タイトル: | 特許公報(B2)_リパーゼ阻害剤を含む製薬学的組成物 |
出願番号: | 2000564625 |
年次: | 2006 |
IPC分類: | A61K 45/08,A61K 9/20,A61K 31/365,A61K 47/26,A61K 47/36,A61K 47/38,A61P 3/04,A61P 43/00 |
フグ,マヌエラ メルキ,ハンス−ペーター マイヤー,マルセル JP 3774118 特許公報(B2) 20060224 2000564625 19990802 リパーゼ阻害剤を含む製薬学的組成物 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー 591003013 F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT 津国 肇 100078662 篠田 文雄 100075225 フグ,マヌエラ メルキ,ハンス−ペーター マイヤー,マルセル EP 98115311.7 19980814 EP 99109516.7 19990512 20060510 A61K 45/08 20060101AFI20060413BHJP A61K 9/20 20060101ALI20060413BHJP A61K 31/365 20060101ALI20060413BHJP A61K 47/26 20060101ALI20060413BHJP A61K 47/36 20060101ALI20060413BHJP A61K 47/38 20060101ALI20060413BHJP A61P 3/04 20060101ALI20060413BHJP A61P 43/00 20060101ALI20060413BHJP JPA61K45/08A61K9/20A61K31/365A61K47/26A61K47/36A61K47/38A61P3/04A61P43/00 111 A61K 9/00 A61K 31/00 A61K 47/00 CA(STN) JICSTファイル(JOIS) BIOSIS/MEDLINE/WPIDS(STN) 国際公開第98/034607(WO,A1) 特表平07−053409(JP,A) 6 EP1999005607 19990802 WO2000009122 20000224 2002522491 20020723 9 20010208 清野 千秋 【0001】本発明は、胃腸管リパーゼ阻害剤、容易に消化されず、容易に発酵されない、親水性及び/又はヒドロコロイド性食品等級の増粘剤類及び乳化剤類からなる群の添加剤の1種(又は2種以上)、並びに補助賦形剤を含む、製薬学的組成物に関する。【0002】胃腸管リパーゼの阻害剤の例は、テトラヒドロリプスタチン又はTHLとして、以前に知られているオルリスタットである。アルリスタットは、食物脂肪の吸収を減少させる。肥満症及び高脂血症の制御又は予防のための使用は、米国特許 4 598 089に記載されている。【0003】油状物の肛門からの漏れ(油状の滴)は、リパーゼ阻害剤で治療されている患者に時折観察される副作用である。この現象は、より下流の大腸中の非吸収性固体の塊からのいくつかの液体の非−吸収の食事脂肪の物理的分離を反映している。この物理的分離、及びしたがって油状物の肛門からの漏れは、本発明の製薬学的組成物で予防することができる。【0004】米国特許5 447 953に、水−不溶性粗生繊維のかなりな量とリパーゼ阻害剤の組み合せにより、脂肪吸収での阻害効果が増大し得ることが示されている。この相乗効果は、多分、水−不溶性繊維成分により食物の胃腸管通過の促進に帰すことができる。リパーゼ活性での減少効果と結びついての脂肪消化のために用いられる時間の結果としての短縮が、脂肪吸収での阻害効果を増大させる。【0005】驚くべきことに、糞便からの非吸収油状物の分離、及び従がって肛門からの油状物の漏れは、オルリスタットのようなリパーゼ阻害剤が、容易に消化されず、容易に発酵されない、親水性及び/又はヒドロコロイド性食品等級の増粘剤類及び乳化剤類と組み合せて投与されるとき、減少又は予防することができることが今や見出された。【0006】本発明は、また、肥満症及び高脂血症の治療において、同時に、別に、又は時間的に間隔を空けて、リパーゼ、例えばオルリスタットと組み合せての、容易に消化されず、容易に発酵されない、親水性及び/又はヒドロコロイド性食品等級の増粘剤類及び乳化剤類の使用に関する。