生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_植物の生育度測定装置
出願番号:2000367375
年次:2009
IPC分類:G01N 21/27,A01G 7/00,G01N 21/35


特許情報キャッシュ

田中 秀樹 飯塚 勝弘 奥西 陽平 後藤 隆志 JP 4243014 特許公報(B2) 20090109 2000367375 20001201 植物の生育度測定装置 株式会社荏原製作所 000000239 小栗 昌平 100105647 本多 弘徳 100105474 市川 利光 100108589 高松 猛 100115107 添田 全一 100093573 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 501203344 小栗 昌平 100105647 本多 弘徳 100105474 市川 利光 100108589 高松 猛 100115107 萩野 平 100073874 添田 全一 100093573 田中 秀樹 飯塚 勝弘 奥西 陽平 後藤 隆志 20090325 G01N 21/27 20060101AFI20090305BHJP A01G 7/00 20060101ALI20090305BHJP G01N 21/35 20060101ALI20090305BHJP JPG01N21/27 BA01G7/00 603G01N21/35 Z G01N 21/00;21/01;21/17-21/61 A01G 7/00 JSTPlus(JDreamII) 特開平07−115846(JP,A) 特開2000−300077(JP,A) 特開平03−043022(JP,A) 紺屋,2. 野外反射光スペクトルを利用した作物生体情報計測センサの開発と利用,農業環境技術研究所年報 昭和63年度,日本,1990年,44−51 秋山 外3名,分光反射計測による知床クマイザサ群落の現存量測定,日本草地学会誌,日本,1998年,第44巻別号,386−387 4 2002168771 20020614 10 20060322 遠藤 孝徳 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は、植物の生育度測定装置に関し、特に植物からの反射太陽光を測定して植物の生育度を光学的に測定する装置に関する。【0002】【従来の技術】 従来より農家等において、農作物の生育に合わせて施肥が行われている。その際、施肥の時期や量の決定が重要になるが、従来では、(1)植物の草丈、(2)茎数、(3)葉色を示すSPAD値(以下、「葉色(SPAD値)」とも表記)、(4)乾物重等を基に植物の生育度を求め、その生育度に合わせて施肥時期や施肥量を決定している。【0003】上記(1)植物の草丈とは株の根元から葉の先端までの長さであり、人が田畑に入り、適当な1株の葉を手で揃え、物差で株の根元から葉の先端までの長さを測定している。また、上記(2)茎数とは一株当たりの茎の数であり、これも人が田畑に入り、適当な株を選び、手でより分けながらその茎数を数えている。また、上記(3)葉色(SPAD値)の測定では、通常、ハンディータイプの葉色計で葉を挟み込み、光の透過率からSPAD値を計測したり、葉色板(色見本)を対照して目視により判定している。また、上記(4)乾物重の測定では、適当量の植物を採取して乾燥し、重量を測定して乾物重を求めている。【0004】しかしながら、上記の各測定項目はそれぞれ問題点を抱えており、(1)植物の草丈、(2)茎数及び(3)葉色(SPAD値)の測定は、何れも人が田畑に入り、煩雑な作業をしなければならず、多大な労力を要する。また、1株毎、あるいは1葉毎の測定しかできないため、代表値を得ることが困難であり、1圃場内の生育度を把握しようとすると膨大な数のサンプリングが必要となる。しかし、実際には十数株程度のサンプリングにとどまっており、生育度を正確に把握できているとは言えない状況にある。また(4)乾物重の測定では、乾燥までに1週間以上を要することもあり、迅速な対処ができないという問題がある。【0005】一方で、測定作業の労力軽減や測定時間の短縮等を目的として、植物の生育度を光学的に測定する試みもなされている。例えば、特開昭62−282243号や特開昭62−282244号公報では、所定面積に生育している植物群落からの反射太陽光を受光し、その受光強度から測定植物群落全体としてのクロロフィル濃度を測定し、これをもとに生育度を求める生育度測定装置を提案している。