生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_内服製剤
出願番号:2004294631
年次:2006
IPC分類:A61K 31/551,A61K 31/10,A61K 31/198,A61K 31/235,A61K 31/4166,A61K 31/7016,A61P 1/04


特許情報キャッシュ

清林 由佳 中森 貴彦 瀬部 卓之 JP 2006104145 公開特許公報(A) 20060420 2004294631 20041007 内服製剤 ロート製薬株式会社 000115991 清林 由佳 中森 貴彦 瀬部 卓之 A61K 31/551 20060101AFI20060324BHJP A61K 31/10 20060101ALI20060324BHJP A61K 31/198 20060101ALI20060324BHJP A61K 31/235 20060101ALI20060324BHJP A61K 31/4166 20060101ALI20060324BHJP A61K 31/7016 20060101ALI20060324BHJP A61P 1/04 20060101ALI20060324BHJP JPA61K31/551A61K31/10A61K31/198A61K31/235A61K31/4166A61K31/7016A61P1/04 2 OL 17 4C086 4C206 4C086AA01 4C086AA02 4C086BC38 4C086BC55 4C086EA02 4C086MA02 4C086MA35 4C086MA37 4C086MA41 4C086MA52 4C086NA03 4C086ZA68 4C086ZC75 4C206AA01 4C206AA02 4C206DB15 4C206FA53 4C206JA09 4C206MA02 4C206MA55 4C206MA57 4C206MA61 4C206MA72 4C206NA03 4C206ZA68 4C206ZC75 本発明は、安定性が改善された内服製剤に関する。より詳細には、アルジオキサ、グルタミン、スクラルファート、ゲファルナート、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、マレイン酸トリメブチン、アズレンスルホン酸ナトリウム、塩酸セトラキサート又は脂肪分解酵素から選ばれる少なくとも1種、及び塩酸ピレンゼピンを含有し、成分の分解が抑制され、製剤全体の性状変化が抑制された内服製剤に関する。 消化器の疾患、炎症、痛み等の治療に用いられる薬物としてアルジオキサ、グルタミン、スクラルファート、ゲファルナート、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、マレイン酸トリメブチン、アズレンスルホン酸ナトリウム、塩酸セトラキサート、脂肪分解酵素が知られている。これらの薬物は、安定性がそれほど高くなかったり、同時配合した他の成分との相互作用により安定性が低下したり、製剤の性状を変化したりといった欠点があった。 そこで、これらの薬物を後末で添加したり、製剤を多層錠にしたり、別顆粒に分けて1包に封入したりする等の方法が取られている。しかしながら、十分な安定性は保たれなかった(非特許文献1、2)。「製剤学」1.1.6製錠p208〜217、一番ケ瀬尚著、廣川書店「粉体の圧縮成形技術」7.5 多層錠の設計と圧縮成形p295〜298、7.6有核錠の設計と圧縮成形p298〜303、粉体工学会・製剤と粒子設計部会編、日刊工業新聞社 本発明は、アルジオキサ、グルタミン、スクラルファート、ゲファルナート、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、マレイン酸トリメブチン、アズレンスルホン酸ナトリウム、塩酸セトラキサート又は脂肪分解酵素が高い安定性を維持している内服製剤を提供すること、及び成分の分解が抑制され、性状変化を抑制することを目的とする。 本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討したところ、アルジオキサ、グルタミン、スクラルファート、ゲファルナート、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、マレイン酸トリメブチン、アズレンスルホン酸ナトリウム、塩酸セトラキサート又は脂肪分解酵素から選ばれる少なくとも1種とともに、塩酸ピレンゼピンを製剤中に含有することによって、アルジオキサ他の特定成分の成分の安定性が格段に改善され、製剤が安定化して性状変化が生じ難い状態が保持される事を見出した。本発明は、下記に掲げる内服製剤である。(1)アルジオキサ、グルタミン、スクラルファート、ゲファルナート、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、マレイン酸トリメブチン、アズレンスルホン酸ナトリウム、塩酸セトラキサート又は脂肪分解酵素から選ばれる少なくとも1種、及び塩酸ピレンゼピンを含有することを特徴とする、内服製剤。 更に本発明は、下記に掲げる内服製剤の安定化方法である:(2)塩酸ピレンゼピンとともに、アルジオキサ、グルタミン、スクラルファート、ゲファルナート、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、マレイン酸トリメブチン、アズレンスルホン酸ナトリウム、塩酸セトラキサート又は脂肪分解酵素から選ばれる少なくとも1種を製剤中に含有することを特徴とする、内服製剤の安定化方法。 本発明によれば、アルジオキサ、グルタミン、スクラルファート、ゲファルナート、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、マレイン酸トリメブチン、アズレンスルホン酸ナトリウム、塩酸セトラキサート又は脂肪分解酵素から選ばれる少なくとも1種の成分を内服製剤中で安定化させることができる。また、製剤の性状変化を抑制する事ができる。(1)内服製剤 本発明の内服製剤は、アルジオキサ、グルタミン、スクラルファート、ゲファルナート、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、マレイン酸トリメブチン、アズレンスルホン酸ナトリウム、塩酸セトラキサート又は脂肪分解酵素から選ばれる少なくとも1種とともに塩酸ピレンゼピンを含有することを特徴とする製剤である。 本発明の内服製剤に含有される、アルジオキサ、即ちDihydroxo(4,5-dihydro-5-oxo-4-ureido-1H-imidazol-2-yl)oxoaluminiumは、公知化合物であり、公知の方法により合成してもよく市販品として入手する事もできる。グルタミン、即ちGlutamic acid 5‐amideは、公知化合物であり、公知の方法により合成してもよく市販品として入手する事もできる。スクラルファート、即ちBasic aluminum sucrose sulfate、及びゲファルナート、即ち3,7-dimethyl-2,6-octadienyl-5,9,13-trimethyl-4,8,12-tetradecatrienoateについても、公知化合物であり、公知の方法により合成してもよく市販品として入手する事もできる。また、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、マレイン酸トリメブチン、アズレンスルホン酸ナトリウム、塩酸セトラキサートについても、公知化合物であり、公知の方法により合成してもよく市販品として入手することもできる。さらに、本発明において脂肪分解酵素は、動物由来、植物由来、さらには微生物由来のものが適宜使用でき、市販品として入手することができる。 なお、これらの成分は1種単独で使用してもよく、またこれらを任意に2種以上組み合わせて使用してもよい。 また、これらの塩は、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容される事を限度として、特に制限されるものではない。また、水和物の形態でも使用できる。さらに、d体、l体、dl体のいずれでも使用できる。 本発明の内服製剤での配合割合は、特に制限されるものではなく、該製剤の用途や形態等に応じて適宜設定できる。 本発明の内服製剤中の配合割合は、アルジオキサの場合、成人の1日の服用量が、通常0.001〜1g、好ましくは0.01〜0.5g、より好ましくは0.06〜0.4g、特に好ましくは0.06〜0.2gの範囲となるような配合割合が例示される。グルタミンの場合、成人の1日服用量が、通常0.01〜10g、好ましくは0.1〜5g、より好ましくは0.4〜2g、特に好ましくは0.4〜1gの範囲となるような配合割合が例示される。スクラルファートの場合、成人の1日服用量が、通常0.01〜10g、好ましくは0.1〜5g、より好ましくは0.1〜4g、特に好ましくは0.2〜2gの範囲となるような配合割合が例示される。ゲファルナートの場合、成人の1日服用量が、通常0.001〜5g、好ましくは0.01〜1g、より好ましくは0.01〜0.5g、特に好ましくは0.02〜0.2gの範囲となるような配合割合が例示される。メチルメチオニンスルホニウムクロリドの場合、成人の1日服用量が、通常0.001〜1g、好ましくは0.01〜0.3g、より好ましくは0.03〜0.3g、特に好ましくは0.05〜0.25gの範囲となるような配合割合が例示される。マレイン酸トリメブチンの場合、成人の1日服用量が、通常0.005〜1.5g、好ましくは0.05〜1g、より好ましくは0.1〜0.9g、特に好ましくは0.2〜0.8gの範囲となるような配合割合が例示される。アズレンスルホン酸ナトリウムの場合、成人の1日服用量が、通常0.00001〜0.05g、好ましくは0.0001〜0.01g、より好ましくは0.0005〜0.008g、特に好ましくは0.001〜0.006gの範囲となるような配合割合が例示される。塩酸セトラキサートの場合、成人の1日服用量が、通常0.01〜2g、好ましくは0.1〜1.5g、より好ましくは0.1〜0.9g、特に好ましくは0.1〜0.8gの範囲となるような配合割合が例示される。脂肪分解酵素の場合、成人の1日服用量が、通常0.1〜1000mg、好ましくは1〜500mg、より好ましくは5〜200mg、特に好ましくは10〜100mgとなるような配合割合が例示される。また、成人の1日に服用する脂肪消化力単位としては、好ましくは1〜10000単位、より好ましくは5〜5000単位、特に好ましくは10〜1000単位となるような配合割合が例示される。なお、脂肪消化力単位は、脂肪分解酵素がオリブ油に作用して反応初期の1分間に1マイクロモル(1μmol)の脂肪酸を増加させる酵素量を1脂肪消化力単位とする。 本発明の内服製剤では、塩酸ピレンゼピン、即ち5,11-dihydro-11-[(4-methyl-1-piperazinyl)acetyl]-6H-pyrido[2,3-b][1,4]benzodiazepin-6-one dihydrochlorideを必須成分として含有する。塩酸ピレンゼピンは、水和物の形態でも使用でき、特に一水和物が好ましい。 本発明の製剤中における塩酸ピレンゼンの配合割合は、塩酸ピレンゼピンの無水物で換算して、成人の1日服用量が、通常0.001〜1g、好ましくは0.01〜0.2g、より好ましくは0.01g〜0.1g、特に好ましくは0.15〜0.1gの範囲となるような配合割合が例示される。 