【0007】本発明は、更に、オルリスタットのようなリパーゼ阻害剤の投与後に、又は容易に吸収しないか若しくは非−吸収性脂肪類又は油脂類、あるいは非−消化性油性脂肪代替物を含む食物の摂取後に時折起こる、油状物の肛門からの漏れ症候群の処置又は予防のための、上記の増粘剤及び/又は乳化剤の使用にも関する。【0008】本発明の範囲で用いることができるリパーゼ阻害剤の別の例は、リプスタチン、パンクリシン類、ヘスペリジン、エベラクトン類、エステラスチン、及びそれらの誘導体類、並びにバリラクトンである。【0009】増粘剤として、水溶性の、天然、合成又は半合成の、ポリサッカライド、例えばメチルセルロース、キサンタンガム、プシリーム種子(psyllium seed)、スパグーラ殻(spaghula husk)、プランタゴ子房種子類(plantago ovata seeds)、カラヤゴム(karaya gum)、又はそのような化合物の混合物である。【0010】メチルセルロースは、セルロースのメチルエーテルである。それは、水に徐徐に溶解し、粘稠なコロイド溶液を与える。【0011】キサンタンゴムは、Xanthomonas campestrisの純粋な培養発酵で産生される生合成のヒドロコロイド性高分子量エポキシサッカライドである。それは、重要なヘキソース単位として、D−グルコース、D−マンノース、及びD−グリクロン酸を含み、ナトリウム、カリウム又はカルシウム塩として製造される。【0012】プシリーム種子殻、種子被覆は、可溶性繊維の原料である。それは、内胚乳の壁を含むセルロース、及び小さな乾燥し、熟した種子の表皮を含むにかわを含む。無色透明のにかわは、水と接触して形成する。【0013】イスパーグラ殻は、プシリームの親水性の粘稠物である。それは、プランタゴ種の表皮及び崩壊した隣接層、すなわち Pl. psylliumを含む。それは、水と接触して急速に膨張し堅い粘液を形成する。【0014】プランタゴ種子(種子殻及び種子膜)は、溶解性繊維の原料である。それは、内胚乳の壁を含むセルロース、及び小さな乾燥した成熟種子を含む粘液を含む。無色透明粘液が、水と接触して形成する。【0015】カラヤガムは、ステルクリア種(Sterculia species)からのヒドロコロイド滲出液又はガムである。それは、水と接触して均質な接着性のゼラチン質の塊を形成する。【0016】増粘剤のこれらのタイプの例は、OTC生成物中及び/又は食品添加物、例えば:METHOCEL A4M、高粘度メチルセルロースのための Dow Chemical Co. の商標、KELTROL TF、キサンタムゴムのための、 Merck & Co. Inc., Rahway NJの商標、MUCILAR;アメリカオオバコ種子(Psyllii seminis testa)、Spirig AG, CH-4622 Egerkingen の製造物。METAMUCIL、イスパグーラ殻(Ispaghulae testae pulvis)、Procter & Gamble, CH-1211 Geneve 2 の製造物、AGIOCURUR、(プランタゴ子房)種子、Madaus AG、 D-5000 K6ln 91 の製造物、NORMACOL MITE、カラヤゴムのための Norgine Ltd., Great Britain, の製造物、POLY−KARAYA、Interdelta SA, CH-1701 FribourgのカラヤゴムのためのDelalandeの商標。【0017】増粘剤の別の例は、FIBERCON(polycarbophil)、ポリカルボキシラートタイプの合成の緩やかに架橋された親水性樹脂のカルシウム塩のための、Lederle Laboratories Division, American Cyanamid Co.,の商標である。【0018】本発明の組成物中で用いることができる乳化剤として、サッカロースエステル類、例えば リョート糖エステル類(Ryoto Sugar Esters)、すなわちリョート糖エステル S−170を、引用することができる。リョート糖エステル類は、スクロース脂肪酸エステルの原料のためのMitsubishi-Kasi Foods Corp., Chuo-Ku, Tokyo 104の商品名である。リョート糖エステルS−170は、ステアリン酸ポリエステル類を含む。