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タイトル:公開特許公報(A)_3−メチルテトラヒドロフランの製造方法
出願番号:2003114512
年次:2004
IPC分類:7,C07D307/06,B01J23/755,B01J23/847,B01J23/88,C07B61/00


特許情報キャッシュ

アレクセイ ビクトロビッチ イグナッチェンコ ウィリアム アンソニー ビーバーズ ツファン リウ JP 2004002395 公開特許公報(A) 20040108 2003114512 20030418 3−メチルテトラヒドロフランの製造方法 イーストマン ケミカル カンパニー 594055158 青木 篤 100099759 石田 敬 100077517 古賀 哲次 100087413 西山 雅也 100082898 アレクセイ ビクトロビッチ イグナッチェンコ ウィリアム アンソニー ビーバーズ ツファン リウ US 10/125664 20020418 7 C07D307/06 B01J23/755 B01J23/847 B01J23/88 C07B61/00 JP C07D307/06 B01J23/88 Z B01J23/84 301Z B01J23/74 321Z C07B61/00 300 8 OL 16 4G069 4H039 4G069AA03 4G069AA08 4G069BA01B 4G069BA02B 4G069BA05B 4G069BB02A 4G069BB02B 4G069BB14A 4G069BC51A 4G069BC55B 4G069BC59A 4G069BC59B 4G069BC65A 4G069BC68A 4G069BC68B 4G069CB02 4G069FB09 4G069FB44 4H039CA11 4H039CB20 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は、3−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン(HOMeTHF)から3−メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)を製造する新規な方法に関する。更に詳しくは、本発明は、第VIII族金属を含む酸性担持触媒の存在下にHOMeTHFを水素と接触させることによるHOMeTHFのMeTHFへの転化方法に関する。【0002】【従来の技術】MeTHFは、特許文献1及び特許文献2に開示された手法に従ってシトラコン酸といくつかのその誘導体の高圧水素添加によって商業的量で製造されている。シトラコン酸はクエン酸から形成され、あるいはより経済的にはマレイン酸無水物の製造における少量副産物として形成されるので、MeTHFのこれらの製造方法は費用がかかり、豊富でない出発原料を使用する。【0003】より安価な前駆体及び他の材料の製造とは独立した前駆体に基づくMeTHFの製造方法が開発された。例えば、特許文献3は、ニッケル及びハロゲン化水素酸触媒を用いてイソプレンモノエポキシドを4−メチル−2,3−ジヒドロフランに異性化する方法を記載している。4−メチル−2,3−ジヒドロフランのMeTHFへの水素添加は比較的単純であるが、出発原料であるイソプレンモノエポキシの合成は単純でない。例えばイソプレンモノエポキシドの製造は、ハロヒドリンの使用又はアルデヒドとの共酸化のような、伝統的(且つ費用のかかる)エポキシド製造技術の使用を必要とするであろう。特許文献4は、アルコールの存在下における二重酸化カルボニル化(double oxidative carbonylation)によってプロピレンを2−メチルコハク酸エステルに転化する、MeTHFの別の製造方法を記載している。2―メチルコハク酸エステルのMeTHFへの還元的環化は容易であるが、二重酸化カルボニル化反応では通常、ジカルボニル化生成物の収率が限られ、試薬を無水に保つために高価な反応性溶媒を必要とする。【0004】MeTHFの別の合成方法が特許文献5に開示されている。この方法は、2−ブテンー1,4−ジオールの2−メチル−1,4−ブタンジオールへのヒドロホルミル化及び還元を含み、その2−メチル−1,4−ブタンジオールの酸触媒作用によるMeTHFへの転化を含む。特許文献6及び特許文献7は、4−ヒドロキシブチルアルデヒド及びその直接前駆体、2−ブテン−1,4−ジオールを、ホルムアルデヒドを用いた還元的アルキル化とそれに続く酸接触環化によってMeTHFに転化することを記載している。いずれの場合も、生成物はMeTHFとテトラヒドロフランとの混合物であった。これは、ヒドロホルミル化においては、それに伴って異性化が起こり、テトラヒドロフラン前駆体の形成によってMeTHFの収率を制限するためである。還元的アルキル化方法においては、中間生成物及び出発原料が水素添加によってアルコールを形成する可能性がある。反応体とホルムアルデヒドとの最初のアルドール縮合の後に起こるこれらの水素添加のみがMeTHFを形成できる。全ての他の水素添加はテトラヒドロフラン及び他の副生成物を生成する。【0005】MeTHFの製造はまた、特許文献8にも開示されており、これはメタクリル酸エステルのシアン化水素処理を含む。