本発明の内服製剤中の塩酸ピレンゼピンの配合割合は、アルジオキサの場合、アルジオキサ1重量部に対して、好ましくは0.02〜20重量部、より好ましくは0.02〜5重量部、特に好ましくは0.2〜2重量部、グルタミンの場合、グルタミン1重量部に対して、好ましくは0.002〜2重量部、より好ましくは0.005〜1重量部、特に好ましくは0.05〜0.5重量部、スクラルファートの場合、スクラルファート1重量部に対して、好ましくは0.002〜2重量部、より好ましくは0.005〜1重量部、特に好ましくは0.01〜0.5重量部、ゲファルナートの場合、ゲファルナート1重量部に対して、好ましくは0.01〜20重量部、より好ましくは0.05〜10重量部、特に好ましくは0.02〜5重量部、メチルメチオニンスルホニウムクロリドの場合、メチルメチオニンスルホニウムクロリド1重量部に対して、好ましくは0.03〜20重量部、より好ましくは0.03〜5重量部、特に好ましくは0.2〜3重量部、マレイン酸トリメブチンの場合、マレイン酸トリメブチン1重量部に対して、好ましくは0.01〜4重量部、より好ましくは0.01〜1重量部、特に好ましくは0.1〜0.5重量部、アズレンスルホン酸ナトリウムの場合、アズレンスルホン酸ナトリウム1重量部に対して、好ましくは1〜2000重量部、より好ましくは1〜500重量部、特に好ましくは5〜100重量部、塩酸セトラキサートの場合、塩酸セトラキサート1重量部に対して、好ましくは0.005〜2重量部、より好ましくは0.01〜1重量部、特に好ましくは0.05〜1重量部、脂肪分解酵素の場合、脂肪分解酵素1重量部に対して、好ましくは0.02〜200重量部、より好ましくは0.05〜20重量部、特に好ましくは0.5〜10重量部の配合割合が例示される。 本発明の製剤の安定性は、さらに、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、水酸化アルミナマグネシウム、ケイ酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、ヒドロタルサイト、水酸化カルシウムから選ばれる少なくとも1種以上の無機化合物を含有することによってより向上する。1種単独で使用してもよく、またこれらを2種以上組み合わせて使用してもよい。これらの中で、好ましくは炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、ヒドロタルサイト、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウムであり、特に炭酸カルシウムが好ましい。 これらの化合物は、ゲル,乾燥ゲル、共沈生成物,単離物,混合物、合成物,天然物、水和物,無水物などの形態として使用する事もできる。具体的には、合成ヒドロタルサイト、乾燥水酸化アルミニウムゲル、合成ケイ酸アルミニウム、水酸化アルミニウムゲル、水酸化アルミニウム・炭酸水素ナトリウム共沈生成物、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム・炭酸カルシウム共沈生成物、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム混合乾燥ゲル、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム・炭酸カルシウム共沈生成物、沈降炭酸カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、ボレイ、石決明、烏賊骨などを使用できる。 本発明の製剤中のこれらの化合物の配合割合としては、これらの化合物の総量として、成人の1日服用量が、0.01〜10g、好ましくは0.02〜5g、より好ましくは0.05g〜2g、特に好ましくは0.1〜1gの範囲となるような配合割合が例示される。 本発明の内服製剤中のこれらの無機化合物の配合割合は、塩酸ピレンゼピン1重量部に対して、これらの無機化合物の総量が、好ましくは0.1〜500重量部、より好ましくは0.5〜200重量部、特に好ましくは1〜50重量部の配合割合が例示される。 本発明の内服製剤は、本発明の効果を妨げないことを限度として、上記成分に加えて、種々の成分(薬理活性成分や生理活性成分を含む)を組み合わせて含有することができる。このような成分の種類は特に制限されないが、代表的には胃腸疾患を治療する効果を有する成分である健胃薬,消化薬,収斂薬,吸着薬,粘膜保護薬,粘膜修復薬,鎮痛鎮痙薬を挙げることができる。これら健胃薬、消化薬、制酸薬、吸着薬、粘膜保護薬、粘膜修復薬および鎮痛鎮痙薬の各成分は1種単独で用いられてもよいし、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。健胃薬として、 a.苦味薬、芳香性・辛味性健胃薬、b.酸薬および c.消化機能賦活剤等があり、具体的には、a.苦味薬、芳香性・辛味制健胃薬の成分としては、アニス実、アロエ、茴香、鬱金、烏薬、延命草、黄ごん、黄柏、黄連、加工大蒜、ガジュツ、かっ香、キナ、ホミカ、ショウキョウ、カラムス根、乾薑、枳殻、只実、桂皮、ゲンチアナ、コウジン、厚朴、呉茱萸、胡椒、コロンボ、コンズランゴ、山椒、山奈、紫蘇子、縮砂、生姜、ショウズク、青皮、石菖根、センタウリウム草、センブリ、蒼朮、蘇葉、大茴香、大黄、竹節人参、丁字、陳皮、唐辛子、トウヒ、動物胆、ニガキ、ニクズク、人参、薄荷、ヒハツ、白朮、ホップ、ホミカエキス、睡菜葉、木香、益知、竜胆、良姜、クジン、ゴバイシ、サンザシ、ヨウバイヒ、赤芽柏、アセンヤク、ウバイ、ケツメイシ、ゲンノショウコ、ロートエキス、レモン油、l−メントール及びdl−メントール等の生薬や精油、並びに塩酸ベタイン、グルタミン酸塩酸塩、塩化カルニチン、塩化ベタネコール、乾燥酵母等を例示することができる。好ましくはアニス実、アロエ、茴香、鬱金、烏薬、延命草、黄ごん、黄柏、黄連、加工大蒜、かっ香、カラムス根、乾薑、枳殻、只実、桂皮、ゲンチアナ、コウジン、厚朴、呉茱萸、胡椒、コロンボ、コンズランゴ、山椒、山奈、紫蘇子、縮砂、生姜、ショウズク、青皮、石菖根、センタウリウム草、センブリ、蒼朮、蘇葉、大茴香、大黄、竹節人参、丁字、陳皮、唐辛子、トウヒ、動物胆、ニガキ、ニクズク、人参、薄荷、ヒハツ、白朮、ホップ、ホミカエキス、睡菜葉、木香、益知、竜胆、良姜、ロートエキス、ウイキョウ油、ケイヒ油、ショウキョウ油、ショウズク油、チョウジ油、トウヒ油、ハッカ油、レモン油、l−メントール及びdl−メントールまたはこれらを含む精油又は塩化カルニチンであり、より好ましくは塩化カルニチン、桂皮、唐辛子、人参、木香、ロートエキス、l−メントール及びdl−メントールまたはこれらを含む精油である。またb.酸薬の成分としては、希塩酸、塩酸リモナーデ、ペプシンリモナーデ、赤酒リモナーデおよびアチドールペプシン等を;c.消化機能賦活剤の成分としてはAclatonium napadisilate、カルニチン、ネオスチグミン、ベタネコール、カルプロニウム、トラゾリン等の副交感神経興奮剤、メトクロプラミド、ドンペリドン、スルピリド等の抗ドパミン薬などを例示することができる。尚これらの各成分は1種単独で用いられてもよいし、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。尚、本発明が対象とする上記並びに後述する各成分は、その態様並びに形状を何ら問うことなく、塩や水和物の態様、又はエキス、粉末又は油等の任意の形状を有することができる。 消化薬として、澱粉消化酵素、蛋白消化酵素、繊維素消化酵素、ウルソデオキシコール酸、オキシコーラン酸塩酸塩、コール酸、胆汁末、胆汁エキス、デヒドロコール酸、動物胆などを例示することができる。好ましくは澱粉消化酵素、蛋白消化酵素、又はウルソデオキシコール酸である。尚、酵素としては、動物由来、植物由来、さらには微生物由来のものが適宜使用できる。尚これらの各成分は1種単独で用いられてもよいし、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。 制酸薬として具体的には、上述の化合物の他、アミノ酢酸ジヒドロキシアルミニウム、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、炭酸水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム等のナトリウム系制酸剤、アミノ酢酸、ポリアミノメチレン樹脂等の陰イオン交換樹脂、ファモチジン,ラニチジン及びシメチジン等のH2受容体拮抗薬、プロトンポンプ阻害薬、その他、胃ムチン、ロートエキスを例示することができる。好ましくは、ゲル炭酸水素ナトリウム、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、ロートエキス、又はファモチジン,ラニチジン及びシメチジン等のH2受容体拮抗薬である。より好ましくは炭酸水素ナトリウム、ロートエキス、ファモチジン、ラニチジン及びシメチジンである。尚、これらの各成分は1種単独で用いられてもよいし、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。 吸着薬として、細菌性毒素等を吸着して胃を保護したり胃液を吸着して除去するケイ酸アルミニウム(天然・合成)やケイ酸マグネシウム(タルク)等のケイ酸塩、胃内又は胃内壁に付着したガス気泡を吸着してガスを除去するジメチルポリシロキサン、胃液の酸を直接吸着し排出する陰イオン交換樹脂、カオリン、ペクチン、薬用炭等を例示することができる。好ましくはジメチルポリシロキサンである。これらの各成分は1種単独で用いられてもよいし、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。 収斂薬として、次サリチル酸ビスマス、次炭酸ビスマス、次硝酸ビスマスおよび次没食子酸ビスマス等のビスマスの塩基性塩類;タンニン酸、タンニン酸アルブミン、並びにタンニン酸を含む種々の生薬(アセンヤク、ゲンノウショウコ等)を挙げることができる。これらの各成分は1種単独で用いられてもよいし、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。 粘膜保護薬として、胃粘膜に付着して胃粘膜を刺激から保護して炎症を緩和したり組織を修復する薬物をいう。かかる粘膜保護薬としては、アラビアゴム、トラガント、バレイショデンプン、カッコン、デキストリン等を例示することができる。これらの各成分は1種単独で用いられてもよいし、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。 粘膜修復薬としては、損傷した胃粘膜を修復するのに有効な薬物であり、具体的にはグリチルリチン酸及びその塩類並びに甘草抽出物、銅クロロフィリンカリウム、銅クロロフィリンナトリウム、塩酸ヒスチジン、ブタ胃壁ペプシン分解物、ブタ胃壁酸加水分解物、赤芽柏、延胡索、甘草、ソファルコン、オルノプロスチル、スルピリド、塩酸セトラキサートなどのシクロヘキサンカルボン酸エステル類、テプレノン、プラウノトールなどのテルペノイド化合物、アセグルタミドアルミニウムなどを例示することができる。好ましくは銅クロロフィリンカリウム、銅クロロフィリンナトリウム、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、甘草又はその抽出物であり、より好ましくは銅クロロフィリンカリウム、銅クロロフィリンナトリウム、甘草である。これらの各成分は1種単独で用いられてもよいし、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。 鎮痛鎮痙薬として、塩酸パパベリン、アミノ安息香酸エチル、臭化水素酸スコポラミン、臭化メチルスコポラミン、延胡索、甘草、厚朴、芍薬、臭化チメピジウム、塩酸オキシフェンサイクリミン、塩酸ジサイクロミン、塩酸メチキセン、臭化メチルアトロピン、臭化メチル−l−ヒヨスチアミン、臭化メチルベナクチジウム、ベラドンナエキス、ロートエキス、ヨウ化ジフェニルピペリジノメチルジオキソラン、ロート根総アルカノイドクエン酸塩等を例示することができる。好ましくは臭化メチルスコポラミン、臭化チメピジウム、臭化メチルアトロピンである。これらの各成分は1種単独で用いられてもよいし、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。 