子類、菓子パン、食パン等のパン類、ジャム、フラワーペースト等のフィリング類、ラムネ、タブレット、錠菓類等が挙げられ、特に飲料が好ましく、果汁入り飲料、果汁入り炭酸飲料等に好ましく用いられる。これら飲食品に上記量添加することにより、元々の飲食品の風味を引き立て、果汁入りジュースなどでは、果汁感やボディ感を付与することができる。なお、飲食品以外に、歯磨き、マウスウオッシュ、リップクリーム、口紅等の経口組成物やその他石鹸、香水、芳香剤、シャンプーなどの化粧品、香粧品等にも適応することが出来る。 以下、本発明を実施例及び比較例を用いて具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。実施例1:2−アセチル−1−ピロリンの合成<工程(A)>メチルプロリネートの調製:プロリンのメチルエステル化 L−プロリン230gを試薬特級メタノール690mlに溶解し5〜10℃で攪拌しながら塩化チオニル430gを滴下した。滴下後20〜30℃で2時間攪拌してメチルエステル化反応を行った。反応終了後メタノールを留去し、その残渣にメタノール400mlを加えて濃縮した。更にメタノール300mlを加えて濃縮することを2回繰り返し、反応混合物350gを得た。この反応混合物に試薬のメチルプロリネート塩酸塩の結晶を少量添加して30分間室温に放置した。放置によって生成した白色結晶をエーテル200mlに分散しろ過した。このエーテル洗浄を更に2回繰り返しメチルプロリネー塩酸塩の白色結晶を325gを調製した。 つづいてメチルプロリネート塩酸塩325gを50%炭酸カリウム1150gに0℃で30分を要して添加した。添加後混合物を400mlで3回抽出してメチルプロリネートのエーテル溶液を得た。このエーテル溶液は硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮し、減圧化に蒸留してメチルプロリネート207gを調製した。<工程(B)>2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリンの調製:メチルプロリネートの脱水素反応 メチルプロリネート207gを乾燥ジエチルエーテル1400mlに溶解して0℃に保ち攪拌しながらtert−ブチルハイポクロライド183gを30分で滴下し、同温で15分攪拌して塩素化反応を行い、つづいてトリエチルアミン185gを30分で加え、20℃で3時間攪拌して脱塩化水素反応を行った。反応後ジエチルエーテルで抽出、常法処理後蒸留して2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリン196gを得た。<工程(C)>2−アセチル−1−ピロリンの調製:2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリンのグリニヤール反応 金属マグネシウム82.4gと乾燥ジエチルエーテル300mlの混合物に少量のヨウ素を加えヨウ化メチル529gと乾燥ジエチルエーテル450mlの溶液を20〜25℃で45分を要して滴下してヨウ化マグネシウムメチルを調製し、つづいて2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリン196gと乾燥ジエチルエーテル200mlの溶液を−45〜―40℃の条件下で60分間かけて滴下したあと、同温で2時間攪拌してグリニヤール反応を行った。反応後飽和塩化アンモニウム水溶液を0℃以下でゆっくり加えて反応を終了した。反応液はエーテルで3回抽出して2−アセチル−1−ピロリンを含む反応油のエーテル溶液を得た。この反応油のエーテル溶液のGC−MSを測定し、そのトータルイオンクロマトグラム(図1)には目的の2−アセチル−1−ピロリン91%が見受けられたが、副生成物は極わずかであった。エーテル溶液は減圧化に0℃付近で濃縮した。得られた濃縮物171gにエタノール2.7Lを加え、このエタノール溶液を減圧蒸留に付した。この蒸留の主留分として2−アセチル−1−ピロリン7%を含むエタノール溶液2080gを得た。このエタノール溶液には2−アセチル−1−ピロリン以外の成分は見受けられなかった。ここで得られた2―アセチル―1−ピロリンのマススペクトル(図2)およびGC保持指標(RI=1334)は構造既知の2―アセチル―1−ピロリンのものと完全に一致した。比較例1:2-アセチル-1-ピロリンの合成<工程(A)>メチルプロリネートの調製:プロリンのメチルエステル化 L−プロリン22gを乾燥メタノール150mlに溶解し−5℃で攪拌しながら塩化チオニル45gを滴下した。滴下後25℃で2時間攪拌してメチルエステル化反応を行った。反応終了後メタノールを留去し、その残渣を氷冷で12時間保存した。生成した結晶を50%炭酸カリウム水溶液200mlに0℃で添加し、ジエチルエーテル150mlで3回抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮して蒸留してメチルプロリネート14.5gを調製した。<工程(B)>2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリンの調製:メチルプロリネートの脱水素反応 メチルプロリネート14.5gを乾燥ジエチルエーテル95mlに溶解して0℃に保ち攪拌しながらtert−ブチルハイポクロライド13.6gを10分で滴下し、同温で15分攪拌して塩素化反応を行い、つづいてカリウムtert−ブトキシド14.1gを10分で加え、25℃で5時間攪拌して脱塩化水素反応を行った。