【0019】本発明の製薬学的組成物で用いることができる賦形剤の例は、結合剤、希釈剤及び滑剤、例えばAVICEL、ポリビニルピロリドン(ポビドン)、タルク、ステアリン酸及びナトリウムステアリルフマラート;甘味剤、例えばソルビトール、グルコース、サッカロース、サッカリン−ナトリウム塩及びナトリウムシクラマート、風味剤、例えばパッションフルーツ、シトロン及びライム;風味増強剤、例えばクエン酸、モノナトリウムシトラート、塩化ナトリウム及びキニンスルファート;発泡剤、例えば炭酸水素ナトリウム及び酒石酸;崩壊剤、例えばナトリウムスターチグリコラート;抗菌剤、例えばp−ヒドロキシ安息香酸メチル又はプロピルエステル;洗剤、例えばナトリウムラウリルスルファート、及び着色剤、例えばβ−カロテンである。【0020】AVICELは、実質的に、微結晶セルロースを含む。それは、FMC Corporation, Pharmaceutical Division, 1 735 Market Street, Philadelphia, PA 19103から、AVICEL RC−591又はCL−611(それらは、微結晶セルロース(約92%)とカルボキシメチルセルロースナトリウム(約8%)の混合物である)、AVICEL PH101又はPH105(これは、それぞれ、平均粒径50又は20μを有する微結晶セルロースである);AVICEL CE−15(これは、微結晶セルロース及びグアールゴム(guar gum)の混合物である)として入手し得る。【0021】上に示したように、場合によりオルリスタットのようなリパーゼ阻害剤の治療的使用で観察される肛門から油状物の漏れは、本発明の製薬学的組成物で、減少又は予防することができる。これは、生体内実験で以下に示される。【0022】高脂肪食餌で維持されたラットは、モデルとして用いることができる。食餌−混合オルリスタットにより脂肪吸収の阻害は、液体油状物の肛門からの漏れをもたらす。しかしながら、油状物の漏れ量は、容易に決定することはできない。糞便及び広範囲な身繕い活性のために、ラットは、油状物を彼らの毛皮上の広い範囲で分散させる。更に、不成功な身繕いのこの緊張の多い条件は、動物のかなりの興奮をもたらす。汚れた毛皮の領域は、非吸収脂肪の量に比例して増大し、上記に定義した食物添加剤の選択された例の食餌への混合により減少した。しかしながら、添加剤の比較評価のための動物ケアの理由のために、代理パラメータ(surrogate parameter)は、油状物漏れでの効果を評価するために用いられる。オルリスタットを含む食餌に続いて、非吸収脂肪は、糞便の前に盲腸に一時的に貯蔵される。脂肪は、部分的に流動性液体油状物として存在し、部分的に非吸収性固体に結合している。確認研究において、非吸収液体油状物を盲腸の固体相に結合かつ隔離するための食物添加剤の効果は、引き続く油状物の漏れのかなりなな減少を予想する信頼し得る代理パラメーターであることを示すことができる。【0023】用いた高脂肪に基づく食餌は、実験室食56重量%、グルコース12重量%及びオリーブオイル32重量%を含んでいた。食物添加剤は、複合食餌の12.4、4.5及び1.2重量%の三つのレベルで、補われた。対照の食餌は、スターチの相当する量で補われた。全ての食餌は、水で湿らせ、動物により容易に受入れやすいように同じ堅さにした。6〜7の雌の群(体重:120〜140g)を、それぞれの食餌に割り当てた。1週間食餌を与えた後、ラットを24時間くくりつけた。次いで、以後の実験日において、食餌を単一の食事(基本食餌:4.25g、添加剤又はスターチ:0.6、0.2及び0.05g)として補われた。油状物の吸収を完全に阻害し、非吸収脂肪の定義された量を製造するために、オルリスタットの高用量(45mg)を、食餌のオリーブ分画(1.5ml)中に溶解した。食餌を与えた後、3時間で動物を犠牲にした。時間のこの点で、盲腸は、投与された食餌油状物を最も大きな分画を含んだ。盲腸中での結合及び遊離の油状物を測定するために、盲腸含量を遠心分離(2000g、30分)し、次いで油/水並びに固体相は、次いで溶媒抽出物を重量測定で定量した。【0024】最初の実験シリーズで試験された食物添加剤は、メチルセルロース(MO、リョート糖エステルS−170(RS)及びキサンタンガム(XG)であった。盲腸中の液体及び固体相の含量は、食餌で供給された油状物量パーセントで表現した。添加剤を供給された実験群の平均値は、対照(ここで、濃厚化又は乳化添加剤は、相当するスターチ(ST)重量で置き代えた)に比べて、以下の表に示されている。添加剤の効果の統計的評価のために、スチューデントのt−試験が用いられた:n.s.