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タイトル:公開特許公報(A)_毛髪内部損傷改善剤および頭髪用化粧料
出願番号:2005280994
年次:2007
IPC分類:A61K 8/00,A61Q 5/00


特許情報キャッシュ

川副 智行 橋本 克夫 JP 2007091615 公開特許公報(A) 20070412 2005280994 20050927 毛髪内部損傷改善剤および頭髪用化粧料 株式会社資生堂 000001959 長谷川 洋子 100098800 川副 智行 橋本 克夫 A61K 8/00 20060101AFI20070316BHJP A61Q 5/00 20060101ALI20070316BHJP JPA61K7/06 10 OL 30 4C083 4C083AA112 4C083AA122 4C083AB012 4C083AB032 4C083AB282 4C083AC012 4C083AC022 4C083AC072 4C083AC092 4C083AC112 4C083AC122 4C083AC172 4C083AC182 4C083AC232 4C083AC242 4C083AC262 4C083AC292 4C083AC302 4C083AC312 4C083AC342 4C083AC352 4C083AC392 4C083AC422 4C083AC432 4C083AC442 4C083AC482 4C083AC542 4C083AC582 4C083AC642 4C083AC681 4C083AC682 4C083AC692 4C083AC712 4C083AC782 4C083AC792 4C083AD092 4C083AD132 4C083AD151 4C083AD152 4C083AD162 4C083AD572 4C083BB01 4C083BB12 4C083BB53 4C083CC31 4C083CC32 4C083CC38 4C083CC39 4C083DD08 4C083DD31 4C083DD41 4C083EE29 本発明は毛髪内部損傷改善剤および頭髪用化粧料に関する。さらに詳しくは、損傷した毛髪に対し引っ張り強度改善効果、毛髪結晶化度改善効果などの優れた毛髪内部損傷改善効果を示すとともに、毛髪の水分を保ち、しっとりした仕上がり感、べたつかない使用性、優れたコストパフォーマンスを併せもつ毛髪内部損傷改善剤、および該毛髪内部損傷改善剤を含む頭髪用化粧料に関する。 毛髪内部損傷改善剤は、近年のヘアカラー施術の流行による消費者の毛髪内部損傷の増加に伴い、消費者ニーズが高まっており、さまざまなタイプの商品が上市されている。毛髪内部損傷改善剤としては、シャンプー、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、インバスヘアトリートメントなどの頭髪用洗浄料タイプや、アウトバスヘアスタイリング剤、アウトバスヘアトリートメントなどの頭髪用整髪料タイプなど、幅広い剤型として存在している。 毛髪内部損傷改善剤は、毛髪内部損傷改善成分を配合することを特徴とし、毛髪内部損傷改善成分として、従来、毛髪内部に浸透することを前提として、各種加水分解タンパク質などの毛髪補修成分や、植物抽出液や尿素などの保湿効果をもつ成分が用いられている。しかし加水分解タンパク質は比較的高分子量のタイプが多く、比較的短時間の処理では毛髪へ浸透性は低く、十分な毛髪内部改善効果が得られないこともあった。植物抽出液や尿素は毛髪への浸透性に優れているものの、保湿効果に力点がおかれているために、毛髪内部補修効果は十分に満足のいくものではなかった。特に尿素は経時の安定性にも問題があり、高温で分解が進行しpHの著しい変化を起こすことも知られている。また、これらの成分は、コスト的に高価なものであったり、高い保湿力がゆえにべたついた感じが強く、消費者の満足の高い使用性であるべたつきのなさや軽い仕上がり感を演出できず、適正な配合量を確保するために製剤がコスト高になるものが多かった。 近年では、毛髪内部に十分に浸透することが確認されている損傷改善効果のある成分として、ジグルコシル没食子酸(非特許文献1参照)やα−ヒドロキシル酸(非特許文献2参照)、クレアチンを主成分とする組成(特許文献1参照)、アルギニンやグルタミン酸に代表されるアミノ酸の組み合わせ(特許文献2参照)など開発されている。 しかしながら、これらの毛髪内部損傷改善成分も、十分な保湿効果や優れた使用性の点では不十分であり、毛髪内部損傷改善剤として消費者にとって必ずしも満足できるものでなかった。また、コスト的に高価であるものや製剤化の際に他のイオン性の成分との相溶性に問題があるものも多く、汎用的に配合されることもなかった。 このような背景から、毛髪の内部損傷に対し優れた損傷改善効果および優れた保湿効果を有し、べたつかないなどの使用性にも優れ、さらには汎用性や適正な配合量をカバーできる毛髪内部補修成分配合した毛髪内部損傷改善剤の開発が望まれていた。 なお保湿性成分として知られているヒドロキシアルキルウレア(ヒドロキシエチルウレア等)と湿潤化剤を配合し、相乗的に湿潤化効果を上げるパーソナルケア組成物に技術が開示されている(特許文献3)。しかし該特許文献3には、ヒドロキシエチルウレアが毛髪引っ張り強度改善効果や毛髪結晶化度改善効果を有するというようなことについての記載・示唆はない。「FRAGRANCE JOURNAL」(フレグランスジャーナル)、第30巻8号、p.33−41「FRAGRANCE JOURNAL」(フレグランスジャーナル)、第28巻6号、p.11−15特開2004−143095号公報特開2004−346040号公報特開2005−170941号公報 本発明者らは上述の観点に鑑みて鋭意研究行った結果、保湿剤として知られているヒドロキシエチルウレアに毛髪引っ張り強度改善効果、毛髪結晶化度改善効果等の優れた毛髪内部補修効果があることを見出した。また本発明者らは、このヒドロキシエチルウレアからなる毛髪内部損傷改善剤が、上記の優れた毛髪内部損傷改善効果に加えて、毛髪の水分を保ちしっとりした仕上がり感とべたつかない使用性、優れたコストパフォーマンスを併せもつことを見出した。本発明はこれらの知見に基づいてなされたものである。本発明者の知る限りにおいて、ヒドロキシウレアが毛髪内部損傷作用を有することはこれまで全く知られておらず、本発明者らによって初めて見出されたものである。 すなわち本発明の目的は、損傷した毛髪に対し優れた毛髪内部改善効果をもち、良好な使用性、仕上がり感を有し、コストパフォーマンスに優れた毛髪内部損傷改善剤および頭髪用化粧料を提供することにある。 上記課題を解決するために本発明は、下記式(I)で示されるヒドロキシエチルウレアからなる毛髪内部損傷改善剤を提供する。 また本発明は、毛髪内部損傷改善剤の製造のための、上記式(I)で示されるヒドロキシエチルウレアの使用を提供する。 また本発明は、上記毛髪内部損傷改善剤を含有する頭髪用化粧料を提供する。 また本発明は、上記式(I)で示されるヒドロキシエチルウレアを0.01〜30.0質量%含有する、上記頭髪用化粧料を提供する。 