生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_ワイヤーハーネスの屈曲試験装置
出願番号:2005026119
年次:2006
IPC分類:G01N 3/34


特許情報キャッシュ

阿嘉 拓哉 寺澤 和志 JP 2006214797 公開特許公報(A) 20060817 2005026119 20050202 ワイヤーハーネスの屈曲試験装置 古河電気工業株式会社 000005290 阿嘉 拓哉 寺澤 和志 G01N 3/34 20060101AFI20060721BHJP JPG01N3/34 C 3 1 OL 7 2G061 2G061AA07 2G061AB05 2G061CB20 2G061CC01 2G061CC11 2G061DA01 本発明は、例えば自動車のドア等のように繰り返し屈曲操作される部分に採用されるワイヤーハーネスの屈曲試験装置に関する。 例えば、自動車に搭載された各種電気機器やバッテリ等との相互間の接続に、複数本の電線を結束してなるワイヤーハーネスが利用されており、例えば開閉操作されるドアや前後方向に移動調整自在なスライドシート等にわたって配線されるワイヤーハーネスにあっては、ドアの開閉操作やスライドシートの移動調整の都度、ワイヤーハーネス自体が屈曲される部位が存在する。そして、このようなワイヤーハーネスが繰り返し屈曲操作される部分で特に断線が生じるおそれが多いため、このような部位におけるワイヤーハーネスの寿命、即ち耐久性を推定する目的で屈曲試験の実施が要求されている。この屈曲試験の一般的なワイヤーハーネスの屈曲試験装置として図4及び図5に示すような装置がある(特許文献1)。 このワイヤーハーネスの屈曲試験装置は、設置固定される固定枠体3と、固定枠体3に連結部材4を介してその支軸5回りに回動操作自在に支持された可動枠体6とを備えている。また、ワイヤーハーネスの屈曲試験装置は、固定枠体3のボルト挿通孔11に、ワイヤーハーネス1を保持するグロメット孔18aを有する固定側保持パネル18を、取付ボルト21を介して上下方向に沿って複数着脱自在に取り付け固定されると共に、可動枠体6にも取付ボルト21を用いて、ワイヤーハーネス1を保持するグロメット孔19aを有する複数の可動側保持パネル19が上下方向に沿って着脱自在に取り付け固定され、対応する各固定側保持パネル18のグロメット70と各可動側保持パネル19のグロメット70間にわたってそれぞれワイヤーハーネス1が保持された状態で、可動枠体6を支軸5回りに往復回動操作させる回動操作機構7が備えられてなるものである。特開2001−272320号公報 特許文献1に記載された方法は、固定枠体3及び可動枠体6のボルト挿通孔11を多数設けることにより、複数のサンプルについて屈曲試験ができるというものであるが、屈曲試験が必要な箇所は多岐にわたって存在すると共に、屈曲箇所の動きが複雑化しているため、特許文献1に記載された屈曲試験装置であっても、多種類の屈曲試験装置を用意しないと対応できないという問題あった。 また、特許文献1に記載された方法では、固定枠体3及び可動枠体6へ保持パネル(18、19)を取付ける際の取付け位置の調整などは、3次元CADなどの設計データから必要なハーネス取付位置や座標、角度などを割り出して定規を用いて行っているため、正確性に欠けると共に屈曲試験装置を組み立てる時間や手間が膨大であり、コスト増に繋がっていた。 そこで本発明は、上記のような問題が発生しない全く新しいワイヤーハーネスの屈曲試験装置を提供することを目的とする。 上述の課題を解決するために、請求項1に記載のワイヤーハーネスの屈曲試験装置は、ワイヤーハーネスが取り付けられる固定体及び可動体と、前記固定体と可動体を連結する連結体とを備え、前記連結体が光造型により製造されたものであることを特徴とする。 また、請求項2に記載のワイヤーハーネスの屈曲試験装置は、請求項1の発明において、ワイヤーハーネスの三次元設計データから前記ワイヤーハーネスの車両への取付位置を読み取り、前記読み取ったデータに基づき、前記連結体が光造型により製造されることを特徴とする。 また、請求項3に記載のワイヤーハーネスの屈曲試験装置、請求項1又は2の発明において、前記連結体には回転軸部が設けられていることを特徴とする。 本発明のワイヤーハーネスの屈曲試験装置は、ワイヤーハーネスの屈曲試験装置の固定体と可動体を連結する連結体が光造型により製造されたものであるので、ワイヤーハーネスが車両等に搭載された状態を忠実に再現することができる上、ワイヤーハーネスの屈曲試験装置の組み立て作業が大幅に効率化される。 本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。