生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_マッサージに好適な皮膚外用剤
出願番号:2005333791
年次:2007
IPC分類:A61K 8/37,A61Q 19/00,A61K 8/891,A61K 8/39


特許情報キャッシュ

西川 佳菜 工藤 大樹 JP 2007137822 公開特許公報(A) 20070607 2005333791 20051118 マッサージに好適な皮膚外用剤 ポーラ化成工業株式会社 000113470 西川 佳菜 工藤 大樹 A61K 8/37 20060101AFI20070511BHJP A61Q 19/00 20060101ALI20070511BHJP A61K 8/891 20060101ALI20070511BHJP A61K 8/39 20060101ALI20070511BHJP JPA61K8/37A61Q19/00A61K8/891A61K8/39 8 OL 10 4C083 4C083AA082 4C083AB032 4C083AC022 4C083AC072 4C083AC112 4C083AC122 4C083AC172 4C083AC242 4C083AC392 4C083AC402 4C083AC421 4C083AC422 4C083AC442 4C083AD151 4C083AD152 4C083AD352 4C083BB13 4C083BB51 4C083CC02 4C083CC50 4C083DD23 4C083DD27 4C083DD30 4C083DD31 4C083EE06 4C083EE07 4C083EE12 4C083FF05 本発明は皮膚外用剤に関し、更に詳細には、マッサージ用の化粧料に好適な皮膚外用剤に関する。 マッサージは、マッサージ用の化粧料を媒体として介在させつつ皮膚を擦過し、該擦過によって血流量を増大せしめ、皮膚の新陳代謝を促進することが通常の目的である。これをエステティックでは更に発展させ、擦過による皮膚に対する心地よい刺激を負荷し、この刺激によって、心身共にリフレッシュさせることが行われている。この様なマッサージにおいて介在させるマッサージ化粧料の特性としては、適度な粘着による刺激付与効果を有しつつも、摩擦係数を低下せしめ、擦過による物理的刺激の発現を抑制し、擦過過程に於いて摩擦係数の変化率の少ないものが要求されている。特に、心地よさを提供するエステティックのマッサージ施術に於いては、適度な粘着性と、摩擦係数の長時間に渡る安定性が望まれている。この為、転相などにより摩擦係数が変化しないオイル製剤でのマッサージも行われている(例えば、特許文献1を参照)が、この様な剤形においては、その除去で多大な手間を要し、それにより心地よさが途絶する場合も存する欠点も存した。 一方、(アジピン酸/2−エチルヘキサン酸/ステアリン酸)グリセリルオリゴエステルの様な、二塩基酸を含む混合酸とグリセリンとのエステルは既に化粧料用の原料として使用されており、乳化されやすい極性油としてエモリエントの目的で乳化化粧料に含有させる技術が知られている。(例えば、特許文献2、特許文献3を参照)又、ポリオキシエチレンイソステアリン酸グリセリルは油性物質と水性物質とをともに溶解せしめる作用に優れており、これを利用して、クレンジング化粧料に配合する技術が知られている。(例えば、特許文献4、特許文献5、特許文献6を参照)更に、ジグリセリンテトラオレートのようなポリグリセリンの水酸基を全てアシル化した油剤は、高融点ワックスなどを溶解せしめる作用に優れており、クレンジング化粧料に含有させる技術が知られている。(例えば、特許文献7を参照)しかしながら、1)二塩基酸を含む混合酸とグリセリンとのエステルと、2)シリコーンと3)ポリグリセリンの水酸基を全てアシル化した油剤とを含有する皮膚外用剤であって、前記二塩基酸を含む混合酸とグリセリンとのエステルとシリコーンの質量比が、1:5〜1:20である構成の皮膚外用剤は全く知られていないし、この様な構成の皮膚外用剤がマッサージ用の化粧料として、取り分け、エステティック用の化粧料として好適であることも全く知られていなかった。特開2004−203806号公報特開2003−286126号公報特開2002−68957号公報特開平07−304630号公報特開2004−307353号公報特開2005−239587号公報特開2005−194290号公報 本発明は、この様な状況下為されたものであり、擦過時に心地よさを提供する、皮膚外用剤を提供することを課題とする。 