生命科学関連特許情報

タイトル:公表特許公報(A)_前立腺疾病を治療するためのヨクイニン油軟カプセル剤
出願番号:2004538657
年次:2006
IPC分類:A61K 36/899,A61K 9/48,A61K 31/355,A61P 13/08,A61P 35/00


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李 大鵬 JP 2006502193 公表特許公報(A) 20060119 2004538657 20030922 前立腺疾病を治療するためのヨクイニン油軟カプセル剤 李 大鵬 502134122 浅村 皓 100066692 浅村 肇 100072040 長沼 暉夫 100088926 池田 幸弘 100102897 李 大鵬 CN 02137311.6 20020928 A61K 36/899 20060101AFI20051216BHJP A61K 9/48 20060101ALI20051216BHJP A61K 31/355 20060101ALI20051216BHJP A61P 13/08 20060101ALI20051216BHJP A61P 35/00 20060101ALI20051216BHJP JPA61K35/78 UA61K9/48A61K31/355A61P13/08A61P35/00 AP(GH,GM,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),EP(AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HU,IE,IT,LU,MC,NL,PT,RO,SE,SI,SK,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EC,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,OM,PH,PL,PT,RO,RU,SC,SD,SE,SG,SK,SL,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN,YU,ZA,ZM,ZW CN2003000803 20030922 WO2004028549 20040408 13 20050325 4C076 4C086 4C088 4C076AA56 4C076BB01 4C076BB11 4C076CC17 4C076CC27 4C076FF63 4C086AA01 4C086AA02 4C086BA09 4C086MA02 4C086MA06 4C086MA37 4C086MA52 4C086MA66 4C086NA14 4C086ZA81 4C086ZB26 4C088AB77 4C088AB99 4C088BA08 4C088MA03 4C088MA37 4C088MA52 4C088MA66 4C088NA14 4C088ZA81 4C088ZB26 本発明は、軟カプセル剤に関するものであり、特に、前立腺疾病を治療するためのヨクイニン(Job’s tears, Coix Lacryma-jobi: coixenolide)油軟カプセル剤に関するものである。 特許番号が「93117605.0」である中国特許には、ヨクイニン油から、抗腫瘍活性を有し、生物体の免疫機能を向上させるヨクイニン中性脂質(中性油)(以下において、ヨクイニン油と称す)及びその抽出方法が開示されている。特許番号が「93100735.6」である中国特許には、主に動脈、静脈の注射用のヨクイニン油エマルジョンが開示されている。特許番号が「US 5444089」である米国特許には、ヨクイニン油及びヨクイニン油を含有する中性脂質抗腫瘍医薬組成物が開示されている。また、特許番号が「EP0588621」である欧州特許には、ヨクイニン油及びヨクイニン油の抽出方法と医薬組成物が開示されている。しかしながら、現在の既存文献により、ヨクイニン油カプセル剤及びその前立腺疾病を治療する応用はいまだに見出されなかったのである。 本発明の目的は、上記した従来の問題を解決するために、前立腺疾病を治療するためのヨクイニン油カプセル剤及びその軟カプセル剤キットを提供することにある。 上記課題を達成するには、本発明により、前立腺疾病を治療用ヨクイニン油カプセル(soft capsule, soft gel)剤が、0.05−1.0gのヨクイニン油および0.05−1.5mgの酸化防止剤を含有する。