| タイトル: | 特許公報(B2)_細胞賦活剤、それを含む皮膚外用剤及び皮膚洗浄剤 |
| 出願番号: | 1998343732 |
| 年次: | 2008 |
| IPC分類: | A61K 8/97,A61K 8/67,A61K 8/39,A61K 31/375,A61K 36/28,A61K 47/14,A61Q 5/00,A61Q 19/00,A61P 17/00 |
土井 信幸 渡邉 浩一 JP 4205226 特許公報(B2) 20081024 1998343732 19981203 細胞賦活剤、それを含む皮膚外用剤及び皮膚洗浄剤 日本ゼトック株式会社 391066490 中村 稔 100059959 大塚 文昭 100067013 宍戸 嘉一 100065189 竹内 英人 100096194 今城 俊夫 100074228 小川 信夫 100084009 村社 厚夫 100082821 土井 信幸 渡邉 浩一 20090107 A61K 8/97 20060101AFI20081211BHJP A61K 8/67 20060101ALI20081211BHJP A61K 8/39 20060101ALI20081211BHJP A61K 31/375 20060101ALI20081211BHJP A61K 36/28 20060101ALI20081211BHJP A61K 47/14 20060101ALI20081211BHJP A61Q 5/00 20060101ALI20081211BHJP A61Q 19/00 20060101ALI20081211BHJP A61P 17/00 20060101ALI20081211BHJP JPA61K8/97A61K8/67A61K8/39A61K31/375A61K35/78 TA61K47/14A61Q5/00A61Q19/00A61P17/00 A61K 8/00 A61K 31/00 A61K 36/00 A61K 47/00 JSTPlus(JDreamII) JMEDPlus(JDreamII) JST7580(JDreamII) 特開平09−175980(JP,A) 特開平07−025742(JP,A) 特開平09−268119(JP,A) 特開平08−073324(JP,A) 特開平09−315930(JP,A) 特開平04−103518(JP,A) 特開平06−128137(JP,A) 特開昭62−142108(JP,A) 化粧品原料事典,日光ケミカルズ株式会社,1991年,p.115 6 2000169321 20000620 15 20051205 清野 千秋 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は細胞賦活剤に関し、さらに詳しくは、肌荒れの改善やシワ形成等の老化防止、あるいは頭髪における抜け毛防止や養毛を促す細胞賦活剤、及びこれを配合した皮膚外用剤、皮膚洗浄剤に関する。【0002】【従来の技術】従来より、肌荒れや皺の形成等の老化防止、あるいは頭髪における抜け毛防止や養毛の目的で様々な細胞賦活成分が利用されてきた。細胞賦活成分の利点は局所の細胞分裂を促すことであり、これによって新陳代謝が高まり、皮膚や頭髪が健常な状態に改善される。詳細には、皮膚においては表皮の角質細胞が活性化され、古い角質が剥がれ落ちると同時に乱れた角化の過程(ターンオーバー)が整えられ、肌はみずみずしくハリのある状態となる。一方、頭髪においては発毛を司る毛母細胞等が活性化され、抜けにくいコシのある毛髪が成長する。このような効果を示す細胞賦活成分としては、数多くの化合物や天然物が知られており、中でもL−アスコルビン酸及びその誘導体の細胞賦活活性については多くの検討がなされている。また、近年では安全性への配慮から植物抽出物が利用される傾向にある。しかしながら、これらの細胞賦活成分の賦活効果は比較的緩和であり、肌荒れの改善やシワ形成等の老化防止、あるいは頭髪における抜け毛防止や養毛を促すことを目的とした場合には未だ充分な効果が得られていない。【0003】【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、安全性が高く、且つ優れた細胞賦活活性を示す細胞賦活剤を提供することである。さらに、そのような細胞賦活剤を含み、肌荒れの改善や頭髪における抜け毛防止等に有効な皮膚外用剤及び皮膚洗浄剤を提供することである。【0004】【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、海藻抽出物及びカミツレ抽出物からなる群から選ばれる少なくとも1種と、L−アスコルビン酸誘導体とを併用することにより、優れた細胞活性効果を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。