この様な状況に鑑みて、本発明者らは、擦過時に心地よさを提供する、皮膚外用剤を提供することのできる皮膚外用剤を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、1)二塩基酸を含む混合酸とグリセリンとのエステルと、2)シリコーンと3)ポリグリセリンの水酸基を全てアシル化した油剤とを含有する皮膚外用剤であって、前記二塩基酸を含む混合酸とグリセリンとのエステルとシリコーンの質量比が、1:5〜1:20である構成を取る皮膚外用剤が、適度な粘着性と、摩擦係数の長時間に渡る安定性とを有する、特性を備えており、この為に擦過時に心地よさを提供できる特質を有することを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示すとおりである。(1)1)二塩基酸を含む混合酸とグリセリンとのエステルと、2)シリコーンと3)ポリグリセリンの水酸基を全てアシル化した油剤とを含有する皮膚外用剤であって、前記二塩基酸を含む混合酸とグリセリンとのエステルとシリコーンの質量比が、1:5〜1:20であることを特徴とする、皮膚外用剤。(2)前記二塩基酸を含む混合酸とグリセリンとのエステルが、(アジピン酸/2−エチルヘキサン酸/ステアリン酸)グリセリルオリゴエステルであることを特徴とする、(1)に記載の皮膚外用剤。(3)ポリグリセリンの水酸基を全てアシル化した油剤がジグリセリンテトラオレートであることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の皮膚外用剤。(4)更に、ポリオキシエチレンイソステアリン酸グリセリルを含有することを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の皮膚外用剤。(5)水中油乳化剤形であることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の皮膚外用剤。(6)マッサージ用の化粧料であることを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の皮膚外用剤。(7)エステティックのマッサージに際して使用されるものであることを特徴とする、(6)に記載の皮膚外用剤。(8)塗擦や擦過の行為により、炎症を生じやすい人用の皮膚外用剤であることを特徴とする、(1)〜(7)何れか1項に記載の皮膚外用剤。 本発明によれば、擦過時に心地よさを提供する、皮膚外用剤を提供することができる。(1)本発明の皮膚外用剤の必須成分である二塩基酸を含む混合酸とグリセリンとのエステル 本発明の皮膚外用剤は、二塩基酸を含む混合酸とグリセリンとのエステルを必須成分として含有する。かかる成分は抱水性に優れる油剤であるため、これを含む油性組成物を皮膚上に延展、擦過する場合に、皮膚表面の親水性部分と親和性を有し、適度な粘ちょう性を発現する。粘ちょう性を発現しながら、後記必須成分であるシリコーンとの親和性の少なさから、擦過する際には、シリコーンが潤滑油の働きをして、摩擦係数を下げるため、過度の摩擦係数を発現せず、心地よい摩擦刺激を提供する。即ち、シリコーンとかかる成分の組合せ効果により、過度にならない摩擦負荷を皮膚に与えながら、心地よい擦過を行うことが出来る効果を発現する。 この様な効果を発現する、二塩基酸を含む混合酸とグリセリンとのエステルを構成する二塩基酸残基としては、通常化粧料などの皮膚外用剤で使用されている二塩基酸残基で有れば、特段の限定無く使用することが出来、例えば、アジピン酸残基、セバシン残基、酒石酸残基などが好適に例示できる。又、混合酸残基を構成する二塩基酸でない酸の酸残基としては、通常のカルボン酸残基が好ましく例示でき、例えば、オクタン酸残基、2−エチルヘキサン酸残基、ラウリン酸残基、ミリスチン酸残基、パルミチン酸残基、ステアリン酸残基、ベヘン酸残基、オレイン酸残基、リノール酸残基、リノレイン酸残基、イソステアリン酸残基などが好適に例示できる。この様な、二塩基酸を含む混合酸とグリセリンとのエステルは、例えば、グリセリンと対応する二塩基酸の酸クロリドと、カルボン酸の酸クロリドとをトリエチルアミンなどのアルカリ存在下、所望により50〜100℃の温度をかけて縮合することにより製造することが出来る。斯くの如くに操作して、二塩基酸を含む混合酸とグリセリンとのエステルを製造して用いることも出来るが、既にこの様な形態のエステルが化粧料用の原料として市販されており、かかる市販品を購入して使用することも出来る。かかる成分は構成が複雑であり、その物性のコントロールをすることには大きな労力を要するので、この様な市販品を購入して使用することが好ましい。この様な市販品の内、特に好ましいものとしては、例えば、日清オイリオ株式会社から市販されている「ノムコートLAH」((アジピン酸/2−エチルヘキサン酸/ステアリン酸)グリセリルオリゴエステル)等が好適に例示できる。