タイトル: | 公開特許公報(A)_制汗剤用組成物 |
出願番号: | 2002219970 |
年次: | 2004 |
IPC分類: | 7,A61K7/32,A61K7/38 |
佐々木 有希 松村 保雄 JP 2004059501 公開特許公報(A) 20040226 2002219970 20020729 制汗剤用組成物 富士ゼロックス株式会社 000005496 吉田 研二 100075258 石田 純 100096976 佐々木 有希 松村 保雄 7 A61K7/32 A61K7/38 JP A61K7/32 A61K7/38 3 OL 18 テフロン 4C083 4C083AA082 4C083AB212 4C083AB432 4C083AC012 4C083AC072 4C083AC10 4C083AC35 4C083AC422 4C083AC442 4C083AC81 4C083AC93 4C083AD022 4C083AD092 4C083AD15 4C083BB24 4C083BB31 4C083CC17 4C083DD08 4C083DD23 4C083DD31 4C083EE18 4C083FF01 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は、制汗剤において、球状で、ほぼ均一な粒径を有し、ある範囲の屈折率を有する樹脂粒子を配合することにより、優れた制汗効果と、白くならずにさらさらした肌触りが持続する使用感を有する化粧料に関する。【0002】【従来の技術】汗による肌のベタつきなどの不快感を抑制するために、エアゾールタイプ、ローションタイプ、粉末タイプなど様々な制汗剤が一般的に使用されている。制汗剤は、主成分として、皮膚収れん剤や、汗によるにおいの発生を抑制する消臭成分、清涼感に寄与する溶媒成分、汗や皮脂による肌のベタつきを抑え、さらさらした感触を発現させる粉体成分等により構成される。【0003】粉体成分には、タルク、カオリン、無水ケイ酸、合成樹脂などが多く用いられるが、さらさらした感触を得るために多量の粉末を配合すると、抗菌剤を塗布した皮膚が白くなることが問題とされていた。これに対しては、特開平10−158138号公報において白くならないエアゾール組成物が発明され提案されているが、この組成物は消臭効果を有するものではない。【0004】一方、メイクアップ化粧料においては、皮膚の欠点を隠す目的で配合する粉体の光学的特性を最適化することが頻繁に行われる。一般に、皮膚の屈折率は1.57であるため、その屈折率との差が少ない成分を配合すると、隠ぺい力が低くなり、塗布後の肌が自然に見える。【0005】また、特開平10−158138号公報では、オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンエステルアルミニウムのような特殊な粉体成分をある一定の割合で配合することにより白くならずに、清涼感とさらさら感を有する制汗剤が発明されている。【0006】しかしながら、上述の制汗剤および化粧料は、その滑らかさがまだ不十分であった。一方、粉体を配合した制汗剤の感触は、粉体の形状、粒径、粒度分布、粉体の硬度などに関係するため、これらを適切に制御することによって、よりさらさらした感触を発現できる。例えば、粉体としてシリコーンゴムを使用することにより硬度を下げ、軟らかい感触を与える制汗剤も発明されている(特開平8−12545号公報)が、この粉体の流動性は不十分であり、さらに塗布時に肌上で白くなってしまう点については言及されていない。【0007】【発明が解決しようとする課題】これまで、球状樹脂粒子を配合することでさらさら感を発現する制汗剤が多く開発されている一方、白くなりにくい制汗剤の開発も行われていた。しかし、それらの特性はいまだ十分でなく、さらさらした感触とその持続性、及び白くならない塗布状態を同時に実現する制汗剤の開発が望まれていた。しかしながら、従来開発されてきた制汗剤には、制汗剤に配合する粉体の物性を適切にコントロ−ルする、例えば粒径を均一に揃えたり、粉体の感触をガラス転移温度により向上させたり、屈折率を制御することが行われていなかった。【0008】【課題を解決するための手段】以上の状況を鑑み、鋭意検討の結果、非常に狭い粒径分布と、ある範囲の屈折率を有する、真球に近い形状を有する合成高分子を、制汗成分とともに制汗剤に配合することで、さらさらした感触と軟らかい肌触りの使用感を有し、さらに塗布後の肌が自然に見える制汗剤を見出し、本発明に至った。