タイトル: | 特許公報(B2)_醸造用酵素剤及びそれを用いた醸造法 |
出願番号: | 1997074374 |
年次: | 2004 |
IPC分類: | 7,C12N9/20,C12G3/02,C12N9/16,C12N9/30,C12N9/34,C12N9/50 |
岩野 君夫 三上 重明 横井 信正 天野 仁 JP 3598361 特許公報(B2) 20040924 1997074374 19970310 醸造用酵素剤及びそれを用いた醸造法 独立行政法人酒類総合研究所 301025634 天野エンザイム株式会社 000216162 岩野 君夫 三上 重明 横井 信正 天野 仁 20041208 7 C12N9/20 C12G3/02 C12N9/16 C12N9/30 C12N9/34 C12N9/50 C12N9/16 C12R1:80 C12N9/16 C12R1:69 C12N9/20 C12R1:785 C12N9/20 C12R1:845 C12N9/20 C12R1:69 C12N9/20 C12R1:72 C12N9/20 C12R1:38 C12N9/20 C12R1:66 C12N9/20 C12R1:80 C12N9/30 C12R1:69 C12N9/34 C12R1:685 C12N9/50 C12R1:845 JP C12N9/20 C12G3/02 119J C12N9/16 A C12N9/16 B C12N9/30 C12N9/34 C12N9/50 C12N9/16 A C12R1:80 C12N9/16 B C12R1:69 C12N9/20 C12R1:785 C12N9/20 C12R1:845 C12N9/20 C12R1:69 C12N9/20 C12R1:72 C12N9/20 C12R1:38 C12N9/20 C12R1:66 C12N9/20 C12R1:80 C12N9/30 C12R1:69 C12N9/34 C12R1:685 C12N9/50 C12R1:845 7 C12N 9/14-9/46 JSTPlus(JOIS) BIOSIS/WPI(DIALOG) 特開昭49−061395(JP,A) 特開平07−000170(JP,A) 6 1998248562 19980922 10 20001114 鈴木 恵理子 【0001】【発明の属する技術】本発明は、醸造用酵素剤及びそれを用いた酒類の醸造法に関する。更に詳細には、吟醸酒や純米酒などの高級清酒の醸造の際に、麹の補強及び/又は代替えとして使用する醸造用酵素剤及びそれを用いた酒類の醸造法に関する。【0002】【従来の技術】吟醸酒や純米酒などの高級清酒は、原料白米を精米歩合60%以下に高度精白し、独特の製麹法で吟醸麹を造り、醪を5℃〜11℃の低温で30日から40日間の低温長期発酵を行って高品質の清酒を製造している。しかし、単に原料米を高度に精白し低温発酵を行っても、吟醸麹が良くなければ品質の優れた吟醸酒は造れない。【0003】吟醸麹の良否が高級酒の品質に最も大きな影響を及ぼしているが、この製麹技術は、高度の伝統技術であり、熟練杜氏が各々密かに継承している技術である。【0004】また、吟醸麹は、蓋及び箱麹法という古来の手造りの製麹法により製麹しているため、その量的拡大は難しい。【0005】【発明が解決しようとする課題】最近、吟醸酒や純米酒などの高級清酒の販売が増加しているが、前述のように品質の優れた吟醸麹を造る技術は高度の熟練技術であること、製麹は手造りであるため量的拡大が困難なことなどから、販売量の増加に対応して生産を増やすことができないという問題点がある。【0006】また、原料白米を高度に精白する必要があり、さらに低温発酵のため蒸米の溶解が悪く粕が多いことから製造コストが高いといった問題点が認められる。