また本発明は、頭髪用洗浄料である、上記頭髪用化粧料を提供する。 また本発明は、頭髪用整髪料である、上記頭髪用化粧料を提供する。 また本発明は、さらに界面活性剤を含有する、上記頭髪用化粧料を提供する。 また本発明は、さらにシリコーン化合物を含有する、上記頭髪用化粧料を提供する。 また本発明は、さらに皮膜形成剤を含有する、上記頭髪用化粧料を提供する。 また本発明は、さらに常温にて固体ないし半固体の油分を含有する、上記頭髪用化粧料を提供する。 本発明により、損傷した毛髪に対し優れた毛髪の内部損傷改善効果、保湿効果およびべたつかない、しっとりとしたなどの良好な使用性と仕上がり感とを併せもつコストパフォーマンスに優れた毛髪内部損傷改善剤、および頭髪用化粧料が提供される。 以下、本発明について詳述する。 本発明の毛髪内部損傷改善剤は、上記式(I)で示されるヒドロキシエチルウレアからなる。該ヒドロキシエチルウレアは公知物質であるが、ヒドロキシエチルウレアに毛髪内部損傷改善効果(毛髪引っ張り強度改善効果、毛髪結晶化度改善効果、等)のあることは、これまで全く知られていなかった。なおヒドロキシエチル化のない一般のウレア(尿素)は保湿成分として知られており、広く頭髪用化粧料に配合されているが、引っ張り強度改善効果や毛髪結晶化度改善効果などの毛髪内部損傷改善効果は確認できない。 本発明の頭髪用化粧料は、上記毛髪内部損傷改善剤を含有する。頭髪用化粧料としては、特に限定されるものでないが、好適には頭髪用洗浄料、頭髪用整髪料等が挙げられる。頭髪用洗浄料としては、具体的にはシャンプー、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、インバスヘアトリートメント等が例示される。頭髪用整髪料としては、アウトバスヘアスタイリング剤、アウトバスヘアトリートメント等が例示される。ただしこれら例示に限定されるものでない。 ヒドロキシエチルウレアの配合量は、頭髪用化粧料全量中に0.01〜30.0質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜30.0質量%、特には0.5〜20.0質量%である。0.01質量%未満では本願発明効果が十分に満足し得る程度にまで発揮し難く、一方、30.0質量%を超えると使用後、べたつきを感じるようになってくる。 本発明の頭髪用化粧料にはさらに、界面活性剤を配合することができる。界面活性剤は特に毛髪用洗浄料の洗浄成分としての役割を果たす。界面活性剤として、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、親油性非イオン性界面活性剤、親水性非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤等が挙げられる。 アニオン性界面活性剤としては、脂肪酸セッケン(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等);高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、ポリオキシエチレン(以下、POEと記す)ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウム等);N−アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ココイルメチルタウリンナトリウム、ラウリルメチルタウリンナトリウム等);ヒドロキシエーテルカルボン酸塩(例えば、ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテル塩(ナトリウム、カリウム、マグネシウム、アンモニウム、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン等の各塩)等);リン酸エステル塩(POEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩(例えば、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等);N−アシルグルタミン酸塩(例えば、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油等);POEアルキルエーテルカルボン酸;POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α−オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等が挙げられる。 両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。 親油性非イオン性界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。 親水性非イオン性界面活性剤としては、例えば、POEソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POEソルビタンモノオレエート、POEソルビタンモノステアレート、POEソルビタンモノオレエート、POEソルビタンテトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POEソルビットモノラウレート、POEソルビットモノオレエート、POEソルビットペンタオレエート、POEソルビットモノステアレート等);POEグリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POEグリセリンモノステアレート、POEグリセリンモノイソステアレート、POEグリセリントリイソステアレート等のPOEモノオレエート等);POE脂肪酸エステル類(例えば、POEジステアレート、POEモノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POEアルキルエーテル類(例えば、POE−ラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POEコレスタノールエーテル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック等);POE・POPアルキルエーテル類(例えば、POE・POPセチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POPモノブチルエーテル、POE・POP水添ラノリン、POE・POPグリセリンエーテル等);テトラPOE・テトラPOPエチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等);POEミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POEソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POEプロピレングリコール脂肪酸エステル;POEアルキルアミン;POE脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等が挙げられる。 カチオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ポリ(N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POEアルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。 界面活性剤は、頭髪用化粧料の種類、用途、等に応じて適宜、任意のタイプのものを使用することができる。例えば、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、被イオン性界面活性剤は洗浄性成分としてシャンプー等へ好適に適用され、カチオン性界面活性剤はリンス等への適用が挙げられるが、これら例示に各界面活性剤の適用が限定されるものでないことはいうまでもない。 界面活性剤の配合量は、頭髪用化粧料全量中に0.1〜30.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜15質量%である。0.1質量%未満では界面活性剤配合の効果が得られ難く、一方、30.0質量%を超えると、例えばアニオン性界面活性剤では、使用後きしみ若しくはぬめりを感じる傾向がみられる。 本発明の頭髪用化粧料にはさらに、感触向上成分としてシリコーン化合物を配合することができる。本発明に用いるシリコーン化合物とはポリシロキサン化合物であり、通常、化粧料に使用されるものが挙げられる。具体的には、鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等);環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)等が挙げられる。ただしこれら例示に限定されるものでない。 シリコーン化合物の配合量は、頭髪用化粧料全量中に0.01〜30.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜15.0質量%である。0.01質量%未満では十分な感触向上効果が得られず、毛髪内部損傷の改善とマッチした毛髪表面感触が得られない。一方、30.0質量%を超えると、過度なぬるぬる感を感じる傾向がみられる。 本発明の頭髪用化粧料にはさらに、皮膜形成剤を配合することができる。皮膜形成剤とは皮膜形成能を有する化合物であり、特に、頭髪用整髪成分として頭髪用整髪料に好適に配合される。皮膜形成剤としては、例えば、ノニオン性高分子、カチオン性高分子、アニオン性高分子、両性高分子等が挙げられる。ただしこれらに限定されるものでない。 ノニオン性高分子としては、例えば、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル/ビニルピロリドン共重合体、ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド共重合体、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートのテロマー、酢酸ビニル/モノブチルマレイン酸/イソボルニルアクリレートのテロマー、ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノメタクリルアミドのテロマー等が挙げられる。 カチオン性高分子としては、例えば、ビニルピロリドン/N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩液、ビニルピロリドン/塩化メチルビニルイミダゾリニウム共重合体、アルキルメタクリレート/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ビニルピロリドン/メチルビニルイミダゾール共重合体/ビニルカプロラクタム共重合体、セチルジメチル−2−ヒドロキシエチルアンモニウムジヒドロ燐酸塩、ラウリル/ミリスチルトリメチルアンモニウム硫酸塩、ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド/t−アクリル酸ブチル燐酸塩等が挙げられる。 アニオン性高分子としては、例えば、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体モノアルキルエステル、メチルビニルエーテル/マレイン酸エチルエステル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン液、アクリル酸エチル/アクリル酸アミド/アクリル酸共重合体、アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸ネオデカン酸ビニル共重合体、アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体、オクチルアクリルアミドアクリル樹脂等が挙げられる。 両性高分子としては、例えば、N−メタクリロイルN,N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体液等が挙げられる。 皮膜形成剤の配合量は、乾燥固形分として頭髪用化粧料全量中に0.1〜30.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜20.0質量%である。0.1質量%未満では、整髪剤としての効果が得られ難く、一方、30.0質量%を超えると、頭髪に多量に塗布され洗髪上好ましくない。 本発明の頭髪用化粧料にはさらに、常温にて固体ないし半固体の油分を配合することができ、特に頭髪用整髪料に好適に配合される。 常温にて固体ないし半固体の油分としては、例えば、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、ポリエチレンワックス、カルナバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、綿ロウ、ベイベリーロウ、モンタンロウ、ラノリン、モクロウ、オゾケライト、酢酸ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、脂肪酸グリセリド、硬化ヒマシ油、ヤシ油、パーム油、ワセリン、セラックロウ、ビースワックスなどが挙げられるが、これら例示に限定されるものでない。 常温にて固体ないし半固体の油分の配合量は、乾燥固形分として頭髪用化粧料全量中に0.1〜30.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜20.0質量%である。0.1質量%未満では、整髪剤としての効果が得られ難く、一方、30.0質量%を超えると、頭髪に多量に塗布され洗髪上好ましくない。 本発明の頭髪用化粧料には、上記成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲で、通常化粧料に配合し得る成分を配合することができる。