一連の加水分解及びエステル化によってジエステルが形成され、それは、酸性亜クロム酸銅触媒を用いてMeTHFに還元的に環化できる。この場合は、出発原料は高価である(シトラコン酸無水物誘導体ほどは高価でないが)だけでなく、合成は4工程を必要とした。特許文献9は、合成ガスを用いてメタクリル酸エステルをヒドロホルミル化してα−ホルミルイソ酪酸エステルとβ−ホルミルイソ酪酸エステルとの混合物を形成することによるMeTHFの製造方法を記載している。特許文献10は、C−1供給源として蟻酸メチルを用いる同様なヒドロホルミル化を開示している。これらのヒドロホルミル化方法のいずれにおいても、得られるβ−ホルミルイソ酪酸エステルの亜クロム酸銅触媒上での水素添加がMeTHFを生成する。特許文献11において報告された別のヒドロホルミル化方法は、(1)イソブテニルアルコール(2−メチル−2−プロペン−1−オール)のヒドロホルミル化による4−ヒドロキシ−3−メチルブチルアルデヒドの形成、(2)4−ヒドロキシ−3−メチルブチルアルデヒドをニッケル触媒によって容易に水素添加することによる2−メチル−1,4−ブタンジオールの形成及び(3)酸触媒作用による2−メチル−1,4−ブタンジオールのMeTHFへの環化からなる。【0006】特許文献12は、酸性物質の存在下において3−ヒドロキシ−3−メチルテトラヒドロフランを脱水することにより、水素添加により3−メチルテトラヒドロフランに転化可能な3−メチルジヒドロフランを生成することを開示している。特許文献13及び特許文献14は、ゼオライトの存在下に3−メチル−3−ブテン−オールを過酸化水素で酸化することによる3−ヒドロキシ−3−メチルテトラヒドロフランの製造を開示している。この方法は、比較的高価で且つ爆発の恐れのある過酸化水素を必要とするので、商業的利用には限界がある。【0007】特許文献15は、二段法による3−アルキルテトラヒドロフランの製造方法を開示している。この方法では、2,3−ジヒドロフランをアセタールと反応させることによって中間化合物が形成され、それは触媒量の第VIII族貴金属又はレニウム及び強酸触媒の存在下に水素と接触させることによって3−アルキルテトラヒドロフランに転化できる。特許文献16は、(1)2,3−ジヒドロフランを酸性触媒の存在下にトリアルキルオルトホルメートと反応させて2−アルコキシ−3−ジアルコキシメチル−テトラヒドロフランを生成せしめ、(2)中間体を第VIII族貴金属又はレニウム及び強酸を含む触媒系の存在下に水素と接触させて、その中間体をMeTHFとHOMeTHFとの混合物に転化する二段法を開示している。【0008】特許文献17は、第VIII族貴金属又はレニウム及び強酸からなる触媒系の存在下において水素添加分解の温度及び圧力条件下で3−ホルミルテトラヒドロフラン(3−FTHF)と水素とを接触させることによるMeTHFの製造を開示している。この開示された方法は一般に、MeTHFとHOMeTHFとの混合物を生成する。この特許はまた、ロジウム−燐触媒系の存在下で公知のヒドロホルミル化法に従って2,5−ジヒドロフランを、一酸化炭素及び水素を含む合成ガスと接触させることによる3−FTHFの製造方法を開示している。特許文献18は、2,5−ジヒドロフランのロジウム触媒ヒドロホルミル化によって製造された2−及び3−ホルミルテトラヒドロフラン(FTHF)の水溶液の回収方法を開示している。この方法では、FTHFは、ロジウム触媒、2−及び3−FTHF並びに有機ヒドロホルミル化溶媒を含むヒドロホルミル化生成物溶液から、2−及び3−FTHFとそれらの水和物(2−及び3−[ジ(ヒドロキシ)メチル]テトラヒドロフラン)との平衡混合物として回収される。3−FTHFを出発原料とする、これらの公知のMeTHF製造方法には、低反応収率、用途を制限する他の化合物の同時生成及び/又は腐食性酸の使用といった、1つ又はそれ以上の欠点がある。【0009】【特許文献1】米国特許第5,536,854号【特許文献2】特開平08−217,771号公報【特許文献3】米国特許第3,932,468号【特許文献4】特開平08−291,158号公報【特許文献5】米国特許第3,859,369号【特許文献6】米国特許第4,590,312号【特許文献7】米国特許第4,879,420号【特許文献8】欧州特許出願公開第0 727 422号【特許文献9】特開平08−217,708号公報【特許文献10】特開平08−217,770号公報【特許文献11】欧州特許出願公開第747,373号【特許文献12】特開2001−226366号公報(株式会社クラレ)【特許文献13】特開2001−039965号公報【特許文献14】特開2001−163866号公報(株式会社クラレ)【特許文献15】米国特許第5,856,527号【特許文献16】米国特許第5,856,531号【特許文献17】米国特許第5,912,364号【特許文献18】米国特許第5,945,549号【0010】【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、ある種の酸性担持触媒の存在下にHOMeTHFを水素と接触させることによる、MeTHFへのHOMeTHFの転化法を開発することを目的とする。