タイトル: | 特許公報(B2)_消臭成分を含有する洗髪用化粧料及びこれを用いた頭髪処理法 |
出願番号: | 2003546949 |
年次: | 2010 |
IPC分類: | A61K 8/365,A61K 8/42,A61Q 5/02,A61Q 5/12 |
岡田 徹 JP 4558321 特許公報(B2) 20100730 2003546949 20021125 消臭成分を含有する洗髪用化粧料及びこれを用いた頭髪処理法 有限会社岡田技研 595029222 森岡 博 100085202 岡田 徹 JP 2001359183 20011126 20101006 A61K 8/365 20060101AFI20100916BHJP A61K 8/42 20060101ALI20100916BHJP A61Q 5/02 20060101ALI20100916BHJP A61Q 5/12 20060101ALI20100916BHJP JPA61K8/365A61K8/42A61Q5/02A61Q5/12 A61K 8/00-8/99 A61Q 1/00-99/00 A61L 9/00-9/04、9/14-9/22 特開2000−051336(JP,A) 特開昭60−136506(JP,A) 特開平10−045543(JP,A) 特開平10−236904(JP,A) 特開平07−165544(JP,A) 特開平08−109394(JP,A) 特開平08−198709(JP,A) 2 JP2002012252 20021125 WO2003045449 20030605 11 20050929 川島 明子 【技術分野】【0001】 本発明は消臭成分を含有する洗髪用化粧料及びこれを用いた頭髪処理法に関する。本発明に用いる消臭成分は種々の塩基性臭(アンモニアなど)や酸性臭(メルカプタンなど)に対し有効な消臭剤であり、体臭、汚物臭、その他の室内臭など日常生活に身近な臭気の除去に適し、特に頭髪へのパーマネントウェーブ処理の後に残留する処理剤の不快臭除去に有効である。また、本発明は前記消臭剤を含む洗髪化粧料、特にシャンプー、トリートメント剤(リンス剤)に関する。本発明の消臭剤は抗菌作用も有する。【背景技術】【0002】 国民の生活水準の向上に伴って、環境衛生に対する関心が高まり防臭、消臭が大きな関心となっている。従来、悪臭成分を低減する方法としては、強力な芳香剤により不快な臭気をマスキングする方法;活性炭、アルミナ、ゼオライト等の多孔質吸着剤により臭気を吸着するなどの物理的方法;触媒燃焼法やオゾンにより臭気成分を酸化する酸化法、化学薬品を用いた中和法などの化学的方法;あるいはバクテリアによる臭気成分の分解などの生物化学的方法等が知られている。【0003】 例えば、美容室などで頭髪にパーマネントウェーブ処理を施す場合、ウェーブの保存をよくするためチオグリコール酸アンモニウムなどが用いられる。かかる処理剤は、パーマ処理の完了後、酸処理(pH3程度)や還元処理、あるいは水洗により、ほとんどが頭髪より除去される。しかしながら、微量のチオグリコール酸アンモニウム成分がなお頭髪に残存し、このため2〜3日経過しても頭髪に特有の臭気が感じられる。【0004】 このようなパーマ処理後の残留臭気をはじめ、日常生活で実際に問題となる身近な悪臭は、塩基性臭気、酸性臭気及びこれらの混合臭気などがあり、種々の成分から構成されており、これらいずれの悪臭成分に対しても消臭効果のある消臭剤が求められている。【0005】 本発明の目的は、日常生活における種々の臭気、とりわけパーマネントウェーブ処理後の頭髪に残留する薬品臭の除去に適した消臭成分を含む洗髪用化粧料を提供することにある。本発明者は、前記の課題を解決すべく種々検討を重ねた。その結果、銅イオンなどの2価金属イオンと、オキシ酸、脂肪酸などの有機酸成分、又は特定のキレート剤との組み合わせによる消臭抗菌剤を用いることにより、パーマ処理後の臭気を有効に除去することができ、頭髪や皮膚に対する刺激も少ないとの知見を得た。