まず、本実施形態に係るワイヤーハーネスの屈曲試験装置の構造について説明する。なお、従来技術と同一の部分については、同一部分に同一符号を付して説明を省略する。 図1は、本発明に係るワイヤーハーネスの屈曲試験装置の実施形態を示すものであり、ワイヤーハーネスの屈曲試験装置全体の概略斜視図であり、図2はワイヤーハーネスの屈曲試験装置に備えられる連結体41の斜視図である。 図1及び図2に示すように、連結体41は固定側保持パネル(固定体)18が取り付けられる固定側部31と、可動側保持パネル(可動体)19が取り付けられる可動側部61と、支軸5が挿通される回転軸部51からなる。なお本実施形態では、固定側を自動車のボディー、可動側を自動車のドアと想定している。 固定側部31は、図2に示すように固定側保持パネル取付部32と、回転軸部51の一部である固定側回転軸部33とからなる。固定側保持パネル取付部32は連結部34で固定側回転軸部33と連結された取付板部35を備え、この取付板部35には図1に示す固定側保持パネル18が取り付けられるボルト挿通孔35aが形成されている。固定側保持パネル18にもこれと同様なボルト挿入孔が設けられており、両ボルト挿入孔に取付ボルト21を挿入してナットで固定する。本実施の形態においては取付板部35にボルト挿入孔35aが4箇所設けられている。なお、取付板部35と固定側保持パネル18との固定構造、固定方法はこれに限定されることはなく、接着剤などで固定してもよい。 また、固定側回転軸部33には支軸挿通孔33aが設けられており、図1に示す支軸5に対して回転自在に保持されている。即ち、支軸5が回転しても支軸5は支軸挿通孔33a内で空回りして、その回転力が固定側回転軸部33に伝わらないようになっており、固定側部31全体が動かないようになっている。 可動側部61は、図2に示すように可動側保持パネル取付部62と回転軸部51の一部である可動側回転軸部63とからなる。可動側保持パネル取付部62は連結部64で可動側回転軸部33と連結された取付板部65を備え、この取付板部65には図1に示す可動側保持パネル19が取り付けられるボルト挿通孔35aが形成されている。可動側保持パネル19にもこれと同様なボルト挿入孔が設けられており、両ボルト挿入孔に取付ボルト21を挿入してナットで固定する。本実施の形態においては取付板部65にボルト挿入孔35aが4箇所設けられている。なお、取付板部35と可動側保持パネル19との固定構造、固定方法はこれに限定されることはなく、接着剤などで固定してもよい。 また、可動側回転軸部63には支軸挿通孔63aが設けられており、図1に示す支軸5に固定され、支軸5と共に回転可能な状態で保持されている。即ち、支軸5の回転と共に可動側部61全体が固定部側31に対して回転するようになっている。 なお、符号7は駆動モータ等を備えた回動操作機構であり、駆動モータの動力はVベルトを介して支軸5が連結されるプーリに伝達し、支軸5を回転運動させる。また、符号8は、ワイヤーハーネス1を自動車のドアに取り付けるためのクランプC(図3参照)を固定するクランプ保持パネル(図示せず)の位置決めに使用するクランプ保持パネル取付部である。 次に、上記ワイヤーハーネスの屈曲試験装置の製造方法について説明する。図3は自動車のワイヤーハーネス1の三次元CAD設計図の抜粋である。ワイヤーハーネスの屈曲試験装置の製造方法はまずこの三次元CAD設計図データから、固定側である自動車のボディーB、可動側である自動車のドアD等の3次元座標や取付角度を割り出し、回転軸Yを設定する。なお、符号Cはワイヤーハーネス1を自動車のドアに取り付けるためのクランプである。次に設定した回転軸を支軸5の中心線として連結体41を設計し、設計した連結体41全体を光造型で一体に作成する。なお光造型とは、光が照射されると硬化する光硬化性樹脂の液面にレーザー光等の前記光硬化性樹脂を硬化させる光を照射して照射領域を所定厚み硬化させ、硬化した部分を所定量下降させた後前記光を照射してつぎの層を硬化させ下層に積層していくことを繰り返して、目標とする3次元モデルを造型する方法であり、設計した連結体41の三次元CADデータを入力するだけで簡単に樹脂成型製品を製造することができる。次に連結体41を固定側部31と可動側部61とに切断する。次に支軸5を可動側部61の可動側回転軸部63の支軸挿通孔63aに挿通し、接着剤等で支軸5を支軸挿通孔63aで固定する。固定側部31は、支軸5を固定側回転軸部33の支軸挿通孔33aに挿通する。これにより、固定側部31は支軸5に対して回転自在となり、可動側部61は支軸5の回転と共に可動側部61全体が回転するようになる。