タイトル: | 公開特許公報(A)_オキシメタゾリン含有組成物 |
出願番号: | 2003304945 |
年次: | 2005 |
IPC分類: | 7,A61K31/4174,A61K9/08,A61K47/18,A61K47/22,A61P11/02,A61P25/02,A61P27/14,A61P29/00 |
大久保 修志 瀬戸 忠史 JP 2005075735 公開特許公報(A) 20050324 2003304945 20030828 オキシメタゾリン含有組成物 ロート製薬株式会社 000115991 田村 恭生 100068526 高山 裕貢 100103230 齋藤 みの里 100087114 大久保 修志 瀬戸 忠史 7A61K31/4174A61K9/08A61K47/18A61K47/22A61P11/02A61P25/02A61P27/14A61P29/00 JPA61K31/4174A61K9/08A61K47/18A61K47/22A61P11/02A61P25/02 104A61P27/14A61P29/00 6 OL 17 4C076 4C086 4C076AA12 4C076BB24 4C076CC03 4C076CC04 4C076CC10 4C076DD51 4C076DD60 4C076EE37 4C076FF12 4C076FF14 4C076FF16 4C076FF43 4C076FF57 4C076FF61 4C076FF68 4C076GG43 4C086BC38 4C086MA02 4C086MA03 4C086MA05 4C086MA17 4C086MA58 4C086NA02 4C086NA03 4C086NA10 4C086ZA33 4C086ZA34 4C086ZA41 4C086ZB11 4C086ZB13 本発明は、有効成分として少なくともオキシメタゾリン又はその塩を含有する組成物に関し、さらに詳細には、該有効成分の安定性及び官能性に優れた組成物に関する。 オキシメタゾリンはナファゾリンやテトラヒドロゾリンと同様、イミダゾリン系化合物に属し、交感神経刺激作用を有する血管収縮剤として、点眼薬、点鼻薬等の医薬品に配合されている。例えば、海外において、充血除去や目の痒みの減少を効能とするオキシメタゾリン含有点眼薬が市販されている。オキシメタゾリンは、ナファゾリンやテトラヒドロゾリンに比べて長時間の充血除去効果があると報告されている反面、熱安定性が悪く、また点眼時に特有の不快感を伴うことが臨床試験で指摘されており、一過性の局所刺激作用があることも知られている(非特許文献1)。このような問題が解決されれば、配合量や適用対象が制限されず、その優れた作用を充分に活用することができると考えられる。ところで、低いpH域では比較的安定であるが低刺激性の中性pH域では不安定であるという問題点を有する塩酸テトラヒドロゾリンに関して、タウリン(特許文献1)や、ビタミンE類とクエン酸及び/又はクエン酸塩(特許文献2)を配合すると安定化できるとの報告がある。しかし、これらの文献にはオキシメタゾリンの熱不安定性を解消する方法は何ら記載されていない。 オキシメタゾリン点眼時の不快感についてはホウ酸緩衝剤で緩和されるとの報告がある(非特許文献2)。しかし、この文献には安定性の向上については何ら記載されていない。 従って、有効成分としてオキシメタゾリンを含有する組成物中での該有効成分の熱安定性を高め、かつ点眼時又は点鼻時の不快感を解消するための方法が求められている。特開平09−48729号公報特開平09−169642号公報MARTINDALE, The Extra Phrmacopoeia 33th Edition, The Pharmaceutical Press, 2002Pharmatherapeutica, Vol.2, No.6, 1980 本発明は、オキシメタゾリンの安定性及び官能性が改善されている組成物を提供することを目的とする。 本発明者らはオキシメタゾリン又はその塩にアミノ酸等を配合すると熱安定性が向上し、また、点眼時又は点鼻時の不快感が解消されることを見出し、本発明を完成した。 すなわち、本発明は、(a)オキシメタゾリン又はその塩と、(b)アミノ酸類及びアラントインからなる群から選択される1種以上の成分とを含有することを特徴とする、オキシメタゾリン含有組成物を提供するものである。 本発明の組成物は、オキシメタゾリン又はその塩が有効である任意の形態であってよいが、通常、オキシメタゾリンの安定性が問題となる水性組成物であることが好ましい。より好ましくは、本発明組成物は、オキシメタゾリン又はその塩が汎用される眼科及び耳鼻科領域で用いられる粘膜適用のための組成物であり、具体的には点眼薬、洗眼薬、眼軟膏、点鼻薬、洗鼻薬等が例示される。 本発明組成物に配合されるオキシメタゾリンは、遊離形、又は医薬上、薬理学的に又は生理学的に許容される塩の形であってよい。