前記ヨクイニン油の各理化学測定値がそれぞれ、酸価が<0.56、ヨウ素価が95.00−107.00、ケン化価が185.00−195.00、比重が0.914−0.918(20℃)、屈折率が1.470−1.475(20℃)である。 本発明の軟カプセルに含有されているヨクイニン油が特許番号が「CN93117605.0」である中国特許に記載されている方法により、ヨクイニンから抽出した中性脂質である。前記ヨクイニン油中性脂質が経口投与することができるが、注射用も出来るものである。 好ましくは、前記軟カプセル剤に含有されている酸化防止剤はビタミンEである。 好ましくは、本発明のヨクイニン油カプセル剤には、0.45gのヨクイニン油および0.3375mgのビタミンEが含有される。 好ましくは、本発明の前立腺疾病を治療用ヨクイニン油の軟カプセル剤キットが、ヨクイニン油カプセル剤とその投与説明書を含める。 前記投与説明書には、毎日0.1−1.0g/kgずつ、経口投与で、3−4回に分けて、ヨクイニン油カプセル剤を投与すると同時に、1回/4週間、3.75mg/回で、Lupron(その通用名称はLeuprolide acetate)を注射で併合投与すれば、前立腺ガン成長の抑制には、合同効果を奏することができるため、より好ましいことが記載されている。 本発明のヨクイニン油カプセル剤でガンを含めた前立腺疾病の治療に使用すれば、投与が便利で、治療効果が強い特徴をもっている。特に、Lupronを注射で併合投与することは、前立腺ガンの成長の抑制には、顕著な腫瘍抑制作用を有する。その腫瘍抑制作用は前記二つ医薬を単独で使用する場合よりも強い。 以下、実施例を挙げて、本発明の技術につき、さらなる具体的な説明をする。製造方法の実施例配合:ヨクイニン油4500gと、酸化防止剤として、ビタミンE3.375gを秤り取った。ビタミンEを酸化防止剤として、室温において、ヨクイニン油中に投入し、攪拌して、澄んだ透明の溶液にした。ゾルの整備:ゲラチン:水:グリセリン:ニパチン(nipagin)エチル(腐食剤防止剤)が1:1.0:0.4:0.001の割合で、所定量のコロイド皮膜材料(shell-forming material)を秤り取り、80℃の条件下、攪拌してゾルになった。減圧して気泡を除き、60℃において保温した。 それから、丸剤機で、軟カプセル剤を製造し、表面に付している油を拭って乾燥させ、整えて、10000個の軟カプセル剤製品を得た。試験例1動物でのヨクイニン油カプセル剤のヒト前立腺癌の成長への抑制作用被験試薬: ヨクイニン油軟カプセル剤(注射用ヨクイニン油)、製造番号:20010412;カンレット注射液(中国せっこう省カンレット医薬有限公司制、ヨクイニン油10g/100mgを含有する)、製造番号:0011281−1;被験動物: 体重は17−18gである雄性BALB/Cヌードマウス(SPF級)30個、シャンハイ腫瘍研究所に提供された(合格証明番号は、フイドンヅ 02−30−1)。移植性腫瘍: ヒト前立腺ガン(PC−3M)、シャンハイ医薬工業研究院に代一代と続かせて、生存させていった。試験方法: よく育てられているPC−3Mの腫瘍塊をとって、生理食塩水で1:4の割合でホモジネートを作った。1匹のマウスに脇皮下0.2mlを接種させ、ランダムで次のような群に分けた。生理食塩水の対照群;ヨクイニン油カプセルの群(5ml/kg、pο×10日);ヨクイニン油カプセルの群(10ml/kg、pο×10日);カンレット注射液の群(25ml/kg、iv×10日);サイクロフォスファミイド(cyclophosphamide)(CTX)の群(100mg/kg、ip×3(d1、d5、d9)); 翌日から、薬物投与した。接種してから21日目、頚椎脱臼して処死し、解放して、腫瘍塊を取った。各群れの腫瘍の重量を比較して、以下の式より、結果を判別した。 試験結果は表1に示した。 上記からも分かるように、動物に対して、本願のヨクイニン油カプセル剤を経口投与で10ml/kgで服用すれば、ヒト前立腺ガン成長への顕著な腫瘍抑制作用があり、腫瘍抑制率が59.14%にもなり、カンレット注射液の10ml/kgでの静脈注射の場合の51.61%より優れる。