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タイトル:特許公報(B2)_アクロレイン付加体形成阻害剤、及びそれを含有する皮膚外用剤及び健康補助食品
出願番号:2004351375
年次:2012
IPC分類:A61K 8/97,A61Q 19/08,A23L 1/30


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末次 一博 西村 聡 JP 4944372 特許公報(B2) 20120309 2004351375 20041203 アクロレイン付加体形成阻害剤、及びそれを含有する皮膚外用剤及び健康補助食品 株式会社ナリス化粧品 591230619 末次 一博 西村 聡 20120530 A61K 8/97 20060101AFI20120510BHJP A61Q 19/08 20060101ALI20120510BHJP A23L 1/30 20060101ALI20120510BHJP JPA61K8/97A61Q19/08A23L1/30 A61K 8/00〜8/99 A23L 1/30 A61Q 19/00〜99/00 CAPLUS/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN) PubMed 特開2002−138013(JP,A) 特開平07−324025(JP,A) 特開2002−281999(JP,A) J Biol Chem, vol.278, p.48658-48665 (2003) J Biol Chem, vol.273, p.16058-16066 (1998) 化粧品ハンドブック,日光ケミカルズ株式会社,1996年11月 1日,pp.455-459 1 2006160630 20060622 11 20071130 光本 美奈子 本発明は、アクロレインのアミノ酸やタンパク質との付加体形成阻害剤であり、その付加体形成阻害剤を含有する皮膚抗老化外用剤や抗老化健康補助食品に関する。従来より、老化を抑制する抗老化剤としては、種々のものが開発されている。このような生体の老化は、2つの生物学的要因により起こることが知られている1つは生理的老化で、他の1つは紫外線等の暴露部に生じる光老化皮膚と呼ばれるものである。生理的老化は、生体内で生成した活性酸素が影響し、血管や皮膚の主な構成因子であるコラーゲン線維の変性や生理機能に係わりの深い酵素の変質による活性の低下などに関わる。光老化に感しては、紫外線の暴露が原因であるため皮膚に限られる。生理的老化において、活性酸素種を除去することが主に検討され、スーパーオキサイドアニオン、ヒドロキシラジカル、一重項酸素、パーオキシナイトライト等に対する除去剤が提示されている。近年、活性酸素以外の老化因子としてアクロレインの関与が注目されている。アクロレインはα,β-不飽和アルデヒドで反応性が高く、タンパク質(酵素やコラーゲン)の変性や細胞毒性に関わり、その細胞毒性は類縁のアルデヒドであるアセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、アクロレインを比較するとアクロレインが最も強く、ホルムアルデヒドそしてアセトアルデヒドである。アクロレインの細胞毒性は、活性酸素の要因となりうる過酸化水素に比べても強いことが報告されている(Kenneth Ramos、etal、Toxicology and Applied Pharmacology、Vol.95、61-71 (1988))。アクロレインは、生体内ではポリアミンから生成したり(Gunnar Houen、etal、Acta Chemia Scandinavica、Vol.48、52-60 (1994))、脂質の過酸化反応の過程で生成する(内田浩二、日本油化学会誌、Vol.47、No.11、29-37(1998))ことがわかっている。また、アクロレインはプラスティックの燃焼、たばこ煙、排気ガスや油脂の加熱によって生成される環境汚染物質の一つである。このように、アクロレインの発生過程は、活性酸素の発生過程とよくオーバーラップしており、今まで老化の原因が活性酸素というのが一般的となっているが、実はアクロレインが関与しているのではないのかとも考えられる。また、アクロレインから生体を守る検討では、ポリアミンにポリアミンオキシダーゼが作用しアクロレインを生成することから、ポリアミンオキシダーゼを阻害する特許(特開2002−281999)とリポキシゲナーゼによる酸化過程でアクロレインが生成することからリポキシゲナーゼを阻害する特許(特開2002-138013)が提示されている。