生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_植物性カプセル
出願番号:2004036393
年次:2005
IPC分類:7,A61K9/48,A23L1/00,A23L1/30,A61J3/07,A61K7/00,A61K47/36


特許情報キャッシュ

金 そく煕 JP 2005225813 公開特許公報(A) 20050825 2004036393 20040213 植物性カプセル 篠崎香料株式会社 591072019 田中 政浩 100085109 金 そく煕 7A61K9/48A23L1/00A23L1/30A61J3/07A61K7/00A61K47/36 JPA61K9/48A23L1/00 CA23L1/30 BA61J3/07 DA61K7/00 KA61K7/00 TA61K47/36 1 OL 5 4B018 4B035 4C076 4C083 4B018MD33 4B018MD58 4B018ME14 4B018MF08 4B035LC06 4B035LE07 4B035LG20 4B035LG33 4B035LK04 4B035LP36 4C076AA56 4C076AA58 4C076DD38 4C076EE30 4C076EE57 4C076FF67 4C083AC122 4C083AD211 4C083AD212 4C083AD352 4C083CC01 4C083DD14 4C083EE09 4C083FF01 本発明は、各種医療製剤、健康食品、食品、化粧品等に使用されるカプセルに関するものである。 医療製剤等に使用されるカプセルは、毒性がないことはもとより、その内容物である医薬を品質を損なわないで保存できる機能のほか、被膜自体が安定であること、服用時に胃に到達後直ちに溶けること等が要求されている。 現在このような条件を満たす素材としてゼラチンが一般に使用されている。 ところが、ゼラチンは牛などの動物由来のものであるから、カプセルには、健康上より問題のない素材を用いることが好ましい。 本発明者は、前記の各種条件を満足し、ゼラチンよりさらに好ましい素材を種々検討の結果、大豆から抽出した水溶性多糖類にゲル化剤を加えることによってこの目的に適合するカプセルが得られることを見出して、本発明を完成するに至った。 すなわち、本発明は、水溶性大豆多糖類とゲル化剤よりなる植物性カプセルに関するものである。 本発明により、安全に問題がないばかりか健康上好ましく、しかも使用感のよいカプセルを提供することができる。 本発明のカプセルに使用される水溶性大豆多糖類は、大豆から水抽出しうるものであって、ゲル化剤でゲル化されるものである。例えば、大豆から大豆油と大豆蛋白を分離した、いわゆるオカラに水を加えて加熱抽出することができ、こうして得られた水溶性大豆多糖類は、ガラクトース、アラビノース、ガラクツロン酸等を主な構成糖とする分子量が5万〜100万程度のものである。 この水溶性大豆多糖類については、例えば、FFIJournal,Vol,208,No10,pp781−790,2003に記載されている。 ゲル化剤は水溶性多糖類を水溶液状態でゲル化を促進する機能を有するものであり、アルギン酸、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩等のアルギン酸塩、カラギーナン、キサンタンガム、グアガム、ジェランガム、ローカストビーンガム、アラビアガム、トラガカントガム、ガッチガム、寒天ガム、タラガム、カラヤガム、タマリンドガム、カヤ・グランディフォリアガム、コンニャクマンナン、ガラクトマンナン、ペクチン、デンプン、フノラン、アセタン、ウェラン、ラムサン、フルセレラン、スクシノグリカン、スクレログリカン、シゾフィラン、カードラン、プルラン、デキストラン等がある。好ましいものは、アルギン酸塩、カラギーナン、キサンタンガム、グアガム、ジャランガム、ローカストビーンガム等であり、硬カプセルでは特に好ましいものはジェランガム、軟カプセルではカラギーナン、ローカストビーンガム等である。ゲル化剤の添加量は大豆多糖類100重量部に対し0.01〜50重量部程度、好ましくは0.1〜30重量部程度が適当である。 