タイトル: | 特許公報(B2)_キトサン誘導体と、そのキトサン誘導体を含有する化粧料 |
出願番号: | 1996324398 |
年次: | 2004 |
IPC分類: | 7,C08B37/08,A61K7/00,A61K7/48 |
坂入 信夫 濱田 和彦 情野 治良 奥田 誠 JP 3574719 特許公報(B2) 20040709 1996324398 19961204 キトサン誘導体と、そのキトサン誘導体を含有する化粧料 アクセーヌ株式会社 596158628 藤本 昇 100074332 坂入 信夫 濱田 和彦 情野 治良 奥田 誠 20041006 7 C08B37/08 A61K7/00 A61K7/48 JP C08B37/08 A A61K7/00 F A61K7/00 J A61K7/48 7 C08B 37/08 CA(STN) REGISTRY(STN) 2 1998158304 19980616 13 19990928 2001012813 20010723 特許法第30条第1項適用申請有り 平成8年6月9日に開催された第10回キチン・キトサンシンポジウムにおいて発表 森田 ひとみ 谷口 博 小柳 正之 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は、新規なキトサン誘導体と、そのキトサン誘導体を含有する化粧料に関する。【0002】【従来の技術】周知のように、キトサンは、甲殻類から得られるキチンの脱アセチル化物であり、生体適合性が優れた分子量5000〜1000000 程度のバイオポリマーである。【0003】キトサンは、生体適合性や生体親和性に加え、皮膚創傷治癒効果、抗菌効果、免疫賦活作用等の生理活性を有するため、各方面での応用が検討されている。【0004】化粧品分野において、キトサンやキトサン誘導体は、皮膚や毛髪に対する親和性や保湿性が優れており、皮膚に対して安全性に問題がないことから、化粧品用保湿剤として実用化もされている(特開平2−107601号)。【0005】一方、オリゴ糖の一種であるシクロデキストリンは、疎水性を有する低分子物質(ゲスト物質)と包接複合体を形成することにより、このゲスト物質の安定化や徐放性に寄与することが知られている。【0006】シクロデキストリンやシクロデキストリン誘導体の包接能を利用して、香料の徐放化、皮膚及び粘膜刺激を抑制した化粧料(特公昭59−10323 号)、界面活性剤を利用しない香料含有ローション組成物(特公昭8−2773号)等の化粧品分野への応用が提案されてきている。【0007】しかし、シクロデキストリンは生体膜成分のリン脂質やコレステロールを離脱することにより、生体膜の流動性や表面構造に影響を及ぼし、生体膜の膜透過性を促進させることが知られている(上釜兼人、Fragrance Journal 、3、p22 、1991)。【0008】しかも、シクロデキストリンやシクロデキストリン誘導体の分子量は約1000〜1500程度であるため、皮膚角層間へ侵入し、皮膚保温や皮膚バリアに重要なセラミドやコレステロール等から成る角層細胞間脂質ラメラ構造膜のバリア能を低下させたり、ケラチノサイトの生体膜に障害を与えるおそれがあるため、皮膚安全性は十分であるとは言えない。【0009】【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、従来のシクロデキストリンに比べて包接性が優れ、角層間への侵入が起こらず、皮膚に対する親和性,安全性に優れ、より安全に且つ効率的に包接性に基づく機能を発現させる化粧料の開発を可能とすることを課題とする。【0010】【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題を解決するために、皮膚安全性が優れた生体適合高分子であるキトサンにシクロデキストリン骨格を導入することに着目してなされたものである。