特開2002−281999号公報特開2002-138013号公報Kenneth Ramos、etal、Toxicology and Applied Pharmacology、Vol.95、61-71 (1988)Gunnar Houen、etal、Acta Chemia Scandinavica、Vol.48、52-60 (1994)内田浩二、日本油化学会誌、Vol.47、No.11、29-37(1998)本発明の課題は、上記の如くアクロレインの生成を完全に抑えることが極めて困難な為、生成したアクロレインを直接補足する作用を持つ成分を提供し、それを含有する皮膚抗老化外用剤や抗老化健康補助食品を提供することである。本発明者らは、このような課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、生体内のポリアミンにポリアミンオキシダーゼが作用すること及び生体内の脂質の過酸化反応により生成するアクロレインを直接補足する作用を持つ成分を提供することにより、アクロレインの体内での反応を阻害する方法が極めて有効であることを見出した。即ち、生体内のタンパク質との付加体形成を阻害する成分を提供するという方法、及びその成分を見出し本発明を完成するに至った。本発明のアクロレイン付加体形成抑制剤として、西洋バラ(Rosa centifolia Linne(Rosaceae))花弁、現代バラ(RosaHybrida(Rosaceae))花弁、ハイビスカス(Hibiscus subdariffa(Malvaceae))花、モクレン(Magnolialililora(Magnoliaceae))葉、リンゴ(Maluspumila Mill(Rosaceae))葉、モモ(Prunuspersica(Rosaceae)葉、ゲンノショウコ(GeraniumnepalenseSweet(Geraniaceae))葉、メリッサ(Melissa officinalis(Labiatae))葉、リンデン(Tilia europaea(Tiliaceae)葉、ヨモギ(Artemisia vulgaris L.(Compositae))葉、ハチク(Phyllostachys nigra Munro(Graminae))葉、タイム(Thymus vulgaris L.(Labiatae))葉、シソ(Perillafrutescens Britt.(Labiatae))葉、シソ(Perilla frutescensBritt.(Labiatae))種子、梅(Prunus Mume Sieb.( (Rosaceae))種子、オトギリソウ(Hypericum erectum Thunb.(Guttiferae))全草、ヒキオコシ(Isodonjaponicus Hara(Labiatae))全草、緑茶(Thea sinensis L.(Theaceae))、ウーロン茶、白茶、マテ(Ilex Paraguariensis(Aquifoliaceae)茶抽出物の1種又は2種以上を含有した皮膚外用剤および健康補助食品は、安全性が高く、広く抗老化用の皮膚外用剤及び健康補助食品として期待できる。具体的には、本発明のアクロレイン付加体形成阻害剤を配合した皮膚外用剤は、シワ・タルミ等の発生を抑制することが期待でき、又、本発明のアクロレイン付加体形成阻害剤を配合した健康補助食品は、生体中の動脈硬化を抑制することが期待できる。本発明におけるアクロレインを直接捕捉する方法は、内田らのアセチルリジンとアクロレインの付加生成物をHPLCで測定する方法(J.Biol.Chem.、Vol.273、No.26、Issue of June26、16058-16066(1998))を改変して行った。即ち、0.1Mリン酸緩衝液(pH7.4)に100mMのN-アセチルリジンを溶解し、同様に0.1Mリン酸緩衝液(pH7.4)に10mMのアクロレインを溶解し、それぞれ450μLずつ取り、37℃で24時間反応させる。そこに被検試料を100μL加えて、反応液をHPLCで分析し、アクロレインとN-アセチルリジンの付加生成物を分析し、その生成量から抑制率を算出する。本発明における被検試料は、アクロレインがタンパク質との付加体を生成する過程を抑制するアクロレイン付加体生成抑制剤であり、西洋バラ(Rosa centifolia Linne(Rosaceae))花弁、現代バラ(Rosa Hybrida(Rosaceae))花弁、ハイビスカス(Hibiscus subdariffa(Malvaceae))花、モクレン(Magnolia lililora(Magnoliaceae))葉、リンゴ(Malus pumila Mill(Rosaceae))葉、モモ(Prunus persica(Rosaceae)葉、ゲンノショウコ(Geranium nepalense Sweet(Geraniaceae))葉、メリッサ(Melissa officinalis(Labiatae))葉、リンデン(Tilia europaea(Tiliaceae)葉、ヨモギ(Artemisia vulgaris L.(Compositae))葉、ハチク(Phyllostachys nigra Munro(Graminae))葉、タイム(Thymus vulgaris L.