さらに本発明の内服製剤は、本発明の効果を妨げないことを限度として、必要により他の生理活性成分や薬理活性成分を配合することもできる。かかる成分としては、具体的に解熱鎮痛薬、抗炎症薬、各種生薬成分、抗アレルギー薬、感冒薬、鎮咳薬、去痰薬、鎮痛薬、鼻炎用薬、整腸薬、止しゃ薬、便秘薬、滋養強壮薬、または抗生物質などを例示することができる。 また、必要に応じて、ビタミン類を配合することができる。かかるビタミン類としては、ビタミンC類、ビタミンB1類、ビタミンB6類、ビタミンB12類、ビタミンB2類、ビタミンD類、ビタミンE類、ビタミンA類等が例示でき、具体的にはチアミン、ジセチアミン、ビスチアミン、チアミンジスルフィド、ベンフォチアミン、プロスルチアミン、フルスルチアミン、ビスベンチアミン、シコチアミン、オクトチアミン、アリチアミン、チアミンプロピルジスルフィド、チアミンテトラヒドロフルフリルジスルフィド、チアミンジセチル硫酸エステル、塩酸ヒドロキソコバラミン、コハク酸d-α-トコフェロール、コハク酸dl-α-トコフェロール、コハク酸dl-α-トコフェロールカルシウム、ビスブチアミン、ビスイブチアミン、チアミンモノホスフェイトジスルフィド、チアミンピロリン酸、シコチアミン、ピリドキシン、ピリドキサール、メコパラミン、シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、メチルコバラミン、アスコルビン酸、アスコルビン酸カルシウム、アスコルビン酸ナトリウム、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、ビタミンA油、肝油、強肝油、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、酢酸d−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、d−α−トコフェロール、dl−α−トコフェロール、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、リボフラビン、リン酸リボフラビンナトリウム、酪酸リボフラビン、塩酸ピリドキシン、リン酸ピリドキサール、ビオチン、ニコチン酸類(ニコチン酸、ニコチン酸アミド、イノシトールヘキサニコチネートなど)、パントテン酸類(パンテノール、パントテン酸またはその塩等)が挙げられる。 これらのビタミン類の投与量は特に制限されないが、一日投与量に換算した場合を例に挙げると、ビタミンA類では25〜5000I.U.(適宜ビタミンAとして換算)、ビタミンB1類では0.1〜300mg(分子構造により、適宜、硝酸チアミン、チアミンジスルフィド、塩酸チアミン又はフルスルチアミンとして換算)、ビタミンB12類では0.1〜2000μg(適宜ヒドロキソコバラミンとして換算)、ビタミンC類では5〜5000mg(アスコルビン酸として換算)、ビタミンE類では1〜1000mg(適宜コハク酸dl-α-トコフェロールとして換算)、ニコチン酸類では1〜500mgを例示することができる。 また必要に応じて、アミノエチルスルホン酸、カフェイン類、γ−オリザノール、カフェイン、L−システイン、L−塩酸システイン、グルクロラクトン、グルクロン酸アミド、アスパラギン酸カリウム、アスパラギン酸マグネシウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、グリセロリン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、オロチン酸などを配合することができる。 本発明の内服製剤は、製剤の形態に応じて、医薬品、医薬部外品、食品などに使用される様々な成分や添加物を任意に選択して製剤化することが可能である。例えば、固形製剤では、結合剤(ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコールなど)、賦形剤(ショ糖、乳糖、デンプン、コーンスターチ、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸など)、滑沢剤(ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸マグネシウムなど)、崩壊剤(メチルセルロース、ポリソルベート80、クロスカルメロースナトリウムなど)、発泡剤(炭酸水素ナトリウムなど)などを使用できる。また、液剤では、基剤としての溶剤または水、油性基剤、溶解補助剤、懸濁化剤または乳化剤、等張化剤、緩衝剤などが使用できる。また、これらの製剤には、必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、甘味剤、酸味剤、着色剤、香料、呈味剤などを添加してもよい。 また、本発明の内服製剤の形態については制限されず、固形剤、半固形剤または液剤の何れの形態であってもよい。具体的には、本発明の内服製剤の形態として、錠剤(口腔内側崩壊錠、咀嚼可能錠、発泡錠、トローチ剤、ゼリー状ドロップ剤等を含む)、顆粒剤、細粒剤、散剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、ドライシロップ剤、液剤(ドリンク剤、懸濁剤、シロップ剤を含む)、チュアブル剤、ゲル剤、リポソーム剤、エキス剤、チンキ剤、レモネード剤、ゼリー剤等の公知の形態が例示される。これらの中で、好ましくは錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤(ソフトカプセル、シームレスカプセルなど)、ドライシロップ剤、液剤、懸濁剤であり、さらに好ましくは、錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、ドライシロップ剤である。 さらに、本発明の内服製剤は、医薬品、医薬部外品の他、各種食品(健康補助食品、特定保健用食品、栄養機能食品、特別用途食品など)等として提供することができる。 これらの剤型への製剤化は、その製剤形態に応じて、慣用の方法により行うことができ、各種の形態の製剤を調製することができる(仲井由宣 編集、医薬品の開発・11巻、「製剤の単位操作と機械」、(株)廣川書店、平成1年11月10日発行など)。(2)安定化方法 本発明はまた、塩酸ピレンゼピンとともに、アルジオキサ、グルタミン、スクラルファート、ゲファルナート、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、マレイン酸トリメブチン、アズレンスルホン酸ナトリウム、塩酸セトラキサート又は脂肪分解酵素から選ばれる少なくとも1種を製剤中に含有することを特徴とする、内服製剤の安定化方法を提供する。かかる方法において、使用する各成分の種類、濃度、配合比率、製剤の形態等は、前述の(1)内服製剤の場合と同様である。以下に、試験例、実施例、処方例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。 試験例 アルジオキサ、L−グルタミン含有製剤の安定性評価試験 表1又は表2に記載の処方に従い混合粉を調製した(実施例1〜4、及び比較例1〜4)。これらの試験用固形内服製剤を用いて、以下の試験を行い、その安定性について評価した。 各々の製剤を透明ガラス製スクリュー管(容量20mL)に3gずつ充填し、これらを試験サンプルとした(n=3)。この試験用固形内服製剤を、70℃の恒温器で2週間保管して安定性試験を実施した。安定性試験前後の試験用内服製剤中のアルジオキサ及びL−グルタミンをHPLCで測定した。残存したアルジオキサ及びL−グルタミンの濃度から、下記数式1に従って、各成分の分解率(%)を算出した。また安定性試験前後の試験用固形内服製剤の性状を観察し、以下の評価基準に基づいて、性状の変化を評価した。(数式1)分解率(%)=(1−安定性試験後のアルジオキサ濃度/安定性試験前のアルジオキサ濃度)×100尚、L−グルタミンについても同様の方法で算出する。性状変化の評価基準++:明らかに変化している。+ :やや変化している。± :わずかに変化している。− :殆ど変化なし。 表1又は表2に示されるように、アルジオキサ又はL−グルタミンとともに塩酸ピレンゼピンを含有した固形製剤においては、アルジオキサ又はL−グルタミンが安定に保持されており、また、製剤の性状変化も抑制されていた。また、沈降炭酸カルシウムを含有する固形製剤においては、製剤の安定性がより高まっていた。処方例1 顆粒剤日本薬局方製剤総則、「顆粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1200mgの顆粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、湿式法にて造粒した。その後、整粒し顆粒剤を製した。この顆粒剤は、アルジオキサの分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部アルジオキサ 150重量部水酸化マグネシウム 450重量部沈降炭酸カルシウム 900重量部合成ヒドロタルサイト 780重量部ホップ乾燥エキス 33重量部ヒドロキシプロピルセルロース 180重量部結晶セルロース 256重量部D−マンニトール 適量ヒドロキシプロピルスターチ 300重量部軽質無水ケイ酸 15重量部 合 計 3600重量部処方例2 カプセル剤 日本薬局方製剤総則、「カプセル剤(硬カプセル剤)」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1カプセルあたり内容物が200mgの硬カプセル剤(1日3回、1回あたり1カプセルを服用するカプセル剤)を製造した。より具体的には、ステアリン酸マグネシウム以外の成分を混合し、更にステアリン酸マグネシウムを混合した後、硬カプセルに充填した。このカプセル剤は、アルジオキサの分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部アルジオキサ 150重量部軽質無水ケイ酸 18重量部コーンスターチ 114重量部無水乳糖 適量ステアリン酸マグネシウム 3重量部 合 計 600重量部処方例3 錠剤 日本薬局方製剤総則、「錠剤」の製造方法に準じて以下の処方となるように1錠あたり400mgの錠剤(1日3回、1回あたり1錠を服用する錠剤)を製造した。より具体的には、ステアリン酸マグネシウム以外の成分を混合し造粒する。その後、ステアリン酸マグネシウムを均一になるまで混合した後、打錠して錠剤を製した。この錠剤は、アルジオキサとマレイン酸トリメブチンの分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部アルジオキサ 150重量部マレイン酸トリメブチン 300重量部メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 180重量部 ヒドロキシプロピルスターチ 45重量部ヒドロキシプロピルセルロース 60重量部l−メントール 9重量部結晶セルロース 300重量部D-マンニトール 適量ステアリン酸マグネシウム 12重量部 合 計 1200 重量部処方例4 顆粒剤日本薬局方製剤総則、「顆粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1200mgの顆粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、湿式法にて造粒した。その後、整粒し顆粒剤を製した。この顆粒剤は、Lグルタミンの分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部L−グルタミン 405重量部水酸化マグネシウム 450重量部沈降炭酸カルシウム 900重量部ホップ乾燥エキス 33重量部ヒドロキシプロピルセルロース 180重量部結晶セルロース 256重量部D−マンニトール 適量ヒドロキシプロピルスターチ 300重量部軽質無水ケイ酸 15重量部 合 計 3600重量部処方例5 顆粒剤日本薬局方製剤総則、「顆粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1200mgの顆粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、湿式法にて造粒した。