このような任意添加成分として、例えば、保湿剤、粉末成分、液体油脂、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油、天然の水溶性高分子、半合成の水溶性高分子、合成の水溶性高分子、増粘剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、単糖、オリゴ糖、多糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、ビタミン類、酸化防止剤、酸化防止助剤等が挙げられる。ただしこれら例示に限定されるものでない。 保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物等が挙げられる。 粉末成分としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等);無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(例えば、γ−酸化鉄等);無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫色系顔料(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウムまたはアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、および青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号および青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β−カロチン等)等が挙げられる。 液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が挙げられる。 炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン等が挙げられる。 高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。 高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。 合成エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。 天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。 半合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。 合成の水溶性高分子としては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオン性ポリマー等が挙げられる。 増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸A1Mg(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ酸等が挙げられる。 紫外線吸収剤としては、例えば、安息香酸系紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル等);アントラニル酸系紫外線吸収剤(例えば、ホモメンチル−N− アセチルアントラニレート等);サリチル酸系紫外線吸収剤(例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等);桂皮酸系紫外線吸収剤(例えば、オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート)、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート等);ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等);3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー;2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール;2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン;5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン等が挙げられる。 金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、アスコルビン酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。 低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。 単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);四炭糖(例えば、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース、エリスリトール等);五炭糖(例えば、L−アラビノース、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース等);六炭糖(例えば、D−グルコース、D−タロース、D−ブシコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキシ糖(例えば、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等);アミノ糖(例えば、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例えば、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等)等が挙げられる。 オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α−トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。 多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等が挙げられる。 アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。 有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。 高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。 ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、Eおよびその誘導体、パントテン酸およびその誘導体、ビオチン等が挙げられる。 酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。 酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタホスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。 その他の配合可能成分としては、例えば、防腐剤(エチルパラベン、ブチルパラベン等);消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等);美白剤(例えば、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、アルブチン等);各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等);抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)等が挙げられる。その他に、香料、スクラブ剤、精製水などを配合することができる。 本発明の毛髪内部損傷改善剤および頭髪用化粧料は、毛髪の内部損傷の改善を目的とし、その剤型も水溶液系、乳化系、ゲル系など幅広い形態をとり得る。 次に実施例によりさらに本発明を詳述するが、本発明はこれによってなんら限定されるものではない。なお、配合量はすべて質量%である。 [毛髪引っ張り強度改善効果] ラベルリングした健常黒髪40本を高感度毛髪引っ張り試験機(「KES−G1−SH」;カトーテック(株)製)を用い、3分間水中で馴化した状態での引っ張り強度試験を行った。測定は、毛髪長が20%進展する条件、具体的には5cmの毛髪を6cmに伸展させた状態での引っ張り強度荷重値を20%INDEXとした。 他方、パーマ処理(パーマ1剤浸漬15分間・パーマ2剤浸漬15分間の後、洗浄・乾燥)を行った毛髪を、上記と同様に引っ張り強度測定を行った。 そして、このパーマ処理毛髪を10本ずつに分け、以下の実施例、比較例に示す組成の溶液による処理(溶液中に60分間浸漬・乾燥)した後に、再度、上記方法にて引っ張り強度測定を行った。 毛髪引っ張り強度評価は、1本ずつの健康毛髪、パーマ処理毛髪、以下の実施例、比較例に示す組成の溶液による処理後の毛髪それぞれの20%INDEXから、下記数1に示す数式にて毛髪引っ張り強度改善度を算出し、N=10の平均値を小数点以下切り捨てて行った。(毛髪引っ張り強度改善度)(数1) 毛髪引っ張り強度改善度(%)=[(A−B)/(C−B)]×100 ただし上記式中、A、B、Cは以下の値を示す。 A: 健康毛髪20%INDEX B: パーマ処理毛髪20%INDEX C: 実施例および比較例処理20%INDEX 上記毛髪引っ張り強度改善度(%)から、下記基準により、毛髪引っ張り強度改善効果について評価した。(評価基準) ◎: 毛髪引っ張り強度改善度が20%以上 ○: 毛髪引っ張り強度改善度が10%以上20%未満 △: 毛髪引っ張り強度改善度が5%以上10%未満 ×: 毛髪引っ張り強度改善度が5%未満 [毛髪結晶化度改善効果] 健康黒髪、健康黒髪にブリーチ処理を30分間行った損傷毛髪、前記損傷毛髪に、以下の実施例、比較例に示す組成の溶液による処理を60分間行った毛髪をそれぞれ乾燥後、X線広角散乱測定を行い、文献Polym Int 48:1027-1033(1999)『Crystallinity determination of native and stretched wool by X-lay diffraction』に記載されている方法により毛髪結晶化度を算出した。ここで得られた結晶化度を用い、健康黒髪から損傷毛髪への毛髪結晶化度の低下率に対し、実施例・比較例の溶液での処理毛髪の結晶化度の改善率をもって、毛髪結晶化度改善効果(%)を算出した。 この毛髪結晶化度(%)から、下記基準により、毛髪結晶化度改善効果について評価した。(評価基準) ◎: 毛髪結晶化度改善度が50%以上 ○: 毛髪結晶化度改善度が20%以上50%未満 △: 毛髪結晶化度改善度が5%以上20%未満 ×: 毛髪結晶化度改善度が5%未満 [毛髪保湿力改善効果] 200本の毛髪を3cmの幅に100本ずつ、2層になるように並べた毛髪ストランド(長さ4cm)をブリーチ30分間処理した損傷毛髪で作成した。このストランドを、以下の実施例、比較例に示す組成の溶液による処理を60分間行った後、30℃、湿度45%の恒温恒湿室で60分間乾燥した。これを用いて電気伝導度測定機器を用いて毛髪内水分量を測定した。得られる値は、毛髪を流れる電流の抵抗値(オーム)として表され、この値が高いと毛髪水分量は低く、少ないと毛髪水分量が多いことを表す。この測定値から下記基準により毛髪保湿力改善効果について評価した。(評価基準) ◎: 電気伝導度抵抗値が1.0×10-3未満 ○: 電気伝導度抵抗値が1.0×10-3以上1.0×10-5未満 △: 電気伝導度抵抗値が1.0×10-6以上1.0×10-7未満 ×: 電気伝導度抵抗値が1.0×10-7以上 (実施例1、比較例1〜4) 下記表1に示す組成の試料(溶液)を用いて、上記評価試験方法により、毛髪引っ張り強度改善度(%)、毛髪引っ張り強度改善効果、毛髪結晶化度改善度(%)、毛髪結晶化度改善効果、毛髪保湿力改善効果について評価した。結果を表1に示す。 表1の結果から明らかなように、ヒドロキシエチルウレアは毛髪引っ張り強度改善効果、毛髪結晶化度改善効果に優れ、同様に効果のあるアルギニンに比べ、毛髪保湿力改善効果において勝っており、総合的に毛髪損傷改善効果が高いことが確認された。 (実施例2〜3、比較例5〜6) 下記表2に示す組成の試料(溶液)を用いて、下記に示す評価試験方法により、50℃経時のpH安定性について評価した。併せて、上記評価方法により毛髪引っ張り強度改善効果について評価した。結果を表2に示す。 [50℃経時のpH安定性] 50mLのスクリュー管に、以下の実施例、比較例に示す組成の各溶液を45mL入れ、直後値のpHを測定した後に、50℃の恒温槽にて経時1ヶ月間温度保証を行った。1ヶ月間経過のサンプルを室温に戻した後に、再度pHの測定を行い、下記基準により評価した。(評価基準) ◎: pHの変動が±0.5未満 ○: pHの変動が±0.5以上1.0未満 △: pHの変動が±1.0以上2.0未満 ×: pHの変動が±2.0以上 表2の結果から明らかなように、ヒドロキシエチルウレアは、構造の類似した尿素に対し、優位にpH安定性が高く、乳酸、乳酸アンモニウムの添加によりさらにpH安定性は向上することがわかった。よって、ヒドロキシエチルウレアと緩衝剤との併用系は毛髪内部損傷改善剤の安定性には有効であることがわかった。なお、緩衝剤の添加による毛髪内部損傷改善効果の低下はみられなかった。 [洗髪乾燥後の髪のしっとり感] 以下の実施例、比較例に示す試料を用いて、洗髪乾燥後の髪のしっとり感の有無を専門パネラー(10名)により実使用試験を実施した。(評価基準) ◎: 専門パネラー8名以上が洗髪乾燥後しっとり感があると認めた。 ○: 専門パネラー6〜7名が洗髪乾燥後しっとり感があると認めた。 △: 専門パネラー3〜5名が洗髪乾燥後しっとり感があると認めた。 ×: 専門パネラー2名以下が洗髪乾燥後しっとり感があると認めた。 [洗髪乾燥後の髪のべたつき感の評価] 以下の実施例、比較例に示す試料を用いて、洗髪乾燥後の髪のべたつき感の有無を専門パネラー(10名)により実使用試験を実施し、自然乾燥後の髪のべたつき感と洗髪前の状態を比較法により官能評価した。