試験例2動物でのヨクイニン油カプセル剤のLupronとの併合投与のヒト前立腺癌に対する成長への抑制作用被験試薬: ヨクイニン油カプセル剤(注射用ヨクイニン油)、製造番号:011209;Lupron(Takeda Chemical Industries, Ltd. Osaka, Japan 541)、製造番号:47978AP;被験動物: 体重は19−21gである雄性BALB/Cヌードマウス(SPF級)、シャンハイ腫瘍研究所提供に提供された(合格証明番号は、フイドンヅ 02−30−1)。移植性腫瘍: ヒト前立腺ガン(PC−3M)、シャンハイ医薬工業研究院に代一代と続かせて、生存させていった。試験方法: よく育てられているPC−3Mの腫瘍塊をとって、生理食塩水で1:4の割合でホーモジネートを作った。1匹のマウスに脇皮下0.2mlを接種させ、それから、ランダムで次のような群に分けた。生理食塩水対照群;2)ヨクイニン油カプセル剤の群(5ml/kg、pο×10日);3)ヨクイニン油カプセル剤の群(10ml/kg、pο×10日);4)Lupron(0.75mg/kg、sc×1);5)Lupron(1.50mg/kg、sc×1);6)ヨクイニン油カプセル剤の群(5ml/kg、pο×10日)+ Lupron(0.75mg/kg、sc×1);7)ヨクイニン油カプセル剤の群(10ml/kg、pο×10日)+Lupron(1.50mg/kg、sc×1); 接種の翌日から、ヨクイニン油カプセル剤(注射用ヨクイニン油)を投与した。一日一回、胃管で注入投与で、10日間続けた。接種の翌日、Lupronを一回皮下注射した。接種して21日目、頚椎脱臼して、動物を処死して、腫瘍塊を取った。かく群の腫瘍の重量を比較して、以下の式より、結果が判別された。試験結果は表2に示した。 上記からも分かるように、動物に対して、本願のヨクイニン油カプセル剤(注射用ヨクイニン油)をそれぞれ、5,10ml/kgで、連続10日間で投与したら、腫瘍抑制率がそれぞれ、20.22%と44.94%であった。Lupronをそれぞれ、0.75,1.50mg/kgで一回皮下注射する場合、その腫瘍抑制率がそれぞれ、37.08%と48.31%になった。ヨクイニン油軟カプセル剤の群(5ml/kg、pο×10日)+ Lupron(0.75ml/kg、sc×1)の場合、その腫瘍抑制率が57.30%であったが、ヨクイニン油カプセル剤群(10mg/kg、pο×10日)+Lupron(1.50mg/kg、sc×1)の場合、その腫瘍抑制率が62.92%になったのである。上記試験結果からも分かるように、ヨクイニン油カプセル剤+Lupronは効果を増大できる。 また、本願のヨクイニン油軟カプセル剤は、前立腺肥大などのその他の前立腺の疾病にも一定の治療効果を有するものであることが見出された。 05−1.0gのヨクイニン油(coixenolide)および0.05−1.5mgの酸化防止剤を含有し、前記ヨクイニン油の各理化学測定値がそれぞれ、酸価が<0.56、ヨウ素価が95.00−107.00、ケン化価が185.00−195.00、比重が0.914−0.918(20℃)、屈折率が1.470−1.475(20℃)であることを特徴とする、前立腺疾病を治療するためのヨクイニン油軟カプセル剤。 上記酸化防止剤がビタミンEであることを特徴とする、請求項1に記載する前立腺疾病を治療するためのヨクイニン油軟カプセル剤。 0.45gのヨクイニン油と、0.3375mgのビタミンEを含有することを特徴とする、請求項1または2に記載する前立腺疾病を治療するためのヨクイニン油軟カプセル剤。 請求項1に記載するヨクイニン油軟カプセルと投与説明書を含むことを特徴とする前立腺疾病を治療するための軟カプセル剤キット。 前記投与説明書には、毎日0.1−1.0g/kg、経口投与で、3−4回に分けて、ヨクイニン油カプセルを投与することと、1回/4週間、3.75mg/回で、Lupronを注射併合して投与すれば、前立腺ガン成長の抑制には、合同効果を奏することができることが記載されていることを特徴とする、請求項4に記載する前立腺疾病を治療するための軟カプセル剤キット。 本願発明は0.05−1.0gのヨクイニン油および0.05−1.5mgの酸化防止剤を含有する前立腺疾病を治療するためのヨクイニン油軟カプセル剤を提供する。前記ヨクイニン油の各理化学測定値がそれぞれ、酸価が<0.56、ヨウ素価が95.00−107.00、ケン化価が185.00−195.00、比重が0.914−0.918(20℃)、屈折率が1.470−1.475(20℃)である。本願のヨクイニン油軟カプセル剤がLupron併合で投与すれば、その前立腺ガン成長への抑制作用は前記二つ医薬の単独使用する場合よりも強い。