また、配合する樹脂粒子は製造に際して、形状を真球から凹凸を有する粒子に制御することが可能であるため、それらを適宜選択することで、肌へのさらさらした効果の持続性をコントロ−ルすることができる。【0009】すなわち、本発明者らは、下記の構成を採用することにより、既述課題の解決を可能にした。【0010】(1)防臭成分を0.1重量%から30重量%と、平均体積粒子径が2.0μmから20.0μmで、GSDvが1.3以下、屈折率が1.4から1.8である球状樹脂粒子を0.1重量%から70重量%と、を含有する制汗剤用組成物である。【0011】(2)前記球状樹脂粒子のガラス転移温度が10℃から100℃、形状係数SF1が100から130である制汗剤用組成物である。【0012】(3)上記(1)又は(2)に記載の制汗剤用組成物において、前記球状樹脂粒子は、下記数式で表される表面性指標値が2.0以下であることを特徴とした制汗剤用組成物である。【0013】【数1】(表面性指標値)=(比表面積実測値)/(比表面積計算値)(比表面積計算値)=6Σ(n×R2)/{ρ×Σ(n×R3)}(ただし、n=コールターカウンターにおけるチャンネル内の粒子数、R=コールターカウンターにおけるチャンネル粒径、ρ=トナー密度、チャンネルの数:16、分割の大きさ:logスケールで0.1間隔。)【0014】(4)上記(1)から(3)のいずれか1つに記載の制汗剤用組成物において、前記樹脂粒子が乳化重合凝集法にて形成されてなる制汗剤用組成物である。【0015】(5)上記(1)から(4)のいずれかに記載の制汗剤用組成物を含有する制汗剤である。【0016】【発明の実施の形態】本発明の制汗剤用組成物は、防臭成分と、球状樹脂粒子とを含む。以下に、詳細に説明する。【0017】<防臭成分>本発明の制汗剤用組成物は、防臭成分を0.1重量%から30重量%の範囲で含む。ここで、防臭成分が0.1重量%未満の場合、十分な防臭効果が期待できず、一方30重量%を超える場合には皮膚上の感触が悪くなったり、塗布後の皮膚が白くなってしまったり、制汗剤の安定性が悪くなることがある。また、制汗剤用組成物の剤形が、特にパウダー状(パウダースプレー、プレストパウダー状等)の場合には、防臭成分の含有量1.0重量%から30重量%の範囲であることが好ましく、また、ローション型(例えば、ロールオン、ローションスプレー)の場合には、0.1重量%から20重量%の範囲であることが好ましい。乳化型(乳液、クリーム等)の場合には、1.0重量%から30重量%の範囲であることが好ましい。パウダー状制汗剤の場合に、防臭成分の含有量が1.0重量%未満の場合には、剥離等により効果が不十分となることがあり、一方30重量%を超えると、塗布後の皮膚が白くなるという不都合がある。また、ローション型制汗剤の場合、防臭成分の含有量が0.1重量%未満の場合には、効果が発現せず、一方20重量%を超えると、制汗剤の安定性が悪化するという不都合がある。乳化型の制汗剤では、1.0重量%未満の場合には、皮膚上でさらさらした感触が乏しく、制汗効果も充分ではなく、30重量%を超えると制汗剤の安定性が乏しくなり、更に塗布時の延伸性も悪化する。【0018】上記防臭成分は、制汗成分、抗菌成分、消臭成分など臭気物質の発生を抑制する成分であればその作用機序は特に限定されないが、制汗成分を必須成分として他の成分を必要に応じて組み合わせることが望ましい。【0019】制汗成分とは、制汗効果を有する物質ならば限定なく、例えば、アルミニウム化合物、ジルコニウム化合物、亜鉛化合物などを使用することができる。具体的には、塩化アルミニウム、ヒドロキシ塩化アルミニウム、ヒドロキシ臭化アルミニウム等のハロゲン化アルミニウム若しくはヒドロキシハロゲン化アルミニウム、硫酸アルミニウム、フェノールスルホン酸アルミニウム、クロルヒドロキシジルコニウム、クロルヒドロキシアルミニウムジルコニウム等のジルコニルオキシハライド若しくはジルコニルヒドロキシハライド、硫酸亜鉛、フェノールスルホン酸亜鉛等を挙げることができる。これらの収れん性塩またはこれらの収れん性錯塩は単独で用いても組み合わせて用いてもよい。【0020】抗菌成分にも特に限定はなく、例えば、3,4,4−トリクロロカルバニリド(TCC)、レゾルシン、フェノール、ヘキサクロロフェン、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール等のノニオン系抗菌剤、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、ジンクピリチオン等のカチオン系抗菌剤、ソルビン酸、サリチル酸等のアニオン系抗菌剤があげられる。