【0007】醪用の酵素剤として、α−アミラーゼ、グルコアミラーゼ、酸性プロテアーゼ及び酸性ホスファターゼを配合した酵素剤が、普通醸造においては麹と同等の機能を有することを明らかにした(特許第2045841号)。しかしながら、低温発酵においては、この酵素剤では麹と同等の機能を発揮することができないことが明らかとなり、吟醸麹と同等の機能を有し、麹の補強あるいは麹の代わりに使用して、香味の優れた高品質の吟醸酒や純米酒などの高級清酒を製造すること、さらに低温発酵において蒸米の溶解を向上させ、製造コストを下げることができる醸造用酵素剤の開発を行った。【0008】【課題を解決するための手段】低温発酵における並行複発酵に関わる酵素について鋭意研究を重ねたところ、多くの酵素の中でリパーゼ及び/又はヌクレアーゼを麹の補強に使用すること、或いはリパーゼ及び/又はヌクレアーゼを含む酵素剤を麹に代えて使用することにより、低温発酵における蒸米の溶解率を向上させることができ、さらに製成酒の香気成分含有量が高まることを見いだし、本発明を完成させた。【0009】すなわち、本発明は(1) 麹の補強として使用する、リパーゼ及び/又はヌクレアーゼを有効成分として含有する醸造用酵素剤であり、【0010】(2) 麹の代替えとして使用する、リパーゼ及び/又はヌクレアーゼと、α−アミラーゼ、グルコアミラーゼ及び酸性プロテアーゼを有効成分として含有し、より好ましくは酸性ホスファターゼをも含む醸造用酵素剤であり、【0011】(3) 主発酵醪に、麹の補強として(1)記載の醸造用酵素剤を使用し、麹の代替えとして(2)記載の醸造用酵素剤を使用することを特徴とする酒類の醸造法である。【0012】さて、本発明の醸造用酵素剤の有効成分であるリパーゼは、醸造において利用することが報告されている。すなわち、「乙類しょうちゅうの製造法(特公昭59−21594)」は無蒸煮原料による焼酎製造において醪中にリパーゼを添加し、無蒸煮発酵に特有な不快な香味の生成を改善する方法である。【0013】また、原料処理においてリパーゼを使用する例も報告されている。すなわち、「米の浸漬時にリパーゼを添加する清酒等の醸造法(特公昭58−35674)」、「コーングリッツを原料とする酒類の製造法(特開昭62−55069)」、「液化仕込み法による酒類の製造方法(特開平8−214863)」が挙げられるが、これらはいずれも醪での主発酵の段階では添加されたリパーゼは失活している。【0014】したがって、従来から知られているリパーゼを醸造に適用する方法は、何れも低温発酵における蒸米の溶解率を向上させるという本発明の効果は期待できない。【0015】さらに、本発明の醸造用酵素剤の有効成分であるヌクレアーゼを醸造において利用するという報告は全くなく、本発明者らが初めてヌクレアーゼを使用し試験醸造を行い、その顕著な効果を明らかにしたものである。【0016】本発明を更に詳細に説明する。本発明に使用できるリパーゼとは、脂質を分解する酵素であり、例えばトリグリセリドを段階的にグリセリンと脂肪酸に加水分解する反応を触媒するトリグリセライドリパーゼなどが示されるが、従来より知られているリパーゼ剤であれば何れも使用できる。【0017】例えば、Lipase M(商品名:Mucor sp.由来)、Lipase F、Lipase D(何れも商品名:Rhizopus sp.由来)、Lipase A, Lipase 49(何れも商品名:Aspergillus oryzae由来)、Lipase AY, Lipase L10(何れも商品名:Candida sp.由来)、Lipase PC,Lipase AK(何れも商品名:Pseudomonus sp.