タイトル: | 公開特許公報(A)_アルキレンオキシドの重合用の触媒 |
出願番号: | 2003119753 |
年次: | 2004 |
IPC分類: | 7,C08G65/10,C07C49/92,C07F7/28 |
ゲルハルト・エルカー アレクサンダー・スネル JP 2004067993 公開特許公報(A) 20040304 2003119753 20030424 アルキレンオキシドの重合用の触媒 バイエル アクチェンゲゼルシャフト 591063187 青山 葆 100062144 柴田 康夫 100083356 高山 繁久 100122345 ゲルハルト・エルカー アレクサンダー・スネル DE 10218583-2 20020426 7 C08G65/10 C07C49/92 C07F7/28 JP C08G65/10 C07C49/92 C07F7/28 B 5 OL 10 4H006 4H049 4J005 4H006AA03 4H006AB40 4H049VN05 4H049VP01 4H049VQ20 4H049VQ24 4H049VR32 4H049VR42 4H049VU14 4H049VW01 4J005AA04 4J005BB02 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は、アルキレンオキシドの重合用の新規な配位触媒に関する。【0002】【従来の技術】アルキレンオキシド、例えばエチレンオキシド、プロピレンオキシド、または1,2−ブチレンオキシドなどの重合によって得られるポリアルキレンオキシドは、ノニオン界面活性剤、潤滑剤、ブレーキ液または圧媒液のような多くの用途において工業的に使用されている。活性水素原子を有する出発化合物の存在下にアルキレンオキシドを重合した場合、ポリエーテルポリオールが得られ、これらは、ペイント、シーラント、エラストマーまたはフォームの製造に広く使用されている。【0003】アルキレンオキシドの重合は、塩基、酸または配位メカニズムによって触媒しうる。アルキレンオキシドの重合工業に使用される塩基触媒は、主として苛性アルカリ(例えばKOH)である。苛性アルカリによって触媒される重合の不利な点は、長い反応時間、および塩基触媒を分離するための極めて費用を要する生成物処理である。他の問題は、塩基触媒によって、プロピレンオキシドのようなアルキレンオキシドが転位して、アリルまたはプロペニルアルコールを生成することであり、この反応は副反応として起こり、該アルコールは、ポリエーテルポリオールの生成において、末端に二重結合を有する一官能価不飽和ポリエーテル、いわゆるモノオールを生じる。ポリエーテルの分子量が増加すると共にモノオールの比率がかなり増加するので、当量分子量(数平均分子量/官能価)は、KOH触媒を使用するポリエーテルポリオールの生成において約2000g/molに制限される。【0004】塩基触媒と同様に、酸触媒、特にルイス酸、例えば三弗化硼素も、アルキレンオキシドの重合に関して長期間にわたって知られている。酸触媒の欠点は、副反応(例えば、ジオキサンまたはジオキソランのような揮発性低分子量環状エーテルの生成)をさらに助長することであり、一般に、約1000g/molまでの数平均分子量を有する生成物だけを生じることができ、ポリアルキレンオキシドにおける分子量分布は、塩基触媒を使用して得られる生成物より広い。【0005】アルキレンオキシドの重合用の配位触媒は、かなり長期間にわたって知られている。アルキレンオキシドの配位重合について記載された最初の触媒は、塩化鉄、ジエチル亜鉛、ならびに添加剤および補助触媒と一緒に使用される種々のトリアルキルアルミニウム化合物であった。アルキレンオキシドの重合用のこれらの最初の配位触媒の欠点は、それらが相対的に低い活性であり、生成物からそれらを分離するのが困難なことである。生長するポリアルキレンオキシド鎖と添加された出発化合物との鎖交換は、これらの触媒系を使用した場合に極めて遅いので、ポリマーの分子量、およびしばしば末端基官能価も、効果的に制御することができず、ポリウレタン用途に適していない生成物を生じる。さらに、これらの触媒系は、立体規則性ポリエーテル部分を生じる場合がある。