| タイトル: | 公開特許公報(A)_アトピー性皮膚炎治療用キット |
| 出願番号: | 2005301079 |
| 年次: | 2007 |
| IPC分類: | A61K 31/135,A61K 31/573,A61K 31/58,A61K 31/167,A61K 31/704,A61P 17/00,A61P 37/08 |
伊藤 清 JP 2007106723 公開特許公報(A) 20070426 2005301079 20051015 アトピー性皮膚炎治療用キット 大正製薬株式会社 000002819 佐鳥 宗一 100115406 伊藤 清 A61K 31/135 20060101AFI20070330BHJP A61K 31/573 20060101ALI20070330BHJP A61K 31/58 20060101ALI20070330BHJP A61K 31/167 20060101ALI20070330BHJP A61K 31/704 20060101ALI20070330BHJP A61P 17/00 20060101ALI20070330BHJP A61P 37/08 20060101ALI20070330BHJP JPA61K31/135A61K31/573A61K31/58A61K31/167A61K31/704A61P17/00A61P37/08 5 OL 5 4C086 4C206 4C086AA01 4C086DA10 4C086DA12 4C086EA10 4C086MA03 4C086MA04 4C086MA63 4C086NA05 4C086ZA89 4C086ZB13 4C206AA01 4C206GA01 4C206GA18 4C206GA31 4C206MA03 4C206MA04 4C206MA21 4C206MA83 4C206NA05 4C206ZA89 4C206ZB13 本発明は、アトピー性皮膚炎の治療用薬剤に関し、更に詳しくは、アトピー性皮膚炎の症状に適応し、薬効の異なる数種の薬剤を組み合わせた治療用システム(キット)に関する。 アトピー性皮膚炎は、表皮の中でも角層の異常に起因する皮膚の乾燥とバリアー機能異常という皮膚の生理学的異常を伴い、多彩な非特異的刺激反応及び特異的アレルギー反応が関与して生じる、慢性に経過する炎症と掻痒をその病態とする湿疹・皮膚炎群の一疾患である。 アトピー性皮膚炎の症状は、増悪・寛解を繰り返すため、その治療は、症状に合った薬剤を選択し、それを患部に単独又は併用投与するという皮膚科医治療指針に基づいて行われている。 しかしながら、アトピー性皮膚炎の治療は結果として専門医の所見に従わざるを得ないものの、その症状の増悪・寛解に迅速に対処するためには患者自身の判断によって適宜に対処せざるを得ないというケースも少なくない。 そこで、症状の増悪・寛解に応じて適切な薬剤を選択し、即座に治療に用い、医師や患者の無用な負担を軽減するためには、アトピー性皮膚炎の症状の程度に応じた薬剤が一つ所にあって、すぐに治療に用いることのできる体制を確保することが重要である(以上、非特許文献1参照)。日皮会誌、114(2), 135-142, 2004 本発明は、症状の増悪・寛解を繰り返すというアトピー性皮膚炎の特徴に鑑み、迅速かつ適切な治療を実現するための治療システム・薬剤キットを提供することを課題とする。 本発明者は、前記課題を解決するためにアトピー性皮膚炎治療ガイドライン等に基づき、次のような本発明を提供するものである。 すなわち、本発明は、(a)強いステロイド剤、(b)弱いステロイド剤、(c)非ステロイド性鎮痒剤、及び(d)スキンケア剤の組合せを含むアトピー性皮膚炎治療用キットである。 本発明により、症状の増悪・寛解を繰り返すというアトピー性皮膚炎の治療に迅速かつ的確に対処しうるアトピー性皮膚炎治療用キットを提供し、医師や患者の負担軽減を図ることが可能となった。 一般的にステロイド剤の強弱は、主に皮膚血管収縮作用などの強さによって分類されている。 「強いステロイド剤」とは、皮膚血管収縮作用が強く、抗炎症作用が強いステロイド剤であって、例えば、プロピオン酸ベクロメタゾン、フルオシノロンアセトニド、吉草酸ベタメタゾン、吉草酸酢酸プレドニゾロン、酪酸クロベタゾン、トリアムシノロンアセトニド及び酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾンを有効成分とするステロイド剤が挙げられる。強いステロイド剤はこれらの成分を1種含有するものだけでなく、2種以上含有するものであってもよい。 「弱いステロイド剤」とは、皮膚血管収縮作用が弱く、抗炎症作用が弱いステロイド剤であって、例えば、酢酸デキサメタゾン、デキサメタゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン及びプレドニゾロンを有効成分とするステロイド剤が挙げられる。弱いステロイド剤はこれらの成分を1種含有するものだけでなく、2種以上含有するものであってもよい。 「非ステロイド性鎮痒剤」とは、その製剤の中にステロイド成分を含まず、ステロイド成分以外の抗炎症剤、局所麻酔剤、抗ヒスタミン剤等を含む製剤である。例えば、塩酸リドカイン、リドカイン、塩酸ジフェンヒドラミン、ジフェンヒドラミン、クロタミトン、マレイン酸クロルフェニラミン、ウフェナマート、ブフェキサマク及び塩酸ジブカインを含有する外用剤が挙げられる。