(Labiatae))葉、シソ(Perilla frutescens Britt.(Labiatae))葉、シソ(Perillafrutescens Britt.(Labiatae))種子、梅(Prunus Mume Sieb.( (Rosaceae))種子、オトギリソウ(Hypericum erectum Thunb.(Guttiferae))全草、ヒキオコシ(Isodon japonicus Hara(Labiatae))全草、緑茶(Theasinensis L.(Theaceae))、ウーロン茶、白茶、マテ(IlexParaguariensis(Aquifoliaceae)茶の抽出物の少なくとも一種を含有させたことを特徴とする。また、本発明は、このような西洋バラ(Rosa centifolia Linne(Rosaceae))花弁、現代バラ(Rosa Hybrida(Rosaceae))花弁、ハイビスカス(Hibiscus subdariffa(Malvaceae))花、モクレン(Magnolia lililora(Magnoliaceae))葉、リンゴ(Malus pumila Mill(Rosaceae))葉、モモ(Prunus persica(Rosaceae)葉、ゲンノショウコ(Geranium nepalense Sweet(Geraniaceae))葉、メリッサ(Melissa officinalis(Labiatae))葉、リンデン(Tiliaeuropaea(Tiliaceae)葉、ヨモギ(Artemisiavulgaris L.(Compositae))葉、ハチク(Phyllostachysnigra Munro(Graminae))葉、タイム(Thymusvulgaris L.(Labiatae))葉、シソ(Perilla frutescens Britt.(Labiatae))葉、シソ(Perilla frutescens Britt.(Labiatae))種子、梅(PrunusMume Sieb.( (Rosaceae))種子、オトギリソウ(Hypericumerectum Thunb.(Guttiferae))全草、ヒキオコシ(Isodon japonicus Hara(Labiatae))全草、緑茶(Thea sinensis L.(Theaceae))、ウーロン茶、白茶、マテ(Ilex Paraguariensis(Aquifoliaceae)茶の抽出物の少なくとも一種または二種以上を含有させた皮膚抗老化外用剤および抗老化健康補助食品である。即ち、本発明に係る抽出物は、抽出溶媒としては、各種極性有機溶媒及びそれらの混液を用いることができる。抽出物の生成は、様々な方法が用いられるが、活性炭、スチレン−ジビニルベンゼン系合成吸着剤(HP−20:三菱化成社製)やオクタデシルシラン処理シリカ(Chromatorex ODS:富士シリシア化学製)により吸着させ、適当な溶媒で溶出する方法が簡便でかつ実用的である。また、本発明に係る抽出物の各種皮膚外用剤に対する配合量は、皮膚外用剤の実施態様、皮膚外用剤の使用形態等に応じて変動させることができるので特に限定されない。原則的には、有効量存在すれば良いことになるが、一般的には組成物中、乾燥重量に換算して0.0001〜100質量%が利用でき、好ましくは0.01〜10質量%、更に好ましくは0.5〜5.0質量%である。特に、用時調製のパウダー状の製剤等は、この本願発明に係る抽出物が100質量%を含めた高配合率で利用されることが想定できる。本発明に係る皮膚外用剤の適用範囲は、特に限定されない。つまり、この発明の有効成分が有する作用効果に応じて各作用効果を利用できる全ての皮膚外用剤に適用できる。例えば、本発明に係る有効成分を各種皮膚外用剤基剤等に配合して、クリーム、乳液、化粧水、パック剤、洗顔料等に対して適用できる。また、前記各種皮膚外用剤の実施態様は、ローション、エマルジョン、軟膏、ゾル、ゲル、パウダー、スプレー、固形等の各種態様で適用できる。また、本発明に係る抗老化健康補助食品は、ドリンク剤、ジェル状、粉末製剤、錠剤等の剤型にすることが可能である。以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。本実施例は、本発明のアクロレインのタンパク質との付加体形成阻害剤について、具体的な抽出例を示したものである。被検体としては、西洋バラ(Rosacentifolia Linne (Rosaceae))花弁、現代バラ(RosaHybrida(Rosaceae))花弁、ハイビスカス(Hibiscussubdariffa(Malvaceae))花、モクレン(Magnolialililora(Magnoliaceae))葉、リンゴ(Maluspumila Mill(Rosaceae))葉、モモ(Prunuspersica(Rosaceae)葉、ゲンノショウコ(Geraniumnepalense Sweet(Geraniaceae))葉、メリッサ(Melissa officinalis(Labiatae))葉、リンデン(Tilia europaea(Tiliaceae)葉、ヨモギ(Artemisia vulgaris L.