塩としては、有機酸との塩[例えば、モノカルボン酸塩(酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、酪酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩など)、多価カルボン酸塩(フマル酸塩、マレイン酸塩など)、オキシカルボン酸塩(乳酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、マロン酸塩など)、有機スルホン酸塩(メタンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、トシル酸塩など)など]、無機酸との塩(例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩など)、有機塩基との塩(例えば、メチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、ピペラジン、ピロリジン、トリピリジン、ピコリンなどの有機アミンとの塩など)、無機塩基との塩[例えば、アンモニウム塩;アルカリ金属(ナトリウム、カリウムなど)、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウムなど)、アルミニウムなどの金属との塩など]などが例示できる。中でも無機酸との塩が好ましく、特に塩酸オキシメタゾリンがより好ましい。また、オキシメタゾリン又はその塩は、水和物の形態であってもよい。 本発明組成物には、オキシメタゾリン又はその塩を、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。 本発明組成物中のオキシメタゾリン又はその塩の含有量は、当該技術分野で通常用いられている範囲内であれば特に限定されない。 本発明組成物中のオキシメタゾリン又はその塩の含有量は、通常0.0005〜0.5重量%、好ましくは0.001〜0.2重量%、さらに好ましくは0.002〜0.1重量%である。点眼薬又は点鼻薬である場合、オキシメタゾリン又はその塩の含有量は、通常、0.001-0.5重量%、好ましくは0.01〜0.2重量%、さらに好ましくは0.01〜0.1重量%、洗眼薬である場合、通常、0.0005〜0.05重量%、好ましくは0.001〜0.02重量%、さらに好ましくは0.002〜0.01重量%とすることができる。オキシメタゾリンの配合量が0.0005重量%未満では、十分な充血除去効果が得られず、0.5%重量%を超えると作用に対する耐性が生じてくるので好ましくない。 本発明組成物に配合される「アミノ酸類」とは、アミノ酸又はその塩、及びアミノ酸類似体を包含し、分子内にアミノ基とカルボキシル基又はスルホン基を有する化合物又はその誘導体を意味する。具体的にはアミノ酸又はその塩、ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸、ヘパリンなどのムコ多糖又はその誘導体又はそれらの塩が例示される。アミノ酸又はその塩は、例えば、グリシン、アミノ酪酸、アミノ吉草酸、アミノカプロン酸等のモノアミノモノカルボン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸等のモノアミノジカルボン酸又はそれらの塩、アルギニン、リジン等のジアミノモノカルボン酸又はそれらの塩、タウリン(アミノエチルスルホン酸)等である。具体例として、グリシン、アラニン、γ―アミノ酪酸、γ―アミノ吉草酸、イプシロンアミノカプロン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、タウリン(アミノエチルスルホン酸)又はそれらの塩等が挙げられる。 本発明組成物中のアミノ酸類の含有量は、剤形に応じて、例えば眼科的、耳鼻科的に許容される濃度範囲であれば特に限定されない。しかし、本発明の目的をより十分に達成するためには、本発明の組成物はアミノ酸類を、通常、0.0001重量%以上、好ましくは0.0005重量%以上、さらに好ましくは、0.002重量%以上含有する。一方、製剤化の容易性を考慮すると、組成物中のアミノ酸類の含有量は、通常、10重量%以下、好ましくは8重量%以下、さらに好ましくは5重量%以下である。 より具体的には、本発明成物が点眼薬又は点鼻薬である場合、アミノ酸類の含有量は、0.001〜10重量%、好ましくは0.005〜8重量%、より好ましくは0.02〜5重量%であり、洗眼薬である場合、0.0001〜2重量%、好ましくは0.0005〜1重量%、より好ましくは0.002〜0.5重量%である。 アミノ酸の塩は、医薬上、薬理学的に又は生理学的に許容される塩を含む。