【0011】【課題を解決するための手段】本発明は、触媒担体材料上にニッケル、コバルト、白金、パラジウムなどのような第VIII族金属を含む酸性担持触媒の存在下において水素添加の温度及び圧力条件下でHOMeTHFを水素と接触させることを含んでなるMeTHFの製造方法を提供する。【0012】本発明に従って製造されるMeTHFは、工業溶剤として有用であり、さらに重要なことには、エラストマーのようなポリマーの製造におけるモノマーとして有用である。MeTHFは、改良されたガラス転移温度及び比較的広い弾性範囲を示すエラストマー用のコモノマーとして広く使用される。【0013】【発明の実施の形態】本発明の方法は、(i)第VIII族金属及び(ii)酸性触媒担体材料を含む触媒有効量の酸性担持触媒の存在下においてHOMeTHFと水素ガスとを接触させることによるMeTHFの製造手段を提供する。水素添加プロセスは、1〜690バールゲージ(barg;約15〜10,012ポンド/平方インチ−psig;100〜69,000kPa)の全圧において、より代表的には10〜68barg(1000〜6800kPa)の圧力において、好ましくは13〜55barg(1300〜5500kPa)の圧力において実施できる。水素添加プロセスを実施する温度は、200〜500℃、好ましくは260〜350℃の範囲であることができる。満足な結果を生じるのに必要な反応時間は、プロセス温度及び圧力並びに使用触媒のような多数のプロセス変数によってかなり異なるであろう。この方法は好ましくは、MeTHF生成物への転化を最大にし且つ副生成物への転化を最小にするために、HOMeTHF反応体の転化が85モル%未満に保持されるように行う。【0014】本発明の方法は通常、液相中で外部からの溶媒、代表的には不活性溶媒、すなわちプロセス条件下で反応しない溶媒の存在下で実施する。HOMeTHF出発原料を誘導できる3−ホルミルTHF(3−FTHF)が米国特許第5,945,549号に記載された方法に従ってヒドロホルミルプロセスから回収される場合には、水が都合の良い溶媒である。一方、水及び高い反応温度と両立できる極性溶媒を使用することもできる。このような極性溶媒の例としては、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、アルカノール、例えばイソプロパノール、エタノール、メタノール及びブタノール並びにエチレングリコールエーテル、例えば1,2−ジメトキシエタン、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、及び2,5,8,11−テトラオキサドデカンが挙げられる。溶媒使用量は、HOMeTHF反応体の重量部に基づき1〜99重量部であることができる。必ずしも好ましくはないがより普通の溶媒量はHOMeTHF反応体の重量部に基づき10〜90重量部であり、20〜80重量部が最も普通である。【0015】本発明方法の実施において有用な触媒は、酸性触媒担体材料上に第VIII族金属、例えばニッケル、コバルト、白金、パラジウムなどを含む酸性担持触媒である。担体材料の例としては、アルミナ、ジルコニア、シリカ、チタニア、酸化バナジウム、酸化モリブデン並びにジルコニウム、アルミニウム、チタン、セリウム、カルシウム、珪素、マグネシウム、銅、バリウム、クロム、マンガン、バナジウム、鉄及びストロンチウムの任意の組み合わせを含む混合金属酸化物、例えばジルコニウム−チタン及びモリブデン−ジルコニウム混合酸化物が挙げられる。担体材料はまた水及び有機溶媒中における溶解度の低い塩、例えばアルミニウム、ジルコニウム、チタン、ネオジム、ニオブ、モリブデン、セリウム及び他の希土類金属の燐酸塩、燐酸一水素塩、燐酸二水素塩、硫酸塩、硫酸一水素塩、チタン酸塩、ジルコニウム酸塩、クロム酸塩、バナジウム酸塩、アルミン酸塩及び珪酸塩から選ばれることができる。好ましい担体材料は、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム及び燐酸ジルコニウムである。担体材料上に存在できる第VIII族金属の量は、触媒の総重量に基づき0.001〜50重量%、より代表的には1〜20重量%であることができる。第VIII族の量は、使用金属によってある程度異なる。例えば担持ニッケル触媒はニッケルを60重量%以下、例えば1〜60重量%含むことができるが、担持パラジウム触媒に含まれる金属は一般にそれより少なく、例えばパラジウムが0.1重量%以下〜5重量%である。好ましい酸性担持触媒は、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化モリブデン及び燐酸ジルコニウムから選ばれた触媒担体材料上に1〜15重量%のニッケルを含む。【0016】本発明において有用な担持触媒は酸性触媒を含んでなる。固体酸性触媒の酸性度は、公知の技術及び方法に従って、例えば温度プログラム化脱着(Temperature−Programmed Desorption)(TPD)によってアンモニア、モノメチルアミン又はピリジンを用いて測定及び特性決定できる。例えばTanabeら,New Solid Acids and Bases and their Catalytic Properties,Vol.51,Elsevier Scinence Publishing Company,Inc.,New York(1989)を参照されたい。