生命科学関連特許情報

タイトル:公表特許公報(A)_日本脳炎、麻疹、流行性耳下腺炎および風疹に対するワクチン接種
出願番号:2015531383
年次:2015
IPC分類:A61K 39/295,A61P 31/12,A61K 39/165,A61K 39/20,A61K 39/12


特許情報キャッシュ

エマニュエル・フェロルディ アラン・ブーケヌーエ JP 2015531383 公表特許公報(A) 20151102 2015534933 20131003 日本脳炎、麻疹、流行性耳下腺炎および風疹に対するワクチン接種 サノフィ・パスツール 592055820 SANOFI PASTEUR 山田 卓二 100101454 青山 葆 100062144 松谷 道子 100106518 落合 康 100156144 エマニュエル・フェロルディ アラン・ブーケヌーエ EP 12306204.4 20121003 A61K 39/295 20060101AFI20151006BHJP A61P 31/12 20060101ALI20151006BHJP A61K 39/165 20060101ALI20151006BHJP A61K 39/20 20060101ALI20151006BHJP A61K 39/12 20060101ALI20151006BHJP JPA61K39/295A61P31/12A61K39/165A61K39/20A61K39/12 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ EP2013002981 20131003 WO2014053246 20140410 21 20150414 4C085 4C085AA03 4C085AA04 4C085BA51 4C085BA58 4C085BA62 4C085BA63 4C085CC08 4C085DD01 4C085EE03 本発明は、日本脳炎(Japanese encephalitis:JE)、麻疹、流行性耳下腺炎および風疹に対するワクチン接種の方法であって、JE、麻疹、流行性耳下腺炎および風疹抗原を共投与することを含む方法に関する。 麻疹は、モルビリウイルス(Morbillivirus)属のパラミクソウイルス(Paramyxovirus)により引き起こされる疾患である。麻疹感染は、途上国の幼児において壊滅的経過を辿っており、死亡率は2%から15%ほども高いことがある。肺炎は、麻疹からの最も一般的な重度の合併症であり、麻疹関連死の最多数と関連する。発疹は、非常に強く、出血性であることも多く;それは著しい落屑後に消散する。粘膜の炎症は、口内炎および下痢をもたらす。疾患が脳を侵す場合、他の重度の合併症が存在する。麻疹は、ワクチン予防性疾患である。 流行性耳下腺炎は、ルブラウイルス(Rubulavirus)属のパラミクソウイルス(Paramyxovirus)により引き起こされる疾患である。流行性耳下腺炎の種々の徴候および症状の中で、ウイルスへの曝露後16から18日以内に発症する耳下腺炎(parotidis)(唾液腺の炎症)が、最も著名である。対象は、発熱、頭痛および筋肉痛を呈する。男性においては精巣炎(ウイルスが乳児よりも成人に感染する場合により多い)ならびに女性においては不妊症、および乳腺炎のような合併症が存在し得る。流行性耳下腺炎は、ワクチン予防性疾患である。 風疹は、ルビウイルス(Rubivirus)属のトガウイルス(Togavirus)により引き起こされる疾患である。通常、顔面および頸部上の発疹が、ウイルスへの曝露後2週間以内に発症する。腺の体積は増加し、対象は、発熱、不快感、および結膜炎に見舞われる。風疹は、良性疾患と考えられるが、合併症、例として、脳損傷が一部の対象において生じ得る。風疹は、ワクチン予防性疾患である。 麻疹、流行性耳下腺炎および風疹は、一般にMMRワクチンという用語で命名される弱毒生麻疹、流行性耳下腺炎および風疹混合ワクチンの単投与により予防することができる疾患である。 日本脳炎(JE)は、フラビウイルス(Flavivirus)により引き起こされる疾患である。この疾患は、東南アジアの多くの国における季節的に風土病である蚊媒介疾患であり、30億人が風土病地域で生活している。ほとんどの感染は無症状であるが、JE感染は、中枢神経系の炎症を伴う発熱性疾病を引き起こし得る。250のJE感染例の1例のみが、感受性を有するアジア人において症状を呈し;症例の20〜30%が致死であり、生存者の30〜50%が、神経または精神後遺症に見舞われる。JEは、主として幼児および10代の若者を侵すが、成人の症例が報告されることもある。 JEは、ワクチン予防性疾患であり、いくつかのJEワクチン、例として、弱毒生および不活化JEワクチンが現在使用されている。不活化マウス脳由来JEワクチン(MBDV)は、歴史的に標準治療JEワクチンである。これらは、マウス脳中で増殖され、それから精製され、例えば、ホルマリンにより不活化された中山または北京−1JEウイルス株のいずれかを含む。不活化MBDVワクチンは、アジアのいくつかの国;例えば、タイおよび韓国(Green Cross Corporation)において産生されている。