【0011】すなわち、本発明は、上記課題を解決するために、キトサン誘導体と、そのキトサン誘導体を含有する化粧料としてなされたもので、キトサン誘導体としての特徴は、次式(1)で示される構造を有することである。【化3】〔式中、R1はCOCH2OX(Xはα,β,又はγシクロデキストリン骨格を示す)、又はCH2CH2OX(Xはα,β,又はγシクロデキストリン骨格を示す)で示される置換基を示し、R2は水素原子又はCH2COOHで示される置換基を示し、a,bは0を含む整数を示し、cは1以上の整数を示し、5<a+b+c<100 であり、c/(a+b+c)が0.05以上である。また、a,b,cが付された3種の構成単位はランダムに配列されたものであってもよい。〕【0012】また、本発明の化粧料は、このようなキトサン誘導体を含有させたものである。【0013】このように、包接性が優れ、角層間への侵入が起こらず、皮膚に対する親和性,安全性に優れたキトサン誘導体を利用することによって、より安全に且つ効率的に包接性に基づく機能を発現させた化粧料の開発が可能となる。【0014】また、キトサン誘導体は、皮膚等の生体に対して親和性,適合性の優れた高分子であるため、その高分子特性によるゲスト物質の徐放性等のレベル向上や生体に対する選択的作用も期待できる。【0015】本発明のキトサン誘導体のシクロデキストリン基の置換度は、5%以上である。すなわち、シクロデキストリン骨格で置換された構成単位の全体に対する割合c/(a+b+c)が0.05以上であることを意味する。【0016】この置換度は、特に10%以上であることが好ましい。【0017】分子量に関しても、特に限定されないが、5000〜 2000000程度が好ましく、7000〜 1000000程度がより好ましい。【0018】本発明のキトサン誘導体の包接性や皮膚安全性を利用して、有効成分や香料等のゲスト物質を包接させた、より安全な化粧料に適用できるが、化粧料の剤型は特に限定されるものではない。【0019】配合量に関しても、特に限定されないが、0.01〜5.0 %程度が好ましい。【0020】疎水性を有する有効成分等を包接させる場合、その包接させるゲスト物質は特に限定されないが、香料、植物エキス、紫外線吸収剤、抗菌剤、抗炎症・アレルギー剤、或いは脂溶性ビタミン類等が好ましい。【0021】これらのゲスト物質を包接させることにより、そのゲスト物質の皮膚や生体膜の透過性制御、可溶化、及び徐放化をより安全に行うことができる。【0022】その他、本発明のキトサン誘導体を化粧料に含有させることにより、疎水性を有する刺激物やアレルゲン等に対するバリア能強化、異臭のマスキング効果も発揮させることができる。【0023】また、抗菌性も有するため、防腐剤添加の軽減も可能となる。【0024】【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。【0025】実施例1本実施例では、一実施例としてのキトサン誘導体の製造法を説明する。【0026】100gのβ−シクロデキストリンと93gの水酸化ナトリウムを370mL の蒸留水に溶解し、270mL の16.3%のモノクロロ酢酸の水溶液を滴下する。【0027】反応混合物を50℃で4時間攪拌し、氷水浴中で冷却しながら塩酸で中和する。【0028】100mL のテトラクロロエチレンを加えて生じる不溶物を濾別し、濾過された水層に1000mLのメタノールを加え沈澱化を行う。得られる沈澱を濾過し、五酸化リン上、減圧下40℃で乾燥して、60g の2−カルボキシメチル−β−シクロデキストリンを得る。【0029】4.02g の2−カルボキシメチル−β−シクロデキストリンと0.87g のキトサン酢酸塩(平均分子量:7300、脱アセチル化度:72%)の8mLの水溶液を0〜5℃で攪拌しながら、0.96g の1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド水溶液1.5mL を滴下する。