そのような塩としては、有機酸との塩[例えば、モノカルボン酸塩(酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、酪酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩など)、多価カルボン酸塩(フマル酸塩、マレイン酸塩など)、オキシカルボン酸塩(乳酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、マロン酸塩など)、有機スルホン酸塩(メタンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、トシル酸塩など)など]、無機酸との塩(例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩など)、有機塩基との塩(例えば、メチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、ピペラジン、ピロリジン、トリピリジン、ピコリンなどの有機アミンとの塩など)、無機塩基との塩[例えば、アンモニウム塩;アルカリ金属(ナトリウム、カリウムなど)、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウムなど)、アルミニウムなどの金属との塩など]などが例示でき、化合物によって適宜選択される。例えば、モノアミノジカルボン酸の場合は、無機塩基との塩が好ましく、特にアルカリ金属塩やアルカリ土類金属塩が好ましい。 特に好ましいアミノ酸又はその塩は、グリシン、アラニン、γ―アミノ酪酸、γ―アミノ吉草酸、イプシロンアミノカプロン酸、アスパラギン酸ナトリウム、アスパラギン酸カリウム、アスパラギン酸マグネシウム、アスパラギン酸カルシウム、L−アスパラギン酸マグネシウム・カリウム(等量混合物)、グルタミン酸、塩酸グルタミン酸、グルタミン酸マグネシウム、タウリン(アミノエチルスルホン酸)等であり、グリシン、γ―アミノ酪酸、γ―アミノ吉草酸、イプシロンアミノカプロン酸、アスパラギン酸カリウム、アスパラギン酸マグネシウム、L−アスパラギン酸マグネシウム・カリウム(等量混合物)、タウリン(アミノエチルスルホン酸)等がより一層好ましい。なお、本発明のアミノ酸は、D体、L体、DL体のいずれでもよい。 アミノ酸又はその塩は、単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。本発明組成物中のアミノ酸又はその塩の含有量は、剤形に応じて、例えば眼科的、耳鼻科的に許容される濃度範囲であれば特に限定されない。しかし、本発明の目的をより十分に達成するためには、本発明の組成物はアミノ酸又はその塩を、通常、0.002重量%以上、好ましくは0.01重量%以上、さらに好ましくは、0.05重量%以上含有する。一方、製剤化の容易性を考慮すると、組成物中のアミノ酸又はその塩の含有量は、通常、10重量%以下、好ましくは8重量%以下、さらに好ましくは5重量%以下である。 より具体的には、本発明成物が点眼薬又は点鼻薬である場合、アミノ酸又はその塩の含有量は、0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜8重量%、より好ましくは0.2〜5重量%であり、洗眼薬である場合、0.002〜2重量%、好ましくは0.01〜1重量%、より好ましくは0.05〜0.5重量%である。 本発明組成物に配合されるムコ多糖の例として、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ヘパリン又はそれらの塩等が挙げられる。コンドロイチン硫酸、コンドロイチン硫酸A、コンドロイチン硫酸C、コンドロイチン硫酸Aナトリウム、コンドロイチン硫酸Cナトリウム、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、ヘパリンナトリウムが好ましい。ムコ多糖類は、単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。本発明組成物中のムコ多糖類の含有量は、剤形に応じて、例えば眼科的、耳鼻科的に許容される濃度範囲であれば特に限定されない。しかし、本発明の目的をより十分に達成するためには、本発明組成物はムコ多糖を、通常、0.0001重量%以上、好ましくは0.0005重量%以上、さらに好ましくは0.002重量%以上含有する。一方、製剤化の容易性を考慮すると、組成物中のムコ多糖の含有量は、通常、3重量%以下、好ましくは2重量%以下、さらに好ましくは1重量%以下である。 より具体的には、本発明の組成物が点眼薬又は点鼻薬である場合、ムコ多糖の含有量は、0.001〜3重量%、好ましくは0.005〜2重量%、より好ましくは0.02〜1重量%であり、洗眼薬である場合、0.0001〜0.3重量%、好ましくは0.0005〜0.2重量%、より好ましくは0.002〜0.1重量%である。 本発明組成物に配合されるアラントインは、医薬品、医薬部外品、化粧料等に用いられるものから、眼科的又は耳鼻科的に許容されることを条件として、適宜選択される。本発明組成物中のアラントインの含有量は、剤形に応じて、例えば眼科的、耳鼻科的に許容される濃度範囲であれば特に限定されない。