かかる成分は唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有させることも出来る。好ましい形態は唯一種「ノムコートLAH」を含有する形態である。かかる成分の好ましい含有量は、総量で皮膚外用剤全量に対して、0.1〜10質量%であり、より好ましくは1〜5質量%である。これは少なすぎると前記効果を奏しない場合があり、多すぎると、皮膚との親和性が高くなりすぎて、使用時の心地よさを損なう場合が存するためである。(2)本発明の皮膚外用剤の必須成分であるシリコーン 本発明の皮膚外用剤は、必須成分としてシリコーンを含有することを特徴とする。前記シリコーンとしては、化粧料などの皮膚外用剤で使用されているものであれば、特段の限定無く使用することが出来、例えば、ジメチコン、シクロメチコン、フェニルメチコン、ポリオキシアルキレン・メチルシロキサンコポリマーなどが好適に例示でき、ジメチコンが特に好ましい。これは、前述の如くに、前記(アジピン酸/2−エチルヘキサン酸/ステアリン酸)グリセリルオリゴエステル等とともに働いて、過度にならない摩擦負荷を皮膚に与えながら、心地よい擦過を行う媒体となるためには、前記(アジピン酸/2−エチルヘキサン酸/ステアリン酸)グリセリルオリゴエステル等との親和性に制限が存する方が好ましいからである。かかるシリコーンは唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することも出来るが、前記の事情からジメチコンを唯一種含有する形態が特に好ましい。前記の作用を奏するためには、シリコーンは、皮膚外用剤全量に対して、総量で1〜40質量%含有することが好ましく、より好ましくは、5〜25質量%である。又、シリコーンの総質量は、前記二塩基酸を含む混合酸とグリセリンとのエステルの総質量との質量比は5:1〜20:1が好ましく、8:1〜15:1がより好ましい。この範囲を外れると、負荷が大きくなりすぎたり、適度な心地よい刺激が生じなかったりする場合が存する。(3)本発明の皮膚外用剤の必須成分であるポリグリセリンの水酸基を全てアシル化した油剤 本発明の皮膚外用剤は、ポリグリセリンの水酸基を全てアシル化した油剤を必須成分として含有することを特徴とする。かかる成分を構成するアシル基としては、飽和乃至は不飽和の炭素数10〜30のものが好ましく、具体的なアシル基としては、例えば、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基、リノロイル基、リノレノイル基、イソステアロイル基などが好適に例示できる。又、ポリグリセリン残基としては、ジグリセリン残基、トリグリセリン残基、テトラグリセリン残基、ペンタグリセリン残基、デカグリセリン残基などが好適に例示でき、重合度2乃至は3のポリグリセリン残基がより好ましく、特に好ましいものは、ジグリセリン残基である。具体的には、ジグリセリンテトラオレート、ジグリセリンテトライソステアレート、トリグリセリンペンタオレート、トリグリセリンペンタイソステアレートが好ましく、より好ましくはジグリセリンテトラオレートである。かかる成分はポリグリセリンをアルカリ存在下、等量以上のアシルクロリドで処理し、しかる後蒸留やシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより製造することが出来る。又、市販品も存するので市販品を購入して使用することが出来る。好適な市販品としては、例えば、ジグリセリンテトラオレートであれば、坂本製薬株式会社から販売されている、「SY−O24P」が例示できる。 かかる成分は、唯一種用いることも出来るし、二種以上を組み合わせて用いることも出来る。かかる成分は、本発明の皮膚外用剤において、擦過時の転相による摩擦液数の変化の変化率を小さくし、転相により擦過刺激が変化するのを抑制する作用を有する。これにより、長時間安定した擦過刺激を持続することが出来、心地よさを持続することが出来る。この様な作用を発現するためには、かかる成分は、皮膚外用剤全量に対して、総量で1〜20質量%含有することが好ましく、より好ましくは5〜10質量%である。これは少なすぎると、擦過時における摩擦係数の変化率が大きくなる場合が存し、多すぎると前記2成分の効果を損なう場合が存するからである。(4)本発明の皮膚外用剤 本発明の皮膚外用剤は、前記3種の必須成分を含有することを特徴とする。又、その剤形としては、皮膚外用剤で使用されている剤形であれば特段の限定無く適用することが出来、例えば、油中水乳化剤形、水中油乳化剤形、多相乳化剤形、マイクロエマルション剤形、可溶化剤形、非水乳化剤形などが好ましく例示できるが、特に好ましいものは、水中油乳化剤形である。