タイトル: | 特許公報(B2)_染毛剤組成物 |
出願番号: | 2001058597 |
年次: | 2010 |
IPC分類: | A61K 8/49,A61K 8/22,A61Q 5/10 |
阿部 秀幸 川俣 章 清峰 章 JP 4532762 特許公報(B2) 20100618 2001058597 20010302 染毛剤組成物 花王株式会社 000000918 特許業務法人アルガ特許事務所 110000084 有賀 三幸 100068700 高野 登志雄 100077562 中嶋 俊夫 100096736 浅野 康隆 100089048 的場 ひろみ 100101317 村田 正樹 100117156 山本 博人 100111028 阿部 秀幸 川俣 章 清峰 章 20100825 A61K 8/49 20060101AFI20100805BHJP A61K 8/22 20060101ALI20100805BHJP A61Q 5/10 20060101ALI20100805BHJP JPA61K8/49A61K8/22A61Q5/10 A61K 8、A61Q 5 特開平06−025698(JP,A) 特開平11−140061(JP,A) 特開平09−234112(JP,A) 特表2002−509519(JP,A) 国際公開第97/024108(WO,A1) 米国特許第06004355(US,A) 2 2002255763 20020911 15 20071101 福井 美穂 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は、施術時及び施術後の毛髪の損傷、皮膚への刺激が少なく、かつ毛髪の脱色力、染色力に優れる染毛剤組成物に関する。【0002】【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】毛髪の染色には、アルカリ剤を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤よりなる二剤型の永久染毛剤が広く利用されている。第2剤の酸化剤は、酸化染料中間体のカップリング反応による染毛効果を高め、同時に毛髪中のメラニン顆粒の酸化分解を進行させて、明るい色調を得るために配合されるものである。また、第1剤のアルカリ剤は、染毛効果を高め、また酸化剤の働きを活性化して脱色効果を高めるために配合されるものである。毛髪を本来の色より明るい色調に脱色・染色するためには、十分な脱色力が必要とされるが、毛髪脱色力は一般にアルカリ量及び酸化剤量に依存するため、このような目的で使用する場合には、特に十分なアルカリ量・酸化剤量が要求される。【0003】一般に、アルカリ剤としてはアンモニアや有機アミン、酸化剤としては過酸化水素が使用されているが、十分な脱色力を得るためにこれらを多量に使用すると、その使用量に依存して毛髪が損傷したり、頭皮へ刺激を与えやすいという問題がある。【0004】【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れた脱色力を有し、また毛髪の色調を明るく良好な色合いに染め上げることができ、しかも毛髪の損傷や頭皮への刺激の低い染毛剤組成物を提供することにある。【0005】【課題を解決するための手段】本発明者は、染毛剤中に、特定のトリアザシクロノナン化合物を含有させることにより、上記課題を解決できることを見出した。トリアザシクロノナン化合物と重金属、特にマンガンとの錯体は、衣類用脱色触媒として知られており、またこのような錯体を染毛剤に使用することが米国特許第6,004,355号明細書に記載されている。しかしながら、本発明者らの研究によれば、このような錯体を毛髪脱色剤や染毛剤に加えると、かえって毛髪脱色効果が低下してしまうことがわかった。本発明は、下記トリアザシクロノナン化合物を重金属との錯体とすることなく、単独で使用することにより、優れた脱色力・染毛力を向上することを特徴とするものである。【0006】本発明は、アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤を混合して用いる組成物において、次の成分(a)〜(c)、(a) 下記一般式(1)で表されるトリアザシクロノナン化合物又はその塩。【0007】【化3】【0008】〔式中、R1、R2、R3及びR4は、水素原子又は水酸基が置換してもよい炭素数1〜6のアルキル基を示し、R5、R6及びR7は、水素原子、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよいヘテロアリールアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいヘテロアリール基、置換基を有してもよい炭素数1〜6のアシル基、又は一般式(2)で表される基を示す。