タイトル: | 公開特許公報(A)_水−エタノール系化粧料組成物 |
出願番号: | 2005134747 |
年次: | 2006 |
IPC分類: | A61K 8/00,A61Q 5/00 |
前田 真理子 後藤 昌史 JP 2006312593 公開特許公報(A) 20061116 2005134747 20050506 水−エタノール系化粧料組成物 サンスター株式会社 000106324 前田 真理子 後藤 昌史 A61K 8/00 20060101AFI20061020BHJP A61Q 5/00 20060101ALI20061020BHJP JPA61K7/06 4 OL 9 4C083 4C083AA112 4C083AB051 4C083AC101 4C083AC102 4C083AC122 4C083AC432 4C083AC542 4C083AC612 4C083AC732 4C083AC852 4C083AD092 4C083AD321 4C083AD332 4C083AD342 4C083AD351 4C083AD352 4C083AD432 4C083AD532 4C083AD632 4C083AD662 4C083CC04 4C083CC31 4C083CC37 4C083DD23 4C083DD27 4C083EE07本発明はエタノール高濃度下でも経時で安定な粘度を保ち、塗布時にたれ落ちがなく、べたつかず使用感に優れた化粧料に関する。従来、育毛剤、ヘアトニック、ヘアローションやスキンローションなどの水を基剤とする化粧料においては、多くの場合、エタノールが配合され、水−エタノール系化粧料として利用されている。その中でも、清涼感の付与、油溶成分の可溶化、防腐、経皮吸収性の向上などを目的として、エタノールが20重量%以上と高濃度配合されているものがある。しかし、これらのエタノール高濃度含有の化粧料は多くの場合保形性を有さない、もしくは保形性が小さいものであるため目的部位に塗布しようとする際にたれ落ちやすく、塗布が困難な上、万が一目に入った場合には激しい刺激があるという問題があった。これらの問題を解決するために増粘剤を配合し粘度を上げてたれ落ちにくくしようとすることが行われている。しかしながら、エタノールを高濃度含有するため、一般的に化粧料に用いられる増粘剤を通常の方法で使用したのでは、使用感を悪化せずに、経時で一定の粘度を維持することが困難であった。すなわち、一般にエタノールの配合は増粘剤の増粘効果を低下させるため、高濃度のエタノールを配合する系においては、エタノールを配合しない系よりも高濃度の増粘剤を使用する必要がある。それによって、使用感が悪化したり、経時において粘度が増加又は減少することがあった。例えば、カルボキシビニルポリマーを増粘剤として使用した場合は経時での粘度変化は防げるものの、べたつきがあり使用感が著しく低下する。一方、例えばキサンタンガムを増粘剤として用いた場合には、使用感は良好であるものの経時で粘度が増加し、さらにゲル化し、安定性を確保できなかった。エタノールを高濃度含む水系の製剤で、良好な使用感と粘度安定性を満たすものとしては、例えば特開2001−261550号公報に使用後の感触が良好で安定なゲル状手指殺菌洗浄剤組成物が開示されている。しかしながら開示の発明では界面活性剤、殺菌剤、保湿剤、水溶性増粘剤、保湿剤をそれぞれ所定の濃度配合しなければ効果を達成できない上、殺菌洗浄剤と化粧料は洗い流すか否かという使用方法の点において異なっており、化粧料として使用できるものではない。また、特開2004−339092号公報および特開2004−339096号公報において、ベタツキがなく経時安定性に優れたエタノール含有の水系化粧料がいずれも開示されているが、ジトリメチロールのエステル化合物やエリスリトールなどの特定の成分と、非イオン性界面活性剤、アルキル変性カルボキシビニルポリマーを各所定濃度配合しなければ効果を達成できない。また、開示の発明ではエタノールの含有量の上限が40質量%であり、それ以上のエタノール濃度での使用感および経時安定性は達成されていない。特開2001−261550号公報特開2004−339092号公報特開2004−339096号公報したがって、エタノールを高濃度配合した化粧料において、良好な使用感と粘度の維持を同時に満足させるような化粧料が望まれていた。本発明は、上記課題を解決すべく、良好な使用感と粘度の維持を同時に満たす水−エタノール系化粧料組成物を提供することを目的とする。本発明者らは鋭意検討の結果、美容液などで保湿剤として使用されるキトサン誘導体と増粘剤であるキサンタンガムを配合することによって、エタノールが20重量%以上含有する水−エタノール系でも増粘し、経時でゲル化せず一定の粘性を保つことができ、かつべたつかず使用感にも優れる化粧料を得ることができることを見出し、本発明を完成するに至った。本発明は、以下の各項に示す発明を提供するものである。項1 キトサン誘導体から選択される1種または2種以上とキサンタンガムを含有し、エタノールを20%から80%含む水−エタノール系化粧料組成物。項2 キトサン誘導体がサクシニルキトサンである請求項1記載の水−エタノール系化粧料組成物。項3 請求項1〜2のいずれかの組成物からなる頭髪用化粧料。 項4 請求項1〜2のいずれかの組成物からなる育毛剤。 本発明の化粧料組成物は、高濃度のエタノールを含有した水−エタノール系化粧料組成物において良好な使用感と粘度の安定性を同時に得ることができる。本発明に使用されるキトサン誘導体は、キトサンのアミノ基をカルボキシメチル化するなど、キトサンの官能基の一部を化学修飾したものをいう。具体的には、キトサンをサクシニル化、サクシニルカルボキシメチル化、アルキレンオキサイド付加、カルボキシメチル化、リン酸化、硫酸化、ヒドロキシプロピル化、ヒドロキシプロピルスルホン化などしたものをいい、例えば、サクシニルキトサン、サクシニルカルボキシメチルキトサン、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンキトサン、カルボキシメチルキトサン、リン酸化キトサン、硫酸化キトサン、ヒドロキシプロピルキトサン、N−2−ヒドロキシプロピルスルホン酸キトサンなどが挙げられる。