微研(大阪大学、日本)により製造され、JE−VAX(登録商標)の名称のMBDV中山ワクチンも、Sanofi Pasteur(Swiftwater,PE,米国)にライセンス付与され、それにより流通された。 これらのMBDVワクチンは、一般に適切な抗体応答のための2から3用量の連続投与からなる初回免疫と、それに続く、最後の初回用量の約1または2年後の長期免疫を維持するためのブースター投与を含むプライム−ブーストワクチン接種スキームに従って投与される。典型的な3用量初回免疫は、0日目における第1の用量、約7日目における第2の用量、および約28日目における第3の用量を含む。14および28日間空けた簡易型の2用量スケジュールも提案されている。 中和抗体に基づく保護の血清学的相関が、JEワクチンの評価および免許下付について承認および推奨されており;50%プラーク減少中和試験(PRNT50)を使用する1:10の閾値が、JE専門委員会により保護免疫のエビデンスとして承認されている。この保護の相関は、2つの新たなワクチン(Intercell製のIxiaro(登録商標)、Sanofi Pasteur製のJE−CVのIMOJEV(登録商標))の免許下付について保健機関により承認されている。 麻疹が致命的疾患である国において、極めて早い段階において、乳児は12ヵ月齢よりもかなり前に国のワクチン接種プログラムに従って麻疹ワクチンにより麻疹に対してワクチン接種され、その2年目において、乳児は流行性耳下腺炎および風疹に対する保護を得るためにMMRを受け得る。JEが高度に風土性である国においても、疾患に対して乳児にワクチン接種することが望ましい。 非特許文献1において報告された臨床試験は、不活化マウス脳由来JEワクチン(中山MBDV)およびMMRII(Merck)の免疫原性を、約15ヵ月齢の幼児に同時または6週間空けて続けて投与した場合で比較した。非特許文献1は、2つの群間の有意差の不存在を結論づけた。 非特許文献2において報告された別の臨床試験は、弱毒生JEワクチンと一緒の麻疹ワクチンの同時投与が12ヵ月齢未満の乳児において実行可能であり、有効であったことを示している。しかしながら、これらの知見は、混合MMRワクチンおよびJEワクチンの同時投与に当てはめることができない。それというのも、流行性耳下腺炎および風疹抗原の免疫原性は、非特許文献2の研究から予測することができず、異なる文脈においては、麻疹構成要素の免疫原性とJEワクチンの免疫原性とが変動し得るためである。負の干渉のリスクは、反証されない限り、いくつかの抗原の同時投与に常に伴う。実際、同時ワクチン接種において、ワクチンを別個に投与した場合、例えば、ワクチンのそれぞれを異なる部位において注射した場合であっても、異なるワクチン剤間の不適合性についての潜在性が依然として存在する。免疫系は、過剰に刺激または阻害され得、結果として、ワクチン接種に対して適切にも最適にも応答しない。 MMRおよびJEワクチンの同時投与は、12ヵ月齢よりも前の麻疹ワクチン接種がもはや処方されず、12〜18ヵ月齢におけるMMRワクチン接種により代用されている国、例えば、シンガポール、台湾、香港およびマレーシアにおいて望ましい。既に混雑している(crowed)幼児期ワクチン接種スケジュールへのJEワクチン接種の追加は、健康管理の複雑性を増加させ、特に、健康管理の定期的な利用可能性を得ることが困難な世界の地域において特有の問題、例えば、既に実施されている現行のスケジュールの順守を生じさせる。残念ながら、これらの同一地域は、JEの脅威が特に深刻な場所である。結果的に、改善されたJEワクチン(マウス脳由来でない)およびMMRワクチンを同時投与して推奨ワクチン接種スケジュールの順守を向上させることが望まれる。Tsengら,Taiwan Acta Paediatrica(1999)40(3):161Gatchalianら,Vaccine(2008)26:2234 目下、弱毒生麻疹−流行性耳下腺炎−風疹(MMR)ワクチンおよび弱毒生日本脳炎(JE)ウイルスまたは細胞培養物上で増殖され、不活化されたJEウイルスのいずれかを含むJEワクチンを、生後約1年において同時様式で安全に投与することができること、ならびに麻疹、流行性耳下腺炎、風疹およびJEウイルスのそれぞれの免疫原性が、4つのウイルスのそれぞれについて両方のウイルスを連続投与した場合に観察されるものよりも劣性でないことが示された。 この理由により、本発明は以下のものに関する:1)MMRワクチンおよび弱毒生JEワクチンまたは不活化細胞培養由来JEワクチンのいずれかであるJEワクチンを必要とされる患者に共投与することを含む日本脳炎に対する保護免疫応答を誘導する方法において使用されるMMRワクチン。2)JEワクチンおよびMMRワクチンを必要とされる患者に共投与することを含む麻疹、流行性耳下腺炎および風疹に対する保護免疫応答を誘導する方法において使用される、弱毒生JEワクチンまたは不活化細胞培養由来JEワクチンのいずれかであるJEワクチン。