〕【0009】【化4】【0010】(R8、R9、R10、R11及びR12は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、アラルキル基又はアリール基を示し、nは、2〜30の数を示す。)(b) 酸化剤:過酸化水素換算で0.1〜12重量%(c) アルカリ剤:0.05〜10重量%を含有し、混合後のpHが7.5〜12である染毛剤組成物を提供するものである。【0011】この条件を満たすことによって、アルカリ剤と酸化剤を効率的に毛髪内で働かせることができ、脱色力・染毛力の向上が導かれる。従って、脱色力・染毛力を低下させることなくアルカリ剤・酸化剤の量をより低減でき、毛髪の損傷や頭皮への刺激を軽減できる。また、従来と同量のアルカリ剤・酸化剤を用いることで、毛髪の損傷や頭皮への刺激を増加させることなく脱色力・染毛力を向上できる。【0012】【発明の実施の形態】一般式(1)において、R1、R2、R3及びR4で示される炭素数1〜6のアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基、イソブチル基、イソペンチル基等が挙げられ、なかでも炭素数1〜3のものが好ましい。またこれらに水酸基が置換した基としては、ヒドロキシメチル基、2-ヒドロキシエチル基、2-ヒドロキシプロピル基、3-ヒドロキシプロピル基等が挙げられる。R1、R2、R3及びR4は同一でも異なってもよい。【0013】一般式(1)において、R5、R6及びR7で示される各基としては、以下のものが挙げられる。炭素数1〜6のアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基、イソブチル基、イソペンチル基等が挙げられ、なかでも炭素数1〜3のものが好ましい。アラルキル基としては、ベンジル基、2-フェニルエチル基、1-フェニルエチル基、3-フェニルプロピル基等が挙げられる。ヘテロアリールアルキル基としては、2'-ピリジルメチル基、2-(2'-ピリジル)エチル基等が挙げられる。アリール基としては、フェニル基、1-ナフチル基、2-ナフチル基等が挙げられる。ヘテロアリール基としては、2-ピリジル基、3-ピリジル基、4-ピリジル基等が挙げられる。アシル基としては、アセチル基、プロピオニル基、ブタノイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基等が挙げられる。【0014】これらの基に置換してもよい基としては、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6のアシル基、カルボキシ基、スルホ基、ホスホノ基、スルホオキシ基、ホスホノオキシ基、炭素数1〜6のアルコキシカルボニル基、炭素数1〜6のアルキル基又は水酸基が窒素原子上に1個又は2個置換してもよいアミノカルボニル基、炭素数1〜6のアルキル基が1個又は2個置換してもよいアミノ基、メルカプト基、ジアルキルホスフィノ基、ジアリールホスフィノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。これらは、前記の基の上に2個以上置換してもよい。【0015】R5、R6及びR7で示される置換基(2)において、R8、R9、R10、R11及びR12で示される炭素数1〜6のアルキル基、アラルキル基又はアリール基としては、上記と同様のものが挙げられる。【0016】R5、R6及びR7は同一でも異なってもよい。【0017】トリアザシクロノナン誘導体(1)の塩としては、例えば塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、クエン酸、コハク酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、メタンスルホン酸、過塩素酸等の無機酸又は有機酸との塩が好ましい。また、R5、R6及び/又はR7として示される基にカルボキシ基、スルホキシ基、ホスホノ基、スルホオキシ基、ホスホノオキシ基等のアニオンとなることのできる置換基を1個又は2個以上有するトリアザシクロノナン化合物(1)については、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、アルカノールアンモニウム塩等の塩として用いることもできる。【0018】トリアザシクロノナン化合物(1)は公知であり、例えば特許第2788550号公報に記載の方法等によって、窒素原子上に置換基を有しないトリアザシクロノナン化合物、すなわちR5、R6及びR7のいずれもが水素原子であるトリアザシクロノナン化合物を製造することができる。