生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_乳化ファンデーション
出願番号:2004043864
年次:2005
IPC分類:7,A61K7/021


特許情報キャッシュ

永井 裕子 JP 2005232092 公開特許公報(A) 20050902 2004043864 20040220 乳化ファンデーション 花王株式会社 000000918 特許業務法人アルガ特許事務所 110000084 有賀 三幸 100068700 高野 登志雄 100077562 中嶋 俊夫 100096736 的場 ひろみ 100101317 村田 正樹 100117156 山本 博人 100111028 永井 裕子 7A61K7/021 JPA61K7/021 6 OL 10 4C083 4C083AB011 4C083AB101 4C083AB111 4C083AB211 4C083AB212 4C083AB232 4C083AB241 4C083AB242 4C083AB281 4C083AB282 4C083AB362 4C083AB432 4C083AC122 4C083AC231 4C083AC291 4C083AC292 4C083AC392 4C083AC581 4C083AC582 4C083AC642 4C083AD152 4C083AD162 4C083AD172 4C083BB21 4C083BB44 4C083BB46 4C083CC12 4C083DD32 4C083EE10 本発明は、皮膚への刺激性が低く、高い紫外線防御効果とメイクアップ効果を有する油中水型乳化ファンデーションに関する。 ファンデーションは、シミ、ソバカス、色むら、毛穴などの肌の欠点を、粉体などによってカバーし、肌を美しく見せる化粧料である。中でも油中水型乳化ファンデーションは、高いカバー力を有し、肌なじみが良く、撥水性、耐水性、耐汗性が得られやすいことが知られている。また、ファンデーションは、日中、屋外で使用されることも多く、紫外線によって引き起こされる皮膚の黒化、炎症等の悪影響を防止するため、上記のようなメイクアップ効果に加え、紫外線防御効果をも有している。 一方、近年、アトピー性皮膚炎やストレス等による肌疾患などに悩まされている人が多く、肌が敏感な折りには普通の肌状態では影響ない人でも皮膚トラブルを引き起こす場合があり、皮膚への刺激のより低いファンデーションが望まれていた。 そこで、一般に低刺激性の乳化物を得るためには、これらの成分の含有量を少なくしたり他の成分に置き換えること、またpHを中性付近にする方法がとられている。例えば、特許文献1には、pHが7未満であり、アルキル変性カルボキシポリマーと、1気圧25℃に於いて流動性を有するHLB3〜7の非イオン界面活性剤とを含有する敏感肌用の水中油型乳化ファンデーションが記載されている。しかしながら、高い紫外線防御効果とメイクアップ効果の持続には油中水型乳化物が有利であり、無機紫外線散乱剤としては疎水化処理することが必要である。一方、油中水型乳化化粧料の製剤化において乳化安定性を高めるための方法として、pHが中性付近の塩を配合することが行なわれている(特許文献2)。しかしながら、依然として高い紫外線防御効果とメイクアップ効果を有しながら、皮膚への刺激性を低減するには十分ではなかった。特開平11−246356号公報特開平9−87160号公報 本発明は、皮膚への刺激性が低く、高い紫外線防御効果とメイクアップ効果を有する油中水型乳化ファンデーションを提供することを目的とする。 本発明者らは、油中水型乳化物に、疎水化処理した無機紫外線散乱剤と着色顔料を含有させ、乳化物中の水相をpH4〜6.4に調整した場合に、皮膚への刺激性が低く、高い紫外線防御効果とメイクアップ効果が得られることを見出した。 本発明は、無機紫外線散乱剤と着色顔料を2〜50質量%含有し、乳化物から分離される水相のpHが4〜6.4である油中水型乳化ファンデーションを提供するものである。 本発明の油中水型乳化ファンデーションは、これを塗布した際に皮膚への刺激性が低く、刺激感やかゆみなどの皮膚トラブルが起こりにくく、さらに無機紫外線散乱剤のみでの高い紫外線防御効果と、肌のシミ、ソバカス、色ムラ、毛穴等をカバーするメイクアップ効果とを得ることができる。 