タイトル: | 公表特許公報(A)_乳化剤組成物及び乳化剤組成物含有透明又は半透明マイクロエマルション |
出願番号: | 2004568416 |
年次: | 2006 |
IPC分類: | A61K 8/06,A61K 8/37,A61K 8/39,A61Q 15/00,B01F 17/42,B01F 17/38 |
シュテファン・ブリューニング アヒム・アンスマン カトリン・タッペ ベッティナ・ヤックヴェルト JP 2006518336 公表特許公報(A) 20060810 2004568416 20031219 乳化剤組成物及び乳化剤組成物含有透明又は半透明マイクロエマルション コグニス・アイピー・マネージメント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 505066718 Cognis IP Management GmbH 青山 葆 100062144 柴田 康夫 100083356 森住 憲一 100104592 シュテファン・ブリューニング アヒム・アンスマン カトリン・タッペ ベッティナ・ヤックヴェルト DE 10307410.4 20030220 A61K 8/06 20060101AFI20060714BHJP A61K 8/37 20060101ALI20060714BHJP A61K 8/39 20060101ALI20060714BHJP A61Q 15/00 20060101ALI20060714BHJP B01F 17/42 20060101ALI20060714BHJP B01F 17/38 20060101ALI20060714BHJP JPA61K8/06A61K8/37A61K8/39A61Q15/00B01F17/42B01F17/38 EP(AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HU,IE,IT,LU,MC,NL,PT,RO,SE,SI,SK,TR),JP,US EP2003014601 20031219 WO2004073673 20040902 25 20051013 4C083 4D077 4C083AA162 4C083AB222 4C083AC071 4C083AC072 4C083AC102 4C083AC122 4C083AC132 4C083AC181 4C083AC182 4C083AC302 4C083AC352 4C083AC402 4C083AC421 4C083AC422 4C083AC431 4C083AC432 4C083AC441 4C083AC442 4C083AC642 4C083AC812 4C083AD162 4C083AD282 4C083CC17 4C083DD08 4C083DD35 4D077AA09 4D077AB11 4D077AC01 4D077BA07 4D077DA02Z 4D077DC08Z 4D077DC14Y 4D077DC14Z 4D077DC15Z 4D077DC35Z 4D077DC36Y 4D077DC36Z 4D077DD04Y 4D077DD32Y 4D077DD33Y 4D077DE02Y 4D077DE07Y 4D077DE08Y 4D077DE09Y 本発明は、乳化剤組成物、及びそれを含む透明又は半透明マイクロエマルションに関する。乳化剤組成物及びそれを含むエマルションは、特に化粧品組成物の分野、とりわけ消臭組成物製造のための使用に適している。 マイクロエマルションは、不水溶性油成分、乳化剤及び水を含む、光学的に等方性の熱力学的に安定な系である。分散したエマルション粒子の粒度(液滴寸法)が小さく、ほとんどが 300 nm 未満であると、マイクロエマルションは澄明或いは透明になる。100〜300 nm の範囲では、微粒子マイクロエマルションは透過光により茶赤色に、反射光により微青色になり、100 nm 未満の範囲では、光学的に透明なマイクロエマルションになる。マクロエマルションの粒度は、ほとんどが 300 nm より大きい。マクロエマルションより優れた安定性、内部相の微細な分布、エマルションに配合された活性成分の概して優れた有効性及び良好な経皮的浸透性によって、マイクロエマルションは、化粧品及び医薬品製剤の調製において、非常に重要である。更に、透明又は半透明マイクロエマルションは、光学的に有利な特性により好ましい。 WO-A-96/28131 は、エマルションが粘着な感触を与えないように乳化剤含有量が低い水中油型エマルションを記載している。更に、そのマイクロエマルションは透明又は半透明である。しかしながら、実際には、WO-A-96/28131 に記載の乳化剤は、従来技術の典型的な o/w 乳化剤から実質的に全て成り、更に、所望により互いに組み合わせることができる。WO-A-96/28131 に含まれている膨大な選択肢のほんの一部において、マイクロエマルションは記載されている特性を有する。しかしながら、WO-A-96/28131 は、透明な非粘着性マイクロエマルションを製造するために、どのように選択するのが適当であるかは示していない。総じて WO-A-96/28131 は、請求された特性を有するマイクロエマルション製造のための、明確で再現可能な教示を与えていない。 従って、透明又は半透明、かつ粘着な感触がほとんど無く肌に心地よい感覚を与えるマイクロエマルション、及び粘度を広範にわたって調整できるマイクロエマルションに対する要求がなお存在している。 本発明が解決しようとする課題は、上記特性を有するマイクロエマルション及びこのようなマイクロエマルション製造のための乳化剤組成物を提供することである。 上記の課題は、請求項1に記載の乳化剤組成物及び請求項8に記載のマイクロエマルションによって解決された。本発明はまた、請求項7に記載したような乳化剤組成物の使用、及び請求項15に記載したようなマイクロエマルションの使用にも関する。本発明の好ましい態様及び更なる展開を、従属クレームに記載する。 