タイトル: | 特許公報(B2)_油性化粧料 |
出願番号: | 1999110881 |
年次: | 2005 |
IPC分類: | 7,A61K7/00,A61K7/02 |
秦 文弘 JP 3634977 特許公報(B2) 20050107 1999110881 19990419 油性化粧料 株式会社コーセー 000145862 小野 信夫 100086324 秦 文弘 20050330 7 A61K7/00 A61K7/02 JP A61K7/00 A61K7/02 Z 7 A61K 7/00-7/50 特開平09−227339(JP,A) 特開平03−063206(JP,A) 特開平06−263618(JP,A) 特開平07−241457(JP,A) 特開昭63−183514(JP,A) 特開2000−256161(JP,A) 3 2000302623 20001031 12 20031014 福井 悟 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は、経時での高い化粧持続性を有しながら、伸び広がりが良好であるという使用性に優れ、また、肌にムラ無く均一に塗布することができ、しかも化粧直しが容易である、優れた油性化粧料に関するものである。【0002】【従来の技術】従来、油性化粧料の化粧持続性を向上させる為に以下のような検討がなされてきた。▲1▼肌への密着性・粘着性の高い油剤やワックスを多く配合して、化粧膜を強固にする方法。▲2▼被膜形成剤を配合して、化粧膜の物理的強度を向上させる方法。▲3▼水膨潤性高分子を配合して、皮膚や空気中の水分を取り込んで化粧膜を強固にする方法。▲4▼撥油性の高い油剤を配合して、耐皮脂性を向上させる方法。【0003】【発明が解決しようとする課題】しかし、上記▲1▼の方法は、汗や皮脂に対しての強さは得られるが、その反面伸び広がりが悪く使用性が劣り、また、肌に均一に塗布し難く、塗布後は、つっぱり感等の肌への負担感、化粧を落す際の肌負担(クレンジングし難さ)等の問題が生じる場合があった。▲2▼の方法では、被膜による充分な効果を得る為に揮発性の油剤を用いる必要があり、密閉性の容器が必要になるといった問題や、化粧直しの際の重ね付けし難さ、経時で化粧が部分的に崩れ易いため、顔面で化粧料が残っている部分と崩れている部分が明確になるために外観の美しさを損ねる、等の問題が生じる場合があった。▲3▼の方法では、水膨潤性高分子の分散が悪く、凝集体が部分的に水分を取り込んでしまい、不均一な化粧膜を形成したり、経時で化粧膜が硬くなる、等の問題が生じる場合があった。▲4▼の方法では、撥油性の高い油剤は、他の油剤と相溶性が悪いため、経時で化粧料から汗の様に排液(発汗といった現象)する、等の問題が生じる場合があった。よって、経時での高い化粧持続性を有しながら、伸び広がりが良好であるという使用性に優れ、また、肌にムラ無く均一に塗布することができ、しかも化粧直しが容易である、油性化粧料の開発が強く望まれていた。【0004】【課題を解決するための手段】かかる事情に鑑み鋭意研究の結果、本発明者はジイソステアリン酸ポリグリセリルの抱水能に着目し、油性化粧料中でも水を抱える性質を利用し、この抱水された水でカルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーを膨潤させることにより、経時での高い化粧持続性を有する油性化粧料が得られることを見出した。また同時に、ジイソステアリン酸ポリグリセリル中にはカルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーが良好に分散することから、従来分散が困難であった前記ポリマーの分散性が向上することを見出した。更に、これら両者を配合した油性化粧料は、塗布する際に滑らかで伸び広がりが良好であること、化粧膜全体が同じ化粧持続性を有するので経時で部分的に崩れたりしないこと、そのため化粧直しも容易である等の優れた特性を有することを見出した。、更に、この油性化粧料にロジン系樹脂や煙霧状疎水化シリカを含有させると、肌との強い付着、経時での皮脂の吸収効果が相乗的に飛躍し、化粧持続性の効果が向上することを見出した。