これはこの剤形が、擦過時の心地よさの持続時間が最も長いためである。本発明の皮膚外用剤は、擦過時における刺激が心地よく、且つ、肌に物理的損傷を与える蓋然性が極めて低いため、少しの物理的刺激でも、皮膚バリアが脱落し、炎症を生じやすい「デリケート肌」の人にも使用することが出来る。尚、「デリケート肌」の人は、敏感肌の人とは異なり、皮膚が損傷を受けない状況では化粧料の使用が可能な人であり、敏感肌の人は正常に見えていても、化粧動作を行うと炎症を生じる人である。本発明の皮膚外用剤が、「デリケート肌」の人にも使用可能であるのは、前記に示した、二塩基酸を含む混合酸とグリセリンとのエステルとシリコーンの組合せ効果によるものである。斯くの如くに、本発明の皮膚外用剤は心地よさに優れる特性を有するため、マッサージ化粧料に応用することが好ましく、より好ましくは、エステティックにおけるマッサージ施術用のマッサージ化粧料に適用することが特に好ましい。特に、背面部にマッサージ施術を行う形態のエステティックに好適である。勿論、心地よい使用感はマッサージ化粧料に限らず、皮膚外用剤において偏在的に存在する好ましい特性であるので、マッサージ化粧料以外の化粧料や、皮膚外用医薬に応用することも本発明は排除しない。又、転相において摩擦係数を変化させにくいことから、界面活性剤としてポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルを含有させることも、好ましい、前記ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルとしては、例えば、日本エマルション株式会社製の「エマレックスGWIS−120」(モノPOE(20)イソステアリン酸グリセリル)や「エマレックスGWIS−320」(トリPOE(20)イソステアリン酸グリセリル)等が好適に例示でき、これらの含有量は0.1〜1質量%が好ましい。 本発明の皮膚外用剤においては、前記必須成分以外に、通常化粧料などの皮膚外用剤で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類;流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類;脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類;イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類;ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類;ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類;表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、;表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類;表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類;レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類;ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類;パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸系紫外線吸収剤、;桂皮酸系紫外線吸収剤、;ベンゾフェノン系紫外線吸収剤;糖系紫外線吸収剤;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類;ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類等;フェノキシエタノール等の抗菌剤などが好ましく例示できる。本発明の皮膚外用剤は、前記の必須成分と任意成分とを常法に従って処理することにより製造することが出来る。 以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。 以下に示す表1の処方に従って、本発明の皮膚外用剤である化粧料1を製造した。即ち、イ、ロ、ハの成分をそれぞれ80℃に加熱し、攪拌下、徐々にイをロに加え乳化し、更に、ハを加えて中和し、乳化粒子を整えた後、攪拌冷却し、本発明の皮膚外用剤である、水中油乳化剤形の化粧料1を得た。<試験例1> 濡れタオルの上に豚皮をおき、これに検体0.5gをおき、これを加重20gで擦過し、豚皮が動き出すまでの時間を計測した。