由来)、Lipase G,LipaseRF(何れも商品名:Penicillium sp.由来)等が挙げられる。より好ましくは、Mucor属由来のリパーゼM、Rhizopus属由来のリパーゼFが使用される。【0018】本発明に使用できるヌクレアーゼとは、核酸及びその分解物であるヌクレオチドやヌクレオシドに加水分解的に作用する反応を触媒する酵素であり、従来より知られているヌクレアーゼ剤であれば何れも使用できる。【0019】例えば、ヌクレアーゼ「アマノ」(商品名:Penicillium citriunum由来)が挙げられる。【0020】さらに、麹の代替えとして使用する場合には、リパーゼ及び/又はヌクレアーゼにα−アミラーゼ、グルコアミラーゼ及び酸性プロテアーゼが併用され、より好ましくは酸性ホスファターゼ等も併用される。【0021】α−アミラーゼとしては如何なる起源のα−アミラーゼでもよいが、市販されているビオヂアスターゼ(商品名:Aspergillus oryzae由来)が容易に入手できる。【0022】また、グルコアミラーゼとしては如何なる起源のグルコアミラーゼでもよいが、グルコアミラーゼ「アマノ」(商品名:Aspergillus niger由来)が望ましい。【0023】また、酸性プロテアーゼとしては如何なる起源の酸性プロテアーゼでもよいが、ニューラーゼ(商品名:Rhizopus由来)が有効に使用される。【0024】また、酸性ホスファターゼとしては如何なる起源の酸性ホスファターゼでもよいが、市販品のシグマ社の酸性ホスファターゼ(P−3627、小麦フスマ起源)が容易に入手できる。また、Aspergillus属等の糸状菌、Saccharomyces属の酵母などを栄養培地で培養して酸性ホスファターゼを生産し、各種クロマトグラフィーにより精製した酸性ホスファターゼでもよい。【0025】上述の各種酵素剤の使用量としては、本発明に使用するリパーゼは白米1g当たり0.1単位以上、より好ましくは1〜500単位、ヌクレアーゼは白米1g当たり0.1単位以上、より好ましくは1〜200単位が使用できる。【0026】また、併用する酵素剤は白米1g当たりα−アミラーゼは100単位以上、グルコアミラーゼは40単位以上、酸性プロテアーゼは500単位以上及び酸性ホスファターゼは10〜40単位を使用することが望ましい。【0027】しかしながら、これらの使用量は原料の違いや発酵条件(温度など)の差が地域や工場によって異なっているため、それぞれに応じた各酵素の使用単位を実験にもとづいてきめることが好ましい。【0028】本発明で用いた分析法等は特に記載しない限り以下に示したとおりである。酵素活性の測定においては、α−アミラーゼ、グルコアミラーゼ、酸性プロテアーゼ及び酸性カルボキシペプチダーゼ活性は国税庁所定分析法に従い、酸性ホスファターゼ活性はTORRIANI法(Biochem.Biophys.Acta,38巻、460頁(1960))で、リパーゼ活性は乳化オリーブ油を基質とし1分間に1μmoleの脂肪酸を遊離させる酵素量を1単位とする方法で、ヌクレアーゼ活性はリボヌクレイン酸ナトリウムを基質とし、260nmにおける吸光度を1分間に0.001増加させる酵素量を1単位とする方法で測定した。【0029】製成酒の成分分析は、全糖をフェノール硫酸法で、グルコースをグルコースBテストワコー(和光純薬社製)で、アルコール分、日本酒度、酸度及びアミノ酸度は国税庁所定分析法に従って測定した。【0030】溶解率、糖化率及び発酵率は、岩野らの方法(日本醸造協会雑誌、82巻661頁(1987))に従って算出した。【0031】i−アミルアルコール(以下、i−AmOHとも記す)、酢酸イソアミル(以下、i−AmOAcとも記す)、カプロン酸エチル(以下、EtOCapとも記す)についてはガスクロマトグラフィー法により測定した。