タイトル: | 公開特許公報(A)_キノコ由来の生理活性成分の取得方法 |
出願番号: | 2005104562 |
年次: | 2006 |
IPC分類: | C08B 37/00,A23L 1/30,A61K 31/7004,A61K 36/07,A61P 3/06,A61P 17/00,A61P 37/02,A61P 37/08 |
長尾 淳二 JP 2006282847 公開特許公報(A) 20061019 2005104562 20050331 キノコ由来の生理活性成分の取得方法 小林製薬株式会社 000186588 角田 嘉宏 100065868 古川 安航 100106242 長尾 淳二 C08B 37/00 20060101AFI20060922BHJP A23L 1/30 20060101ALI20060922BHJP A61K 31/7004 20060101ALI20060922BHJP A61K 36/07 20060101ALI20060922BHJP A61P 3/06 20060101ALI20060922BHJP A61P 17/00 20060101ALI20060922BHJP A61P 37/02 20060101ALI20060922BHJP A61P 37/08 20060101ALI20060922BHJP JPC08B37/00 QA23L1/30 ZA61K31/7004A61K35/84 AA61P3/06A61P17/00A61P37/02A61P37/08 6 OL 11 4B018 4C086 4C088 4C090 4B018MD82 4B018ME07 4B018MF01 4B018MF04 4C086AA01 4C086AA04 4C086EA01 4C086GA17 4C086MA01 4C086MA04 4C086MA52 4C086NA09 4C086ZA92 4C086ZB07 4C086ZB13 4C086ZC02 4C086ZC33 4C088AA02 4C088AA03 4C088AA06 4C088AA07 4C088AA08 4C088AC16 4C088AC17 4C088BA05 4C088BA12 4C088CA02 4C088CA03 4C088MA52 4C088NA09 4C088ZA92 4C088ZB07 4C088ZB13 4C088ZC02 4C088ZC33 4C090AA04 4C090BA21 4C090BC18 4C090BD41 4C090CA04 4C090DA09 4C090DA23 本願発明は、キノコが本質的に保有している有用な生理活性成分の効率的な取得方法と、取得した生理活性成分の利用に関する。 キノコは、食用のみならず、古くから、それらの薬理活性も着目されて、免疫賦活効果、抗アレルギー効果、コレステロール低下効果、抗白髪治療効果などの医薬面を含めた多様な分野で利用されるなど、食品、医薬品あるいは化粧品などの産業分野において有用な素材として認識されている。 すなわち、数多くのキノコが、和漢薬や民間薬などとしてこれまでに用いられており、例えば、シイタケには、造血作用を促すビタミンB12や、造骨作用を促すビタミンD2が豊富に含まれており、いわゆる、生体応答調節物質(Biological Response Modifier:BRM)として機能して、身体の臓器形成機構を活性化せしめる効果に関与しているとの報告もあり(非特許文献1を参照)、食用以外にも有用な用途が期待されている。 また、キノコには、医薬品の構成成分として有用な多様な生理活性成分をも含んでいる。 例えば、抗癌剤での薬理成分として有用なクレスチンがカワラタケから得られており(特許文献1を参照)、同様に、シイタケからはレンチナンが取得されており(特許文献2を参照)、さらには、スエヒロタケからシゾフィランも分離されている。 そして、これらキノコ由来の抗ガン成分の多くに、水溶性多糖類の一つであるβ-D-グルカンが含まれている。 ところで、キノコを溶媒などで抽出して得られた抽出物(抽出液)には、原料キノコに由来する臭気成分と呈味成分が移行してしまうことが往々にしてあり、これら成分に対して明確な忌避反応を示す摂食者も少なくないため、このことが、これら抽出物の利用普及を妨げる要因の一つとなっていた。 