生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_感光性組成物
出願番号:2005121938
年次:2006
IPC分類:G03F 7/029,G03F 7/004,C07C 317/14


特許情報キャッシュ

鈴木 三千雄 藤澤 映志 JP 2006301235 公開特許公報(A) 20061102 2005121938 20050420 感光性組成物 住友精化株式会社 000195661 鈴木 三千雄 藤澤 映志 G03F 7/029 20060101AFI20061006BHJP G03F 7/004 20060101ALI20061006BHJP C07C 317/14 20060101ALN20061006BHJP JPG03F7/029G03F7/004 507C07C317/14 3 OL 10 2H025 4H006 2H025AA11 2H025AB03 2H025AB11 2H025AB15 2H025AD01 2H025BC13 2H025BC42 2H025CB00 2H025CC14 4H006AA03 4H006AB83 4H006TA02 4H006TB04 本発明は、感光性組成物に関する。更に詳しくは、プリント配線基板加工用ドライフィルムレジスト、感光性平版印刷版等として有用な感光性組成物に関する。 従来、ロイコ染料と有機ハロゲン化合物を含む感光性組成物に紫外線等の活性光線を照射させて発色させる技術(例えば、非特許文献1参照)は、プリント配線基板加工用ドライフィルムレジストや感光性平版印刷版等に使用されている(例えば、特許文献1、2および3参照)。しかしながら、これらの感光性組成物は、保存安定性が低く、高温下に保存した際にロイコ染料の一部が発色するという問題がある。 そこで、感光性組成物の保存安定性を向上させるために、ハイドロキノン、カテコール等のフェノール類を添加した感光性樹脂組成物(例えば、特許文献4参照)、o−tert−ブチルフェノール誘導体と複素環チオール化合物とを含む光重合性組成物(例えば、特許文献5参照)、エポキシ基を有する化合物を含有する光重合可能な混合物(例えば、特許文献6参照)、アルカノールアミンとマラカイトグリーンとを含有する感光性樹脂組成物(例えば、特許文献7参照)等が知られている。しかしながら、これらの感光性組成物の保存安定性は、充分に満足のいくものではなく、さらなる保存安定性の向上が要求されている。特開昭59−107344号公報特開昭60−57340号公報特開平7−72625号公報米国特許第3042515号明細書特開昭60−2945号公報特開平1−161001号公報特開平6−148883号公報The Journal of Photographic Science 18巻33頁(1970) 本発明の目的は、高温下においても保存安定性の高い感光性組成物を提供することにある。 本発明は、下記に示すとおりの感光性組成物に関する。項1. 一般式(1);(式中、Q1およびQ2は、独立して、置換基を有してもよいアリル基または置換基を有してもよいヘテロ環基を表す。Xは、ハロゲン原子を表す。)で示される有機ハロゲン化合物、高分子結合剤、エチレン性不飽和化合物およびロイコ染料を含むことを特徴とする感光性組成物。項2. 一般式(1)で示される有機ハロゲン化合物が、ジブロモビス(フェニルスルホニル)メタンである項1に記載の感光性組成物。項3. 一般式(1)で示される有機ハロゲン化合物が、ジブロモビス(2−ピリジルスルホニル)メタンである項1に記載の感光性組成物。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明の感光性組成物は、下記一般式(1)で示される有機ハロゲン化合物を含むものである。 一般式(1)において、Q1およびQ2は、独立して、置換基を有してもよいアリル基または置換基を有してもよいヘテロ環基を表し、Xは、ハロゲン原子を表す。 Q1およびQ2で表わされる置換基を有してもよいアリル基としては、例えば、フェニル基、4−クロロフェニル基、2−クロロフェニル基、4−ブロモフェニル基、3−ブロモフェニル基、4−メチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、2−トリフルオロフェニル基、4−アセチルフェニル基、4−ベンゾイルフェニル基、4−フェニルスルホニルフェニル基、4−ニトロフェニル基、4−ピペリジノフェニル基、ナフチル基、2−ヒドロキシナフチル基および1−メチルナフチル基等が挙げられる。 