【0032】以下の実施例において使用した酵素剤は、下記のとおりである。α―アミラーゼはビオヂアスターゼ(商品名:Aspergillus oryzae由来)、グルコアミラーゼはグルコアミラーゼ「アマノ」(商品名:Aspergillus niger由来)、酸性プロテアーゼはニューラーゼ(商品名:Rhizopus属由来)を使用した。また、酸性ホスファターゼはAspergillus oryzae由来のものを使用した。リパーゼとしては、リパーゼM(商品名:Mucor 属由来:10,000単位/g以上)、リパーゼF(商品名:Rhizopus属由来:150,000単位/g以上)を、ヌクレアーゼとしてはヌクレアーゼ「アマノ」(商品名:Penicillium属由来:13,000単位/g以上)を使用した(何れも天野製薬社製)。【0033】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、本発明の技術分野において通常の変更をすることができる。【0034】【実施例】実施例1 リパーゼ及びヌクレアーゼの添加効果低温発酵における蒸米溶解に対するリパーゼ及びヌクレアーゼの添加効果を調べた。原料米は山田錦(広島県産)、精米歩合50%の白米を使用し、表1に示した仕込配合で総米100gの3段仕込みで行った。【0035】【表1】【0036】なお、酵素剤仕込みは表1の麹米をすべて掛米として使用した。添仕込みの段階で乳酸を含む仕込加工水を1ml添加し、酵母は協会9号アンプル酵母(日本醸造協会製)を1仕込み当たり0.5ml添加した。【0037】酵素剤仕込みは、基本酵素剤として白米1g当たりα−アミラーゼ100単位、グルコアミラーゼ50単位、酸性プロテアーゼ500単位となるように配合し、基本酵素剤に酸性ホスファターゼを10単位、総米の0.1%のリパーゼ及びヌクレアーゼを添加した。発酵温度は10℃一定の低温発酵を行った。発酵終了後、遠心分離で固液分離を行い、製成酒の成分を分析した。その結果を表2に示す。【0038】【表2】【0039】表2より明らかなように、麹仕込みの粕歩合54.8%、純アルコール収得量337L/tと比べてみると、基本酵素剤仕込みは粕歩合83.8%、純アルコール収得量247L/tであり、基本酵素剤にリパーゼM、リパーゼF、ヌクレアーゼをそれぞれ添加すると麹仕込みと同等またはそれ以上の値となり大きな効果が認められた。特に、リパーゼ添加の効果は大きく、麹仕込み以上の値となった。【0040】一方、基本酵素剤に酸性ホスファターゼを添加した仕込みは、僅かな効果しか認められなかった。酸性ホスファターゼ、リパーゼ、ヌクレアーゼの3者の相乗効果についてみると、酸性ホスファターゼとリパーゼ、酸性ホスファターゼとヌクレアーゼ、ヌクレアーゼとリパーゼの相乗効果が認められた。【0041】実施例2 リパーゼ及びヌクレアーゼの添加量と蒸米溶解との関係実施例1に記載の基本酵素剤に酸性ホスファターゼ10単位を配合した酵素剤をベースとして、これにリパーゼ、ヌクレアーゼを添加し、その添加量と蒸米溶解との関係を、実施例1記載と同様に小仕込試験を行い調べた。【0042】その結果は、図1及び図2に示したように、総米に対して0.025%以上の添加で効果が顕著に認められた。【0043】実施例3 リパーゼ及びヌクレアーゼ添加の製成酒成分に及ぼす影響リパーゼ及びヌクレアーゼ添加が製成酒成分に及ぼす影響について総米1kgの小仕込試験を行って調べた。仕込配合、仕込加工水添加量及び酵母添加量は実施例1の10倍量とし、基本酵素剤に酸性ホスファターゼを配合した酵素剤を対照として、これにリパーゼ、ヌクレアーゼをそれぞれ総米の0.05%添加して、発酵温度は10℃一定の低温発酵を行った。