「酸性触媒」とは、TPDによって測定された酸サイト密度が、酸サイト6×105個/m2より大きい、好ましくは1×106個/m2より大きい触媒を意味する。触媒担体材料は未改質触媒担体材料へのブレンステッド酸の添加によってより酸性にすることができるアルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化モリブデン、酸化バナジウム又は混合酸化物であることができる。使用できるブレンステッド酸の例としては、無機酸化物、例えば硫酸、燐酸及びハロゲン化水素酸、例えば塩化水素、臭化水素もしくはヨウ化水素が挙げられる。ブレンステッド酸はまた有機酸、例えばカルボン酸、例えば酢酸又はスルホン酸、例えばアルキル−もしくはアリールスルホン酸であることができる。触媒の酸性化は、第VIII族金属の付着前及び/又は付着後に行うことができる。あるいは、本発明に使用する酸性触媒は、本質的に酸性の酸化物、例えばニオブ、ネオジム、モリブデン、タングステン、珪素及び硼素の酸化物を含む担体材料を含むことができる。第VB族〜第VIIB族の1種又はそれ以上の酸化物の存在はアルミナ、ジルコニア、セリアなどのような第III族及び第IV族の金属酸化物の酸性度を増加させることが知られている。例えばMakoto Hino及びKazushi Arata,Bull.Chem.Soc.Jpn.,67,1472〜1474(1994);J.G.Santiesteban,J.C.Vartuli,S.Han,R.D.Bastian及びC.D.Chang,Journal of Catalysis,168,431〜441(1997);並びにE.Lopez−Salinas,J.G.Hernandez−Cortez,I.Schifter,E.Torres−Garcis,J.Navarrete,A.Gutierrez−Carrillo,T.Lopez,P.P.Lottici,D.Bersani,Applied Catalysis A:General 193,215〜225(2000)を参照されたい。触媒担体材料はまたKeggin型構造を有し、シリカ、タングステン、モリブデン及び/燐を基材とするヘテロポリ酸を含むことができる。このような酸性酸化物及びヘテロポリ酸の具体例としては、酸化モリブデンを含むジルコニア、酸化タングステンを含むジルコニア、珪タングステン酸H4O40SiW12、燐タングステン酸水和物H3O40PW12、12−モリブド燐酸H3MoO7P、12−タングストホスフェートH3O7PWなどが挙げられる。【0017】本発明の水素添加プロセスにおいて有利に使用できる酸性触媒には、燐(6.0〜9.0%)及びモリブデン(16.5〜22.5%)酸化物で改質されたアルミナ上にニッケル3.0〜4.5重量%を含むCriterion Catalyst 424(C−424)のような、市販のいくつかの触媒がある。あるいは、有用な酸性触媒は、当業者に知られた方法を用いて製造できる。【0018】本発明の接触水素添加方法は米国特許第5,912,364号に記載された方法に従って強酸、ヨウ素又はヨウ素化合物を同時供給せずに実施する。【0019】前に、触媒担体材料上に付着された1種又はそれ以上の触媒活性第VIII族金属を含む触媒は水素で還元して、金属塩をゼロ価の活性金属触媒に転化する。この前還元は一般に200℃と焼成温度との間の温度において行い、250〜500℃がより好ましく、300〜400℃が最も好ましい。【0020】本発明によって提供される方法は、HOMeTHFからのMeTHFの製造手段を提供する。HOMeTHFは、第VIII金属を含む触媒有効量の水素添加触媒の存在下、FTHFをHOMeTHFに転化する水素添加の圧力及び温度条件下でFTHFを水素ガスと接触させることによって得ることができる。例えば本発明の第2の実施態様は、(1)第VIII族金属を含む水素添加触媒の存在下、水素添加の圧力及び温度条件下において3−ホルミルテトラヒドロフラン(FTHF)を水素と接触させて、FTHFを3−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン(HOMeTHF)に転化し;そして(2)工程(1)で生成されたHOMeTHFを、(i)第VIII族金属及び(ii)酸性触媒担体材料を含む酸性担持触媒の存在下で水素添加の温度及び圧力条件下において水素と接触させて、HOMeTHFをMeTHFに転化する工程を含んでなる3−メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)の製造方法に関する。工程(1)に使用する触媒は好ましくは触媒の総重量に基づき約60重量%以下、例えば1〜60重量%のニッケルを含む担持ニッケル触媒である。工程(1)の好ましい担持触媒は触媒担体材料上に1〜15重量%のニッケルを含む。本発明の第2の実施態様の工程(1)及び(2)は同一の触媒、すなわち(i)第VIII族金属及び(ii)酸性触媒担体材料を含む酸性担持触媒を使用でき、工程(1)にはより緩和な温度及び/又は圧力条件を使用してHOMeTHFを、又は主にHOMeTHFを生成する。第2の実施態様の工程(1)は、第2工程と同様に通常は、液相中で外部からの溶媒、代表的には不活性溶媒、すなわちプロセス条件下で反応しない溶媒の存在下で実施する。