これら不快な成分を低減または除去させるための様々な方法も、これまでに検討および提案されてきている。 例えば、微細藻類の熱水抽出物(特許文献3を参照)や、酒類および/または酒精含有発酵調味料(特許文献4を参照)など、キノコ由来の生理活性成分とキノコの臭味を低減する素材とを併用することを趣旨とした発明が報告されてはいるものの、キノコの臭味を有意に低減できる素材は自ずと限られているため、実際に利用できる原料も極僅かにしか入手できていないのが実情である。 その他に、キノコの抽出液を90℃以上の温度で加熱して得た水溶液に、エタノールを添加して生じた析出物を回収する方法(特許文献5を参照)も報告されているが、この方法はキノコの水溶性食物繊維を回収する上では有効ではあるが、臭味の低減にはあまり効果はなく、また、キノコに含まれるその他の有効成分を効率的に回収できない、などの問題点がある。 同様の観点に立脚して、原料キノコを所定の温度で焙煎することで、これら不快な成分を低減する試みも提案されている(特許文献6を参照)が、後述する通り、この手法によった場合、生理活性成分の取得効率が低く、実用性に欠けるとの側面も指摘されている。 このように、当該技術分野にあっては、原料キノコに由来する臭気成分と呈味成分が実質的に除去され、なおかつキノコが本質的に保有している有用な生理活性成分を効果的に取得する手段が待望されているのである。特公昭46− 17149号公報特公昭49− 484号公報特開平 9−149774号公報特開平10−191924号公報特開平 5−199849号公報特開2001−69939号公報「くだものと野菜の本」、pp.266〜267、(1989) 本願発明は、上掲した従来技術で認識されていた技術課題、すなわち、原料キノコに由来する臭気成分と呈味成分を実質的に除去する一方で、キノコが本質的に保有している有用な生理活性成分を効果的に取得できる方法を提供することを目的とする。 すなわち、本願発明の要旨とするところは、約250℃〜約300℃の温度の過熱水蒸気で、約1分間〜約12分間、原料キノコを焙煎し、焙煎した原料キノコを溶媒で抽出し、および抽出された生理活性成分を回収する、工程を含むキノコから生理活性成分を取得する方法にある。 また、本願発明の他の態様によれば、当該方法によって取得された生理活性成分を含む可食性組成物、特に、食品が提供される。 本願発明のさらに他の態様によれば、約250℃〜約300℃の温度の過熱水蒸気の加熱作用を受けて焙煎され、かつ回収可能な状態の生理活性成分を著量に含んでいる食用可能なキノコも提供される。 本願発明によると、所期の目的であった、原料キノコに由来する臭気成分と呈味成分が実質的に除去されるのみならず、キノコが保有している有用な生理活性成分、特に、β−グルカンを効果的に著量を取得できるなど、優れた作用効果を相乗的に奏するのである。 本願発明の構成を、以下に、詳細に説明する。 まず、本願発明に適用可能な原料キノコとしては、食用や薬用を含めた多様な用途に適した産業上利用可能なキノコであればいずれでもよく、例えば、アガリクス(カワリハラタケ、ヒメマツタケ、セイヨウマツタケ)、アミガサタケ、アミタケ、アワビタケ、アンズタケ、イグチ、イッポンシメジ、イボタケ、イワタケ、ウラベニホテイシメジ、エノキタケ、エブリコ(クハクテイ)、エリンギ(ゴールデンシメジ)、キコブタケ、キヌガサタケ、キンゼンカ(セミタケ)、クリタケ、クロカワ、ケシボウズタケ、コツブタケ、サクラシメジ、ササクレヒトヨタケ、サヨウ(オシャグジタケ)、シイタケ、シメジ、シモフリシメジ、ショウロ、シロマイタケ、スエヒロタケ、スッポンタケ、タマゴタケ、タモギタケ、チチタケ、チャーガ(カバノアナタケ)、チャダイゴケ、チョレイ(チョレイマイタケ)、ツチグリ、トウチュウカソウ(フユムシナツクサタケ)、トリュフ(セイヨウショウロ)、ナメコ、ナラタケ、ニオウシメジ、ニンギョウタケ、ヌメリスギタケ、ハタケシメジ、ハツタケ、ハナビラタケ、ハナヤスリタケ、ヒダハタケ、ヒラタケ、ブクリョウ(マツホド)、フクロタケ、ブナシメジ、ブナハリタケ、ベニタケ、ホウキタケ、ホコリタケ、ホンシメジ、マイタケ、マッシュルーム(ツクリタケ)、マツタケ、ムキタケ、メシマコブ、ヤナギマツタケ、ヤマブシタケ、ライガン(ライガンキン)、カイガラタケ、カワラタケ、キクラゲ、サルノコシカケ、シロキクラゲ、バイキセイ(コフキサルノコシカケ)、レイシ(マンネンタケ)、およびこれらの任意の組み合わせが使用できある。 