【0005】すなわち、本発明は、即ち本発明は下記成分(a)、(b);(a)カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマー(b)ジイソステアリン酸ポリグリセリルを含有することを特徴とする油性化粧料。更に、ロジン系樹脂を含有する前記油性化粧料、また更に、煙霧状疎水化シリカを含有する前記油性化粧料に関するものである。【0006】【発明の実施の形態】本発明で用いられる成分(a)カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーは、油性化粧料中で水分と接触すると膨潤する性質を有するため、化粧持続性を高めるものである。成分(a)のポリマーは、通常化粧料に用いられるカルボキシル基を有する水溶性高分子であり、アクリル酸重合体、アクリル酸とアルキルアクリル酸共重合体、アルキルアクリル酸の架橋重合体等が例示できる。本発明の油性化粧料においては、分散性の観点から、アルキル変性カルボキシビニルポリマーがより好ましい。成分(a)は、カルボキシビニルポリマーの市販品として、アクリル酸重合体である、ハイビスワコー(和光純薬工業社製)、カーボポール940、同941(何れも、グッドリッチ社製)、アクベック(住友精化製)等、アルキル変性カルボキシビニルポリマーとして、アクリル酸とアルキルアクリル酸共重合体である、ペミュレンTR−1、ペミュレンTR−2(何れも、グッドリッチ社製)等、アルキルアクリル酸の架橋重合体である、カーボポール1342(グッドリッチ社製)等が例示される。これらは、必要に応じて一種又は二種以上を用いることができる。またこれらは、従来、化粧料へ水膨潤物として配合されているが、本発明では粉末状で含有することを特徴とする。【0007】本発明の油性化粧料における成分(a)の含有量は、全組成中に0.05〜2重量%(以下単に「%」で示す)が好ましく、更に0.2〜1%がより好ましい。この範囲で含有すると、塗布膜の均一性、化粧持続性、使用性等がより良好となる。【0008】本発明で用いられる成分(b)ジイソステアリン酸ポリグリセリルは、分子内に水を抱え込む能力を有するものであり、油性化粧料中で、水分を抱え、その水分を成分(a)のポリマーに供給する役割と、成分(b)自身も水分を抱えることにより、化粧持続性を高め、使用性、肌への付着性を高めるものである。成分(b)は、2〜10個のグリセリンが縮合したポリグリセリンと、イソステアリン酸のジエステルであり、ジイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸トリグリセリル、ジイソステアリン酸ヘキサグリセリル、ジイソステアリン酸デカグリセリル等が挙げられる。本発明の油性化粧料においては、使用性の観点より、ジイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸トリグリセリルが好ましい。成分(b)は、市販品として、ジイソステアリン酸ジグリセリルである、NIKKOL DGDIS(日光ケミカルズ社製)、EmalexDISG−2(日本エマルジョン社製)、マツネートDI(松本製薬工業社製)、ユニグリGI−202(日本油脂社製)、コスモール42(日清製油社製)、ジイソステアリン酸トリグリセリルとしては、EmalexDISG−3(日本エマルジョン社製)、ユニグリGI−203(日本油脂社製)、ジイソステアリン酸デカグリセリルとしては、NIKKOLDecaglyn2−IS(日光ケミカルズ社製)、EmalexDISG−10(日本エマルジョン社製)等が例示される。これらは、必要に応じて一種又は二種以上を用いることができる。【0009】本発明の油性化粧料における成分(b)の含有量は、全組成中に1〜10%が好ましく、更に2〜5%がより好ましい。この範囲で含有すると、化粧持続性や伸び広がりといった使用性がより良好で、化粧直しもより容易なものが得られる。【0010】本発明の油性化粧料には、上記成分(a)及び(b)に加えて、更に成分(c)ロジン系樹脂を含有すると、化粧料と肌との密着性が向上するため、化粧持続性がより優れるものである。