本発明の油中水型乳化ファンデーションは、油中水型乳化物から分離した水相のpHが4〜6.4であるため、ファンデーションが弱酸性を呈し、通常より刺激に対して敏感になっている皮膚状態であっても、皮膚に対する刺激性を低く抑えることができる。また、紫外線防御効果の持続性も高く、更にメイクアップ効果にも優れたものである。 本発明で用いる無機紫外線散乱剤は、平均粒子径が0.001〜0.15μm、特に0.003〜0.1μmの粉体であるのが好ましく、その形状としては、例えば粒状、球状、紡錘状、樹枝状、バルーン状等が挙げられ、好ましくは粒状、球状、紡錘状である。なお、平均粒子径は、電子顕微鏡写真で測定した粒子径の平均値をいう。 無機紫外線散乱剤としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム等の金属酸化物、更に炭化珪素が含まれる。これらのうち、酸化チタン及び酸化亜鉛が好ましく、これらは、白浮きの低減及び紫外線防御効果の向上を目的として、鉄、ジルコニウム、マグネシウム等の2価以上の金属を0.5〜3質量%含有したものを用いることもできる。 無機紫外線散乱剤は、1種以上を用いることができ、全組成中に1〜30質量%、特に3〜20質量%含有されるのが、十分な紫外線防御効果を示し、安定な乳化組成物を得るために好ましい。本発明においては、特に有機紫外線吸収剤を用いなくても十分な防御効果が得られるものである。 本発明で用いる着色顔料としては、酸化鉄(ベンガラ)、黄酸化鉄、黒酸化鉄、カーボンブラック、二酸化チタン、群青、紺青等の無機系顔料;赤色201号、赤色202号、赤色226号、黄色401号、青色404号等の有機顔料;赤色104号、赤色230号、黄色4号、黄色5号、青色1号等のレーキ顔料などが含まれる。 着色顔料は、1種以上を用いることができ、全組成中に1〜20質量%、特に2〜15質量%、更に3〜10質量%含有されるのが好ましい。 本発明において、無機紫外線散乱剤及び着色顔料は、疎水化処理を施したものを使用する。疎水化処理としては、通常の化粧料用粉体に種々の疎水化処理剤を用いて施されている方法、例えば、シリコーン処理、脂肪酸処理、ラウロイルリジン処理、界面活性剤処理、金属石鹸処理、フッ素化合物処理、レシチン処理及びナイロン処理、高分子処理等が含まれ、なかでもシリコーン処理、脂肪酸処理及びフッ素化合物処理が好ましい。 具体的には、シリコーン処理としては、例えば、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーン樹脂等による処理;脂肪酸処理としては、ミリスチン酸、ステアリン酸等による処理;フッ素化合物処理としては、パールフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルシラン等による処理が挙げられる。 疎水化処理剤の使用量は、処理前の粉体質量に対して0.5〜70質量%、特に2〜40質量%であるのが好ましい。疎水化処理方法は、例えば、疎水化処理剤を溶媒に溶解した溶液と粉体とを混合して乾燥させる方法や、粉体と疎水処理剤を混合して加熱する方法などが挙げられる。 また、酸化チタン及び酸化亜鉛を疎水化処理する場合には、粉体表面に酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム等で前処理を行い、粉体表面の活性を抑制した後、疎水化処理を行うのが好ましい。この前処理剤の使用量は、好適な疎水化処理粉体を得るために、処理前の粉体量に対して、0.5〜20質量%であるのが好ましい。 このような疎水化処理紫外線散乱剤の市販品としては、例えば、MT−500T、SMT−500SAS(以上、テイカ社)、TTO−55シリーズ、TTO−51シリーズ、TTO−S、TTO−Vシリーズ(以上、石原産業(株))等の酸化チタン;MZ300シリーズ、MZ500シリーズ、MZ700シリーズ(以上、テイカ社)等の酸化亜鉛が挙げられる。 本発明において、無機紫外線散乱剤及び着色顔料の含有量は、全組成中に合計で2〜50質量%であり、好ましくは3〜40質量%である。この範囲内であると、紫外線防御効果とメイクアップの持続性に優れ、さらに顔料等の粉体の分散状態が良く乳化安定性にも優れた化粧料が得られるものである。