ヒドロホルミル化プロセスから3−FTHFが回収される場合には水が都合の良い溶媒である。しかし、水及び高い反応温度と両立できる前述のような極性溶媒も第1工程で使用できる。【0021】【実施例】本発明によって提供される水素添加方法において有用な触媒の合成及び水素添加方法の操作を以下の実施例によってさらに説明する。実施例中に示した全ての百分率は、特に断らない限り重量に基づく。本明細書中で使用するHOMeTHF(又は3−FTHF)の転化率パーセントは:(全生成物に転化されたHOMeTHF(又は3−FTHF)のモル数)/(供給されたHOMeTHF(又は3−FTHF)のモル数)×100であり、化合物への選択率パーセントは:(化合物に転化されたHOMeTHF(又は3−FTHF)のモル数)/(全生成物に転化されたHOMeTHF(又は3−FTHF)のモル数)×100である。生成物を、熱伝導率検出器を装着したHewlett PackardSeries 6890 Gas Chromatographを用いてガスクロマトグラフィー(GC)によって分析した(ヘリウム流量1cc/分及びスプリット100:1)。カラムはフィルム厚が0.04mmの30メーターのDB−1キャピラリーカラムであった。【0022】触媒例A硝酸ジルコニウム(115.5g、0.5モル)を水2000ml中に溶解させた。ガラス棒で時々撹拌しながら、10〜11のpHが得られるまで、28%アンモニア水溶液を滴加した。得られた沈殿物を脱イオン水で洗浄した。硝酸ニッケル(58.0g、0.2モル)及びモリブデン酸(3.39g,0.01モル)の水50ml中溶液をこの沈殿物に添加し、次いで28%アンモニア水溶液21.8ml(0.4モル)を添加した。得られた懸濁液を室温で5時間、110℃で5時間乾燥させた。次いで、それを400℃で10時間焼成した。ニッケル、モリブデン及び水和ジルコニアを含む得られた触媒を、水素下で300℃において3時間還元した。こうして得られた触媒(触媒A)のZr:Mo:Ni原子比率は50:1:20であった。【0023】触媒例B硫酸ジルコニル(31.95g,0.09モル)の水1000ml中溶液にアンモニア水溶液(28%,45ml,0.36モル)を添加することによって、、水酸化ジルコニウムを沈殿させた。沈殿物を脱イオン水で洗浄した。別のフラスコ中で、硝酸ニッケル(8.70g,0.03モル)の水(100ml)中溶液に水酸化カリウム(3.36g、0.06ml)の水(20ml)中溶液を添加した。水酸化ニッケル沈殿物を脱イオン水で洗浄し、水酸化ジルコニウムと合した。得られた混合物に、モリブデン酸(1.02g、0.003モル)の水(5ml)中溶液を添加した。混合物をガラス棒でよく撹拌し、空気中で室温において5時間、110℃において5時間乾燥し、次いで400℃において10時間焼成した。触媒を300℃において3時間、水素下で還元した。こうして得られた触媒(触媒B)のZr:Mo:Ni原子比率は30:1:10であった。【0024】触媒例CKOH(23.52g,0.42モル)の水50ml中溶液にシリカゲル(20.9g,0.28モル)を溶解させた。得られた溶液を、60〜80℃において絶えず撹拌しながら、硫酸ジルコニル(35.5g,0.1モル)及び硝酸ニッケル(2.90g、0.01モル)の水中溶液に滴加した。2時間後、沈殿物を水洗し、室温で5時間、110℃で5時間乾燥させた。次いでこれを400℃において10時間焼成した。得られた触媒、混合シリカ−ジルコニア担体上ニッケルを300℃において2時間、水素下で還元した。こうして得られた触媒(触媒C)のZr:Si:Ni原子比率は10:28:1であった。【0025】触媒例DKOH(12.32g,0.22モル)の水50ml中溶液にシリカゲル(1.85g,0.025モル)を溶解させた。得られた溶液を、60〜80℃において絶えず撹拌しながら、硫酸ジルコニル(17.75g,0.05モル)及び硝酸ニッケル(2.91g、0.01モル)の水中溶液に滴加した。2時間後、沈殿物を水洗し、室温で5時間、110℃で5時間乾燥させた。次いでこれを400℃において10時間焼成した。得られた、混合シリカ−ジルコニア担体上ニッケル触媒を300℃において2時間、水素下で還元した。こうして得られた触媒(触媒D)のZr:Si:Ni原子比率は10:5:2であった。【0026】触媒例EKOH(19.60g,0.35モル)の水50ml中溶液にシリカゲル(3.70g,0.05モル)を溶解させた。シリカゲルが全て溶解するまで、得られた溶液を撹拌した。得られた珪酸ナトリウム溶液を、60〜80℃において絶えず撹拌しながら、硫酸ジルコニル(17.75g,0.05モル)及び硝酸ニッケル(14.54g,0.05モル)の水1000ml中溶液に滴加した。2時間後、沈殿物を水洗し、室温で5時間、110℃で5時間乾燥させた。次いでこれを400℃において10時間焼成した。得られた、混合シリカ−ジルコニア担体上ニッケル触媒を300℃において2時間水素下で還元した。触媒(触媒E)のZr:Si:Ni原子比率は1:1:1であった。【0027】触媒例F水酸化ナトリウム(20.0g,0.5モル)の水(100ml)中溶液を、60〜80℃において絶えず撹拌しながら、硫酸ジルコニル(35.5g,0.1モル)及び硝酸ニッケル(14.5g,0.05モル)の水(1000ml)中溶液に添加した。