その後、整粒し顆粒剤を製した。この顆粒剤は、スクラルファートの分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部スクラルファート 1500重量部水酸化マグネシウム 450重量部ホップ乾燥エキス 33重量部ヒドロキシプロピルセルロース 180重量部結晶セルロース 256重量部D−マンニトール 適量ヒドロキシプロピルスターチ 300重量部軽質無水ケイ酸 15重量部 合 計 3600重量部処方例6 顆粒剤日本薬局方製剤総則、「顆粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1200mgの顆粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、湿式法にて造粒した。その後、整粒し顆粒剤を製した。この顆粒剤は、ゲファルナートの分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部ゲファルファート 150重量部水酸化マグネシウム 450重量部沈降炭酸カルシウム 900重量部合成ヒドロタルサイト 600重量部ホップ乾燥エキス 33重量部ヒドロキシプロピルセルロース 180重量部結晶セルロース 256重量部D−マンニトール 適量ヒドロキシプロピルスターチ 300重量部軽質無水ケイ酸 15重量部 合 計 3600重量部処方例7 顆粒剤日本薬局方製剤総則、「顆粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1200mgの顆粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、湿式法にて造粒した。その後、整粒し顆粒剤を製した。この顆粒剤は、メチルメチオニンスルホニウムクロリドの分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部メチルメチオニンスルホニウムクロリド 150重量部 水酸化マグネシウム 450重量部沈降炭酸カルシウム 900重量部合成ヒドロタルサイト 600重量部ホップ乾燥エキス 33重量部ヒドロキシプロピルセルロース 180重量部結晶セルロース 256重量部D−マンニトール 適量ヒドロキシプロピルスターチ 300重量部軽質無水ケイ酸 15重量部 合 計 3600重量部処方例8 顆粒剤日本薬局方製剤総則、「顆粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1200mgの顆粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、湿式法にて造粒した。その後、整粒し顆粒剤を製した。この顆粒剤は、マレイン酸トリメブチンの分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部マレイン酸トリメブチン 300重量部 水酸化マグネシウム 450重量部沈降炭酸カルシウム 600重量部合成ヒドロタルサイト 780重量部ホップ乾燥エキス 33重量部ヒドロキシプロピルセルロース 180重量部結晶セルロース 256重量部D−マンニトール 適量ヒドロキシプロピルスターチ 300重量部軽質無水ケイ酸 15重量部 合 計 3600重量部処方例9 顆粒剤日本薬局方製剤総則、「顆粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1200mgの顆粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、湿式法にて造粒した。その後、整粒し顆粒剤を製した。この顆粒剤は、アズレンスルホン酸ナトリウムの分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部アズレンスルホン酸ナトリウム 6重量部 水酸化マグネシウム 450重量部沈降炭酸カルシウム 900重量部合成ヒドロタルサイト 780重量部ホップ乾燥エキス 33重量部ヒドロキシプロピルセルロース 180重量部結晶セルロース 256重量部D−マンニトール 適量ヒドロキシプロピルスターチ 300重量部軽質無水ケイ酸 15重量部 合 計 3600重量部処方例10 顆粒剤日本薬局方製剤総則、「顆粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1200mgの顆粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、湿式法にて造粒した。その後、整粒し顆粒剤を製した。この顆粒剤は、塩酸セトラキサートの分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部塩酸セトラキサート 600重量部 水酸化マグネシウム 450重量部沈降炭酸カルシウム 450重量部合成ヒドロタルサイト 300重量部ホップ乾燥エキス 33重量部ヒドロキシプロピルセルロース 180重量部結晶セルロース 256重量部D−マンニトール 適量ヒドロキシプロピルスターチ 300重量部軽質無水ケイ酸 15重量部 合 計 3600重量部処方例12 細粒剤日本薬局方製剤総則、「細粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1560mgの細粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、湿式法にて造粒した。その後、整粒し細粒剤を製した。この顆粒剤は、L−グルタミン、アルジオキサ、脂肪分解酵素の分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部L−グルタミン 405重量部アルジオキサ 150重量部脂肪分解酵素(天野エンザイム株式会社 商品名「リパーゼAP12」(1g=12000〜15000単位)) 30重量部炭酸水素ナトリウム 1800重量部沈降炭酸カルシウム 240重量部炭酸マグネシウム 450重量部メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 240重量部ヒドロキシプロピルセルロース 129重量部ケイヒ末 135重量部ニンジン末 225重量部カンゾウ末 225重量部D−マンニトール 適量 合 計 4860重量部処方例13 細粒剤日本薬局方製剤総則、「細粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1452mgの細粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、乾式法にて造粒した。その後、整粒し細粒剤を製した。この顆粒剤は、L−グルタミンとアルジオキサの分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部L−グルタミン 405重量部アルジオキサ 150重量部炭酸水素ナトリウム 1950重量部沈降炭酸カルシウム 300重量部炭酸マグネシウム 600重量部合成ケイ酸アルミニウム 24重量部ケイ酸アルミン酸マグネシウム 400重量部ヒドロキシプロピルセルロース 129重量部ケイヒ末 150重量部シュクシャ末 90重量部ケイヒ油 225重量部D−マンニトール 適量結晶セルロース 90重量部ステアリン酸マグネシウム 15重量部 合 計 4860重量部処方例14 顆粒剤日本薬局方製剤総則、「顆粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1452mgの顆粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、湿式法にて造粒した。その後、整粒し顆粒剤を製した。この顆粒剤は、L−グルタミンとアズレンスルホン酸ナトリウムの分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部L−グルタミン 900重量部アズレンスルホン酸ナトリウム 6重量部炭酸水素ナトリウム 1800重量部沈降炭酸カルシウム 540重量部炭酸マグネシウム 180重量部メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 600重量部メチルセルロース 21重量部カンゾウ末 4.5重量部低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 183重量部ヒドロキシプロピルスターチ 228重量部D−マンニトール 適量 合 計 4860重量部処方例14 顆粒剤日本薬局方製剤総則、「顆粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1500mgの顆粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、湿式法にて造粒した。その後、整粒し顆粒剤を製した。この顆粒剤は、マレイン酸トリメブチンと脂肪分解酵素の分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部マレイン酸トリメブチン 300重量部脂肪分解酵素(天野エンザイム株式会社 商品名「リパーゼAP6」(1g=6000〜7500単位)) 45重量部炭酸水素ナトリウム 300重量部沈降炭酸カルシウム 600重量部メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 240重量部メチルセルロース 21重量部カンゾウ末 150重量部ヒドロキシプロピルセルロース 163重量部カルメロース 81重量部ステアリン酸マグネシウム 3重量部D−マンニトール 適量 合 計 4500重量部処方例14 顆粒剤日本薬局方製剤総則、「顆粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1726mgの顆粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、湿式法にて造粒した。その後、整粒し顆粒剤を製した。この顆粒剤は、アルジオキサと脂肪分解酵素の分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部アルジオキサ 150重量部脂肪分解酵素(天野エンザイム株式会社 商品名「リパーゼAP6」(1g=6000〜7500単位)) 60重量部ウルソデオキシコール酸 15重量部炭酸水素ナトリウム 2310重量部沈降炭酸カルシウム 600重量部ケイ酸アルミン酸マグネシウム 1000重量部メチルセルロース 21重量部ケイヒ末 270重量部チョウジ末 30重量部コウボク末 150重量部l−メントール 21重量部ジメチルポリシロキサン 75重量部 ヒドロキシプロピルスターチ 534重量部ヒドロキシプロピルセルロース 108重量部低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 108重量部D−マンニトール 適量 合 計 5178重量部アルジオキサ、グルタミン、スクラルファート、ゲファルナート、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、マレイン酸トリメブチン、アズレンスルホン酸ナトリウム、塩酸セトラキサート又は脂肪分解酵素から選ばれる少なくとも1種、及び塩酸ピレンゼピンを含有することを特徴とする、内服製剤。塩酸ピレンゼピンとともに、アルジオキサ、グルタミン、スクラルファート、ゲファルナート、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、マレイン酸トリメブチン、アズレンスルホン酸ナトリウム、塩酸セトラキサート又は脂肪分解酵素から選ばれる少なくとも1種を製剤中に含有することを特徴とする、内服製剤の安定化方法。 【課題】 アルジオキサ等を含有し、安定性に優れた内服製剤を提供する。【解決手段】 アルジオキサ、グルタミン、スクラルファート、ゲファルナート、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、マレイン酸トリメブチン、アズレンスルホン酸ナトリウム、塩酸セトラキサート又は消化酵素から選ばれる少なくとも1種とともに塩酸ピレンゼピンを製剤中に含有することによって安定な内服製剤を提供することができる。【選択図】 なし