このトリアザシクロノナン化合物を出発物質として、例えば文献J. Chem. Soc. Dalton. Trans. 83-90(1993)、特許第3107550号公報、特許第3107547号公報等に記載の方法等により、1個、2個又は3個すべての窒素原子上に置換基を有するトリアザシクロノナン化合物を製造することができる。1個又は2個の窒素原子上に置換基を有するトリアザシクロノナンを出発原料として用い、他の反応試薬を用いれば、窒素原子上の置換基が異なる2置換又は3置換のトリアザシクロノナン化合物を製造することができる。【0019】以下に、本発明で用いられるトリアザシクロノナン化合物(1)の具体例を示す。【0020】【化5】【0021】【化6】【0022】【化7】【0023】成分(a)のトリアザシクロノナン化合物(1)又はその塩は、1種以上を用いることができ、その含有量は、十分な脱色・染毛効果の点から、第1剤と第2剤から成る全組成中の0.01〜20重量%が好ましく、より好ましくは0.02〜10重量%、更には0.05〜8重量%、特に0.1〜5重量%が好ましい。【0024】成分(b)の酸化剤としては、過酸化水素、及び過酸化水素発生剤である過酸化尿素、過酸化メラミン、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム等が挙げられ、特に過酸化水素が好ましい。酸化剤の含有量は、十分な脱色・染毛効果、及び毛髪損傷や頭皮刺激の低減の点から、過酸化水素換算量として、第1剤と第2剤から成る全組成中の0.1〜12重量%であり、好ましくは0.5〜9重量%、特に1〜6重量%である。【0025】成分(c)のアルカリ剤としては、アンモニア;モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチルプロパノール、2-アミノブタノール等のアルカノールアミン;1,3-ジアミノプロパン等のアルカンジアミン;炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸グアニジン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩等が挙げられ、なかでもアンモニア、アルカノールアミンが好ましく、アルカノールアミンのなかではモノエタノールアミンがさらに好ましい。これらのアルカリ剤は、1種以上を用いることができ、その含有量は、十分な脱色・染毛効果の点、及び毛髪損傷低減や頭皮刺激低減の点から、第1剤と第2剤から成る全組成中の0.05〜10重量%であり、好ましくは0.1〜5重量%、特に0.2〜3重量%である。本発明の染毛剤組成物は、アルカリ剤としてアンモニアを用いなくても、十分な脱色・染毛効果が得られるので、この場合、アンモニアによる刺激臭が全く無く、使用中に不快感を感じないので好ましい。【0026】本発明の染毛剤組成物のアルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤の混合比は、第1剤:第2剤(重量比)が1:0.5〜1:3の範囲が、実用性の点で好ましい。【0027】また第1剤は25℃でpHが8〜12、第2剤はpHが2〜5が好ましく、第1剤と第2剤を混合した染毛剤組成物のpHは7.5〜12であるが、脱色・染毛効果と皮膚刺激性の点でpH8〜11が好ましい。【0028】pH調整剤としては、成分(c)のアルカリ剤のほか、塩酸、リン酸等の無機酸、クエン酸、グリコール酸、乳酸等の有機酸、塩化アンモニウム、塩酸モノエタノールアミン等の塩酸塩、リン酸二水素一カリウム、リン酸一水素二ナトリウム等のリン酸塩等が挙げられる。【0029】本発明の染毛剤組成物は、さらに成分(d)として、染毛剤組成物への使用が公知のキレート剤であるエチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸又はこれらの塩の1種以上を含有すると、酸化剤とアルカリ剤が毛髪内でより効率的に作用し好ましい。これらキレート剤の含有量は、第1剤と第2剤から成る全組成中の0.01〜5重量%の範囲が、十分な脱色・染毛効果の点で好ましい。これらキレート剤は、第1剤、第2剤のどちらか一方又はその両方に配合することができる。【0030】本発明の染毛剤組成物には、媒体として、水及び/又は有機溶剤が使用される。有機溶剤としては、エタノール、2-プロパノール等の低級アルカノール類、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール等の芳香族アルコール類、プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、ジエチレングリコール、グリセリン等のポリオール類、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ベンジルセロソルブ等のセロソルブ類、エチルカルビトール、ブチルカルビトール等のカルビトール類が挙げられる。