Q1およびQ2で表わされる置換基を有してもよいヘテロ環基としては、例えば、ピリジル基、6−クロロピリジル基、キノリル基、4−ブロモキノリル基、ベンゾオキソゾイル基、ベンゾチアゾイル基、チエニル基、フリル基およびN−ヒドロキシピリジル基等が挙げられる。 Xで表わされるハロゲン原子としては、例えば、臭素原子、塩素原子、ヨウ素原子およびフッ素原子等が挙げられる。 本発明で用いられる、一般式(1)で示される有機ハロゲン化合物の具体例としては、例えば、ジブロモビス(フェニルスルホニル)メタン、ジブロモビス(4−クロロフェニルスルホニル)メタン、ジブロモビス(2−クロロフェニルスルホニル)メタン、ジブロモビス(4−ブロモフェニルスルホニル)メタン、ジブロモビス(4−メチルフェニルスルホニル)メタン、ジブロモビス(4−tert−ブチルフェニルスルホニル)メタン、ジブロモビス(4−トリフルオロフェニルスルホニル)メタン、ビス(4−アセチルフェニルスルホニル)ジブロモメタン、ジブロモビス(4−ベンゾイルフェニルスルホニル)メタン、ジブロモビス(4−フェニルスルホニルフェニルスルホニル)メタン、ジブロモビス(2−ニトロフェニルスルホニル)メタン、ジブロモビス(4−メトキシフェニルスルホニル)メタン、ジブロモビス(2−ナフチルスルホニル)メタン、ジブロモビス(4−ピペリジノスルホニルフェニルスルホニル)メタン、ジクロロビス(フェニルスルホニル)メタン、ジクロロビス(4−ブロモフェニルスルホニル)メタン、ジブロモビス(2−ピリジルスルホニル)メタン、ジブロモビス(4−ピリジルスルホニル)メタン、ジブロモビス(6−クロロ−2−ピリジルスルホニル)メタン、ジブロモビス(2−キノリルスルホニル)メタン、ジブロモビス(2−ベンゾオキソゾイルスルホニル)メタン、ジブロモビス(2−ベンゾチアゾイルスルホニル)メタン、ジブロモビス(2−チエニルスルホニル)メタン、ジブロモビス(2−フリルスルホニル)メタン、ジブロモビス(2−ピロリルスルホニル)メタン、ジブロモビス(2−チアンスレニルスルホニル)メタン、ジクロロビス(2−ピリジルスルホニル)メタン、2−[ジブロモ(フェニルスルホニル)メチルスルホニル]ピリジンおよびジクロロビス(4−クロロフェニルスルホニル)メタン等を挙げることができる。これらの中でも、感度が良好である観点から、ジブロモビス(フェニルスルホニル)メタンおよびジブロモビス(2−ピリジルスルホニル)メタンが好適に用いられる。なお、これらの有機ハロゲン化合物は、単独で、あるいは2種以上を混合して用いてもよい。 上記、有機ハロゲン化合物は、例えば、特開2000−98535号公報やZhurnal Organicheskoi Khimill 4巻 324頁(1968)に記載されているような、公知の方法により製造することができる。 本発明に用いられる高分子結合剤としては、特に制限されるものではないが、ビニル基含有単量体を重合させて得られる高分子量体が好ましく用いられる。 ビニル基含有単量体の具体例としては、例えば、(メタ)クリル酸、メチル(メタ)クリレート、エチル(メタ)クリレート、ブチル(メタ)クリレート、2−エチルヘキシル(メタ)クリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)クリレート、(メタ)クリルアミドおよびジメチルアミノエチル(メタ)クリレート等を挙げることができる。これらビニル基含有単量体は、単独で、あるいは2種以上を共重合させて高分子量体としてもよい。 高分子量体の具体例としては、例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリブチルメタクリレート、メチルメタクリレート/メタクリル酸/2−エチルヘキシルアクリレート共重合体、メチルメタクリレート/エチルメタクリレート/メタクリル酸共重合体およびメチルメタクリレート/メチルアクリレート/メタクリル酸共重合体等が挙げられる。これら高分子量体は、単独で、あるいは2種以上を混合して用いてもよい。 