反応後ジエチルエーテルで抽出、常法処理後蒸留して2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリン12.6gを得た。<工程(C)>2−アセチル−1−ピロリンの調製:2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリンのグリニヤール反応 金属マグネシウム2.9gと乾燥ジエチルエーテル30mlの混合物に少量のヨウ素を加えヨウ化メチル20.4gと乾燥ジエチルエーテル33mlの溶液を35℃で15分を要して滴下してヨウ化マグネシウムメチルを調製し、つづいて2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリン12.6gと乾燥ジエチルエーテル33mlの溶液を0℃で5分で滴下したあと室温で2時間攪拌してグリニヤール反応を行った。反応後希塩酸を加えエーテルで2回抽出して2−アセチル−1−ピロリンを含む反応油のエーテル溶液を得た。この反応油のエーテル溶液のGC−MSを測定すると、そのトータルイオンクロマトグラム(図3)には目的の2−アセチル−1−ピロリンは35%であり、副生成物が多く含まれているとの結果が得られた。エーテル溶液の濃縮物は蒸留して2−アセチル−1−ピロリンの留分2.2gを得た。実施例2:ビール風味香料 実施例1で製造した2−アセチル−1−ピロリンを用いて下記処方通り配合し、常法にてビール風味香料を調製した。ビール風味香料処方 ビール風味香料に上記の処方のように2−アセチル−1−ピロリンを微量添加することにより、2−アセチル−1−ピロリンを添加しないフレーバーBと比較して、より香ばしく幅のあるビール風味の特徴が強調されたフレーバーAが得られた。実施例1におけるグリニヤール反応油のエーテル溶液のトータルイオンクロマトグラム実施例1における2―アセチル―1−ピロリンのマススペクトル比較例1におけるグリニヤール反応油のエーテル溶液のトータルイオンクロマトグラム 次の工程(A)〜(C)を含むことを特徴とする化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンの改良された製造方法。・工程(A):化合物(1)プロリンに、塩化チオニルを用いて設定温度5〜10℃の条件下でエステル化反応を行い、化合物(2)メチルプロリネートを得る工程。・工程(B):化合物(2)メチルプロリネートに、tert−ブチルハイポクロライドを用いてN−塩素化を行い、つづいてアミンによる脱塩化水素反応により化合物(3)2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリンを得る工程。・工程(C):化合物(3)2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリンをハロゲン化マグネシウムメチルにより、設定温度−10℃以下の温度条件でグリニヤール反応を行い、化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンを得る工程。 工程(A)中、生成するエステル化合物の塩酸塩の精製を結晶種を添加して、温度5〜25℃で行う請求項1に記載の化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンの製造方法。 工程(C)中、グリニヤール反応後、後処理分解温度が0℃以下である、請求項1に記載の化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンの製造方法。 工程(C)中、グリニヤール反応後、蒸留精製工程でエタノールまたはその他の溶媒を添加して目的の化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンをエタノールまたはその他の溶媒との共沸留出溶液として得る、請求項1に記載の化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンの製造方法。 【課題】2−アセチル−1−ピロリンを製造する極めて有効な製造方法を提供する。【解決手段】次の工程(A)〜(C)を含む製造方法により、化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンを製造する。工程(A):化合物(1)プロリンに、塩化チオニルを用いて設定温度5〜10℃の条件下でエステル化反応を行い、化合物(2)メチルプロリネートを得る工程。工程(B):化合物(2)メチルプロリネートに、tert−ブチルハイポクロライドを用いてN−塩素化を行い、つづいてアミンによる脱塩化水素反応により化合物(3)2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリンを得る工程。工程(C):化合物(3)2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリンをハロゲン化マグネシウムメチルにより、設定温度−10℃以下の温度条件でグリニヤール反応を行い、化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンを得る工程。