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特許公報(B2)_前立腺疾病を治療するためのヨクイニン油軟カプセル剤

生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_前立腺疾病を治療するためのヨクイニン油軟カプセル剤
出願番号:2004538657
年次:2011
IPC分類:A61K 36/899,A61K 9/48,A61K 47/22,A61P 13/08,A61P 35/00


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李 大鵬 JP 4718836 特許公報(B2) 20110408 2004538657 20030922 前立腺疾病を治療するためのヨクイニン油軟カプセル剤 李 大鵬 502134122 浅村 皓 100066692 浅村 肇 100072040 長沼 暉夫 100088926 池田 幸弘 100102897 李 大鵬 CN 02137311.6 20020928 20110706 A61K 36/899 20060101AFI20110616BHJP A61K 9/48 20060101ALI20110616BHJP A61K 47/22 20060101ALI20110616BHJP A61P 13/08 20060101ALI20110616BHJP A61P 35/00 20060101ALI20110616BHJP JPA61K35/78 UA61K9/48A61K47/22A61P13/08A61P35/00 A61K 36/00-36/9068 JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamII) 特開平07−115942(JP,A) 特開平03−038592(JP,A) 特開2002−275079(JP,A) 特開平02−240019(JP,A) 特開平06−247858(JP,A) 特開平01−186815(JP,A) 国際公開第02/030393(WO,A1) 特開平06−207194(JP,A) Chemical and Pharmaceutical Bulletin ,1961年,Vol.9,No.1,P.43-46 Natural Medicines,1997年,Vol.51,No.3,P.177-185 5 CN2003000803 20030922 WO2004028549 20040408 2006502193 20060119 8 20060904 田村 聖子 本発明は、軟カプセル剤に関するものであり、特に、前立腺疾病を治療するためのヨクイニン中性脂質(Job’s tearsから抽出され、coixenolideを含まない)軟カプセル剤に関するものである。 特許番号が「93117605.0」である中国特許には、ヨクイニンから、抗腫瘍活性を有し、生物体の免疫機能を向上させるヨクイニン中性脂質(中性油)(以下において、ヨクイニン油と称す)及びその抽出方法が開示されている。特許番号が「93100735.6」である中国特許には、主に動脈、静脈の注射用のヨクイニン油エマルジョンが開示されている。特許番号が「US 5444089」である米国特許には、ヨクイニン油及びヨクイニン油を含有する中性脂質抗腫瘍医薬組成物が開示されている。また、特許番号が「EP0588621」である欧州特許には、ヨクイニン油及びヨクイニン油の抽出方法と医薬組成物が開示されている。しかしながら、現在の既存文献により、ヨクイニン油カプセル剤及びその前立腺疾病を治療する応用はいまだに見出されなかったのである。 本発明の目的は、上記した従来の問題を解決するために、前立腺疾病を治療するためのヨクイニン中性脂質(Job’s tearsから抽出され、coixenolideを含まない)軟カプセル剤及びその軟カプセル剤キットを提供することにある。 上記課題を達成するには、本発明により、前立腺疾病を治療用ヨクイニン中性脂質軟カプセル(soft capsule, soft gel)剤が、0.05−1.0gのヨクイニン中性脂質および0.05−1.5mgの酸化防止剤を含有する。