生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_自律神経機能向上剤及び食品
出願番号:1998111983
年次:2008
IPC分類:A61K 31/216,A61K 31/52,A61K 36/18,A61P 25/02,A23L 1/30


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落合 龍史 内藤 幸雄 城倉 博子 JP 4210364 特許公報(B2) 20081031 1998111983 19980422 自律神経機能向上剤及び食品 花王株式会社 000000918 特許業務法人アルガ特許事務所 110000084 有賀 三幸 100068700 高野 登志雄 100077562 中嶋 俊夫 100096736 的場 ひろみ 100101317 落合 龍史 内藤 幸雄 城倉 博子 20090114 A61K 31/216 20060101AFI20081218BHJP A61K 31/52 20060101ALI20081218BHJP A61K 36/18 20060101ALI20081218BHJP A61P 25/02 20060101ALI20081218BHJP A23L 1/30 20060101ALI20081218BHJP JPA61K31/216A61K31/52A61K35/78 CA61P25/02 103A23L1/30 ZA23L1/30 B A61K 31/216 A61P 25/02 A23L 1/30 A61K 31/52 A61K 36/18 A61K 45/00 BIOSIS(STN) CA(STN) EMBASE(STN) MEDLINE(STN) REGISTRY(STN) JSTPlus(JDreamII) JMEDPlus(JDreamII) JST7580(JDreamII) 特開平04−166061(JP,A) 特開平10−045568(JP,A) 特開平06−183959(JP,A) 特開平10−053520(JP,A) 特開平09−263530(JP,A) 特開平09−202724(JP,A) 特開平08−143562(JP,A) 奥田拓男,天然薬物事典,廣川書店,1986年 4月15日,p.206 2 1999302166 19991102 7 20041020 大宅 郁治 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は、自律神経失調による全身倦怠感、易疲労、肩こり等の種々の不定愁訴症候群症状に対して有効に作用する自律神経機能向上剤及び食品に関する。【0002】【従来の技術】自律神経は交感神経と副交感神経の2つで構成されており、この2つの神経のバランスがくずれると、全身倦怠感、易疲労、手足のしびれ、肩こり、目の疲れ、頭痛や集中力低下等の種々の不定愁訴症候群症状が発生する。【0003】米糠油から得られるγ−オリザノールは、自律神経調整作用を有し、肩こりの回復に有効であり、γ−オリザノールを含んだ肩こり回復用食品が市販されている。【0004】【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる食品は肩こり回復には不十分であり、全身倦怠感、肩こり等の不定愁訴症候群症状の回復に有効な自律神経機能向上剤または食品が求められていた。【0005】【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、中枢神経刺激成分に着目して検討した結果、従来中枢神経を刺激する物質は一般に興奮作用を招き、自律神経調整剤の効果を相殺するものと考えられてきたが、全く意外にもγ−オリザノールと中枢神経刺激成分とを併用すれば、全身倦怠感、易疲労、手足のしびれ、肩こり、目の疲れ、頭痛や集中力低下等の種々の不定愁訴症候群症状に極めて優れた効果を発揮することを見出し、本発明を完成した。【0006】すなわち本発明は、γ−オリザノール及び中枢神経刺激成分を有効成分とする自律神経機能向上剤を提供するものである。本発明はまたγ−オリザノール及び中枢神経刺激成分を含有する食品を提供するものである。