非ステロイド性鎮痒剤はこれらの成分を1種含有するものだけでなく、2種以上含有するものであってもよい。 「スキンケア剤」とは、一般的に皮膚の角質層に対して、皮膚の保湿能やバリアー機能を改善させることができる製剤である。例えば、グリチルレチン酸又はグリチルリチン酸を含有する外用剤などが該当する。スキンケア剤はグリチルレチン酸又はグリチルリチン酸の1種を含有するものの他、2種を含有するものであってもよい。また、スキンケア剤の効果をより有効に発揮するために、作用の緩和な抗炎症剤等を配合することもできる。 本発明に係るアトピー性皮膚炎治療用キット(システム)とは、強いステロイド剤、弱いステロイド剤、非ステロイド性鎮痒剤及びスキンケア剤を一つの容器又はケースに納め、医師や患者がアトピー性皮膚炎の症状に合わせて適切に薬物の選定ができるように予めセットされたものをいう。 また、掻痒症状を伴うアトピー性皮膚炎の苦痛の軽減と痒みによる掻破のための悪化を防止するための抗ヒスタミン作用を有する薬剤(抗アレルギー剤)などを前記外用薬剤の他に本キットに加えてもよい。さらに、症状と対応する薬剤の関係等を明示し、医師や患者等の誤使用を防止するための文書等もキットに添付することができる。 以下に、実施例を挙げ、本発明をさらに詳細に説明する。(実施例1)(a)強いステロイド剤として吉草酸酢酸プレドニゾロンを含有するステロイド剤、(b)弱いステロイド剤として酢酸デキサメタゾンを含有するステロイド剤、(c)非ステロイド性鎮痒剤としてリドカイン及びジフェンヒドラミンを含有し、ステロイド剤を含有しない鎮痒剤、及び(d)スキンケア剤としてグリチルリチン酸二カリウムを含み、皮膚のバリアー機能向上成分としてポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを配合したスキンケア剤、更に、アトピー性皮膚炎の症状とそれに適応した薬剤の選択を記載した使用説明書をプラスチック製の容器に収納したアトピー性皮膚炎治療用キットを作成した。(実施例2)(a)強いステロイド剤としてフルオシノロンアセトニドを含有するステロイド剤、(b)弱いステロイド剤として酢酸ヒドロコルチゾンを含有するステロイド剤、(c)非ステロイド性鎮痒剤としてクロタミトン及びジフェンヒドラミンを含有し、ステロイド剤を含有しない鎮痒剤、及び(d)スキンケア剤としてグリチルリチン酸二カリウムを含み、皮膚のバリアー機能向上成分としてセラミドを配合したスキンケア剤、更に、アトピー性皮膚炎の症状とそれに適応した薬剤の選択を記載した使用説明書をプラスチック製の容器に収納したアトピー性皮膚炎治療用キットを作成した。(実施例3)(a)強いステロイド剤として吉草酸酢酸プレドニゾロン、リドカイン、酢酸トコフェロール及びイソプロピルメチルフェノールを含有するステロイド剤、(b)弱いステロイド剤として酢酸デキサメタゾン及び酢酸トコフェロールを含有するステロイド剤、(c)非ステロイド性鎮痒剤としてリドカイン及び酢酸トコフェロールを含有し、ステロイド剤を含有しない鎮痒剤、及び(d)スキンケア剤としてグリチルリチン酸二カリウムを含み、皮膚のバリアー機能向上成分としてポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを配合したスキンケア剤、更に、アトピー性皮膚炎の症状とそれに適応した薬剤の選択を記載した使用説明書をプラスチック製の容器に収納したアトピー性皮膚炎治療用キットを作成した。 本発明により、増悪・寛解を繰り返すというアトピー性皮膚炎の適切な治療に有効な薬剤治療キットの提供が期待される。 (a)強いステロイド剤、(b)弱いステロイド剤、(c)非ステロイド性鎮痒剤、及び(d)スキンケア剤の組合せを含むアトピー性皮膚炎治療用キット。 強いステロイド剤がプロピオン酸ベクロメタゾン、フルオシノロンアセトニド、吉草酸ベタメタゾン、吉草酸酢酸プレドニゾロン、酪酸クロベタゾン、トリアムシノロンアセトニド及び酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾンの少なくとも1種を含有する外用剤であることを特徴とする請求項1記載のアトピー性皮膚炎治療用キット。 弱いステロイド剤が酢酸デキサメタゾン、デキサメタゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン及びプレドニゾロンの少なくとも1種を含有する外用剤であることを特徴とする請求項1記載のアトピー性皮膚炎治療用キット。 非ステロイド性鎮痒剤が塩酸リドカイン、リドカイン、塩酸ジフェンヒドラミン、ジフェンヒドラミン、クロタミトン、マレイン酸クロルフェニラミン、ウフェナマート、ブフェキサマク及び塩酸ジブカインの少なくとも1種を含有する外用剤であることを特徴とする請求項1記載のアトピー性皮膚炎治療用キット。 スキンケア剤がグリチルレチン酸及びグリチルリチン酸の少なくとも1種を含有する外用剤であることを特徴とする請求項1記載のアトピー性皮膚炎治療用キット。 【課題】症状の増悪・寛解を繰り返すというアトピー性皮膚炎の特徴に鑑み、迅速かつ適切な治療を実現するための治療システム・薬剤キットを提供する。【解決手段】(a)強いステロイド剤、(b)弱いステロイド剤、(c)非ステロイド性鎮痒剤、及び(d)スキンケア剤の組合せを含むアトピー性皮膚炎治療用キット。【選択図】なし