生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_老化防止など美容を目的とする皮膚外用剤。
出願番号:2004192504
年次:2006
IPC分類:A61K 8/00,A61Q 19/00,A61K 8/30,A61K 31/05,A61P 17/16


特許情報キャッシュ

藤井 政志 JP 2006016305 公開特許公報(A) 20060119 2004192504 20040630 老化防止など美容を目的とする皮膚外用剤。 藤井 政志 595000254 藤井 政志 A61K 8/00 20060101AFI20051216BHJP A61Q 19/00 20060101ALI20051216BHJP A61K 8/30 20060101ALI20051216BHJP A61K 31/05 20060101ALN20051216BHJP A61P 17/16 20060101ALN20051216BHJP JPA61K7/48A61K7/00 CA61K7/00 WA61K31/05A61P17/16 1 OL 3 4C083 4C206 4C083AC102 4C083AC122 4C083AC302 4C083AC471 4C083AC472 4C083AD352 4C083BB47 4C083CC02 4C083EE07 4C083EE12 4C083EE13 4C206AA01 4C206AA02 4C206CA19 4C206MA01 4C206MA04 4C206MA83 4C206ZA89 本発明は、種々の皮膚の老化を解消防止するための皮膚外用剤を提供する。 ユビキノンは一般的に美白皮膚外用剤や皺を改善する皮膚外用剤、または痩身を目的とする皮膚外用剤として多くの特許が出されている。 しかし、ユビキノンは、多くの基剤原料に溶解性が低く、皮膚外用剤に用いる時、配合する事が困難であった。 また、その独特の黄褐色の色調のため大量に配合する事も困難であった。 この問題を解決する方法として特許公表平10-509732に水溶性ユビキノン組成物、プロドラッグに関連した方法が報告されており、ユビキノールのC1およびC4位の可溶化部分を親水基で修飾し、水溶性を高めたとする特許も提出されている。 一般的に老化防止を目的にした時、ユビキノンよりも酸化還元電位の低いユビキノールの方が酸化防止の観点からより効果的であるにもかかわらず、ユビキノールを配合してなる化粧料に関する特許は提出されていない。また、しかしながら、特許公表平10-509732の方法は、生体内で親水基が除かれた後効果が現れるため、効果が劣る可能性が考えられ、また原料加工費が上昇する事や界面活性が上昇することから安全性上の問題点が発生すると考えられる。特許公表平10-509732 従来の技術では、ユビキノールを効果のある配合濃度で皮膚外用剤として配合する事が困難であった。10.0重量%以下の配合量でユビキノール(還元型ユビキノンまたは還元型ユビデカレノンまたは還元型コエンザイムQ10)を配合してなる老化防止など美容を目的とする皮膚外用剤。 本発明は、ユビキノンの溶解性の問題を解決し、より効果のある皮膚外用剤とする事が出来る。また、種々の化粧品基剤原料や有効性成分と併用する事によりさらに効果のある皮膚外用剤を得ることが可能である。 まずユビキノールの製造方法を記載する。 一般に生体内では、フラボタンパク質のFADH2によりユビキノールが作られるため、FADH2を用いる事も出来るが、実施例1では、亜ジチオン酸ナトリウムを用いた。 その式を示した。 ユビキノンは側鎖の長さにより分子量に幅があるためCOQ10と表示、ユビキノールをその還元型としてCOQ10・H2と表示した。その他の還元剤を用いる事も出来る。2COQ10+2Na2S2O4+4H2O→2COQ10・H2+4NaHSO3ユビキノンを溶媒に溶解後、亜ジチオン酸ナトリウム(ハイドロサルファイト)水溶液を徐々にユビキノン溶液に添加し、ユビキノンの特徴とする黄褐色が無くなるまで添加し、ユビキノール(還元型ユビキノン)を製造する。ユビキノンの溶媒として、ユビキノンの溶解性が高く、かつ溶媒自体が水溶性である以下の物質を用いる。アセトン、メタノール、エタノール、ブタノール、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、N−メチル−2−ピロリドン、1,2−ペンタンジオール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、エトキシジグリコール、エチレングリコールメチルエーテル、炭酸プロピレン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、メトキシグリコール等を用い、ユビキノンを溶解する。 溶媒としては、溶媒も含めて配合する事があるため、化粧品原料として認められている物が望ましい。実施例1では、N−メチル−2−ピロリドンを用いた。さらに、特別な溶媒を使用せずサイクロデキストリンや乳糖または有機酸により水可溶化処理をしたユビキノンを用いる事もできる。得られたユビキノールを含む反応液をそのまま化粧料に配合する事も可能であるが、その反応液に水を添加し生じる淡黄色の結晶を分取し、水で洗浄後、酸化しない状態で乾燥し、化粧料に配合する。ユビキノールの安定性を保つために、ビタミンCやポリフェノール類やその他還元剤と共に配合する事が望ましい。得られたユビキノールは、淡黄色の結晶で、その可視紫外線分光光度計によるスペクトル測定では、ユビキノンの特徴的な275nmの吸収スペクトルが消失し、285nmにスペクトルを認める。実施例1の亜ジチオン酸ナトリウム(ハイドロサルファイト)を用いたユビキノール(還元型ユビキノン)を配合してなる化粧料の処方を表1に記載する。ユビキノールの配合濃度としては、0.1%以上の添加がより望ましい有用性を得る事ができる。 実施例1を年齢35から45歳の女性6人に約1ヶ月にわたり使用させた結果、6例中4例が皮膚の明度や皺の改善について有用な事を認めた。 10.0重量%以下の配合量でユビキノール(還元型ユビキノンまたは還元型ユビデカレノンまたは還元型コエンザイムQ10)を配合してなる老化防止など美容を目的とする皮膚外用剤。 【課題】老化防止など美容を目的とする皮膚外用剤。【解決手段】10.0重量%以下の配合量でユビキノール(還元型ユビキノンまたは還元型ユビデカレノンまたは還元型コエンザイムQ10)を配合してなる老化防止など美容を目的とする皮膚外用剤。 ユビキノンは一般的に老化を改善する皮膚外用剤に配合されているが、老化防止を目的にした時、ユビキノンよりも酸化還元電位の低いユビキノールの方が酸化防止の観点からより効果的である事から、より効果の期待できるユビキノールを皮膚外用剤に配合したところ有用な皮膚外用剤を得た。【選択図】なし


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