【0006】アルミニウム、亜鉛およびマンガンのポルフィリン錯体も、配位メカズムによってアルキレンオキシドの重合を触媒する(例えば、EP−A 195951、EP−A 510602、US−A 5328970参照)。得られるポリアルキレンオキシドは、アタクチックであり、狭い分子量分布を有する。しかし、これらの金属ポルフィリン錯体の使用についての一般的な課題は、強く着色した触媒系を生成物から完全に分離することである。該触媒は製造コストも極めて高いので、金属ポルフィリンは経済的理由により工業規模でポリアルキレンオキシドを製造するのに適していない。【0007】亜鉛ヘキサシアノコバルテート(zinc hexacyanocobaltate)に基づく複金属シアン化物(double metal cyanide)(DMC)触媒は、好適な有機錯体リガンドで修飾した場合に、配位アルキレンオキシド重合に極めて有効な触媒である(例えば、US−A 3404109、US−A 3829505、US−A 3941849、US−A 5158922、US−A 5470813参照)。極めて狭い分子量分布および極めて低い不飽和副生物含有量を有するアタクチックポリアルキレンオキシドが、高活性DMC触媒を使用することによって得られる。しかし、DMC触媒は、エチレンオキシドの制御重合を可能にせず、従って、ポリエチレンオキシド、またはエチレンオキシドブロックを有するポリアルキレンオキシドブロックコポリマーの生成も可能にしないという欠点を有する。さらに、重合の開始におけるDMC触媒に特徴的な誘導期は、特に大規模工業工程において工程上の問題を生じる場合が多い。【0008】従って、狭い分子量分布および低比率の不飽和副生物を有するアタクチックポリアルキレンオキシドを生成する、アルキレンオキシドの配位重合用の改良触媒系に強い関心が持たれている。【0009】【発明が解決しようとする課題】本発明を限定するのではなく例示するために、以下に説明する。【0010】特定の新規な金属錯体化合物は、アルキレンオキシドの配位重合に極めて有効な触媒であることが見出され、該触媒を使用して、狭い分子量分布および好ましくない副生物の極めて低い含有量を有するアタクチックポリアルキレンオキシドが得られる。これらの新規な配位触媒を使用するアルキレンオキシドの重合は、誘導期なしに起こり、従って、いかなる工程上の問題もなく実施しうる。【0011】【課題を解決するための手段】従って、本発明はアルキレンオキシドの重合用の新規な配位触媒に関し、該触媒は、一般式(I):【化3】で示され、式中、R1〜R9は、独立に、H、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1〜C20アルキル基、置換または非置換C5〜C20アリール基、置換または非置換C5〜C20アラルキル基、アシル基、アルコキシド基、F、Cl、Br、I、CNまたはNO2を表し;R1〜R4およびR6〜R9は、それぞれ、C1およびC2、C3およびC4と一緒になって、芳香族環系を形成してもよく;R2およびR3、ならびにR7およびR8は、それぞれ、C3〜C20脂環式環系、例えばシクロヘキシルの成分であってもよく;Mは、酸化段階II〜VIIの金属を表し;Xは、F、Cl、Br、I、H、CN、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1〜C20アルキル基、置換または非置換C5〜C20アリール基、置換または非置換C5〜C20アラルキル基、アシル基、アルコキシド基、チオレート基またはジアルキルアミノ基を表し;2個またはそれ以上のX基は、場合により、好ましくはアルキレン橋で架橋されていてもよく;nが少なくとも2である場合、X基は同じかまたは異なっていてもよく;Xは、好ましくは、F、Cl、BrまたはIであり、特に好ましくはClであり;nは、0、1、2、3、4または5を表し、金属錯体化合物の電気的中性を維持するように選択される。【0012】Mが酸化段階IIである場合、n=0である。いくつかの例は、Sn(II)、Pb(II)、Zn(II)、Cd(II)、Hg(II)、Fe(II)、Co(II)、Ni(II)、Ca(II)、Sr(II)、Ba(II)、Cr(II)、Mn(II)、Cu(II)、Pd(II)、Pt(II)およびV(II)である。