一方、2質量%未満では、十分な紫外線防御効果とメイクアップ効果が得られず、50質量%を超えると、安定な乳化物が得られ難くなる。 本発明の乳化ファンデーションは、上記無機紫外線散乱剤及び着色顔料以外に、通常の化粧料に用いられる粉体、例えば、タルク、セリサイト、カオリン、マイカ等の体質顔料;ベントナイト、ヒドロキシアパタイト、硫酸バリウム、窒化ホウ素等の無機粉末;酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆タルク、着色酸化チタン被覆雲母、酸化チタン・シリカ・酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆ガラス末、酸化鉄・酸化チタン被覆ガラス末、酸化チタン被覆シリカ末、酸化鉄被覆シリカ末、酸化チタン被覆アルミナ、酸化鉄・シリカ被覆アルミ末、酸化鉄・シリカ被覆酸化鉄、酸化チタン被覆合成マイカ、酸化鉄・酸化チタン被覆合成マイカ等のパール顔料;ナイロン、ポリエステル、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、シリコーン樹脂、シルク、セルロース積層フィルム末(ラメ材)、Nε−ラウロイル−L−リジン等の有機粉末などを含有することができる。さらに、これらの粉体は前記と同様に、疎水化処理したものであっても良い。 本発明の乳化ファンデーションの水相は、水を主成分とするものである。水以外の水相成分として、例えば1,3−ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコールのほか、通常化粧料に用いられる水溶性の成分を含有することができる。水相は、全組成中に5〜70質量%、特に10〜50質量%含有されるのが好ましい。 本発明の油中水型乳化ファンデーションは、乳化物から分離される水相のpHが、25℃において、4〜6.4、好ましくは5〜6.4ある。乳化物から分離される水相のpHがこの範囲内であることにより、乳化ファンデーションが弱酸性、すなわち該油中水型乳化物が弱酸性様の性質を有するため、乳化物を塗布した際に肌に対してマイルドであり、肌の弱い人にとっても刺激感やかゆみなどが起こりににくくなる。 乳化物から分離される水相のpHは、乳化ファンデーション中に含まれる無機紫外線散乱剤やその他の成分、例えば極性油剤等の種類や含有量に影響を受けることから、実際には配合前の水相のpHとは異なると考えられる。乳化物から分離される水相のpHを4〜6.4とするには、その油相中に分散している水相のpHを、一般的なpHの調整方法、例えばpH調整剤を使用する等により、調整することができる。用いるpH調整剤は、1質量%水溶液としたときのpHが6.4以下であるのが、配合が容易であることから好ましい。また、2種以上のpH調整剤を併用する場合は、pH調整剤の組成物としての濃度を1質量%としたときのpHが6.4以下であるのが好ましい。 pH調整剤としては、有機酸、無機酸及びこれらの塩から選ばれる少なくとも1種を用いるのが好ましい。 有機酸としては、例えば、アクリル酸、アスコルビン酸、安息香酸、アジピン酸、コハク酸、酢酸、シュウ酸、ニコチン酸、プロピオン酸、ピロリドンカルボン酸、フマル酸、フタル酸、マロン酸、酪酸、アスパラギン酸、グルタミン酸等が挙げられる。 無機酸としては、例えば、塩酸、硝酸、亜硝酸、硫酸、亜硫酸、リン酸、ホスホン酸、ホスフィン酸等が挙げられる。 有機酸又は無機酸の塩としては、例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウム等のアルカリ金属塩が挙げられ、具体的には、リン酸三ナトリウム、コハク酸二ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二カリウム等が挙げられる。 より安定に弱酸性のpHに調整できることから、有機酸としては、アジピン酸、コハク酸、シュウ酸、フマル酸、マロン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸が好ましく、無機酸としては、塩酸、硫酸、リン酸が好ましく、有機酸又は無機酸の塩としては、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウムが好ましい。 