本発明に用いられるエチレン性不飽和化合物としては、光重合性化合物であれば、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレングリコールジ(メタ)クリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)クリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)クリレートおよびエトキシ化ビスフェノールAジメタクリレート等の多価アルコールのポリ(メタ)クリレート等を挙げることができる。これらエチレン性不飽和化合物は、単独で、あるいは2種以上を混合して用いてもよい。 なお、本明細書中の(メタ)クリとは、メタクリおよびアクリを意味する。 本発明に用いられるロイコ染料としては、特に限定されるものではないが、例えば、ロイコクリスタルバイオレット、ロイコビクトリアブルーBH、ロイコビクトリアピュアブルーBOH、ロイコダイヤモンドグリーン、ロイコアシッドバイオレット5B、ロイコソーラーシアニン6B、ロイコブリリアントグルーンおよび3,6−ビスジエチルアミノ−9−フェニルキサンテン等を挙げることができる。これらの中でも、発色性、変色、色調等の観点から、ロイコクリスタルバイオレットが好適に用いられる。 本発明における高分子結合剤の使用量は、高分子結合剤とエチレン性不飽和化合物との合計100重量部に対して、20〜90重量部であることが好ましく、50〜80重量部であることがより好ましい。高分子結合剤の使用量が20重量部未満の場合、得られる感光性組成物の粘度が低下して塗膜性が悪くなるだけでなく、現像性が低下するおそれがある。さらに、得られる感光性組成物の粘度が低いため、ドライフィルムを作製した際に、ロールの端面よりレジストがしみだす、いわゆるエッジフュージョンが発生するおそれがある。また、高分子結合剤の使用量が90重量部を超える場合、得られる感光性組成物の発色性が低下するおそれがある。 有機ハロゲン化合物の使用量は、高分子結合剤とエチレン性不飽和化合物との合計100重量部に対して、0.1〜10重量部であることが好ましく、0.2〜5重量部であることがより好ましい。有機ハロゲン化合物の使用量が0.1重量部未満の場合、得られる感光性組成物を露光した際に、露光部と未露光部とのコンストラスト(以下、イメージング性能と略す)が低下するおそれがある。また、有機ハロゲン化合物の含有量が10重量部を超える場合、得られる感光性組成物を露光、硬化させて得られる膜の強度が低くなるおそれがある。 ロイコ染料の使用量は、高分子結合剤とエチレン性不飽和化合物との合計100重量部に対して、0.1〜5重量部であることが好ましく、0.2〜3重量部であることがより好ましい。ロイコ染料の使用量が0.1重量部未満の場合、イメージング性能が低下するおそれがある。また、ロイコ染料の使用量が5重量部を超える場合、得られる感光性組成物の保存安定性が低下するおそれがある。 本発明の感光性組成物は、有機ハロゲン化合物、高分子結合剤、エチレン性不飽和化合物およびロイコ染料を混合することにより、製造することができる。 有機ハロゲン化合物、高分子結合剤、エチレン性不飽和化合物およびロイコ染料を混合する方法としては、特に限定されず、例えば、メチルエチルケトン等の溶剤に溶解させて均一に混合する方法等を挙げることができる。 また、本発明の感光性組成物には、必要に応じて光重合開始剤、重合禁止剤、増感剤、可塑剤、染料、溶剤等を添加することができる。 本発明の感光性組成物を、例えば、ポリエステルフィルム上に、乾燥後の膜厚が15〜50μmとなるように均一に塗布し、加熱して乾燥させた後、塗布面の上から別のポリエチレンフィルムを積層させる方法等により、ドライフィルムレジストを作製することができる。 本発明によれば、高温下においても保存安定性の高い感光性組成物を提供することができる。 以下に実施例および比較例を挙げ、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。 合成例1 温度計および攪拌機を備えた500mL容のフラスコにビス(フェニルチオ)メタン50g(0.215モル)を仕込み、酢酸200mLを加えて溶解させ、さらに30%過酸化水素水122g(1.08モル)を加えて40℃で3時間攪拌した。引き続き、これを1Lの水に加えて、析出した固体を濾過し、水洗、乾燥して、ビス(フェニルスルホニル)メタン60g(0.20モル)を得た。