=p>0.05、*=p<0.05、**=p<0.01、***=p<0.001。盲腸中の脂肪含量は、供給された油状物の%である。【0025】【表1】【0026】上述したように、試験食餌で提供された0.6、0.2及び0.05gの食品添加剤は、水を含まない複合食餌の、12.4、4.5及び12重量%に相当する。【0027】上に示された結果は、明確に、本発明の添加剤と組み合わせてオルリスタットが投与された動物において、盲腸の固体相に隔離された非吸収性脂肪の分画は、スターチの相当量を供給された対照動物に比べて、顕著に増大する(そして液体油状物は、減少する)。したがって、添加物は、液体油状物の肛門からの漏れを減少又は予防する。【0028】同じ実験方法を用いて、本発明の添加剤及び水−不溶性粗生フィバー生成物を含む、数種のOTC生成物は、第2の実験シリーズで評価した。生成物の関連の比較を保証するために、活性添加剤又はファイバの変化し得る含量が、考慮された。したがって、食餌に加えられたそれぞれの生成物の量は、すべての試験食餌が、活性添加剤又はファイバ(0.2g、45重量%)の同じ量を含むように選択された。これらの実験結果は、以下の表に与えられている。盲腸中の脂肪含量は、供給された油状物の%である。【0029】【表2】【0030】上述したように、表に示されたOTC生成物の重量は、0.2gの活性増粘若しくは乳化添加剤又は水溶性ファイバに相当する。【0031】このデータは、盲腸油状物の結合及び隔離、並びにしたがって、OTC化合物、AGIOCUR、FIBERCON、METAMUCIL、NORMACOL MITE及びPOLY−KARAYAの油状物の、肛門からの漏れを予防する効果を示している。更に、この結果は、同様に本発明の添加剤の優位性が、粗生の水不溶性ファイバ、例えばからす麦及び小麦ふすま(顕著な効果はない)(それは、脂肪吸収での阻害効果を改善するとしてUS patent 5 447 953 に記載されている)に対してPOLY−KARAYAにより例示することにより、示されている。【0032】本発明の組成物は、好都合には、オルリスタット又は他のリパーゼ阻害剤の1重量部に対して、乳化剤又は増粘剤の1〜300、好適には3〜3重量部を含む。それらは、好都合には、リパーゼ阻害剤の1重量部に対し、補助賦形剤1〜500、好適には3〜200重量部を、更に含む。【0033】本発明の組成物は、錠剤、カプセル又は液体組成物(これは、粉末から再構成されてよい)、顆粒、ペレット、標準又は発泡錠の形態であることができる。それらは、またチュアブル錠又はロゼンジとして処方することができる。更にまた、組成物は、食品組成物、例えばウエファー、クラッカー又はビスケットに組み込むこともできる。【0034】本発明の組成物は、肥満症又は高脂血症の治療での、リパーゼ阻害剤、例えばオルリスタット、及び上述の増粘剤及び乳化剤の1種以上を、同時、別々に又は時間的に間隔をおいての使用のための指示と一緒に含む商業的パックの形態であることができる。【0035】肥満症又は高脂血症の治療又は予防のために、50〜500mgのオルリスタット又は他のリパーゼ阻害剤及び150mg〜15gの乳化剤又は増粘剤を含む、本発明の組成物は、経口的に、1日当り1回、2回又は3回投与されることができる。【0036】本発明の好適な組成物は、肥満症又は高脂血症の治療又は予防のために、実質的に活性成分としてオルリスタット及び増粘剤としてカラヤゴムからなるチュアブル錠であり、そこで用量は、50〜150mgのオルリスタット及びオルリスタット1重量部あたり3〜30重量部のカラヤゴム又はキサンタンゴム、最も好適にはこの用量は、約60mgのオルリスタット及び約1.5gのカラヤゴム又はキサンタンゴムである。【0037】オルリスタットの経口投与後に時折起こる、油状物の肛門からの漏れ症候群の予防方法は、脂肪含有の主食あたり、1〜3個のチュアブル錠を経口的に投与することを含み、それぞれの錠剤の用量は、50〜150mgのオルリスタット 及びオルリスタット1重量部あたり3〜30重量部のカラヤゴム又はキサンタンゴムである。好適には、この方法は、脂肪含有主食当り、約100mgのオルリスタット及び約2gのカラヤゴム又はキサンタンゴムの用量で、オルリスタット及びカラヤゴム又はキサンタンゴムを経口的に投与することを含む。【0038】以下の非限定的実施例は、それ自体既知の方法で製造することができる製薬学的組成物を説明している。