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特許公報(B2)_内服製剤

生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_内服製剤
出願番号:2004294631
年次:2012
IPC分類:A61K 31/5513,A61K 31/4166,A61P 1/04


特許情報キャッシュ

清林 由佳 中森 貴彦 瀬部 卓之 JP 4850402 特許公報(B2) 20111028 2004294631 20041007 内服製剤 ロート製薬株式会社 000115991 細田 芳徳 100095832 清林 由佳 中森 貴彦 瀬部 卓之 20120111 A61K 31/5513 20060101AFI20111215BHJP A61K 31/4166 20060101ALI20111215BHJP A61P 1/04 20060101ALI20111215BHJP JPA61K31/5513A61K31/4166A61P1/04 A61K 31/5513 A61K 31/4166 A61P 1/04 国際公開第94/008561(WO,A1) 医薬品インタビューフォーム ガストロゼピン錠・細粒,1995年 3月,p. 9 中川 久 他, 塩酸ピレンゼピンのラット消化管における吸収促進(第1報) ,藥學雜誌,1988年,Vol. 108, No. 7,pp. 669-673 4 2006104145 20060420 16 20070810 岩下 直人 本発明は、安定性が改善された内服製剤に関する。より詳細には、アルジオキサ、グルタミン、スクラルファート、ゲファルナート、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、マレイン酸トリメブチン、アズレンスルホン酸ナトリウム、塩酸セトラキサート又は脂肪分解酵素から選ばれる少なくとも1種、及び塩酸ピレンゼピンを含有し、成分の分解が抑制され、製剤全体の性状変化が抑制された内服製剤に関する。 消化器の疾患、炎症、痛み等の治療に用いられる薬物としてアルジオキサ、グルタミン、スクラルファート、ゲファルナート、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、マレイン酸トリメブチン、アズレンスルホン酸ナトリウム、塩酸セトラキサート、脂肪分解酵素が知られている。これらの薬物は、安定性がそれほど高くなかったり、同時配合した他の成分との相互作用により安定性が低下したり、製剤の性状を変化したりといった欠点があった。 そこで、これらの薬物を後末で添加したり、製剤を多層錠にしたり、別顆粒に分けて1包に封入したりする等の方法が取られている。しかしながら、十分な安定性は保たれなかった(非特許文献1、2)。「製剤学」1.1.6製錠p208〜217、一番ケ瀬尚著、廣川書店「粉体の圧縮成形技術」7.5 多層錠の設計と圧縮成形p295〜298、7.6有核錠の設計と圧縮成形p298〜303、粉体工学会・製剤と粒子設計部会編、日刊工業新聞社 本発明は、アルジオキサ、グルタミン、スクラルファート、ゲファルナート、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、マレイン酸トリメブチン、アズレンスルホン酸ナトリウム、塩酸セトラキサート又は脂肪分解酵素が高い安定性を維持している内服製剤を提供すること、及び成分の分解が抑制され、性状変化を抑制することを目的とする。 本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討したところ、アルジオキサ、グルタミン、スクラルファート、ゲファルナート、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、マレイン酸トリメブチン、アズレンスルホン酸ナトリウム、塩酸セトラキサート又は脂肪分解酵素から選ばれる少なくとも1種とともに、塩酸ピレンゼピンを製剤中に含有することによって、アルジオキサ他の特定成分の成分の安定性が格段に改善され、製剤が安定化して性状変化が生じ難い状態が保持される事を見出した。 本発明は、下記に掲げる内服製剤である。(1)アルジオキサ及び塩酸ピレンゼピンを含む成分が一の製剤中に配合されてなる内服製剤。 更に本発明は、下記に掲げる内服製剤の安定化方法である:(2)塩酸ピレンゼピンとともに、アルジオキサを一の製剤中に配合することを特徴とする、内服製剤の安定化方法。 本発明によれば、アルジオキサ、グルタミン、スクラルファート、ゲファルナート、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、マレイン酸トリメブチン、アズレンスルホン酸ナトリウム、塩酸セトラキサート又は脂肪分解酵素から選ばれる少なくとも1種の成分を内服製剤中で安定化させることができる。また、製剤の性状変化を抑制する事ができる。(1)内服製剤 本発明の内服製剤は、アルジオキサ、グルタミン、スクラルファート、ゲファルナート、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、マレイン酸トリメブチン、アズレンスルホン酸ナトリウム、塩酸セトラキサート又は脂肪分解酵素から選ばれる少なくとも1種とともに塩酸ピレンゼピンを含有することを特徴とする製剤である。 本発明の内服製剤に含有される、アルジオキサ、即ちDihydroxo(4,5-dihydro-5-oxo-4-ureido-1H-imidazol-2-yl)oxoaluminiumは、公知化合物であり、公知の方法により合成してもよく市販品として入手する事もできる。グルタミン、即ちGlutamic acid 5‐amideは、公知化合物であり、公知の方法により合成してもよく市販品として入手する事もできる。スクラルファート、即ちBasic aluminum sucrose sulfate、及びゲファルナート、即ち3,7-dimethyl-2,6-octadienyl-5,9,13-trimethyl-4,8,12-tetradecatrienoateについても、公知化合物であり、公知の方法により合成してもよく市販品として入手する事もできる。また、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、マレイン酸トリメブチン、アズレンスルホン酸ナトリウム、塩酸セトラキサートについても、公知化合物であり、公知の方法により合成してもよく市販品として入手することもできる。さらに、本発明において脂肪分解酵素は、動物由来、植物由来、さらには微生物由来のものが適宜使用でき、市販品として入手することができる。 なお、これらの成分は1種単独で使用してもよく、またこれらを任意に2種以上組み合わせて使用してもよい。 また、これらの塩は、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容される事を限度として、特に制限されるものではない。また、水和物の形態でも使用できる。さらに、d体、l体、dl体のいずれでも使用できる。 本発明の内服製剤での配合割合は、特に制限されるものではなく、該製剤の用途や形態等に応じて適宜設定できる。 本発明の内服製剤中の配合割合は、アルジオキサの場合、成人の1日の服用量が、通常0.001〜1g、好ましくは0.01〜0.5g、より好ましくは0.06〜0.4g、特に好ましくは0.06〜0.2gの範囲となるような配合割合が例示される。グルタミンの場合、成人の1日服用量が、通常0.01〜10g、好ましくは0.1〜5g、より好ましくは0.4〜2g、特に好ましくは0.4〜1gの範囲となるような配合割合が例示される。スクラルファートの場合、成人の1日服用量が、通常0.01〜10g、好ましくは0.1〜5g、より好ましくは0.1〜4g、特に好ましくは0.2〜2gの範囲となるような配合割合が例示される。ゲファルナートの場合、成人の1日服用量が、通常0.001〜5g、好ましくは0.01〜1g、より好ましくは0.01〜0.5g、特に好ましくは0.02〜0.2gの範囲となるような配合割合が例示される。メチルメチオニンスルホニウムクロリドの場合、成人の1日服用量が、通常0.001〜1g、好ましくは0.01〜0.3g、より好ましくは0.03〜0.3g、特に好ましくは0.05〜0.25gの範囲となるような配合割合が例示される。マレイン酸トリメブチンの場合、成人の1日服用量が、通常0.005〜1.5g、好ましくは0.05〜1g、より好ましくは0.1〜0.9g、特に好ましくは0.2〜0.8gの範囲となるような配合割合が例示される。アズレンスルホン酸ナトリウムの場合、成人の1日服用量が、通常0.00001〜0.05g、好ましくは0.0001〜0.01g、より好ましくは0.0005〜0.008g、特に好ましくは0.001〜0.006gの範囲となるような配合割合が例示される。塩酸セトラキサートの場合、成人の1日服用量が、通常0.01〜2g、好ましくは0.1〜1.5g、より好ましくは0.1〜0.9g、特に好ましくは0.1〜0.8gの範囲となるような配合割合が例示される。脂肪分解酵素の場合、成人の1日服用量が、通常0.1〜1000mg、好ましくは1〜500mg、より好ましくは5〜200mg、特に好ましくは10〜100mgとなるような配合割合が例示される。また、成人の1日に服用する脂肪消化力単位としては、好ましくは1〜10000単位、より好ましくは5〜5000単位、特に好ましくは10〜1000単位となるような配合割合が例示される。なお、脂肪消化力単位は、脂肪分解酵素がオリブ油に作用して反応初期の1分間に1マイクロモル(1μmol)の脂肪酸を増加させる酵素量を1脂肪消化力単位とする。 本発明の内服製剤では、塩酸ピレンゼピン、即ち5,11-dihydro-11-[(4-methyl-1-piperazinyl)acetyl]-6H-pyrido[2,3-b][1,4]benzodiazepin-6-one dihydrochlorideを必須成分として含有する。塩酸ピレンゼピンは、水和物の形態でも使用でき、特に一水和物が好ましい。 本発明の製剤中における塩酸ピレンゼンの配合割合は、塩酸ピレンゼピンの無水物で換算して、成人の1日服用量が、通常0.001〜1g、好ましくは0.01〜0.2g、より好ましくは0.01g〜0.1g、特に好ましくは0.15〜0.1gの範囲となるような配合割合が例示される。 