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特許公報(B2)_2−アセチル−1−ピロリンの製造方法

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タイトル:特許公報(B2)_2−アセチル−1−ピロリンの製造方法
出願番号:2005349564
年次:2011
IPC分類:C07D 207/20


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湯川 千代樹 村上 裕介 JP 4643424 特許公報(B2) 20101210 2005349564 20051202 2−アセチル−1−ピロリンの製造方法 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 000175283 湯川 千代樹 村上 裕介 20110302 C07D 207/20 20060101AFI20110209BHJP JPC07D207/20 C07D 207/20 CA/CASREACT/REGISTRY(STN) 米国特許第06723856(US,B1) 特開昭55−162786(JP,A) 特開昭55−130934(JP,A) 特開昭49−000202(JP,A) 特開2002−034549(JP,A) 特開昭50−046617(JP,A) 社団法人日本化学会編,第4版 実験化学講座22 有機合成IV -酸・アミノ酸・ペプチド-,丸善株式会社,1992年,第216-217頁 4 2007153785 20070621 9 20070817 安藤 倫世 本発明は、2−アセチル−1−ピロリンを製造する極めて有効な製造方法に関する。 2−アセチル−1−ピロリン(化2に示す)は、各種の天然植物精油の香気成分あるいは米などの穀物、あるいはその調理品に含まれている香気成分であることが知られている(非特許文献1、非特許文献2など)。この化合物は極めて特徴的な香りと非常に低い閾値を持っていることから、食品などの香料素材として注目されている化合物である。 一方、2−アセチル−1−ピロリンは熱や酸素などで非常に分解し易く不安定な化合物であり、製造工程中に分解を起こし高収率で得ることができなかった。 特徴的な香気特性を持ち香料調合素材として非常に有用な化合物であることから、2−アセチル−1−ピロリンの合成法について従来から多くの合成法が報告されている。例えば、R.G.Buttery (非特許文献3、特許文献1)らの方法、De Kempe (非特許文献4)らの方法、P. Srinivas (特許文献2)らの方法がある。J. Food Sci., 54, 343(1989).J. Food Sci., 55, 1466(1990).J. Agric. Food Chem., 1983, 31, 823-826.J. Agric. Food Chem., 1993, 41, 1458-1461.US 4,522,838US 6,723,856 B これらの方法の中で、R.G.Buttery (非特許文献3、特許文献1)らの方法は2-アセチルピロールから水素添加反応につづいて、炭酸銀による酸化により2−アセチル−1−ピロリンの合成が行われているが、反応に特殊な試薬を使用し操作が煩雑であるため収率が非常に低い方法である。 また、非特許文献4のDe Kempeらは、プロリンから誘導されるメチルプロリネートのグリニヤール反応で2−アセチル−1−ピロリンを合成あるいはプロリジンを出発原料として中間体のシアノ化合物を経るグリニヤール反応で、2−アセチル−1−ピロリンの合成を行っている。この非特許文献4に述べられている方法では、副生成物が多い場合や取扱い上危険な試薬を使用し工程が長く収率が悪い結果となっている。 同様の類似方法として特許文献2のP. Srinivasらの方法があるが、メチルプロリネート塩酸塩を調製するエステル化反応を−15〜−5℃で行い、反応後精製に冷置工程があるため冷却のコストが必要である。また、メチルプロリネートの調製には大量のアルカリ溶液を使用していることは収率を低下させる。更に、最終工程のグリニヤール反応を0℃から室温で実施しているが、この反応条件では副生成物が大量に生成する。 このようにいずれの方法においても反応工程が長いことや、高価な試薬を使用するため高コストとなる、あるいは収率が低いなどの理由から、経済的で調合香料素材として使用できる製造方法は見受けられない。従来の方法は2−アセチル−1−ピロリンを高収率、高選択的に製造することは非常に困難であり、工業的に量産できる方法ではなかった。 本発明者は上述した如き課題に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、2−アセチル−1−ピロリンの製造工程において、化合物(1)プロリンを出発原料として、エステル化反応、ハロゲン化反応、脱ハロゲン化水素反応およびグリニヤール反応の工程を検討して、2−アセチル−1−ピロリンのみを選択的に高収率で経済的且つ安全に製造できることを見出した。また、本発明により製造された2−アセチル−1−ピロリンは食品用香料あるいは香粧品用香料の素材として有用なものであり、ここに本発明を完成するに至った。 