従って本発明は、海藻抽出物及びカミツレ抽出物からなる群から選ばれる少なくとも1種と、L−アスコルビン酸誘導体を含有する細胞賦活剤、及びこれを配合した皮膚外用剤、皮膚洗浄剤に関する。本発明の好ましい実施態様として、これらの皮膚外用剤及び皮膚洗浄剤に、HLBが10以上のポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンを配合することがあり、これによって使用感が向上する。本発明で使用する植物抽出物は極めて毒性の低いものである。【0005】【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。<L−アスコルビン酸誘導体>本発明で使用するL−アスコルビン酸誘導体としては、L−アスコルビン酸アルキルエステル、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸硫酸エステル等が挙げられる。さらに具体的には、パルミチン酸L−アスコルビル、ジパルミチン酸L−アスコルビル、ステアリン酸L−アスコルビル、ミリスチン酸L−アスコルビル、L−アスコルビル−2−リン酸ナトリウム、L−アスコルビル−2−リン酸マグネシウム、L−アスコルビル−2−リン酸カリウム、L−アスコルビル−2−リン酸カルシウム、L−アスコルビル−2−硫酸ナトリウム、L−アスコルビル−2−硫酸マグネシウム、L−アスコルビル−2−硫酸カリウム、L−アスコルビル−2−硫酸カルシウムなどがある。これらのL−アスコルビン酸誘導体は1種単独でも2種以上を用いてもよい。L−アスコルビン酸誘導体としては、通常食品や化粧品等に使用されているものが使用でき、それらは市場で一般に入手することができる。本発明においては、そのような市販品を使用することができる。【0006】<海藻抽出物>褐藻類(Phaeophyta,Laminaria digitata等)、紅藻類(Rhodophyta,Ceramium等)及び緑藻類(Chlorophyta )の全藻、めかぶ(胞子葉又は成実葉)を原料とする。原料は適宜適当な大きさに粉砕してから、水、親水性有機溶媒又はこれらの混合物で抽出処理する。抽出用の親水性有機溶媒としては、メタノール、エタノール等の低級アルコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコール等が好ましい。抽出方法は特に制限が無く、一般には常温ないし沸点付近の温度に維持した溶媒中に原料を浸漬しておけばよい。更に、所定の抽出溶媒にて抽出して得た抽出液をそのまま用いる以外に、この抽出液を濃縮してもよいし、乾燥させて固形物(粉末状又は顆粒状)にしてもよい。褐藻類(Phaeophyta, Laminaria digitata等)の全藻の水抽出物を好ましく使用することができる。【0007】<カミツレ(カモミラ)抽出物>カミツレ(Matricaria chamomilla Linne, Compositae)の花を原料とする。原料は適宜適当な大きさに粉砕してから、水、親水性有機溶媒又はこれらの混合物で抽出処理する。抽出用の親水性有機溶媒としては、メタノール、エタノール等の低級アルコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコール等が好ましい。抽出方法は特に制限が無く、一般には常温ないし沸点付近の温度に維持した溶媒中に原料を浸漬しておけばよい。更に、所定の抽出溶媒にて抽出して得た抽出液をそのまま用いる以外に、この抽出液を濃縮してもよいし、乾燥させて固形物(粉末状又は顆粒状)にしてもよい。中でもカミツレの花の水抽出物を好ましく使用することができる。海藻抽出物、及びカミツレ抽出物としては、通常化粧料に使用されているものが使用でき、それらは市場で一般に入手することができる。本発明においては、そのような市販品を使用することができる。【0008】本発明の細胞賦活剤は、L−アスコルビン酸誘導体と、海藻抽出物及びカミツレ抽出物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有するものであり、L−アスコルビン酸誘導体あるいは個々の抽出物は各々、1種又は2種以上を配合することができる。本発明でいう細胞賦活剤は、特に限定されるものではないが、外用による適用が好ましく、その形状は液状、固形状、半固形状である。また、本発明の細胞賦活剤を配合した製剤の用途は任意であり、医薬品、医薬部外品、化粧品、トイレタリー製品等に広く用いられる。例えば皮膚外用剤として化粧水、クリーム・乳液、パック、化粧油、軟膏、ジェル、防臭消臭剤、養毛トニック、ヘアミスト、ヘアジェル等が、皮膚洗浄剤としてヘアシャンプー、ヘアリンス、洗顔料、ボディソープ等が挙げられる。【0009】本発明の細胞賦活剤並びにこれを配合した皮膚外用剤、洗浄剤には、目的に応じて一般に化粧品等に用いられる基剤成分並びに薬効成分を配合することができる。具体的には、鉱物油、動植物油、ワックス、脂肪酸、脂肪アルコール、エステル油、界面活性剤、湿潤剤、高分子化合物、動植物抽出物、アミノ酸類、溶剤、消炎剤、防腐剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、pH調整剤、色素・顔料、香料などが挙げられ、本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。本発明の皮膚外用剤、皮膚洗浄剤はその種類に応じて、常法に従って製造することができる。なお、使用する各植物抽出物が、例えば濃縮液の形態又は粉末、顆粒といった固形状であると、皮膚外用剤や皮膚洗浄剤に配合するのにそのままの形状では扱い難い場合があるので、適宜溶剤を使って希釈あるいは溶解してから配合することもできる。【0010】上記各種添加物の具体例を以下に挙げる。鉱物油流動パラフィン、流動イソパラフィン等動植物油スクワラン、オリブ油、ツバキ油、コムギ胚芽油、ホホバ油、アボカド油、カロット油、シア脂、パーム油、硬化油、馬油、ラノリン類、卵黄油、チョウジ油、ローズヒップ油、ラベンダー油、ハッカ油、スペアミント油、ローズマリー油等ワックスマイクロクリスタリンワックス、固形パラフィン、ミツロウ等脂肪酸ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸等【0011】脂肪アルコールラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ヘキシルデカノール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ラノリンアルコール等エステル油トリカブリル酸グリセリル、2−エチルヘキサン酸セテル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、オクタン酸イソセチル、イソノナン酸イソノニル、ジオクタン酸エチレングリコール、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソセチル、パルミチン酸セチル、炭酸ジアルキル等【0012】界面活性剤ラウリル硫酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、テトラデセンスルホンラウリル硫酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、テトラデセンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸塩、ラウロイルサルコシン塩、アルキルメチル−β−アラニン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、脂肪酸石けん、N−アシルグルタミン酸塩、ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、アルキルジメチルアミンオキシド、アルキルメチルタウリン塩、アルキルアミノプロピオン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルグルコシド、ポリエーテル変性シリコン等塩化アルキルトリメチルアンモニウム、臭化アルキルトリメチルアンモニウム、アミドアミン、塩化ジアルキルジメチルアンモニウムアルキルジメチル酢酸ベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン【0013】レシチン(大豆又は卵黄)誘導体、プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸・リン酸塩中でも、HLBが10以上のポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンガ好ましく使用できる。これらは通常化粧料に使用されているものが使用でき、それらは一般に入手することができる。【0014】<湿潤剤>プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、イソプレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビット、マルチトール、トレハロース、キシリット等<高分子化合物>メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カチオン化セルロース、カチオン化グァガム、ヒアルロン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、キサンタンガム、カラギーナン等【0015】<アミノ酸類>L−アラニン、L−アルギニン、L−アスパラギン酸、L−グルタミン、L−システイン、L−セリン、L−チロシン、L−