これらの内でも、いわゆる旨味成分(例えば、グアニル酸(Guanosine-5'-MonoPhosphate:5'-GMP))を多量に保有している、アガリクス、エノキタケ、シイタケ、シロマイタケ、トウチュウカソウ、ナメコ、ハタケシメジ、ブナシメジ、ヒラタケ、マイタケ、マッシュルーム、ヤマブシタケなどが、本願発明において好適に利用できる。 原料キノコとして、キノコ全体またはそのいずれの部位(例えば、子実体や菌糸体)でも使用することができる。 また、原料キノコは、乾燥したもの、または未乾燥(生状態)のもののいずれでも使用できる。 さらに、原料キノコは、そのままの状態で、または、物理的に粗破砕してから、あるいは、必要に応じて、乾燥および粉砕して粉体状に加工したものを使用することもできる。 次に、原料キノコを焙煎する。 原料キノコに由来する臭気成分と呈味成分を実質的に除去し、なおかつ原料キノコが保有している有用な生理活性成分を効果的に取得するために、本願発明では、約250℃〜約300℃、好ましくは、約260℃〜約280℃の温度の過熱水蒸気で、約1分〜約12分、好ましくは、約2分〜約5分の時間をかけて、原料キノコを焙煎する。 本明細書で使用する「過熱水蒸気」の語は、水を沸騰させて発生した水蒸気の分子をさらに加熱して、100℃の沸点を超える高温状態にある無色透明の高温気体を指す。 この過熱水蒸気は、「蒸気式オーブン」とも称される調理器内で実現される。 すなわち、この過熱水蒸気が、原料キノコに接触および作用することで、原料キノコの表面から実芯に至るまでムラ無く熱を伝えて加熱を行い、原料キノコの高温での焙煎を可能ならしめるのである。 このようにして焙煎した原料キノコを、溶媒で抽出する。 この抽出工程で利用する溶媒としては、当該技術分野で周知の溶媒が利用可能であり、例えば、低級アルコール、多価アルコール、非極性溶媒、極性溶媒などが使用できる。 低級アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、ブタノールなどの炭素数が1〜4のアルコール;多価アルコールとしては、グリセリン、ポリエチレングリコールなど;非極性溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカンなどの飽和炭化水素;極性溶媒としては、水、温水(熱水)、アセトン、酢酸エチル、酢酸メチルなどがある。 溶媒としては、前記したものの内の単品だけを選択して利用できることは勿論、二種類以上の溶媒を組み合わせて使用することもできる。 特に、β−グルカンなどの水溶性多糖類を重点的に抽出する場合には、水溶性多糖類の特異的な溶解性を考慮し、溶媒として水を用いるのが好ましい。 抽出温度や抽出時間は、原料キノコの種類や、最終産物の使用用途に応じて好適な条件を選択する。 例えば、焙煎した原料キノコそのもの、もしくはその粗粉砕物または裁断物、あるいはその乾燥破砕物(粉末)を、溶媒に、冷浸、温浸などして浸漬する方法や、加温して攪拌しながら数分から数時間かけて抽出を行って、濾過を経て抽出液を得る方法、それにパーコレーション法なども利用することができる。 また、必要に応じて、抽出する前に前処理を行うこともできる。 例えば、焙煎した原料キノコを、セルラーゼやペクチナーゼなどの酵素を作用させて処理すれば、抽出時間の短縮が図れる。 さらに、焙煎した原料キノコに対して同じ抽出作業を複数回にわたって実施したり、あるいは、焙煎した原料キノコに対して抽出内容の異なる複数の抽出作業を順次実施することもできる。 これにより、特定の所望の成分を、高純度で、しかも多量に取得できる一方で、原料キノコに由来する臭気成分と呈味成分も実質的に除去できる。 抽出処理を経て得た抽出液を、必要に応じて、濾過または遠心分離によって固形物を除去した後に、使用態様に応じて、そのまま用いるか、または溶媒を留去して一部濃縮または乾燥したものを用いることができる。 例えば、水で抽出して得た水溶性多糖類を高純度に含む抽出液の場合、この抽出液にアルコールを加えて、数分〜数日間静置することによって、抽出液内の水溶性多糖類を凝集および/または析出させる。 