3)MMRワクチンおよび弱毒生JEワクチンまたは不活化細胞培養由来JEワクチンのいずれかであるJEワクチンを必要とされる患者に共投与することを含む麻疹、流行性耳下腺炎および風疹に対する保護免疫応答を誘導する方法において使用されるMMRワクチン。4)JEワクチンおよびMMRワクチンを必要とされる患者に共投与することを含む日本脳炎に対する保護免疫応答を誘導する方法において使用される、弱毒生JEワクチンまたは不活化細胞培養由来JEワクチンのいずれかであるJEワクチン。5)MMRワクチンおよび弱毒生JEワクチンまたは不活化細胞培養由来JEワクチンのいずれかであるJEワクチンを必要とされる患者に共投与することを含む麻疹、流行性耳下腺炎、風疹および日本脳炎に対する保護免疫応答を誘導する方法において使用されるMMRワクチン。6)JEワクチンおよびMMRワクチンを必要とされる患者に共投与することを含む麻疹、流行性耳下腺炎、風疹および日本脳炎に対する保護免疫応答を誘導する方法において使用される、弱毒生JEワクチンまたは不活化細胞培養由来JEワクチンのいずれかであるJEワクチン。 同様の様式において、本発明は、以下のものに関する:7)麻疹、流行性耳下腺炎および風疹に対して個体を保護するためのMMRワクチンの製造において使用される弱毒生麻疹ウイルス、弱毒生流行性耳下腺炎ウイルスおよび弱毒生風疹ウイルスの使用であって、前記MMRワクチンは、MMRワクチンおよび弱毒生JEワクチンまたは不活化細胞培養由来JEワクチンのいずれかであるJEワクチンを必要とされる患者に共投与することを含む日本脳炎に対する保護免疫応答を誘導する方法において使用することを目的とされる使用。8)麻疹、流行性耳下腺炎および風疹に対して個体を保護するためのMMRワクチンの製造において使用される弱毒生麻疹ウイルス、弱毒生流行性耳下腺炎ウイルスおよび弱毒生風疹ウイルスの使用であって、前記MMRワクチンは、必要とされる患者に弱毒生JEワクチンまたは不活化細胞培養由来JEワクチンのいずれかであるJEワクチンと共投与することを目的とされる使用。9)日本脳炎に対して個体を保護するためのJEワクチンの製造において使用される;JEワクチンおよびMMRワクチンを必要とされる患者に共投与することを含む麻疹、流行性耳下腺炎および風疹に対する保護免疫応答を誘導する方法において使用される、弱毒生日本脳炎ウイルスまたは細胞培養物上で増殖され、不活化された日本脳炎ウイルスのいずれかの使用。10)日本脳炎に対して個体を保護するためのJEワクチンの製造において使用される、弱毒生日本脳炎ウイルスまたは細胞培養物上で増殖され、不活化された日本脳炎ウイルスのいずれかの使用であって;前記JEワクチンは、必要とされる患者にMMRワクチンと共投与することを目的とされる使用。11)− とりわけ、予防有効量の弱毒生麻疹ウイルス、弱毒生流行性耳下腺炎ウイルスおよび弱毒生風疹ウイルスを含むMMRワクチン;ならびに− とりわけ、予防有効量の弱毒生JEウイルスまたは細胞培養物上で増殖され、不活化されたJEウイルスのいずれかを含むJEワクチンを必要とされる患者に共投与することを含む麻疹、流行性耳下腺炎、風疹および日本脳炎に対する保護免疫応答を誘導する方法。12)− とりわけ、予防有効量の弱毒生麻疹ウイルス、弱毒生流行性耳下腺炎ウイルスおよび弱毒生風疹ウイルスを含むMMRワクチン;ならびに− とりわけ、予防有効量の弱毒生JEウイルスまたは細胞培養物上で増殖され、不活化されたJEウイルスのいずれかを含む日本脳炎ワクチンを必要とされる患者に共投与することを含む麻疹、流行性耳下腺炎および風疹に対する保護免疫応答を誘導する方法。ならびに13)− とりわけ、予防有効量の弱毒生JEウイルスまたは細胞培養物上で増殖され、不活化されたJEウイルスのいずれかを含む日本脳炎ワクチン;ならびに− とりわけ、予防有効量の弱毒生麻疹ウイルス、弱毒生流行性耳下腺炎ウイルスおよび弱毒生風疹ウイルスを含むMMRワクチンを必要とされる患者に共投与することを含む日本脳炎に対する保護免疫応答を誘導する方法。 別の実施形態において、本発明はまた、以下のものに関する:a)MMRワクチンを、MMRワクチンおよび弱毒生JEワクチンまたは不活化細胞培養由来JEワクチンのいずれかであるJEワクチンを必要とされる患者に共投与するための説明書と一緒に含むキット。b)弱毒生JEワクチンまたは不活化細胞培養由来JEワクチンのいずれかであるJEワクチンを、場合により、JEワクチンおよびMMRワクチンを必要とされる患者に共投与するための説明書と一緒に含むキット。ならびにc)(i)MMRワクチン、(ii)弱毒生JEワクチンまたは不活化細胞培養由来JEワクチンのいずれかであるJEワクチンを、MMRワクチンおよびJEワクチンを共投与するための説明書と一緒に含むキット。 明確性のため、用語「共投与」および「共投与する」は、それぞれ、「同時投与」および「同時投与する」と均等であることが記述される。 「共投与」は、多くとも数日(例えば、1から6日間)まで、好ましくは、多くとも1日、より好ましくは、多くとも1日以内の数時間まで、最も好ましくは、多くとも数分まで拡張し得る時間間隔内でのMMRおよびJEワクチンの患者への投与を意味する。利便上、共投与は、医師または看護師への同一受診の間に達成される。