タイトル: | 特許公報(B2)_毛髪化粧料 |
出願番号: | 2000220669 |
年次: | 2009 |
IPC分類: | A61K 8/365,A61K 8/34,A61K 8/36,A61K 8/37 |
寺崎 博幸 上野 正子 JP 4225673 特許公報(B2) 20081205 2000220669 20000721 毛髪化粧料 花王株式会社 000000918 特許業務法人アルガ特許事務所 110000084 有賀 三幸 100068700 高野 登志雄 100077562 中嶋 俊夫 100096736 村田 正樹 100117156 山本 博人 100111028 的場 ひろみ 100101317 寺崎 博幸 上野 正子 20090218 A61K 8/365 20060101AFI20090129BHJP A61K 8/34 20060101ALI20090129BHJP A61K 8/36 20060101ALI20090129BHJP A61K 8/37 20060101ALI20090129BHJP JPA61K8/365A61K8/34A61K8/36A61K8/37 A61K7/00-7/50 特開平6−172131(JP,A) 特許第2998027(JP,B1) 特開2000−109411(JP,A) 特開2000−143458(JP,A) 特開平8−239312(JP,A) 1 2002029940 20020129 5 20010719 2004022715 20041104 原 健司 鈴木 紀子 坂崎 恵美子 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は、良好な使用感触を維持しながら、毛髪のツヤを改善するシャンプー組成物に適した毛髪化粧料に関する。【0002】【従来の技術】毛髪化粧料、特にシャンプー組成物は、毛髪に付着した汚れを除去する洗浄効果の他に、泡の物性を変化させて洗髪中の使用感触をよくしたり、毛髪を滑らかにして損傷を防止するために油剤等を配合している。また、洗髪及び濯ぎ時の指通り性向上のために、カチオン性高分子電解質が配合され、アニオン性界面活性剤と組合わせることにより、その複合体が形成し、毛髪表面に吸着して、指通りが滑らかとなる。【0003】【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これらの成分は毛髪の表面又はその近傍のキューティクルに作用させることを目的とするもので、その効果は一時的なものであって充分ではなく、また特に洗髪後の毛髪の表面のツヤも一時的なものであった。洗髪した毛髪の表面のツヤをいつまでも維持するものとして、カチオン性界面活性剤、多価アルコール、ヒドロキシプロピルセルロース等を使用した毛髪化粧料が提案されている(特許第2998027号公報)が、洗髪、濯ぎ時の使用感触が充分でないという問題があった。【0004】本発明の目的は、使用感触を損なわずに毛髪にコンディショニング効果を付与でき、更にツヤの持続性に優れた毛髪化粧料を提供することにある。【0005】【課題を解決するための手段】本発明は、(A)リンゴ酸、(B)芳香族アルコール、(C)アニオン性界面活性剤、(D)高級アルコール及び(E)25℃で液状又はペースト状の油剤を含有し、pHが6以下である毛髪化粧料を提供するものである。【0006】【発明の実施の形態】 本発明の成分(A)は、組成中に0.1〜5重量%(以下単に%と記載する)含有するのが好ましい。【0007】 本発明の成分(B)芳香族アルコールとしては、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール等が挙げられ、ベンジルオキシエタノールが好ましい。成分(B)は組成物中に0.1〜5%含有するのが好ましい。【0008】本発明の成分(C)アニオン性界面活性剤としては、炭素数8〜18、好ましくは10〜14のアルキル基又はアルケニル基を有するアニオン性界面活性剤、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキル(又はアルケニル)硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和の脂肪酸塩、アルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩、α−スルホン酸塩又はエステル、N−アシルアミノ酸型活性剤、リン酸モノ又はジエステル型活性剤、スルホコハク酸エステル等が挙げられる。【0009】これらの成分(C)のうち、ポリオキシエチレン(平均付加モル数:1〜5)アルキル硫酸塩、アルキル硫酸塩が泡立ちの点で好ましい。ここで塩は、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩又は塩基性アミノ酸塩が挙げられ、特にアルカリ金属塩が好ましい。【0010】成分(C)は、2種以上を併用してもよく、組成物中に1.0〜30%、好ましくは5〜30%、特に10〜30%含有するのが好ましい。【0011】成分(D)高級アルコールは、炭素数12〜28、好ましくは16〜24のアルキル基はアルケニル基を有するもので、特に直鎖アルキル基を有するものが好ましい。成分(D)の好ましい具体的なものは、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられ、特にセチルアルコールが好ましい。【0012】 成分(D)は、2種以上を併用してもよく、組成物中に1.0〜5.0%含有するのが好ましい。【0013】 成分(E)の油剤としては、25℃で液状又はペースト(粘性固体)状である高級脂肪酸エステル類が挙げられる。【0014】 成分(E)は2種以上を併用してもよく、組成物中に0.1〜2%含有するのが好ましい。【0015】本発明の毛髪化粧料は、毛髪に適用する際のpHが6以下の酸性であって、好ましくは3.0〜6.0、特に4.5〜6.0とするのが好ましい。【0016】 本発明の毛髪化粧料の形態は、液状、粉末状、ゲル状、顆粒状等に適宜選択して使用するのが、溶剤として水又は低級アルコール、好ましくは水を用いた液状のものがよい。 また本発明の毛髪化粧料は、シャンプー組成物とするのが好ましい。【0017】【実施例】実施例1表1のシャンプー組成物を調製して、洗髪時、濯ぎ時の滑らかさ及び毛髪のツヤ改善効果を、パネラーが洗髪して官能評価した結果を表1に併せ示す。【0018】洗髪方法:髪を充分に濡らした後、シャンプー組成物5g又は10g(セミロング5g、ロング10g)をとり、洗髪を行った。よく濯いだ後、ドライヤーの温風で充分に乾燥させた。【0019】官能評価パネラー5名の次の基準に基づいた評価点の平均をとりランク分けを行った。評価点▲1▼泡立て時及び濯ぎ時のなめらかさ▲2▼乾燥直後の毛髪のツヤ平均評価点【0020】【表1】【0021】本発明のシャンプー組成物は、いずれも洗髪時、濯ぎ時も滑らかで指通りもよく、毛髪のツヤも改善され長時間に渡ってツヤを保持できた。【0022】【発明の効果】良好な使用感触を維持しながら、毛髪のツヤを改善し特にシャンプー組成物に適する毛髪化粧料。 (A)リンゴ酸0.1〜5重量%、(B)芳香族アルコール0.1〜5重量%、(C)アニオン性界面活性剤1〜30重量%、(D)高級アルコール1〜5重量%及び(E)25℃で液状又はペースト状の高級脂肪酸エステル類0.1〜2重量%を含有し、pHが3.0〜6.0であるシャンプー組成物。