従って、第一の態様として、本発明は、親水性乳化剤を、(A.1)エチレンオキシド 8〜30 mol の C16〜22 脂肪アルコールへの付加生成物、(A.2)エチレンオキシド 5〜60 mol の C12〜18 脂肪酸トリグリセリドへの付加生成物、(A.3)エチレンオキシド 10〜30 mol のソルビタンモノ-C12〜18-脂肪酸エステルへの付加生成物、(A.4)エチレンオキシド 10〜30 mol の C8〜18 脂肪酸部分グリセリドへの付加生成物、(A.5)エチレンオキシド 1〜10 mol 及びプロピレンオキシド 1〜5 mol の C10〜18 脂肪アルコールへの付加生成物からなる群(A)の少なくとも 1 つの化合物から選び、親油性乳化剤を、(B.1)C16〜18 脂肪酸とグリセロールとのモノエステル及びジエステル、(B.2)C16〜22 脂肪アルコールからなる群(B)の少なくとも 1 つの化合物から選ぶことを特徴とする、親水性乳化剤及び親油性乳化剤含有乳化剤組成物であって、親水性乳化剤の総量に基づいて、群(A)から選ばれる化合物の少なくとも 38 重量%が少なくとも 20 mol のエチレンオキシドの付加によって形成された乳化剤であり、親水性乳化剤が親水性乳化剤及び親油性乳化剤の総量に基づいて 65〜80 重量%の量で存在する、乳化剤組成物に関する。 上記した量範囲で親油性乳化剤及び親水性乳化剤を特別に組み合わせることにより、本発明の乳化剤組成物は、医薬品及び化粧品組成物、特に消臭組成物に一般に使用されている、実質的にいかなる油相を用いても、透明又は半透明水中油型マイクロエマルションを生じることが確実になる。特に重要なのは、乳化剤組成物中の親水性乳化剤の割合が高いことである。一方では、群(A)の親水性乳化剤の割合が、乳化剤全体の少なくとも 65 重量%であり、他方では、高割合の高エトキシル化乳化剤が群(A)に存在する。従来の乳化剤組成物に対応する本発明の組成物の親水特性が増加したのは、あるとしても非常に小さい粘着性を有する安定な半透明又は透明マイクロエマルションが形成されたためと考えられる。親水性乳化剤 特に好ましい態様では、親水性乳化剤を、(A.1)エチレンオキシド 10〜25 mol の C16〜22 脂肪アルコールへの付加生成物、(A.2)エチレンオキシド 30〜60 mol とひまし油、水素化ひまし油又はアーモンド油との反応生成物、(A.3)エチレンオキシド 15〜25 mol のソルビタンモノ-C16〜18-脂肪酸エステル、より好ましくはソルビタンモノ-C18-脂肪酸エステルへの付加生成物、(A.4)エチレンオキシド 15〜25 mol の C8〜12 脂肪酸部分グリセリド、より好ましくは C12 脂肪酸部分グリセリドへの付加生成物、(A.5)エチレンオキシド 1〜10 mol 及びプロピレンオキシド 1〜5 mol の C10〜14 脂肪アルコール、より好ましくは C12 脂肪アルコールへの付加生成物からなる群(A)の少なくとも 1 つの化合物から選ぶ。 エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの、脂肪アルコール、ソルビタンエステル、脂肪酸部分エステル又はトリグリセリド、例えばひまし油への付加生成物は、既知の市販製品である。それらは同族体混合物であり、それらの平均アルコキシル化度は、付加反応が行われるエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドと基質の量の比に相当する。 エチレンオキシドの付加によって化合物(A.1)を与える脂肪アルコールは、特に、第一級脂肪族アルコール、例えば、セチルアルコール、パルミトレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、エライジルアルコール、ペトロセリルアルコール、リノリルアルコール、リノレニルアルコール、エレオステアリルアルコール、アラキルアルコール、ガドレイルアルコール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール及びブラシジルアルコール並びにそれらの工業用混合物(例えば、脂肪及び油ベースの工業用メチルエステル又は Roelen のオキソ合成由来のアルデヒドを高圧水素化することによって、及び不飽和脂肪アルコールの二量化においてモノマー留分として得られる)と理解される。エトキシル化脂肪アルコール類由来の適当な乳化剤は、例えば、Cognis Deutschland GmbH & Co. KG から、Eumulgin(登録商標)B1(Ceteareth-12)、Eumulgin(登録商標)B2(Ceteareth-20)、Eumulgin(登録商標)B3(Ceteareth-30)、Eumulgin(登録商標)BA 10(Beheneth-10)、Eumulgin(登録商標)BA 25(Beheneth-25)、Eumulgin(登録商標)O 10(Oleth-10)、Eumulgin(登録商標)O 20(Cetoleth-20)、Eumulgin(登録商標)O 30(Oleth-30)、Eumulgin(登録商標)RO 40(PEG-40 ひまし油)として商業的に入手できる。 適当なエトキシル化部分グリセリドは、分枝又は直鎖アルキル基、好ましくは直鎖アルキル基を有する C8〜18 脂肪酸のモノグリセリド又はジグリセリドのエトキシル化生成物である。適当な脂肪酸の例は、カプロン酸、カプリル酸、2-エチルヘキサン酸、カプリン酸、ラウリン酸、イソトリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、ペトロセリン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノール酸及びそれらの工業用混合物である。部分グリセリドは、それらの製造由来のトリグリセリドも少量含み得る。C8〜12 脂肪酸のエトキシル化部分グリセリドが好ましく、ラウリン酸のエトキシル化部分グリセリドが特に好ましい。PEG-20 ラウリン酸グリセリルは、例えば、Cognis Deutschland GmbH & Co. KG から商品名 Lamacit(登録商標)GML 20 として入手できる。 