【0030】同温度で40時間攪拌し、反応液を分画分子量3500のメンブランフィルターを用いて透析する。【0031】減圧濃縮後、凍結乾燥して1.23gの次式(2)で示すキトサン誘導体(酢酸塩,シクロデキストリンの置換度約20%)を得た。【0032】【化4】【0033】実施例2本実施例では、他実施例のキトサン誘導体の製造法について説明する。【0034】33.56 gのβ−シクロデキストリンを100mL のジメチルスルオキシドに溶解させる。反応容器を窒素ガスで置換し、350mg の水素化リチウムを加え、溶液が透明になるまで攪拌する。【0035】さらに、100mg のヨウ化リチウムと2.56 mL の臭化ビニルを加える。この溶液を55℃で一晩攪拌する。【0036】その後、メタノールを加えて、残った水素化リチウムを分解させる。【0037】反応溶液をアセトンに加え、シクロデキストリンの混合物(原料、1置換体、2置換体の混合物)を沈澱させ、濾過し、アセトンで沈澱物を洗う。【0038】6gの上記シクロデキストリン混合物をダイヤイオン樹脂HP−20のカラムに吸着させる。【0039】水で溶出して原料を除き、20%メタノール水溶液を流すと1置換体が流出される。【0040】この溶液を濃縮し乾燥させることにより、1.89g ビニル化シクロデキストリンが得られた。【0041】0.95g のビニル化シクロデキストリンを100 mLの20%メタノール水溶液に溶かす。【0042】−15℃でオゾンガスを完全に原料が消失するまで流す。【0043】その後、0.95g 硫化メチルを加え、4時間室温で激しく攪拌し濃縮する。【0044】0.2gの分子量10万程度の市販キトサンを塩酸溶液に溶かし、上記反応溶液を加え、さらに0.2gの水素化シアノホウ素ナトリウムを加えて攪拌する。【0045】さらに塩酸でpHを4に調整し、3日間室温で攪拌する。【0046】分画分子量10000 の限外濾過で未反応物と還元剤を除去する。【0047】残留液を濃縮乾固させることにより、1.23g の次式(3)に示すキトサン誘導体(塩酸塩,シクロデキストリンの置換度約25%)を得た。【0048】【化5】【0049】得られたキトサン誘導体について、図1に1H−NMRスペクトルを、図2に13C−NMRスペクトルをそれぞれ示す。【0050】図1において、H−1(CD)はシクロデキストリンのピークを示し、H−1(キトサン)はキトサンのピークを示す。【0051】また図2において、C−1(CD)はシクロデキストリンのピークを示し、C−1(キトサン)はキトサンのピークを示す。【0052】実施例3本実施例では、他実施例のキトサン誘導体の製造法について説明する。【0053】33.56 gのβ−シクロデキストリンを100mL のジメチルスルオキシドに溶解させる。反応容器を窒素ガスで置換し、350mg の水素化リチウムを加え、溶液が透明になるまで攪拌する。【0054】さらに、100mg のヨウ化リチウムと2.56 mL の臭化ビニルを加える。この溶液を55℃で一晩攪拌する。【0055】その後、メタノールを加えて、残った水素化リチウムを分解させる。【0056】反応溶液をアセトンに加え、シクロデキストリンの混合物(原料、1置換体、2置換体の混合物)を沈澱させ、濾過し、アセトンで沈澱物を洗う。【0057】6gの上記シクロデキストリン混合物をダイヤイオン樹脂HP−20のカラムに吸着させる。【0058】水で溶出して原料を除き、20%メタノール水溶液を流すと1置換体が流出される。【0059】この溶液を濃縮し乾燥させることにより、1.89g ビニル化シクロデキストリンが得られた。【0060】0.95g のビニル化シクロデキストリンを100 mLの20%メタノール水溶液に溶かす。【0061】−15℃でオゾンガスを完全に原料が消失するまで流す。【0062】その後、0.95g 硫化メチルを加え、4時間室温で激しく攪拌し濃縮する。