生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_ピリジン−2−イル−メチルアミン類の合成方法および中間体
出願番号:2002564516
年次:2009
IPC分類:C07D 211/38,C07D 213/74,C07D 401/12


特許情報キャッシュ

モーレル、ジャン−ルイ ボノー、ベルナール リベ、ジャン−ポール バシェ、ベルナール JP 4259113 特許公報(B2) 20090220 2002564516 20020211 ピリジン−2−イル−メチルアミン類の合成方法および中間体 ピエール・ファーブル・メディカマン 591065907 PIERRE FABRE MEDICAMENT 広瀬 章一 100081352 モーレル、ジャン−ルイ ボノー、ベルナール リベ、ジャン−ポール バシェ、ベルナール FR 01/01784 20010209 20090430 C07D 211/38 20060101AFI20090409BHJP C07D 213/74 20060101ALI20090409BHJP C07D 401/12 20060101ALI20090409BHJP JPC07D211/38C07D213/74C07D401/12 C07D 211/38 C07D 213/74 C07D 401/12 CAplus(STN) CASREACT(STN) REGISTRY(STN) 国際公開第00/021953(WO,A1) 国際公開第98/022459(WO,A1) 10 FR2002000508 20020211 WO2002064585 20020822 2004519472 20040702 15 20041227 榎本 佳予子 本発明は、式(I):[式中、uは水素原子またはメチル基を表し;vは水素原子または塩素原子またはメチル基を表し;wは水素原子またはフッ素原子またはメチル基を表し;yは塩素原子またはメチル基を表し;zは水素原子またはフッ素原子または塩素原子またはメチル基を表し;Aは下記のいずれかを表し: −水素原子またはフッ素原子または塩素原子; −C1 〜C5 アルキル基; −フルオロアルキル基; −シクロプロピル基; −5員環芳香族複素環基; −アルコキシまたはアルキルチオ基; −環式アミノ基; −アルコキシカルボニル基; −下記種類のアミノ基: (式中、R2 またはR3 は、同一でも異別でもよく、それぞれ水素、または上記のC1 〜C5 アルキル基またはシクロプロピルもしくはシクロブチル基またはトリフルオロメチル基を表す)]で示されるピリジン−2−イル−メチルアミン誘導体の新規な製造方法に関する。 本発明の方法は、式(III) で示されるシアノヒドリンと、式(IV)で示されるピリジン−2−イル−メチルアミンとの反応を特徴とする。 本発明の特定の態様によると、反応媒質は、第三アミン型の有機塩基の添加により塩基性にすることが場合により有利となることがある。特に 1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンが使用されよう。 本発明の方法の別の特徴的な態様によると、反応媒質は、ホウ素水素化物の単純化合物または錯化合物、特にシアノホウ水素化ナトリウム、の添加により還元性にされる。 本発明の別の特徴的な態様によると、かかる方法はアルコール型の反応媒質中、特にメタノール系媒質中で有利に行われる。 本発明の方法の別の特徴的な態様によると、第一アミン反応物質、即ち、式(IV)で示される出発物質は塩酸塩の形態で使用してもよく、これはピリジン−2−イル−メチルアミンの製造の場合には特にそうである。 これらの化合物は、医薬、特に抗うつ薬および鎮痛薬として有用である。 WO 98 22459 に示されている従来技術では、下記のように、式(I) で示される化合物は1−ベンゾイルピペリジン−4−オン (式II) から得られる。式(II)の化合物のケトン官能基をエポキシド(IIa) に転化させる。このエポキシドは、過剰のフッ化水素−ピリジン錯体で処理すると、1−ベンゾイル−4−フルオロ−4−ヒドロキシメチルピペリジン(IIb) になる。次いで、この化合物(IIb) の第一アルコール官能基をパラトルエンスルホン酸のエステル(IIc) の形態で活性化させると、カリウムフタルイミドとの反応後に、1−ベンゾイル−4−フルオロ−4−(1−フタルイミドイルメチル) ピペリジン(IId) が得られる。この中間体をエタノールアミンで処理すると、1−ベンゾイル−4−フルオロ−4−アミノメチルピペリジン(IIe) になる。次いで、この化合物を適当なアルデヒドとの還元性アミノ化反応に使用すると、式(I) で示される化合物が得られる。 