エトキシル化部分グリセリドと関連して記載した C12〜18 酸の残基は、エトキシル化ソルビタンエステルの脂肪酸成分として使用され得る。ソルビタンモノオレエートが特に好ましい。市販のエトキシル化ソルビタンエステルの例は、Cognis Deutschland GmbH & Co. KG 製の Eumulgin(登録商標)SML 20(Polysorbate 20)及び Eumulgin(登録商標)SMO 20(Polysorbate 80)である。 エトキシル化トリグリセリドの脂肪酸成分は、エトキシル化トリグリセリドと関連して記載した C12〜18 脂肪酸からも誘導され得る。しかしながら、群(A.2)の化合物は、好適には、平均 5〜60 mol、好ましくは 30〜60 mol のエチレンオキシドとアーモンド油との、より好ましくはひまし油又は水素化ひまし油との反応生成物から選ばれる。末端エチレンオキシド基を有する分解生成物は、上記油とエチレンオキシドとの反応の際に形成される。相当する乳化剤は原則として既知であり、例えば、Cognis Deutschland GmbH & Co. KG から商品名 Eumulgin(登録商標)HRE 40 及び Eumulgin(登録商標)HRE 60 として入手できる。 群(A.5)のエチレンオキシド/プロピレンオキシド付加生成物に適した脂肪アルコールは、とりわけ第一級脂肪族アルコールである。群(A.1)のエチレンオキシド付加生成物に関連して既に列挙した C16〜18 脂肪アルコールに加えて、脂肪アルコールは、例えば、比較的短鎖のカプロンアルコール、カプリルアルコール、2-エチルヘキシルアルコール、カプリンアルコール、ラウリルアルコール、イソトリデシルアルコール及びミリスチルアルコールである。混合エトキシル化/プロポキシル化ラウリルアルコールが特に適している。この群の市販品は、例えば、Cognis Deutschland GmbH & Co. KG 製の Eumulgin(登録商標)L(PPG-1-PEG-9 ラウリルグリコールエーテル)及び Aethoxal(登録商標)B(PPG-5-Laureth-5)である。 親水性乳化剤を、エチレンオキシド 10〜30 mol、より好ましくは 12〜25 mol のセチルステアリルアルコール又はベヘニルアルコールへの付加生成物、エチレンオキシド 40〜60 mol とひまし油又は水素化ひまし油との反応生成物、並びにエチレンオキシド 5〜10 mol 及びプロピレンオキシド 1〜5 mol のラウリルアルコールへの付加生成物からなる群の少なくとも 1 つの化合物から選ぶ場合、本発明の乳化剤組成物に特に有利である。親油性乳化剤 本発明の乳化剤組成物の親油性乳化剤に関するかぎり、群(B.1)の脂肪酸グリセリドについては、対応するエトキシル化化合物に関連して既に記載した C16〜18 出発物質を参照し得る。適当な脂肪酸グリセリドは、とりわけ、Cognis Deutschland GmbH & Co. KG 製の Cutina(登録商標)GMS(ステアリン酸グリセリル)又は Cutina(登録商標)MD(ステアリン酸グリセリル)である。 群(B.2)の適当な脂肪アルコールは、群(A.1)のエトキシル化脂肪アルコールのための出発物質として上記した化合物である。Cognis Deutschland GmbH & Co. KG 製の Lanette(登録商標)18(ステアリルアルコール)、Lanette(登録商標)O(セテアリルアルコール)又は Lanette(登録商標)22(ベヘニルアルコール)を、例として示すことができる。 親油性乳化剤を、好ましくは、ステアリン酸とステアリルアルコール、セテアリルアルコール及びベヘニルアルコールとの部分グリセリドからなる群の少なくとも 1 つの化合物から選ぶ。 特に適当な乳化剤組成物は、高エトキシル化乳化剤の割合が高い組成物であり、親水性乳化剤の総量に基づいて、群(A)から選ばれる化合物の 47〜96 重量%、より好ましくは 52〜96 重量%が、好ましくは、少なくとも 20 mol のエチレンオキシドの付加によって形成された親水性乳化剤である。 もう 1 つの有利な態様では、親水性乳化剤は、親水性乳化剤及び親油性乳化剤の総量に基づいて、70〜80 重量%、より好ましくは 74〜78 重量%の量で存在する。 上記の乳化剤組成物は、透明又は半透明マイクロエマルションの製造に、極めて適している。本発明はまた、本発明の乳化剤組成物を含む透明又は半透明マイクロエマルションに関する。本発明のマイクロエマルションは、1〜150 nm の平均粒度を有するエマルションである。1〜100 nm、より好ましくは 60 nm 未満の平均粒度を有するマイクロエマルションが、本発明の目的には好ましい。「透明又は半透明」は、本発明のマイクロエマルションが、97〜100 %、好ましくは 98〜100 %、より好ましくは 99〜100 %(波長 700 nm、セルの層厚さ 1 cm、23 ℃、Milton Roy Company 製 Spectronic 20 で測定)の透過率を有することを意味する。本発明の好ましい態様は、99〜100 %の透過率を有する澄明/透明なマイクロエマルションである。 乳化剤組成物は、マイクロエマルション中に、マイクロエマルションの総量に基づいて、好ましくは 5〜30 重量%、より好ましくは 10〜25 重量%の量で存在する。 乳化のために必要な乳化剤が少量であることが、本発明のマイクロエマルションがほとんど粘着感及びべとつきを示さない(あるとしても非常に小さい)理由の 1 つである。通常、乳化剤組成物の適量は、一方では乳化剤組成物の特定の成分によって決まり、他方ではエマルションの他の成分によって決まる。更に、使用する乳化剤組成物の量、並びに乳化剤組成物及び他成分の量的適合は、得られるマイクロエマルションの粘稠度に影響を及ぼす。スプレー可能な高粘度でクリーム状のエマルションを、所望により得られる。エマルションの粘度は、油相の量が増加するにつれて増加する傾向がある。油成分 基本的に、本発明のマイクロエマルションは、化粧品又は医薬品に使用されるエマルションに一般的に含まれる他成分のいずれをも含み得る。