この生育度測定装置では、従来のように1株毎の測定ではなく、また物差を当てたり、より分る必要もなく、しかも瞬時に測定結果が得られるため、測定作業の労力軽減及び測定時間の短縮が図られる。更に、一度の測定により植物群落をサンプリングできることから、測定精度の上でも有利となる。また、この測定装置では、直接入射する太陽光を同時に測定し、反射太陽光との受光強度比から補正を行い、より正確な測定を行う構成としてある。【0006】【発明が解決しようとする課題】上記したように、生育度を測定して的確な施肥時期や施肥量を決定して科学的、計画的に収穫を行う所謂「精密農業」の実現に向けた研究が,近年押し進められている。その前提となるのは、農作物の生育度をより正確に、瞬時に把握することにあるが、上記のクロロフィル濃度の測定だけでは不十分であり、新たな指標が求められている。例えば、従来と同様に草丈や茎数、乾物重との関係も同時に求めることができれば、より多様な分析が可能となり、より的確な生育計画を立てることも可能になる。【0007】本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、測定作業の労力軽減や測定時間の短縮を維持しつつ、従来以上に正確に生育度を把握できる植物の生育度測定装置を提供することを目的とする。【0008】【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本発明は、植物の生育度を光学的に測定する装置であって、植物と対向する第1面に、植物により反射された太陽光を入射させて分光し、2種以上の特定波長の光の反射強度を測定する第1の受光部を設けるとともに、前記第1面とは反対側の面に、太陽光を直接入射させて前記第1の受光部と同一波長の光に分光し、参照光としてその受光強度を測定する第2の受光部を設けてなる基板と、前記第1の受光部で検出した特定波長の反射強度を前記第2の受光部で検出した参照光の受光強度を基に補正し、補正された反射強度を基に、測定植物のSPAD値、草丈、乾物重、(草丈×茎数)値、(草丈×SPAD値)値及び(草丈×茎数×SPAD値)値の少なくとも1つを求める演算部と、を備えることを特徴とする植物の生育度測定装置を提供する。【0009】本発明は、光学的に植物の生育度を測定する方式において、反射率と、測定植物の葉色(SPAD値)、草丈、乾物重、(草丈×茎数)、{草丈×葉色(SPAD値)}及び{草丈×茎数×葉色(SPAD値)}との間に高い相関があることを見出し、この知見に基づき完成されたものである。以下、本発明に関して詳細に説明する。【0010】【発明の実施の形態】図1は本発明に係る生育度測定装置の一実施形態を示す概略斜視図であり、図2は図1に示した受光部の拡大断面図である。【0011】図示されるように、生育度測定装置1は、受光部10と、受光部10を支持するための支持部20、及び受光部10に接続する演算部(図示せず)とを備える。【0012】支持部20は、例えば4本の脚21を受光部10の四隅から斜め外方に突出させ、脚21の先端同士、更に必要に応じて中間の複数箇所にて水平方向に延びる連結棒22a,22bで連結して構成されている。脚21の長さやその突出角度、脚21の先端部の間隔は測定対象となる植物(例えば「水稲」;以下、この水稲を基にして説明する)の一般的な草丈、植付け間隔等に応じて適宜設定することができ、水稲の生育度を測定する場合には、水稲の上端から受光部10までの高さが50cm程度、脚21の先端部の間隔が60cm程度となるように設計することができる。また、脚21や連結棒22a,22bを伸縮自在な可変式とすることもできる。そして、この支持部20は、測定に際して、上方から水稲を覆うようにして水田の測定個所に設置される。その際、この支持部20により、測定エリアの確認を行うことができる。また、この支持部20には、設置や運搬に便利なように、脚21の適所に適応な把手(図示せず)を付設してもよい。【0013】受光部10は、基板11に、水稲と対向する第1の受光部12と、太陽と対向する第2の受光部13とをそれぞれ固定して構成される。また、第1の受光部12は測定波長の数に応じて複数の受光素子12a,12b・・で構成され、それに対応して第2の受光部13も同数の受光素子13a,13bで構成されており、更に第1の受光部12を構成する各受光素子12a,12b・・と、第2の受光部13を構成する各受光素子13a,13b・・とで測定波長毎に対をなすように構成される。