WO 98 22459 に記載されているように、上記方法にかかる式(I) の化合物の製造は、式(II)の中間体から出発して6工程を必要とし、最適化した場合でも平均総収率は5%である。WO 9822459 本発明の方法はシアノヒドリン(式III)とピリジン−2−イル−メチルアミン (式IV) との間の新規な還元性アミノ化反応を使用し、有利には上記の従来技術の方法に替わるものである。 この新規な反応を使用する方法は、次の反応式IIにより説明される。 ベンゾイルピペリジン−4−オン(II)とハロゲン化アセトニトリルとの間のダルゼンス(Darzens) 反応 (A. Jonczyk, Tetrahedron Lett. (1972), 23, 2395-96) により、対応するシアノエポキシド (式V)が得られる。この反応は、本発明者らにより開発された反応条件下で相間移動法に従って行うことが有利である。例えば、下記文献に記載の方法に従ってフッ化水素酸または他のフッ素化剤によりエポキシド(V) を開環すると、式(III) のシアノヒドリンが得られる。 J. Fluorine Chem. (1999), 99(2), 95-97 有機合成化学協会誌 (1998), 56(4), 312-319 J. Fluorine Chem. (1995), 70(1), 1-3 J. Fluorine Chem. (1995), 70(1), 141-4 Tetrahedron Lett. (1990), 31(49),7209-12 J. Chem. Soc., Chem. Commun. (1989), (23), 1848-50。 後者 (シアノヒドリン) を、還元性、かつ場合により塩基性の媒質中でピリジン−2−イル−メチルアミン (式IV) またはその塩と反応させると、式(I) の化合物が直接得られる。この方法の平均的な総収率は、式(II)の中間体から出発して23%であり、これは従来の方法 (反応式I) と比較して生産性が約450 %増大することを意味している。 シアノヒドリン(III)(反応式II) および第一アミン(IV)を利用した、この新規な反応の収率と得られた生成物の純度は、従って、より経済的で効果的な工業的な合成を可能にする。 還元アミノ化反応は室温で行うことが有利である。 ピリジン−2−イル−メチルアミンが塩の形態である場合には、反応媒質は、例えば、1,4 −ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO) のような第三アミン型の有機塩基により塩基性にすることが有利である。 還元性媒質は有利にはホウ素水素化物の単純化合物または錯化合物、または2種以上のホウ素水素化物の混合物、特にシアノホウ水素化ナトリウム (NaBH3CN)により得ることが有利である。 場合により、特に (6−アミノメチル−5−メチル−ピリジン−2−イル) メチルアミン (式IVb)を使用する場合、式(VII) の副生成物が生ずる (反応式III)。 この副反応は、硫酸鉄(FeSO4・7H2O) を反応媒質に添加することにより解消することができる。シアン化物イオンと錯体を形成することができる他の金属塩も、この還元アミノ化反応に使用することができる。 この方法で使用する (5−メチルピリジン−2−イル) メチルアミン (式IVa)の合成は、EP 718 300またはUS 4 482 437に記載されている。 (6−メチルアミノ−5−メチルピリジン−2−イル) メチルアミン (式IVb)の合成については次に説明するが、これは下記反応式IVに示す反応手順に従って行われた。 2−エトキシカルボニル−5−メチル−6−クロロピリジン (化合物IX) の合成は、WO 98 22459 に記載されている。この中間体は、アンモニア水で処理すると、2−カルボキサミド−5−メチル−6−クロロピリジン誘導体 (式X)を生ずる。これを加熱・加圧下に硫酸銅の存在したでメチルアミンと反応させると、2−N−メチルアミド−5−メチル−6−メチルアミノピリジン (式XI) を生ずる。このアミドを酸加水分解した後、エステル化し、アンモニア水で処理すると、2−カルボキサミド−5−メチル−6−メチルアミノピリジン (式XIII) になる。この化合物を水素化リチウムアルミニウムにより還元して、 (6−アミノメチル−5−メチルピリジン−2−イル) メチルアミン (式IVb)を得る。 下記の実施例は、本発明を例示するが、本発明を制限するものではない。 (6−アミノメチル−5−メチルピリジン−2−イル) メチルアミン (IVb) 工程1:2−カルボキサミド−5−メチル−6−クロロピリジン(IX) 2−エトキシカルボニル−5−メチル−6−クロロピリジン (このエステル約60%を含有する粗製油状物) をメタノール130 mlに溶解する。