また、pH調整剤としては、乳化ファンデーションから分離した水相のpHが4〜6.4に調整され、そのpHが安定であれば、有機酸、無機酸又はこれらの塩以外の成分を含んでも良く、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、リシン、アルギニン等の塩基を更に添加し、水相を緩衝溶液とすることでpHを安定化することができる。 本発明の油中水型乳化ファンデーションを構成する油性連続相に含まれる油性成分としては、一般に化粧料に使用される液状、半固体及び固体状の、合成及び天然由来の油性成分、例えば炭化水素油、エステル油、動植物油、脂肪酸、高級アルコール、エーテル油、シリコーン油、フッ素油等が含まれる。 具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン等の炭化水素油;オクタン酸イソステアリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジグリセライド等の脂肪酸エステル油;オリーブ油、大豆油、ヒマシ油等の植物油;ミツロウ、ラノリン等の動物性油;ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸;セタノール、ステアリルアルコール等の高級アルコールなどが挙げられる。また、シリコーン油としては、揮発性及び不揮発性のシリコーン油が含まれ、例えばジメチルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アクリルシリコーン等が挙げられる。更に、フッ素油としてフッ素エーテル、パーフルオロアルキルエーテルシリコーン等のフッ素変性シリコーンなどが挙げられる。 これらの油性成分は、1種以上を用いることができ、全組成中に10〜80質量%、特に20〜60質量%、更に25〜55質量%含有されるのが好ましい。 更に、本発明においては、乳化剤として界面活性剤を用いることができる。例えば、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体、架橋型ポリエーテル変性シリコーン、架橋型アルキルポリエーテル変性シリコーン、セチルジメチコンコポリオール、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノオレイン酸ソルビタン、ステアリン酸グリセリル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ソルビタンセスキオレエート、モノオレイン酸ジグリセリル等を好適に用いることができる。 界面活性剤は、全組成中に、通常0.1〜10質量%、特に0.2〜5質量%含有するのが好ましい。 本発明の乳化ファンデーションは、更に、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、糖類、アミノ酸類、セラミド類及びセラミド類似構造物質等の保湿剤;ビタミン類、核酸類、植物抽出物等の生理活性成分;増粘剤、高分子ポリマー、分散剤、安定化剤、色素、着色剤、着香剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤等を含有することができる。 本発明の乳化ファンデーションは、油中水型乳化が可能な公知の方法により、乳液状、クリーム状、半固形状等の様々な形態に調製することができる。 また、炭素数2〜4のアルコール類、例えばエタノール、プロパノール等を含有しないのが好ましい。以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。<評価方法>(1)乳化ファンデーションの水相pH: 各乳化ファンデーション5gを超遠心(70000rpm、30分)にて遠心分離後、分離した水相について、pHメーターにてpH(25℃)を測定した。(2)皮膚刺激性: 乳化ファンデーションを、各々10名の女性パネラー(ファンデーションでかぶれ経験のある人)の顔に塗布し、日常生活(8時間塗布)を行った。その後、下記の項目について、下記の基準により皮膚刺激を評価し、皮膚刺激指数ののべ数を人数で割った値を皮膚刺激指数平均値とした。