共投与は、好ましくは、異なるリンパ節により排液される、異なる/別個の解剖学的部位において達成されることが好ましい。実際、MMRおよびJEワクチンは、有利には、上腕および大腿部にそれぞれ投与することができる。しかしながら、これらは、左右の上腕部もしくは左右の大腿部にそれぞれ投与することもでき、またはその逆に投与することもできる。 本発明の実施形態のそれぞれにおいて、使用されるワクチンは、利便上、1用量として共投与される。用量は、免疫応答、とりわけ、保護免疫応答を誘導するために要求されるワクチンウイルスの量である。 MMRワクチンは、有利には、12から36ヵ月齢、好ましくは、12から24ヵ月齢、より好ましくは、12から14、15または18ヵ月齢の必要とされる患者にJEワクチンと共投与することができる。 弱毒生JEワクチンは、弱毒生JEウイルスを含むJEワクチンである。本発明における使用のため、弱毒生JEウイルスは、有利には、細胞培養物、例えば、Veroまたは初代ハムスター腎臓(PHK)細胞培養物上で増殖される。利用可能な登録済の弱毒生JEワクチンのいずれかを、本発明において使用することができる。 近年まで、アジア諸国において現在認可されている唯一の弱毒生JEワクチンは、弱毒化連続細胞培養継代を介する悪性SA14ウイルス株に由来する弱毒化SA14−14−2ウイルス株を使用する。これらのワクチンは、一般にSA14−14−2ワクチンと称される。これらのワクチンの一例は、Chengdu Institute of Biological Products,People’s Republic of Chinaにより製造されているCD.JEVAX(登録商標)である。SA14−14−2ウイルス株は、初代ハムスター腎臓(PHK)細胞中で増殖される。 弱毒生SA14−14−2ワクチンは、通常、2用量レジメンにおいて投与され、第2の用量は、初回用量の3から12ヵ月後に与えられるブースター用量とみなされる。SA14−14−2ワクチンと、一価麻疹ワクチンとの同時投与は、フィリピンの9ヵ月齢の乳児において達成されている(Gatchalianら)。 本発明における使用のため、弱毒生JEワクチンは、キメラワクチンであり得る。キメラJEワクチンの典型例は、prMおよび/またはEタンパク質(天然prMおよび/またはEタンパク質)をコードする配列を、JEウイルス、好ましくは、弱毒生JEウイルス、より好ましくは、SA14−14−2JEウイルス株のprMおよび/またはEタンパク質をコードする配列により置き換えることにより遺伝子骨格が改変された弱毒生非JEフラビウイルス(JEウイルスでないレシピエントフラビウイルス)であるキメラウイルスを含むワクチンである。 非JEレシピエントフラビウイルスは、国際公開第98/37911号パンフレットまたはGuirakhooら,Virology(1999)257:363に記載の弱毒生黄熱病ウイルスであり得る。典型的には、キメラYF/JEウイルスの構築において使用される弱毒化YFウイルスは、悪性YF Asibi株に由来し、一般にYF−17D(Monathら,Expert Rev.Vaccines(2005)4:553)と命名される弱毒化ウイルス株のいずれかであり得る。有用なYFウイルスの例としては、弱毒化YF17Dウイルス(Theiler & Smith,J.Exp.Med.(1937)65:767−786)が挙げられる。使用することができるYF17D株の例としては、例えば、商標名YF−VAX(登録商標)(Sanofi−Pasteur,Swiftwater,PA,米国)、Stamaril(登録商標)(Sanofi−Pasteur,Marcy I’Etoile,フランス)、Arilvax(商標)、(Chiron,Speke,Liverpool,英国)、Flavimun(登録商標)(Berna Biotech,Bern,スイス)で市販されている認可ワクチンにおいて使用されるYF17D204株(Riceら,1985,Science,229:726−733)、および関連株YF17DD(Genbankアクセス番号U17066)、YF17D−213(Genbankアクセス番号U17067)およびGallerら Vaccine(1998)16(9/10):1024)により記載された株YF17DDが挙げられる。 レシピエントフラビウイルスが黄熱病(yellow fever:YF)ウイルスである場合、キメラウイルスは、YF/JEキメラと称される。本発明における使用のため、好ましいキメラJEウイルスは、プレメンブレン(prM)およびエンベロープ(E)タンパク質をコードする核酸配列が、JEウイルスの対応する構造タンパク質をコードする核酸配列により置き換えられた弱毒化YFウイルスのゲノム骨格を含む弱毒生キメラYF/JEウイルスである。ウイルス株YF17D−204の遺伝子骨格ならびに株SA14−14−2のprMおよびEタンパク質を含むそのタイプのキメラは、例えば、特許出願の国際公開第98/37911号パンフレット、Chambersら J.of Virol.(1999)73(4):3095、Monathら,Vaccine(1999)17:1869、Monathら,Vaccine(2002)20:1004およびGuyら,Vaccine(2010)28:632に記載されている。