油成分、脂肪及び/又はワックスは、油成分、脂肪及びワックス並びに乳化剤組成物の総量に基づいて、30〜60 重量%、好ましくは 32〜58 重量%、より好ましくは 49〜58 重量%の量で存在する。 上記の粘稠度を有する安定な透明又は半透明マイクロエマルションは、とりわけ、油相及び水相を、10〜55 重量%:90〜45 重量%、好ましくは 15〜50 重量%:85〜50 重量%、より好ましくは 15〜45 重量%:55〜85 重量%の重量比で含む場合に得られる。上記の量は、油相としてエマルションの全油溶性成分、及び水相として全水溶性成分を含む。油相及び水相の量の合計は、もちろん 100 重量%である。 上記のように、本発明の乳化剤組成物で乳化され得る本発明のエマルションの成分は、特に限定されない。基本的に、エマルションに一般に含まれるいかなる油成分も使用され得る。好ましい態様では、本発明のマイクロエマルションは、油成分として、C16〜22 脂肪酸と C8〜18 アルコールとのエステル、より好ましくは直鎖脂肪酸と直鎖アルコールとのエステル、C6〜22 アルキル基、より好ましくは直鎖 C6〜12 アルキル基を有するジアルキルカーボネート、シリコーン油、脂肪族又はナフテン系炭化水素、より好ましくはジアルキルシクロヘキサン、及び C6〜22 アルキル基、より好ましくは直鎖 C6〜12 アルキル基を有する対称又は非対称ジアルキルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも 1 つの化合物を含む。 適当な油成分は、例えば、直鎖 C16〜22 脂肪酸と直鎖 C8〜18 脂肪アルコールとのエステルであり、例えば、ミリスチルパルミテート、ミリスチルステアレート、ミリスチルイソステアレート、ミリスチルオレエート、ミリスチルベヘネート、ミリスチルエルケート、セチルパルミテート、セチルステアレート、セチルイソステアレート、セチルオレエート、セチルベヘネート、セチルエルケート、ステアリルミリステート、ステアリルパルミテート、ステアリルステアレート、ステアリルイソステアレート、ステアリルオレエート、ステアリルベヘネート、ステアリルエルケート、イソステアリルパルミテート、イソステアリルステアレート、イソステアリルイソステアレート、イソステアリルオレエート、イソステアリルベヘネート、イソステアリルオレエート、オレイルパルミテート、オレイルステアレート、オレイルイソステアレート、オレイルオレエート、オレイルベヘネート及びオレイルエルケートである。直鎖 C16〜22 脂肪酸と分枝アルコール、とりわけ 2-エチルヘキサノールとのエステルも適している。この群の中で好ましい典型例は、セチルパルミテートである(例えば、Cognis Deutschland GmbH & Co. KG 製 Cutina CP)。 ジアルキルカーボネートの中では、ジカプリリルカーボネート(Cognis Deutschland GmbH & Co. KG から Cetiol(登録商標)CC として市販)が特に好ましい。 シクロメチコン及びシリコンメチコンタイプは、シリコーン油の例と見なすことができる。 脂肪族又はナフテン系炭化水素は、例えば、スクアラン、スクアレン又は好ましくはジアルキルシクロヘキサン、例えばジエチルヘキシルシクロヘキサン(Cognis Deutschland GmbH & Co. KG 製 Cetiol(登録商標)S)である。 ジカプリリルエーテル(Cognis Deutschland GmbH & Co. KG 製 Cetiol(登録商標)OE)を、C6〜22 アルキル基、より好ましくは直鎖 C6〜12 アルキル基を有する対称又は非対称ジアルキルエーテルの例として記す。脂肪、ワックス、他の添加剤 本発明のマイクロエマルションにおいて油相成分として使用することもできるワックス及び脂肪は、従来技術で一般に使用されている化合物に相当する。このような化合物の例は、DE 100 25 671 A1 に見られる。同特許に記載されている添加剤及び助剤は、粘稠要素、増粘剤、過脂肪剤、安定剤、ポリマー、紫外線フィルター、酸化防止剤、フィルム形成剤、膨潤剤、ヒドロトロープ、防腐剤、香油、染料、化粧品又は医薬品活性成分などであり、本発明のマイクロエマルションにも使用され得る助剤及び添加剤の例に使用できる。使用される成分の種類及び量は、エマルションに適用するように決定され、専門家によって容易に決定され得る。産業上の応用例 本発明のマイクロエマルションの好ましい応用例は、消臭化粧品組成物、より好ましくは制汗/デオドラントスプレー、制汗/デオドラントローション、制汗/デオドラントロールオン、制汗/デオドラントジェル、制汗/デオドラントクリーム又は制汗/デオドラントスティックである。デオドラント及び抗菌剤 従って、この応用例においてマイクロエマルションは、好ましくは、少なくとも 1 つの消臭化合物を含む。消臭化合物は、特に、抗菌化合物、酵素阻害剤、とりわけクエン酸トリアルキル及びアストリンゼン制汗剤から選ばれる。 基本的に、適当な抗菌剤は、グラム陽性菌に対して作用する物質であり、例えば、4-ヒドロキシ安息香酸並びにその塩及びエステル、N-(4-クロロフェニル)-N'-(3,4-ジクロロフェニル)-尿素、2,4,4'-トリクロロ-2'-ヒドロキシジフェニルエーテル(トリクロサン)、4-クロロ-3,5-ジメチルフェノール、2,2'-メチレン-ビス-(6-ブロモ-4-クロロフェノール)、3-メチル-4-(1-メチルエチル)-フェノール、2-ベンジル-4-クロロフェノール、3-(4-クロロフェノキシ)-プロパン-1,2-ジオール、3-イオド-2-プロピニルブチルカルバメート、クロロヘキシジン、3,4,4'-トリクロロカルバニリド(TTC)、抗菌性香料、チモール、タイム油、オイゲノール、丁子油、メントール、ミント油、ファルネソール、フェノキシエタノール、グリセロールモノカプレート、グリセロールモノカプリレート、グリセロールモノラウレート(GML)、ジグリセロールモノカプレート(DMC)、サリチル酸-N-アルキルアミド、例えばサリチル酸-n-オクチルアミド又はサリチル酸-n-デシルアミドである。 