【0007】【発明の実施の形態】オリザノールは、米糠油不ケン化物中の231、291、315mμに吸収極大をもつ作用物質を総称し、2種以上の不飽和テルペンアルコール系フェルラ酸エステル混合物である。γ−オリザノールは玄米胚芽油等の粗精製物、精製物あるいは市販品のいずれでもよい。【0008】本発明に用いる中枢神経刺激成分は、中枢神経を刺激して興奮作用を誘導するものであれば何でもよいが、生姜、唐辛子、胡椒の辛味成分及びカフェインからなる群より選ばれる1種以上が好ましい。生姜、唐辛子、胡椒は香辛料として知られ、またカフェインは興奮剤、利尿剤等に含まれるが、生姜、唐辛子、胡椒の辛味成分またはカフェインと、γ−オリザノールとを併用すると、γ−オリザノールの有する自律神経調整作用が一層向上することは全く知られていなかった。ここで、興奮とは、ヒトの気分またはその外的表現としての動作が昂揚、増進した諸状態をさす。【0009】生姜はショウガ科(Zingiberaceae)に属するものであればいずれの品種でも用い得る。生姜の辛味成分は、シネロール、ジンゲロン、ショウガオール等が挙げられ、生姜中に約0.6〜1%含有される。唐辛子はトウガラシ科(Capsicum)に属するものであればいずれの品種でも用い得る。唐辛子の辛味成分はカプサイシン等が挙げられ、唐辛子中に約2%含有される。胡椒はコショウ科(Piperaceae)に属するものであればいずれの品種でも用い得る。胡椒の辛味成分はピペリン等が挙げられ、胡椒中に約6〜13%含有される。生姜、唐辛子、胡椒の辛味成分は常法に従って抽出でき、あるいは市販品でもよい。【0010】カフェインは茶葉、コーヒー豆等に存在する。カフェインは、例えば茶葉やコーヒー豆を熱湯等で抽出、濾過し、その蒸発乾固物をエタノール等で再度抽出して得られる。またTraube法等により合成しても、市販品を用いてもよい。【0011】本発明の自律神経機能向上剤は、γ−オリザノールと中枢神経刺激成分とを有効成分とする。本発明の自律神経機能向上剤は、運動や労働による身体や精神の疲労回復に極めて有効であるが、特に筋肉のリラックスに有効である。【0012】本発明の自律神経機能向上剤は、皮膚外用剤、経口投与剤のいずれにも用い得るが、経口投与剤に用いることが効果、使用性の観点から好ましい。経口投与剤の形態に特に制限はなく、散剤、顆粒剤、カプセル剤、丸剤、錠剤等の固形製剤、水剤、懸濁剤、乳剤等の液剤等に製剤化し得る。製剤化にあたっては、γ−オリザノール、中枢神経刺激成分の他、経口投与剤に一般に用いられる賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、コーティング剤、基剤、懸濁化剤、乳化剤、保湿剤、保存剤、安定剤、界面活性剤、矯味剤等を適宜添加し、常法にしたがって製造できる。また皮膚外用剤用途の場合、γ−オリザノール、中枢神経刺激成分の他皮膚外用剤に一般使用の油性基剤、乳化剤、pH調整剤、皮膚柔軟化剤等を適宜添加し、常法にて製造できる。また皮膚外用剤の形態に特に制限はなく、例えば軟膏、クリーム、乳液、化粧水、ジェル、パック剤、パップ剤、ファンデーション等にできる。【0013】本発明の食品は、γ−オリザノールと中枢神経刺激成分とを含有する。食品に配合する中枢神経刺激成分としては、前記したものが好ましい。本発明の食品の形態には特に制限はなく、ジュース、牛乳、カレー等の液状またはペースト状食品、ガム、豆腐等の固形状食品、あるいは粉末状食品等いかなる形態でもよい。γ−オリザノールと中枢神経刺激成分は、食品製造時に原料の一部として添加あるいは食品製造終了後に添加できる。【0014】本発明に用いるγ−オリザノール及び中枢神経刺激成分の1日当たりの有効投与量は次の通りである。γ−オリザノールは1〜500mg、特に5〜50mgが好ましい。カフェインは5〜300mg、特に10〜200mgが好ましい。生姜の辛味成分は1mg〜50g、特に5mg〜5gが好ましい。唐辛子の辛味成分は0.1mg〜2g、特に0.1〜100mgが好ましい。胡椒の辛味成分は0.1mg〜2g、特に0.1〜100mgが好ましい。また本発明の自律神経機能向上剤または食品中の、γ−オリザノール及び中枢神経刺激成分の配合比は、中枢神経刺激成分がカフェインの場合1:0.5〜10が好ましい。