前記ヨクイニン中性脂質の各理化学測定値がそれぞれ、酸価が<0.56、ヨウ素価が95.00−107.00、ケン化価が185.00−195.00、比重が0.914−0.918(20℃)、屈折率が1.470−1.475(20℃)である。 本発明の軟カプセルに含有されているヨクイニン中性脂質が特許番号が「CN93117605.0」である中国特許に記載されている方法により、ヨクイニンから抽出した中性脂質である。前記ヨクイニン中性脂質中性脂質が経口投与することができるが、注射用も出来るものである。 好ましくは、前記軟カプセル剤に含有されている酸化防止剤はビタミンEである。 好ましくは、本発明のヨクイニン中性脂質軟カプセル剤には、0.45gのヨクイニン中性脂質および0.3375mgのビタミンEが含有される。 好ましくは、本発明の前立腺疾病を治療用ヨクイニン中性脂質の軟カプセル剤キットが、ヨクイニン中性脂質カプセル剤とその投与説明書を含める。 前記投与説明書には、毎日0.1−1.0g/kgずつ、経口投与で、3−4回に分けて、ヨクイニン中性脂質カプセル剤を投与すると同時に、1回/4週間、3.75mg/回で、酢酸リュープロレリン(Lupron;Leuprolide acetate)を注射で併合投与すれば、前立腺ガン成長の抑制には、合同効果を奏することができるため、より好ましいことが記載されている。 本発明のヨクイニン中性脂質軟カプセル剤でガンを含めた前立腺疾病の治療に使用すれば、投与が便利で、治療効果が強い特徴をもっている。特に、酢酸リュープロレリンを注射で併合投与することは、前立腺ガンの成長の抑制には、顕著な腫瘍抑制作用を有する。その腫瘍抑制作用は前記二つ医薬を単独で使用する場合よりも強い。 以下、実施例を挙げて、本発明の技術につき、さらなる具体的な説明をする。製造方法の実施例配合:ヨクイニン中性脂質4500gと、酸化防止剤として、ビタミンE3.375gを秤り取った。ビタミンEを酸化防止剤として、室温において、ヨクイニン中性脂質中に投入し、攪拌して、澄んだ透明の溶液にした。ゾルの整備:ゲラチン:水:グリセリン:ニパチン(nipagin)エチル(腐食剤防止剤)が1:1.0:0.4:0.001の割合で、所定量のコロイド皮膜材料(shell-forming material)を秤り取り、80℃の条件下、攪拌してゾルになった。減圧して気泡を除き、60℃において保温した。 それから、丸剤機で、軟カプセル剤を製造し、表面に付している油を拭って乾燥させ、整えて、10000個の軟カプセル剤製品を得た。試験例1動物でのヨクイニン中性脂質軟カプセル剤のヒト前立腺癌の成長への抑制作用被験試薬: ヨクイニン中性脂質軟カプセル剤(注射用ヨクイニン中性脂質)、製造番号:20010412;カンレット注射液(中国せっこう省カンレット医薬有限公司制、ヨクイニン中性脂質10g/100mlを含有する)、製造番号:0011281−1。被験動物: 体重は17−18gである雄性BALB/Cヌードマウス(SPF級)30個、シャンハイ腫瘍研究所に提供された(合格証明番号は、フイドンヅ 02−30−1)。移植性腫瘍: ヒト前立腺ガン(PC−3M)、シャンハイ医薬工業研究院に代一代と続かせて、生存させていった。試験方法: よく育てられているPC−3Mの腫瘍塊をとって、生理食塩水で1:4の割合でホモジネートを作った。1匹のマウスに脇皮下0.2mlを接種させ、ランダムで次のような群に分けた。生理食塩水の対照群;ヨクイニン中性脂質カプセルの群(5ml/kg、pο×10日);ヨクイニン中性脂質カプセルの群(10ml/kg、pο×10日);カンレット注射液の群(25ml/kg、iv×10日);サイクロフォスファミイド(cyclophosphamide)(CTX)の群(100mg/kg、ip×3(d1、d5、d9)); 翌日から、薬物投与した。接種してから21日目、頚椎脱臼して処死し、解剖して、腫瘍塊を取った。各群れの腫瘍の重量を比較して、以下の式より、結果を判別した。 試験結果は表1に示した。 上記からも分かるように、動物に対して、本願のヨクイニン中性脂質カプセル剤を経口投与で10ml/kgで服用すれば、ヒト前立腺ガン成長への顕著な腫瘍抑制作用があり、腫瘍抑制率が59.14%にもなり、カンレット注射液の25ml/kgでの静脈注射の場合の51.61%より優れる。