適当な酵素阻害剤は、例えば、エステラーゼ阻害剤である。エステラーゼ阻害剤は、好ましくは、クエン酸トリメチル、クエン酸トリプロピル、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリブチルのようなクエン酸トリアルキルであり、とりわけクエン酸トリエチル(ドイツ国デュッセルドルフ在 Henkel KGaA 製 Hydagen(登録商標)CAT)である。エステラーゼ阻害剤は、酵素活性を阻害することにより、臭気の生成を抑制する。他のエステラーゼ阻害剤は、ステロールスルフェート又はホスフェート、例えばラノステロール、コレステロール、カンペステロール、スチグマステロール及びシトステロールのスルフェート又はホスフェート、ジカルボン酸及びそのエステル、例えばグルタル酸、グルタル酸モノエチルエステル、グルタル酸ジエチルエステル、アジピン酸、アジピン酸モノエチルエステル、アジピン酸ジエチルエステル、マロン酸及びマロン酸ジエチルエステル、ヒドロキシカルボン酸及びそのエステル、例えばクエン酸、リンゴ酸、酒石酸又は酒石酸ジエチルエステル、及びグリシン酸亜鉛である。 適当な臭気吸収剤は、臭気生成化合物を吸収し、概ね保持することのできる物質である。そのような臭気吸収剤は、各成分の分圧を低下し、それにより各成分の拡散率も低下する。これに関して重要な条件は、香料が損なわれず維持されなければならないということである。臭気吸収剤は細菌に対して有効ではない。臭気吸収剤は例えば、リシノール酸の錯亜鉛塩、又は専門家に「fixateurs」として知られる、あまり香気のない特殊な香料、例えばラブダナム又はエゴノキの抽出物、又はある種のアビエチン酸誘導体を、主成分として含有する。 臭気マスキング剤は、臭気をマスクする機能を有すると共に、防臭剤に香気を付与する香料又は香油である。適当な香油の例は、天然及び合成香料の混合物である。天然香料は、花、茎及び葉、果実、果皮、根、木、草、針葉及び枝、樹脂及びバルサムの抽出物を包含する。動物性原料、例えばシベット及びビーバーを使用してもよい。合成香料化合物は通例、エステル、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコール及び炭化水素型の生成物である。エステル型香料化合物の例は、ベンジルアセテート、p-t-ブチルシクロヘキシルアセテート、リナリルアセテート、フェニルエチルアセテート、リナリルベンゾエート、ベンジルホルメート、アリルシクロヘキシルプロピオネート、スチラリルプロピオネート、及びベンジルサリチレートである。エーテルは例えば、ベンジルエチルエーテルを包含し、アルデヒドは例えば、8〜18 個の炭素原子を有する直鎖アルカナール、シトラール、シトロネラル、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、ヒドロキシシトロネラル、リリアール及びブルゲオナールを包含する。適当なケトンは例えば、イオノン類、及びメチルセドリルケトンである。適当なアルコールは、アネトール、シトロネロール、オイゲノール、イソオルゲノール、ゲラニオール、リナロール、フェニルエチルアルコール及びテルピネオールである。炭化水素は主として、テルペン類及びバルサム類を包含する。しかしながら、共同で快い香を発する種々の香料化合物の混合物を使用することが好ましい。 他の適当な香油は、芳香成分として用いられることの多い比較的揮発性の低い精油である。その例は、セージ油、カモミール油、丁子油、メリッサ油、ミント油、シナモン葉油、ライム花油、ジュニパーベリー油、ベチベル油、乳香油、ガルバヌム油、ラブダヌム油及びラバンジン油である。下記のものを単独で、または混合物として使用することが好ましい:ベルガモット油、ジヒドロミルセノール、リリアール、リラール、シトロネロール、フェニルエチルアルコール、α-ヘキシルシンナムアルデヒド、ゲラニオール、ベンジルアセトン、シクラメンアルデヒド、リナロール、ボイサムブレンフォルテ(Boisambrene Forte)、アンブロキサン(Ambroxan)、インドール、ヘジオン(hedione)、サンデリス(sandelice)、シトラス油、マンダリン油、オレンジ油、アリルアミルグリコレート、シクロベルタル(cyclovertal)、ラバンジン油、クラリー油、β-ダマスコン、ゼラニウム油バーボン、シクロヘキシルサリチレート、バートフィックスクール(Vertofix Coeur)、イソ-イー-スーパー(Iso-E-Super)、フィクソリド NP(Fixolide NP)、エベルニル、イラルデイン(iraldein)ガンマ、フェニル酢酸、ゲラニルアセテート、ベンジルアセテート、ローズオキシド、ロミレート(romilat)、イロチル(irotyl)及びフロラメート(floramat)。 制汗剤は、エクリン汗腺の働きに作用することによって、発汗を抑制し、わき下の湿りを抑制して、体臭を抑えることに寄与する化粧品製剤である。本発明で使用するのに好ましい化合物は、アストリンゼン制汗剤、例えばアルミニウム、ジルコニウム又は亜鉛の塩である。アルミニウム-ジルコニウム塩は特に、良好な制汗活性を特徴とする。これらは好ましくは、アミノ酸、例えばグリシンと金属アルミニウム及びジルコニウム(Al:Zr 比が 3〜10:1)のクロロヒドレート塩(金属の塩化物に対する比が 0.9〜2.1:1)との錯化合物である。アルミニウム-ジルコニウムトリクロロヒドレート、アルミニウム-ジルコニウムテトラクロロヒドレート、アルミニウム-ジルコニウムペンタクロロヒドレート、アルミニウム-ジルコニウムオクタクロロヒドレート及びそれらの錯化合物を好ましく使用する。 今まで、制汗剤は、水不含有懸濁液、或いは水含有溶液又はエマルションとして、好ましく調製されてきた。しかしながら、本発明のマイクロエマルションで実現され得るような適当な高粘度が与えられることによって、本発明のマイクロエマルションを、ジェル又はスティックへの加工に直接使用することもできる。