(収率93%) 次に、得られたビス(フェニルスルホニル)メタン50g(0.17モル)を温度計および攪拌機を備えた1L容のフラスコに仕込み、4%水酸化ナトリウム500g(0.51モル)を加え、5〜15℃に保持しながら臭素96g(0.6モル)を滴下して、室温で2時間攪拌した。析出した固体を濾過し、水洗した後、エタノールを用いて再結晶させることにより白色固体のジブロモビス(フェニルスルホニル)メタン62g(0.132モル)を得た。(収率78%) 合成例2 温度計および攪拌機を備えた500mL容のフラスコにトリブロモメチルフェニルスルホン39g(0.1モル)を仕込み、モノクロロベンゼン150gを加えて溶解させ、さらに10%の2−メルカプトピリジンのナトリウム塩水溶液133g(0.1モル)を加えて80℃で8時間攪拌した。その後、分液により水層を除去し、モノクロロベンゼン溶液を濃縮し、メタノールを用いて再結晶させることにより2−[ジブロモ(フェニルスルホニル)メチルチオ]ピリジン21g(0.05モル)を得た。(収率50%) 次に、得られた2−[ジブロモ(フェニルスルホニル)メチルチオ]ピリジン21g(0.05)を温度計および攪拌機を備えた500mL容のフラスコに仕込み、モノクロロベンゼン300gを加えて溶解させ、26%次亜臭素酸54g(0.12モル)を室温で滴下し、2時間攪拌した。その後、分液により水層を除去し、モノクロロベンゼン溶液から晶析することにより白色結晶の2−[ジブロモ(フェニルスルホニル)メチルスルホニル]ピリジン18g(0.04モル)を得た。(収率=80%) 実施例1 500mL容のビーカーに、有機ハロゲン化合物として合成例1で合成したジブロモビス(フェニルスルホニル)メタン0.86g、高分子結合剤としてポリメチルメタクリレート(ローム・アンド・ハース社製、商品名:パラロイドB−72)30g、エチレン性不飽和化合物としてビスフェノールAポリオキシエチレンジメタクリレート(新中村化学工業株式会社製、商品名:NKエステルBPE−500)20g、ロイコ染料としてロイコクリスタルバイオレット(山本化成株式会社製)0.5g、染料としてマラカイトグリーン(東京化成工業株式会社製、試薬)0.025g、光重合開始剤としてベンゾフェノン(東京化成工業株式会社製、試薬)2gおよび4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン(東京化成工業株式会社製、試薬)0.1g、ならびに、溶剤としてメチルエチルケトン200gを仕込み、攪拌して完全に溶解させることにより、本発明の感光性組成物を得た。 実施例2 500mL容のビーカーに、有機ハロゲン化合物として合成例1に準じて合成したジブロモビス(2−ピリジルスルホニル)メタン0.86g、高分子結合剤としてポリメチルメタクリレート(ローム・アンド・ハース社製、商品名:パラロイドB−72)30g、エチレン性不飽和化合物としてビスフェノールAポリオキシエチレンジメタクリレート(新中村化学工業株式会社製、商品名:NKエステルBPE−500)20g、ロイコ染料としてロイコクリスタルバイオレット(山本化成株式会社製)0.5g、染料としてマラカイトグリーン(東京化成工業株式会社製、試薬)0.025g、光重合開始剤としてベンゾフェノン(東京化成工業株式会社製、試薬)2gおよび4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン(東京化成工業株式会社製、試薬)0.1g、ならびに、溶剤としてメチルエチルケトン200gを仕込み、攪拌して完全に溶解させることにより、本発明の感光性組成物を得た。 実施例3 500mL容のビーカーに、有機ハロゲン化合物として合成例1に準じて合成したジブロモビス(2−フリルスルホニル)メタン0.82g、高分子結合剤としてポリメチルメタクリレート(ローム・アンド・ハース社製、商品名:パラロイドB−72)30g、エチレン性不飽和化合物としてビスフェノールAポリオキシエチレンジメタクリレート(新中村化学工業株式会社製、商品名:NKエステルBPE−500)20g、ロイコ染料としてロイコクリスタルバイオレット(山本化成株式会社製)0.5g、染料としてマラカイトグリーン(東京化成工業株式会社製、試薬)0.025g、光重合開始剤としてベンゾフェノン(東京化成工業株式会社製、試薬)2gおよび4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン(東京化成工業株式会社製、試薬)0.1g、ならびに、溶剤としてメチルエチルケトン200gを仕込み、攪拌して完全に溶解させることにより、本発明の感光性組成物を得た。 