【発明の開示】【0006】 本願の第1の発明は、消臭成分としてグルコン酸銅並びにココアミドプロピルベタイン及び2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインから選ばれた1種以上のベタイン化合物を含んでなるシャンプーやトリートメント剤などの洗髪用化粧料である。 また、本願の第2の発明は、頭髪にパーマネントウェーブを施した後、前記第1の発明の洗髪用化粧料を用いて洗髪を行う頭髪処理法である。 さらに、本願の第3の発明は、グルコン酸銅並びにココアミドプロピルベタイン及び2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインから選ばれた1種以上のベタイン化合物からなる消臭剤を繊維状物、粒状物、紙、不織布、織布、多孔質物質又は高分子フィルムの表面及び/又は内部に適用してなる消臭抗菌基材である。また、他にベタイン化合物、カルボニル化合物、α・オレフィン−無水マレイン酸共重合体を組み合わせてもよい。【発明の詳述】【0007】 本発明洗髪用化粧料の消臭成分である消臭剤(以下、単に消臭剤という)において、アミン、メルカプタンなどの酸性臭に対する有効成分は2価の金属イオンと考えられる。また、この消臭剤において、アンモニアなどの塩基性臭気に対する有効成分はオキシ酸根、脂肪酸根(radical)などと考えられる。【0008】 (a)金属化合物 2価金属イオンは種々の形態で導入することができるが、特に2価の金属酸化物、無機金属塩(硫酸塩など)、有機酸塩(オキシ酸金属塩、脂肪酸金属塩など)として導入することができる。これら2価の金属イオンにより主にアミン臭、メルカプタン臭などの酸性臭の消臭が可能となる。 かかる金属化合物の消臭剤中における配合量は、消臭剤の形態に応じて適宜に選択してもよいが、通常、消臭剤全量に対して0.01〜30重量%、好ましくは0.1〜5重量%である。また、洗髪用化粧料には0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜5重量%である。【0009】 金属酸化物 本発明の消臭抗菌剤で用いられる金属酸化物としては、酸化銅、酸化亜鉛、酸化鉄など、オキシ酸や脂肪酸の存在のもと溶液中で2価金属イオンを与える金属酸化物が挙げられる。【0010】 無機金属塩 本発明の消臭抗菌剤で用いられる2価金属の無機金属塩としては、硫酸塩、硝酸塩などが挙げられ、具体的には硫酸銅、硝酸銅、硫酸亜鉛、硫酸鉄などが挙げられる。これらはオキシ酸や脂肪酸の存在のもと溶液中で2価金属イオンを与える。【0011】 オキシ酸金属塩 有機酸塩のうちオキシ酸金属塩としては、オキシ酸銅、オキシ酸亜鉛、オキシ酸鉄などが挙げられる。これらオキシ酸金属塩のオキシ酸成分としては、グルコン酸などのアルドン酸のほか、糖酸等の糖類の酸化物、アスコルビン酸、デビドロアスコルビン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、グリコール酸、オキシ安息香酸、没食子酸、マンデル酸、トロバ酸などの種々のオキシ酸が挙げられる。これらのうち、グルコン酸、リンゴ酸、クエン酸が好ましく、特にグルコン酸が好ましい。したがって、グルコン酸銅、グルコン酸亜鉛が好ましい。【0012】 オキシ酸金属塩は市販のものを用いることができるが、この代わりにグルコン酸、糖酸、アルコルビン酸などのオキシ酸と、酸化銅、酸化亜鉛、酸化鉄などの前記の金属酸化物や無機金属塩を併用してもよい。このようにオキシ酸成分が共存すると2価の金属イオンが安定化し、高い金属イオン濃度が得られる。オキシ酸金属塩は単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。 グルコン酸銅、グルコン酸亜鉛などのグルコン酸金属塩は、アンモニア、メルカプタンなどのいずれの悪臭に対しても高い消臭作用を有し、優れた消臭剤、抗菌剤が得られる。【0013】 脂肪酸金属塩 有機酸塩のうち脂肪酸金属塩としては、炭素数1〜30の飽和又は不飽和の脂肪酸の金属塩が用いられる。