【0013】Mが酸化段階IIIである場合、n=0(または1)である。いくつかの例は、Al(III)、Ti(III)、Co(III)、Fe(III)、Au(III)、V(III)、Cr(III)、Sc(III)、Y(III)、La(III)、Ce(III)、Pr(III)、Nd(III)、Sm(III)、Eu(III)、Gd(III)、Tb(III)、Dy(III)、Ho(III)、Er(III)、Tm(III)、Yb(III)およびLu(III)である。【0014】Mが酸化段階IVである場合、n=2である。いくつかの例は、Ti(IV)、Zr(IV)、Hf(IV)、Sn(IV)、Mo(IV)、V(IV)およびW(IV)である。【0015】Mが酸化段階Vである場合、n=3である。いくつかの例は、V(V)、Nb(V)およびTa(V)である。【0016】Mが酸化段階VIである場合、n=4である。いくつかの例は、Cr(VI)、Mo(VI)、W(VI)およびRe(VI)である。【0017】Mが酸化段階VIIである場合、n=5である。いくつかの例は、Tc(VII)およびRe(VII)である。【0018】酸化段階II、IIIおよびIVの金属Mを有する一般式(I)の金属錯体化合物を使用するのが好ましい。Zn(II)、Al(III)、Ti(IV)、Zr(IV)およびHf(IV)が特に好ましい。【0019】好ましい触媒系は、式(I)のC1およびC2、ならびにC3およびC4が、それぞれ、芳香族環系、例えば、フェニル、ナフチル、ピリジルまたはチオフェニル環の成分である触媒系である。一般式(II):【化4】で示される触媒系が特に好ましく、式中、R10〜R18は、同じかまたは異なっていてもよく、それぞれ独立に、H、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1〜C20アルキル基、置換または非置換C5〜C20アリール基、置換または非置換C5〜C20アラルキル基、アシル基、アルコキシド基、チオレート基、F、Cl、Br、I、CN、NO2、または3〜20個の炭素原子を有する部分的に縮合した脂環式または芳香族環系の成分であり;R10〜R18は、好ましくは、H、直鎖または分岐鎖C1〜C6アルキル基、F、Cl、Br、I、または3〜15個の炭素原子を有する部分的に縮合した脂環式または芳香族環系の成分であり;M、Xおよびnは、式(I)におけるのと同意義であり;酸化段階II、IIIおよびIVの金属Mを含有する化合物が好ましく、Mが、Zn(II)、Al(III)、Ti(IV)、Zr(IV)またはHf(IV)である化合物が特に好ましく;Xは、好ましくは、F、Cl、BrまたはI、特に好ましくはClである。【0020】該触媒は、適切な金属化合物(例えば、式(II)においてM=Ti(IV)、n=2およびX=Clである場合の四塩化チタン)を、リガンド先駆物質(例えば、式(II)においてR10〜R18がHである場合の1,3−ビス(2−ヒドロキシフェニル)−1,3−プロパンジオン)と反応させることによって、簡単な方法で一般に合成される。【0021】本発明の触媒は、アルキレンオキシドの配位重合に使用される。【0022】好適なアルキレンオキシドのいくつかの例は、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシド、2,3−ブチレンオキシド、スチレンオキシド、ビニルオキシラン、グリシドール、アリルグリシジルエーテルおよびそれらの混合物である。ポリエーテル鎖は、唯1つのモノマーアルキレンオキシドを使用するか、またはランダムにかまたはブロックごとに、2つまたはそれ以上の異なるモノマーアルキレンオキシドを使用して、アルコキシル化することによって形成しうる。エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシド、2,3−ブチレンオキシドまたはそれらの混合物を使用するのが好ましい。【0023】アルキレンオキシドは、場合により、活性水素原子を有する出発化合物の存在下に重合させる。