キメラJEウイルスは、利便上、Vero細胞上で増殖させることができる。キメラJEワクチンを含む初回免疫は、利便上、単用量投与により達成することができる。 不活化細胞培養由来JEワクチンは、細胞培養物上で増殖され、不活化されたJEウイルスを含むJEワクチンである。このようなワクチンは、不活化MBDVよりも新しい。これらとしては、ウイルス株として細胞培養物上で増殖された中山、北京−1またはSA14−14−2JEウイルス株を含むワクチンが挙げられる。この目的のため、ウイルス培養に適切な任意の細胞系を使用することができる一方、有利な細胞系はVero細胞系であり得る。典型的には、細胞培養物上で増殖されたウイルスは、回収、精製および不活化される。これらは種々の手段により不活化することができる一方、化学的不活化、例えば、ホルムアルデヒドによる不活化が最も一般的な手順である。不活化細胞培養由来JEワクチンの例としては、Ixiaro(登録商標)(Intercell,Vienna,Austria−Srivastavaら,Vaccine(2001)19:4557)、Jebik V(登録商標)(微研、日本−Kikukawaら,Vaccine(2012)30(13):2329)およびEncevac(商標)(Kakesuken、日本)が挙げられる。このようなワクチンは、有利には、1または2用量(初回用量)、好ましくは、少なくとも28日間空けて2用量で投与され、第1または第2の初回ワクチン用量は、MMRワクチンと無差別に共投与される。 MMRワクチンは、弱毒生麻疹ウイルス、弱毒生流行性耳下腺炎ウイルスおよび弱毒生風疹ウイルスを含む。有用な麻疹ウイルス株の例としては、弱毒化Enders−Edmonston、Edmonston−ZagrebおよびSchwarz株ならびにそれらに由来する任意の弱毒化株が挙げられる。有用な流行性耳下腺炎ウイルス株の例としては、弱毒化Jeryl Lynn、占部AM9、およびRubini株ならびにそれらに由来する任意の弱毒化株、例えば、Jeryl Lynn株に由来するRIT4385株が挙げられる。風疹ウイルス株の例としては、Wistar RA27/3およびWistar RA27/3M株が挙げられる。弱毒化麻疹、流行性耳下腺炎および風疹株に加え、MMRワクチンは、弱毒化水痘帯状疱疹株、例えば、Oka/MerckまたはOka株も含み得る。その場合、MMRワクチンは、用語「MMRVワクチン」と命名することができる。 市販のMMRワクチンの例としては、M−M−R(登録商標)IIワクチン(Merck & Co,Whitehouse Station,NJ 米国)、Triviraten Berna(登録商標)ワクチン(Berna−MMRとも称される、Berna Biotech,Basel,スイス)、Priorix(商標)ワクチン(Glaxo SmithKline Biologics,Rixensart,ベルギー)、およびTrimovax(登録商標)ワクチン(Sanofi Pasteur SA,Lyon,フランス)が挙げられる。 水痘ウイルスをさらに含む市販のMMRワクチンの例としては、ProQuad(商標)(Merck & Co,Whitehouse Station,NJ 米国)およびPriorix−tetra(商標)ワクチン(Glaxo SmithKline Biologics,Rixensart,ベルギー)が挙げられる。 麻疹、流行性耳下腺炎、風疹および/または水痘に対する長期保護は、通常、12ヵ月齢以上の患者へのMMRワクチンの単用量の投与時に達成される。 本発明における使用のため、MMRおよびJEワクチンは単用量または多用量配合物で提供することができ、これは後に集団ワクチン接種活動に特に有用であり、MMRワクチンの1用量およびJEワクチンの1用量が患者に同時投与されることが理解される。JEワクチン接種をプライム−ブーストスキームに従って達成することができる場合、MMRワクチンは、好ましくは、初回JEワクチン用量と共投与される。 本明細書において使用される用語「MMRワクチン」および「MMRワクチンの1用量」は、互換的に使用される。用語「JEワクチン」および「JEワクチンの1用量」も、別記のない限り、互換的に使用される。「ワクチンの用量」は、ワクチンの量、すなわち、免疫応答を誘導するために必要なウイルス抗原の量を意味する。MMRおよびJEワクチンは、有利には、凍結乾燥され、薬学的に許容可能な希釈剤により200μlから1.5ml、好ましくは、0.5から1mlの容量下で即時に再構成される。実験部1.方法試験設計および協力者 第III相の無作為化多施設非盲検試験を、台湾において実施した。この試験において、JEワクチンの1用量およびMMRワクチンの1用量を、一緒にまたは6週間の間隔で別々に、12から18ヵ月齢の540人の小児に投与し、12ヵ月にわたり安全性および免疫原性をフォローアップした。 本試験は、JEおよびMMRワクチンの同時投与が、この2つのワクチンの免疫原性に対する影響を有さないことを実証することを目的とした。