24時間後、沈殿物を水洗し、NbCl5(1.35g,0.005モル)のイソプロパノール(10ml)中溶液と合し、室温で5時間及び110℃で5時間乾燥させた。次いで、これを400℃において10時間焼成した。得られたニッケル及びニオブ含有ジルコニア触媒を300℃において2時間水素下で還元した。触媒(触媒F)のZr:Nb:Ni原子比率は20:1:10であった。【0028】触媒例GKOH(16.8g,0.30モル)の水50ml中溶液にシリカゲル(3.70g,0.05モル)を溶解させた。得られた溶液を、60〜80℃において絶えず撹拌しながら、硝酸アルミニウム九水和物(18.75g,0.05モル)及び硝酸ニッケル(14.54g,0.05モル)の水1000ml中溶液に滴加した。2時間後、沈殿物を水洗し、室温で5時間、110℃で5時間乾燥させた。次いでこれを400℃において10時間焼成した。得られた、混合シリカ−アルミナ上ニッケル触媒を300℃において2時間水素下で還元した。触媒(触媒G)のAl:Si:Ni原子比率は1:1:1であった。【0029】触媒例H市販のモリブデン酸ニッケル粉末を300℃において2時間水素下で還元した。得られた触媒(触媒H)のMo:Ni原子比率は1:1であった。【0030】触媒例J粉末の形態の市販のモリブデン酸ニッケルを水と混合し、次いで110℃において5時間乾燥させた。次に、それを400℃において10時間焼成した。顆粒の形態の得られたニッケルーモリブデン触媒を300℃において2時間水素下で還元させた。触媒(触媒J)のMo:Ni原子比率は1:1であった。【0031】水素添加例1〜13300mlのオートクレーブに、3−FTHF(10.0g,0.1モル)、水(10.0g,0.55モル)及びC−424又は前記例の従って製造された触媒の1つから選ばれた触媒(5.0g)を装入した。オートクレーブを水素で3.45barg(50psig;345kPa)の圧力で3回フラッシした。最初の水素圧は13.78barg(200psig;1378kPa)の圧力に設定した。オートクレーブを150℃において1〜2時間撹拌及び加熱した。その間に、オートクレーブからサンプリングチューブを経て回収したサンプルのGC分析によって反応の進行を監視した。3−FTHFのHOMeTHFへの転化が本質的に完了したら、オートクレーブの温度を上昇させ、250〜300℃においてさらに1時間撹拌を続けた。粗製混合物をGCによって分析した。HOMeTHFの転化率並びにMeTHFへの選択率及びその最後の1時間の水素添加期間中に250〜300℃で得られた他の生成物への選択率を表Iに示す。表中、「温度」は、各水素添加の最後の1時間を行った温度(℃)であり、「THF」はテトラヒドロフランであり、「BuOH」は1−ブタノールであり、「MeBuOH」は2−メチル−1−ブタノールであり、「MeGBL」は3−メチル−ガンマ−ブチロラクトンであり、「その他」は2−プロパノール、3−メチルフラン及び/又は3−メチルジヒドロフランの1つ又はそれ以上への選択率を意味し、「転化率」は生成物に添加されたHOMeTHFのモルパーセントである。【0032】【表1】【0033】例14〜24これらの例は、3−FTHFを出発原料とし、2つの水素添加反応器を用いるMeTHFの連続製造について記載する。第1の反応器は、内径12.5mm(0.5インチ)のステンレススチール管の43.2cm(17インチ)の部分からなるものであった。第1の反応器には、シリカ−アルミナ上にニッケル50重量%を含む市販担持ニッケル触媒(Engelhard 3276)40mlを装填した。第2の反応器は、これもまた内径12.5mm(0.5インチ)のステンレススチール管の88.9cm(35インチ)の部分からなるものであった。第2の反応器には、別の市販触媒、Criterion 424触媒(前記のC−424)250mlを充填した。各反応器中の温度は、各触媒床の中央に配置された熱電対で別々に制御した。加熱は、各反応器を囲む電気炉(Applied Test Systems,Inc.)によって供給した。第2反応器から出た生成物を、グリコール冷却凝縮器によって冷却し、気液分離器としての機能も果たす直径5.08cm(2インチ)、長さ1.22m(4フィート)のシリンダーからなる生成物タンクに供給した。生成物タンクの容量は2リットルであった。【0034】3−FTHFの40%水溶液を、種々の量の水素と共にThermol Separator Products Corp製のミニポンプによって37〜55ml/時の速度で第1反応器の上部にポンプ輸送した。同時に、圧力変換器/制御弁フィードバックループによって圧力を保持し、且つ第2反応器の出口に配置された気液分離器に結合された絞り弁(50cc/分の流量を保持する)によって気体の定常流を保証しながら、水素ガス流を供給した。2つの反応器は、第1反応器の底部から第2反応器の上部に3.2mm(1/8インチ)ステンレススチール管をつなぐことによって接続した。この配置によって2つの反応器は、第1反応器からの生成物が第2反応器に直接入るトリクルベッド運転方式に保持された。【0035】各反応器から出た生成物は、各反応器の底部に接続されたサンプリングバルブを通してサンプリングし、GCによって分析した。