増粘剤 もう 1 つの態様として、少なくとも 1 つの増粘剤、より好ましくは極性親水性中間部及び無極性疎水性末端部を有する結合性増粘剤を、マイクロエマルションに添加する。これにより、高粘度を実現できる。 一般の増粘剤の中で、セルロースベース型が好ましい。極性中間部及び無極性末端部を有する増粘剤は、特に有利である。中間部は、例えば、比較的長鎖のエチレンオキシド単位(通常少なくとも 80 単位)からなり、末端は脂肪酸でエステル化されている。このような化合物は、その無極性末端部によって、油粒子間に相互作用を生じ得るので、通常、「結合性増粘剤」と称される。このような増粘剤の例は、Cognis Deutschland GmbH & Co. KG 製の Eumulgin(登録商標)EO 33(PEG-150 ジステアレート)及び Eumulgin(登録商標)EO 35(PEG-140 グリセリルトリステアレート)、A. & E. Connock 社製の PEG-175 ジステアレート(AEC PEG-175 ジステアレート)、三洋化成製の PEG-190 ジステアレート(Emulmin(登録商標)862)、花王製の PEG-250 ジステアレート(Emanon(登録商標)3299R)、Ethox Chemicals 社製の PEG-150 ジベヘネート(Ethox(登録商標)P-6000 DB)、Scher Chemicals 社製の PEG-90 ジイソステアレート(Hydramol(登録商標)PGDS)、Ethox Chemicals 社製の PEG-175 ジイソステアレート(Ethox(登録商標)HVB)、A. & E. Connock 社製の PEG-150 ジオレエート(AEC(登録商標)PEG-150 ジオレエート)、Croda 社製の PEG-150 ペンタエリスリチルテトラステアレート(Crothix(登録商標))、Amerchol Corporation 製の PEG-120 メチルグルコーストリオレエート(Glucamate(登録商標)LT)、Degussa Care Specialties 社製の PEG-120 メチルグルコースジオレエート(Glucamate(登録商標)DOE-120)、及び Degussa Care Specialties 社製の Antil(登録商標)(Antil(登録商標)120、Antil(登録商標)127)である。 これらの増粘剤及び消臭/制汗成分を本発明のマイクロエマルション中に配合する場合でさえ、このような場合に不透明な粘着性エマルションがしばしば形成される従来技術とは対照的に、肌表面で僅かに感じる程度、又はほとんど感じない程度の粘着感を生ずる透明又は半透明のエマルションが得られる。増粘剤の中で、PEG-150 ジベヘネート及び PEG-90 ジイソステアレートが特に好ましい。他の結合性増粘剤と比較して、PEG-150 ジベヘネートは、意外にも高ゲル粘度を与える。PEG-150 ジベヘネート含有組成物は、制汗塩を多く含有する場合でさえ、濁りがなく透明であり、肌触りが非常に良好である。 本発明を、以下の配合実施例によって説明する。 マイクロエマルションを、表1に示す配合で調製した。このために、油溶性成分を約 85 ℃に加熱して溶解し、均一になるよう撹拌した。水溶性成分を含み、同じ温度に加熱した水相を、撹拌しながら少量ずつ油相に混合し、調剤を低温撹拌した。記載の量は、組成物全体中の市販品の重量%を表している。 組成物の粘度は、ブルックフィールド粘度計を用いて、23 ℃で測定することにより決定した。イタリック体で記載されている粘度は、ヘリパス TF スピンドルを装着したブルックフィールド RVF 粘度計を用いて 4 r.p.m. で測定し、太字で記載されている粘度は、ヘリパス TC スピンドルを装着したブルックフィールド RVT 粘度計を用いて 5 r.p.m. で測定した。下線付きで記載されている粘度は、スピンドル 5 を装着したブルックフィールド RVF 粘度計を用いて 10 r.p.m. で測定した。 組成物は、97〜100 %の透過率(波長:700 nm;セルの層厚さ 1 cm;23 ℃;Milton Roy Company 製 Spectronic 20)及び 100 nm 未満の平均粒径を有していた。 実施例 12 のマイクロエマルションを用いてロールオンデオドラントスティックを製造し、官能試験において、熟練検査員により、従来技術に従い製造したロールオンデオドラントスティックと比較した。このために、WO-A-96/28131 の実施例 1 に実質上相当する消臭製剤を調製した。この製剤を、実施例 12 で用いた増粘剤 Eumulgin(登録商標)EO 33(0.5 重量%)を単に添加することによって、実施例 12 に相当する粘度に調整した。従って、比較例の配合は、以下のようであった。 ローションを前腕に塗布し、以下の基準に従い -2 から +2 の尺度で評価した:広がり(-2:難〜+2:易)、吸着性(-2:難〜+2:易)、粘着性(-2:高〜+2:低)、油性(-2:高〜+2:低)、ワックス性(-2:高〜+2:低)、滑らかさ(-2:低〜+2:高)、柔軟性(-2:低〜+2:高)及び乾燥性(-2:低〜+2:高)。結果を、各評価の平均値として以下の表に示す。付表 1)AEC(登録商標)PEG-150 ジオレエート INCI:PEG-150 ジオレエート 製造業者:A & E Connock 2)AEC(登録商標)PEG-175 ジステアレート INCI:PEG-175 ジステアレート 製造業者:A & E Connock 3)Aethoxal(登録商標)B INCI:PPG-5-Laureth-5 製造業者:Cognis Deutschland GmbH & Co. KG 4)Cetiol(登録商標)OE INCI:ジカプリリルエーテル 製造業者:Cognis Deutschland GmbH & Co. KG 5)Cetiol(登録商標)CC INCI:ジカプリリルカーボネート 製造業者:Cognis Deutschland GmbH & Co. KG 6)Cetiol(登録商標)S INCI:ジエチルヘキシルシクロヘキサン 製造業者:Cognis Deutschland