さらに、本試験は、JEおよびMMRワクチンの投与順序の、この2つのワクチンの免疫原性に対する潜在的影響を評価することも目的とした。 本試験の主目的は、JEウイルスプラーク減少中和試験(JEウイルスPRNT50)における抗体陽転の割合ならびに酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)により計測される麻疹、流行性耳下腺炎、および風疹に対する抗体陽転の割合に基づき、JEおよびMMR(第1のワクチン接種において与えられる)の単投与(それぞれ、109人の小児を含む第1群および217人の小児を含む第2群)と比較したJEおよびMMRワクチンの同時投与(221人の小児を含む第3群)の非劣性を実証することであった。非劣性は、群間の抗体陽転率の差の両側95%CIの下限が>−10.0%である場合に実証される。 JE抗体応答について、抗体陽転をJEワクチンの1用量の投与42日後(D42、第1群)、ならびにJEおよびMMRワクチンの共投与42日後(D42、第3群)に評価した。 抗体陽転は、ベースラインにおいて血清反応陰性(<10 1/dil.)の対象におけるJE PRNT50中和抗体価(≧10 1/希釈倍数)として定義される。ベースラインにおいて血清反応陽性(≧10 1/dil.)の対象は、中和抗体価の≧4倍上昇を要求する。 麻疹、流行性耳下腺炎および風疹抗体応答について、抗体陽転を、MMRワクチンの1用量の投与42日後(D42、第2群)、ならびにJE−CVおよびMMRワクチンの共投与42日後(D42、第3群)に評価した。 抗体陽転は、麻疹、流行性耳下腺炎および風疹について、ベースラインにおいて血清反応陰性の対象においてそれぞれ、D42における血清反応陽性についての以下の閾値:麻疹について≧120mIU/mL;流行性耳下腺炎について≧10ELISA単位/mL;風疹について≧10IU/mLに達するELISAにより計測される抗体価として定義される。 したがって、免疫応答評価についての規定の時点は、ベースライン、すなわち、0日目(D0)のワクチン投与前、次いでワクチン投与42日後であり、それは第1群および第2群についてはD42およびD84、第3群についてはD42に対応する。さらに、免疫応答を最後のワクチン接種の6ヵ月後に評価する。 他の免疫原性パラメータ(任意の時点におけるJE−CVウイルスPRNT50における幾何平均抗体価[GMT]、抗体保有および抗体陽転率、任意の時点におけるMMR ELISAにおけるGMT、血清反応陽性および抗体陽転率)、および安全性データを二次目的として評価する。 JEウイルス、麻疹、流行性耳下腺炎、および風疹に対する中和抗体価の維持を、観察目的として最後のワクチン接種の6ヵ月後に評価する。ワクチン IMOJEV(登録商標)(JE−CV)は、日本脳炎に対する弱毒生キメラウイルスワクチンである。このキメラウイルスワクチンは、prM−Eコード領域が欠失され、JEウイルスの弱毒化SA14−14−2株のprM−Eカセットにより置き換えられた黄熱病(YF17D)ゲノム骨格から作製される。そのゲノム配列を含むSA14−14−2株が記載され、長きにわたり使用されている(Eckelsら,Vaccine(1988)6:513;Niら,J.Gen.Virol.(1995)76:401)。 このキメラは、Chambersら,J.Virol.(1999)73:3095により最初に構築された。Mタンパク質は、P5におけるSF−Vero適応の結果としてさらなる突然変異R60Cを示す。このR60C突然変異は、複製速度の増加および遺伝子安定性の改善の両方に関して有益な効果を有する。YF17DおよびJE配列の接合部は、C/prMおよびE/NS1シグナラーゼ開裂部位である。 IMOJEV(登録商標)(JE−CV)は、Sanofi PasteurによりGPO−MBP,タイにおいて製造され、糖、アミノ酸およびヒト血清アルブミン(HSA)を含有する安定化緩衝液中で精製弱毒生キメラYF/JEウイルスを含有する注射用無菌粉末として凍結乾燥形で供給された。生理食塩水(0.4%塩化ナトリウム溶液)を使用してワクチンを再構成する。単用量は、再構成後に0.5mL生理食塩水の容量下の4.0から5.8log10プラーク形成単位(PFU)のウイルスを含有する。0.5mLの容量の再構成JE−CVを、皮下経路を介して大腿部中に投与する。 本試験において使用されるMMRワクチンは、Merck & Coにより製造されているMMRII(登録商標)である。これは、i)Attenuvax(登録商標)(弱毒生麻疹ウイルス)、Enders弱毒化Edomonston株に由来し、ニワトリ胚細胞培養物中で繁殖されたより弱毒化された麻疹ウイルス系;ii)Mumpsvax(登録商標)(弱毒生流行性耳下腺炎ウイルス)、ニワトリ胚細胞培養物中で繁殖された流行性耳下腺炎ウイルスのJeryl Lynn(商標)(Bレベル)株;およびiii)Meruvax(登録商標)II(弱毒生風疹ウイルス)、WI−38ヒト2倍体肺線維芽細胞中で繁殖された弱毒生風疹ウイルスのWistar RA27/3株の無菌凍結乾燥調製物として供給される。