実施例4 500mL容のビーカーに、有機ハロゲン化合物として合成例1に準じて合成したジブロモビス(2−ベンゾチアゾイルスルホニル)メタン1.1g、高分子結合剤としてポリメチルメタクリレート(ローム・アンド・ハース社製、商品名:パラロイドB−72)30g、エチレン性不飽和化合物としてビスフェノールAポリオキシエチレンジメタクリレート(新中村化学工業株式会社製、商品名:NKエステルBPE−500)20g、ロイコ染料としてロイコクリスタルバイオレット(山本化成株式会社製)0.5g、染料としてマラカイトグリーン(東京化成工業株式会社製、試薬)0.025g、光重合開始剤としてベンゾフェノン(東京化成工業株式会社製、試薬)2gおよび4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン(東京化成工業株式会社製、試薬)0.1g、ならびに、溶剤としてメチルエチルケトン200gを仕込み、攪拌して完全に溶解させることにより、本発明の感光性組成物を得た。 実施例5 500mL容のビーカーに、高有機ハロゲン化合物として合成例1に準じて合成したジクロロビス(4−クロロフェニルスルホニル)メタン0.82g、高分子結合剤としてポリメチルメタクリレート(ローム・アンド・ハース社製、商品名:パラロイドB−72)30g、エチレン性不飽和化合物としてビスフェノールAポリオキシエチレンジメタクリレート(新中村化学工業株式会社製、商品名:NKエステルBPE−500)20g、ロイコ染料としてロイコクリスタルバイオレット(山本化成株式会社製)0.5g、染料としてマラカイトグリーン(東京化成工業株式会社製、試薬)0.025g、光重合開始剤としてベンゾフェノン(東京化成工業株式会社製、試薬)2gおよび4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン(東京化成工業株式会社製、試薬)0.1g、ならびに、溶剤としてメチルエチルケトン200gを仕込み、攪拌して完全に溶解させることにより、本発明の感光性組成物を得た。 実施例6 500mL容のビーカーに、有機ハロゲン化合物として合成例2で合成した2−[ジブロモ(フェニルスルホニル)メチルスルホニル]ピリジン0.86g、高分子結合剤としてポリメチルメタクリレート(ローム・アンド・ハース社製、商品名:パラロイドB−72)30g、エチレン性不飽和化合物としてビスフェノールAポリオキシエチレンジメタクリレート(新中村化学工業株式会社製、商品名:NKエステルBPE−500)20g、ロイコ染料としてロイコクリスタルバイオレット(山本化成株式会社製)0.5g、染料としてマラカイトグリーン(東京化成工業株式会社製、試薬)0.025g、光重合開始剤としてベンゾフェノン(東京化成工業株式会社製、試薬)2gおよび4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン(東京化成工業株式会社製、試薬)0.1g、ならびに、溶剤としてメチルエチルケトン200gを仕込み、攪拌して完全に溶解させることにより、本発明の感光性組成物を得た。 比較例1 500mL容のビーカーに、有機ハロゲン化合物としてトリブロモメチルフェニルスルホン(住友精化株式会社製、商品名:BMPS)0.75g、高分子結合剤としてポリメチルメタクリレート(ローム・アンド・ハース社製、商品名:パラロイドB−72)30g、エチレン性不飽和化合物としてビスフェノールAポリオキシエチレンジメタクリレート(新中村化学工業株式会社製、商品名:NKエステルBPE−500)20g、ロイコ染料としてロイコクリスタルバイオレット(山本化成株式会社製)0.5g、染料としてマラカイトグリーン(東京化成工業株式会社製、試薬)0.025g、光重合開始剤としてベンゾフェノン(東京化成工業株式会社製、試薬)2gおよび4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン(東京化成工業株式会社製、試薬)0.1g、ならびに、溶剤としてメチルエチルケトン200gを仕込み、攪拌して完全に溶解させることにより、感光性組成物を得た。 