プロリン、ピロリドンカルボン酸塩、グリシン等<溶剤>精製水、常水、エタノール、イソプロパノール、ベンジルアルコール等<消炎剤>グリチルリチン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、グアイアズレン、グアイアズレンスルホン酸ナトリウム、アラントイン、ε−アミノカプロン酸等<防腐剤>メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、イソブチルパラベン、フェノキシエタノール、ビサボロール、ヒノキチオール、安息香酸、安息香酸ナトリウム、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ウンデシレン酸、ピオニン、1−メントール、d−カンフル等【0016】<紫外線吸収剤>パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、オキシベンゾン、ジヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、サリチル酸オクチル等<金属イオン封鎖剤>エデト酸、エデト酸塩、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム、エチレンジアミンテトラキス(2−ヒドロキシイソプロピル)ジオレイン酸塩、ヒドロキシエタンジスルホン酸、ヒドロキシエタンジスルホン酸四ナトリウム、フィチン酸等<酸化防止剤>ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、エリソルビン酸、没食子酸プロピル、没食子酸オクチル、d−δ−トコフェロール等【0017】本発明の細胞賦活剤において、L−アスコルビン酸誘導体(A)と、海藻抽出物及びカミツレ抽出物からなる群から選ばれ少なくとも1種(B)の配合比率(A:B)は重量で、1:9〜9:1であることが好ましく、更に好ましくは3:7〜7:3である。A:Bが上記の範囲を外れた場合は,細胞賦活活性が乏しくなる傾向がある。また、細胞賦活剤の皮膚外用剤、皮膚洗浄剤への配合量は、皮膚外用剤又は皮膚洗浄剤の全重量に基づいて一般的に0.01〜50重量%が適当であり、好ましくは 0.1〜20重量%である。0.01重量%未満では細胞賦活活性が乏しくなり、50%重量を越えるとコスト的に不利である。更に、使用感を向上させる目的でポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンを配合する場合は、皮膚外用剤又は皮膚洗浄剤の全重量に対し、0.1 〜10重量%が適している。0.1 重量%未満では使用感の向上がなく、10重量%を越えるとベタツキが生じてしまう。【0018】【実施例】次に実施例により本発明を更に詳細に説明する。なお、本発明はこれによって限定されるものではない。以下の抽出物を用いて、各実施例及び比較例の細胞賦活剤を調製した。なお、細胞賦活剤を組成する成分に従って各例に略号を付す。実施例1:L−アスコルビン酸誘導体(NIKKOL VC−PMG,日光ケミカルズ(株)製)とカミツレ抽出物(カミツレ抽出液W,丸善製薬(株)製)の等濃度(w/v%) 等容量混合物、略号[V+K]実施例2:L−アスコルビン酸誘導体(NIKKOL VC−PMG,日光ケミカルズ(株)製)と海藻抽出物(Phycostimulant ARL:Phyco ARL EDTA,codif 社製)の等濃度(w/v%) 等容量混合物、略号[V+S1]実施例3:L−アスコルビン酸誘導体(NIKKOL VC−PMG,日光ケミカルズ(株)製)と海藻抽出物(Concentre phycostimulant:C.Phyco ,codif 社製)の等濃度(w/v%) 等容量混合物、略号[V+S2]【0019】比較例1:L−アスコルビン酸誘導体(NIKKOL VC−PMG,日光ケミカルズ(株)製)、略号[V]比較例2:カミツレ抽出物(カミツレ抽出液W,丸善製薬(株)製)、略号[K]比較例3:海藻抽出物(Phycostimulant ARL:Phyco ARL EDTA, codif 社製)、略号[S1]比較例4:海藻抽出物(Concentre phycostimulant:C.Phyco, codif社製)、略号[S2]【0020】細胞賦活活性の試験上記実施例及び比較例の細胞賦活剤を使用して、以下の細胞賦活活性試験を実施した。その手法及び試験結果を以下に示す。正常ヒト新生児包皮表皮角化細胞(以下、NHEK(F))における細胞賦活活性NHEK(F)(倉敷紡績(株)より購入)を予め無血清培養基質:HuMedia- KG2 (倉敷紡績(株)より購入)にて5%CO2 、37℃の条件下で6日間培養した。この培養細胞は、その後PBS(−)で洗浄し、0.02%EDTA二ナトリウム加 0.25 %トリプシン処理にて細胞を剥がし、同培養基質で5×104 細胞/ml細胞浮遊液に調製した。