しかし、本発明の目的をより十分に達成するためには、本発明組成物は、アラントインを、通常、0.0002重量%以上、好ましくは0.001重量%以上、さらに好ましくは0.005重量%以上含有する。一方、製剤化の容易性を考慮すると、組成物中のアラントインの含有量は、通常、2重量%以下、好ましくは1重量%以下、さらに好ましくは0.5重量%以下である。 より具体的には、本発明組成物が点眼薬又は点鼻薬である場合、アラントインの含有量は、0.002〜2重量%、好ましくは、0.01〜1重量%、より好ましくは0.05〜0.5重量%であり、洗眼薬である場合、0.0002〜0.2重量%、好ましくは0.001〜0.1重量%、より好ましくは0.005〜0.05重量%である。 本発明組成物には、アミノ酸類及びアラントインを、単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。 本発明組成物中では、後述の保存安定性加速試験(60℃、10日間)の結果から明らかなように、オキシメタゾリンの熱安定性が高く、また官能試験の結果から明らかなように、点眼時や点鼻時の不快感が殆ど解消されている。 従って、本発明はまた、オキシメタゾリン又はその塩を含有する組成物に、アミノ酸類及びアラントインからなる群から選択される1種以上の成分を配合することを特徴とする、該組成物中のオキシメタゾリン又はその塩の安定性を改善する方法を提供するものである。さらに、本発明は、オキシメタゾリン又はその塩を含有する粘膜適用のための組成物に、アミノ酸類及びアラントインからなる群から選択される1種以上の成分を配合することを特徴とする、該組成物の官能性を改善する方法を提供するものである。 本発明組成物には、さらにキレート剤を配合してもよく、そうすることにより、オキシメタゾリン又はその塩の安定性及び官能性の改善効果を高めることができる。かかるキレート剤は、製薬上許容されるものであれば特に制限されないが、エデト酸(エチレンジアミン四酢酸,EDTA)、エチレンジアミン二酢酸(EDDA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、N−(2−ヒドロキシエチル)イミノ二酢酸(HIDA)、クエン酸、酒石酸、コハク酸又はこれらの塩などが例示できる。キレート剤の塩は、薬理学的又は生理学的に許容される塩であり、前記アミノ酸の項で例示した塩と同様の塩が使用できる。これらのキレート剤は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。 これらのキレート剤のうち、エチレンジアミン四酢酸、クエン酸及びこれらの塩[エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム・二水和物(エデト酸ナトリウム)など]が好ましい。 本発明組成物中におけるキレート剤の含有量は、通常、0.0001〜1重量%、好ましくは0.0001〜0.5重量%、さらに好ましくは0.001〜0.3重量%程度である。 本発明組成物には、本発明の目的に反しない限り、上記した成分のほかに、種々の成分を組み合わせて含有させることができる。そのような成分としては、例えば、眼筋調節薬成分、抗炎症薬成分、収斂薬成分、抗ヒスタミン薬成分、ビタミン類、抗菌薬又は殺菌薬成分、糖類、局所麻酔薬成分、ステロイド成分、無機塩類などが挙げられ、好適な成分として、次のような成分が例示できる。 眼筋調節薬成分:アセチルコリンと類似した活性中心を有するコリンエステラーゼ阻害剤、例えば、メチル硫酸ネオスチグミンなどの第4級アンモニウム化合物及びそれらの塩など。 抗炎症薬成分:ベルベリン、グリチルリチン酸、リゾチーム、アズレンスルホン酸及びこれらの薬理学的に許容される塩(例えば、塩化ベルベリン、硫酸ベルベリン、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸アンモニウム、塩化リゾチーム、アズレンスルホン酸ナトリウム)など。 収斂薬成分:亜鉛及びそれらの塩(例えば、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛)など。 抗ヒスタミン薬成分又は抗アレルギー薬成分:例えば、クロルフェニラミン、ジフェンヒドラミン、イプロヘプチン、エメダスチン、クレマスチン、アゼラスチン、レボカバスチン、オロパタジン、クロモグリク酸、トラニラスト、アンレキサノクス、メキタジン、ロラタジン(loratadine)、フェキソフェナジン(fexofenadine)、セチリジン(cetirizine)、イブジラスト、スプラタスト、ペミロラスト、及び薬理学的に許容される塩(例えば、マレイン酸クロルフェニラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸イプロヘプチン、フマル酸エメダスチン、フマル酸クレマスチン、塩酸アゼラスチン、塩酸レボカバスチン、塩酸オロパタジン、クロモグリク酸ナトリウムなど)など。 