生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_加熱振盪装置
出願番号:1995050969
年次:2005
IPC分類:7,B01L7/00,B01F11/00,G01N1/36


特許情報キャッシュ

宮尾 秀一 橘 直人 JP 3673550 特許公報(B2) 20050428 1995050969 19950310 加熱振盪装置 信越化学工業株式会社 000002060 小宮 良雄 100088306 宮尾 秀一 橘 直人 20050720 7 B01L7/00 B01F11/00 G01N1/36 JP B01L7/00 B01F11/00 D G01N1/28 Y 7 B01L 7/00 G01N 1/38 B01F 11/00 実公平04−015301(JP,Y2) 実公昭47−030853(JP,Y1) 実用新案登録第2527374(JP,Y2) 1 1996243410 19960924 4 20010614 森 健一 【0001】【産業上の利用分野】本発明は、化学分析における液−液抽出、溶解抽出等の前処理操作を行うための加熱振盪装置に関するものである。【0002】【従来の技術】液−液抽出法は、工業規模から微量化学分析の領域まで幅広く用いられている手法であるが、その多くが加熱または振盪を単独で行う方法である。この方法でも、高い抽出率が得られればよいが、目的成分および共存するマトリックス成分によっては、高い抽出率が得られないことがある。さらに、目的成分が微量であり、化学分析等の前処理操作に液−液抽出操作を分液漏斗で行う場合、高い再現性および正確性を得るには、相当な熟練を必要とする。【0003】液−液抽出を正確に行うには抽出操作を機械で行ない、抽出を効率よく行うには加熱と振盪、特に鉛直方向の振盪とを同時に行うことが要求される。市販の装置を組み合わせて加熱振盪を同時に行った場合、抽出液の温度の制御が困難となり、振盪装置の耐久性が高温によって著しく低下してしまう。このため、試料容器が入っている加熱用ヒートブロックを直接鉛直方向に振盪させることが望ましい。【0004】高い抽出率を得るにはヒートブロックを激しく振盪させればよいが、振盪が激しすぎると試料溶器が外部に飛び出してしまうおそれがある。試料溶器が外に飛び出さないようにするためには試料溶器を板等で覆えばよいが、振盪によって板がずれてしまうことが考えられる。【0005】【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の課題を解決するためなされたもので、試料容器を鉛直方向に振盪させても、溶器を内部に保持することができる加熱振盪装置を提供することを目的とする。【0006】【課題を解決するための手段】 前記の目的を達成するためになされた本発明の加熱振盪装置を実施例に対応する図1により説明する。同図に示されるように、加熱振盪装置は、ヒーター2および温調センサ3が埋め込まれ、試料溶器21を挿入する穴4が開けられたヒートブロック1が、支軸10によって振動台5の中空部のバネ15と連結しており、ヒートブロック1にクランク8で連結する駆動モーター7、ヒートブロック1の穴4に挿入された試料溶器21を覆う回動板12および回動板12を抑えるピストン13が設置され、鉛直方向に振盪するものである。【0007】【作用】ヒートブロック1は温調センサ3で測温されながら、ヒーター2により一定の温度に保たれる。ヒートブロック1の穴4に試料溶器21が挿入されると、回動板12が試料溶器21を覆い、ピストン13が回動板12を抑える。穴4に挿入された試料溶器21はヒートブロック1によって温められる。駆動モーター7の回転によりクランク8が上下動し、その上下動がヒートブロック1を介してバネ15に伝わり、バネ15とともにヒートブロック1が振動して試料溶器21内の試料が抽出される。【0008】【実施例】図1は本発明を適用する加熱振盪装置の一実施例の一部断面図である。加熱部分であるアルミニウムのヒートブロック1には側面からシーズヒーター2と、温調センサとしてのシーズサーモカップル3とが埋め込まれている。上面には試料溶器21が挿入される穴4が開けられている。ヒートブロック1は支軸10によって振動台5の中空部のバネ15と連結しており、バネ15の振動が支軸10によって伝わるようになっている。振動台5の中空部の支軸10には、振動台挿入口25とかみあう止め具20が取り付けられている。【0009】ヒートブロック1上の振動板9はクランク8によりモーター7と連結している。振動板9には、ヒートブロック1上面の穴4と対応する位置に、試料溶器21がはめ込まれる穴が開けられている。振動板9端部の軸受け19には回動板12が軸支されており、回動板12はベルト22によってモーター11と連結している。ピストン13はエアーシリンダー27に連結しており、回動板12が試料溶器21の蓋26を押さえたときに(鎖線参照)回動板12を抑える。【0010】前記加熱振盪装置は、以下のように作動する。ヒートブロック1はシーズサーモカップル3により測温され、シーズヒーター2により一定の温度に保たれる。試料および分解液の入っている試料溶器21が穴4に挿入されたら、モーター11がベルト22を回転させる。ベルト22の回転により回動板12が反時計方向に回動して試料溶器21の蓋26を覆い、さらにエアーシリンダー27の作動によりピストン13が進出して回動板12を抑え、試料溶器21が振動で飛び出ないようにする(鎖線参照)。試料溶器21はヒートブロック1によって加熱される。ここでモーター7を回転させると、クランク8により回転が上下動に変換され、振動板9が上下動する。その上下動がヒートブロック1を介してバネ15に伝わり振動する。バネ15と共にヒートブロック1も振動し、試料溶器21が振盪されて内部の試料が抽出される。【0011】【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明の加熱振盪装置は、試料溶器を回動板が覆い、この回動板をピストンが抑えるため、振盪中に試料溶器が外に飛び出ることがない。さらに加熱部と振盪部とが別個の装置となっていないので、装置全体がコンパクトである。【図面の簡単な説明】【図1】本発明を適用する加熱振盪装置の一実施例の一部断面図である。【符号の説明】1はヒートブロック、2はヒーター、3は温調センサ、4は穴、5は振動台、7・11はモーター、8はクランク、9は振動板、10は支軸、12は回動板、13はピストン、15はバネ、19は軸受け、20は止め具、21は試料溶器、22はベルト、25は挿入口、26は蓋、27はエアーシリンダーである。 ヒーターおよび温調センサが埋め込まれ、試料溶器を挿入する穴が開けられたヒートブロックが、支軸によって振動台の中空部のバネと連結しており、ヒートブロックにクランクで連結する駆動モーター、ヒートブロックの穴に挿入された試料溶器を覆う回動板および該回動板を抑えるピストンが設置され、鉛直方向に振盪することを特徴とする加熱振盪装置。


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