即ち本発明は以下の項を提供する:項1.次の工程(A)〜(C)を含むことを特徴とする化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンの改良された製造方法;工程(A):化合物(1)プロリンに、塩化チオニルを用いて設定温度5〜10℃の条件下でエステル化反応を行い、化合物(2)メチルプロリネートを得る工程。工程(B):化合物(2)メチルプロリネートに、tert−ブチルハイポクロライドを用いてN−塩素化を行い、つづいてアミンによる脱塩化水素反応により化合物(3)2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリンを得る工程。工程(C):化合物(3)2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリンをハロゲン化マグネシウムメチルにより、設定温度−10℃以下の温度条件でグリニヤール反応を行い、化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンを得る工程。項2.工程(A)中、生成するエステル化合物の塩酸塩の精製を結晶種を添加して、温度5〜25℃で行う項1に記載の化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンの製造方法。項3.工程(C)中、グリニヤール反応後、後処理分解温度が0℃以下である、項1に記載の化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンの製造方法。項4.工程(C)中、グリニヤール反応後、蒸留精製工程でエタノールまたはその他の溶媒を添加して目的の化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンをエタノールまたはその他の溶媒との共沸留出溶液として得る、項1に記載の化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンの製造方法。 以下、本発明を詳細に説明する。 化合物(1)プロリンのエステル化反応工程において特許文献2では、塩化チオニルの滴下温度を−5〜−15℃で行い、反応後濃縮し氷冷下に12時間保存してメチルプロリネート塩酸塩を調製し、つづいて中和処理を行っているが、この方法では塩化チオニルの滴下温度を低く保つ必要があることと過剰な塩化チオニルが残存しているため中和工程に大量のアルカリを必要とすることからコストが高くなる。 本発明者らはこれらの問題点を解決するため検討した結果、塩化チオニルの滴下温度を5〜10℃とし、好ましくは生成するエステル化合物の塩酸塩の精製において結晶種を添加して5〜25℃の温度で短時間(0.5〜2.0時間)で行うことにより、メチルプロリネートを定量的に安価に製造する方法である工程(A)を見出した。かかる方法によれば、塩化チオニルを−5〜−15℃の低温に保持する必要がないため工業的にも有益であり、目的とするメチルプロリネートを効率よく製造できるというメリットも有する。 次いで、化合物(2)メチルプロリネートに、tert−ブチルハイポクロライドを用いてN−塩素化を行い、つづいてアミンによる脱塩化水素反応により化合物(3)2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリンを得る工程(B)を行う。この時使用できるアミンとしては、トリエチルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン等が例示できる。 次に、特許文献1および2では、2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリンとハロゲン化マグネシウムメチルとのグリニヤール反応において、試薬の滴下および反応温度温度を0℃付近から室温で行い、反応後同温度で試薬を分解後処理を行っている。しかしながらこの条件下では目的の2−アセチル−1−ピロリンの生成が少なく副生成物のアルコール体が大量に生成することが判明した。この問題点を解決するため実験を重ね検討した結果、本工程(C)における反応温度を−10℃以下、好ましくは−40℃以下で反応した後、0℃以下で分解処理を行うことで副反応性生物をほとんど生成せず、選択的に目的とする2−アセチル−1−ピロリンを好収率で得ることが可能となる。この工程で使用できるハロゲン化マグネシウムメチルとしては、フッ化マグネシウムメチル、塩化マグネシウムメチル、臭化マグネシウムメチル、ヨウ化マグネシウムメチルが例示できる。 更に、上記グリニヤール反応後、蒸留精製工程でエタノールまたはその他の溶媒を添加して、目的の2−アセチル−1−ピロリンをエタノールまたはその他の溶媒との共沸留出溶液として得る操作を行っても良い。これらの方法によると熱や酸素などで非常に分解し易く不安定な2−アセチル−1−ピロリンを、安定な溶液として収率良く得ることができるため、工業的に非常に有用な製造方法である。この時使用するエタノールまたはその他の溶媒としては、メタノール、グリセリン等のアルコール類及びこれらの含水物の他、水や有機溶媒等を制限なく利用できる。 