ビタミン類:例えば、ビタミンA類(例えば、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールなど)など、ビタミンB類(例えば、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、塩酸ピリドキシンなど)、ビタミンC類[アスコルビン酸及びその誘導体、エリソルビン酸及びその誘導体及びその薬理学的に許容される塩類(例えば、アスコルビン酸ナトリウム、エリソルビン酸ナトリウムなど)など]、ビタミンE類[例えば、トコフェロール及びその誘導体、ユビキノン誘導体及びその薬理学的に許容される塩類(酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、コハク酸トコフェロール、コハク酸トコフェロールカルシウムなど)など。 抗菌薬又は殺菌薬成分:例えば、スルホンアミド類(例えば、スルファメトキサゾール、スルフイソキサゾール、スルフイソミジン及び薬理学的に許容される塩(スルファメトキサゾールナトリウム、スルフイソミジンナトリウムなど)など)、アクリノール、第4級アンモニウム化合物(例えば、ベンザルコニウム、ベンゼトニウム、セチルピリジニウム)及び薬理学的に許容される塩(塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、臭化セチルピリジニウムなど)、アルキルポリアミノエチルグリシン、ニューキノロン剤(ロメフロキサシン、レボフロキサシン、シプロフロキサシン、オフロキサシン、ノルフロキサシン、塩酸シプロフロキサシンなど)、ビグアニド類(ポリヘキサメチレンビグアニド、クロルヘキシジン又はその塩など)、ベルベリン又はその塩、塩化ポリドロニウム、Glokill(商品名、ローディア社製、例えば、Glokill PQ)、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド、ポリ[オキシエチレン(ジメチルイミニオ)エチレン−(ジメチルイミニオ)エチレンジクロリド]、パラベン類(アミノ安息香酸メチル、アミノ安息香酸エチルなど)など。 糖類:単糖類(例えば、グルコースなど)、二糖類(例えば、トレハロース、ラクトース、フルクトースなど)、セルロース又はその誘導体(例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロースなど)など。 局所麻酔薬成分:リドカイン、オキシブプロカイン、ジブカイン、プロカイン、メプリルカイン、及びそれらの塩(塩酸リドカイン、塩酸オキシブプロカインなど)など。 ステロイド成分:ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、及びそれらの塩など。 無機塩類:塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、乾燥炭酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸ニ水素ナトリウム、リン酸ニ水素カリウムなど。 その他の成分:ポリビニルアルコール(完全又は部分ケン化物)、ポリビニルピロリドンなど。 これらの成分の含有量は、製剤の種類、活性成分の種類などに応じて選択でき、例えば、製剤全体に対して0.0001〜30%、好ましくは、0.001〜10%程度の範囲から選択できる。 また、本発明の組成物には、必要に応じて、界面活性剤、等張化剤、無機塩類、緩衝剤、pH調整剤、香料、清涼化剤などを添加してもよい。以下に、本発明の一態様である水性組成物に用いる代表的な成分を例示するが、これらの成分に限定されるものではない。 界面活性剤:前記非イオン性界面活性剤以外の界面活性剤、例えば、アルキルジアミノエチルグリシンなどのグリシン型、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどの酢酸ベタイン型、イミダゾリン型などの両性界面活性剤;POE(10)ラウリルエーテルリン酸ナトリウムなどのPOEアルキルエーテルリン酸及びその塩、ラウロイルメチルアラニンナトリウムなどのN−アシルアミノ酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、N−ココイルメチルタウリンナトリウムなどのN−アシルタウリン塩、テトラデセンスルホン酸ナトリウムなどのスルホン酸塩、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸塩、POE(3) ラウリルエーテル硫酸ナトリウムなどのPOEアルキルエーテル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩などの陰イオン界面活性剤;アルキルアミン塩、アルキル4級アンモニウム塩(塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムなど)、アルキルピリジニウム塩(塩化セチルピリジニウム、臭化セチルピリジニウムなど)などの陽イオン界面活性剤など。