係る成分(c)は、ロジン、水素添加ロジン、重合ロジン、アビエチン酸等のロジン系樹脂と、ペンタエリスリット、ジペンタエリスリット、グリセリン等の多価アルコールとのエステルであり、ロジン酸ペンタエリスリット、ロジン酸ジペンタエリスリット、水素添加ロジン酸ペンタエリスリット、アビエチン酸ペンタエリスリット等が挙げられる。これらは、必要に応じて一種又は二種以上を用いることができる。【0011】本発明の油性化粧料における成分(c)の含有量は、全組成中に0.5〜8%が好ましく、更に1〜5%がより好ましい。この範囲で含有すると、化粧持続性がより向上する。【0012】本発明の油性化粧料には、上記成分(a)及び(b)、又は成分(a)〜(c)に加えて、更に成分(d)煙霧状疎水化シリカを含有すると、経時での皮脂の吸収効果が向上するため、化粧持続性がより優れるものである。係る成分(d)煙霧状疎水化シリカは、微細なシリカのエアロゾルで、粒径は5〜50nmであり、その表面をジメチルジクロロシラン、ジメチルポリシロキサン等の処理剤にて疎水化処理したものである。成分(d)の市販品としては、エロジールR−972、R−974、RX−300(日本エアロジル社製)、キャボジルTS−530(キャボット社製)等が例示される。これらは、必要に応じて一種又は二種以上を用いることができる。【0013】本発明の油性化粧料における成分(d)の含有量は、全組成中に0.05〜5%が好ましく、更に0.8〜3%がより好ましい。この範囲で含有すると、使用性と化粧持続性がより向上する。【0014】本発明の油性化粧料には、上記必須成分に加えて、メーキャップ効果や感触改良を目的として、通常油性化粧料に用いられる粉体を配合することができる。これら粉体は、例えば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造、等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類、等が挙げられる。具体的には、酸化チタン、黒酸化チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄コーティング雲母、酸化鉄雲母チタン、タール色素、有機顔料処理雲母チタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ポリスチレンパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、N−アシルリジン等の有機粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。また、これら粉体は、化粧持続性の向上、肌への付着性改良、感触調製等を目的として、シリコーン類、フッ素化合物、金属石鹸類、油剤等の通常公知の方法により表面処理して配合することができる。【0015】また本発明の油性化粧料には、上記必須成分に加えて、油性固形化粧料の場合の形状保持、肌への付着性、肌へのエモリエント感付与、化粧持続性等を目的として、通常油性化粧料に用いられる油剤を配合することができる。これら油剤としては、例えば、動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モクロウ、モンタンワックス、フィッシャトロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、ラノリン、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性シリコーン等のシリコーン類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類、等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。【0016】本発明の油性化粧料には、上記必須成分に加えて、本発明の効果を妨げない範囲で、通常化粧料に配合可能な成分を配合することができる。例示すれば、多価アルコール、糖類、糖誘導体、アミノ酸、アミノ酸誘導体、塩類等の保湿剤、安息香酸、パラオキシ安息香酸エステル等の防腐剤、ビタミンE誘導体等の酸化防止剤、PABA誘導体類、桂皮酸誘導体類、オキシベンゾン類、ベンゾイルメタン誘導体等の紫外線吸収剤、植物抽出エキス等の美肌成分、冷感剤、香料等が挙げられる。