ここでは、測定波長を最大4波長とする構成を示しており、それに対応して第1の測定波長について第1の受光部12の受光素子12aと第2の受光部13の受光素子13aとが対をなし、第2の測定波長について第1の受光部12の受光素子12bと第2の受光部13の受光素子13bとが対をなし、第3の測定波長について第1の受光部12の受光素子12cと第2の受光部13の受光素子13cとが対をなし、第4の測定波長について第1の受光部12の受光素子12dと第2の受光部13の受光素子13dとが対をなすように構成されている。そしてこれら4対の受光素子は、平面略正方形の基板11の四隅に一対ずつ配置される。【0014】各受光素子は公知のもので構わず、例えばSiフォトダイオードとすることができる。また、入射光を測定波長に分光するために、図示されない分光フィルタが各受光素子の受光面に付設される。尚、測定波長は以下のように選択することができる。【0015】即ち、図3に植物(水稲)の波長−反射率特性図を示すが、波長550nm(緑色)付近に反射率最大のピーク、波長670nm(赤)付近に反射率最小のピークが現れ、更に波長850nm(近赤外)から1000nm(近赤外)付近の範囲において反射率が一定となることがわかる。そこで、本発明においては、反射率の変化に特徴があるこれら4波長の中から2種以上を選択して測定波長とすることが好ましい。特に、後述する実施例に示すように、550nmを含んだ組み合わせが好ましく、これら4波長全てを選択することが最も好ましい。【0016】また、例えば日中と夕暮時、あるいは季節により太陽光の入射角度が異なるため、第2の受光部13の上方に白色拡散板30を載置し、入射する太陽光の安定化を図ることが好ましい。更に、測定個所以外からの不要光の入射を防ぐために、第1の受光部12及び第2の受光部13を構成する各受光素子の視野角を60°程度にすることが好ましい。【0017】生育度測定装置1は上記の如く構成され、測定に際して支持部20を水稲の上方から、この水稲を覆うようにして水田の測定個所に設置される。それにより、第1の受光部12が水稲側を向き、第2の受光部13が太陽(天空)を向いて測定個所に設置される。【0018】測定は、上記した生育度測定装置1において、第2の受光部13により直接入射する太陽光の入射強度を測定する。このとき、太陽光は、選択した各測定波長(ここでは上記4波長を想定)に応じて、強度I1(λ1=550nm)、I2(λ2=670nm)、I3(λ3=850nm)及びI4(λ4=1000nm)の各波長成分を含んでおり、第2の受光部13では各受光素子13a〜13dにより、それぞれの分光フィルタを透過する光を受光し、その受光強度A1,A2,A3,A4を図示されない演算部に出力する。【0019】一方で水稲により反射された太陽光の反射強度を、第1の受光部12により測定する。ここで、上記λ1の波長成分に対する水稲の反射率をR1とすると、反射太陽光におけるλ1の波長成分の強度はR1×I1となり、順次、各波長成分に対する反射太陽光の強度は、R2×I2、R3×I3及びR4×I4となる。第1の受光部12では各受光素子12a〜12dにより、それぞれの分光フィルタを透過する光を受光し、その受光強度B1,B2,B3,B4を演算部に出力する。【0020】演算部では、第2の受光部13からの受光信号を基に、第1の受光部12からの受光信号を補正して、各測定波長毎に反射率の補正を行う。即ち、第1の受光部12による受光強度B1,B2,B3,B4は、第2の受光部13による受光強度A1,A2,A3,A4に、それぞれの波長における反射率を乗じた値となる。従って、第2の受光部13による受光強度で、第1の受光部12による受光強度を除すことにより、各測定波長の反射率が求められる。式で示せば、それぞれ測定波長に対して、R1(λ1=550nm)=B1/A1R2(λ2=670nm)=B2/A2R3(λ3=850nm)=B3/A3R4(λ4=1000nm)=B4/A4である。【0021】尚、実際には各受光素子毎に特性差があるため、ダーク値(バックグランド)を測定しておき、更に白色校正係数Wsによる補正を加えることが望ましい。即ち、式で示せば下記の通りとなる。尚、B10〜B40及びA10〜A40は、対応する受光素子のダーク値である。