あるいは、アルコールと同時に、塩化ナトリウムや塩化カリウムなどの塩類を添加することで、所望の水溶性多糖類の凝集および/または析出を促進することができる。 なお、凝集および/または析出して得られた分離物を、非溶解性の溶媒で洗浄して精製して用いてもよく、あるいは、このものをさらに適当な溶剤に溶解または懸濁して用いることもできる。 さらに、水で抽出した後に乾燥させた抽出物を、細紛化し、アルコールで再度の抽出または洗浄し、生じた残渣を回収することで、同様の水溶性多糖類を得ることができる。 このようにして得られた高純度の水溶性多糖類は、ほぼ無味無臭であり、そのままで、あるいは乾燥させて食品などの素材として使用することができる。 なお、乾燥方法としては、室温下または加温下での風乾、減圧乾燥、凍結乾燥などの通常の乾燥手段のいずれでも利用可能であり、これらに限定されない。 別法として、得られた抽出液を、慣用されている精製法、例えば、向流分配法や液体クロマトグラフィーなどを用いて、所望の生理活性成分を含む画分を取得および精製することも可能である。 そして、本願発明の食品が奏する効果を阻害するものでない限りは、可食性組成物に一般的に用いられているその他の成分、例えば、天然物、ビタミン類、清涼剤、結合剤、甘味料、着香料、崩壊剤、滑沢剤、着色料、防腐剤、徐放調整剤、界面活性剤、溶解剤、湿潤剤などを任意に加えることもできる。 天然物としては、活性成分を本質的に含有している薬用植物、生薬類、臓器、動植物の加工産物、ミネラル類、アミノ酸などが利用可能であり、例えば、アロエ、イチイヨウ、イレイセン、インチンコウ、インヨウカク、ウヤク、ウワウルシ、エイジツ、エンゴサク、オウギ、オウゴン、オウバク、オウヒ、オウレン、γ−オリザノール、オンジ、カイカ、カイクジン、カゴソウ、カシュウ、カスカラサグラダ、カッコウ、カッコン、カロコン、カントウカ、キササゲ、キナ、キョウニン、クジン、グルタチオン、ケイガイ、ケンゴシ、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、ゴールデンシール、ゴウカイ、コウブシ、コウボク、コウホン、ゴオウ、コオウレン、コケモモヨウ、ゴシツ、ゴシュユ、ゴバイシ、ゴボウシ、ゴミシ、コロンボ、コンズランゴ、サイコ、サイシン、サンキライ、サンズコン、ジオウ、シオン、ジギタリス、ジコッピ、シコン、シツリシ、シテイ、シベット、シャクヤク、ジャコウ、ジャショウシ、シュクシャ、ショウブコン、ショウマ、ジリュウ、シンイ、セイコウ、セイヨウサンザシ葉、セイヨウトチノキ、セイヨウヤドリギ、セキショウコン、セキナンヨウ、セッコク、セネガ、センキュウ、ゼンコ、センコツ、センソ、センソウ、ゼンタイ、センタウリウム草、センナ、センプクカ、センブリ、ソウジシ、ソウジュツ、ソウハクヒ、ソボク、ダイオウ、ダイフクヒ、タウリン、タクシャ、タラノキ、胆汁・胆嚢、タンジン、チクセツニンジン、チモ、チユ、チョウトウコウ、チョレイ、トウキ、トウジン、トシシ、トチュウ、ドモッコウ、ナンテンジツ、ナンバンゲ、ニガキ、ニクジュヨウ、ニョテイ、バイモ、バクモンドウ、ハンゲ、ビャクジュツ、フクボンシ、ブシ、フラングラ皮、ボウイ、ボタンピ、ホミカ、マオウ、ムイラブアマ、モクゾク、モクツウ、モッコウ、ヤクモソウ、ラタニア、リュウタン、リョウキョウ、ロクジョウ、アカメガシワ、アキョウ、アセンヤク、アニス実、アルテア根、イコサペント酸、ウイキョウ、ウコン、ウラジロガシ、エゾウコギ、エンメイソウ、オウセイ、オタネニンジン、オトギリソウ、柿葉、ガジュツ、カノコソウ、ワレリア根、カフェイン、カミツレ、ガラナ、カロニン、カンゾウ、キキョウ、キンギンカ、クコシ、クコヨウ、クミスクチン、クロロフィル、ケイヒ、ケツメイシ、ゴカヒ、コロハ、サフラン、サンザシ、サンシシ、サンシチニンジン、サンシュユ、サンソウニン、サンナ、サンペンズ、シャジン、シャゼンシ、シャゼンソウ、ドクダミ、セイヨウサンザシ実、セッコツボク、ダイウイキョウ、チョウジ、チンジュ、チンピ、トウヒ、ニクズク、ニンドウ、ハブ、ハマボウフウ、ハンビ、ビンロウジ、プランタゴ・オバタ、ベニバナ、ヘラオオバコ、ホコウエイコン、ボレイ、モクテンリョウ、モンケイ、レンセンソウ、レンヨウ、アサ、アッサム茶、アマチャ、イタドリ、インゲンマメ、オオムギ、ガイヨウ、キクカ、酵母、コショウ、コズイシ、サンショウ、サンヤク末、シソヨウ、シマトウガラシ、ジャワナガコショウ、ショウキョウ、ショウソク、スギナ、セイヨウハッカ、セキショウズ、ソバ、大豆油、大豆レシチン、タイソウ、タチジャコウソウ、チャ、ツボクサ、ツルナ、テングサ、トウガラシ、トウモロコシ油、トケイソウ、ニンニク、ハス、ハコベ、ハチミツ、ハトムギ、ヒシノミ、ビフィズス菌、ベニバナ油、ホップ、メリッサ、メンジツ油、モッカ、ヤシ油、ヤマゴボウ、山芋根、ユリ、卵黄油、卵黄レシチン、茘枝、リュウガンニク、ローヤルゼリー、アイスランド苔、アカツメクサ、アキノキリンソウ、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イズイ、イチョウ葉、イヌハッカ、エキナセア、オリーブ葉、核酸、カントウヨウ、キダチアロエ、クガイ、クマザサ、クマツヅラ、クルマバソウ、コブラ、植物性酵素、果実含有酵素、セイヨウアカネ、セイヨウオトギリソウ、セイヨウニワトコ、セイヨウノコギリ草、センボウ、ソウヨウ、タンチクヨウ、トショウジツ、トナカイ角、蕃果、ノコギリヤシ、ヒル、ブッコ葉、ボダイジュカ、ボルド葉、松葉、シリマリン(マリアアザミ)、ミチヤナギ、メマツヨイグサ、ユーカリ葉、ヨウテイ、ヨモギギク、ローマカミツレ、アイギョクシ、アカザ、アサツキ、アシタバ葉、アズキ、アセロラ、アボガド、アマチャヅル、アラメ、アルファルファ、アンゲリカ根、イチイ、イチジク、イチョウ、イナゴマメ、イノンド、イラクサ属植物、イワタバコ、ウスベニアオイ、ウチワサボテン属植物、ウチワヤシ、ウド、ウメ、エストラゴン、オカヒジキ、オドリコソウ、オリーブ油、カイコウズ、海草類、ガイハク、カキ肉、カシグルミ、蝸牛末、カバアナタケ、ガルシニアカンボジア、カンキョウニン、キクイモ、キクニガナ、キダチハッカ、キヌア、キャッサバ、ギョウジャニンニク、魚油、キンカン、キンセンカ、ギンナン、クズ、クミン実、クランベリー、グルコマンナン、グルテン、グレープフルーツ、クログルミ、クロスグリ、クロレラ、ゲッケイジュ、ゲッケイヨウ、ケルプ、玄米胚芽、玄米胚芽油、コーヒーノキ、コケモモ、骨粉、ゴボウ、ゴマ、ゴマ油、小麦胚芽、小麦胚芽油、コメデンプン、ゴレンシ、コンセンダングサ、コンフリー、コンブ、サキョウ、ザクロ、サトウダイコン、サルビア葉、シコクビエ、しじみ、スグリ、ステビア、スッポン、ストローブ、スピルリナ、スリムアマランス、セイヨウエビラハギ、セイヨウキイチゴ、セイヨウシロヤナギ、セイヨウスモモ、セイヨウナツユキソウ、セイヨウヒメスノキ、セイヨウミザクラ、セルピウム草、ダイズ、タケ類、タマリンド、チシマザサ、チャボトケイソウ、チョウセンアザミ、月見草油、ツルコケモモ、デュナリエラ、トウガシ、トウキビ、トウキンセンカ、トチノキ、ドッグローズ、トマト、ナタネ油、ナツメヤシ、ナンショウヤマイモ、ニガウリ、ニンジン油、ハクヒショウ、パセリ、ハックルベリー、パパイヤ、ハハコグサ、ハブソウ、ハマナス、パラミツ、馬鈴薯澱粉、バンジロウ、ハンダイカイ、ヒソップ、ヒメウイキョウ、ヒマワリ油、ビロウドモウズイカ、ビルベリー、フィクスインディカ、フジチャ、ブシュカン、ブルーベリー、ブンタン、ベルノキ、ボダイジュミツ、マコモ、マツノミ、マテ、マヨラナ、マンゴー、マンダリン、ミドリイガイ、メボウキ、メロン、藻塩、モロヘイヤ、ヤーコン、八ツ目ウナギ、ヤハズツノマタ、ヤマノイモ類、ヤマブドウ、ユウガオ、ユズ、ユッカ、ラカンカ、ラッカセイ、ラベンダー、リンゴ酢、ルリヂシャ、レバー、レモングラス、ローズヒップ、ローズマリー、ロベージ、ワイルドレタス、ワサビダイコン、エイコサペンタエン酸(EPA)、α−リノレン酸、γ−リノレン酸、アマランサス、アメリカニンジン、アントシアニン、エキナセア、エルダーベリー、オオバコ、カボチャ種子、カモミール、カラクサケマン、カルシウム、ガルシニア、キサンチン、キチン・キトサン、ギムネマシルベスタ、キャッツクロー、グァバ葉、クチナシ、グックル、グルコサミン、ケール、コウケイテン、コラーゲン、コンドロイチン、サンゴ、サンゴ草、シタン、シラカバ、スクアレン、ゼアキサンチン、セイヨウタンポポ、セラミド、タヒボ、ツバキ、ドクダミ、トチバニンジン、トチュウ葉、トルマリン、ハス葉、バナバ、パラミツ、バレリアン、ヒアルロン酸、ビート、ヒバマタ、ビワ葉、プーアル茶、フキタンポポ、フコインダン、ブドウ種子抽出物、プルーン、プロポリス、ベラドンナ、ボラージ、ボラージ油、ポリフェノール、メグスリノキ、モズク、ヤナ茶、ユウタン、ヨモギ、ラパコ茶、ラフマ茶、リコペン、ルイボス茶、ルテイン、ロベリア、ワカメ、黄妃茶、紅麹、松樹皮抽出物、真珠粉末、乳酸菌などが本願発明において利用可能であるが、これらに限定されるものではなく、これらのいずれか1種類のみを用いることも、あるいは2種類以上を併用することもできる。 