これらのうち、本発明の目的である粘度安定性および良好な使用感を同時に達するにはサクシニルキトサンがより好ましい。キトサン誘導体は市販されているものから入手でき、例えばサクシニルキトサンは水溶液であるモイスファインリキッド(片倉チッカリン株式会社製、登録商標:モイスファイン)として入手できる。本発明に使用されるキトサン誘導体の含有量は本発明所期の効果を達成できる範囲において適宜設定できるものであるが、通常、本発明の化粧料組成物の全重量に基づいて0.0001重量%〜0.5重量%が好ましく、さらに好ましくは0.005〜0.1重量%である。配合量が0.0001重量%〜0.5重量%であると、化粧料としての使用に良好な増粘効果が得ることができ、かつ製造が容易となるという製造上の利便性も得られる。また、0.005重量%〜0.1重量%の範囲では、育毛剤、ヘアトニック、ヘアローションやスキンローションなどに、より適した増粘効果を得ることができる。本発明に使用されるキサンタンガムは、化粧品への配合として一般に使用されているキサンタンガムのことである。すなわち、例えば、キサントモナス属菌をグルコースまたはデンプン培地で純粋培養したときに菌体外に産出される物質であり、主成分としてD−グルコース、D−マンノース、D−グルクロン酸から成る多糖類である。キサンタンガムは市販されているものから入手でき、例えばエコーガムT(大日本製薬株式会社製、登録商標:エコーガム)が挙げられる。キサンタンガムの配合量は本発明の効果を達成できる範囲において適宜設定できるものであるが、通常、本発明の化粧料組成物の全重量に基づいて0.01重量%〜5重量%が好ましく、さらに好ましくは0.1〜3重量%である。配合量が0.01重量%〜5重量%であると、化粧料としての使用に良好な増粘効果が得ることができ、かつ製造が容易となるという製造上の利便性も得られる。また、0.1重量%〜3重量%の範囲では、育毛剤、ヘアトニック、ヘアローションやスキンローションなどに、より適した増粘効果を得ることができる。本発明における水−エタノール系化粧料組成物とは、水とエタノール以外の本発明の組成物を構成する各成分の純分としての重量が、水とエタノールの合計重量よりも少ない化粧料をいう。本発明において化粧料組成物は高濃度のエタノールを含有するものであるが、本発明の効果が発揮されるのは、エタノール含有量が20〜80重量%の範囲である。20重量%以下では、通常の増粘剤でも良好な使用感と一定の粘性維持の達成は可能であり、80重量%以上では、本発明をもっても一定の粘性を維持することは出来ない。本発明において水の含有量は本発明の効果を得る範囲で設定が可能であるが、より良好な使用感を得るためには、エタノールと水の合計重量が本発明の化粧料組成物全体に対し、70重量%以上であることが好ましく、90重量%以上であることがさらに好ましい。また、水とエタノール以外の成分が純分として水およびエタノールのいずれに対しても少ない重量%の濃度で含有されていることが好ましい。本発明の化粧料組成物は、ローション、クリーム、軟膏、トニック、エアゾールタイプ等の通常化粧料として汎用されている剤型に適用できる。さらに、水−アルコール系であることから、ヘアトニックや育毛剤に好適である。この化粧料組成物をヘアトニックや育毛剤にした場合、頭皮や頭髪に塗布してもたれ落ちないため、エタノールなど目に刺激のある成分を配合していても目に入る心配なく使用でき、しかも、エタノール配合であるため薬効成分の経皮吸収効果が高い。本発明の化粧料組成物には、添加剤、基剤、希釈剤等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。例えば、油分、紫外線吸収剤、粉体、酸化防止剤、金属封鎖剤、界面活性剤、防腐剤、増粘剤、保湿剤、pH調整剤、着色料、香料などが挙げられる。具体的な例としては、油分として、アボカド油、アルモンド油、オリーブ油、ホホバ油、グレープシード油、月見草油、トウモロコシ油、ツバキ油、サザンカ油、マカデミアナッツ油、メドフォーム油、シアバター、ゴマ油、コメヌカ油、卵黄油、馬脂等の油脂類、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ラノリン類、モクロウ、鯨ロウ、ミツロウ等のロウ類、オゾケライト、流動パラフィン、スクワラレン、スクワラン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等の炭化水素類、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、ラノリンアルコール、フィトステロール、セタノール、オレイルアルコール等の高級アルコール類、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸エチル、ステアリン酸オクチル、2−エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸オクチル、ジオレイン酸エチレングリコール、トリイソステアリン酸グリセリル、乳酸セチル、アジピン酸ジイソプロピル、イソステアリン酸イソステアリル等のエステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエ−テル変性ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、エポキシ変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン、アルコ−ル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、高分子シリコーン等のシリコーン類、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン(ベヘニン)酸、オレイン酸、12− ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等の高級脂肪酸等が挙げられる。