32%アンモニア水200 mlを加え、室温で一晩攪拌する。生成物を濾過により回収すると、水洗および減圧乾燥後に、白色結晶13gが得られる。融点146 ℃。 工程2:2−メチルカルボキサミド−5−メチル−6−メチルアミノピリジン (XI) 2−カルボキサミド−5−メチル−6−クロロピリジン73g、エタノール中40%のメチルアミン200 ml、水中40%のメチルアミン110 ml、および無水硫酸銅34gを、密閉型ステンレス鋼製反応器に装入する。反応器を次いで密閉し、110 ℃に24時間攪拌加熱する。冷却後、反応媒質を300 mlの水と32%アンモニア水とで希釈する。生成物をジクロロメタンで2回抽出した後、食塩水で洗浄する。乾燥蒸発後に、白色結晶52.4gが回収される。融点158 ℃。 工程3:5−メチル−6−メチルアミノピリジン−2−カルボン酸(XII) 2−メチルアミノ−5−メチル−6−メチルアミノピリジン52gを、水100 ml中の95%硫酸410 mlの溶液に添加する。その後、混合物を100 ℃に48時間加熱する。冷却後、反応媒質を氷上に投入し、アンモニア水で中和する。水を減圧蒸発させ、残渣をメタノールにとる。鉱物分を濾別した後、メタノールを蒸発させると、57gの褐色固体分が得られる。これをさらに精製せずに次工程に使用する。 工程4:2−カルボキサミド−5−メチル−6−メチルアミノピリジン (XIII) 上で得た固体50gを、濃硫酸38 ml を加えたエタノール1.5 L にとる。この混合物を溶媒の還流温度に24時間加熱する。冷却後、32%アンモニア水1リットルを添加し、混合物を50℃に4時間加熱する。エタノールを蒸発させ、残渣に食塩水100 mlを加えて、ジクロロメタンで10回抽出した後、有機相をN水酸化ナトリウムで洗浄し、MgSO4 上で乾燥し、蒸発乾固する。得られた結晶をエーテルで洗浄した後、乾燥して、白色結晶20.5gを得る。融点182 ℃。 工程5: (6−アミノメチル−5−メチルピリジン−2−イル) メチルアミン(IVb) 2−カルボキサミド−5−メチル−6−メチルアミノピリジン11.9gをテトラヒドロフラン60 ml に溶解する。次いで、テトラヒドロフラン中の1M水素化リチウムアルミニウム溶液143 mlを徐々に導入する。この溶液を溶媒の還流温度に4時間加熱した後、氷浴で冷却する。その後、水5ml、続いて20%水酸化ナトリウム3.75 ml 、最後に水35 ml を順に滴下する。析出した白色固体を濾別し、有機相を蒸発乾固する。残渣を、ジクロロメタン90−メタノール9−アンモニア水1の混合物によりシリカ60でクロマトグラフィー処理して、黄色油状物8.4 gを得る。 1H NMR (DMSO-d6):δ 7.12 (d, J=7.16 Hz, 1H), 6.42 (d, J=7.16 Hz, 1H), 5.80 (m, 1H), 3.62 (s, 2H), 2.82 (d, J=4.8 Hz, 3H), 1.99 (s, 3H), 1.5-2.1 (broad, 2H)。 [1−(3−クロロ−4−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピペリジン−4−イル] ヒドロキシアセトニトリル(III) 工程1:6−(3−クロロ−4−フルオロベンゾイル)−1−オキサ−6−アザスピロ[2.5]オクタン−2−カルボニトリル(V) 1−(3−クロロ−4−フルオロベンゾイル) ピペリジン−4−オン (4160g, 16.27 モル) を、ジクロロメタン28.4リットルと30.5%水酸化ナトリウム11.7リットルに塩化テトラブチルアンモニウム186 gを加えた混合物に懸濁させた懸濁液を15℃に冷却する。次に、クロロアセトニトリル (1540 ml, 24.4 モル) を激しく攪拌しながらゆっくり添加し、混合物を20℃で3時間攪拌する。反応を完結させるため、クロロアセトニトリル (500 ml) をさらに加える。反応媒質をジクロロメタン (8.5 リットル) と水 (20リットル) とで希釈した後、デカンテーションにより分離し、再び水で洗浄する。得られた褐色溶液をシリカ2kgと動物炭500 gとで脱色処理した後、蒸発乾固する。得られた残渣をイソプロパノールから結晶化させると、濾過後に褐色結晶3426gが得られる。融点 100〜101 ℃。 工程2: [1−(3−クロロ−4−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピペリジン−4−イル] ヒドロキシアセトニトリル(III) ジクロロメタン (6.6 リットル) に溶解させた6−(3−クロロ−4−フルオロベンゾイル)−1−オキサ−6−アザスピロ[2.5]オクタン−2−カルボニトリル (2620g, 8.89モル) を、適当なガス洗浄装置 (HF蒸気) を備えたハステロイ製の反応器に導入する。