また無機抗菌剤も使用することができ、無機抗菌剤としては抗菌性金属を含有する抗菌剤が好ましい。抗菌性を有する金属としては、一般的に、銀、銅、亜鉛、白金、ニッケル、光触媒作用を有する酸化チタンが代表例として挙げられる。【0021】消臭成分としては、クロロフィル、フラボノイド、活性炭、多孔性シリカ、ヒドロキシアパタイト、ゼオライト等の多孔性物質等を挙げることができる。【0022】これらの中で、防臭成分としては、ヒドロキシ塩化アルミニウム等のアルミニウム収れん性塩が好ましく用いられる。【0023】<球状樹脂粒子>次に、制汗剤用組成物に配合される球状樹脂粒子について以下に説明する。【0024】粒子径:制汗剤用組成物に配合する球状樹脂粒子の平均体積粒子径は、2.0μm〜20.0μmであり、より好ましくは、2.0μm〜15.0μmである。この範囲より大きい場合は皮膚上に付着した後の肌触りが悪く、異物感が発生したり、スプレータイプやロ−ルオンタイプの場合容器で目詰まりを起こす可能性がある。一方、粒子径がこの範囲を下回る場合は、本樹脂粒子のその他の特性の制御が困難となるため、皮膚上での肌触りや伸びが悪く感じられる。【0025】平均体積粒子分布:制汗剤用組成物に配合する球状樹脂粒子の平均体積粒子分布GSDvは1.3以下である。好ましくは1.25以下である。GSDvが1.3を超える場合には、粒子径が不均一となり、使用時の伸びや使用後の滑らかさが十分でなくなる。伸びや滑らかさが十分でない粒子を用いた制汗剤は、使用性が落ちるだけでなく、伸びの悪さに起因した粉体成分の塗布量の偏りが発生するため、塗布時及び塗布後の皮膚の動きによって、皮膚が白く見えることがある。【0026】平均体積粒子分布GSDvは、累積体積粒子分布のDv16、Dv84を用いて以下のような次のように簡易的に用いることができる。【0027】【数2】体積GSDv=(体積D84/体積D16)0.5【0028】屈折率:制汗剤用組成物に配合する球状樹脂粒子は、屈折率が1.4〜1.8であることが好ましい。更に好適には、1.5〜1.7、最も好適には1.55〜1.65である。一般に皮膚の屈折率は1.57と言われ、この屈折率との違いが大きいと塗布後の皮膚は不自然な印象になりやすい。つまり、塗布後のサラサラ感を得るためには制汗剤に粉体成分を多く配合することが必要であるが、タルク、マイカなどの無機粉体のように屈折率がこの範囲を超える粉体を大量に配合すると皮膚が白くなってしまう。なお、上述の屈折率は、球状樹脂粒子の樹脂種や樹脂の分子量、樹脂製造時の積層構造によって制御することができる。【0029】含有量:制汗剤用組成物には、上記球状樹脂粒子を0.1〜70重量%配合することが好ましい。この範囲よりも小さいと皮膚上でのサラサラ感などの効果が得られず、これ以上であると制汗剤の安定性が低下するとともに、塗布後の皮膚の隠蔽度が高くなり不自然な印象となる。【0030】球状樹脂粒子の製造方法:本球状樹脂粒子を得る方法としては、乳化重合凝集、懸濁重合、分散重合などが挙げられるが、本制汗剤用組成物の樹脂の特性を発現するためには、このうち乳化重合凝集法が好ましく使用される。【0031】上記乳化重合凝集法は、イオン性界面活性剤による樹脂分散液と反対極性のイオン性界面活性剤もしくは凝集剤を混合し、ヘテロ凝集を生じせしめることにより目的とする樹脂粒子径の凝集粒子を形成し、その後樹脂のガラス転移温度以上に加熱昇温することにより凝集体を融合合一し、更に洗浄、乾燥することによって、樹脂粒子を得る。この製法は加熱温度条件を選択することで樹脂粒子形状を不定形から球状まで制御できる。また、通常この凝集合一プロセスは一括で混合し、凝集することによりなされるため、均一な混合状態にある凝集体を合一することになり、通常、樹脂粒子の組成は表面から内部まで均一になる。なお、上記洗浄により、表面性指標値を制御することができる。洗浄としてアルカリ洗浄を行う場合、アルカリ洗浄に使用する洗浄剤としては、例えば、アルカリ性を有する水系溶液であれば特に限定はない。例えば、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、アンモニア水溶液、炭酸ナトリウム水溶液等をあげることができ、特に水酸化ナトリウム水溶液が好ましい。【0032】ガラス転移温度:配合する球状樹脂粒子のガラス転移温度は、10〜100℃であり、好ましくは40〜100℃である。さらには、40〜95℃である。一般にガラス転移温度が高いほど樹脂は硬度を有し、同様に分子量が大きい樹脂ほど硬くなるため、このような樹脂の硬度は、皮膚上での密着性に関係する。