GmbH & Co. KG 7)Crothix(登録商標) INCI:PEG-150 ペンタエリスリチルテトラステアレート 製造業者:Croda 8)Cutina(登録商標)CP INCI:セチルパルミテート 製造業者:Cognis Deutschland GmbH & Co. KG 9)Cutina(登録商標)GMS INCI:グリセリルステアレート 製造業者:Cognis Deutschland GmbH & Co. KG10)Dow Corning(登録商標)245 INCI:シクロメチコン 製造業者:Dow Corning11)Dow Corning(登録商標)2503 INCI:ステアリルジメチコン 製造業者:Dow Corning12)Emanon(登録商標)3299R INCI:PEG-250 ジステアレート 製造業者:Kao13)Emulmin(登録商標)862 INCI:PEG-190 ジステアレート 製造業者:Sanyo Chemicals14)Ethox(登録商標)HVB INCI:PEG-175 ジイソステアレート 製造業者:Ethox Chemicals15)Ethox(登録商標)P-6000 DB INCI:PEG-150 ジベヘネート 製造業者:Ethox Chemicals16)Eumulgin(登録商標)B1 INCI:Ceteareth-12 製造業者:Cognis Deutschland GmbH & Co. KG17)Eumulgin(登録商標)B2 INCI:Ceteareth-20 製造業者:Cognis Deutschland GmbH & Co. KG18)Eumulgin(登録商標)B3 INCI:Ceteareth-30 製造業者:Cognis Deutschland GmbH & Co. KG19)Eumulgin(登録商標)BA 25 INCI:Beheneth-25 製造業者:Cognis Deutschland GmbH & Co. KG20)Eumulgin(登録商標)EO 33 INCI:PEG-150 ジステアレート 製造業者:Cognis Deutschland GmbH & Co. KG21)Eumulgin(登録商標)EO 35 INCI:PEG-140 グリセリルトリステアレート 製造業者:Cognis Deutschland GmbH & Co. KG22)Eumulgin(登録商標)HRE 40 INCI:PEG-40 水素化ひまし油 製造業者:Cognis Deutschland GmbH & Co. KG23)Eumulgin(登録商標)L INCI:PPG-1-PEG-9 ラウリルグリコールエーテル 製造業者:Cognis Deutschland GmbH & Co. KG24)Glucamate(登録商標)DOE-120 INCI:PEG-120 メチルグルコースジオレエート 製造業者:Degussa Care Specialties25)Glucamate(登録商標)LT INCI:PEG-120 メチルグルコーストリオレエート 製造業者:Amerchol Corporation26)Hydagen(登録商標)CAT INCI:クエン酸トリエチル 製造業者:Cognis Deutschland GmbH & Co. KG27)Hydramol(登録商標)PGDS INCI:PEG-90 ジイソステアレート 製造業者:Scher Chemicals28)Irgasan(登録商標)DP300 INCI:トリクロサン 製造業者:Ciba29)Lanette(登録商標)O INCI:セテアリルアルコール 製造業者:Cognis Deutschland GmbH & Co. KG30)Locron(登録商標)L INCI:アルミニウムクロロヒドレート 製造業者:Clariant31)Natrosol(登録商標)250 HHR INCI:ヒドロキシエチルセルロース 製造業者:Hercules32)Rezal(登録商標)36GC INCI:アルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレックスグリシン 製造業者:Reheis(Interorgana)33)Rezal(登録商標)67 INCI:アルミニウムジルコニウムペンタクロロヒドレート 製造業者:Reheis(Interorgana) 親水性乳化剤を、(A.1)エチレンオキシド 8〜30 mol の C16〜22 脂肪アルコールへの付加生成物、(A.2)エチレンオキシド 5〜60 mol の C12〜18 脂肪酸トリグリセリドへの付加生成物、(A.3)エチレンオキシド 10〜30 mol のソルビタンモノ-C12〜18-脂肪酸エステルへの付加生成物、(A.4)エチレンオキシド 10〜30 mol の C8〜18 脂肪酸部分グリセリドへの付加生成物、(A.5)エチレンオキシド 1〜10 mol 及びプロピレンオキシド 1〜5 mol の C10〜18 脂肪アルコールへの付加生成物からなる群(A)の少なくとも 1 つの化合物から選び、親油性乳化剤を、(B.1)C16〜18 脂肪酸とグリセロールとのモノエステル及びジエステル、(B.2)C16〜22 脂肪アルコールからなる群(B)の少なくとも 1 つの化合物から選ぶことを特徴とする、親水性乳化剤及び親油性乳化剤含有乳化剤組成物であって、親水性乳化剤の総量に基づいて、群(A)から選ばれる化合物の少なくとも 38 重量%が少なくとも 20 mol のエチレンオキシドの付加によって形成された乳化剤であり、親水性乳化剤が親水性乳化剤及び親油性乳化剤の総量に基づいて 65〜80 重量%の量で存在する、乳化剤組成物。 親水性乳化剤を、(A.1)エチレンオキシド 10〜25 mol の C16〜22 脂肪アルコールへの付加生成物、(A.2)エチレンオキシド 30〜60 mol とひまし油、水素化ひまし油又はアーモンド油との反応生成物、(A.3)エチレンオキシド 15〜25 mol のソルビタンモノ-C16〜18-脂肪酸エステル、より好ましくはソルビタンモノ-C18-脂肪酸エステルへの付加生成物、(A.4)エチレンオキシド 15〜25 mol の C8〜12 脂肪酸部分グリセリド、より好ましくは C12 脂肪酸部分グリセリドへの付加生成物、(A.5)エチレンオキシド 1〜10 mol 及びプロピレンオキシド 1〜5 mol の C10〜14 脂肪アルコール、より好ましくは C12 脂肪アルコールへの付加生成物からなる群(A)の少なくとも 1 つの化合物から選ぶことを特徴とする、請求項1に記載の乳化剤組成物。 