ポリウレタン物質を製造するのに好適なポリエーテルポリオールは、このようにして得られる。使用される活性水素原子を有する出発化合物は、分子量18〜1000、および1〜8個のヒドロキシル、チオールおよび/またはアミノ基を有する化合物である。いくつかの例は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ヘキサメチレングリコール、ビスフェノールA、トリメチレンプロパン、グリセリン、ペンタエリトリトール、ソルビトール、蔗糖、分解デンプン(degraded starch)、水、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、アニリン、ベンジルアミン、o−またはp−トルイジン、α,β−ナフチルアミン、アンモニア、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、1,4−ブチレンジアミン、1,2−、1,3−、1,4−、1,5−または1,6−ヘキサメチレンジアミン、o−、m−またはp−フェニレンジアミン、2,2’−、2,4’−または4,4’−ジアミノジフェニルメタンまたはジエチレンジアミンである。【0024】本発明の触媒によって触媒されるアルキレンオキシドの重合は、−20〜200℃、好ましくは0〜180℃、特に好ましくは20〜160℃の温度で起こる。反応は、0.001〜20バールの全圧で行うことができる。重合は、実質的に(溶媒なしで)、またはシクロヘキサン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、ジオキサンおよび/または塩素化炭化水素、例えば塩化メチレン、クロロホルムまたは1,2−ジクロロプロパンのような不活性有機溶媒中で行うことができる。溶媒の量は、生成されるポリアルキレンオキシドの量に対して一般に10〜30重量%である。【0025】触媒の濃度は、所定反応条件下に重合反応を良好に制御しうるように選択される。触媒の濃度は一般に、生成されるポリアルキレンオキシドの量に対して、0.001〜2重量%、好ましくは0.01〜1.5%、特に好ましくは0.1〜1%である。【0026】反応時間は、数分〜数時間(例えば、2分〜5時間)である。ポリアルコキシル化は、連続的かまたは、回分または半回分法によって行うことができる。【0027】本発明の触媒を使用して生成されるポリアルキレンオキシドの(数平均)分子量は、200〜500,000g/mol、好ましくは500〜50,000g/mol、特に好ましくは1,000〜20,000g/molである。本発明の触媒を使用して生成されるポリアルキレンオキシドは、狭い分子量分布および低い多分散度(Mw/Mn)を特徴とする。多分散度は、一般に1.5未満、好ましくは1.2未満である。分子量および多分散度は、適切なポリアルキレンオキシド標準で検量したゲル透過クロマトグラフィー(GPC)によって一般に求められる。【0028】本発明の触媒を使用するプロピレンオキシドの重合は、アタクチックポリプロピレンオキシドを生成する。立体規則性は、13C−NMR分光分析法によって一般に測定される。【0029】下記の実施例によって本発明をさらに説明するが、該実施例は限定することを意図するものではなく、該実施例における全ての部およびパーセントは、特記しなければ重量によるものである。【0030】【実施例】実施例A触媒の合成1−(2−フェノラト−3−(2−ヒドロキシフェニル)−プロパン−3−オン−1−オナトチタンジクロリド(触媒A)【化5】四塩化チタン285mg(1.50mmol)を、不活性ガス(アルゴン)中で、ジクロロメタン10mLに溶解し、室温で、384mg(1.50mmol)の1,3−ビス(2−ヒドロキシフェニル)−1,3−プロパンジオンと混合した。数分後に、赤色沈積物が形成された。これを2時間反応させ、濾過し、少量のペンタンで洗浄し、油圧ポンプ真空下に乾燥させた。収量:524mg(1.40mmol、94%)【0031】実施例1〜9ポリプロピレンオキシドの製造触媒A37.3mg(0.10mmol)を、不活性ガス(アルゴン)中で、Schlenk容器に計り入れ、次に、シリンジを使用して室温で、プロピレンオキシド8.3g(143mmol)と混合した。