制汗剤に配合される球状樹脂粒子は、塗布後のサラサラ感とともに、その感触が持続することが求められる。よって、10℃未満である場合は、樹脂硬度が低すぎるために、サラサラした感触を得ることができず、一方100℃を超える場合は、皮膚上での密着持続性が劣る。【0033】形状計数SF1:制汗剤用組成物に配合する樹脂粒子は、皮膚上での滑らかさを発揮するために、球状であることが必要である。球状とは、真球から楕円球まで一般的に球の形を保持していれば特に限定はされない。しかし、好適には、以下のように算出される形状係数SF1の数値が100〜130であることが好ましい。なお、後述する樹脂粒子の製造方法により、SF1を制御することが可能である。【0034】【数3】SF1=(ML2/A)×(π/4)×100【0035】ここでML:粒子の絶対最大長、 A:粒子の投影面積であり、これらは、主に顕微鏡画像または走査電子顕微鏡画像を画像解析装置によって解析することによって数値化される。【0036】上記SF1は、100に近づくほど真球とみなされ、130を超える粒子は粒子の最大長さと最少長さに大きな差を有する。SF1が130以上である場合は、樹脂微粒子を配合してもその滑らかさは低下してしまう。【0037】表面性指標:制汗剤用組成物において、球状樹脂粒子は、下記数式で表される表面性指標値が2.0以下であることが好ましい。【0038】【数4】(表面性指標値)=(比表面積実測値)/(比表面積計算値)(比表面積計算値)=6Σ(n×R2)/{ρ×Σ(n×R3)}(ただし、n=コールターカウンターにおけるチャンネル内の粒子数、R=コールターカウンターにおけるチャンネル粒径、ρ=トナー密度、チャンネルの数:16、分割の大きさ:logスケールで0.1間隔。)【0039】すなわち、分割数は、1.26μmから50.8μmまでを16チャンネルに、logスケールで0.1間隔となるように分割する。具体的には、チャンネル1が1.26μm以上1.59μm未満、チャンネル2が1.59μm以上2.00μm未満、チャンネル3が2.00μm以上2.52μm未満とし、左側の数値のlogの値が(log1.26=)0.1、(log1.59)=0.2、0.3・・・1.6となるように分割した。【0040】表面性指標値は、1.0に近づくほど樹脂表面が完全に平滑となる。表面性指標値が2.0を超えると、樹脂一つ一つの表面が粗くなり、制汗剤組成物に含有して使用した場合使用性を低下させる。【0041】樹脂:本発明の球状樹脂微粒子に使用する樹脂は特に制限されない。具体的には、スチレン、パラクロロスチレン、α−メチルスチレン等のスチレン類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2−エチルヘキシル等アクリル系単量体;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等のメタクリル系単量体;さらにアクリル酸、メタクリル酸、スチレンスルフォン酸ナトリウム等のエチレン性不飽和酸単量体;さらにアクリロニトリル、メタクリロニトリル等のビニルニトリル類;ビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類;エチレン、プロピレン、ブタジエンなどのオレフィン類などの単量体などの単独重合体、それらの単量体を2種以上組み合せた共重合体、又はそれらの混合物、さらには、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂等、非ビニル縮合系樹脂、又は、それらと前記ビニル系樹脂との混合物、これらの共存下でビニル系単量体を重合して得られるグラフト重合体等を挙げることができる。これらのうち、制汗剤用組成物としての特性を付与するために配合される樹脂としては、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体が好ましく用いられる。更に好ましくは、スチレン−(メタ)アクリレート共重合体が用いられる。【0042】樹脂の分子量:配合する球状樹脂粒子は、数平均分子量が2000〜5万、更に好ましくは5000〜2万であることが好ましい。一般的に制汗剤用組成物に配合される樹脂は、数万以上の分子量を有するが、本制汗剤組成物に配合する樹脂は、汎用樹脂に比較し、低いガラス転移温度を有し、低分子量であるため軟らかい感触を有するため、皮膚上での持続性に優れる。【0043】本制汗剤用組成物に使用される球状樹脂粒子は、シリコーン処理、金属石鹸処理、脂肪酸処理、界面活性剤処理、あるいは酸、アルカリ、無機塩類による処理、さらにはこれらの複合処理を行った後、配合してもよい。