【0031】本発明の染毛剤組成物は、単に毛髪の脱色を目的とする場合は、酸化染料中間体又は直接染料を含有しないで毛髪脱色剤(ヘアブリーチ)として使用されるが、毛髪の染色を目的とする場合は、酸化染料中間体又は直接染料を、更に含有する。【0032】かかる酸化染料中間体としては、通常染毛剤に使用されている公知の顕色物質及びカップリング物質を用いることができる。顕色物質としては、例えばパラフェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン、2-クロロ-パラフェニレンジアミン、N-メトキシエチル-パラフェニレンジアミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-パラフェニレンジアミン、2-(2-ヒドロキシエチル)-パラフェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラフェニレンジアミン、4,4′-ジアミノジフェニルアミン、1,3-ビス(N-(2-ヒドロキシエチル)-N-(4-アミノフェニル)アミノ)-2-プロパノール、PEG-3,3,2′-パラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パラメチルアミノフェノール、3-メチル-4-アミノフェノール、2-アミノメチル-4-アミノフェノール、2-(2-ヒドロキシエチルアミノメチル)-4-アミノフェノール、オルトアミノフェノール、2-アミノ-5-メチルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェノール、2-アミノ-5-アセタミドフェノール、3,4-ジアミノ安息香酸、5-アミノサリチル酸、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、2,5,6-トリアミノ-4-ヒドロキシピリミジン、4,5-ジアミノ-1-(4′-クロロベンジル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-ヒドロキシエチルピラゾールとこれらの塩等が挙げられる。【0033】また、カップリング物質としては、例えばメタフェニレンジアミン、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、2-アミノ-4-(2-ヒドロキシエチルアミノ)アニソール、2,4-ジアミノ-5-メチルフェネトール、2,4-ジアミノ-5-(2-ヒドロキシエトキシ)トルエン、2,4-ジメトキシ-1,3-ジアミノベンゼン、2,6-ビス(2-ヒドロキシエチルアミノ)トルエン、2,4-ジアミノ-5-フルオロトルエン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、メタアミノフェノール、2-メチル-5-アミノフェノール、2-メチル-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェノール、2,4-ジクロロ-3-アミノフェノール、2-クロロ-3-アミノ-6-メチルフェノール、2-メチル-4-クロロ-5-アミノフェノール、N-シクロペンチル-メタアミノフェノール、2-メチル-4-メトキシ-5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)フェノール、2-メチル-4-フルオロ-5-アミノフェノール、レゾルシン、2-メチルレゾルシン、4-クロロレゾルシン、1-ナフトール、1,5-ジヒドロキシナフタレン、1,7-ジヒドロキシナフタレン、2,7-ジヒドロキシナフタレン、2-イソプロピル-5-メチルフェノール、4-ヒドロキシインドール、5-ヒドロキシインドール、6-ヒドロキシインドール、7-ヒドロキシインドール、6-ヒドロキシベンゾモルホリン、3,4-メチレンジオキシフェノール、2-ブロモ-4,5-メチレンジオキシフェノール、3,4-メチレンジオキシアニリン、1-(2-ヒドロキシエチル)アミノ-3,4-メチレンジオキシベンゼン、2,6-ジヒドロキシ-3,4-ジメチルピリジン、2,6-ジメトキシ-3,5-ジアミノピリジン、2,3-ジアミノ-6-メトキシピリジン、2-メチルアミノ-3-アミノ-6-メトキシピリジン、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、2,6-ジアミノピリジンとこれらの塩等が挙げられる。【0034】顕色物質とカップリング物質は、それぞれ1種以上を使用でき、その含有量はそれぞれ、第1剤と第2剤からなる全組成中の0.01〜5重量%、特に0.1〜4重量%が好ましい。