この溶液を15℃にし、70%のHF/ピリジン錯体2.91 kg を添加し、媒質を40℃で6時間攪拌する。反応媒質を次に水10リットルで2回、次にK2CO3 溶液で、最後に水で洗浄する。有機相を減圧蒸発させ、残渣をイソプロパノール10リットルから晶析させる。沈殿の濾過と減圧乾燥により白色結晶1540gが得られる。融点 139〜140 ℃。 (3−クロロ−4−フルオロフェニル)(4−フルオロ−4−{[(5−メチルピリジン−2−イルメチル) アミノ] メチル}ピペリジン−1−イル) メタノン(Ia) 丸底フラスコに、 [1−(3−クロロ−4−フルオロベンゾイル)−4−ピペリジン−4−イル] ヒドロキシアセトニトリル (5.3g, 0.0169モル) 、 (5−メチルピリジン−2−イル) メチルアミン (二塩酸塩) (3.6g, 0.0185モル) 、 1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン (6.2g, 0.055 モル) 、シアノホウ水素化ナトリウム (1.25g, 0.02モル) およびメタノール150 mlを入れる。全体を室温で4時間攪拌した後、蒸発乾固する。残渣を重炭酸ナトリウム中にとり、酢酸エチルで抽出し、有機相を水洗した後、MgSO4 で乾燥し、蒸発させる。残渣を、ジクロロメタン95−メタノール4.5−アンモニア水0.5 の混合物によりシリカ60でクロマトグラフィー処理して、油状物5.22g (78%) を得る。この油状物を次いで酢酸エチル中で1当量のフマル酸により処理して、白色結晶の塩を得る。融点157 ℃。 MS: DCI > 0 MH+ m/z=394 元素分析: 計算値:C 56.53%、 H 5.14%, N 8.24% 実測値:C 56.67%、 H 5.21%, N 8.41% 1H NMR (DMSO-d6):δ 10.4-9.4 (broad, 3H), 8.4 (dd, 4J=1.40 Hz,5J=0.83 Hz, 1H), 7.7 (dd, 4J=7.18 Hz,4J=1.93 Hz, 1H), 7.6 (dd, 3J=8 Hz,4J=1.5 Hz, 1H), 7.50 (dd, 3J=8.6 Hz,3J=8.6 Hz, 1H), 7.45 (ddd, 3J=8.6 Hz, 4J=5 Hz,4J=1.93 Hz, 1H), 7.35 (d, 3J=8 Hz, 1H), 6.61 (s, 2H), 4.40-4.20 (broad, 1H), 3.92 (s, 2H), 3.50-3.30 (broad, 1H), 3.30-3.20 (broad, 1H), 3.15-2.95 (broad, 1H), 2.83 (d, 3J=20.7 Hz, 2H), 2.29 (s, 3H), 2.07-1.90 (broad, 1H), 1.90-1.80 (broad, 1H), 1.83-1.77 (m, 1H), 1.75-1.60 (m, 1H)。 (3−クロロ−4−フルオロフェニル)−4−フルオロ−4−{[(5−メチル−6−メチルアミノピリジン−2−イルメチル) アミノ] メチル}ピペリジン−1−イル) メタノン(Ib) 丸底フラスコに、 [1−(3−クロロ−4−フルオロベンゾイル)−4−フルオロピペリジン−4−イル] ヒドロキシアセトニトリル (11.6g, 0.037 モル) 、 (6−メチルアミノ−5−メチルピリジン−2−イル) メチルアミン (6.8g, 0.045 モル) 、 1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン (9.1g, 0.081 モル) 、シアノホウ水素化ナトリウム (3.8g, 0.06モル) 、FeSO4・7H2O (11.3g, 0.0407モル) およびメタノール300 mlを入れる。全体を室温で4時間攪拌した後、蒸発乾固する。残渣を水にとり、酢酸エチルで3回抽出し、有機相を水と次に食塩水とで洗浄した後、MgSO4 で乾燥する。溶媒を蒸発させると油状物が得られるので、これを次にジクロロメタン95−メタノール4.5−アンモニア水0.5 の混合物を用いてシリカ60でクロマトグラフィー処理して、塩基14.8g (94%) を得る。酢酸エチル中で1当量のグリコール酸により塩析を行って、白色結晶の塩を得る。融点122 ℃。 