なお、括弧内の数字は付加モル数を示す。 等張化剤:例えば、グリセリン、プロピレングリコールなどの多価アルコール、糖類(ブトウ糖,マンニトール,ソルビトールなど)など。 無機塩類:例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化カルシウム、硫酸マグネシウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素二カリウム、チオ硫酸ナトリウム、酢酸ナトリウムなど。 緩衝剤としては、公知のホウ酸緩衝剤、リン酸緩衝剤、炭酸緩衝剤、クエン酸緩衝剤、酢酸緩衝剤、グッド緩衝剤などが挙げられる。好ましい緩衝剤は、グッド緩衝剤、ホウ酸緩衝剤、リン酸緩衝剤、炭酸緩衝剤及びクエン酸緩衝剤である。特に好ましい緩衝剤は、グッド緩衝剤、ホウ酸緩衝剤又はリン酸緩衝剤である。「グッド緩衝剤」とは、緩衝能を有する双性イオン構造のアミノエタンスルホン酸誘導体及びアミノプロパンスルホン酸誘導体の総称であり、グッドらにより考案された緩衝剤である。このグッド緩衝剤としては、MES、MOPS、PIPES、HEPES、BES、TESなどが挙げられる。前記ホウ酸緩衝剤としては、ホウ酸、ホウ酸アルカリ金属塩、ホウ酸アルカリ土類金属塩などのホウ酸塩、ホウ酸及びホウ酸塩の組み合わせなどが挙げられる。リン酸緩衝剤としては、リン酸、リン酸アルカリ金属塩、リン酸アルカリ土類金属塩などのリン酸塩、リン酸及びリン酸塩の組み合わせなどが挙げられる。また、ホウ酸緩衝剤又はリン酸緩衝剤として、ホウ酸塩又はリン酸塩の水和物を用いてもよい。より具体的には、ホウ酸又はその塩 (ホウ酸ナトリウム、テトラホウ酸カリウム、メタホウ酸カリウムなど) 、リン酸又はその塩 (リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウムなど)、炭酸又はその塩(炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムなど)などが挙げられる。pH調整剤:例えば、無機酸(塩酸、硫酸、リン酸、ポリリン酸、ホウ酸など)、有機酸(酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、グルコン酸、フマル酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸など)、グルコノラクトン、酢酸アンモニウム、無機塩基(炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムなど)、有機塩基(モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミンなど)、ホウ砂、及びその薬理学的に許容される塩類など。 さらに、必要に応じて香料又は清涼化剤(例えば、メントール、カンフル、ボルネオール、ゲラニオール、ユーカリ油、ベルガモット油、ウイキョウ油、ハッカ油、ケイヒ油、ローズ油、ペパーミント油など)などを加えることができる。 本発明の組成物は、眼科又は耳鼻科領域で用いられる、水性の任意の剤形に製剤化することができる。 本発明の組成物が眼科用組成物又は耳鼻科用組成物である場合は、それぞれの領域で使用される様々な成分や添加物を任意に選択し、併用して、液剤、軟膏剤などに製剤化される。例えば、眼科用液剤の場合、基剤としての溶剤又は水、油性基剤、溶解補助剤、懸濁化剤又は乳化剤、等張化剤、緩衝剤などを用いて常法により製剤化する。軟膏剤の場合、製剤の種類に応じた基剤、例えば、軟膏基剤(例えば、ワセリン、流動パラフィン、ロウなどの炭化水素系基剤、セタノール、高級脂肪酸エステルなど)、ゲル基剤(例えば、カルボキシビニルポリマー、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ガム質など)、油性基剤(オリーブ油、大豆油、ゴマ油、綿実油などの植物油、プロピレングリコールなど)などを利用して常法により製剤化する。 本発明組成物は、必要に応じて、生体に許容される範囲内のpH及び/又は浸透圧に調節する。眼科用組成物の場合、通常、pH4.0〜7.5,好ましくはpH4.5〜7.0、さらに好ましくはpH4.5〜6.5程度である。浸透圧は、100〜600mOsm、好ましくは120〜500mOsm、特に好ましくは150〜400mOsm程度であり、生理食塩液に対する浸透圧比は、通常、0.3〜4.1、好ましくは0.3〜2.1、特に好ましくは0.5〜1.4程度である。pHや浸透圧の調節は、前記の緩衝剤、pH調整剤、等張化剤、塩類などを用いて行うことができる。耳鼻科用組成物の場合も、眼科用組成物と同様の範囲にpH及び/又は浸透圧を調節する。 本発明組成物には、眼科用治療薬(点眼薬、眼軟膏、洗眼薬、コンタクトレンズ装着液などの眼科用液剤を含む)及び耳鼻科用治療薬(点鼻薬、洗鼻薬などの耳鼻科用液剤を含む)が含まれる。