R1(λ1=550nm)=Ws・(B1―B10)/(A1―A10)R2(λ2=670nm)=Ws・(B2―B20)/(A2―A20)R3(λ3=850nm)=Ws・(B3―B30)/(A3―A30)R4(λ4=1000nm)=Ws・(B4―B40)/(A4―A40)【0022】そして、上記の補正反射率を基にして、水稲の▲1▼葉色(SPAD値)、▲2▼草丈、▲3▼乾物重、▲4▼草丈×茎数、▲5▼草丈×葉色(SPAD値)、▲6▼草丈×茎数×葉色(SPAD値)の何れか一つの値を求める。これらの値は、何れも水稲の生育度の指標として従来より採用されている指標である。例えば図4は、測定波長1000nmにおける反射率と、実際に人手により各値を測定して得た「草丈×茎数×SPAD値」の値との相関を示すグラフであるが、両者の間に高い相関が認められる。また、その他の測定波長についてもほぼ同様の相関が得られ、測定波長の種類が増すほど相関が高くなる。従って、上記に従い反射率を測定することにより、▲6▼草丈×茎数×葉色(SPAD値)が得られ、これを基に生育状況を推定することができる。【0023】また、後述される実施例にも示すように、他の指標である▲1▼葉色(SPAD値)、▲2▼草丈、▲3▼乾物重、▲4▼草丈×茎数、▲5▼草丈×葉色(SPAD値)についても反射率との間に高い相関が得られる。従って、反射率を測定するだけで、従来より採用されているこれらの指標を高い精度をもって得られることは、測定作業の軽減に大きく寄与する。また、測定結果も瞬時に得られ、測定時間の短縮にもなる。【0024】また、本発明の生育度測定装置において、上記の反射率を基にした生育度データに、測定位置情報を付加してマップ化することもできる。更に、測定時期や気候データ(天候、気温等)等を付加してもよい。そして、これらの情報を年次データとして蓄積し、生育計画に反映させる。【0025】上記した生育度測定装置では、第1の受光部12及び第2の受光部13は、測定波長の種類に応じて複数個の受光素子(フォトダイオード)を備えているが、第1の受光部12及び第2の受光部13のそれぞれに、上記した550nm〜1000nmの波長範囲を連続して測光可能なスペクトロメータを配置してもよい。そして、得られたスペクトルパターンの全体を使用、あるいは相関がより高くなるように測定波長を選択して上記と同様の演算を行うことにより、生育度のより精密な推定が可能になる。【0026】【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に説明する。【0027】(実施例1)図1に示した生育度測定装置を水田に設置し、測定波長として550nm(G)、670nm(R)及び1000nm(IR2)を選択し、測定波長の組み合わせを変えて水田の反射率を測定した。尚、受光素子として、浜松ホトニクス(株)製Siフォトダイオード「S1336−5BQ」を用い、白色拡散板としてオパール型拡散板を用い、測定範囲は一辺約60cm(約8株)とした。また、同一測定個所に生育する水稲を、従来と同様にして人手により草丈、茎数及び葉色(SPAD値)を測定し、これらの積を実測値とした。【0028】測定波長の種類毎に、反射率から求めた「草丈×茎数×SPAD値」の値(予測値)と前記実測値との相関を図5(1000nm)、図6(550nm、1000nmの2波長)、図7(550nm、670nm、1000nmの3波長)に示すが、測定波長の種類が増すほど相関も高くなることがわかる。このことから、本発明においては、2波長以上、特に550nmを含む2波長以上を測定波長とすることが好ましいことが確認された。【0029】(実施例2)測定波長として550nm(G)及び1000nm(IR2)を選択して実施例1と同様に水田の反射率を測定した。そして、反射率から求めたSPAD値(予測値)と、実施例1で実測して得たSPAD値(実測値)との相関を求めた。図8に示すように、両者の間に高い相関が認められた。【0030】(実施例3)測定波長として550nm(G)、670nm(R)及び850nm(IR1)を選択して実施例1と同様に水田の反射率を測定した。そして、反射率から求めた草丈(予測値)と、実施例1で実測して得た草丈(実測値)との相関を求めた。図9に示すように、両者の間に高い相関が認められた。【0031】(実施例4)測定波長として550nm(G)、670nm(R)及び1000nm(IR2)を選択して実施例1と同様に水田の反射率を測定した。そして、反射率から求めた「草丈×茎数」(予測値)と、実施例1で実測して得た「草丈×茎数」(実測値)との相関を求めた。