MS: ESI > 0 MH+ m/z=423 元素分析: 計算値:C 55.37%、 H 5.86%, N 11.23% 実測値:C 55.17%、 H 5.99%, N 11.08% 1H NMR (D2O):δ 7.61 (dd, 4J=2 Hz,4J=7 Hz, 1H), 7.47 (d, 3J=7.1 Hz, 1H), 7.45 (m, 1H), 7.39 (dd, 3J=8.6 Hz,3J=8.6 Hz, 1H), 6.73 (d, 3J=7.2 Hz, 1H), 4.94 (s, HOD), 4.55-4.45 (d, 2J=11 Hz, 1H), 4.28 (s, 2H), 4.01 (s, 2H), 3.70-3.80 (d, 2J=11 Hz, 1H), 3.45-3.60 (dd, 2J=11 Hz,3J=11 Hz, 1H), 3.35-3.25 (m, 1H), 3.35 (d, 3J=20.5 Hz, 2H), 3.03 (s, 3H), 2.30-2.15 (dd, 2J=10 Hz,3J=10 Hz, 1H), 2.17 (m, 1H), 2.10-1.90 (m, 1H), 1.95-1.80 (m, 1H), 1.80-1.70 (m, 1H)。 式(I):[式中、uは水素原子またはメチル基を表し;vは水素原子または塩素原子またはメチル基を表し;wは水素原子またはフッ素原子またはメチル基を表し;yは塩素原子またはメチル基を表し;zは水素原子またはフッ素原子または塩素原子またはメチル基を表し;Aは下記のいずれかを表し:−水素原子またはフッ素原子または塩素原子;−C1〜C5アルキル基;−フルオロアルキル基;−シクロプロピル基;−5員環芳香族複素環基;−アルコキシまたはアルキルチオ基;−環式アミノ基;−アルコキシカルボニル基;−下記種類のアミノ基:(式中、R2またはR3は、同一でも異別でもよく、それぞれ水素、または上記のC1〜C5アルキル基またはシクロプロピルもしくはシクロブチル基またはトリフルオロメチル基を表す)]で示されるピリジン−2−イル−メチルアミン誘導体の製造方法であって、式(III)で示されるシアノヒドリンと、式(IV)で示されるピリジン−2−イル−メチルアミン:(上記式中、u、v、w、y、zおよびAは式(I)に関して上述した通りの意味である)とを反応させることを特徴とする方法。 ホウ素水素化物の単純化合物または錯化合物を添加して反応媒質を還元性にすることを特徴とする、請求項1記載の方法。 使用する水素化物がシアノホウ水素化ナトリウムであることを特徴とする、請求項2記載の方法。 シアン化物イオンの掃去剤として鉄、銅または亜鉛の金属塩を添加することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。 使用する塩が硫酸鉄(II), FeSO4・7H2Oであることを特徴とする、請求項4記載の方法。 使用する式(IV)で示される化合物が、次式で示される (5−メチルピリジン−2−イル) メチルアミンである請求項1〜5のいずれかに記載の方法。 使用する式(IV)で示される化合物が、次式で示される (6−メチルアミノ−5−メチルピリジン−2−イル)メチルアミンである請求項1〜5のいずれかに記載の方法。 下記の反応を使用することを特徴とする、式(IVb)で示される (6−メチルアミノ−5−メチルピリジン−2−イル)メチルアミンの製造方法:−式(IX)の2−エトキシカルボニル−5−メチル−6−ピリジンから式(X)を2−カルボキサミド−5−メチル−6−クロロピリジンにアンモニア水を用いて転化する反応−この化合物を溶液状態でCuSO4の存在下に高温・高圧でメチルアミンにより処理して、式(XI)で示される2−メチルアミド−5−メチル−6−メチルアミノピリジンを得る反応−この化合物を酸で加水分解して、式(XII)で示される5−メチル−6−メチルアミノピリジン−2−カルボン酸を生成させる反応−この酸を式(XIII)で示される2−カルボキサミド−5−メチル−6−メチルアミノピリジンに転化する反応−このアミドを水素化リチウムアルミニウムにより還元して式(IVb)で示される (6−メチルアミノ−5−メチルピリジン−2−イル)メチルアミンを生成させる反応。 下記の反応を使用することを特徴とする、上記の式(III)で示される (1−ベンゾイル−4−フルオロピペリジン−4−イル)ヒドロキシアセトニトリルの製造方法:−ハロゲン化アセトニトリルを1−ベンゾイルピペリジン−4−オン (式II) と反応させて対応するシアノエポキシド (式V)を得る反応−フッ素化剤により上記シアノエポキシドを開環させる反応(式中、yおよびzは上記と同じ意味)。 請求項1に記載の一般式(I)で示される化合物の製造用の一般式(III)で示される新規合成中間体:(式中、yおよびzは上記と同じ意味)。


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