具体的には酢酸、プロピオン酸、ウンデシレン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸などの飽和脂肪酸;あるいはオレイン酸、ソルビン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノール酸、アラキドン酸などの不飽和カルボン酸の金属塩などが好ましい。例えば亜鉛、銅、鉄、モリブデン、コバルト、アルミニウム、チタン、マンガン、ニッケル、銀などの金属塩が挙げられ、特に銅塩、亜鉛塩、鉄塩が好ましい。【0014】 脂肪酸金属塩は市販のものを用いることができるが、この代わりにパルミチン酸、ステアリン酸などの脂肪酸と、酸化銅、酸化亜鉛、酸化鉄など前記の金属酸化物や無機金属塩とを併用してもよい。このように脂肪酸金属塩は、アンモニア、メルカプタンなど塩基性、酸性の悪臭に対して優れた消臭作用を示す。これら脂肪酸金属塩は単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。【0015】 キレート剤 キレート剤としてはアミノ酸型キレート剤が好ましく、具体的にはヒドロキシエチルエチレンジアミントリアセテート、エチレンジアミンテトラアセテート、ニトリロトリアセテート、ジエチレントリアミンペンタアセテート、トリエチレンテトラアミンヘキサアセテート、ジカルボキシメチルグルタミン酸テトラナトリウム、ジビドロキシエチルグリシンなどがあげられる。本発明においては、キレート剤を加えることにより溶液中における消臭剤の金属成分濃度を高く維持することができる。これらの配合量は消臭剤100重量部に対し、0.1〜50、好ましくは1〜20重量部である。【0016】 (b)ベタイン化合物 本発明の消臭剤においては悪臭成分との接触効率の向上、消臭成分の溶液中における溶解性向上のため、前記消臭成分と共にベタイン化合物を用いるのが好ましい。かかるベタインとしては、ココアミドプロピルベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−ウンデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、N−ラウロイル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリビウムベタイン、ラウリン酸アミドピルベタイン等の種々のベタインが挙げられる。かかるベタイン化合物の配合量は、グルコン酸金属塩などの消臭成分100重量部に対し10〜300重量部、好ましくは40〜200重量部である。【0017】 (c)カルボニル化合物 さらに他の発明では消臭剤に更にケトカルボン酸、アルデヒド酸などのカルボニル化合物を配合してもよい。かかるカルボニル化合物としては、グリセリンアルデヒド、ピルビン酸、レブリン酸、アルデヒドノナン酸、グリオキシル酸、アルデヒド酸などが挙げられる。これらの配合により塩基性、酸性臭の除去率の向上をはかることができる。 これらカルボニル化合物の配合量は、グルコン酸金属塩などの消臭剤成分100重量部に対して、5〜100重量部、好ましくは10〜200重量部である。【0018】 (d)α・オレフィン−無水マレイン酸共重合体 本発明の消臭剤には、金属イオンを分散し、酸性臭及び塩基性臭の除去効率を向上させるため、さらにα・オレフィン−無水マレイン酸共重合体を配合してもよい。かかる樹脂としては、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体などが挙げられる。メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体の代表的なものとしては、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸との交互共重合体でVEMAの製品名にてダイセル化学工業(株)より市販されている種々の分子量の製品などが挙げられる。また、前記イソブチレン−無水マレイン酸共重合体の代表的なものとしては、イソブチレンと無水マレイン酸との交互共重合体で、イソバンの製品名で(株)クラレにより市販されている種々の分子量の製品などが挙げられる。