これを96穴マイクロプレートに0.2 mlずつ分注し、同培養条件下で前培養(24時間)を行った。各試料はそれぞれの溶解性に応じて、超純水,PBS(−)又はジメチルスルフォキシド(和光純薬工業(株)より購入)を溶剤として溶解し、最終濃度が10,20,40,80 ppmとなるように試料5μl ずつを添加して48時間培養した。なお、バックグラウンドは各々に用いた溶剤のみを5μl 添加した。【0021】上記の細胞賦活活性は、テトラカラーワン(生化学工業(株)より購入)を添加し、2時間後に分光光度計を用いて波長 450 nm 及び 620 nm における吸光度を測定し、450 nmの吸光度から620 nmの吸光度を差し引いた値:Δabs 比較した。この場合、Δabs が大きいほど細胞賦活活性が高いことを意味し、本試験においては同濃度において個々の抽出物のΔabs よりもそれらの混合物のΔabs の方が高い場合に優れた細胞賦活活性があると判断した。表1に試験結果(Δabs 値)を纏める。【0022】【表1】NHEK(F)における細胞賦活活性【0023】上記の表から明らかなように、実施例に示した細胞賦活剤はNHEK(F)において優れた細胞賦活活性を発揮した。L−アスコルビン酸誘導体又は各植物抽出物単独(比較例1〜4)による効果と比較して、実施例におけるL−アスコルビン酸誘導体と各植物抽出物との併用は相乗効果を発揮することが判る。【0024】使用試験(1)肌質・小ジワ改善効果(モニターテスト)L−アスコルビン酸誘導体とカミツレ抽出物との組み合わせからなる細胞賦活剤を配合した化粧水(実施例4)及び比較のための化粧水(比較例8及び9)を表2に示す組成(単位は重量部)にて調製し、以下の試験を実施した。健常な成人女性(25〜35歳)10名を被験者とし、各例の化粧水を顔面の皮膚に連日(朝夕使用)1ヶ月間使用した後、a)肌にハリを与える効果、b)くすみ,しみの改善効果、c)小ジワの改善効果を調査した。これらの効果は全て皮膚の状態を目視にて観察し、以下の評価基準に準じて評価した。各判定を下した人数を表3に纏める。<評価基準>A:非常に効果があった。 B:効果があった。C:変化がなかった。 D:少し悪くなった。E:悪くなった。【0025】【表2】上記1)〜7)を均一に混合溶解し化粧水とした。*HLB12,セチオールHE,ヘンケルジャパン(株)製【0026】【表3】モニターテストの結果表中の数値は人数を表す。上記の表から明らかなように、実施例4の化粧水を使用すると、肌のハリが良くなり、くすみ・しみ及び小ジワが改善されることがわかる。なお、モニターテスト中に皮膚に異常が生じた被験者は1名もなかった。【0027】(2)頭皮・頭髪の改善効果(モニターテスト)L−アスコルビン酸誘導体と海藻抽出物との組み合わせからなる細胞賦活剤を配合したヘアトニック(実施例5)及び比較のためのヘアトニック(比較例7及び8)を表4に示す組成(単位は重量部)にて調製し、以下の試験を実施した。健常な成人男性(25〜45歳)10名を被験者とし、各例のヘアトニックをを頭皮に連日(朝夕使用)1ヶ月間使用した後、a)抜け毛の減少効果、b)コシ・ツヤの改善効果、c)フケ・痒みの軽減効果を調査した。これらの効果は全て以下の評価基準に準じて評価した。各判定を下した人数を表5に纏める。<評価基準>A:非常に効果があった。 B:効果があった。C:変化がなかった。 D:少し悪くなった。E:悪くなった。【0028】【表4】上記1)〜7)を均一に混合溶解しヘアトニックとした。*HLB12,ハイバーオイルHE,交洋ファインケミカル(株)製【0029】【表5】モニターテストの結果表中の数値は人数を表す。【0030】上記の表5から、実施例5のヘアトニックを使用すると、抜け毛が減少し、頭髪のコシ・ツヤが改善され、フケ・痒みが軽減されることがわかる。なお、モニターテスト中に頭皮・頭髪に異常が生じた被験者は1名もなかった。【0031】(3)使用感試験(モニターテスト)健常な成人(25〜45歳)20名(男女各10名)を被験者とし、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリン(以下、本成分)の使用感に与える効果をみる目的で、L−アスコルビン酸誘導体と海藻抽出物の組み合わせからなる細胞賦活剤を配合してエッセンス(皮膚外用剤、実施例6〜7)及びヘアシャンプー(実施例8〜9)を表6及び7の組成(単位は重量部)に従って調製した。これらを連日1週間使用した後の使用感について調査した。使用感は使用時の感触を対象とし、エッセンスにおいては塗布感を、ヘアシャンプーにおいては洗髪時及び洗髪直後の頭皮・頭髪の触覚を比較した。なお、本使用試験はブラインド方式とし、被験者に本成分の配合の有無が分からないようにした。これらの使用感は全て以下の評価基準に準じて評価した。各判定を下した人数を表8に纏める。