MMRII(登録商標)は、台湾において認可されており、国の予防接種スケジュールに含まれる。 ワクチンのそれぞれの用量は、ソルビトール(14.5mg)、リン酸ナトリウム、スクロース(1.9mg)、塩化ナトリウム、加水分解ゼラチン(14.5mg)、組換えヒトアルブミン(0.3mg)、ウシ胎仔血清(<1パーツパーミリオン[ppm])、他の緩衝液および培地成分ならびに約25μgのネオマイシンを含有する。生成物は、保存剤を含有しない。 凍結乾燥MMRワクチンを、製造業者の説明書に従って注射前に0.5mL用量として再構成する。再構成ワクチンのそれぞれの0.5mL用量は、i)少なくとも1000細胞培養感染用量50%(CCID50)の麻疹ウイルス;ii)少なくとも20,000CCID50の流行性耳下腺炎ウイルス;および少なくとも1000CCID50の風疹ウイルスを含有する。再構成MMRワクチンを、皮下経路を介して上腕部(三角筋)中に投与する。免疫原性評価法JE−CV抗体応答について:JE−CVウイルスを使用するPRNT50 JEウイルス中和抗体計測を、相同ウイルス(JE−CV)を使用するFocus Diagnostics Inc.,Cypress,California,米国によるJE中和抗体PRNT50試験により評価した。 試験すべき血清の段階2倍希釈物(事前に熱不活化)を、JE−CVウイルスの一定チャレンジ用量(PFU/mLとして表現)と混合する。混合物を、コンフルエントなVero細胞の24ウェルプレートのウェル中に接種する。吸着後、細胞単層を重層し、5日間インキュベートし、次いでクリスタルバイオレット/ホルムアルデヒド溶液により染色する。中和抗体価は、JE抗体陰性対照血清を用いた平均ウイルスプラーク数と比較して平均プラーク計数値を50%だけ減少させる血清希釈倍数の逆数として算出および表現する。この試験についての定量下限(LLOQ)は、10 1/dil.である。麻疹、流行性耳下腺炎および風疹抗体応答:MMR ELISA MMR抗体計測を、Pharmaceutical Product Development(PPD),Wayne,Pennsylvania,米国において実施した。 血清試料中の麻疹、流行性耳下腺炎および風疹抗体を、ELISAアッセイを使用して定量した。これらのアッセイは、アッセイに応じたコーティング抗原:麻疹ウイルス、流行性耳下腺炎ウイルスまたは風疹ウイルスのいずれかを用いて同一原理に従う。不活化ウイルス抗原を、固相マイクロタイタープレートのウェルに吸着させる。参照標準中の特異的抗体、血清品質対照および試験試料が固定化抗原に結合し、未結合抗体をウェルから洗浄し、酵素−コンジュゲート抗ヒト免疫グロブリン(Ig)を添加する。酵素コンジュゲートは、抗原−抗体複合体に結合する。過剰のコンジュゲートを洗浄除去し、比色基質を添加する。結合した酵素は、発色を引き起こす加水分解反応を触媒する。特定の時間後、反応を停止させる。色の強度は、ウェルに結合した特異的抗体の量に比例する。結果を分光光度計(ELISAプレートリーダー)上で読み取る。それぞれの試験試料、または対照試料について、ウイルスに対するヒトIgG抗体の定量または抗体価を、得られた試験光学密度と、参照血清を使用して作成された標準曲線との比較により決定する。2.結果 JE−CV単独を受けた対象の97.9%(92.6;99.7)がJEに対して抗体陽転したのと同様に、共投与42日後、対象の96.9%(95%CI:93.4;98.9)がJEに対して抗体陽転した。さらに、共投与42日後、麻疹、流行性耳下腺炎および風疹に対してそれぞれ100.0%(98.1;100.0)、99.5%(97.2;100.0)および99.4%(96.9;100.0)の抗体陽転が存在し;MMR単独を受けた対象において、抗体陽転率はそれぞれ97.6(94.1;99.4)、98.8(95.9;99.9)、および99.4(96.4;100.0)であった。したがって、抗体保有率に関する免疫応答の非劣性が、全ての抗原について実証される。JE−CVのGMTは、JE−CVおよびMMRを同時に受けた対象において他の群に対してわずかに低かったが、値が抗体保有閾値をはるかに上回るため、臨床的有意性を有さない。GMTは、同時投与か否かにかかわらず、麻疹、流行性耳下腺炎および風疹について類似範囲であった。 以下の表1、2および3に、抗体陽転率(抗体陽転した対象の%)、抗体保有率を提供し、GMTを提供する。 表1に示されるとおり、群間の差の両側95%CIの下限がそれぞれの抗原(JE、麻疹、流行性耳下腺炎および風疹)について>−10.0%であるため、JEおよびMMRの単投与と比較したJEおよびMMRワクチンの同時投与(第3群)の非劣性が、実証される。 表2に示されるとおり、同時投与(第3群)後に観察された抗体保有率は、少なくとも6ヵ月まで、連続投与(第1群および第2群)後に観察された抗体保有率と同程度に高いままである。 表3に示されるとおり、JV−CVのGMTは、JE−CVおよびMMRを同時に受けた対象において他の群に対してわずかに低い。しかしながら、差は、6ヵ月のフォローアップを考慮する場合に臨床的関連を有さない。