このようにして製造した2−アセチル−1−ピロリンの溶媒希釈溶液は、そのまま又は濃縮したもの、あるいは他の溶媒に転化した溶液として使用することができる。更には、香料素材として調合香料に使用することもできる。 本発明によれば、2-アセチル-1-ピロリンのみを選択的に高収率で経済的に製造できる。更に本発明おいては、煩雑な操作や危険な試薬を用いることなく、入手の容易な試薬を用いて工業的スケールで、安全に製造することができる製造方法が提供される。 また、本発明により製造された2−アセチル−1−ピロリンは食品用香料あるいは香粧品用香料の素材として有用な化合物であり、非常に有用で広い用途に使用できる。特に食品用香料の中でビールフレーバーやセイボリー系フレーバーなどに使用すれば、既存の香料製品が持っていない特徴的な香気を付与できる調合香料を製造することができる。 更には、本発明により製造された2−アセチル−1−ピロリンを飲食品に添加することもできる。具体的には、飲料、アイスクリーム、シャーベット等の冷菓、ゼリー、プリン、水ようかん、くずきり等のデザート類、クッキー、ケーキ、チョコレート、チューインガム、まんじゅう等の菓子類、菓子パン、食パン等のパン類、ジャム、フラワーペースト等のフィリング類、ラムネ、タブレット、錠菓類等が挙げられ、特に飲料が好ましく、果汁入り飲料、果汁入り炭酸飲料等に好ましく用いられる。これら飲食品に上記量添加することにより、元々の飲食品の風味を引き立て、果汁入りジュースなどでは、果汁感やボディ感を付与することができる。なお、飲食品以外に、歯磨き、マウスウオッシュ、リップクリーム、口紅等の経口組成物やその他石鹸、香水、芳香剤、シャンプーなどの化粧品、香粧品等にも適応することが出来る。 以下、本発明を実施例及び比較例を用いて具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。実施例1:2−アセチル−1−ピロリンの合成<工程(A)>メチルプロリネートの調製:プロリンのメチルエステル化 L−プロリン230gを試薬特級メタノール690mlに溶解し5〜10℃で攪拌しながら塩化チオニル430gを滴下した。滴下後20〜30℃で2時間攪拌してメチルエステル化反応を行った。反応終了後メタノールを留去し、その残渣にメタノール400mlを加えて濃縮した。更にメタノール300mlを加えて濃縮することを2回繰り返し、反応混合物350gを得た。この反応混合物に試薬のメチルプロリネート塩酸塩の結晶を少量添加して30分間室温に放置した。放置によって生成した白色結晶をエーテル200mlに分散しろ過した。このエーテル洗浄を更に2回繰り返しメチルプロリネー塩酸塩の白色結晶を325gを調製した。 つづいてメチルプロリネート塩酸塩325gを50%炭酸カリウム1150gに0℃で30分を要して添加した。添加後混合物を400mlで3回抽出してメチルプロリネートのエーテル溶液を得た。このエーテル溶液は硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮し、減圧化に蒸留してメチルプロリネート207gを調製した。<工程(B)>2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリンの調製:メチルプロリネートの脱水素反応 メチルプロリネート207gを乾燥ジエチルエーテル1400mlに溶解して0℃に保ち攪拌しながらtert−ブチルハイポクロライド183gを30分で滴下し、同温で15分攪拌して塩素化反応を行い、つづいてトリエチルアミン185gを30分で加え、20℃で3時間攪拌して脱塩化水素反応を行った。反応後ジエチルエーテルで抽出、常法処理後蒸留して2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリン196gを得た。<工程(C)>2−アセチル−1−ピロリンの調製:2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリンのグリニヤール反応 金属マグネシウム82.4gと乾燥ジエチルエーテル300mlの混合物に少量のヨウ素を加えヨウ化メチル529gと乾燥ジエチルエーテル450mlの溶液を20〜25℃で45分を要して滴下してヨウ化マグネシウムメチルを調製し、つづいて2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリン196gと乾燥ジエチルエーテル200mlの溶液を−45〜―40℃の条件下で60分間かけて滴下したあと、同温で2時間攪拌してグリニヤール反応を行った。反応後飽和塩化アンモニウム水溶液を0℃以下でゆっくり加えて反応を終了した。反応液はエーテルで3回抽出して2−アセチル−1−ピロリンを含む反応油のエーテル溶液を得た。この反応油のエーテル溶液のGC−MSを測定し、そのトータルイオンクロマトグラム(図1)には目的の2−アセチル−1−ピロリン91%が見受けられたが、副生成物は極わずかであった。エーテル溶液は減圧化に0℃付近で濃縮した。得られた濃縮物171gにエタノール2.7Lを加え、このエタノール溶液を減圧蒸留に付した。この蒸留の主留分として2−アセチル−1−ピロリン7%を含むエタノール溶液2080gを得た。このエタノール溶液には2−アセチル−1−ピロリン以外の成分は見受けられなかった。