生成物タンクから、水層と有機層とを分離することによって最終生成物を回収した。水層を一部分、水蒸気蒸留して、ほとんどMeTHF及びいくつかの副生成物からなる、沸点が100℃未満の揮発性成分を回収した。このカラムからの頭上留出物を水層/有機層分離器に戻した。最終的に系中の水を全て含むこのカラムからのベース・オーバーフローは、圧力100mmで動作している第2の分別蒸留カラムに注ぐ。第2の分別蒸留カラムでは、水は頭上から除去され、未転化HOMeTHFの濃縮溶液が回収される。水層/有機層分離器から回収された有機生成物を分別蒸留して、残留水を含むベース材料と共に粗製MeTHF及びMeTHF/アルコール共沸混合物を回収した。これは水層/有機層分離器に戻した。MeTHF及びMeTHF/アルコール共沸混合物が合わさったこのカラムからの留出物を、約1barg(100kPa)で動作している別の分別蒸留カラムに供給した。このカラムにおいては、材料を等容量のトルエンと合し、蒸留した。このカラムからの留出物はトルエン/アルコール低沸点溶剤からなっていた。アルコール類は、水洗することによってトルエンから分離できた。トルエン及びMeTHFからなるこのカラムからのベース材料を、別の分別蒸留カラムに供給し、そこで頭上から蒸留された純粋なMeTHF(b.p.87℃)及びベース・オーバーフロー中のトルエンを第1の有機蒸留カラムに戻した。【0036】プロセス条件及び供給量並びに例15〜25のそれぞれにおいて得られた結果を表IIに示す。表中、「供給量」は第1反応器に供給された、時間当たりの40%水性3−FTHFのmlであり、「H2流量」は、第1反応器に供給された、時間当たりの水素の容量(リットル)であり、「供給比」は第1反応器の供給された3−FTHFモル当たりの水素モルであり、「温度」は、第2反応器の中央部で測定された温度(℃)であり、「圧力」は2つの反応器内の全圧(barg)であり、「MeTHF収率」(%)は、3−FTHF消費量に基づき、「MeTHF選択率」(%)は3−FTHFのMeTHFへの転化の選択率であり、「時間」(時間)は、生成物のサンプルを採取する時間であり、「転化率」(%)は第2反応器の転化率、すなわち第1反応器のおけるHOMeTHFへの転化率及び選択率が100%であることを仮定したHOMeTHFの他の生成物への転化率を意味し、「生成量」は、第2反応器中において時間当たり触媒リットル当たり生成されたMeTHFの量(g)である。【0037】【表2】【0038】例25〜2950%HOMeTHF水溶液及び水素を第2反応器に直接供給した以外は、例14〜24に関して前述した一般的手法を例25〜29に使用した。得られた結果を表IIIに報告する。表中、「供給量」、「H2流量」、「供給比」、「圧力」、「MeTHF収率」、「MeTHF選択率」、「生成量」及び「時間」は前述の意味を有し、「温度」は、反応器の中央部で測定された反応器の内部温度(℃)であり、「転化率」(%)はHOMeTHF供給材料の転化率を意味する。【0039】【表3】【0040】(1)シリカ−アルミナ上にニッケル50重量%を含む市販担持ニッケル触媒、Engelhard 3276触媒、(2)触媒B及び(3)市販C−424触媒の酸性度及び表面積を、以下の手法に従って測定した。【0041】モノメチルアミンの昇温脱離オンライン四重極質量分析計を装着した、押し出し流れ反応器(plug flow reactor)(外径6.35mm)系中でモノメチルアミン(MMA)の昇温脱離(TPD)を行った(UTI Model 100)。一般には、触媒0.1gを用いた。最初に、触媒を300℃において3時間、流動水素(Air Products,純度99.99%)中で100標準立方センチメーター/分(sccm)の流量で処理した。次いで、サンプルを流動水素中で50℃まで冷却した。温度が50℃に安定した後、水素流を停止し、同時にMMA(Matheson,2000ppm,窒素でバランス)を100sccmの流量で反応器に流入させた。30分後、MMA流を停止し、ヘリウム(Air Products,純度99.99%)で50℃において30分間、100sccmの流量で反応器をパージした。最後に、サンプルを100sccmのHe中で10℃/分の速度で500℃まで加熱することによって、MMA TPDを開始した。脱着されたMMAをオンライン質量分析計によって監視し、31、30及び29のようなマス・フラグメントを用いて、触媒から脱着されたMMAの量を測定した。酸サイトに対するMMAのモル比は、MMAの量が表面酸サイトの数に変換される場合には1であると仮定した。【0042】表面積の測定触媒上の77Kにおける窒素(Air Product,99.999%)吸着を、Micromeritics吸着ユニット(Model ASAP2000)中で行った。一般には、0.3gのサンプルを用いた。吸着の前に、排気下(約1トル)で300℃において3時間サンプルを現場加熱した。BET法を用いて表面積を測定した。【0043】温度150〜280℃、圧力13.78barg(1378kPa)及び時間1〜2時間を用いて例1〜14の水素添加法でEngelhard 3276触媒(5.0g)を評価した。触媒の酸性度及び表Iに報告した触媒B及び市販CRI 424触媒の結果に比較したEngelhard 3276(E−3276)の性能を表IVに示す。