【0044】30日間発酵し、袋つり法により固液分離を行い、得られた製成酒について成分分析及び官能評価を行った。官能評価はパネラー13名による採点法(5点法)で行った。結果を表3に示す。【0045】【表3】【0046】表3より明らかなように、リパーゼ及びヌクレアーゼ添加仕込みは、蒸米の溶解がよい。即ち、麹仕込の場合の粕歩合が59%であるのに対して27〜38%と明らかに粕歩合が減少している。また、酸度やアミノ酸度は同程度であり、グルコース含有量が高く、イソアミルアルコールが低く、エステルは同程度であった。官能評価はリパーゼ添加が最も良好で、次いでヌクレアーゼ添加に若干効果が見られた。【0047】実施例4 各種リパーゼ剤添加による蒸米溶解効果各種微生物起源のリパーゼ剤を用い低温発酵における蒸米溶解効果について検討した。【0048】熱風乾燥α米5gを用いた蒸米溶解試験系を表4に示す。【0049】【表4】【0050】なお、熱風乾燥α米は精米歩合50%の山田錦で調製した。基本酵素剤は白米1g当たりα−アミラーゼ100単位、グルコアミラーゼ50単位、酸性プロテアーゼ500単位、酸性ホスファターゼ15単位となるように配合した。リパーゼは11種類の市販リパーゼ剤を用い、1試験区当たり各リパーゼ5mgを使用した。酵母は、協会901号アンプル酵母(日本醸造協会製)0.1mlを使用し、50ml容のコニカルチューブ(ファルコン社製)を用いて、10℃で一定期間発酵を行った。解析結果を表5に示す。【0051】【表5】【0052】リパーゼを添加しない基本酵素剤区に比べ、リパーゼ添加区では粕歩合が低い値を示し、いずれの市販リパーゼ剤も低温発酵における蒸米の溶解に効果があることが明らかとなった。特に、Mucor属由来のリパーゼM、Rhizopus属由来のリパーゼFには著しい効果が認められた。【0053】【発明の効果】麹の補強又は代替えとして本発明の醸造用酵素剤を使用した仕込みでは、通常の吟醸麹を用いた仕込みと同等またはそれ以上の原料利用率と品質の向上が実現可能であり、本酵素剤の使用により、吟醸麹造りの労務を軽減させる効果、吟醸酒や純米酒などの高級清酒の製造が容易となり生産を増大できる効果、さらに製造コストを低下させる効果が達成される。【図面の簡単な説明】【図1】実施例2におけるリパーゼ及びヌクレアーゼの添加量と粕歩合の関係を示す図である。【図2】実施例2におけるリパーゼ及びヌクレアーゼの添加量と純アルコール収得量の関係を示す図である。 ヌクレアーゼ、ヌクレアーゼとリパーゼ又はムコール属由来のリパーゼのうちのいずれかを有効成分として含有する5℃〜11℃の低温発酵醸造用蒸米溶解促進剤。 ヌクレアーゼ、ヌクレアーゼとリパーゼ又はムコール属由来のリパーゼのうちのいずれかと、α−アミラーゼ、グルコアミラーゼ及び酸性プロテアーゼを有効成分として含有する5℃〜11℃の低温発酵醸造用蒸米溶解促進剤。 ヌクレアーゼ、ヌクレアーゼとリパーゼ又はムコール属由来のリパーゼのうちのいずれかと、α−アミラーゼ、グルコアミラーゼ、酸性プロテアーゼ及び酸性ホスファターゼを有効成分として含有する5℃〜11℃の低温発酵醸造用蒸米溶解促進剤。 請求項1乃至請求項3記載の5℃〜11℃の低温発酵醸造用蒸米溶解促進剤を使用することを特徴とする5℃〜11℃の低温発酵による酒類の醸造法。 主発酵醪に麹の補強として請求項1記載の5℃〜11℃の低温発酵醸造用蒸米溶解促進剤を使用することを特徴とする5℃〜11℃の低温発酵による酒類の醸造法。 主発酵醪に蒸米の溶解促進及び麹の代替えとして請求項2又は3記載の5℃〜11℃の低温発酵醸造用蒸米溶解促進剤を使用することを特徴とする5℃〜11℃の低温発酵による酒類の醸造法。