【0063】0.2gの分子量15万程度のカルボキシメチルキトサンを希乳酸溶液に溶かし、上記反応溶液を加え、さらに0.2gの水素化シアノホウ素ナトリウムを加えて攪拌する。【0064】さらに塩酸でpHを4に調整し、3日間室温で攪拌する。【0065】分画分子量10000 の限外濾過で未反応物と還元剤を除去する。【0066】残留液を濃縮乾固させることにより、1.23g の次式(4)に示すキトサン誘導体(乳酸塩,シクロデキストリンの置換度約25%)を得た。【0067】【化6】【0068】実施例4本実施例は、実施例1で得られたキトサン誘導体の包接性を考察したものである。【0069】実施例1で得られたキトサン誘導体の包接性のレベルを、6−(p−トルイジノ)−2−ナフタレンスルホン酸(TNS)をゲスト化合物として蛍光スペクトルを測定することにより求める。【0070】図3にその蛍光スペクトルを示す。【0071】図3において、TNSは蛍光色素TNSのスペクトルを示し、+β−CDはβ−シクロデキストリンのスペクトルを示し、+β−CD +キトサンは、β−シクロデキストリンとキトサンの混合物のスペクトルを示し、+β−CD−キトサンは、実施例1のキトサン誘導体のスペクトルを示す。【0072】蛍光色素TNSは、pH3.5 リン酸緩衝液中では、ほとんど蛍光を示さないが、β−シクロデキストリンと包接複合体を形成すると、極大波長472nm の蛍光が観察される。【0073】図3に示すように、実施例1のキトサン誘導体を共存させると、β−シクロデキストリンやβ−シクロデキストリンとキトサンの混合物の場合と比較して蛍光強度が著しく増大した。【0074】このことより、本実施例のキトサン誘導体は、従来のシクロデキストリンに比べて包接能が優れていることが分かる。【0075】実施例5本実施例は、疎水性を有する物質の角層透過性に及ぼす影響を考察したものである。【0076】1%ブチルパラベン(疎水性を有する物質)を含む30%イソプロパノール水溶液に、実施例1で得られた本発明のキトサン誘導体を1.0 、及び5.0 %になるように加えたものをドナー溶液として、拡散セルを用いた透過試験を行う。【0077】バリア機能の低下した角層モデルとして、10%ラウリル硫酸ナトリウムとクロロホルム:メタノール(2:1)溶液で処理したヘビ皮(清水実験材料(株)製、アオダイショウのヘビ皮)を用いる。【0078】レセプター溶液は、30%イソプロパノール水溶液とする。【0079】37℃、4時間後レセプター溶液を回収し、270nm の吸光度から透過されたブチルパラベン量を求めた。【0080】表1に、ブチルパラベンの相対透過量を示す。表1において、*はp<0.05、すなわち5%の危険率で有意差があることを意味する。【0081】【表1】【0082】表1からも明らかなように、本発明のキトサン誘導体の共存により透過量が10.3〜31.7%減少され、ブチルパラベンの高い透過性を抑制させていることが分かる。【0083】このことより、本発明のキトサン誘導体は、角層バリア機能が低下した皮膚において、角層透過性の高い疎水性物質に対するバリア機能の向上並びにゲスト物質の徐放性の向上に有効であることが示された。【0084】実施例6本実施例は、疾患肌患者に対する安全性評価を考察したものである。【0085】疾患肌患者20人の背部に、各サンプルをのせたフィンチャンバー(大正製薬(株)製)を48時間クローズパッチする。【0086】フィンチャンバー除去1時間後、24時間後に皮膚刺激を判定する。【0087】陰性=0、弱陽性=0.5 、陽性=1、強陽性=2のスコアとする。【0088】【表2】【0089】刺激指数は、フィンチャンバー除去後1時間及び24時間後のスコアのうち、反応の強い方の値の平均に100 を乗じた値である。【0090】陽性率は、皮膚刺激値が1以上のスコアを示した被験者の比率である。【0091】その結果を表2に示す。表2において、CDはシクロデキストリンを示す。