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タイトル:公開特許公報(A)_銅箔付接着シートの樹脂流れ性評価方法
出願番号:2002215308
年次:2004
IPC分類:7,G01N11/04


特許情報キャッシュ

清水 亘 後藤 義則 JP 2004053564 公開特許公報(A) 20040219 2002215308 20020724 銅箔付接着シートの樹脂流れ性評価方法 日立化成工業株式会社 000004455 清水 亘 後藤 義則 7 G01N11/04 JP G01N11/04 Z 1 3 OL 4 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板に使用する銅箔付接着シートの樹脂流れ性を評価する方法に関する。【0002】【従来の技術】銅箔付接着シートは、銅箔の粗化面にエポキシ系樹脂をコーティングし、加熱しながらコーティングした樹脂を半硬化させたものである。一般に、接着シートの樹脂流れ性を判定する方法は、プリプレグの試験方法で規定するJIS C 6521に準拠した重量変化率を測定し判定する方法(以下JIS法と呼ぶ)と、lPC TM650に準拠した樹脂流れ長さを測定し判定する方法(以下lPC法と呼ぶ)がある。【0003】樹脂流れ性を、JIS法に準拠して判定する方法は、銅箔付接着シートを100±0.3mm角にバイアスカットしたものを試料とし、試料の上下を離型性のフィルムで覆い、それらをプレス機で加圧し、加熱して成形(以下プレス成形と呼ぶ)後、φ81.1±0.25mmの円板に打ち抜き、((成形前の重量−(2×成形後の重量))/成形前の重量)×100(%)で表される重量変化率で評価する方法である。【0004】樹脂流れ性を、lPC法に準拠して判定する方法は、銅箔付接着シートを102mm角にバイアスカットしたものを試料とし、試料を3枚重ねφ25.4±1.3mの打抜き穴を2個25.4mm離してあけ、その後離型性のフィルムで覆い、プレス成形後に穴壁からしみ出した樹脂の樹脂流れ長さを測定し評価する方法である。【0005】極端に樹脂流れをおさえた銅箔付接着シートの樹脂流れ性を2水準測定した場合、JIS法では、樹脂の流出する量が極端に少ないことと、銅箔付接着シートの重量が銅箔のみの重量と大差ないことから、重量変化率が2水準とも常に0%となり、評価できなかった。【0006】また、lPC法では、極端に樹脂流れをおさえた銅箔付接着シートのため、φ25.4±1.3mmの打抜き穴の穴壁からしみだした樹脂の樹脂流れ長さが2水準とも常に0.0mmとなり評価できなかった。【0007】樹脂流れ性の水準は次のものとした。水準1:極端に樹脂流れをおさえたものの中で樹脂流れが少ないもの水準2:極端に樹脂流れをおさえたものの中で樹脂流れが多いもの【0008】【発明が解決しようとする課題】本発明は、銅箔付接着シートの樹脂流れ性の評価で、極端に樹脂流れをおさえた銅箔付接着シートの樹脂流れ性を定量的に評価することを目的とする。【0009】【課題を解決するための手段】本発明は次のものに関する。銅箔付接着シートの樹脂流れ性を評価する方法において、予めドリルを用いた穴あけ加工で穴をあけ、その銅箔付接着シートと銅張積層板をプレス機で加圧し、加熱して接着後に、銅張積層板の表面で、銅箔付接着シートの穴壁から内側にしみだした樹脂に覆われていない部分の距離を測定し評価する方法。【0010】【発明の実施の形態】本発明は、極端に樹脂流れをおさえた銅箔付接着シートの樹脂流れ性の評価方法において、予め銅箔付接着シートにドリルを用いた穴あけ加工で穴を明け、その銅箔付接着シートと銅張積層板をプレス機で加圧し、加熱して接着後に、銅張積層板の表面で、銅箔付接着シートの穴壁から内側にしみだした樹脂に覆われていない部分(以下樹脂非流出距離と呼ぶ)を測定し評価することを特徴とする。【0011】【作用】プレス成形する前に予めあける穴の直径を小さくすることにより、樹脂の流動できる面積が小さくなり、流動距離を誇張させることができ、極端に樹脂流れをおさえた銅箔付接着シートでも、樹脂流れ性を定量的に評価することが可能となる。【0012】【実施例】本発明の実施例について、図を用いて説明する。図2は、予めドリルを用いφ0.3mm及びφ0.1mmの穴をあけた銅箔付接着シートを銅張積層板とプレス成形する時の構成図であり、図3は、プレス成形後の銅箔付接着シートと、その穴の拡大図である。また表1、2は、樹脂流れ性2水準の銅箔付接着シートを用いて樹脂流れを測定した結果の一例である。【0013】プレス機により、図2に示す構成で銅箔付接着シートをプレス成形する。図3に示すφ0.3mm及びφ0.1mmのドリル穴−穴部分を二次元測長機付顕微鏡を用いて樹脂非流出部分9の距離を測定する。樹脂非流出部分9は円形になるため、その直径を距離とし、少なくとも3点測定し、一番小さな値をデータとする。【0014】【発明の効果】以上の方法により、極端に樹脂流れをおさえた銅箔付接着シートの樹脂流れ性を定量的に評価することができた。【0015】【表1】【0016】【表2】【0017】【図面の簡単な説明】【図1】φ0.3及びφ0.1mmのドリル穴をあけた銅箔付接着シート【図2】プレス成形する試料の構成図【図3】樹脂非流出部分の測定した一例を示す図【符号の説明】1 銅箔付接着シート2 φ0.3及びφ0.1mmのドリル穴3 φ0.3及びφ0.1mmのドリル穴を明けた銅箔付接着シート4 銅張積層板5 銅張積層板とプレス成形した後のφ0.3及びφ0.1mmのドリル穴を明けた銅箔付接着シート6 φ0.3及びφ0.1mmのドリル穴の拡大図7 φ0.3及びφ0.1mmのドリル穴8 プレス成形後、穴壁から内側に流出した樹脂部分9 樹脂非流出部分 銅箔付接着シートの樹脂流れ性を評価する方法において、予めドリルを用いた穴あけ加工で穴をあけ、その銅箔付接着シートと銅張積層板をプレス機で加圧し、加熱して接着後に、銅張積層板の表面で、銅箔付接着シートの穴壁から内側にしみだした樹脂に覆われていない部分の距離を測定し評価する方法。 【課題】銅箔付接着シートの樹脂流れ性の評価で、極端に樹脂流れをおさえた銅箔付接着シートの樹脂流れ性を定量的に評価することを目的とする。【解決手段】極端に樹脂流れをおさえた銅箔付接着シートの樹脂流れ性を評価する方法において、予めあける銅箔付接着シートの穴を、ドリルを用いた穴あけ加工で穴をあけ、樹脂が流動できる面積を小さくさせ、樹脂の流動距離を誇張させることにより樹脂流れの優劣が明確になり、プレス成形後穴壁からしみ出した樹脂に覆われていない銅張積層板表面の樹脂非流出部分を測定することにより、定量的に評価することを可能とした。【選択図】 図3


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