次に固定側部31の固定側保持パネル取付部32に固定側保持パネル18を、可動側部61の可動側保持パネル取付部62に可動側保持パネル19を取り付け、更に、クランプ保持パネル取付部8にクランプ保持パネル(図示せず)を取り付け、支軸5を回動操作機構7に接続してワイヤーハーネスの屈曲試験装置が完成する。 このように本発明に係るワイヤーハーネスの屈曲試験装置は、ワイヤーハーネスの屈曲試験装置の固定側部31(固定体)と可動側部61(可動体)を連結する連結体41が光造型により製造されたものであるので、ワイヤーハーネス1が車両等に搭載された状態を忠実に再現することができる上、ワイヤーハーネスの屈曲試験装置の組み立て作業が大幅に効率化される。 また、上記固定側部31、可動側部61、連結体41、に加えクランプ保持パネル取付部8も光造型により製造されると、ワイヤーハーネス1が車両等に搭載された状態を再現する際の位置決めを固定側部31、可動側部61、クランプ保持パネル取付部8の3箇所で行うことができるので、正確性を向上させることができる。 次に、上記ワイヤーハーネスの屈曲試験装置を用いたワイヤーハーネスの屈曲試験方法について説明する。 ワイヤーハーネスの屈曲試験装置の固定側保持パネルを図1に示す自動車のボディーB、可動側保持パネル19を自動車のドアD、クランプ保持パネル(図示せず)をワイヤーハーネス1のクランプCが取り付けられる自動車のドアの取付箇所、と想定し、図3に示すように実際に車体に搭載されるワイヤーハーネス1やグロメット70を取付固定する。この状態は自動車における自動車のボディーBと自動車のドアDにわたるワイヤーハーネス1が、実際の自動車に搭載された環境と同じとなる。この状態で回動操作機構7を操作してワイヤーハーネス1の屈曲試験を行う。 なお、ワイヤーハーネス1やグロメット70の屈曲試験装置への取り付けは、予め、固定側保持パネル18や可動側保持パネル19にワイヤーハーネス1やグロメット70を取り付けておいて、ワイヤーハーネスの屈曲試験装置が固定側保持パネル18や可動側保持パネル19を除く箇所について組み立てておいて、後から固定側保持パネル18、可動側保持パネル19ごと取り付けてもよい。 以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の適用範囲は上述の実施形態に限られないことはいうまでもない。本発明に係るワイヤーハーネスの屈曲試験装置の実施形態を示すものであり、ワイヤーハーネスの屈曲試験装置全体の概略斜視図である。ワイヤーハーネスの屈曲試験装置に備えられる連結体41の斜視図である。自動車のワイヤーハーネスの三次元CAD設計図の抜粋である。従来のワイヤーハーネスの屈曲試験装置を示す斜視図である。図4ワイヤーハーネスの屈曲試験装置を示す説明図である。符号の説明1 ワイヤーハーネス3 固定枠体4 連結部材5 支軸6 可動枠体7 回動操作機構8 クランプ保持パネル取付部11 ボルト挿通孔18 固定側保持パネル(固定体)18a グロメット孔19 可動側保持パネル(可動体)19a グロメット孔21 取付ボルト31 固定側部32 固定側保持パネル取付部33 固定側回転軸部33a、63a 支軸挿通孔34、64 連結部35、65 取付板部35a ボルト挿通孔41 連結体51 回転軸部61 可動側部62 可動側保持パネル取付部63 可動側回転軸部70 グロメットB 自動車のボディーD 自動車のドアC クランプY 回転軸 ワイヤーハーネスの屈曲試験を行うためのワイヤーハーネスの屈曲試験装置であって、前記ワイヤーハーネスが取り付けられる固定体及び可動体と、前記固定体と可動体を連結する連結体とを備え、前記連結体が光造型により製造されたものであることを特徴とするワイヤーハーネスの屈曲試験装置。 ワイヤーハーネスの三次元設計データから前記ワイヤーハーネスの車両への取付位置を読み取り、前記読み取ったデータに基づき、前記連結体が光造型により製造されることを特徴とする請求項1に記載のワイヤーハーネスの屈曲試験装置。 前記連結体には回転軸部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のワイヤーハーネスの屈曲試験装置。 【課題】 複雑な動きであり多数存在するワイヤーハーネスの屈曲試験箇所に対応することができ、また、正確性の点で優れ、低コストで製造できるワイヤーハーネスの屈曲試験装置を提供する。 【解決手段】 ワイヤーハーネスの屈曲試験を行うためのワイヤーハーネスの屈曲試験装置であって、ワイヤーハーネス1が取り付けられる固定体18及び可動体19と、前記固定体と可動体を連結する連結体41とを備え、前記連結体が光造型により製造されたものであることを特徴とする。 【選択図】 図1


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