【0019】 さらに、これらα・オレフィン−無水マレイン酸共重合体と、銅化合物(例:酸化銅)及び/又は亜鉛化合物(例:酸化亜鉛)などとを反応させて得られた反応生成物を添加してもよい。これら共重合体中の無水マレイン酸構造単位には、少なくとも一部に銅、亜鉛などの金属が結合している。これら共重合体の配合量は、グルコン酸金属塩などの消臭剤成分100重量部に対して、1〜300重量部、好ましくは5〜100重量部である。【0020】 本発明の消臭剤は、パーマ後の残留臭気をはじめ、日常生活で問題となる身近なアンモニアなどの塩基性臭気およびメルカプタンなどの酸性臭気のいずれに対しても優れた吸着力、消臭効果を示す。さらに、ベタイン、脂肪酸金属塩、無機金属化合物及びカルボニル化合物などを配合することにより、硫化水素やメルカプタンなどのイオウ系の悪臭原因物質を一層効果的に吸収する。【0021】 (製造法) 本発明消臭剤の製造にあたっては、消臭成分である酸化金属、無機金属塩、有機酸金属塩などの2価金属の化合物に、さらには必要に応じて、ベタイン、カルボニル化合物、無水マレイン酸系共重合体などを、適宜の媒体中に分散又は溶解し液状で使用することができる。【0022】 消臭剤の調製に用いる前記溶媒としては、各成分を溶解するものであれば特に限定されず、例えば水、メチルアルコール、エチルアルコールなどのアルコール類、ジメチルホルムアルド、ジメチルスルフオキサイドなどが挙げられる。これら溶媒の使用量は、消臭成分1重量部に対して2〜50重量部が好ましい。【0023】 本発明の消臭剤は、洗髪用化粧料をはじめ種々の毛髪処理剤、例えばシャンプー、トリートメント剤、ヘアスプレー、ヘアミルク、ブロー剤などに配合することができ、また他の化粧料に配合してもよい。シャンプー、トリートメントなどの洗髪化粧料、毛髪処理剤を製造するには、前記の消臭剤を公知の洗髪化粧料成分、毛髪処理成分に添加混合すればよい。かかる洗髪剤、毛髪処理剤には消臭剤のほか、その剤型に応じた公知の界面活性剤、香料、色素、油分、殺菌剤などを配合してよい。【0024】 さらに、この消臭剤を繊維やフィルムの表面に塗布したり、フィルム中に混合するなどして周囲の環境の消臭を行ってもよい。すなわち、本発明消臭剤は、シート状、糸状などの種々の形状の基材上に層状に塗布したり、あるいは含浸させて消臭用組成物の表面積を増大させ消臭作用の向上をはかることもできる。このような基材としては、不織布、織布;糸、モノフィラメントなどの繊維状物、粒状物、紙又はゼオライト、セピオライト、ケイソウ土、活性炭等の多孔質物質などが単独で、または併用して用いられる。【0025】 消臭剤を種々の基材に適用する場合、風合いや外観の調製、あるいはシート状や糸状の成形物からなる基材への付着、塗布のために、さらに種々の接着性の素材を配合してもよい。このような基材として適宜の高分子化合物を用いることができ、例えば、酢酸ビニル−アクリル系共重合体、ポリビニルアルコール、ウレタン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、カルボキシメチルセルロースなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、混合してもよい。【0026】 本発明消臭剤の他の使用形態としては、種々の高分子化合物に分散、混合したり、あるいはベースポリマーと相互に溶解させてポリマーブレンドとし、この混合物をシート、フィルムなどとしてもよい。【実施例】【0027】 つぎに本発明を実施例及び参考例にもとづき、さらに具体的に説明する。これらにおいて配合量は重量%である。【0028】 [参考例1] 酸化銅1.0g及びエチレンジアミンテトラアセテート(EDTA)5.0gを水に加えて分散、攪拌し全体で100gとした。得られた消臭液をちり紙(10×10cm)に噴霧し含浸させた(付着量:1ml)。このちり紙を80℃にて1時間乾燥し消臭紙を得た。 この消臭液をテフロン(登録商標)製の容器(容量5L)に入れ、アンモニア(500ppm)5L及び硫化水素(100ppm)5Lに調製した窒素ガスを封入した。