【0044】更に、目的に応じ、球状樹脂粒子は、顔料、色素、紫外線吸収剤等他の微粒子を含有していてもよい。このように他の微粒子を含有した場合、微粒子をそのまま配合するよりも、再凝集を防ぐ効果が得られ、微粒子を含有させる球状樹脂粒子の有する特性に基づく使用性を保持したまま、微粒子に起因する機能を発現することが可能である。球状樹脂粒子に含有される微粒子の大きさは、その含有量と、含有する球状樹脂粒子の大きさに依存するが、3μm以下であることが好ましい。この範囲を超えると粒子表面への付着強度が低下する。特に好ましい含有粒子と被含有微粒子の組み合わせは、(含有する球状樹脂粒子径)/(含有される微粒子径)が2以上である場合である。【0045】なお、微粒子を樹脂粒子へ含有させる方法によれば、樹脂粒子の樹脂表面に微粒子を析出させたり、樹脂粒子内部に含有させたり、樹脂粒子へ微粒子を外添したりする方法などを挙げることができる。【0046】上述の樹脂表面に析出させる方法としては、例えば、乳化重合凝集法における、凝集工程の第1段階で母体凝集粒子を樹脂粒子で作成した後、更に、凝集工程の第2段階で他の微粒子(例えば、機能性微粒子)分散液を使うことにより、合一後に他の微粒子によるカプセル化された構造を形成したり、または他の微粒子をイオンの状態で樹脂の極性基にイオン交換または配位した樹脂を還元して、金属超微粒子を樹脂へ析出させることもできる。【0047】また、乳化重合凝集法の第1段階の母体凝集粒子の作成時に、他の微粒子を樹脂粒子とともに分散させると、他の微粒子を内部に含有するカプセル構造を有する樹脂粒子を形成できる。外添の場合は、樹脂粒子の乾燥後、Vブレンダー、ヘンシェルミキサー等の混合機を用いて乾式で表面に付着する方法、他の微粒子を液体に分散させた後、スラリー状態の塗布剤組成物に添加し乾燥させ表面に付着する方法、乾燥粉体にスラリーをスプレーしながら乾燥させてもよい。【0048】また、本発明の球状樹脂粒子は、微量の架橋構造を有してもよい。その場合、架橋剤の含有率は、樹脂に対して0.01〜5%で、好ましくは0.1〜2%である。上記のようにガラス転移温度、分子量に起因する柔らかい物理特性を有しながらも、微量の架橋構造を施しているためその形状は安定し、より凝集を防ぐ効果を有する。架橋剤がこの範囲未満であると樹脂の形状が不安定になりやすく、この範囲を超えると、柔らかな物性が低下しやすい。【0049】上記架橋剤としては、上記樹脂の関係で好適な物を適宜選択すればよいが、中でも、架橋反応が迅速である点から、ホウ素化合物が好ましく、例えば、硼砂、ホウ酸、ホウ酸塩(例えば、オルトホウ酸塩、InBO3、ScBO3、YBO3、LaBO3、Mg3(BO3)2、Co3(BO3)2、二ホウ酸塩(例えば、Mg2B2O5、Co2B2O5)、メタホウ酸塩(例えば、LiBO2、Ca(BO2)2、NaBO2、KBO2)、四ホウ酸塩(例えば、Na2B4O7・10H2O)、五ホウ酸塩(例えば、KB5O8・4H2O、Ca2B6O11・7H2O、CsB5O5);ホルムアルデヒド、グリオキザール、メラミン・ホルムアルデヒド(例えば、メチロールメラミン、アルキル化メチロールメラミン)、グルタールアルデヒド等のアルデヒド系化合物;ジアセチル、シクロペンタンジオン等のケトン系化合物;ビス(2−クロロエチル尿素)−2−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン、2,4−ジクロロ−6−S−トリアジン・ナトリウム塩等の活性ハロゲン化合物;ジビニルスルホン酸、1,3−ビニルスルホニル−2−プロパノール、N,N’−エチレンビス(ビニルスルホニルアセタミド)、1,3,5−トリアクリロイル−ヘキサヒドロ−S−トリアジン等の活性ビニル化合物;ジメチロ−ル尿素、メチロールジメチルヒダントイン等のN−メチロール化合物;レゾール樹脂;ポリイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート等のイソシアネート系化合物;米国特許明細書第3017280号、同第2983611号に記載のアジリジン系化合物;米国特許明細書第3100704号に記載のカルボキシイミド系化合物;エポキシ樹脂、グリセロールトリグリシジルエーテル等のエポキシ系化合物;1,6−ヘキサメチレン−N,N’−ビスエチレン尿素等のエチレンイミノ系化合物;ムコクロル酸、ムコフェノキシクロル酸等のハロゲン化カルボキシアルデヒド系化合物;2,3−ジヒドロキシジオキサン等のジオキサン系化合物;クロム明ばん、カリ明ばん、硫酸ジルコニウム、酢酸クロム等である。