ビタミン類としては、ビタミンB群、ビタミンC類などの水溶性ビタミンや、ビタミンA類、ビタミンD類、ビタミンE類などの脂溶性ビタミンなどが本願発明において利用可能であるが、これらに限定されるものではなく、これらのいずれか1種類のみを用いることも、あるいは2種類以上を併用することもできる。 ビタミンB群としては、例えば、チアミン塩酸塩、チアミン硝酸塩、チアミン塩酸塩、ジベンゾイルチアミン塩酸塩、チアミンナフタレン-1,5-ジスルホン酸塩、ビスベンチアミン、チアミンプロピルジスルフィド、チアミンテトラヒドロフルフリルジスルフィド(フルスルチアミン)、チアミン-8(メチル-6-アセチルジヒドロチオクテート)ジスルフィドおよびそれらの塩(例えば、塩酸塩など)、チアミンジスルフィド、チアミンモノフォスフェートジスルフィド、O,S-ジカルベトキシチアミンおよびそれらの異性体などのビタミンB1類、リボフラビン、リン酸リボフラビンおよびその塩類、フラビンアデニジンジヌクレオチド、酪酸リボフラビンなどのビタミンB2類、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、リン酸ピリドキシン、リン酸ピリドキサール、リン酸ピリドキサミンおよびそれらの塩類などのビタミンB6類、コバラミン、シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、酢酸ヒドロキソコバラミン、メコバラミンなどのビタミンB12類、ニコチン酸およびその塩、ニコチンアミド、パントテン酸およびその塩類、パンテノール、パンテチン、葉酸およびその塩類、ビオチンなどが本願発明において利用可能であるが、これらに限定されるものではなく、これらのいずれか1種類のみを用いることも、あるいは2種類以上を併用することもできる。 ビタミンCとしては、例えば、アスコルビン酸、アスコルビン酸の無機塩(例えば、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウムなどのアスコルビン酸のアルカリ金属塩、アスコルビン酸カルシウム、アスコルビン酸マグネシウムなどのアスコルビン酸のアルカリ土類金属塩、アスコルビン酸アンモニウムなど)、アスコルビン酸の有機塩(例えば、アルギニン塩、ヒスチジン塩、トリエタノールアミン塩、メグルミン塩など)などが本願発明において利用可能であるが、これらに限定されるものではなく、これらのいずれか1種類のみを用いることも、あるいは2種類以上を併用することもできる。 ビタミンA類としては、エトレチナート、ビタミンA油、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、肝油などが本願発明において利用可能であるが、これらに限定されるものではなく、これらのいずれか1種類のみを用いることも、あるいは2種類以上を併用することもできる。 ビタミンD類としては、コレカルシフェロール、エルゴカルシフェロール、ジヒドロカルシフェロール、ジヒドロタキステロール、アルファカルシドール、カルシトリオールなどが本願発明において利用可能であるが、これらに限定されるものではなく、これらのいずれか1種類のみを用いることも、あるいは2種類以上を併用することもできる。 ビタミンE類としては、α−トコフェロール、コハク酸トコフェロールカルシウム、酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロールなどが本願発明において利用可能であるが、これらに限定されるものではなく、これらのいずれか1種類のみを用いることも、あるいは2種類以上を併用することもできる。 なお、ビタミン類には、上記したもの以外に、フィトナジオン、メナテレインなどのビタミンK類なども含む。 