さらに、算出された皮膚刺激指数平均値より、皮膚刺激性の総合評価として示した。 (評価項目) 症状:紅斑、浮腫、刺激感、痒み。 (皮膚刺激指数) 指数値 皮膚状態 0 : 症状を認めず。 1 : わずかに症状発生。 2 : 明確に症状発生。 3 : 著しい症状発生。 (皮膚刺激性総合評価) ○ : 皮膚刺激指数平均値 0以上0.9以下。 △ : 皮膚刺激指数平均値 1.0以上1.9以下。 × : 皮膚刺激指数平均値 2.0以上。(3)紫外線防御効果: SPFアナライザー(Labsphere社、UV-1000S)を用い、各乳化ファンデーションのSPF値を測定した。(4)仕上がり: 専門パネラー10名が各乳化ファンデーションを使用し、シミ・ソバカス、くすみ等の色むら、及び毛穴等のカバー力を官能評価して、以下の基準で判定した。 (判定基準)◎:8名以上が良好と回答。○:5〜7名が良好と回答。△:2〜4名が良好と回答。×:1名以下が良好と回答。実施例1〜4及び比較例1〜2(乳液状ファンデーション) 表1に示す組成の乳液状ファンデーションを製造し、得られたファンデーションの水相pH、皮膚刺激性、紫外線防御効果、及び仕上がりを評価した。結果を表1に併せて示す。(製法) 成分(4)〜(13)をディスパー(2000rpm、15分間)にて均一に分散した後、成分(1)〜(3)を70℃で均一に混合溶解して得た油相を添加し、粉体を含む油相とする。これに別途70℃で均一溶解させた成分(14)〜(20)(水相)を添加することにより乳化させ、最後にホモミキサー(7000rpm、5分)で攪拌して、油中水型乳化ファンデーションを得た。 表1の結果より、本発明の油中水型乳化ファンデーションはいずれも、得られた乳化物から分離された水相のpHが4〜6.4であり、皮膚刺激性が低く、また、無機紫外線散乱剤のみで高い紫外線防御効果を示し、仕上がりも良好であった。実施例5(クリームファンデーション) 表2に示す組成のクリームファンデーションを製造した。 得られたクリームファンデーションから分離した水相のpHは5.9であり、皮膚への刺激性が少なく、高い紫外線防御効果を有し、良好な仕上がりであった。(製法) 成分(6)〜(13)をディスパー(2000rpm、15分)にて均一に分散した。そこに、あらかじめ70℃で均一に混合溶解した成分(1)〜(5)を添加し、油相とする。成分(14)〜(18)を70℃で均一溶解させた水相を、油相に添加し、ホモミキサー(7000rpm、5分)で攪拌して、油中水型乳化ファンデーションを得た。 疎水化処理した無機紫外線散乱剤と着色顔料を2〜50質量%含有し、乳化物から分離される水相のpHが4〜6.4である油中水型乳化ファンデーション。 無機紫外線散乱剤が、平均粒子径0.001〜0.15μmの疎水化処理酸化チタン及び疎水化処理酸化亜鉛から選ばれる少なくとも1種であり、無機紫外線散乱剤の含有量が1〜30質量%、着色顔料の含有量が1〜20質量%である請求項1記載の油中水型乳化ファンデーション。 更に、有機酸、無機酸及びこれらの塩から選ばれる少なくとも1種を含む請求項1又は2記載の油中水型乳化ファンデーション。 有機酸、無機酸及びこれらの塩が、アジピン酸、コハク酸、シュウ酸、フマル酸、マロン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、塩酸、硫酸、リン酸、リン酸二水素ナトリウム及びリン酸二水素カリウムから選ばれる少なくとも1種である請求項3記載の油中水型乳化ファンデーション。 有機酸、無機酸及びこれらの塩が、pH調整剤である請求項1〜4のいずれか1項記載の油中水型乳化ファンデーション。 炭素数2〜4のアルコール類を含まない請求項1〜5のいずれか1項記載の油中水型乳化ファンデーション。 【課題】 皮膚への刺激性が低く、高い紫外線防御効果とメイクアップ効果が得られる油中水型乳化ファンデーションの提供。 【解決手段】 疎水化処理した無機紫外線散乱剤と着色顔料を含む粉体を2〜50質量%含有し、乳化物から分離される水相のpHが4〜6.4である油中水型乳化ファンデーション。【選択図】 なし


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