なお、上記架橋剤は、一種単独でも、2種以上を組合わせてもよい。【0050】上記架橋剤の溶液は、架橋剤を水及び/又は有機溶媒に溶解して調製される。架橋剤溶液を構成する溶媒としては、一般に水が使用され、該水と混和性の有機溶媒を含む水系混合溶媒であってもよい。上記有機溶媒としては、架橋剤が溶解するものであれば任意に使用することができ、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、グリセリン等のアルコール;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル;トルエン等の芳香族溶剤;テトラヒドロフラン等のエーテル類、及びジクロロメタン等のハロゲン化炭素系溶剤等を挙げることができる。【0051】また、本発明の制汗剤用組成物は、必要に応じて、以下に示す他の成分を含有してもよい。【0052】既述の物質以外に本発明の制汗剤用組成物に配合される成分は、その目的、形態により選択され、限定されるものではない。例えば、水、上記球状樹脂粒子以外の粉末、香料等のマスキング剤、油脂、ロウ、炭化水素、合成エステル、脂肪酸、高級アルコール等の油剤、ジオルガノシロキサンオリゴマー、低級アルコール等の揮発性油剤、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、メントール、カンファ−等の清涼剤、グリチルレチン酸ジカリウム、アラントイン、グアイアズレン等の消炎剤、ポリアクリル酸ソ−ダ、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ベントナイト、ヘクトライト等の増粘剤、メチルパラベン、ブチルパラベン、プロピルパラベン等の防腐剤、抗酸化剤、シリコーン類、金属キレ−ト剤、乳化剤、pH調整剤、顔料、色素、各種薬効成分、美容成分、紫外線吸収剤、保湿剤、香料などを配合することができる。【0053】上記球状樹脂粒子以外の粉末としては、タルク、セリサイト、マイカ、オトリドシリカ、カオリン、亜鉛華、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ベントナイト、ヘクトライト、コロイド珪酸塩アルミニウムマグネシウム、シルク粉末、ポリエチレン樹脂粉末、テフロン粉末、アクリル樹脂粉末、ポリプロピレン樹脂粉末、ポリスチレン樹脂粉末、塩化ビニル樹脂粉末、セルロース粉末、ナイロン樹脂粉末、ポリオルガノシルセスキオキサン粉末などを例示することができる。これらの粉末を一種または二種類以上を組み合わせて使用することができる。【0054】良好な肌への付着性を与え、肌上でのしっとり感を得るために配合する油剤成分としては、一般の化粧料に使用されるものであれば制限はなく、油脂、ロウ、炭化水素、合成エステル、脂肪酸、高級アルコールなどが例示できる。具体例としては、椿油、オリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、ミンク油等の油脂類、カルナバ、ミツロウ、ラノリン、キャンデリラ等のロウ類、スクワラン、ワセリン、流動パラフィン、パラフィンワックス、マイクロクリスタンワックス等の炭化水素類、ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピルエステル、トリオクタン酸グリセリル等のエステル類、ラノリン誘導体、シリコーン類、フッ素系油剤類等を挙げることができる。これらのオイル類を一種または二種類以上を組み合わせて使用することができる。これらは、後述の揮発性油剤と組み合わせて用いることも可能である。【0055】揮発性油剤を用いた場合は、皮膚への付着性とともに適度な冷感による清涼感を与えることができる。【0056】揮発性油剤としては、具体的には、オクタメチルテトラシクロシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状ジオルガノシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン等のジオルガノシロキサンオリゴマー、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール等を挙げることができる。この中で、エチルアルコールが、制汗剤の分散性や人体への安全性の面で最も好ましい。【0057】制汗剤をエアロゾル形態で使用する場合に配合する噴射剤としては、プロパン、イソブタン、ノルマルブタン、イソペンタン、ネオペンタン等の炭化水素系ガス、ジメチルエルエーテル等の液化ガス、各種フロンガスを挙げることができる。