本発明の内服製剤中の塩酸ピレンゼピンの配合割合は、アルジオキサの場合、アルジオキサ1重量部に対して、好ましくは0.02〜20重量部、より好ましくは0.02〜5重量部、特に好ましくは0.2〜2重量部、グルタミンの場合、グルタミン1重量部に対して、好ましくは0.002〜2重量部、より好ましくは0.005〜1重量部、特に好ましくは0.05〜0.5重量部、スクラルファートの場合、スクラルファート1重量部に対して、好ましくは0.002〜2重量部、より好ましくは0.005〜1重量部、特に好ましくは0.01〜0.5重量部、ゲファルナートの場合、ゲファルナート1重量部に対して、好ましくは0.01〜20重量部、より好ましくは0.05〜10重量部、特に好ましくは0.02〜5重量部、メチルメチオニンスルホニウムクロリドの場合、メチルメチオニンスルホニウムクロリド1重量部に対して、好ましくは0.03〜20重量部、より好ましくは0.03〜5重量部、特に好ましくは0.2〜3重量部、マレイン酸トリメブチンの場合、マレイン酸トリメブチン1重量部に対して、好ましくは0.01〜4重量部、より好ましくは0.01〜1重量部、特に好ましくは0.1〜0.5重量部、アズレンスルホン酸ナトリウムの場合、アズレンスルホン酸ナトリウム1重量部に対して、好ましくは1〜2000重量部、より好ましくは1〜500重量部、特に好ましくは5〜100重量部、塩酸セトラキサートの場合、塩酸セトラキサート1重量部に対して、好ましくは0.005〜2重量部、より好ましくは0.01〜1重量部、特に好ましくは0.05〜1重量部、脂肪分解酵素の場合、脂肪分解酵素1重量部に対して、好ましくは0.02〜200重量部、より好ましくは0.05〜20重量部、特に好ましくは0.5〜10重量部の配合割合が例示される。 本発明の製剤の安定性は、さらに、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、水酸化アルミナマグネシウム、ケイ酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、ヒドロタルサイト、水酸化カルシウムから選ばれる少なくとも1種以上の無機化合物を含有することによってより向上する。1種単独で使用してもよく、またこれらを2種以上組み合わせて使用してもよい。これらの中で、好ましくは炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、ヒドロタルサイト、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウムであり、特に炭酸カルシウムが好ましい。 これらの化合物は、ゲル,乾燥ゲル、共沈生成物,単離物,混合物、合成物,天然物、水和物,無水物などの形態として使用する事もできる。具体的には、合成ヒドロタルサイト、乾燥水酸化アルミニウムゲル、合成ケイ酸アルミニウム、水酸化アルミニウムゲル、水酸化アルミニウム・炭酸水素ナトリウム共沈生成物、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム・炭酸カルシウム共沈生成物、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム混合乾燥ゲル、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム・炭酸カルシウム共沈生成物、沈降炭酸カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、ボレイ、石決明、烏賊骨などを使用できる。 本発明の製剤中のこれらの化合物の配合割合としては、これらの化合物の総量として、成人の1日服用量が、0.01〜10g、好ましくは0.02〜5g、より好ましくは0.05g〜2g、特に好ましくは0.1〜1gの範囲となるような配合割合が例示される。 本発明の内服製剤中のこれらの無機化合物の配合割合は、塩酸ピレンゼピン1重量部に対して、これらの無機化合物の総量が、好ましくは0.1〜500重量部、より好ましくは0.5〜200重量部、特に好ましくは1〜50重量部の配合割合が例示される。 本発明の内服製剤は、本発明の効果を妨げないことを限度として、上記成分に加えて、種々の成分(薬理活性成分や生理活性成分を含む)を組み合わせて含有することができる。このような成分の種類は特に制限されないが、代表的には胃腸疾患を治療する効果を有する成分である健胃薬,消化薬,収斂薬,吸着薬,粘膜保護薬,粘膜修復薬,鎮痛鎮痙薬を挙げることができる。これら健胃薬、消化薬、制酸薬、吸着薬、粘膜保護薬、粘膜修復薬および鎮痛鎮痙薬の各成分は1種単独で用いられてもよいし、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。健胃薬として、 a.苦味薬、芳香性・辛味性健胃薬、b.酸薬および c.消化機能賦活剤等があり、具体的には、a.苦味薬、芳香性・辛味制健胃薬の成分としては、アニス実、アロエ、茴香、鬱金、烏薬、延命草、黄ごん、黄柏、黄連、加工大蒜、ガジュツ、かっ香、キナ、ホミカ、ショウキョウ、カラムス根、乾薑、枳殻、只実、桂皮、ゲンチアナ、コウジン、厚朴、呉茱萸、胡椒、コロンボ、コンズランゴ、山椒、山奈、紫蘇子、縮砂、生姜、ショウズク、青皮、石菖根、センタウリウム草、センブリ、蒼朮、蘇葉、大茴香、大黄、竹節人参、丁字、陳皮、唐辛子、トウヒ、動物胆、ニガキ、ニクズク、人参、薄荷、ヒハツ、白朮、ホップ、ホミカエキス、睡菜葉、木香、益知、竜胆、良姜、クジン、ゴバイシ、サンザシ、ヨウバイヒ、赤芽柏、アセンヤク、ウバイ、ケツメイシ、ゲンノショウコ、ロートエキス、レモン油、l−メントール及びdl−メントール等の生薬や精油、並びに塩酸ベタイン、グルタミン酸塩酸塩、塩化カルニチン、塩化ベタネコール、乾燥酵母等を例示することができる。好ましくはアニス実、アロエ、茴香、鬱金、烏薬、延命草、黄ごん、黄柏、黄連、加工大蒜、かっ香、カラムス根、乾薑、枳殻、只実、桂皮、ゲンチアナ、コウジン、厚朴、呉茱萸、胡椒、コロンボ、コンズランゴ、山椒、山奈、紫蘇子、縮砂、生姜、ショウズク、青皮、石菖根、センタウリウム草、センブリ、蒼朮、蘇葉、大茴香、大黄、竹節人参、丁字、陳皮、唐辛子、トウヒ、動物胆、ニガキ、ニクズク、人参、薄荷、ヒハツ、白朮、ホップ、ホミカエキス、睡菜葉、木香、益知、竜胆、良姜、ロートエキス、ウイキョウ油、ケイヒ油、ショウキョウ油、ショウズク油、チョウジ油、トウヒ油、ハッカ油、レモン油、l−メントール及びdl−メントールまたはこれらを含む精油又は塩化カルニチンであり、より好ましくは塩化カルニチン、桂皮、唐辛子、人参、木香、ロートエキス、l−メントール及びdl−メントールまたはこれらを含む精油である。またb.酸薬の成分としては、希塩酸、塩酸リモナーデ、ペプシンリモナーデ、赤酒リモナーデおよびアチドールペプシン等を;c.消化機能賦活剤の成分としてはAclatonium napadisilate、カルニチン、ネオスチグミン、ベタネコール、カルプロニウム、トラゾリン等の副交感神経興奮剤、メトクロプラミド、ドンペリドン、スルピリド等の抗ドパミン薬などを例示することができる。尚これらの各成分は1種単独で用いられてもよいし、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。尚、本発明が対象とする上記並びに後述する各成分は、その態様並びに形状を何ら問うことなく、塩や水和物の態様、又はエキス、粉末又は油等の任意の形状を有することができる。 消化薬として、澱粉消化酵素、蛋白消化酵素、繊維素消化酵素、ウルソデオキシコール酸、オキシコーラン酸塩酸塩、コール酸、胆汁末、胆汁エキス、デヒドロコール酸、動物胆などを例示することができる。好ましくは澱粉消化酵素、蛋白消化酵素、又はウルソデオキシコール酸である。尚、酵素としては、動物由来、植物由来、さらには微生物由来のものが適宜使用できる。尚これらの各成分は1種単独で用いられてもよいし、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。 制酸薬として具体的には、上述の化合物の他、アミノ酢酸ジヒドロキシアルミニウム、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、炭酸水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム等のナトリウム系制酸剤、アミノ酢酸、ポリアミノメチレン樹脂等の陰イオン交換樹脂、ファモチジン,ラニチジン及びシメチジン等のH2受容体拮抗薬、プロトンポンプ阻害薬、その他、胃ムチン、ロートエキスを例示することができる。好ましくは、ゲル炭酸水素ナトリウム、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、ロートエキス、又はファモチジン,ラニチジン及びシメチジン等のH2受容体拮抗薬である。より好ましくは炭酸水素ナトリウム、ロートエキス、ファモチジン、ラニチジン及びシメチジンである。尚、これらの各成分は1種単独で用いられてもよいし、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。 吸着薬として、細菌性毒素等を吸着して胃を保護したり胃液を吸着して除去するケイ酸アルミニウム(天然・合成)やケイ酸マグネシウム(タルク)等のケイ酸塩、胃内又は胃内壁に付着したガス気泡を吸着してガスを除去するジメチルポリシロキサン、胃液の酸を直接吸着し排出する陰イオン交換樹脂、カオリン、ペクチン、薬用炭等を例示することができる。好ましくはジメチルポリシロキサンである。これらの各成分は1種単独で用いられてもよいし、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。 収斂薬として、次サリチル酸ビスマス、次炭酸ビスマス、次硝酸ビスマスおよび次没食子酸ビスマス等のビスマスの塩基性塩類;タンニン酸、タンニン酸アルブミン、並びにタンニン酸を含む種々の生薬(アセンヤク、ゲンノウショウコ等)を挙げることができる。これらの各成分は1種単独で用いられてもよいし、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。 粘膜保護薬として、胃粘膜に付着して胃粘膜を刺激から保護して炎症を緩和したり組織を修復する薬物をいう。かかる粘膜保護薬としては、アラビアゴム、トラガント、バレイショデンプン、カッコン、デキストリン等を例示することができる。これらの各成分は1種単独で用いられてもよいし、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。 粘膜修復薬としては、損傷した胃粘膜を修復するのに有効な薬物であり、具体的にはグリチルリチン酸及びその塩類並びに甘草抽出物、銅クロロフィリンカリウム、銅クロロフィリンナトリウム、塩酸ヒスチジン、ブタ胃壁ペプシン分解物、ブタ胃壁酸加水分解物、赤芽柏、延胡索、甘草、ソファルコン、オルノプロスチル、スルピリド、塩酸セトラキサートなどのシクロヘキサンカルボン酸エステル類、テプレノン、プラウノトールなどのテルペノイド化合物、アセグルタミドアルミニウムなどを例示することができる。好ましくは銅クロロフィリンカリウム、銅クロロフィリンナトリウム、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、甘草又はその抽出物であり、より好ましくは銅クロロフィリンカリウム、銅クロロフィリンナトリウム、甘草である。これらの各成分は1種単独で用いられてもよいし、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。 鎮痛鎮痙薬として、塩酸パパベリン、アミノ安息香酸エチル、臭化水素酸スコポラミン、臭化メチルスコポラミン、延胡索、甘草、厚朴、芍薬、臭化チメピジウム、塩酸オキシフェンサイクリミン、塩酸ジサイクロミン、塩酸メチキセン、臭化メチルアトロピン、臭化メチル−l−ヒヨスチアミン、臭化メチルベナクチジウム、ベラドンナエキス、ロートエキス、ヨウ化ジフェニルピペリジノメチルジオキソラン、ロート根総アルカノイドクエン酸塩等を例示することができる。好ましくは臭化メチルスコポラミン、臭化チメピジウム、臭化メチルアトロピンである。これらの各成分は1種単独で用いられてもよいし、また2種以上を任意に組み合わせて使用することもできる。 さらに本発明の内服製剤は、本発明の効果を妨げないことを限度として、必要により他の生理活性成分や薬理活性成分を配合することもできる。かかる成分としては、具体的に解熱鎮痛薬、抗炎症薬、各種生薬成分、抗アレルギー薬、感冒薬、鎮咳薬、去痰薬、鎮痛薬、鼻炎用薬、整腸薬、止しゃ薬、便秘薬、滋養強壮薬、または抗生物質などを例示することができる。 