(評価基準) ◎: 専門パネラー全員がべたつきを感じなかった。 ○: 専門パネラー1〜2名が洗髪前よりもべたつくと認めた。 △: 専門パネラー3〜4名が洗髪前よりもべたつくと認めた。 ×: 専門パネラー5名以上が洗髪前よりもべたつくと認めた。 (実施例4〜8) 下記表3に示す組成の頭髪洗浄料(ヘアシャンプー)を用いて、上記に示す評価試験方法により、洗髪乾燥後のしっとり感、洗髪乾燥後のべたつきのなさについて評価した。併せて、上記評価方法により毛髪引っ張り強度改善効果について評価した。結果を表3に示す。 (実施例9〜13) 下記表4に示す組成の頭髪洗浄料(ヘアリンス)を用いて、上記に示す評価試験方法により、洗髪乾燥後のしっとり感、洗髪乾燥後のべたつきのなさについて評価した。併せて、上記評価方法により毛髪引っ張り強度改善効果について評価した。結果を表4に示す。 なお表4中、シリコーンゴム/シリコーンオイル(*1)は、「シリコーンG−10−DMS」〔信越シリコーン(株)製)。シリコーンゴム:シリコーンオイル=10:90(質量比)〕を用いた。 (実施例14〜18) 下記表5に示す組成の頭髪用整髪料(アウトバストリートメント)を用いて、上記に示す評価試験方法により、洗髪乾燥後のしっとり感、洗髪乾燥後のべたつきのなさについて評価した。併せて、上記評価方法により毛髪引っ張り強度改善効果について評価した。結果を表5に示す。 なお表5中、シリコーンゴム/シリコーンオイル(*1)は、「シリコーンG−10−DMS」〔信越シリコーン(株)製)。シリコーンゴム:シリコーンオイル=10:90(質量比)〕を用いた。 (実施例19〜23) 下記表6に示す組成の頭髪用整髪料(ヘアムース)を用いて、上記に示す評価試験方法により、洗髪乾燥後のしっとり感、洗髪乾燥後のべたつきのなさについて評価した。併せて、上記評価方法により毛髪引っ張り強度改善効果について評価した。結果を表6に示す。 なお表6中、ベタイン化ジアルキルアミノアルキルアクリレート系共重合体(*2)は、「ユカフォーマーAM75SM」(三菱化学(株)製)を用いた。 (実施例24〜28) 下記表7に示す組成の頭髪用整髪料(ヘアワックス)を用いて、上記に示す評価試験方法により、洗髪乾燥後のしっとり感、洗髪乾燥後のべたつきのなさについて評価した。併せて、上記評価方法により毛髪引っ張り強度改善効果について評価した。結果を表7に示す。 表3〜7から明らかなように、本発明の頭髪用化粧料は、いずれの剤型においても、優れた毛髪内部損傷改善効果を有し、かつ、毛髪の保湿効果にも優れ、使用後の感触にも優れるものである。 以下にその他の実施例を挙げる。 (実施例29: ヘアシャンプー) (配 合 成 分) (質量%) POEラウリル硫酸トリエタノールアミン塩 10.0 ラウリン酸ジエタノールアミド 1.0 ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 5.0 エチレングリコールジステアレート 3.0 プロピレングリコール 2.0 安息香酸ナトリウム 0.5 ヒドロキシエチルウレア 10.0 乳酸 0.37 乳酸アンモニウム 0.18 色剤 適 量 香料 適 量 精製水 残 余(製法および評価) 上記成分を常法によって混合し、パール感のあるヘアシャンプーを調製した。得られたヘアシャンプーで洗髪した頭髪は、洗髪後に通常のヘアリンスを使用しなくても、べたつきがなく、しっとり感があり良好であった。 (実施例30: ヘアシャンプー) (配 合 成 分) (質量%) POE(EO平均3モル)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 10.0 ヤシ脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインナトリウム 7.0 カチオン化セルロースエーテル 3.0 ヒドロキシエチルウレア 5.0 乳酸 0.37 乳酸ナトリウム 0.15 色剤 適 量 香料 適 量 精製水 残 余(製法および評価) 上記成分を常法によって混合し、透明なヘアシャンプーを調製した。得られたヘアシャンプーで洗髪した頭髪は、洗髪後に通常のヘアリンスを使用しなくても、べたつきがなく、しっとり感があり良好であった。 (実施例31: ヘアシャンプー) (配 合 成 分) (質量%) ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム 10.0 N−ラウロイル−N’−カルボキシメチル−N’− (2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミンナトリウム 8.0 エチレングリコールジステアレート 3.0 プロピレングリコール 2.0 安息香酸ナトリウム 0.5 ヒドロキシエチルウレア 5.0 クエン酸 0.3 クエン酸ナトリウム 0.08 色剤 適 量 香料 適 量 精製水 残 余(製法および評価) 上記成分を常法によって混合し、パール感のあるヘアシャンプーを調製した。得られたヘアシャンプーで洗髪した頭髪は、洗髪後に通常のヘアリンスを使用しなくても、べたつきがなく、しっとり感があり良好であった。 (実施例32: ヘアシャンプー) (配 合 成 分) (質量%) ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム 10.0 N−ラウロイル−N’−カルボキシメチル−N’− (2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミンナトリウム 8.0 ヒドロキシエチルウレア 2.0 グルタミン酸 0.4 グルタミン酸アンモニウム 0.22 カチオン化セルロースエーテル 3.0 色剤 適 量 香料 適 量 精製水 残 余(製法および評価) 上記成分を常法によって混合し、透明なヘアシャンプーを調製した。得られたヘアシャンプーで洗髪した頭髪は、洗髪後に通常のヘアリンスを使用しなくても、べたつきがなく、しっとり感があり良好であった。 (実施例33: ヘアリンス) (配 合 成 分) (質量%) 塩化セチルトリメチルアンモニウム 0.6 セトステアリルアルコール(C16/C18=6/4) 4.0 ジメチルポリシロキサン(5cs) 3.0 グリセロールモノステアリン酸 1.0 流動パラフィン 3.0 グリセロールモノステアレート 1.0 ヒドロキシエチルウレア 0.5 乳酸 0.37 乳酸アンモニウム 0.18 色素 適 量 香料 適 量 精製水 残 余(製法および評価)上記成分を常法によって混合し、ヘアリンスを調製した。得られたヘアリンスはべたつき感がなく、しっとり感を付与する優れた使用性とともに、毛髪引っ張り強度改善など優れた毛髪内部損傷改善効果を有する頭髪洗浄料であった。 (実施例34: ヘアトリートメントクリーム) (配 合 成 分) (質量%) 塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 3.0 セトステアリルアルコール(C16/C18=6/4) 6.5 ベヘニルアルコール 2.0 ジメチルポリシロキサン(20cs) 3.0 2−オクチルドデカノール 2.0 POE硬化ヒマシ油誘導体(EO60モル付加物) 0.3 POEステアリルエーテル(EO4モル付加物) 1.0 ヒドロキシエチルウレア 2.0 コハク酸 0.3 コハク酸ナトリウム 0.13 大豆レシチン 0.5 色素 適 量 香料 適 量 精製水 残 余(製法および評価)上記成分を常法によって混合し、ヘアトリートメントクリームを調製した。得られたヘアトリートメントクリームはべたつき感がなく、しっとり感を付与する優れた使用性とともに、毛髪引っ張り強度改善など優れた毛髪内部損傷改善効果を有する頭髪洗浄料であった。 (実施例35: ヘアリンス) (配 合 成 分) (質量%) ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド 0.6 セチルアルコール 2.0 ステアリルアルコール 1.0 ジメチルポリシロキサン(5cs) 3.0 グリセロールモノステアリン酸 1.0 流動パラフィン 3.0 グリセロールモノステアレート 1.0 ヒドロキシエチルウレア 8.0 乳酸 0.1 乳酸アンモニウム 0.18 L−グルタミン酸 0.5 色素 適 量 香料 適 量 精製水 残 余(製法および評価)上記成分を常法によって混合し、ヘアリンスを調製した。得られたヘアリンスはべたつき感がなく、しっとり感を付与する優れた使用性とともに、毛髪引っ張り強度改善など優れた毛髪内部損傷改善効果を有する頭髪洗浄料であった。 (実施例36: ヘアトリートメントクリーム) (配 合 成 分) (質量%) ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 3.0 セチルアアルコール 6.5 ベヘニルアルコール 2.0 ステアリン酸 2.0 ジメチルポリシロキサン(20cs) 3.0 2−オクチルドデカノール 2.0 POE硬化ヒマシ油誘導体(EO60モル付加物) 0.3 POEステアリルエーテル(EO4モル付加物) 1.0 誘導パラフィン 3.0 ヒドロキシエチルウレア 5.0 リン酸 0.05 リン酸ナトリウム 0.2 L−グルタミン酸 0.5 色素 適 量 香料 適 量 精製水 残 余(製法および評価) 上記成分を常法によって混合し、ヘアトリートメントクリームを調製した。得られたヘアトリートメントクリームはべたつき感がなく、しっとり感を付与する優れた使用性とともに、毛髪引っ張り強度改善など優れた毛髪内部損傷改善効果を有する頭髪洗浄料であった。 (実施例37: ヘアコンディショナー) (配 合 成 分) (質量%) 塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 1.5 セトステアリルアルコール(C16/C18=7/3) 2.0 ベヘニルアルコール 5.0 ジメチルポリシロキサン(5cs) 3.0 メチルパラベン 0.3 グリセロールモノステアリン酸 1.0 シリコーンゴム/シリコーンオイル 4.0 アミノ変性シリコーンゴム/シリコーンオイル 2.0 イソステアリン酸イソセチル 1.0 モノステアリン酸グリセリド 1.0 グリセロールモノステアレート 1.0 ヒドロキシエチルウレア 1.0 乳酸 0.37 乳酸ナトリウム 0.15 L−グルタミン酸 0.5 大豆エキス 0.3 コムギ胚芽油 0.1 色素 適 量 香料 適 量 精製水 残 余(製法および評価) 上記成分を常法によって混合し、ヘアコンディショナーを調製した。得られたヘアコンディショナーはべたつき感がなく、しっとり感を付与する優れた使用性とともに、毛髪引っ張り強度改善など優れた毛髪内部損傷改善効果を有する頭髪洗浄料であった。 (実施例38: ヘアコンディショナー) (配 合 成 分) (質量%) 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.5 ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 0.8 ステアリルアルコール 4.0 ベヘニルアルコール 2.0 メチルパラベン 0.3 シリコーンゴム/シリコーンオイル 4.0 アミノ変性シリコーンゴム/シリコーンオイル 2.0 イソステアリン酸イソセチル 1.0 モノオレイン酸グリセリド 1.0 ポリエチレングリコール(分子量250万) 0.03 カチオン化セルロース 0.4 (「ユーケアポリマーTM−1」;アマコール社製) ポリクオータニウム−7 10%溶液 1.0 (「マーコート550」;ナルコ社製) ヒドロキシエチルウレア 2.0 クエン酸 0.37 クエン酸アンモニウム 0.18 色素 適 量 香料 適 量 精製水 残 余(製法および評価) 上記成分を常法によって混合し、ヘアコンディショナーを調製した。得られたヘアコンディショナーはべたつき感がなく、しっとり感を付与する優れた使用性とともに、毛髪引っ張り強度改善など優れた毛髪内部損傷改善効果を有する頭髪洗浄料であった。 (実施例39: ヘアトリートメント) (配 合 成 分) (質量%) 塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 3.5 塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.5 セトステアリルアルコール(C16/C18=7/3) 4.0 水添ナタネアルコール 7.0 メチルパラベン 0.3 シリコーンゴム/シリコーンオイル 4.0 アミノ変性シリコーンゴム/シリコーンオイル 2.0 2−エチルヘキサン酸セチル 1.0 モノオレイン酸グリセリド 0.5 POE(5)ステアリルエーテル 0.3 カチオン性化セルロース 0.4 ポリエチレングリコール(分子量300万) 0.03 ヘキサエルカ酸スクロース 0.02 ヒドロキシエチルウレア 2.0 クエン酸 0.37 クエン酸ナトリウム 0.13 オリーブ油 0.1 色素 適 量 香料 適 量 精製水 残 余(製法および評価) 上記成分を常法によって混合し、ヘアトリートメントを調製した。得られたヘアトリートメントはべたつき感がなく、しっとり感を付与する優れた使用性とともに、毛髪引っ張り強度改善など優れた毛髪内部損傷改善効果を有する頭髪洗浄料であった。 (実施例40: フォーム状アウトバストリートメント) (配 合 成 分) (質量%) メチルポリシロキサン(20cs) 5.0 高重合ジメチルポリシロキサン 10.0 (重合度8000、揮発性イソパラフィン溶液20%) エチルアルコール 5.0 POE(60)硬化ヒマシ油 1.0 メチルパラベン 0.1 POE(20)セチルエーテル 0.2 メトキシケイ皮酸オクチル 0.1 ヒドロキシエチルウレア 2.0 乳酸 0.37 乳酸ナトリウム 0.15 香料 適 量 精製水 残 余(製法および評価) 上記成分を常法によって混合し、フォーム状アウトバストリートメントを調製した。得られたフォーム状アウトバストリートメントはべたつき感がなく、しっとり感を付与する優れた使用性とともに、毛髪引っ張り強度改善など優れた毛髪内部損傷改善効果を有する頭髪用化粧料であった。 (実施例41: クリーム状アウトバストリートメント) (配 合 成 分) (質量%) メチルポリシロキサン(20cs) 5.0 高重合ジメチルポリシロキサン 8.0 (重合度10000、揮発性イソパラフィン溶液20%) エチルアルコール 15.0 POE(100)硬化ヒマシ油 1.0 フェノキシエタノールメチルパラベン 0.3 カルボキシビニルポリマー 0.5 アミノメチルプロパノール 0.15 ヒドロキシエチルウレア 2.0 リン酸 0.3 リン酸ナトリウム 0.08 香料 適 量 精製水 残 余(製法および評価) 上記成分を常法によって混合し、クリーム状アウトバストリートメントを調製した。得られたクリーム状アウトバストリートメントはべたつき感がなく、しっとり感を付与する優れた使用性とともに、毛髪引っ張り強度改善など優れた毛髪内部損傷改善効果を有する頭髪用化粧料であった。 (実施例42: ヘアスプレー) (配 合 成 分) (質量%) アクリル酸オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシ プロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体 10.0(「アンフォマー28−4910」;日本NSC(株)製) ヒドロキシエチルウレア 2.0 リン酸 0.3 リン酸ナトリウム 0.08 エチルアルコール 残 余 イオン交換水 15.0 オクチルメトキシシンナメート 0.1 香料 0.1 アミノメチルプロパノール 適 量(製法および評価) 上記成分を常法によって混合し、ヘアスプレー原液を調製した。この原液をエアゾール缶に45重量部詰め、弁をする。次いで、液化石油ガス55重量部を充填し、ヘアスプレーを得た。得られたヘアスプレーは、ヘアスプレー本来の機能に加え、毛髪内部損傷改善効果に優れ、べたつかず、しっとりとし、仕上がりが良好なものであった。 (実施例43: ヘアジェル) (配 合 成 分) (質量%) ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体 3.0 (「PVP/VA・S−630」;ISP社製) ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート ジエチル硫酸塩共重合体(水/エタノール=3/1の混合溶液) 2.0 (「HCポリマー5」;大阪有機化学工業(株)製) ヒドロキシエチルウレア 2.0 リン酸 0.3 リン酸ナトリウム 0.08 アクリル酸アルキル/メタクリル酸アルキル/POE(20)ステアリル エーテル共重合体エマルション(「アキュリン22」;ISP社製) 5.0 カルボキシビニルポリマー 0.05 トリエタノールアミン 適 量 エチルアルコール 15.0 イオン交換水 残 余 香料 0.2(製法および評価) 上記成分を常法によって混合し、ヘアジェルを調製した。得られたヘアジェルはヘアジェル本来のスタイリング機能に加え、毛髪内部損傷改善効果に優れ、べたつかず、しっとりとし、仕上がりが良好なものであった。 (実施例44: スタイリングムース) (配 合 成 分) (質量%) エチルアルコール 5.0 2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチル イミダゾリウムベタイン 5.0 POE硬化ヒマシ油(60EO) 0.5 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.2 パラメトキシ安息香酸エステル 適 量 ヒドロキシエチルウレア 2.0 乳酸 0.37 乳酸ナトリウム 0.15(製法および評価) 上記成分を常法によって混合し、ヘアムース原液を調製した。この原液をエアゾール缶に92重量部詰め、弁をする。次いで、液化石油ガス8重量部を充填し、ヘアムースを得た。得られたヘアムースは、ヘアムース本来のスタイリング機能に加え、毛髪内部損傷改善効果に優れ、べたつかず、しっとりとし、仕上がりが良好なものであった。 (実施例45: ヘアミスト) (配 合 成 分) (質量%) 塩化トリメチルアンモニウム 0.2 PEG/PPG(14/7)ジメチルエーテル 2.0 ヒドロキシエチルウレア 2.0 リン酸 0.3 リン酸ナトリウム 0.08エタノール 5.0イオン交換水 残 余(製法および評価) 上記成分を常法によって混合し、ヘアミストを調製した。得られたヘアミストはヘアミスト本来のスタイリング機能に加え、毛髪内部損傷改善効果に優れ、べたつかず、しっとりとし、仕上がりが良好なものであった。 (実施例46: ヘアワックス) (配 合 成 分) (質量%) 流動パラフィン 10.0 マイクロクリスタリンワックス 10.0 ジメチルポリシロキサン(20cs) 4.0 ステアリルアルコール 4.0 カルナバロウ 3.0 ヒドロキシエチルウレア 2.0 乳酸 0.37 乳酸アンモニウム 0.18 イソステアリン酸 0.5 ステアリン酸 4.5 テトラ2−エチルへキサン酸ペンタエリスリット 2.0 POE硬化ヒマシ油(60EO) 3.0 POEオレイルエーテルリン酸 2.0 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 3.0 トリエタノールアミン 1.0 パラオキシ安息香酸ナトリウム 適 量 イオン交換水 残 余 香料 適 量(製法および評価) 上記成分を常法によって混合し、ヘアワックス調製した。得られたヘアワックスはヘアワックス本来のスタイリング機能に加え、毛髪内部損傷改善効果に優れ、べたつかず、しっとりとし、仕上がりが良好なものであった。 下記式(I)で示されるヒドロキシエチルウレアからなる毛髪内部損傷改善剤。 毛髪内部損傷改善剤の製造のための、下記式(I)で示されるヒドロキシエチルウレアの使用。 請求項1記載の毛髪内部損傷改善剤を含有する頭髪用化粧料。 上記式(I)で示されるヒドロキシエチルウレアを0.01〜30.0質量%含有する、請求項3記載の頭髪用化粧料。 頭髪用洗浄料である、請求項3または4記載の頭髪用化粧料。 頭髪用整髪料である、請求項3または4記載の頭髪用化粧料。 さらに界面活性剤を含有する、請求項3〜6のいずれか1項に記載の頭髪用化粧料。 さらにシリコーン化合物を含有する、請求項3〜7のいずれか1項に記載の頭髪用化粧料。 さらに皮膜形成剤を含有する、請求項6〜8のいずれか1項に記載の頭髪用化粧料。 さらに常温にて固体ないし半固体の油分を含有する、請求項6〜9のいずれか1項に記載の頭髪用化粧料。 【課題】損傷した毛髪に対し優れた毛髪内部改善効果と良好な使用性と仕上がり感とを併せもつコストパフォーマンスに優れた毛髪内部損傷改善剤、および頭髪用化粧料(頭髪用洗浄料、頭髪用整髪料等)を提供する。【解決手段】下記式(I)で示されるヒドロキシエチルウレアからなる毛髪内部損傷改善剤、および該毛髪内部損傷改善剤を含有する頭髪用化粧料。頭髪用化粧料には、所望によりさらに界面活性剤、シリコーン化合物、皮膜形成剤、常温にて固体ないし半固体の油分等を含んでもよい。【選択図】なし


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