更にこれらの噴射剤を2種以上組み合わせ使用することもでき、炭化水素系ガスを1種または2種以上組み合わせて用いることが好ましい。配合量は制汗スプレー組成物中の60%から95%である。【0058】本発明の制汗剤用組成物の使用形態としては特に限定されず、液(ローション)状、乳液、クリ−ム、スプレー、エアゾール、ロ−ルオン等の形態をあげることができる。これらは、常に均一な分散状態を保持する均一分散系と、使用時に振とうして用いる多層分離系のどちらでもよい。【0059】本発明の制汗剤用組成物の製法は特に限定されず、公知の方法により製造される。【0060】乳化状制汗剤用組成物は、一般に、精製水に親水性成分を添加した相を水相部とし、一方油剤成分に親油性成分を添加した相を油相部として、両者を徐々に混合して乳化を行う。乳化終了後、冷却し、容器へ充填する。【0061】液状制汗剤用組成物は、可溶化させた溶液に、他の成分を分散させて製造する。スプレー、エアロゾルタイプは、予めヘンシェルミキサー等の攪拌機で混合した粉体を、可溶化させた他の成分に分散し、エアロゾルバルブを備えた密封容器に入れ、適当な噴射剤を充填する。【0062】次に実施例を比較例と共に挙げて、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。【0063】以下の組成で、樹脂粒子を製造した。【0064】樹脂分散液の調製:【表1】【0065】表1に記載の組成で、樹脂分散液の構成成分を混合溶解したものをアニオン性界面活性剤ネオゲンR(第一工業製薬製ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム) 13gをイオン交換水555gに溶解したものにフラスコ中で分散、乳化し10分ゆっくりと混合しながら、過硫酸アンモニウム9gを溶解したイオン交換水42.8gを投入し、窒素置換をおこなった。そののちフラスコを攪拌しながらオイルバスで内容物が70℃になるまで加熱し、6時間そのまま乳化重合を継続し、樹脂微粒子分散液を得た。【0066】凝集粒子の調製:作成した樹脂分散液を用いて、以下の組成で樹脂粒子を製造した。樹脂微粒子分散液:520g樹脂微粒子分散液(追加用):200gポリ塩化アルミニウム10重量%水溶液(浅田化学):4.2g0.02M硝酸:38g【0067】製造例1〜7の作成:上記樹脂粒子の構成成分のうち、樹脂粒子分散液(追加用)以外をすべて、丸型ステンレス製フラスコ中に入れてホモジナイザ−(LKA社製、ウルトラタラックスT50)で十分に混合・分散した後、加熱用オイルバスでフラスコを攪拌しながら60℃まで加熱した。60℃で30分間保持した後、樹脂分散液1又は樹脂分散液2を緩やかに200g追加し、更に加熱用オイルバスの温度を上げてその温度で下表に記す一定時間保持して凝集粒子を得た。なお、製造例7は、樹脂分散液として市販のポリメタクリル酸メチル樹脂を用いた。【0068】その後、粒子に1N水酸化ナトリウムを下表の通り52g追加した後、ステンレス製フラスコを密閉し、磁力シ−ルを用いて撹拌を継続しながら96℃まで加熱し、7時間保持して凝集粒子を融合させた。融合粒子の体積平均粒子径(D50)をコ−ルタ−カウンタ−(日科機社製、TAII)を用いて測定した。なお、この融合粒子を洗浄する場合にはpH6.5のイオン交換水で十分洗浄し、その後、凍結乾燥を行い樹脂粒子を得た。【0069】【表2】【0070】評価測定方法:このようにして得られた樹脂粒子に対し、以下の測定を実施した。平均体積粒子径(D50)と平均体積粒子分布GSD、体積粒子径が20μm以上である粒子の比率をレ−ザ−回折式粒度分布測定装置(堀場製作所製、LA−700)、及び形状係数SF1をル−ゼックス画像解析装置(ニコレ社製、LUZEXIII)を用いて測定した。表面性指標は、次の式に従い算出した。【0071】【数5】(表面性指標値)=(比表面積実測値)/(比表面積計算値)(比表面積計算値)=6Σ(n×R^2)/{ρ×Σ(n×R^3)}(ただし、n=コールターカウンターにおけるチャンネル内の粒子数、R=コールターカウンターにおけるチャンネル粒径、ρ=トナー密度、チャンネルの数:16、分割の大きさ:logスケールで0.1間隔。)【0072】屈折率は、減圧高温乾燥機(東京理化器械社製)を用いて樹脂粒子を固形化したものを、Abbe屈折率計(アタゴ社製)により23℃、NaスペクトルのD線(波長589.3nm)で測定した。【0073】ガラス転移温度は示差走査熱量計(島津制作所社製、DSC−50)を用いて昇温速度10℃/minで樹脂の測定した。