【0017】本発明の油性化粧料は通常公知の方法で製造されるものであり、例えば、成分(a)〜(d)及びその他任意成分を必要に応じて加熱し溶解した後、均一に混合分散し、容器に流し込み、冷却固化する方法等により、得られるものである。また、本発明の油性化粧料は、実質的に水を含有しない化粧料である。【0018】本発明の油性化粧料の化粧品的用途は、口紅、アイシャドウ、アイブロウ、頬紅、ファンデーション、コントロールカラー等のメーキャップ化粧料が挙げられるが、この中でも口紅、アイシャドウ、ファンデーション、コントロールカラー等が、本発明の効果が発揮し易い化粧料である。【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。【0019】実施例1〜6及び比較例1〜7:口紅表1及び表2に示す処方の口紅を製造し、「化粧持続性」、「伸び広がりが良さ(使用性)」、「付着の均一性(ムラの無さ)」、「化粧直しの容易さ」の各項目を評価し、結果を併せて表1及び表2にまとめた。【0020】【表1】(注1)シリコンKF−7312J(信越化学工業社製)(注2)フォンブリンHC/04(アウシモント社製)(注3)キャボジルTS−530(キャボット社製)(注4)ペミュレンTR−2(グッドリッチ社製)【0021】【表2】(注1)シリコンKF−7312J(信越化学工業社製)(注2)フォンブリンHC/04(アウシモント社製)(注3)キャボジルTS−530(キャボット社製)(注4)ペミュレンTR−2(グッドリッチ社製)【0022】(製造方法)A:1〜13を100℃で均一に溶解する。B:Aに14〜28を加えホモミキサーにて混合分散する。C:Bを金皿に流し込み、冷却固化して口紅を得た。【0023】(評価方法)化粧歴10年以上の女性40人を評価パネルとし、実施例及び比較例の口紅を使用してもらい、「経時での化粧持続性」、「伸び広がりが良さ(使用性)」、「付着の均一性(ムラの無さ)」、「化粧直しの容易さ」の各項目について、良好であると感じたパネルの人数から、以下の基準で判定した。【0024】表1及び表2の結果から明らかなように、本発明に係わる実施例1〜6の口紅は、「化粧持続性」、「伸び広がりが良さ(使用性)」、「付着の均一性(ムラの無さ)」、「化粧直しの容易さ」の全ての項目が優れたものであった。それに対し、比較例1〜7の口紅は、全ての項目を満足するものは得られなかった。【0025】実施例7:アイシャドウ(成分) (配合量:重量%)1 マイクロクリスタリンワックス 52 セレシンワックス 103 ジイソステアリン酸トリグリセリル(注5) 44 ワセリン 55 スクワラン 残部6 ジカプリン酸プロピレングリコール 157 球状ナイロン粉末 58 シリコーン処理セリサイト(注6) 159 シリコーン処理タルク(注7) 1010 赤色202号 0.511 青色404号 112 シリコーン処理酸化チタン(注8) 213 カルボキシビニルポリマー(注9) 214 美容成分 適量15 香料 適量(注5)Emalex DISG−3(日本エマルジョン社製)(注6)SA−セイリサイトFSE(三好化成社製)(注7)SA−タルクハイフィラーK−5(三好化成社製)(注8)SA−チタンA−100(80%)(三好化成社製)(注9)カーボポール940(グッドリッチ社製)【0026】(製造方法)A:1〜6を100℃にて均一溶解する。B:Aに7〜15を加え、90℃でホモミキサーにて均一に混合分散する。C:Bを金皿に流し込み、冷却固化してアイシャドウを得た。実施例7のアイシャドウは、「化粧持続性」、「伸び広がりが良さ(使用性)」、「付着の均一性(ムラの無さ)」、「化粧直しの容易さ」の全ての項目が優れたものであった。