親水性乳化剤を、・エチレンオキシド 10〜30 mol、より好ましくは 12〜25 mol のセチルステアリルアルコール又はベヘニルアルコールへの付加生成物、・エチレンオキシド 40〜60 mol とひまし油又は水素化ひまし油との反応生成物、・エチレンオキシド 5〜10 mol 及びプロピレンオキシド 1〜5 mol のラウリルアルコールへの付加生成物からなる群の少なくとも 1 つの化合物から選ぶことを特徴とする、請求項1に記載の乳化剤組成物。 親油性乳化剤を、・ステアリン酸の部分グリセリド、・ステアリルアルコール、セテアリルアルコール及びベヘニルアルコールからなる群の少なくとも 1 つの化合物から選ぶことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の乳化剤組成物。 親水性乳化剤の総量に基づいて、群(A)から選ばれる化合物の 47〜96 重量%、より好ましくは 52〜96 重量%が、少なくとも 20 mol のエチレンオキシドの付加によって形成された親水性乳化剤であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の乳化剤組成物。 親水性乳化剤が、親水性乳化剤及び親油性乳化剤の総量に基づいて、70〜80 重量%、より好ましくは 74〜78 重量%の量で存在することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の乳化剤組成物。 透明又は半透明マイクロエマルション製造のための請求項1〜6のいずれかに記載の乳化剤組成物の使用。 請求項1〜6のいずれかに記載の乳化剤組成物を含むことを特徴とする、透明又は半透明マイクロエマルション。 マイクロエマルションの総量に基づいて、5〜30 重量%、より好ましくは 10〜25 重量%の量の乳化剤組成物を含むことを特徴とする、請求項8に記載のマイクロエマルション。 油成分、脂肪及びワックス並びに乳化剤組成物の総量に基づいて、30〜60 重量%、好ましくは 32〜58 重量%、より好ましくは 49〜58 重量%の量の油成分、脂肪及び/又はワックスを含むことを特徴とする、請求項8又は9に記載のマイクロエマルション。 10〜55 重量%:90〜45 重量%、好ましくは 15〜50 重量%:85〜50 重量%、より好ましくは 15〜45 重量%:55〜85 重量%の重量比で、油相及び水相を含むことを特徴とする、請求項8〜10のいずれかに記載のマイクロエマルション。 油成分として、・C16〜22 脂肪酸と C8〜18 アルコールとのエステル、より好ましくは直鎖脂肪酸と直鎖アルコールとのエステル、・C6〜22 アルキル基、より好ましくは直鎖 C6〜12 アルキル基を有するジアルキルカーボネート、・シリコーン油、・脂肪族又はナフテン系炭化水素、より好ましくはジアルキルシクロヘキサン、・C6〜22 アルキル基、より好ましくは直鎖 C6〜12 アルキル基を有する対称又は非対称ジアルキルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも 1 つの化合物を含むことを特徴とする、請求項8〜11のいずれかに記載のマイクロエマルション。 特に、・抗菌化合物、・酵素阻害剤、より好ましくはクエン酸トリアルキル、・アストリンゼン制汗剤、より好ましくはアルミニウム-ジルコニウムトリクロロヒドレート、アルミニウム-ジルコニウムテトラクロロヒドレート、アルミニウム-ジルコニウムペンタクロロヒドレート、アルミニウム-ジルコニウムオクタクロロヒドレート及びそれらの錯化合物から選ばれる、少なくとも 1 つの消臭化合物を含むことを特徴とする、請求項8〜12のいずれかに記載のマイクロエマルション。 少なくとも 1 つの増粘剤、より好ましくは極性親水性中間部及び無極性疎水性末端部を有する結合性増粘剤を含むことを特徴とする、請求項8〜13のいずれかに記載のマイクロエマルション。 消臭化粧品組成物、より好ましくは制汗/デオドラントスプレー、制汗/デオドラントローション、制汗/デオドラントロールオン、制汗/デオドラントジェル、制汗/デオドラントクリーム又は制汗/デオドラントスティック製造のための、請求項8〜14のいずれかに記載のマイクロエマルションの使用。 本発明は、親水性乳化剤を、エチレンオキシド 8〜30 mol の C16〜22 脂肪アルコールへの付加生成物、エチレンオキシド 5〜60 mol の C12〜18 脂肪酸トリグリセリドへの付加生成物、エチレンオキシド 10〜30 mol のソルビタンモノ-C12〜18-脂肪酸エステルへの付加生成物、エチレンオキシド 10〜30 mol の C8〜18 脂肪酸部分グリセリドへの付加生成物、エチレンオキシド 1〜10 mol 及びプロピレンオキシド 1〜5 mol の C10〜18 脂肪アルコールへの付加生成物からなる群(A)の少なくとも 1 つの化合物から選び、親油性乳化剤を、C16〜18 脂肪酸とグリセリンとのモノエステル及びジエステル、C16〜22 脂肪アルコールからなる群の少なくとも 1 つの化合物から選ぶ、親水性乳化剤及び親油性乳化剤含有乳化剤組成物であって、親水性乳化剤の総量に基づいて、群(A)から選ばれる化合物の少なくとも 38 重量%が、少なくとも 20 mol のエチレンオキシドを付加することによって形成された親水性乳化剤であり、親水性乳化剤が、親水性乳化剤及び親油性乳化剤の総量に基づいて 65〜80 重量%の範囲の量で存在する乳化剤組成物に関する。本発明はまた、この乳化剤組成物を含むマイクロエマルションに関する。乳化剤組成物及び乳化剤組成物含有エマルションは、特に化粧品製剤及び消臭組成物製造に使用され得る。