【0032】<評価基準>A:本成分を配合したものの方が非常に良い。B: 〃 を配合したものの方が良い。C:どちらも変わらない。D:本成分を配合しないものの方が良い。E: 〃 を配合しないものの方が非常に良い。【0033】【表6】モニターテスト用エッセンス上記1)〜8)を均一に混合溶解しエッセンスとした。*HLB12,ハイバーオイルHE,交洋ファインケミカル(株)製【0034】【表7】モニターテスト用ヘアシャンプー【0035】上記3)〜11)を75℃にて均一に加熱混合し、これに同温度の14)を加え均一とする。50℃ま で冷却した後、1)、2)、12)、13)を加え、更に室温付近まで冷却しヘアシャンプーとした。*HLB12,ハイバーオイルHE,交洋ファインケミカル(株)製【0036】【表8】モニターテストの結果表中の数値は人数を表す。【0037】表8から明らかなように、実施例6のエッセンス及び実施例8のヘアシャンプーのように本成分:ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンが配合されたものの方が使用感に優れることがわかる。なお、モニターテスト中に皮膚・頭皮・頭髪に異常が生じた被験者は1名もなかった。【0038】【実施例10】化粧水の調製以下の組成(単位:重量部)にて化粧水を調製した。なお、精製水により全量100とした。1.ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.32.グリセリン 3.03.ポリエチレングリコール1500 2.04.エタノール 5.05.細胞賦活剤 0.01( L−アスコルビン酸誘導体/カミツレ抽出物=1/9)6.メチルパラベン 0.27.ポリオキシエチレン( 7) ヤシ油脂肪酸グリセリン 0.38.精製水 残 部製法:成分1〜8を均一に混合溶解して化粧水とする。【0039】【実施例11】クリームの調製以下の組成(単位:重量部)にてクリームを調製した。なお、精製水により全量100とした。1.ポリオキシエチレン(10)アルキルエーテルリン酸ナトリウム 4.52.ポリオキシエチレン(3) アルキルエーテル 2.03.親油型モノステアリン酸グリセリン 2.04.セタノール 2.05.植物性スクワラン 5.06.流動パラフィン 10.07.1,3-ブチレングリコール 5.08.アロエエキス 0.59.ヒアルロン酸ナトリウム液(1%) 1.010.メチルパラベン 0.211.プロピルパラベン 0.0112.細胞賦活剤 1.0( L−アスコルビン酸誘導体/カミツレ抽出物=7/3)13.精製水 残 部製法:成分1〜7及び10、11を80℃にて加熱混合し、これに同温度に加熱した13を徐々に加えて乳化する。40℃まで冷却し、成分8、9及び12を加えて攪拌し、さらに室温付近まで冷却してクリームとする。【0040】【実施例12】乳液の調製以下の組成(単位:重量部)にて乳液を調製した。なお、精製水により全量100とした。1.ポリオキシエチレン(20)ベヘニルエーテル 1.22.テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(60)ソルビット 1.23.親油型モノステアリン酸グリセリン 1.04.セトステアリルアルコール 0.85.1,3-ブチレングリコール 6.06.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 8.07.グリチルレチン酸ステアリル 0.18.ミリスチン酸イソセチル 2.09.フェノキシエタノール 0.510.メチルパラベン 0.311.プロピルパラベン 0.112.カルボキシビニルポリマー 0.213.キサンタンガム(1%水溶液) 10.014.水酸化カリウム(10%水溶液) 1.015.細胞賦活剤 20.0( L−アスコルビン酸誘導体/海藻抽出物=3/7)16.精製水 残 部製法:成分1〜11を80℃にて均一に加熱混合し、同温度の成分16を徐々に加えて乳化する。これに成分12を加え混合した後、成分14を加えて均一にする。次いで50℃まで冷却し、成分13及び15を加え、室温付近まで冷却して乳液とする。【0041】【実施例13】洗顔フォームの調製以下の組成(単位:重量部)にて洗顔フォームを調製した。なお、精製水により全量100とした。1.ミリスチン酸 20.02.パルミチン酸 5.03.ラウリン酸ジエタノールアミド 3.54.ジステアリン酸ポリエチレングリコール(140) 1.05.ポリエチレングリコール400 5.06.N-ラウロイルメチルタウリンナトリウム液 8.07.グリセリン 20.08.トレハロース液 3.09.エデト酸ニナトリウム 0.110.酢酸トコフェロール 0.111.水酸化カリウム 5.312.トリクロサン 0.213.香料 0.114.細胞賦活剤 1.0( L−アスコルビン酸誘導体/海藻抽出物=9/1)15.