次に、重合バッチを、アルゴン下に室温で所定時間にわたって撹拌した。反応時間が経過した際に、非反応プロピレンオキシドを油圧ポンプ真空下において除去した。高粘性油状液体を得、触媒を分離せずに特性決定した。結果を表1に示す。【0032】【表1】aGPCによって測定(溶離剤 THF、ポリプロピレンオキシド基準を使用して検量)【0033】触媒Aを使用して得たポリプロピレンオキシドは、約10,000〜15,000g/molの比較的高い数平均分子量、および多分散度Mw/Mn<1.08の極めて狭い分子量分布を有する。【0034】実施例2のポリプロピレンオキシドを、13C−NMR分光分析によってさらに分析した。13C−NMR分析は、それが、アイソタクチックおよびシンジオタクチックダイアド(diads)のランダム分布を有するアタクチック生成物であることを示した。塩基または酸触媒に特徴的な副生物は検出されなかった。【0035】本発明を例示するために前記に詳しく説明したが、そのような詳しい説明は、例示するものにすぎず、請求の範囲によって限定される以外は本発明の意図および範囲を逸脱せずに当業者によって変更を加えることができると理解されるものとする。 式(I)で示される触媒:[式中、R1〜R9は、独立に、H、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1〜C20アルキル基、置換または非置換C5〜C20アリール基、置換または非置換C5〜C20アラルキル基、アシル基、アルコキシド基、F、Cl、Br、I、CNまたはNO2を表し;または、R2およびR3、および/またはR7およびR8は、一緒になって、部分的に縮合したC3〜C20脂環式環系を形成し;またはR1〜R4および/またはR6〜R9は、一緒になって、部分的に縮合した芳香族環系を形成し;Mは、酸化段階II〜VIIの金属を表し;Xは、F、Cl、Br、I、H、CN、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1〜C20アルキル基、置換または非置換C5〜C20アリール基、置換または非置換C5〜C20アラルキル基、アシル基、アルコキシド基、チオレート基またはジアルキルアミノ基を表し;nは、0、1、2、3、4または5を表し、金属錯体化合物の電気的中性を維持するように選択される]。 式(II)で示される触媒:[式中、R10〜R18は、独立に、H、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1〜C20アルキル基、置換または非置換C5〜C20アリール基、置換または非置換C5〜C20アラルキル基、アシル基、アルコキシド基、チオレート基、F、Cl、Br、I、CN、NO2、または3〜20個の炭素原子を有する部分的に縮合した脂環式または芳香族環系の成分であり;Mは、酸化段階II〜VIIの金属であり;Xは、F、Cl、Br、I、H、CN、置換または非置換の直鎖または分岐鎖C1〜C20アルキル基、置換または非置換C5〜C20アリール基、置換または非置換C5〜C20アラルキル基、アシル基、アルコキシド基、チオレート基またはジアルキルアミノ基を表し;nは、0、1、2、3、4または5を表し、金属錯体化合物の電気的中性を維持するように選択される]。 R10〜R18が、独立に、H、直鎖または分岐鎖C1〜C6アルキル基、F、Cl、Br、I、または3〜15個の炭素原子を有する部分的に縮合した脂環式または芳香族環系の成分を表し;Mが、Zn(II)、Al(III)、Ti(IV)、Zr(IV)またはHf(IV)を表し;Xが、F、Cl、BrまたはIを表す;請求項2に記載の触媒。 請求項1に記載の触媒の存在下にアルキレンオキシドを重合させ、生成物を回収することを含んで成るポリアルキレンオキシドの製造方法。 請求項2に記載の触媒の存在下にアルキレンオキシドを重合させ、生成物を回収することを含んで成るポリアルキレンオキシドの製造方法。 【課題】アルキレンオキシドの重合用の新規な配位触媒を提供する。【解決手段】式(I)で示される触媒:【選択図】 なし