干渉は、ワクチンを同時または連続的に与える場合、6ヵ月のフォローアップまでの免疫応答において観察されない。 結論:12〜18ヵ月齢におけるJE−CV(IMOJEV(登録商標))と、MMR(登録商標)IIワクチンとの同時投与は、連続投与と比較して抗体陽転率の差を示さない。さらに、試験は、ワクチン投与の順序に起因する影響が存在しないことを示す。JE−CVおよびMMRワクチンの共投与は、単回受診におけるこれらの疾患に対する幼児の予防接種を容易にするために推奨することができる。 弱毒生麻疹−流行性耳下腺炎−風疹(MMR)ワクチンおよび弱毒生日本脳炎(JE)ワクチンまたは不活化細胞培養由来JEワクチンのいずれかであるJEワクチンを必要とされる患者に共投与することを含む日本脳炎に対する保護免疫応答を誘導する方法において使用されるMMRワクチン。 前記患者が、12から36ヵ月齢である、請求項1に記載のMMRワクチン。 前記患者が、12から18ヵ月齢である、請求項2に記載のMMRワクチン。 前記JEワクチンが、不活化細胞培養由来JEワクチンである、請求項1〜3のいずれか一項に記載のMMRワクチン。 前記JEワクチンが、不活化Vero細胞培養由来JEワクチンである、請求項4に記載のMMRワクチン。 前記JEワクチンが、細胞培養物上で増殖され、不活化されたSA14−14−2JEウイルス株を含む、請求項4または5に記載のMMRワクチン。 前記JEワクチンが、弱毒生JEワクチンである、請求項1〜3のいずれか一項に記載のMMRワクチン。 前記弱毒生JEワクチンが、弱毒生SA14−14−2JEウイルス株を含む、請求項7に記載のMMRワクチン。 前記弱毒生JEワクチンが、キメラワクチンである、請求項7に記載のMMRワクチン。 前記弱毒生キメラJEワクチンが、prMおよび/またはEタンパク質をコードする配列を、JEウイルスのprMおよび/またはEタンパク質をコードする配列により置き換えることにより遺伝子骨格が改変された弱毒生非JEフラビウイルスであるキメラウイルスを含む、請求項9に記載のMMRワクチン。 前記JEウイルスが、弱毒化されている、請求項10に記載のMMRワクチン。 前記弱毒化JEウイルスが、SA14−14−2ウイルス株である、請求項11に記載のMMRワクチン。 前記弱毒生非JEフラビウイルスが、弱毒生黄熱病ウイルスである、請求項5〜7のいずれか一項に記載のMMRワクチン。 前記弱毒生黄熱病ウイルスが、YF−17Dウイルスである、請求項13に記載のMMRワクチン。 前記方法が、前記JEワクチンの初回用量および前記MMRワクチンの1用量を共投与することを含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載のMMRワクチン。 日本脳炎ワクチンおよびMMRワクチンを必要とされる患者に共投与することを含む麻疹、流行性耳下腺炎、風疹に対する保護免疫応答を誘導する方法において使用される、弱毒生日本脳炎(JE)ワクチンまたは不活化細胞培養由来JEワクチンのいずれかであるJEワクチン。 前記患者が、12から36ヵ月齢である、請求項16に記載のJEワクチン。 前記患者が、12から18ヵ月齢である、請求項17に記載のJEワクチン。 不活化細胞培養由来JEワクチンである、請求項16〜18のいずれか一項に記載のJEワクチン。 不活化Vero細胞培養由来JEワクチンである、請求項19に記載のJEワクチン。 細胞培養物上で増殖され、不活化されたSA14−14−2JEウイルス株を含む、請求項19または20に記載のJEワクチン。 弱毒生JEワクチンである、請求項16〜19のいずれか一項に記載のJEワクチン。 弱毒生SA14−14−2JEウイルス株を含む、請求項22に記載のJEワクチン。 キメラワクチンである、請求項22に記載のJEワクチン。 prMおよび/またはEタンパク質をコードする配列を、JEウイルスのprMおよび/またはEタンパク質をコードする配列により置き換えることにより遺伝子骨格が改変された弱毒生非JEフラビウイルスであるキメラウイルスを含む、請求項24に記載のJEワクチン。 前記JEウイルスが、弱毒化されている、請求項25に記載のJEワクチン。 前記弱毒化JEウイルスが、SA14−14−2ウイルス株である、請求項26に記載のJEワクチン。 前記弱毒生非JEフラビウイルスが、弱毒生黄熱病ウイルスである、請求項25〜27のいずれか一項に記載のJEワクチン。 前記弱毒生黄熱病ウイルスが、YF−17Dウイルスである、請求項28に記載のJEワクチン。 前記方法が、前記JEワクチンの初回用量および前記MMRワクチンの1用量を共投与することを含む、請求項16〜29のいずれか一項に記載のJEワクチン。 前記MMRワクチンが、弱毒生水痘帯状疱疹ウイルスを含む、請求項16〜30のいずれか一項に記載のJEワクチン。 弱毒生水痘帯状疱疹ウイルスをさらに含む、請求項1〜15のいずれか一項に記載のMMRワクチン。 本発明は、MMRワクチンおよび弱毒生または不活化細胞培養由来日本脳炎(JE)ワクチンを必要とされる患者に共投与することを含むJE、麻疹、流行性耳下腺炎および風疹に対してワクチン接種する方法に関する。


ページのトップへ戻る

生命科学データベース横断検索へ戻る