図10に示すように、両者の間に高い相関が認められた。【0032】(実施例5)測定波長として550nm(G)、670nm(R)、850nm(IR1)及び1000nm(IR2)を選択して実施例1と同様に水田の反射率を測定した。そして、反射率から求めた「草丈×SPAD値」(予測値)と、実施例1で実測して得た「草丈×SPAD値」(実測値)との相関を求めた。図11に示すように、両者の間に高い相関が認められた。【0033】(実施例6)測定波長として550nm(G)、670nm(R)、850nm(IR1)及び1000nm(IR2)を選択して実施例1と同様に水田の反射率を測定した。また、同一測定個所に生育する水稲を、人手により採取し、その乾物重を測定して実測値とした。そして、反射率から求めた「乾物重」(予測値)と実測値との相関を求めた。図12に示すように、両者の間に高い相関が認められた。【0034】【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、反射率を基にして従来より採用されている、測定植物の▲1▼葉色(SPAD値)、▲2▼草丈、▲3▼乾物重、▲4▼草丈×茎数、▲5▼草丈×葉色(SPAD値)、▲6▼草丈×茎数×葉色(SPAD値)の何れか一つの値を求めることができ、測定作業の軽減や測定時間の短縮を維持しつつ、従来以上に正確に生育度を把握できるようになる。【図面の簡単な説明】【図1】本発明に係る生育度測定装置の一実施形態を示す概略斜視図である。【図2】図1に示す受光部の拡大断面図である。【図3】植物(水稲)の波長−反射率特性図である。【図4】測定波長1000nmにおける反射率と、「草丈×茎数×SPAD値」実測値との相関を示すグラフである。【図5】実施例1において、測定波長を単一波長(550nm)としたときの反射率から求めた「草丈×茎数×SPAD値」の予測値と、実測値との相関を示すグラフである。【図6】実施例1において、測定波長を2波長(550nm、1000nm)としたときの反射率から求めた「草丈×茎数×SPAD値」の予測値と、実測値との相関を示すグラフである。【図7】実施例1において、測定波長を3波長(550nm、670nm、1000nm)としたときの反射率から求めた「草丈×茎数×SPAD値」の予測値と、実測値との相関を示すグラフである。【図8】実施例2で得られた、SPAD値の予測値と実測値との相関を示すグラフである。【図9】実施例3で得られた、草丈の予測値と実測値との相関を示すグラフである。【図10】実施例4で得られた、「草丈×茎数」の予測値と実測値との相関を示すグラフである。【図11】実施例5で得られた、「草丈×SPAD値」の予測値と実測値との相関を示すグラフである。【図12】実施例6で得られた、「乾物量」の予測値と実測値との相関を示すグラフである。【符号の説明】1 生育度測定装置10 受光部11 基板12 第1の受光部13 第2の受光部20 支持部21 脚30 白色拡散板 植物の生育度を光学的に測定する装置であって、 植物と対向する第1面に、植物により反射された太陽光を入射させて分光し、2種以上の特定波長の光の反射強度を測定する第1の受光部を設けるとともに、前記第1面とは反対側の面に、太陽光を直接入射させて前記第1の受光部と同一波長の光に分光し、参照光としてその受光強度を測定する第2の受光部を設けてなる基板と、 前記第1の受光部で検出した特定波長の反射強度を前記第2の受光部で検出した参照光の受光強度を基に補正し、補正された反射強度を基に、測定植物のSPAD値、草丈、乾物重、(草丈×茎数)値、(草丈×SPAD値)値及び(草丈×茎数×SPAD値)値の少なくとも1つを求める演算部と、を備えることを特徴とする植物の生育度測定装置。 更に、前記基板を地面から一定の距離離間させて測定場所に配置するための脚部を備えることを特徴とする請求項1記載の植物の生育度測定装置。 更に、測定位置情報を基に生育度をマップ化する手段を備えることを特徴とする請求項1または2記載の植物の生育度測定装置。 第1の受光部及び第2の受光部のそれぞれが、2種以上の特定波長を含む波長範囲を連続して測光可能なスペクトロメータで構成されることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の生育度測定装置。


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