本発明においては、γ−オリザノール、中枢神経刺激成分の有効投与量が上記範囲となるように、自律神経機能向上剤または食品中に適宜配合すればよい。【0015】【実施例】次に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。【0016】実施例1〜8及び比較例1〜4表1に示す成分を常法に従い、日本薬局方記載のカプセルNo.1に充填した。【0017】【表1】【0018】試験例1不定愁訴症状を有する女性20名に全身疲労、肩首のこりまたは背中のこりを感じたときに上記ゼラチンカプセルを摂取してもらい、摂取30分後の自覚症状を判断してもらった。すなわち症状が強い、かなり強い、弱い、ないの4段階評価で強いまたはかなり強い場合に摂取してもらい、摂取後に2段階以上改善効果を感じた場合◎、1段階の改善効果を感じた場合○、改善効果を感じなかった場合△、摂取により悪化した場合×と判断した。結果を表2に示す。【0019】【表2】【0020】その結果、実施例1〜8は比較例1〜4よりも改善効果が優れており、その効果は実施例4〜8において特に優れていた。【0021】実施例9表3に示す配合でクッキー用プレミックスを調製し、170℃で15分間加熱してクッキーを製造した。【0022】【表3】【0023】試験例2不定愁訴症状を有する10名の女性に対して、実施例9のクッキーを用い、試験例1と同様にして判断してもらった。その結果、全身疲労、肩首のこり及び背中のこりのいずれについても2段階以上の改善効果が認められた。【0024】【発明の効果】本発明の自律神経機能向上剤及び食品は、簡単に喫食等することができ、運動や労働により生じた身体や精神の疲労回復に有効である。 γ−オリザノール、並びに生姜の辛味成分、唐辛子の辛味成分及びカフェインから選ばれる1種以上の中枢神経刺激成分を有効成分とする自律神経機能向上剤。 γ−オリザノール、並びに生姜の辛味成分及びカフェインから選ばれる1種以上の中枢神経刺激成分を含有する食品。


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特許公報(B2)_自律神経機能向上剤及び食品

生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_自律神経機能向上剤及び食品
出願番号:1998111983
年次:2009
IPC分類:A61K 31/216,A61K 31/52,A61K 36/18,A61P 25/02,A23L 1/30


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落合 龍史 内藤 幸雄 城倉 博子 JP 4210364 特許公報(B2) 20081031 1998111983 19980422 自律神経機能向上剤及び食品 花王株式会社 000000918 特許業務法人アルガ特許事務所 110000084 有賀 三幸 100068700 高野 登志雄 100077562 中嶋 俊夫 100096736 的場 ひろみ 100101317 落合 龍史 内藤 幸雄 城倉 博子 20090114 A61K 31/216 20060101AFI20081218BHJP A61K 31/52 20060101ALI20081218BHJP A61K 36/18 20060101ALI20081218BHJP A61P 25/02 20060101ALI20081218BHJP A23L 1/30 20060101ALI20081218BHJP JPA61K31/216A61K31/52A61K35/78 CA61P25/02 103A23L1/30 ZA23L1/30 B A61K 31/216 A61P 25/02 A23L 1/30 A61K 31/52 A61K 36/18 A61K 45/00 BIOSIS(STN) CA(STN) EMBASE(STN) MEDLINE(STN) REGISTRY(STN) JSTPlus(JDreamII) JMEDPlus(JDreamII) JST7580(JDreamII) 特開平04−166061(JP,A) 特開平10−045568(JP,A) 特開平06−183959(JP,A) 特開平10−053520(JP,A) 特開平09−263530(JP,A) 特開平09−202724(JP,A) 特開平08−143562(JP,A) 奥田拓男,天然薬物事典,廣川書店,1986年 4月15日,p.206 2 1999302166 19991102 7 20041020 大宅 郁治 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は、自律神経失調による全身倦怠感、易疲労、肩こり等の種々の不定愁訴症候群症状に対して有効に作用する自律神経機能向上剤及び食品に関する。