【0092】表2に示すように、化粧品用植物エキス包接β−シクロデキストリンは、0.1 %と低濃度でも刺激性が認められるが、上記実施例1のキトサン誘導体(分子量100000以上)には、刺激性が全く認められないことが明らかである。【0093】実施例7本実施例は、上記実施例1のキトサン誘導体を含有した化粧料の一例としての香料徐放型スキンケア乳液の実施例である。【0094】【0095】水相部、及び油相部を80℃に加熱してから、油相部を水相部に加え、予備乳化後、ホモミキサーで均一に乳化し、脱泡後、冷却する。【0096】本実施例の乳液は、香料の徐放性に優れ、皮膚に対する安全性も優れている。【0097】また安定性,使用感も良好であった。【0098】実施例8本実施例は、キトサン誘導体を含有した化粧料の一例としての抗老化用スキンケアクリームの実施例である。【0099】【0100】水相部、及び油相部を80℃で加熱してから、油相部を水相部に加え、予備乳化後、ホモミキサーで均一に乳化し、脱泡後、冷却する。【0101】本実施例のクリームは、有効成分である抗酸化剤・天然ビタミンEの徐放性が優れ、皮膚に対する安全性も優れている。【0102】また安定性,使用感も良好である。【0103】実施例9本実施例は、キトサン誘導体を含有した化粧料の一例としてのにきび用ローションの実施例である。【0104】【0105】上記原料を、室温下で溶解させ、濾過する。本実施例のローションは、有効成分である抗菌剤・ヒノキチオールの徐放性が優れ、皮膚に対する安全性も優れている。【0106】また安定性,使用感も良好である。【0107】【発明の効果】叙上のように、本発明のキトサン誘導体は、皮膚に対して安全性,親和性の優れたキトサンに包接能を有するシクロデキストリン骨格を結合させたものであるため、従来の包接性物質であるシクロデキストリンに比べて包接能が優れ、また分子量が5000〜1000000 と高いため、角層間に侵入せず皮膚に対する安全性,親和性も優れている。【0108】また、生体適合性,生体親和性も優れている。【0109】さらに、本発明のキトサン誘導体の優れた包接性と皮膚安全性を利用することにより、疎水性を有する有効成分の角層透過制御、疎水性を有する刺激物等に対するバリア能強化、香料の徐放化,安全化、悪臭のマスキング効果、及び疎水性を有する物質の可溶化等の機能を保持させた化粧料の開発が可能となる効果がある。【0110】さらに、天然ポリマーキトサンを原料物質としているので生分解性にも優れ、環境に優しいという利点がある。【図面の簡単な説明】【図1】一実施例としてのキトサン誘導体の1H−NMRスペクトル。【図2】一実施例としてのキトサン誘導体の13C−NMRスペクトル。【図3】一実施例としてのキトサン誘導体の蛍光スペクトル。 次式(1)で示されるキトサン誘導体。〔式中、R1はCOCH2OX(Xはα,β,又はγシクロデキストリン骨格を示す)、又はCH2CH2OX(Xはα,β,又はγシクロデキストリン骨格を示す)で示される置換基を示し、R2は水素原子又はCH2COOHで示される置換基を示し、a,bは0を含む整数を示し、cは1以上の整数を示し、5<a+b+c<100 であり、c/(a+b+c)が0.05以上である。また、a,b,cが付された3種の構成単位はランダムに配列されたものであってもよい。〕 次式(1)で示されるキトサン誘導体を含有することを特徴とする化粧料。〔式中、R1はCOCH2OX(Xはα,β,又はγシクロデキストリン骨格を示す)、又はCH2CH2OX(Xはα,β,又はγシクロデキストリン骨格を示す)で示される置換基を示し、R2は水素原子又はCH2COOHで示される置換基を示し、a,bは0を含む整数を示し、cは1以上の整数を示し、5<a+b+c<100 であり、c/(a+b+c)が0.05以上である。また、a,b,cが付された3種の構成単位はランダムに配列されたものであってもよい。〕