紫外線吸収剤として、パラアミノ安息香酸などの安息香酸系紫外線吸収剤、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、メンチルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤、オクチルシンナメート等の桂皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤が挙げられる。粉体として、カオリン、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、セリサイト、タルク、窒化ホウ素、マイカ、セルロース末、シルク末、デンプン、ポリエチレン末、ナイロン末、架橋ポリスチレン等が挙げられる。酸化防止剤として、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類、アスコルビン酸等が挙げられる。金属封鎖剤としてフィチン酸、グルコン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。界面活性剤として、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、N−アシルグルタミン酸塩、アルキロイルサルコシン塩、アルキロイルメチル−β−アラニン塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩、アルキロイルメチルタウリン塩、アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、高級脂肪酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、イセチオネート系界面活性剤、アシル化ポリペプチドに代表されるアニオン性界面活性剤、アルキルベタイン型界面活性剤、アミドプロピルベタイン型界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン型界面活性剤、スルホベタイン型界面活性剤、ホスホベタイン型界面活性剤に代表される両性界面活性剤、脂肪酸グリセリンエステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、プロピレングリコール脂肪酸エステル類、ペンタエリトリトール脂肪酸エステル類、アルカノールアミド、アルキルアミンオキシド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、アルキルフェノールホルマリン縮合物の酸化エチレン誘導体、プルロニック型界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルチオエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリンモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン誘導体、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルポリグルコシドに代表されるノニオン性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、脂肪酸アミドアミン塩、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェートに代表されるカチオン性界面活性剤が挙げられる。防腐剤として、フェノキシエタノール、安息香酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、1,2−ジブロモ−2,4−ジシアノブタン、イソチアゾロン誘導体、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ペンタンジオール、ウンデシレン酸、ソルビン酸等が挙げられる。増粘剤として、グアガム、デンプン、アラアビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の天然高分子及びその誘導体、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー(カーボポール)等のビニル系高分子、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000 等のポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体共重合系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー等が挙げられる。保湿剤として、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エチルアルコール、イソプロパノール等の多価アルコール類、キシリトール、ソルビトール、マルチトール等の糖類、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、海洋深層水、キトサン誘導体、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等が挙げられる。pH調整剤として、乳酸、乳酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、リン酸、サリチル酸、アミノメチルプロパノール等が挙げられる。