【0074】[ローション状の制汗剤]ローション状の制汗剤を以下の配合によって製造した。油相成分を室温にて均一溶解した後、ヘンシェルミキサーで混合した粉末成分をディスパ−で均一に分散した。なお、ローション状の制汗剤の組成とロールオン状の制汗剤の組成はほぼ同じ組成である。【0075】【表3】【0076】このようにして作成した制汗剤をパネル男女計20名の皮膚に塗布し、塗布時及び塗布4時間後の官能試験を行った。更に、防臭効果についてパネル男女計20名の腋に塗布し、4時間後の防臭効果を評価した。この試験における評価基準は以下のように設定した。表3には全パネルの評価の平均値で判断し記した。なお、以下表4から表7においても表3同様に評価を記載した。【0077】(評価基準)(i)塗布時及び塗布後の官能評価:大変よい…5よい…4普通…3悪い…2非常に悪い…1【0078】(ii)塗布後の防臭効果:非常に防臭効果が高い…5防臭効果が高い…4普通…3防臭効果が低い…2防臭効果が非常に低い…1【0079】更に、全パネルの上記評価の平均値を基に以下の基準で判断し、表3にその評価を記した。なお、以下表4から表7においても表3同様に評価を記載した。【0080】(iii)平均値評価:4.5〜5.0・・・◎3.5〜4.5・・・○2.5〜3.5・・・△0〜2.5・・・×【0081】[液状スプレー状の制汗剤]液状スプレー状の制汗剤を以下の配合によって製造した。油性成分を室温で均一に溶解した後、ヘンシェルミキサーで均一に混合した粉末を分散さえ、それらの制汗剤組成物をエアゾール缶に入れ、LPGを充填した。【0082】【表4】【0083】この試験における評価基準は、実施例1と同様である。【0084】[パウダ−スプレー状の制汗剤]パウダ−スプレー状の制汗剤を以下の配合によって製造した。粉末成分はヘンシェルミキサーで混合した。液状成分も混合したのち、ろ過を行う。粉末部と液状部をそれぞれエアゾール容器に入れ、バルブを装着しLPGを充填する。【0085】【表5】【0086】この試験における評価基準は、実施例1と同様である。【0087】[クリ−ム状の制汗剤]クリ−ム状の制汗剤を以下の配合によって製造した。粉末成分はヘンシェルミキサーで予め混合した。その他の輸送成分を80℃に加熱溶解し、油相とした。同様に80℃に加熱した水相に、油相を少しずつ加え、予備乳化し、ホモミキサーで攪拌した。攪拌しながら冷却し、50℃付近で粉末部を加えて更に攪拌を継続しながら冷却してクリームを製造した。【0088】【表6】【0089】この試験における評価基準は、実施例1と同様である。【0090】[粉末状の制汗剤]粉末状の制汗剤を以下の配合によって製造した。粉末成分は、樹脂粒子1〜7以外の粉体をヘンシェルミキサーで混合した後、粉砕し、篩に通した。これに樹脂粒子1〜7を添加してさらに混合し、容器に入れた。【0091】【表7】【0092】この試験における評価基準は、実施例1と同様である。【0093】【発明の効果】本発明の制汗剤用組成物は、球状樹脂粒子とともに、防臭成分を配合することにより製造される。この球状樹脂粒子は、特定の粒子径と狭い粒子分布、皮膚の屈折率に近い屈折率、樹脂粒子の樹脂が低いガラス転移点を有することが特長であり、形状を真球に近い形状からわずかな凹凸を有する形状に制御することが可能である。このため、この球状樹脂粒子を配合した制汗剤用組成物は、塗布時に滑らかな伸びを示し、塗布後も樹脂が皮膚に密着することからそのさらさらした感触は持続し、さらに皮膚上で白くなりにくい。 防臭成分を0.1重量%から30重量%と、平均体積粒子径が2.0μmから20.0μmで、平均体積粒子分布GSDvが1.3以下、屈折率が1.4から1.8である球状樹脂粒子を0.1重量%から70重量%と、を含有することを特徴とする制汗剤用組成物。 請求項1に記載の制汗剤組成物において、前記球状樹脂粒子は、乳化重合凝集法にて形成されてなることを特徴とする制汗剤用組成物。 請求項1または請求項2に記載されてなる制汗剤用組成物を含有することを特徴とする制汗剤。 【課題】塗布時に滑らかに伸び、塗布後も樹脂が皮膚に密着し、さらさらした感触は持続し、さらに皮膚上で白くなりにくい制汗剤用組成物を提供する。【解決手段】防臭成分を0.1重量%から30重量%と、平均体積粒子径が2.0μmから20.0μmで、平均体積粒子分布GSDvが1.3以下、屈折率が1.5から1.8である球状樹脂粒子を0.1重量%から70重量%と、を含有することを特徴とする制汗剤用組成物である。更に、上記球状樹脂粒子は、乳化重合凝集法にて製造されている。【選択図】 なし