比較例2 500mL容のビーカーに、有機ハロゲン化合物として2−(トリブロモメチルスルホニル)ピリジン(住友精化株式会社製、商品名:BSP)0.75g、高分子結合剤としてポリメチルメタクリレート(ローム・アンド・ハース社製、商品名:パラロイドB−72)30g、エチレン性不飽和化合物としてビスフェノールAポリオキシエチレンジメタクリレート(新中村化学工業株式会社製、商品名:NKエステルBPE−500)20g、ロイコ染料としてロイコクリスタルバイオレット(山本化成株式会社製)0.5g、染料としてマラカイトグリーン(東京化成工業株式会社製、試薬)0.025g、光重合開始剤としてベンゾフェノン(東京化成工業株式会社製、試薬)2gおよび4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン(東京化成工業株式会社製、試薬)0.1g、ならびに、溶剤としてメチルエチルケトン200gを仕込み、攪拌して完全に溶解させることにより感光性組成物を得た。[評価] 実施例および比較例により得られた感光性組成物の安定性について以下の方法に従って測定した。(1)感光性組成物の安定性 50mL容の蓋付き褐色サンプル瓶に各実施例および各比較例で得られた感光性組成物20gを封入し、サンプル瓶を50℃の恒温槽に静置保存した。2および7日後に感光性組成物溶液1mLをサンプリングし、メチルエチルケトンを加えて250mLまでメスアップし、測定用試料とした。 分光光度計(日立製作所製、型式名:U−4100)を用いて、波長590nmにおける各測定用試料の吸光度を測定した。それらの結果を表1に示した。なお、波長590nmは、感光性組成物中のロイコクリスタルバイオレットが酸化されて発色した際の最大吸収波長である。7日後における吸光度が0.3以下であれば安定性に優れていると判断できる。(2)フィルムの安定性 各実施例および各比較例で得られた感光性組成物を、フィルムアプリケーター(日本シーダ−ズサービス社製)を用いて、厚さ25μmのポリエステルフィルム(東レ株式会社製、商品名:ルミラー)上に、乾燥後の膜厚が25μmとなるように塗布し、80℃で5分間乾燥させ、測定用フィルムとした。その後、測定用フィルムを50℃の恒温槽に静置保存した。 2および7日後に、分光光度計(日立製作所製、型式名:U−4100)を用いて、波長600nmにおける各測定用フィルムの吸光度を測定した。それらの結果を表1に示した。なお、波長600nmは、測定用フィルムでロイコクリスタルバイオレットが酸化されて発色した際の最大吸収波長である(フィルムの場合には、感光性組成物より、最大吸収波長が長波長側にシフトする)。7日後における吸光度が0.2以下であれば安定性に優れていると判断できる。 表1より、実施例1〜6の感光性組成物は、感光性組成物の状態において50℃、7日保存後の吸光度が0.3以下であり、かつ、フィルムに加工した状態において50℃、7日保存後の吸光度が0.2以下であるため、高温下での保存安定性の高い感光性組成物であると判断できる。 本発明の感光性組成物は、保存安定性に優れていることから、特にプリント配線基板加工用のドライフィルムレジスト等に好適に使用することができる。 一般式(1);(式中、Q1およびQ2は、独立して、置換基を有してもよいアリル基または置換基を有してもよいヘテロ環基を表す。Xは、ハロゲン原子を表す。)で示される有機ハロゲン化合物、高分子結合剤、エチレン性不飽和化合物およびロイコ染料を含むことを特徴とする感光性組成物。 一般式(1)で示される有機ハロゲン化合物が、ジブロモビス(フェニルスルホニル)メタンである請求項1に記載の感光性組成物。 一般式(1)で示される有機ハロゲン化合物が、ジブロモビス(2−ピリジルスルホニル)メタンである請求項1に記載の感光性組成物。 【課題】 プリント配線基板加工用ドライフィルムレジスト、感光性平版印刷版等として有用な感光性組成物に関して、高温下においても保存安定性の高い感光性組成物を提供すること。【解決手段】 一般式(1);(式中、Q1およびQ2は、独立して、置換基を有してもよいアリル基または置換基を有してもよいヘテロ環基を表す。Xは、ハロゲン原子を表す。)で示される有機ハロゲン化合物、高分子結合剤、エチレン性不飽和化合物およびロイコ染料を含むことを特徴とする感光性組成物。【選択図】 なし


ページのトップへ戻る

生命科学データベース横断検索へ戻る