【0039】実施例1再構成のための粉末オルリスタット 0.12gキサンタンゴム 1.20gソルビトール 9.91gAVICEL CL 611 1.20gβ−カロテン1%CWS 0.06gクエン酸 0.10gp−ヒドロキシ安息香酸メチルエステル 0.15gp−ヒドロキシ安息香酸プロピルエステル 0.03g風味剤(パッションフルーツ) 0.13gAVICEL PH 105 4.00gモノナトリウムシトラート 1.00gサッカリン−ナトリウム塩 0.10g合計 18.00g経口懸濁物は、約50mlの容量に対する上記の粉末に対して水道水を加えることにより得ることができる。【0040】実施例2チュアブル錠オルリスタット 0.060gカラヤゴム 1.500gポリビニルピロリドン 0.750gソルビトール 0.970gAVICEL CE−15 1.000gタルク 0.480gステアリン酸(微粉末) 0.240g合計 5.000gオルリスタット、カラヤゴム、ポリビニルピロリドン、ソルビトール及びAVICEL CE 15の指示された量を、混合し、ふるい分けた。タルク及びステアリン酸をふるいわけ、上記に得られた混合物と混合した。材料を、次いで直径2cm及び5g重量を有するチュアブル錠に圧縮した。【0041】実施例3乳化剤を含むペレット化組成物:1.オルリスタットペレット:微粉砕オルリスタット 120mg微結晶セルロース 93.6mgナトリウムスターチグリコラート 7.2mgナトリウムラウリルスルファート 7.2mgポビドン 12mg合計 240mgバッチサイズ4kgペレットのために、以下の方法を用いた。ナトリウムラウリルスルファート(120g)及びポビドン(200g)を水に溶解した。溶液を10〜15℃に冷却した(A)。オルリスタット(200g)、微結晶セルロース(1560g)及びナトリウムスターチグリコラート(120g)を予備混合した(B)。【0042】溶液Aを予備混合物Bへ加え、混練した。得られた材料を押出しスパゲッティ状にした。この押出物を700rpmで小球状にした。得られた円筒形の湿潤ペレットを流動床乾燥器中で乾燥し、次いでふるい分けた。0.5〜1.25mmの分画を閉じた容器中にオルリスタットペレットとして集めた。【0043】2.乳化剤部分リョウト(Ryoto)糖エステル S−170 600mg微結晶セルロース 312mgナトリウムスターチグリコラート 15mgポビドン 15mgタルク 18mg合計 960mgバッチサイズ4kgペレットのために、以下の方法を用いた。糖エステル(10kg)を60℃に冷却して液化した。微結晶セルロース(5.2kg)、ナトリムスターチグリコラート(0.4kg)及びポビドン(0.4kg)を加えた。塊を、室温冷却下、混練し、次いで、7mmの通常のメッシュ寸法を有する押出板を通して押し出した。大きな押出物を1mm長さの小片に切断し、得られた塊に、ミキサー中でタルクを振り掛けた。【0044】オルリスタットペレット(2.4kg)及び乳化剤ペレット(9.6kg)を混合した。混合物を、120mgのオルリスタット及び600mgの糖エステルに相当する全重量1.2gのサシェットに充填した。 胃腸管リパーゼ阻害剤、容易に消化されず、容易に発酵されない、親水性及び/又はヒドロコロイド性食品等級の増粘剤類及び乳化剤類からなる添加剤(類)の1種(又は2種以上)、並びに補助賦形剤を含む、経口投与可能な製薬学的組成物であって、食品等級の増粘剤類が、メチルセルロース、キサンタンガム、プシリーム種子、イスパグーラ殻、プランタゴ子房種子類、カラヤゴム、又はそれらの混合物を含み、乳化剤がサッカロースポリエステルであり、胃腸管リパーゼ阻害剤1重量部あたり1〜300重量部の増粘剤及び/又は乳化剤を含む組成物。 添加剤が、容易に消化されず、容易に発酵されない、親水性及びヒドロコロイド性食品等級の増粘剤である、請求項1記載の組成物。 添加剤が乳化剤である、請求項1記載の組成物。 胃腸管リパーゼ阻害剤がオルリスタットである、請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。 肥満症の治療のための、活性成分として実質的にオルリスタット、増粘剤としてカラヤゴム又はキサンタンゴムからなるチュアブル錠であり、ここで、用量が、オルリスタット50〜150mg、及びオルリスタット1重量部当り、カラヤゴム又はキサンタンゴム3〜30重量部である、錠剤である、請求項2又は4記載の組成物。 用量が、オルリスタットが約60mg及びカラヤゴム又はキサンタンゴム1.5gである、請求項5記載のチュアブル錠。