清涼剤としては、l-メントール、dl-メントール、ハッカ油、カンフル、ハッカ水、ボルネオール、ペパーミント精油、スペアミント精油などが本願発明において利用可能であるが、これらに限定されるものではなく、これらのいずれか1種類のみを用いることも、あるいは2種類以上を併用することもできる。 結合剤としては、糖類(ブドウ糖など)、糖アルコール類(ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトールなど)、ポリビニルピロリドン、デンプン類、マクロゴール、デキストリン、トラガント、ゼラチン、ポリビニルアルコール、セラック、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロースなどが本願発明において利用可能であるが、これらに限定されるものではなく、これらのいずれか1種類のみを用いることも、あるいは2種類以上を併用することもできる。 甘味料としては、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、ステビアエキス、アスパルテーム、キシリトール、水飴、蜂蜜、ソルビトール、マルチトール、マンニトール、糖類(乳糖、白糖、果糖、ブドウ糖など)などが本願発明において利用可能であるが、これらに限定されるものではなく、これらのいずれか1種類のみを用いることも、あるいは2種類以上を併用することもできる。 着香料としては、天然香料(スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウインターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリナガム油、パインニードル油など)、合成香料(カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒドなど)、前掲の天然香料および/または合成香料から任意に選択した香料を混合して得た調合香料などが本願発明において利用可能であるが、これらに限定されるものではなく、これらのいずれか1種類のみを用いることも、あるいは2種類以上を併用することもできる。 崩壊剤としては、デンプン類、メチルセルロース、結晶セルロース、セルロース誘導体(カルボキシメチルセルロースナトリウムなど)、アルギン酸、アルギン酸塩、炭酸塩、有機酸、ポリビニルピロリドン、架橋ポリビニルピロリドンなどが本願発明において利用可能であるが、これらに限定されるものではなく、これらのいずれか1種類のみを用いることも、あるいは2種類以上を併用することもできる。 滑沢剤としては、滑石、金属石鹸、脂肪酸(ステアリン酸など)、ステアリン酸塩(ステアリン酸マグネシウムなど)、タルク、蔗糖脂肪酸エステル、含水ニ酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、乾燥水酸化アルミニウムゲル、マクロゴールなどが本願発明において利用可能であるが、これらに限定されるものではなく、これらのいずれか1種類のみを用いることも、あるいは2種類以上を併用することもできる。 着色料としては、青色1号、黄色4号、二酸化チタン、銅クロロフィリンナトリウムなどが本願発明において利用可能であるが、これらに限定されるものではなく、これらのいずれか1種類のみを用いることも、あるいは2種類以上を併用することもできる。 防腐剤としては、安息香酸類、サリチル酸類、ソルビン酸類、パラベン類、塩化セチルピリジニウム、塩化デカリニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、ヒノキチオール、フェノールなどが本願発明において利用可能であるが、これらに限定されるものではなく、これらのいずれか1種類のみを用いることも、あるいは2種類以上を併用することもできる。 徐放調整剤としては、ポリ酢酸ビニル、エチルセルロース、アミノアルキルメタアクリレートコポリマーなどが本願発明において利用可能であるが、これらに限定されるものではなく、これらのいずれか1種類のみを用いることも、あるいは双方を併用することもできる。 