また、必要に応じて、ビタミン類を配合することができる。かかるビタミン類としては、ビタミンC類、ビタミンB1類、ビタミンB6類、ビタミンB12類、ビタミンB2類、ビタミンD類、ビタミンE類、ビタミンA類等が例示でき、具体的にはチアミン、ジセチアミン、ビスチアミン、チアミンジスルフィド、ベンフォチアミン、プロスルチアミン、フルスルチアミン、ビスベンチアミン、シコチアミン、オクトチアミン、アリチアミン、チアミンプロピルジスルフィド、チアミンテトラヒドロフルフリルジスルフィド、チアミンジセチル硫酸エステル、塩酸ヒドロキソコバラミン、コハク酸d-α-トコフェロール、コハク酸dl-α-トコフェロール、コハク酸dl-α-トコフェロールカルシウム、ビスブチアミン、ビスイブチアミン、チアミンモノホスフェイトジスルフィド、チアミンピロリン酸、シコチアミン、ピリドキシン、ピリドキサール、メコパラミン、シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、メチルコバラミン、アスコルビン酸、アスコルビン酸カルシウム、アスコルビン酸ナトリウム、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、ビタミンA油、肝油、強肝油、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、酢酸d−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、d−α−トコフェロール、dl−α−トコフェロール、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、リボフラビン、リン酸リボフラビンナトリウム、酪酸リボフラビン、塩酸ピリドキシン、リン酸ピリドキサール、ビオチン、ニコチン酸類(ニコチン酸、ニコチン酸アミド、イノシトールヘキサニコチネートなど)、パントテン酸類(パンテノール、パントテン酸またはその塩等)が挙げられる。 これらのビタミン類の投与量は特に制限されないが、一日投与量に換算した場合を例に挙げると、ビタミンA類では25〜5000I.U.(適宜ビタミンAとして換算)、ビタミンB1類では0.1〜300mg(分子構造により、適宜、硝酸チアミン、チアミンジスルフィド、塩酸チアミン又はフルスルチアミンとして換算)、ビタミンB12類では0.1〜2000μg(適宜ヒドロキソコバラミンとして換算)、ビタミンC類では5〜5000mg(アスコルビン酸として換算)、ビタミンE類では1〜1000mg(適宜コハク酸dl-α-トコフェロールとして換算)、ニコチン酸類では1〜500mgを例示することができる。 また必要に応じて、アミノエチルスルホン酸、カフェイン類、γ−オリザノール、カフェイン、L−システイン、L−塩酸システイン、グルクロラクトン、グルクロン酸アミド、アスパラギン酸カリウム、アスパラギン酸マグネシウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、グリセロリン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、オロチン酸などを配合することができる。 本発明の内服製剤は、製剤の形態に応じて、医薬品、医薬部外品、食品などに使用される様々な成分や添加物を任意に選択して製剤化することが可能である。例えば、固形製剤では、結合剤(ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコールなど)、賦形剤(ショ糖、乳糖、デンプン、コーンスターチ、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸など)、滑沢剤(ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸マグネシウムなど)、崩壊剤(メチルセルロース、ポリソルベート80、クロスカルメロースナトリウムなど)、発泡剤(炭酸水素ナトリウムなど)などを使用できる。また、液剤では、基剤としての溶剤または水、油性基剤、溶解補助剤、懸濁化剤または乳化剤、等張化剤、緩衝剤などが使用できる。また、これらの製剤には、必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、甘味剤、酸味剤、着色剤、香料、呈味剤などを添加してもよい。 また、本発明の内服製剤の形態については制限されず、固形剤、半固形剤または液剤の何れの形態であってもよい。具体的には、本発明の内服製剤の形態として、錠剤(口腔内側崩壊錠、咀嚼可能錠、発泡錠、トローチ剤、ゼリー状ドロップ剤等を含む)、顆粒剤、細粒剤、散剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、ドライシロップ剤、液剤(ドリンク剤、懸濁剤、シロップ剤を含む)、チュアブル剤、ゲル剤、リポソーム剤、エキス剤、チンキ剤、レモネード剤、ゼリー剤等の公知の形態が例示される。これらの中で、好ましくは錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤(ソフトカプセル、シームレスカプセルなど)、ドライシロップ剤、液剤、懸濁剤であり、さらに好ましくは、錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、ドライシロップ剤である。 さらに、本発明の内服製剤は、医薬品、医薬部外品の他、各種食品(健康補助食品、特定保健用食品、栄養機能食品、特別用途食品など)等として提供することができる。 これらの剤型への製剤化は、その製剤形態に応じて、慣用の方法により行うことができ、各種の形態の製剤を調製することができる(仲井由宣 編集、医薬品の開発・11巻、「製剤の単位操作と機械」、(株)廣川書店、平成1年11月10日発行など)。(2)安定化方法 本発明はまた、塩酸ピレンゼピンとともに、アルジオキサ、グルタミン、スクラルファート、ゲファルナート、メチルメチオニンスルホニウムクロリド、マレイン酸トリメブチン、アズレンスルホン酸ナトリウム、塩酸セトラキサート又は脂肪分解酵素から選ばれる少なくとも1種を製剤中に含有することを特徴とする、内服製剤の安定化方法を提供する。かかる方法において、使用する各成分の種類、濃度、配合比率、製剤の形態等は、前述の(1)内服製剤の場合と同様である。 以下に、試験例、実施例、処方例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。(但し、実施例3、実施例4は参考例である)試験例 アルジオキサ、L−グルタミン含有製剤の安定性評価試験 表1又は表2に記載の処方に従い混合粉を調製した(実施例1〜4、及び比較例1〜4)。これらの試験用固形内服製剤を用いて、以下の試験を行い、その安定性について評価した。 各々の製剤を透明ガラス製スクリュー管(容量20mL)に3gずつ充填し、これらを試験サンプルとした(n=3)。この試験用固形内服製剤を、70℃の恒温器で2週間保管して安定性試験を実施した。安定性試験前後の試験用内服製剤中のアルジオキサ及びL−グルタミンをHPLCで測定した。残存したアルジオキサ及びL−グルタミンの濃度から、下記数式1に従って、各成分の分解率(%)を算出した。また安定性試験前後の試験用固形内服製剤の性状を観察し、以下の評価基準に基づいて、性状の変化を評価した。(数式1)分解率(%)=(1−安定性試験後のアルジオキサ濃度/安定性試験前のアルジオキサ濃度)×100尚、L−グルタミンについても同様の方法で算出する。性状変化の評価基準++:明らかに変化している。+ :やや変化している。± :わずかに変化している。− :殆ど変化なし。 表1又は表2に示されるように、アルジオキサ又はL−グルタミンとともに塩酸ピレンゼピンを含有した固形製剤においては、アルジオキサ又はL−グルタミンが安定に保持されており、また、製剤の性状変化も抑制されていた。また、沈降炭酸カルシウムを含有する固形製剤においては、製剤の安定性がより高まっていた。処方例1 顆粒剤日本薬局方製剤総則、「顆粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1200mgの顆粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、湿式法にて造粒した。その後、整粒し顆粒剤を製した。この顆粒剤は、アルジオキサの分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部アルジオキサ 150重量部水酸化マグネシウム 450重量部沈降炭酸カルシウム 900重量部合成ヒドロタルサイト 780重量部ホップ乾燥エキス 33重量部ヒドロキシプロピルセルロース 180重量部結晶セルロース 256重量部D−マンニトール 適量ヒドロキシプロピルスターチ 300重量部軽質無水ケイ酸 15重量部 合 計 3600重量部処方例2 カプセル剤 日本薬局方製剤総則、「カプセル剤(硬カプセル剤)」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1カプセルあたり内容物が200mgの硬カプセル剤(1日3回、1回あたり1カプセルを服用するカプセル剤)を製造した。より具体的には、ステアリン酸マグネシウム以外の成分を混合し、更にステアリン酸マグネシウムを混合した後、硬カプセルに充填した。このカプセル剤は、アルジオキサの分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部アルジオキサ 150重量部軽質無水ケイ酸 18重量部コーンスターチ 114重量部無水乳糖 適量ステアリン酸マグネシウム 3重量部 合 計 600重量部処方例3 錠剤 日本薬局方製剤総則、「錠剤」の製造方法に準じて以下の処方となるように1錠あたり400mgの錠剤(1日3回、1回あたり1錠を服用する錠剤)を製造した。より具体的には、ステアリン酸マグネシウム以外の成分を混合し造粒する。その後、ステアリン酸マグネシウムを均一になるまで混合した後、打錠して錠剤を製した。この錠剤は、アルジオキサとマレイン酸トリメブチンの分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部アルジオキサ 150重量部マレイン酸トリメブチン 300重量部メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 180重量部 ヒドロキシプロピルスターチ 45重量部ヒドロキシプロピルセルロース 60重量部l−メントール 9重量部結晶セルロース 300重量部D-マンニトール 適量ステアリン酸マグネシウム 12重量部 合 計 1200 重量部処方例4 顆粒剤日本薬局方製剤総則、「顆粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1200mgの顆粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、湿式法にて造粒した。その後、整粒し顆粒剤を製した。この顆粒剤は、Lグルタミンの分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部L−グルタミン 405重量部水酸化マグネシウム 450重量部沈降炭酸カルシウム 900重量部ホップ乾燥エキス 33重量部ヒドロキシプロピルセルロース 180重量部結晶セルロース 256重量部D−マンニトール 適量ヒドロキシプロピルスターチ 300重量部軽質無水ケイ酸 15重量部 合 計 3600重量部処方例5 顆粒剤日本薬局方製剤総則、「顆粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1200mgの顆粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、湿式法にて造粒した。その後、整粒し顆粒剤を製した。