【0002】【従来の技術】自律神経は交感神経と副交感神経の2つで構成されており、この2つの神経のバランスがくずれると、全身倦怠感、易疲労、手足のしびれ、肩こり、目の疲れ、頭痛や集中力低下等の種々の不定愁訴症候群症状が発生する。【0003】米糠油から得られるγ−オリザノールは、自律神経調整作用を有し、肩こりの回復に有効であり、γ−オリザノールを含んだ肩こり回復用食品が市販されている。【0004】【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる食品は肩こり回復には不十分であり、全身倦怠感、肩こり等の不定愁訴症候群症状の回復に有効な自律神経機能向上剤または食品が求められていた。【0005】【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、中枢神経刺激成分に着目して検討した結果、従来中枢神経を刺激する物質は一般に興奮作用を招き、自律神経調整剤の効果を相殺するものと考えられてきたが、全く意外にもγ−オリザノールと中枢神経刺激成分とを併用すれば、全身倦怠感、易疲労、手足のしびれ、肩こり、目の疲れ、頭痛や集中力低下等の種々の不定愁訴症候群症状に極めて優れた効果を発揮することを見出し、本発明を完成した。【0006】すなわち本発明は、γ−オリザノール及び中枢神経刺激成分を有効成分とする自律神経機能向上剤を提供するものである。本発明はまたγ−オリザノール及び中枢神経刺激成分を含有する食品を提供するものである。【0007】【発明の実施の形態】オリザノールは、米糠油不ケン化物中の231、291、315mμに吸収極大をもつ作用物質を総称し、2種以上の不飽和テルペンアルコール系フェルラ酸エステル混合物である。γ−オリザノールは玄米胚芽油等の粗精製物、精製物あるいは市販品のいずれでもよい。【0008】本発明に用いる中枢神経刺激成分は、中枢神経を刺激して興奮作用を誘導するものであれば何でもよいが、生姜、唐辛子、胡椒の辛味成分及びカフェインからなる群より選ばれる1種以上が好ましい。生姜、唐辛子、胡椒は香辛料として知られ、またカフェインは興奮剤、利尿剤等に含まれるが、生姜、唐辛子、胡椒の辛味成分またはカフェインと、γ−オリザノールとを併用すると、γ−オリザノールの有する自律神経調整作用が一層向上することは全く知られていなかった。ここで、興奮とは、ヒトの気分またはその外的表現としての動作が昂揚、増進した諸状態をさす。【0009】生姜はショウガ科(Zingiberaceae)に属するものであればいずれの品種でも用い得る。生姜の辛味成分は、シネロール、ジンゲロン、ショウガオール等が挙げられ、生姜中に約0.6〜1%含有される。唐辛子はトウガラシ科(Capsicum)に属するものであればいずれの品種でも用い得る。唐辛子の辛味成分はカプサイシン等が挙げられ、唐辛子中に約2%含有される。胡椒はコショウ科(Piperaceae)に属するものであればいずれの品種でも用い得る。胡椒の辛味成分はピペリン等が挙げられ、胡椒中に約6〜13%含有される。生姜、唐辛子、胡椒の辛味成分は常法に従って抽出でき、あるいは市販品でもよい。【0010】カフェインは茶葉、コーヒー豆等に存在する。カフェインは、例えば茶葉やコーヒー豆を熱湯等で抽出、濾過し、その蒸発乾固物をエタノール等で再度抽出して得られる。またTraube法等により合成しても、市販品を用いてもよい。【0011】本発明の自律神経機能向上剤は、γ−オリザノールと中枢神経刺激成分とを有効成分とする。本発明の自律神経機能向上剤は、運動や労働による身体や精神の疲労回復に極めて有効であるが、特に筋肉のリラックスに有効である。