その他適宜必要に応じて法定色素、天然色素などの着色料や香料を選択できる。さらに、育毛剤として用いられる場合は、薬効成分として使用されている末梢血管拡張剤、細胞賦活剤、コラーゲン産生促進剤、抗炎症剤、皮脂分泌抑制剤、抗男性ホルモン剤、植物抽出物等の成分を配合できる。具体的な例として、末梢血管拡張剤ではdl−α−トコフェロール、l−メントール、γ−アミノ酪酸誘導体、塩酸ジフェンヒドラミン、オトギリ草抽出物、カンタリスチンキ、カンフル、酢酸dl−α−トコフェロール、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、セファランチン、センブリエキス、ニコチン酸アミド、ニコチン酸、ニコチン酸ベンジル、ノニル酸バニリルアミド、ビタミンE類、朝鮮ニンジンエキスなどが挙げられる。細胞賦活剤ではD−パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、塩化メキシレチン、オーキシン、感光素301、パントテン酸、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ヒノキチオール、プラセンタエキス、モノニトログアヤコールナトリウム、ヨウ化ニンニクエキスなどが挙げられる。コラーゲン産生促進剤としては、アスコルビン酸またはその誘導体、ラクトフェリン、海洋深層水、虎杖根エキス、レスベラトロール、レチノール、アシュワガンダエキス、パルミトイルテトラペプチド、パルミトイルペンタペプチド、パルミトイルオリゴペプチドなどが挙げられる。抗炎症剤ではアラントイン、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸、トウガラシチンキ、酢酸ヒドロコルチゾンなどが挙げられる。皮脂分泌抑制剤ではレゾルシン、塩酸ピリドキシンなどが挙げられる。ふけ防止剤ではイソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、サリチル酸、ピロクトンオラミンなど、抗男性ホルモン剤ではオキセンドロン、酢酸シプロテロン、エチニルエストラジオール、エストロンなどが挙げられる。植物抽出物ではアロエ、イチョウ、オウゴン、オウバク、オトギリソウ、海藻抽出物、カンゾウ、カンタリスチンキ、クララ、サンショウ、センブリ、チョウジ、デューク、トウキンセンカ、ニンジン、ニンニク、ヨモギなどの抽出物が挙げられる。次に本発明を実施例に基づき更に具体的に説明する。[実施例1〜6、及び 比較例1〜4]下記表1に示す処方で、全成分を均一溶解させて、実施例1〜6、及び、比較例1〜4のヘアローションタイプの育毛剤を製造した。これらを使用し、粘度の維持効果および使用感の効果について以下の試験を行った。結果を表1に示す。なお、処方中の数字は配合量を示し、単位は重量%である。[粘性安定性試験]初期および55℃、2ヶ月間の放置後の粘度をBL型粘度計(ローターNo.2、30rpm)にて測定し、安定性を下記に記載の判定基準にて判定した。(判定基準)◎:初期から放置後の粘度変化が初期粘度の±10%未満。○:初期から放置後の粘度変化が初期粘度の±10%〜20%。△:初期から放置後の粘度変化が初期粘度の±20%〜40%。×:初期から放置後の粘度変化が初期粘度の±40%以上あるいは初期または放置後に分離及び/又はゲル化。[使用感]専門パネラー10名の官能評価によりべたつき感を評価し、下記判定基準にて判定した。(判定基準)◎:べたつきを感じたパネラーが2名以下○:べたつきを感じたパネラーが3〜4名△:べたつきを感じたパネラーが5〜7名×:べたつきを感じたパネラーが8名以上[処方例]以下に本発明の化粧料組成物の処方例を示す。配合量(%)は、重量%を示す。処方例1 育毛剤 成分名 配合量(%)エチルアルコール 40.0ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60EO) 0.5キサンタンガム 0.3サクシニルキトサン 0.1塩酸ピリドキシン 0.2ニコチン酸ベンジル 0.02グリチルリチン酸ジカリウム 0.5セファランチン 0.001モノニトログアヤコールナトリウム 0.25酢酸トコフェロール 0.15l−メントール 0.1オウゴンエキス 0.2オウレンエキス 0.2オウバクエキス 0.2トウキンセンカエキス 0.2海洋深層水 1.0水溶性コラーゲン 0.001香料 0.03精製水 残部 合計 100.0処方例2 ヘアトニック 成分名 配合量(%)エチルアルコール 50.0キサンタンガム 0.3カルボキシメチルキトサン 0.1アクリル樹脂アルカノールアミン液 0.1ピロリドンカルボン酸ナトリウム 0.1l−メントール 0.2精製水 残部 合計 100.0処方例3 毛穴ひきしめローション 成分名 配合量(%)エチルアルコール 25.0キサンタンガム 0.15ヒドロキシプロピルキトサン 0.25ピロリドンカルボン酸ナトリウム 0.1海水 1.0水溶性コラーゲン 0.0011,3−BG 5.0精製水 残部 合計 100.0キトサン誘導体から選択される1種または2種以上とキサンタンガムを含有し、エタノールを20重量%から80重量%含む水−エタノール系化粧料組成物。キトサン誘導体がサクシニルキトサンである請求項1記載の水−エタノール系化粧料組成物。請求項1〜2のいずれかの組成物からなる頭髪用化粧料。請求項1〜2のいずれかの組成物からなる育毛剤。 【課題】 エタノールを高濃度配合した化粧料において、良好な使用感と粘度の維持を同時に満足させるような化粧料を提供する。【解決手段】 キトサン誘導体とキサンタンガムを配合することによって、エタノール含有量が20〜80重量%の水−エタノール系でも増粘し、経時で分離及び/又はゲル化せず一定の粘性を保つことができ、かつべたつかず使用感にも優れる化粧料組成物を得ることができる。【選択図】 なし