精製水 残 部製法:成分1〜10及び12を80℃にて均一に加熱混合し、これに成分11を成分15に溶解した液を徐々に加える。十分攪拌した後45℃まで冷却し、成分13及び14を加え、さらに室温付近まで冷却して洗顔フォームとする。【0042】【実施例14】ヘアリンス(トリートメント)の調製以下の組成(単位:重量部)にてヘアリンス(トリートメント)を調製した。なお、精製水により全量100とした。1.塩化アルキルトリメチルアンモニウム 2.52.塩化ジアルキルジメチルアンモニウム 1.83.流動パラフィン 6.04.ミリスチン酸イソプロピル 5.05.セタノール 5.06.ポリオキシエチレン(3) セチルエーテル 2.07.ポリオキシエチレン(10)セチルエーテルリン酸ナトリウム 1.28.メチルパラベン 0.29.エチルパラベン 0.110.天然ビタミンE 0.0511.加水分解ケラチン 1.012.加水分解コラーゲン 1.013.ホホバ油 0.514.香料 0.215.細胞賦活剤 0.5( L−アスコルビン酸誘導体/カミツレ抽出物=5/5)16.精製水 残 部製法:成分1〜10,13を75℃にて均一に混合し、これに同温度に加熱した成分16を徐々に加える。次いで成分11及び12を加え均一に混合した後、50℃まで冷却し成分14及び15を加え、さらに室温付近まで冷却してヘアリンスとする。【0043】【実施例15】養毛剤の調製以下の組成(単位:重量部)にて養毛剤を調製した。なお、精製水により全量100とした。1.ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.32.プロピレングリコール 3.03.グリチルリチン酸ジカリウム 0.14.パントテニルアルコール 0.55.ニンジン抽出液 2.06.ショウキョウチンキ 0.57.酢酸トコフェロール 0.18.エタノール 30.09.細胞賦活剤 50.0( L−アスコルビン酸誘導体/海藻抽出物=1/9)10.メチルパラベン 0.211.l-メントール 0.112.精製水 残 部製法:成分1〜12を均一に混合溶解して養毛剤とする。【0044】実施例10〜15の皮膚外用剤・洗浄剤は、いずれも通常の使用条件下で、肌荒れの改善やシワ形成等の老化防止、あるいは頭髪における抜け毛防止や養毛を促す効果に優れていた。【0045】【発明の効果】本発明の細胞賦活剤の有効成分は安全性が高く、ヒト由来の角化細胞に対し、優れた細胞賦活活性を有する。さらに、この細胞賦活剤を含有する皮膚外用剤及び皮膚洗浄剤は、頭皮を含む皮膚の活性が乱れて生ずる肌荒れやシワ形成、あるいは頭髪の脱毛や生育不良に対し、極めて有効である。 褐藻類の全藻の水抽出物及びカミツレの花の水抽出物からなる群から選ばれる少なくとも1種と、L−アスコルビン酸の無機酸エステルとを含有する細胞賦活剤と、HLBが10以上のポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンを含む、皮膚外用剤。 L−アスコルビン酸の無機酸エステルがL−アスコルビル−2−リン酸ナトリウム、L−アスコルビル−2−リン酸マグネシウム、L−アスコルビル−2−リン酸カリウム、L−アスコルビル−2−リン酸カルシウム、L−アスコルビル−2−硫酸ナトリウム、L−アスコルビル−2−硫酸マグネシウム、L−アスコルビル−2−硫酸カリウム、及びL−アスコルビル−2−硫酸カルシウムからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1記載の皮膚外用剤。 HLBが10以上のポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンを0.1〜10重量%含む請求項1記載の皮膚外用剤。 褐藻類の全藻の水抽出物及びカミツレの花の水抽出物からなる群から選ばれる少なくとも1種と、L−アスコルビン酸の無機酸エステルとを含有する細胞賦活剤と、HLBが10以上のポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンを含む、皮膚洗浄剤。 L−アスコルビン酸の無機酸エステルがL−アスコルビル−2−リン酸ナトリウム、L−アスコルビル−2−リン酸マグネシウム、L−アスコルビル−2−リン酸カリウム、L−アスコルビル−2−リン酸カルシウム、L−アスコルビル−2−硫酸ナトリウム、L−アスコルビル−2−硫酸マグネシウム、L−アスコルビル−2−硫酸カリウム、及びL−アスコルビル−2−硫酸カルシウムからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項4記載の皮膚洗浄剤。 HLBが10以上のポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリンを0.1〜10重量%含む請求項4記載の皮膚洗浄剤。