【0012】本発明の自律神経機能向上剤は、皮膚外用剤、経口投与剤のいずれにも用い得るが、経口投与剤に用いることが効果、使用性の観点から好ましい。経口投与剤の形態に特に制限はなく、散剤、顆粒剤、カプセル剤、丸剤、錠剤等の固形製剤、水剤、懸濁剤、乳剤等の液剤等に製剤化し得る。製剤化にあたっては、γ−オリザノール、中枢神経刺激成分の他、経口投与剤に一般に用いられる賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、コーティング剤、基剤、懸濁化剤、乳化剤、保湿剤、保存剤、安定剤、界面活性剤、矯味剤等を適宜添加し、常法にしたがって製造できる。また皮膚外用剤用途の場合、γ−オリザノール、中枢神経刺激成分の他皮膚外用剤に一般使用の油性基剤、乳化剤、pH調整剤、皮膚柔軟化剤等を適宜添加し、常法にて製造できる。また皮膚外用剤の形態に特に制限はなく、例えば軟膏、クリーム、乳液、化粧水、ジェル、パック剤、パップ剤、ファンデーション等にできる。【0013】本発明の食品は、γ−オリザノールと中枢神経刺激成分とを含有する。食品に配合する中枢神経刺激成分としては、前記したものが好ましい。本発明の食品の形態には特に制限はなく、ジュース、牛乳、カレー等の液状またはペースト状食品、ガム、豆腐等の固形状食品、あるいは粉末状食品等いかなる形態でもよい。γ−オリザノールと中枢神経刺激成分は、食品製造時に原料の一部として添加あるいは食品製造終了後に添加できる。【0014】本発明に用いるγ−オリザノール及び中枢神経刺激成分の1日当たりの有効投与量は次の通りである。γ−オリザノールは1〜500mg、特に5〜50mgが好ましい。カフェインは5〜300mg、特に10〜200mgが好ましい。生姜の辛味成分は1mg〜50g、特に5mg〜5gが好ましい。唐辛子の辛味成分は0.1mg〜2g、特に0.1〜100mgが好ましい。胡椒の辛味成分は0.1mg〜2g、特に0.1〜100mgが好ましい。また本発明の自律神経機能向上剤または食品中の、γ−オリザノール及び中枢神経刺激成分の配合比は、中枢神経刺激成分がカフェインの場合1:0.5〜10が好ましい。本発明においては、γ−オリザノール、中枢神経刺激成分の有効投与量が上記範囲となるように、自律神経機能向上剤または食品中に適宜配合すればよい。【0015】【実施例】次に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。【0016】実施例1〜8及び比較例1〜4表1に示す成分を常法に従い、日本薬局方記載のカプセルNo.1に充填した。【0017】【表1】【0018】試験例1不定愁訴症状を有する女性20名に全身疲労、肩首のこりまたは背中のこりを感じたときに上記ゼラチンカプセルを摂取してもらい、摂取30分後の自覚症状を判断してもらった。すなわち症状が強い、かなり強い、弱い、ないの4段階評価で強いまたはかなり強い場合に摂取してもらい、摂取後に2段階以上改善効果を感じた場合◎、1段階の改善効果を感じた場合○、改善効果を感じなかった場合△、摂取により悪化した場合×と判断した。結果を表2に示す。【0019】【表2】【0020】その結果、実施例1〜8は比較例1〜4よりも改善効果が優れており、その効果は実施例4〜8において特に優れていた。【0021】実施例9表3に示す配合でクッキー用プレミックスを調製し、170℃で15分間加熱してクッキーを製造した。【0022】【表3】【0023】試験例2不定愁訴症状を有する10名の女性に対して、実施例9のクッキーを用い、試験例1と同様にして判断してもらった。その結果、全身疲労、肩首のこり及び背中のこりのいずれについても2段階以上の改善効果が認められた。【0024】【発明の効果】本発明の自律神経機能向上剤及び食品は、簡単に喫食等することができ、運動や労働により生じた身体や精神の疲労回復に有効である。 γ−オリザノール、並びに生姜の辛味成分、唐辛子の辛味成分及びカフェインから選ばれる1種以上の中枢神経刺激成分を有効成分とする自律神経機能向上剤。 γ−オリザノール、並びに生姜の辛味成分及びカフェインから選ばれる1種以上の中枢神経刺激成分を含有する食品。


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