検体としては化粧料1、化粧料1の「ノムコートLAH」2質量%の内の1質量%をジメチコンに置換した比較例1、ジメチコン20質量%の内の5質量%を「ノムコートLAH」に置換した比較例2、ジグリセリンテトラオレート全量を「ノムコートLAH」に置換した比較例3、ジグリセリンテトラオレートの全量をジメチコンに置換した比較例4を用いた。結果を表2に示す。これより、本発明の皮膚外用剤である、化粧料1は、塗擦における摩擦係数が長時間安定していることが判る。<試験例2> 1群3人、5群計15人のパネラーを用意し、同一のエステティシャンの施術のもと、顔部及び背面部にマッサージ施術を行い、その前後での唾液中のプラステロン硫酸の濃度の変化を計測した。プラステロン硫酸の量はサンドウィッチ抗体法により、測定した。変化は(施術後のプラステロン硫酸量−施術前のプラステロン硫酸量)/(施術前のプラステロン硫酸量)×100の増加率として求め、各群の平均値を算出した。群毎にしようサンプルを変え、1群は化粧料1、2群は比較例1、3群は比較例2、4群は比較例3、5群は比較例4を用いた。結果は平均値として表3に示す。これより、本発明の皮膚外用剤は多大な心地よさを提供しており、該心地よさは、摩擦係数の安定時間と相関していることが判る。 実施例1と同様に、下記の表4に従って、本発明の皮膚外用剤である化粧料2を作成した。試験例1の方法で評価したところ、20分であった。これより、シリコーンとしてはフェニルメチコンも使用可能であることが判った。シリコーンとしてはフェニルメチコンよりもジメチコンの方が好ましいことも判った。 実施例1と同様に、下記の表5に従って、本発明の皮膚外用剤である化粧料3を作成した。試験例1の方法で評価したところ、18分であった。これより、シリコーンとしてはシクロメチコンも使用可能であることが判った。シリコーンとしてはシクロメチコンよりもジメチコンの方が好ましいことも判った。 実施例1と同様に、下記の表6に従って、本発明の皮膚外用剤である化粧料4を作成した。試験例1の方法で評価したところ、21分であった。これより、「エマレックスGWIS−120」に代えて「GWIS−320」も使用可能であることが判った。 本発明は、エステティックに好適な化粧料に応用できる。1)二塩基酸を含む混合酸とグリセリンとのエステルと、2)シリコーンと3)ポリグリセリンの水酸基を全てアシル化した油剤とを含有する皮膚外用剤であって、前記二塩基酸を含む混合酸とグリセリンとのエステルとシリコーンの質量比が、1:5〜1:20であることを特徴とする、皮膚外用剤。前記二塩基酸を含む混合酸とグリセリンとのエステルが、(アジピン酸/2−エチルヘキサン酸/ステアリン酸)グリセリルオリゴエステルであることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。ポリグリセリンの水酸基を全てアシル化した油剤がジグリセリンテトラオレートであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。更に、ポリオキシエチレンイソステアリン酸グリセリルを含有することを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の皮膚外用剤。水中油乳化剤形であることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の皮膚外用剤。マッサージ用の化粧料であることを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の皮膚外用剤。エステティックのマッサージに際して使用されるものであることを特徴とする、請求項6に記載の皮膚外用剤。塗擦や擦過の行為により、炎症を生じやすい人用の皮膚外用剤であることを特徴とする、請求項1〜7何れか1項に記載の皮膚外用剤。 【課題】 擦過時に心地よさを提供する、皮膚外用剤を提供する。 【解決手段】 1)二塩基酸を含む混合酸とグリセリンとのエステルと、2)シリコーンと3)ポリグリセリンの水酸基を全てアシル化した油剤とを含有する皮膚外用剤であって、前記二塩基酸を含む混合酸とグリセリンとのエステルとシリコーンの質量比が、1:5〜1:20である様に、皮膚外用剤を調整する。前記二塩基酸を含む混合酸とグリセリンとのエステルとしては、(アジピン酸/2−エチルヘキサン酸/ステアリン酸)グリセリルオリゴエステルが好ましく、ポリグリセリンの水酸基を全てアシル化した油剤はジグリセリンテトラオレートが好ましい。 【選択図】 なし


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