表中、「表面積」はm2/gであり、「ニッケル含量」は重量%であり、「酸サイト密度」はサイト数/m2であり、THF及びMeTHFに関する「選択率」並びに「転化率」は例1〜14及び表Iの場合と同一の意味を有する。【0044】【表4】【0045】Engelhard 3276(E−3276)触媒はカルシウムを含み、これが触媒の酸性度を相対的に低くしている。 水素添加の温度及び圧力条件下、第VIII族金属を含む酸性担持触媒の存在下に3−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン(HOMeTHF)を水素と接触させることを含んでなる3−メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)の製造方法。 10〜68バールゲージ(barg)(1000〜6800kPa)の圧力及び200〜500℃の温度においてニッケルを含む酸性担持触媒の存在下にHOMeTHFを水素と接触させる請求項1に記載の方法。 酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化モリブデン及び燐酸ジルコニウムから選ばれた触媒担体材料上に1〜60重量%のニッケルを含む酸性担持触媒の存在下、13〜55バールゲージ(barg)(1300〜5500kPa)の圧力及び260〜350℃の温度においてHOMeTHFを水素と接触させ、モノメチルアミンを用いて温度プログラム化脱着によって測定された前記酸性触媒の酸サイト密度が酸サイト6×105個/m2より大きい請求項1に記載の方法。 液相中において不活性溶媒の存在下に実施する請求項2に記載の方法。 酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化モリブデン及び燐酸ジルコニウムから選ばれた触媒担体材料上に1〜15重量%のニッケルを含む酸性担持触媒の存在下、13〜55バールゲージ(barg)(1300〜5500kPa)の圧力及び260〜350℃の温度においてHOMeTHFの水溶液を水素と接触させ、モノメチルアミンを用いて温度プログラム化脱着によって測定された前記酸性触媒の酸サイト密度が酸サイト1×106個/m2より大きい請求項1に記載の方法。 (1)第VIII族金属を含む水素添加触媒の存在下に水素添加の圧力及び温度条件下において3−ホルミルテトラヒドロフラン(FTHF)を水素と接触させて、FTHFを3−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン(HOMeTHF)に転化し;そして(2)工程(1)で生成されたHOMeTHFを、(i)第VIII族金属及び(ii)酸性触媒担体材料を含む酸性担持触媒の存在下に水素添加の温度及び圧力条件下において水素と接触させる工程を含んでなる、3−メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)の製造方法。 工程(1)の触媒が触媒担体材料に付着されたニッケルを含み;工程(2)が、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化モリブデン及び燐酸ジルコニウムから選ばれた触媒担体材料上に1〜60重量%のニッケルを含む酸性担持触媒の存在下に13〜55バールゲージ(barg)(1300〜5500kPa)の圧力及び260〜350℃の温度においてHOMeTHFを水素と接触させることを含み;モノメチルアミンを用いて温度プログラム化脱着によって測定された該酸性触媒の酸サイト密度が酸サイト6×105個/m2より大きい請求項6に記載の方法。 工程(1)が触媒担体材料に付着された1〜15重量%のニッケルを含む触媒の存在下にFTHFの水溶液を水素と接触させることを含み;工程(2)が酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化モリブデン及び燐酸ジルコニウムから選ばれた触媒担体材料上に1〜15重量%のニッケルを含む酸性担持触媒の存在下に13〜55バールゲージ(barg)(1300〜5500kPa)の圧力及び260〜350℃の温度においてHOMeTHFの水溶液を水素と接触させることを含み;モノメチルアミンを用いて温度プログラム化脱着によって測定された前記酸性触媒の酸サイト密度が酸サイト1×106個/m2より大きい請求項6に記載の方法。 【課題】3−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフランから3−メチルテトラヒドロフランを製造する新規な方法を提供する。【解決手段】第VIII族金属を含む酸性担持触媒の存在下に3−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン(HOMeTHF)を水素と接触させることによるHOMeTHFから3−メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)を製造する方法。【選択図】   なし


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