この顆粒剤は、スクラルファートの分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部スクラルファート 1500重量部水酸化マグネシウム 450重量部ホップ乾燥エキス 33重量部ヒドロキシプロピルセルロース 180重量部結晶セルロース 256重量部D−マンニトール 適量ヒドロキシプロピルスターチ 300重量部軽質無水ケイ酸 15重量部 合 計 3600重量部処方例6 顆粒剤日本薬局方製剤総則、「顆粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1200mgの顆粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、湿式法にて造粒した。その後、整粒し顆粒剤を製した。この顆粒剤は、ゲファルナートの分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部ゲファルファート 150重量部水酸化マグネシウム 450重量部沈降炭酸カルシウム 900重量部合成ヒドロタルサイト 600重量部ホップ乾燥エキス 33重量部ヒドロキシプロピルセルロース 180重量部結晶セルロース 256重量部D−マンニトール 適量ヒドロキシプロピルスターチ 300重量部軽質無水ケイ酸 15重量部 合 計 3600重量部処方例7 顆粒剤日本薬局方製剤総則、「顆粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1200mgの顆粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、湿式法にて造粒した。その後、整粒し顆粒剤を製した。この顆粒剤は、メチルメチオニンスルホニウムクロリドの分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部メチルメチオニンスルホニウムクロリド 150重量部 水酸化マグネシウム 450重量部沈降炭酸カルシウム 900重量部合成ヒドロタルサイト 600重量部ホップ乾燥エキス 33重量部ヒドロキシプロピルセルロース 180重量部結晶セルロース 256重量部D−マンニトール 適量ヒドロキシプロピルスターチ 300重量部軽質無水ケイ酸 15重量部 合 計 3600重量部処方例8 顆粒剤日本薬局方製剤総則、「顆粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1200mgの顆粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、湿式法にて造粒した。その後、整粒し顆粒剤を製した。この顆粒剤は、マレイン酸トリメブチンの分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部マレイン酸トリメブチン 300重量部 水酸化マグネシウム 450重量部沈降炭酸カルシウム 600重量部合成ヒドロタルサイト 780重量部ホップ乾燥エキス 33重量部ヒドロキシプロピルセルロース 180重量部結晶セルロース 256重量部D−マンニトール 適量ヒドロキシプロピルスターチ 300重量部軽質無水ケイ酸 15重量部 合 計 3600重量部処方例9 顆粒剤日本薬局方製剤総則、「顆粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1200mgの顆粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、湿式法にて造粒した。その後、整粒し顆粒剤を製した。この顆粒剤は、アズレンスルホン酸ナトリウムの分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部アズレンスルホン酸ナトリウム 6重量部 水酸化マグネシウム 450重量部沈降炭酸カルシウム 900重量部合成ヒドロタルサイト 780重量部ホップ乾燥エキス 33重量部ヒドロキシプロピルセルロース 180重量部結晶セルロース 256重量部D−マンニトール 適量ヒドロキシプロピルスターチ 300重量部軽質無水ケイ酸 15重量部 合 計 3600重量部処方例10 顆粒剤日本薬局方製剤総則、「顆粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1200mgの顆粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、湿式法にて造粒した。その後、整粒し顆粒剤を製した。この顆粒剤は、塩酸セトラキサートの分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部塩酸セトラキサート 600重量部 水酸化マグネシウム 450重量部沈降炭酸カルシウム 450重量部合成ヒドロタルサイト 300重量部ホップ乾燥エキス 33重量部ヒドロキシプロピルセルロース 180重量部結晶セルロース 256重量部D−マンニトール 適量ヒドロキシプロピルスターチ 300重量部軽質無水ケイ酸 15重量部 合 計 3600重量部処方例12 細粒剤日本薬局方製剤総則、「細粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1560mgの細粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、湿式法にて造粒した。その後、整粒し細粒剤を製した。この顆粒剤は、L−グルタミン、アルジオキサ、脂肪分解酵素の分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部L−グルタミン 405重量部アルジオキサ 150重量部脂肪分解酵素(天野エンザイム株式会社 商品名「リパーゼAP12」(1g=12000〜15000単位)) 30重量部炭酸水素ナトリウム 1800重量部沈降炭酸カルシウム 240重量部炭酸マグネシウム 450重量部メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 240重量部ヒドロキシプロピルセルロース 129重量部ケイヒ末 135重量部ニンジン末 225重量部カンゾウ末 225重量部D−マンニトール 適量 合 計 4860重量部処方例13 細粒剤日本薬局方製剤総則、「細粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1452mgの細粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、乾式法にて造粒した。その後、整粒し細粒剤を製した。この顆粒剤は、L−グルタミンとアルジオキサの分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部L−グルタミン 405重量部アルジオキサ 150重量部炭酸水素ナトリウム 1950重量部沈降炭酸カルシウム 300重量部炭酸マグネシウム 600重量部合成ケイ酸アルミニウム 24重量部ケイ酸アルミン酸マグネシウム 400重量部ヒドロキシプロピルセルロース 129重量部ケイヒ末 150重量部シュクシャ末 90重量部ケイヒ油 225重量部D−マンニトール 適量結晶セルロース 90重量部ステアリン酸マグネシウム 15重量部 合 計 4860重量部処方例14 顆粒剤日本薬局方製剤総則、「顆粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1452mgの顆粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、湿式法にて造粒した。その後、整粒し顆粒剤を製した。この顆粒剤は、L−グルタミンとアズレンスルホン酸ナトリウムの分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部L−グルタミン 900重量部アズレンスルホン酸ナトリウム 6重量部炭酸水素ナトリウム 1800重量部沈降炭酸カルシウム 540重量部炭酸マグネシウム 180重量部メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 600重量部メチルセルロース 21重量部カンゾウ末 4.5重量部低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 183重量部ヒドロキシプロピルスターチ 228重量部D−マンニトール 適量 合 計 4860重量部処方例14 顆粒剤日本薬局方製剤総則、「顆粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1500mgの顆粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、湿式法にて造粒した。その後、整粒し顆粒剤を製した。この顆粒剤は、マレイン酸トリメブチンと脂肪分解酵素の分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部マレイン酸トリメブチン 300重量部脂肪分解酵素(天野エンザイム株式会社 商品名「リパーゼAP6」(1g=6000〜7500単位)) 45重量部炭酸水素ナトリウム 300重量部沈降炭酸カルシウム 600重量部メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 240重量部メチルセルロース 21重量部カンゾウ末 150重量部ヒドロキシプロピルセルロース 163重量部カルメロース 81重量部ステアリン酸マグネシウム 3重量部D−マンニトール 適量 合 計 4500重量部処方例14 顆粒剤日本薬局方製剤総則、「顆粒」の製造方法に準じて以下の処方となるように、1包あたり1726mgの顆粒剤(1日3回、1回あたり1包を服用する顆粒剤)を製造した。より具体的には、全ての成分を混合し、湿式法にて造粒した。その後、整粒し顆粒剤を製した。この顆粒剤は、アルジオキサと脂肪分解酵素の分解が抑制され性状変化が抑制されていた。塩酸ピレンゼピン 45重量部アルジオキサ 150重量部脂肪分解酵素(天野エンザイム株式会社 商品名「リパーゼAP6」(1g=6000〜7500単位)) 60重量部ウルソデオキシコール酸 15重量部炭酸水素ナトリウム 2310重量部沈降炭酸カルシウム 600重量部ケイ酸アルミン酸マグネシウム 1000重量部メチルセルロース 21重量部ケイヒ末 270重量部チョウジ末 30重量部コウボク末 150重量部l−メントール 21重量部ジメチルポリシロキサン 75重量部 ヒドロキシプロピルスターチ 534重量部ヒドロキシプロピルセルロース 108重量部低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 108重量部D−マンニトール 適量 合 計 5178重量部 アルジオキサ及び塩酸ピレンゼピンを含む成分が一の製剤中に配合されてなる内服製剤。 製剤の形態が、錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、ドライシロップ剤、液剤、チュアブル剤、ゲル剤、リポソーム剤、エキス剤、チンキ剤、レモネード剤、及びゼリー剤からなる群より選ばれる、請求項1記載の内服製剤。 さらに、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、水酸化アルミナマグネシウム、ケイ酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、ヒドロタルサイト、及び水酸化カルシウムからなる群より選ばれる少なくとも1種以上の無機化合物を含有する、請求項1又は2記載の内服製剤。 塩酸ピレンゼピンとともに、アルジオキサを一の製剤中に配合することを特徴とする、内服製剤の安定化方法。


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