金属イオン封鎖剤を加えることも好ましい。金属封鎖剤の例としては、EDTA、酢酸、クエン酸、グルコン酸、乳酸、酒石酸、リン酸、メタリン酸、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩等のこれらの酸の塩、ジヒドロキシエチルグリシン、レシチン、Β‐シクロデキスリン等を挙げることができ、好ましいものは、EDTA、クエン酸およびこれらの塩である。好ましい添加量は、大豆多糖類100重量部に対し5重量部以下、好ましくは0.01〜3重量部である。 可塑剤を加えることも好ましい。可塑剤の例としては、グリセリン、ソルビトール、パラベン、ポリエチレングリコール、蔗糖、果糖、コーンシロップ、スルホコハク酸ジオクチルNa、クエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル、1,2‐プロピレングリコール、グリセリンモノ、ジ、もしくはトリ酢酸エステル、天然ゴム等を挙げることができ、グリセリン、ソルビトール、パラベン等が好ましい。好ましい添加量は大豆多糖類100重量部に対し500重量部以下であり、好ましくは1〜200重量部である。 カプセルには、製造されたカプセルに内容物を充填する硬カプセルとカプセルで内容物を被色形成する軟カプセルがあるが、本発明のカプセルはそのいずれであってもよい。 軟カプセルは、例えばロータリー式自動軟カプセル製造機を用いるロータリーダイ法で製造することができる。この方法は、大豆多糖類を帯状シートに加工し、これを両側から一対の回転円筒型金型の間に送り込み、連動するポンプでカプセル内容物をダイキャビティ部の重なる帯状シートの間に圧入することによってカプセル剤を製造するものである。 大豆多糖類を帯状シートに加工するには、大豆多糖類粉末を適当な溶媒、例えば水に溶解し、脱泡後ドラム表面等に流延し、乾燥すればよい。乾燥後の好ましい水分量は10〜90重量%、特に好ましくは15〜80重量%である。 カプセルの製造にあたっては、2枚の帯状シートを回転する円筒型金型の両側から回転に従って互いに合わさるよう供給し、その合さる部分で中央からカプセル内容物が両金型間に形成されるキャビティー部を充満するよう圧入される。その際、帯状シートは加熱されており、回転円筒金型表面の凸状の歯と歯の圧切で接合部をヒートシールされてカプセル剤となる。このカプセル剤は相互間の粘着が起こらないようさらに乾燥することが好ましい。 硬カプセルは、棒体の光を大豆多糖類溶液に浸透後引上げることにより先端部に大豆多糖類溶液を付着させてこれを乾燥する方法など公知の方法で製造することができる。 水溶性大豆多糖類(不二製油(株)製品)、6.6kgを80℃で水80lに溶かし、これにゲル化剤としてカッパータイプのカラギーナン70%、ローカストビーンガム30%の混合物を2.1kgとグリセリンを12.5kgを添加溶解した。この溶液をドラム上に流延し、乾燥して、水分70〜80重量%の幅120mm、厚さ0.85〜0.9mmの帯状シートにした。 これをロータリー式自動軟カプル製造機に供給してカプセルを製造した。カプセルに充填する内容物にはコーンオイルに溶かしたビタミンEを用いた。 製造したカプセルは長径12mm、短径7mmの楕円球状であり、この軟カプセルはゼラチンを基材とする従来のものに比べて破壊強度及び被膜のシール性のいずれもが遜色ないものであった。 本発明のカプセルは、各種医療製剤をはじめとし、健康食品、食品等に幅広く利用できる。 水溶性大豆多糖類とゲル化剤よりなる植物性カプセル 【課題】 健康上問題がなく、使用感の優れた新たなカプセルを提供する。 【解決手段】 上記課題は、水溶性大豆多糖類とゲル化剤よりなる植物性カプセルによって解決される。 【選択図】 なし20040216A1633000173 硬カプセルは、棒体の先を大豆多糖類溶液に浸透後引上げることにより先端部に大豆多糖類溶液を付着させてこれを乾燥する方法など公知の方法で製造することができる。


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