【0035】また、直接染料としては、染毛剤に利用可能である公知の酸性染料、塩基性染料、分散染料、反応性染料等を用いることができる。酸性染料としては、例えば赤色2号(C.I.16185)、赤色3号(C.I.45430)、赤色102号(C.I.16255)、赤色104号の(1)(C.I.45410)、赤色105号の(1)(C.I.45440)、赤色106号(C.I.45100)、黄色4号(C.I.19140)、黄色5号(C.I.15985)、緑色3号(C.I.42053)、青色1号(C.I.42090)、青色2号(C.I.73015)、赤色201号(C.I.15850)、赤色227号(C.I.17200)、赤色230号の(1)(C.I.45380)、赤色231号(C.I.45410)、赤色232号(C.I.45440)、だいだい色205号(C.I.15510)、だいだい色207号(C.I.45425)、黄色202号の(1)(C.I.45350)、黄色203号(C.I.47005)、緑色201号(C.I.61570)、緑色204号(C.I.59040)、緑色205号(C.I.42095)、青色202号(C.I.42052)、青色205号(C.I.42090)、かっ色201号(C.I.20170)、赤色401号(C.I.45190)、赤色502号(C.I.16155)、赤色503号(C.I.16150)、赤色504号(C.I.14700)、赤色506号(C.I.15620)、だいだい色402号(C.I.14600)、黄色402号(C.I.18950)、黄色403号の(1)(C.I.10316)、黄色406号(C.I.13065)、黄色407号(C.I.18820)、緑色401号(C.I.10020)、緑色402号(C.I.42085)、紫色401号(C.I.60730)、黒色401号(C.I.20470)、アシッドブラック52(C.I.15711)、アシッドブルー1(C.I.42045)、アシッドブルー3(C.I.42051)、アシッドブルー62(C.I.62045)、アシッドブラウン13(C.I.10410)、アシッドグリーン50(C.I.44090)、アシッドオレンジ3(C.I.10385)、アシッドオレンジ6(C.I.14270)、アシッドレッド14(C.I.14720)、アシッドレッド35(C.I.18065)、アシッドレッド73(C.I.27290)、アシッドレッド184(C.I.15685)、ブリリアントブラック1(C.I.28440)等が挙げられる。【0036】塩基性染料としては、例えばベーシックブルー7(C.I.42595)、ベーシックブルー16(C.I.12210)、ベーシックブルー22(C.I.61512)、ベーシックブルー26(C.I.44045)、ベーシックブルー99(C.I.56059)、ベーシックブルー117、ベーシックバイオレット10(C.I.45170)、ベーシックバイオレット14(C.I.42515)、ベーシックブラウン16(C.I.12250)、ベーシックブラウン17(C.I.12251)、ベーシックレッド2(C.I.50240)、ベーシックレッド12(C.I.48070)、ベーシックレッド22(C.I.11055)、ベーシックレッド51、ベーシックレッド76(C.I.12245)、ベーシックレッド118(C.I.12251:1)、ベーシックオレンジ31、ベーシックイエロー28(C.I.48054)、ベーシックイエロー57(C.I.12719)、ベーシックイエロー87、ベーシックブラック2(C.I.11825);特公昭58-2204号公報、特開平9-118832号公報等に記載されている、芳香環の側鎖に4級化窒素原子を含有する塩基性染料;特表平10-502946号公報、特開平10-182379号公報、特開平11-349457号公報等に記載されている塩基性染料などが挙げられる。【0037】また酸性染料及び塩基性染料以外の直接染料としては、例えば2-アミノ-3-ニトロフェノール、2-アミノ-4-ニトロフェノール、2-アミノ-5-ニトロフェノール、4-アミノ-3-ニトロフェノール、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、3-ニトロパラヒドロキシエチルアミノフェノール、2-ニトロパラフェニレンジアミン、4-ニトロオルトフェニレンジアミン、4-ニトロメタフェニレンジアミン、6-ニトロオルトトルイジン、6-ニトロパラトルイジン、ヒドロキシエチル-2-ニトロパラトルイジン、N,N′-ビス(2-ヒドロキシエチル)-2-ニトロパラフェニレンジアミン、2-クロロ-5-ニトロ-N-ヒドロキシエチルパラフェニレンジアミン、2-ニトロ-5-グリセリルメチルアニリン、3-メチルアミノ-4-ニトロフェノキシエタノール、N-エチル-3-ニトロPABA、ピクラミン酸、2-ヒドロキシエチルピクラミン酸、4-ニトロフェニルアミノエチルウレア、紫色201号(C.I.60725)、ソルベントイエロー44(C.I.56200)、ディスパーズレッド17(C.I.11210)、ディスパーズバイオレット1(C.I.61100)、ディスパーズバイオレット4(C.I.61105)、ディスパーズブルー3(C.I.61505)、ディスパーズブルー7(C.I.62500)、HCブルーNo.2、HCブルーNo.8、HCオレンジNo.1、HCオレンジNo.2、HCレッドNo.1、HCレッドNo.3、HCレッドNo.7、HCレッドNo.8、HCレッドNo.10、HCレッドNo.11、HCレッドNo.13、HCレッドNo.16、HCバイオレットNo.2、HCイエローNo.2、HCイエローNo.5、HCイエローNo.6、HCイエローNo.7、HCイエローNo.9、HCイエローNo.12等が挙げられる。【0038】直接染料は、1種以上を使用でき、その含有量は、第1剤と第2剤からなる全組成中の0.001〜5重量%、特に0.01〜4重量%が好ましい。また、酸化染料と直接染料を併用することもできる。【0039】本発明の染毛剤組成物には、上記成分のほかに通常化粧品原料として用いられる他の成分を加えることができる。このような任意成分としては、炭化水素類、動植物油脂、高級脂肪酸類、浸透促進剤、カチオン性界面活性剤、天然又は合成の高分子、高級アルコール類、エーテル類、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、蛋白誘導体、アミノ酸類、防腐剤、キレート剤、安定化剤、酸化防止剤、植物性抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、色素、香料、紫外線吸収剤が挙げられる。【0040】本発明の染毛剤組成物は、現在広く利用されている酸化型毛髪脱色剤又は染色剤と同様に、アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤よりなる二剤型として提供される。これらの第1剤及び第2剤の剤形は、例えば、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状、ペースト状、ムース状などとすることができ、エアゾール形態とすることもできる。第1剤と第2剤を混合し、毛髪に塗布したときに液だれしにくいような粘度になることが望ましく、25℃、B型回転粘度計で測定した粘度が2000〜100000mPa・sが好ましい。【0041】本発明の染毛剤組成物を用いて毛髪を脱色又は染色処理するには、例えば本発明の染毛剤組成物の第1剤と第2剤を混合した後、15〜45℃の温度で毛髪に適用し、1〜60分間、好ましくは3〜45分間の作用時間をおいて毛髪を洗浄した後、乾燥すればよい。【0042】【実施例】以下の実施例において使用した化合物は以下の通りである。【0043】【化8】【0044】実施例1〜10常法に従い、表1及び2に示す酸化型毛髪脱色剤を調製した。【0045】【表1】【0046】【表2】【0047】第1剤1重量部に対し第2剤1重量部を混合した後、30℃で黒髪に適用し、30分間の作用時間をおいて毛髪を通常のシャンプーで洗浄し、乾燥した。得られた脱色毛の色調を観察した結果、いずれの毛髪においても脱色性は良好であった。【0048】実施例11〜18 常法に従い、表3及び4に示す酸化型染毛剤を調製した。【表3】【0049】【表4】【0050】第1剤1重量部に対し第2剤1.5重量部を混合した後、30℃で黒髪に適用し、30分間の作用時間をおいて毛髪を通常のシャンプーで洗浄し、乾燥した。得られた染色毛の色調を観察した結果、いずれの毛髪においても脱色性・染色性は良好であった。【0051】【発明の効果】本発明の染毛剤組成物は、優れた脱色力を有し、また毛髪の色調を明るく良好な色合いに染め上げることができ、しかも毛髪の損傷や頭皮への刺激も低い。 アルカリ剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤を混合して用いる組成物において、次の成分(a)〜(c)、(a) 下記一般式(1)で表されるトリアザシクロノナン化合物〔式中、R5、R6及びR7は、水素原子、メチル基、メトキシエチル基、又はベンジル基を示す。〕(b) 酸化剤:過酸化水素換算で0.1〜12重量%(c) アルカリ剤:0.05〜10重量%を含有し、混合後のpHが7.5〜12である染毛剤組成物。 エチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸又はこれらの塩を含有する請求項1記載の染毛剤組成物。