試験例2動物でのヨクイニン中性脂質カプセル剤の酢酸リュープロレリンとの併合投与のヒト前立腺癌に対する成長への抑制作用被験試薬: ヨクイニン中性脂質軟カプセル剤(注射用ヨクイニン中性脂質)、製造番号:011209;酢酸リュープロレリン(Takeda Chemical Industries, Ltd. Osaka, Japan 541)、製造番号:47978AP;被験動物: 体重は19−21gである雄性BALB/Cヌードマウス(SPF級)、シャンハイ腫瘍研究所に提供された(合格証明番号は、フイドンヅ 02−30−1)。移植性腫瘍: ヒト前立腺ガン(PC−3M)、シャンハイ医薬工業研究院に代一代と続かせて、生存させていった。試験方法: よく育てられているPC−3Mの腫瘍塊をとって、生理食塩水で1:4の割合でホーモジネートを作った。1匹のマウスに脇皮下0.2mlを接種させ、それから、ランダムで次のような群に分けた。1)生理食塩水対照群;2)ヨクイニン中性脂質カプセル剤の群(5ml/kg、pο×10日);3)ヨクイニン中性脂質カプセル剤の群(10ml/kg、pο×10日);4)酢酸リュープロレリン(0.75mg/kg、sc×1);5)酢酸リュープロレリン(1.50mg/kg、sc×1);6)ヨクイニン中性脂質カプセル剤の群(5ml/kg、pο×10日)+ 酢酸リュープロレリン(0.75mg/kg、sc×1);7)ヨクイニン中性脂質カプセル剤の群(10ml/kg、pο×10日)+酢酸リュープロレリン(1.50mg/kg、sc×1); 接種の翌日から、ヨクイニン中性脂質軟カプセル剤(注射用ヨクイニン中性脂質)を投与した。一日一回、胃管で注入投与で、10日間続けた。接種の翌日、酢酸リュープロレリンを一回皮下注射した。接種して21日目、頚椎脱臼して、動物を処死して、腫瘍塊を取った。かく群の腫瘍の重量を比較して、以下の式より、結果が判別された。試験結果は表2に示した。 上記からも分かるように、動物に対して、本願のヨクイニン中性脂質軟カプセル剤(注射用ヨクイニン中性脂質)をそれぞれ、5,10ml/kgで、連続10日間で投与したら、腫瘍抑制率がそれぞれ、20.22%と44.94%であった。酢酸リュープロレリンをそれぞれ、0.75,1.50mg/kgで一回皮下注射する場合、その腫瘍抑制率がそれぞれ、37.08%と48.31%になった。ヨクイニン中性脂質軟カプセル剤の群(5ml/kg、pο×10日)+ 酢酸リュープロレリン(0.75ml/kg、sc×1)の場合、その腫瘍抑制率が57.30%であったが、ヨクイニン中性脂質カプセル剤群(10mg/kg、pο×10日)+酢酸リュープロレリン(1.50mg/kg、sc×1)の場合、その腫瘍抑制率が62.92%になったのである。上記試験結果からも分かるように、ヨクイニン中性脂質軟カプセル剤+酢酸リュープロレリンは効果を増大できる。 また、本願のヨクイニン中性脂質軟カプセル剤は、前立腺肥大などのその他の前立腺の疾病にも一定の治療効果を有するものであることが見出された。 0.5−1.0gのヨクイニン中性脂質(Job’s tearsから抽出され、coixenolideを含まない)および0.05−1.5mgの酸化防止剤を含有し、前記ヨクイニン中性脂質の各理化学測定値がそれぞれ、酸価が<0.56、ヨウ素価が95.00−107.00、ケン化価が185.00−195.00、比重が0.914−0.918(20℃)、屈折率が1.470−1.475(20℃)であることを特徴とする、前立腺癌を治療するためのヨクイニン中性脂質軟カプセル剤。 上記酸化防止剤がビタミンEであることを特徴とする、請求項1に記載する前立腺癌を治療するためのヨクイニン中性脂質軟カプセル剤。 0.45gのヨクイニン中性脂質と、0.3375mgのビタミンEを含有することを特徴とする、請求項1または2に記載する前立腺癌を治療するためのヨクイニン中性脂質軟カプセル剤。 請求項1に記載するヨクイニン中性脂質軟カプセルと投与説明書を含むことを特徴とする前立腺癌を治療するための軟カプセル剤キット。 前記投与説明書には、毎日0.1−1.0g/kg、経口投与で、3−4回に分けて、ヨクイニン中性脂質軟カプセルを投与することと、1回/4週間、3.75mg/回で、酢酸リュープロレリンを注射併合して投与すれば、前立腺ガン成長の抑制には、合同効果を奏することができることが記載されていることを特徴とする、請求項4に記載する前立腺癌を治療するための軟カプセル剤キット。


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