【0027】実施例8:頬紅(成分) (配合量:重量%)1 カルナウバワックス 102 ポリエチレンポリプロピレンコポリマー 103 ロジン酸ペンタエリスリット 74 トリイソオクタン酸グリセリル 105 トリメチルシロキシケイ酸溶液(注10) 56 ジイソステアリン酸デカグリセリル(注11) 107 流動パラフィン 残部8 球状ポリスチレン粉末 49 雲母チタン 210 セリサイト 1511 タルク 1012 有機変性粘土鉱物(注12) 0.513 赤色226号 114 黄色4号アルミニウムレーキ顔料 215 黒色酸化鉄 0.216 アルキル変性カルボキシビニルポリマー(注13) 0.0517 美容成分 適量18 保湿剤 適量19 香料 適量(注10)シリコンKF−7312F(信越化学工業社製)(注11)NIKKOL Decaglyn2−IS(日光ケミカルズ社製)(注12)ベントン38(NLインダストリー社製)(注13)ペミュレンTR−1(グッドリッチ社製)【0028】(製造方法)A:1〜7を100℃にて均一溶解する。B:Aに8〜19を加えロールミルにて均一分散する。C:Bを金皿に流し込み、冷却固化して頬紅を得た。実施例8の頬紅は、「化粧持続性」、「伸び広がりが良さ(使用性)」、「付着の均一性(ムラの無さ)」、「化粧直しの容易さ」の全ての項目が優れたものであった。【0029】(実施例9)スティック状アイブロウ(成分) (配合量:重量%)1 セレシンワックス 102 ポリエチレンワックス 103 部分架橋型オルガノポリシロキサン(注14) 14 メチルフェニルポリシロキサン 55 ジメチルポリシロキサン 56 ジイソステアリン酸ジグリセリル(注15) 77 2−エチルヘキサン酸セチル 残部8 ロジン酸ペンタエリスリット 0.59 球状ポリメチルメタクリレート粉末 510 シリコーン処理マイカ(注16) 511 シリコーン処理黒色酸化鉄(注17) 512 シリコーン処理黄色酸化鉄(注18) 113 煙霧状疎水化シリカ(注19) 114 炭酸カルシウム(注20) 1015 アルキル変性カルボキシビニルポリマー(注21) 1.516 美容成分 適量17 香料 適量(注14)シリコンKSG16(信越化学工業社製)(注15)NIKKOL DGDIS(日光ケミカルズ社製)(注16)SAエクセルマイカJP−1(三好化成社製)(注17)SA−ブラックBL−100(100%)(三好化成社製)(注18)SA−イエローレモン(80%)(三好化成社製)(注19)エロジールR−974(日本エアロジル社製)(注20)ウィスカルA(丸尾カルシウム社製)(注21)カーボポール1342(グッドリッチ社製)【0030】(製造方法)A:1〜8を100℃にて均一溶解する。B:Aに9〜17を加えロールミルにて均一分散する。C:Bをスティック用の成形用型に流し込み、冷却固化しスティック状アイブロウを得た。実施例9のスティック状アイブロウは、「化粧持続性」、「伸び広がりが良さ(使用性)」、「付着の均一性(ムラの無さ)」、「化粧直しの容易さ」の全ての項目が優れたものであった。【0031】【0032】(製造方法)A:1〜6を100℃にて均一溶解する。B:Aに7〜20を加えホモミキサーにて均一に分散する。C:Bを容器に金皿に流し込み、冷却してファンデーションを得た。実施例10のファンデーションは、「化粧持続性」、「伸び広がりが良さ(使用性)」、「付着の均一性(ムラの無さ)」、「化粧直しの容易さ」の全ての項目が優れたものであった。【0033】【0034】(製造方法)A:1〜7を100℃にて均一に溶解する。B:Aに8〜16を加え均一に分散する。C:Bを樹脂皿に流し込み、冷却固化してコントロールカラーを得た。実施例11のコントロールカラーは、「化粧持続性」、「伸び広がりが良さ(使用性)」、「付着の均一性(ムラの無さ)」、「化粧直しの容易さ」の全ての項目が優れたものであった。【0035】【発明の効果】本発明の油性化粧料は、経時での高い化粧持続性を有しながら、伸び広がりが良好であるという使用性に優れ、また、肌にムラ無く均一に塗布することができ、しかも化粧直しが容易である、優れた特性を有していた。 以下の成分(a)、(b);(a)粉末状のアルキル変性カルボキシビニルポリマー(b)ジイソステアリン酸ポリグリセリルを含有することを特徴とする非水系油性固型化粧料。 更に成分(c)としてロジン系樹脂を含有することを特徴とする請求項1記載の非水系油性固型化粧料。 更に成分(d)として煙霧状疎水化シリカを含有することを特徴とする請求項1又は2記載の非水系油性固型化粧料。