(Compositae))葉、ハチク(Phyllostachys nigra Munro(Graminae))葉、タイム(Thymus vulgaris L.(Labiatae))葉、シソ(Perillafrutescens Britt.(Labiatae))葉、シソ(Perilla frutescens Britt.(Labiatae))種子、梅(Prunus Mume Sieb.( (Rosaceae))種子、オトギリソウ(Hypericum erectum Thunb.(Guttiferae))全草、ヒキオコシ(Isodonjaponicus Hara(Labiatae))全草、緑茶(Thea sinensis L.(Theaceae))、ウーロン茶、白茶、マテ(Ilex Paraguariensis(Aquifoliaceae)茶を用いた。上記、抽出物の抽出法は、水であれば、60℃で数時間抽出し得ることができる。エタノール抽出であれば、ソックスレー抽出を行うことによって得ることができる。以下、抽出に関して具体例を示す。〔実験例1〕現代バラ花水抽出物の作成原材料として、現代バラ花部の乾燥物を100g使用した。前記原材料100gに精製水1500mLを加え、60℃で3時間抽出した後、No.131濾紙にて濾過し、ろ液を1100mL得た。〔実験例2〕モクレン葉エタノール抽出物の作成原材料として、モクレン葉の乾燥物を100g使用した。前記原材料100gに99.5%エタノール1000mLを加え、室温で3日間抽出した後No.131濾紙にて濾過し、ろ液を850mL得た。本実施例は、本発明のアクロレインのタンパク質との付加体形成阻害剤について、抑制率を試験したものである。〔実験例3〕アクロレインとN-アセチルリジンの付加体形成阻害率の測定(1)実験方法50mM N-アセチルリジン450μL(50mMPBS(pH7.4))、10mMアクロレイン450μL(50mMPBS(pH7.4))、試料100μLを混合し、37℃で24時間放置後、HPLCで分析を行った。陽性対照として、類似の反応と思われる糖とアミノ酸やタンパク質と起こるメイラード反応の阻害剤としてとして知られるアミノグアニジンを用いて比較を行った。試料濃度は1%の溶液を用いて行った。(2)HPLC条件カラム:DAISOPAK-SP120ODS-BP(150mm×6mm)温度:室温移動相:5%MeOH in 0.1%TFA検出:UV227nm注入量:5μL流量:1.5mL/min水抽出物のアクロレイン付加体形成阻害作用を表1に示す。(濃度1%,*印は0.1%)エタノール抽出物のアクロレイン付加体形成阻害作用を表2に示す。(濃度1%,*印は0.1%)表1、2の結果より、西洋バラ(Rosacentifolia Linne(Rosaceae))花弁、現代バラ(RosaHybrida(Rosaceae))花弁、ハイビスカス(Hibiscussubdariffa(Malvaceae))花、モクレン(Magnolialililora(Magnoliaceae))葉、リンゴ(Maluspumila Mill(Rosaceae))葉、モモ(Prunuspersica(Rosaceae)葉、ゲンノショウコ(Geraniumnepalense Sweet(Geraniaceae))葉、メリッサ(Melissa officinalis(Labiatae))葉、リンデン(Tilia europaea(Tiliaceae)葉、ヨモギ(Artemisia vulgaris L.(Compositae))葉、ハチク(Phyllostachys nigra Munro(Graminae))葉、タイム(Thymus vulgaris L.(Labiatae))葉、シソ(Perillafrutescens Britt.(Labiatae))葉、シソ(Perilla frutescens Britt.(Labiatae))種子、梅(Prunus Mume Sieb.( (Rosaceae))種子、オトギリソウ(Hypericum erectum Thunb.(Guttiferae))全草、ヒキオコシ(Isodonjaponicus Hara(Labiatae))全草、緑茶(Thea sinensis L.(Theaceae))、ウーロン茶、白茶、マテ(Ilex Paraguariensis(Aquifoliaceae)茶にアクロレインとN-アセチルリジンとの付加体の形成を阻害する作用が強いことを確認した。