界面活性剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、モノステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート、モノステアリン酸グリセリン、ラウリル流酸ナトリウム、ラウロマクロゴールなどが本願発明において利用可能であるが、これらに限定されるものではなく、これらのいずれか1種類のみを用いることも、あるいは2種類以上を併用することもできる。 溶解剤としては、グリセリン、濃グリセリン、プロピレングリコール、エタノール、流動パラフィン、精製水、マクロゴール、ポリソルベートなどが本願発明において利用可能であるが、これらに限定されるものではなく、これらのいずれか1種類のみを用いることも、あるいは2種類以上を併用することもできる。 湿潤剤としては、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール液、水、エタノール、希エタノールなどが本願発明において利用可能であるが、これらに限定されるものではなく、これらのいずれか1種類のみを用いることも、あるいは2種類以上を併用することもできる。 本願発明の他の好ましい実施態様によれば、本願発明の可食性組成物は、食用に供せるに足るいずれの形態にも加工することができ、それにより、食品または食品用素材として供することができる。 以下に、本願発明をその実施例に沿って説明するが、この実施例の開示に基づいて本願発明が限定的に解釈されるべきでないことは勿論である。 アガリクスが含有するβ-D-グルカンの定量 アガリクスの乾燥粉末を、260℃または280℃の温度に設定された蒸気式オーブン内に置き、0.5分、2分、3分、5分または10分の時間をかけて、過熱水蒸気の過熱作用下で、焙煎を行った。 同様に、対照として、アガリクスの乾燥粉末を、180℃または240℃の温度に設定された電気式オーブン内に置き、0.5分、2分、3分、5分または10分の時間をかけて焙煎を行った。 焙煎を終えたアガリクスの各粉末に対して15倍量の熱水を加えて抽出して得られた抽出液のβ-D-グルカン量(w/w%)を、定法の酵素法に従って定量した。 なお、未焙煎のアガリクスの乾燥粉末でのβ-D-グルカンの定量値は、表1に記載の通り、0.05w/w%であった。 その定量結果を、以下の表1に示す。 表1に記載の結果から明らかなように、本願発明の方法によれば、アガリスクが本質的に保有しているβ-D-グルカンを効率的に抽出および取得ができていた。 なお、本願発明の方法によって焙煎されたアガリクスの粉末は食用可能な上に、また、アガリスクに由来する臭気や臭味がほとんど感じられなかった。 本願発明の方法は、原料キノコに由来する不快な臭気成分と呈味成分を実質的に除去すると共に、キノコが保有している有用な生理活性成分、特に、著量のβ−グルカンを効果的に取得するための手段として有用である。 キノコから生理活性成分を取得する方法であって、以下の工程、すなわち; (a) 250℃〜300℃の温度の過熱水蒸気で、1分間〜12分間、原料キノコを焙煎し、 (b) 焙煎した原料キノコを溶媒で抽出し、および (c) 抽出された生理活性成分を回収する、 工程を含む、ことを特徴とするキノコから生理活性成分を取得する方法。 前記工程(a)の焙煎条件が、260℃〜280℃の温度の過熱水蒸気による、2分間〜5分間の焙煎である請求項1に記載の方法。 前記生理活性成分が、β−グルカンである請求項1または2に記載の方法。 前記原料キノコが、アガリクス、エノキタケ、シイタケ、ブナシメジ、ヒラタケ、マイタケ、シロマイタケ、トウチュウカソウ、ナメコ、ハタケシメジ、マッシュルーム、ヤマブシタケ、レイシ、マツタケ、ヒラタケ、ナラタケ、スエヒロタケ、ハナビラタケ、キクラゲ、エリンギおよびこれらの組み合わせからなるグループから選択される請求項1乃至3のいずれかに記載の方法。 請求項1乃至4のいずれかに記載の方法によって取得された生理活性成分を含む食品。 250℃〜300℃の温度の過熱水蒸気の加熱作用を受けて焙煎されたキノコ。 【課題】 キノコに由来する臭気成分と呈味成分を実質的に除去すると同時に、キノコが保有している有用な生理活性成分を効果的に取得する方法を提供する。【解決手段】 約250℃〜約300℃の温度の過熱水蒸気で、約1分間〜約12分間かけて焙煎した原料キノコを溶媒で抽出し、および抽出液内の生理活性成分を分離および回収する。【選択図】 なし