ここで得られた2―アセチル―1−ピロリンのマススペクトル(図2)およびGC保持指標(RI=1334)は構造既知の2―アセチル―1−ピロリンのものと完全に一致した。比較例1:2-アセチル-1-ピロリンの合成<工程(A)>メチルプロリネートの調製:プロリンのメチルエステル化 L−プロリン22gを乾燥メタノール150mlに溶解し−5℃で攪拌しながら塩化チオニル45gを滴下した。滴下後25℃で2時間攪拌してメチルエステル化反応を行った。反応終了後メタノールを留去し、その残渣を氷冷で12時間保存した。生成した結晶を50%炭酸カリウム水溶液200mlに0℃で添加し、ジエチルエーテル150mlで3回抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮して蒸留してメチルプロリネート14.5gを調製した。<工程(B)>2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリンの調製:メチルプロリネートの脱水素反応 メチルプロリネート14.5gを乾燥ジエチルエーテル95mlに溶解して0℃に保ち攪拌しながらtert−ブチルハイポクロライド13.6gを10分で滴下し、同温で15分攪拌して塩素化反応を行い、つづいてカリウムtert−ブトキシド14.1gを10分で加え、25℃で5時間攪拌して脱塩化水素反応を行った。反応後ジエチルエーテルで抽出、常法処理後蒸留して2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリン12.6gを得た。<工程(C)>2−アセチル−1−ピロリンの調製:2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリンのグリニヤール反応 金属マグネシウム2.9gと乾燥ジエチルエーテル30mlの混合物に少量のヨウ素を加えヨウ化メチル20.4gと乾燥ジエチルエーテル33mlの溶液を35℃で15分を要して滴下してヨウ化マグネシウムメチルを調製し、つづいて2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリン12.6gと乾燥ジエチルエーテル33mlの溶液を0℃で5分で滴下したあと室温で2時間攪拌してグリニヤール反応を行った。反応後希塩酸を加えエーテルで2回抽出して2−アセチル−1−ピロリンを含む反応油のエーテル溶液を得た。この反応油のエーテル溶液のGC−MSを測定すると、そのトータルイオンクロマトグラム(図3)には目的の2−アセチル−1−ピロリンは35%であり、副生成物が多く含まれているとの結果が得られた。エーテル溶液の濃縮物は蒸留して2−アセチル−1−ピロリンの留分2.2gを得た。実施例2:ビール風味香料 実施例1で製造した2−アセチル−1−ピロリンを用いて下記処方通り配合し、常法にてビール風味香料を調製した。ビール風味香料処方 ビール風味香料に上記の処方のように2−アセチル−1−ピロリンを微量添加することにより、2−アセチル−1−ピロリンを添加しないフレーバーBと比較して、より香ばしく幅のあるビール風味の特徴が強調されたフレーバーAが得られた。実施例1におけるグリニヤール反応油のエーテル溶液のトータルイオンクロマトグラム実施例1における2―アセチル―1−ピロリンのマススペクトル比較例1におけるグリニヤール反応油のエーテル溶液のトータルイオンクロマトグラム次の工程(A)〜(C)を含むことを特徴とする化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンの改良された製造方法。・工程(A):化合物(1)プロリンに、塩化チオニルを設定温度5〜10℃の条件下で滴下してエステル化反応を行い、化合物(2)メチルプロリネートを得る工程。・工程(B):化合物(2)メチルプロリネートに、tert−ブチルハイポクロライドを用いてN−塩素化を行い、つづいてアミンによる脱塩化水素反応により化合物(3)2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリンを得る工程。・工程(C):化合物(3)2−(メトキシカルボニル)−1−ピロリンをハロゲン化マグネシウムメチルにより、設定温度−10℃以下の温度条件でグリニヤール反応を行い、化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンを得る工程。工程(A)中、生成するエステル化合物の塩酸塩の精製を結晶種を添加して、温度5〜25℃で行う請求項1に記載の化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンの製造方法。工程(C)中、グリニヤール反応後、後処理分解温度が0℃以下である、請求項1に記載の化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンの製造方法。工程(C)中、グリニヤール反応後、蒸留精製工程でエタノールまたはその他の溶媒を添加して目的の化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンをエタノールまたはその他の溶媒との共沸留出溶液として得る、請求項1に記載の化合物(4)2−アセチル−1−ピロリンの製造方法。


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