処方例<処方例1>化粧水(成分名) (質量%)現代バラ花水抽出物 10.0グリセリン 5.0ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.0) 1.5エタノール 8.0クエン酸トリエチル 2.0防腐剤・酸化防止剤 適量 精製水 残部<処方例2>化粧用クリーム(成分名) (質量%)梅種子エタノール抽出物 5.0ミツロウ 2.0ステアリルアルコール 5.0ステアリン酸 8.0スクワラン 10.0自己乳化型グリセリルモノステアレート 3.0ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.0) 1.0グリセリン 5.0水酸化カリウム 0.3香料 適量防腐剤・酸化防止剤 適量精製水 残部<処方例3>乳液(成分名) (質量%)モクレン葉水抽出物 0.01スクワラン 8.00ワセリン 2.00ミツロウ 0.50ソルビタンセスキオレエート 0.80ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.0) 1.20カルボキシビニルポリマー 0.20グリセリン 1.50水酸化カリウム 0.10エタノール 7.00香料 適量防腐剤・酸化防止剤 適量精製水 残部<処方例4>パック剤(成分名) (質量%)西洋バラ花水抽出物 0.5酢酸ビニル樹脂エマルジョン 15.0ポリビニルアルコール 10.0ホホバ油 3.0グリセリン 5.0酸化チタン 8.0カオリン 7.0エタノール 5.0香料 適量防腐剤・酸化防止剤 適量精製水 残部<処方例5>軟膏(成分名) (質量%)ハイビスカス花エタノール抽出物 0.001酢酸トコフェロール 0.500パラジメチルアミノ安息香酸オクチル 4.000ブチルメトキシベンゾイルメタン 4.000ステアリルアルコール 18.000モクロウ 20.000グリセリンモノステアリン酸エステル 0.300ワセリン 33.000香料 適量防腐剤・酸化防止剤 適量精製水 残部<処方例6>ドリンク剤ヒキオコシ水抽出物 2.0クエン酸 0.1ビタミンC 適量精製水 残部<処方例7>粉末製剤ハチク葉水抽出物 30.0卵殻カルシウム 10.0乳糖 15.0セルロース 残部<処方例8>錠剤ブドウ葉エタノール抽出物 10.0卵殻カルシウム 10.0乳糖 20.0澱粉 7.0デキストリン 8.0硬化油 5.0セルロース 残部本発明は、植物抽出物を含有した安全性の高いアクロレイン付加体形成抑制剤であり、皮膚抗老化外用剤および抗老化健康補助食品等広く応用が期待できる。N−セチルリジン及びアクロレイン付加体のピークを示したHPLCチャート。1)リン酸緩衝液にN−アセチルリジン、アクロレイン、被検試料を溶解し、37℃で24時間反応させるステップ。2)次に反応液を高速液体クロマトグラフィーで分析し、アクロレインとN−アセチルリジンの付加生成物を分析するステップ。3)2)で得られたアクロレインとN−アセチルリジンの付加生成物の生成量から抑制率を算出するステップ。1)〜3)で得られた被検試料の抑制率を陽性対象物としてアミノグアニジンを用いた結果と比較し、アクロレインとN−アセチルリジンとの付加体の生成の阻害を評価することからなる抗老化製品に使用し得るアクロレイン付加体形成阻害剤の選別方法により選別したバラ科植物の西洋バラ(Rosa centifolia Linne(Rosaceae))花弁、現代バラ(Rosa Hybrida (Rosaceae))花弁、梅(Prunus MumeSieb(Rosaceae)種子、リンゴ(Maluspumila Mill(Rosaceae))葉、モモ(Prunus persica(Rosaceae)葉、シソ科植物のメリッサ(Melissa officinalis(Labiatae))葉、ヒキオコシ(Isodon japonicus Hara(Labiatae))全草、シソ(Perilla frutescens Britt (Labiatae))葉、シソ(Perilla frutescens Britt(Labiatae))種子、タイム(Thymus vulgarisL.(Labiatae))葉、ツバキ科ツバキ属のチャノキを使用する緑茶(Theasinensis L.(Theaceae))、ウーロン茶、白茶、オトギリソウ科のオトギリソウ(Hypericumerectum Thunb.(Guttiferae))全草、アオイ科のハイビスカス(Hibiscus subdariffa(Malvaceae))花、モクレン科のモクレン(Magnolia lililora(Magnoliaceae))葉、フウロソウ科のゲンノショウコ(Geraniumnepalense Sweet(Geraniaceae))葉、シナノキ科のリンデン(Tilia europaea(Tiliaceae)葉、キク科のヨモギ(Artemisia vulgaris L.(Compositae))葉、イネ科のハチク(Phyllostachys nigra Munro(Graminae))葉、モチノキ科のマテ(Ilex Paraguariensis (Aquifoliaceae)茶の抽出物の少なくとも一種を含有することを特徴とするアクロレイン付加体形成阻害剤。


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