容器内の気体濃度の変化を経時的に測定した。結果を表1に示す。【0029】 [参考例2〜4] 表1に示す成分を用いて消臭剤を調製したこと以外は、参考例1と同様にして各消臭剤を製造した。これをちり紙に噴霧して消臭紙を得た。参考例1と同様にして消臭テストを行った結果を表1に示す。【0030】 [表1]【0031】 [参考例5] グルコン酸銅4.0gを水に加えて分散、攪拌し全体で100gとした。得られた消臭液をちり紙(10×10cm)に噴霧し含浸させた(付着量:1ml)。このちり紙を80℃にて1時間乾燥し消臭紙を得た。この消臭液をテフロン(登録商標)製の容器(容量5L)に入れ、アンモニア(500ppm)5L及び硫化水素(100ppm)5L又はさらに酢酸(20ppm)5Lに調製した窒素ガスを封入した。容器内の気体濃度の変化を経時的に測定した。結果を表2に示す。【0032】 [実施例1〜3、参考例6〜11] 表2及び表3に示す成分を用いて消臭剤を調製したこと以外は、参考例5と同様にして各消臭剤を製造した。これをちり紙に噴霧して消臭紙を得た。参考例5と同様にして評価した結果を表2及び表3に示す。【0033】 [表2]【0034】 [表3]【0035】 [実施例4] (シャンプー) 消臭剤組成 重量%グルコン酸銅 52−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチル−イミダゾリニウムベタイン 10ピルビン酸 1精製水 残部 シャンプー成分 重量%アルキル硫酸トリエタノールアミン 25ポリオキシエチレンアルキル(12,13)エーテル硫酸ナトリウム 15ヤシ油肪酸ジエタノールアミド 5食塩 1プロピレングリコール 5精製水 残部【0036】 上記の各成分を混合攪拌し、消臭剤及びシャンプー基剤を調製した。ついで、このシャンプー基剤97.5gに消臭剤2.5g加えて消臭剤配合シャンプーを調製した。このシャンプーを、通常のパーマネント処理(チオグリコール酸アンモニウム処理を含む)を行った後の、最後の洗髪に使用した。シャンプー後、チオグリコール酸アンモニウムの臭いの残留について官能試験を行った。テストは20人ずつ、このシャンプーを使用した人と使用しない人に分けてテストした。このシャンプーを使用した人はいずれも処理剤の臭気が感じられず、一方使用しなかった人にはいずれも処理剤の臭気が残留していた。【0037】 [実施例5〜7、参考例12〜22] (シャンプー) 実施例4における消臭剤を各々実施例1〜3、参考例1〜11の消臭剤に代えた以外は同様にしてシャンプーを製造した。実施例4と同様にして評価を行ったところ残留臭気はなくいずれも良好な結果を得た。【0038】 [参考例23] (トリートメント剤) 毛髪用トリートメント成分 重量%ビニルピロリドン−ジメチルアミノエチルメタクリレートの共重合の四級化物 25臭化セチルトリメチルアンモニウム 10精製水 残部【0039】 上記の各成分を混合攪拌し、消臭剤及びトリートメント基剤を調製した。ついで、このトリートメント基剤97.5gに、実施例4で調製した消臭剤2.5g加えて消臭剤配合のトリートメント剤を調製した。このトリートメント剤を、通常のパーマネント処理(チオグリコール酸アンモニウム処理を含む)を行い洗髪した後のトリートメント処理に使用した。毛髪のトリートメント後、チオグリコール酸アンモニウム臭の残留について実施例1と同様の官能試験を行ったところ残留臭気はなく同様の良好な結果を得た。【産業上の利用可能性】【0040】 本発明の消臭剤は、皮膚や頭髪など人体に対する刺激、影響が少なく、特にパーマネント処理後の頭髪のアンモニア臭の除去に優れた効果を有する。 消臭成分としてグルコン酸銅並びにココアミドプロピルベタイン及び2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインから選ばれた1種以上のベタイン化合物を含んでなる洗髪用化粧料。 頭髪にパーマネントウェーブを施した後、請求項1の洗髪用化粧料を用いて洗髪を行うことを特徴とする頭髪処理法。