特に点眼剤や点鼻剤等の形であることが好ましい。投与方法としては、点眼、点鼻等の点滴投与、噴霧投与、洗眼カップを用いる洗眼等が好ましいが、特に限定されない。 本発明組成物は、使用者にオキシメタゾリンに起因する不快感や刺激を与えないことから、眼粘膜や鼻粘膜と接触する粘膜適用製剤として使用することができる。具体的には、点眼薬(コンタクトレンズ装用中に使用できる点眼薬も含む)、コンタクトレンズ装着液、洗眼薬(コンタクトレンズ装用中にも使用できる洗眼薬を含む)、コンタクトレンズ用剤(洗浄液、保存液、殺菌消毒液、マルチパーパスソリューションなど)、点鼻薬、洗鼻薬などが例示できるが、点眼薬又は点鼻薬が好ましい。 なお、本明細書において、コンタクトレンズとは、ハードコンタクトレンズ(酸素透過性ハードコンタクトレンズも含む)、ソフトコンタクトレンズなどのあらゆるタイプのコンタクトレンズを包含する。 本発明の点眼薬は通常、1回あたり2〜3滴を1日1回ないし数回両眼に滴下、噴霧又は塗布することにより投与する。また、本発明の洗眼薬は、1回あたり数mlを用いて1日1ないし数回、洗眼するのに用いる。 本発明の点眼薬は目の疲れ、結膜充血、目のかゆみ、眼瞼炎、眼炎等に有用である。また、本発明の洗眼薬は、目の洗浄、結膜充血、眼病の予防等に使用することができる。 また、点鼻薬は、1回あたり1〜2度づつ、鼻腔内に噴霧するか、又は1〜2滴を滴下することによって投与し、1日1回ないし数回使用する。本発明の点鼻薬は鼻づまり、鼻みず、くしゃみ等に有効である。 以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、これらは本発明を制限するものではない。実施例1 塩酸オキシメタゾリン25mg、イプシロンアミノカプロン酸1000mgを精製水90mlに溶解し、塩酸あるいは水酸化ナトリウムでpHを6に調整した後、精製水を加え、全量を100mlとしろ過滅菌を行って眼科用液剤を調製した。実施例2 塩酸オキシメタゾリン25mg、アミノエチルスルホン酸1000mgを精製水90mlに溶解し、塩酸あるいは水酸化ナトリウムでpHを6に調整した後、精製水を加え、全量を100mlとしろ過滅菌を行って眼科用液剤を調製した。実施例3 塩酸オキシメタゾリン25mg、L-アスパラギン酸カリウム1000mgを精製水90mlに溶解し、塩酸あるいは水酸化ナトリウムでpHを6に調整した後、精製水を加え、全量を100mlとしろ過滅菌を行って眼科用液剤を調製した。実施例4 塩酸オキシメタゾリン25mg、コンドロイチン硫酸ナトリウム500mgを精製水90mlに溶解し、塩酸あるいは水酸化ナトリウムでpHを6に調整した後、精製水を加え、全量を100mlとしろ過滅菌を行って眼科用液剤を調製した。実施例5 塩酸オキシメタゾリン25mg、アラントイン100mgを精製水90mlに溶解し、塩酸あるいは水酸化ナトリウムでpHを6に調整した後、精製水を加え、全量を100mlとしろ過滅菌を行って眼科用液剤を調製した。実施例6 塩酸オキシメタゾリン25mg、イプシロンアミノカプロン酸500mg、エデト酸ナトリウム50mgを精製水90mlに溶解し、塩酸あるいは水酸化ナトリウムでpHを6に調整した後、精製水を加え、全量を100mlとしろ過滅菌を行って眼科用液剤を調製した。実施例7 塩酸オキシメタゾリン25mg、アミノエチルスルホン酸500mg、エデト酸ナトリウム50mgを精製水90mlに溶解し、塩酸あるいは水酸化ナトリウムでpHを6に調整した後、精製水を加え、全量を100mlとしろ過滅菌を行って眼科用液剤を調製した。実施例8 塩酸オキシメタゾリン25mg、L-アスパラギン酸カリウム500mg、エデト酸ナトリウム50mgを精製水90mlに溶解し、塩酸あるいは水酸化ナトリウムでpHを6に調整した後、精製水を加え、全量を100mlとしろ過滅菌を行って眼科用液剤を調製した。実施例9 塩酸オキシメタゾリン25mg、コンドロイチン硫酸ナトリウム250mg、エデト酸ナトリウム50mgを精製水90mlに溶解し、塩酸あるいは水酸化ナトリウムでpHを6に調整した後、精製水を加え、全量を100mlとしろ過滅菌を行って眼科用液剤を調製した。実施例10 塩酸オキシメタゾリン25mg、アラントイン50mg、エデト酸ナトリウム50mgを精製水90mlに溶解し、塩酸あるいは水酸化ナトリウムでpHを6に調整した後、精製水を加え、全量を100mlとしろ過滅菌を行って眼科用液剤を調製した。実施例11 塩酸オキシメタゾリン25mg、アミノエチルスルホン酸1000mgを精製水90mlに溶解し、塩酸あるいは水酸化ナトリウムでpHを6に調整した後、精製水を加え、全量を100mlとし耳鼻科用液剤を調製した。実施例12 塩酸オキシメタゾリン25mg、アミノエチルスルホン酸500mg、エデト酸ナトリウム50mgを精製水90mlに溶解し、塩酸あるいは水酸化ナトリウムでpHを6に調整した後、精製水を加え、全量を100mlとし行って耳鼻科用液剤を調製した。比較例1 塩酸オキシメタゾリン25mgを精製水90mlに溶解し、塩酸あるいは水酸化ナトリウムでpHを6に調整した後、精製水を加え、全量を100mlとし眼科用液剤を調製した。比較例2 塩酸オキシメタゾリン25mgを精製水90mlに溶解し、塩酸あるいは水酸化ナトリウムでpHを6に調整した後、精製水を加え、全量を100mlとし耳鼻科用液剤を調製した。試験例1:点眼時の官能性試験 官能試験専用パネラー5人の両眼に比較例1又は実施例1〜10の液剤を2〜3滴点眼し、点眼直後から20分後までの不快感(ベタツキ、刺激感など)を比較した。各試験液を点眼する間隔は6時間以上あけた。不快感は以下の基準により判定した。 不快感の判定基準 ×:パネラー全員が、不快感を強く感じる △:パネラーの3〜4名が、不快感をやや感じる ○:パネラーの1〜2名が、不快感をやや感じる ◎:パネラー全員が、不快感を感じない。試験例2:点鼻時の官能性試験 官能試験専用パネラー5人の両鼻腔に比較例2又は実施例11、12の液剤を2〜3滴点鼻し、点鼻直後から30分後までの不快感(ベタツキ、刺激感など)を比較した。各試験液を点鼻する間隔は6時間以上あけた。不快感は以下の基準により判定した。 不快感の判定基準 ×:パネラー全員が、不快感を強く感じる △:パネラーの3〜4名が、不快感をやや感じる ○:パネラーの1〜2名が、不快感をやや感じる ◎:パネラー全員が、不快感を感じない。試験例3:安定性試験 オキシメタゾリンの長期熱安定性を以下の方法で評価した。比較例1、2又は実施例1〜12の組成物をガラス製容器に充填密封し、それらの試験液を60℃の恒温器に10日間保存した。10日間保存後に、各試験液の性状を目視にて観察し、試験液の着色を評価した。調製直後の各試験液は、無色澄明であった。上記試験例1、2及び3の結果を表1、2、3に示す。オキシメタゾリンの不快感改善効果 表1から、塩酸オキシメタゾリンのみを配合した比較例1の試験液の場合、パネラー全員が点眼時に強い不快感を覚えたが、イプシロンアミノカプロン酸、アミノエチルスルホン酸、L-アスパラギン酸カリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、アラントインのいずれかを配合した試験液の場合、パネラーの殆どがオキシメタゾリンによる不快感を覚えず、改善が認められた。表2から、エデト酸ナトリウムを配合すると、オキシメタゾリンに起因する眼の不快感がより一層改善されることが分かる。また、表3に示すように、塩酸オキシメタゾリンのみを配合した比較例2の試験液の場合、パネラー全員が点鼻時に強い不快感を覚えたが、アミノエチルスルホン酸を配合した試験液の場合、パネラーのほとんどがオキシメタゾリンによる不快感を覚えず、改善が認められた。表3の結果から、エデト酸ナトリウムを配合すると、オキシメタゾリンに起因する鼻の不快感がより一層改善されることがわかる。オキシメタゾリンの熱安定性改善効果 表1、3に示すように、塩酸オキシメタゾリンのみを配合した比較例1及び比較例2では、60℃10日間の保存安定性加速試験で黄変が認められたが、イプシロンアミノカプロン酸、アミノエチルスルホン酸、L-アスパラギン酸カリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、アラントインのいずれかを配合した実施例1〜12の液剤では、黄変は認められず、オキシメタゾリンの熱安定性が改善された。 実施例13−32 以下の表4〜6に記載の処方に従って点眼薬を、表7の処方に従って点鼻薬を製造する。 本発明によれば、オキシメタゾリンの眼又は鼻腔適用時における不快感が解消され、またその熱安定性を高めることができるので、長時間の充血除去効果を有する優れた血管収縮剤であるオキシメタゾリンを含有する局所適用組成物を安全かつ有効に利用することが可能となる。 (a)オキシメタゾリン又はその塩と、(b)アミノ酸類及びアラントインからなる群から選択される1種以上の成分とを含有することを特徴とする、オキシメタゾリン含有組成物。 さらに、キレート剤又はその塩をも含有する、請求項1記載の組成物。 粘膜適用のための組成物である、請求項1又は2に記載の組成物。点眼薬、洗眼薬又は点鼻薬である、請求項3記載の組成物。 オキシメタゾリン又はその塩を含有する組成物に、アミノ酸類及びアラントインからなる群から選択される1種以上の成分を配合することを特徴とする、該組成物中のオキシメタゾリン又はその塩の安定性を改善する方法。 オキシメタゾリン又はその塩を含有する粘膜適用のための組成物に、アミノ酸類及びアラントインからなる群から選択される1種以上の成分を配合することを特徴とする、該組成物の官能性を改善する方法。 【課題】 オキシメタゾリンの安定性及び官能性に優れた粘膜適用のための組成物を提供する。【解決手段】 (a)オキシメタゾリン又はその塩と、(b)アミノ酸類及びアラントインからなる群から選択される1種以上の成分とを含有することを特徴とする、オキシメタゾリン含有組成物。【選択図】なし