タイトル: | 公表特許公報(A)_抗原結合および多価FCガンマ受容体結合活性を有する分子 |
出願番号: | 2015527366 |
年次: | 2015 |
IPC分類: | C07K 19/00,A61K 39/395,A61P 37/06,A61P 31/00,A61P 35/00,A61P 29/00,A61P 7/04,A61P 21/00,A61P 27/02,A61P 19/02,A61P 17/04,A61P 9/10,A61P 3/10,A61P 9/00,A61P 1/04,A61P 31/12,A61P 31/06,A61P 31/04,A61K 45/00,C07K 16/00,C07K 16/28,C12N 15/09 |
オルセン,ヘンリック ブロック,デーヴィッド JP 2015527366 公表特許公報(A) 20150917 2015528591 20130820 抗原結合および多価FCガンマ受容体結合活性を有する分子 グリックニック インコーポレイテッド 510089111 稲葉 良幸 100079108 大貫 敏史 100109346 江口 昭彦 100117189 内藤 和彦 100134120 オルセン,ヘンリック ブロック,デーヴィッド US 61/691,057 20120820 US 61/785,144 20130314 C07K 19/00 20060101AFI20150821BHJP A61K 39/395 20060101ALI20150821BHJP A61P 37/06 20060101ALI20150821BHJP A61P 31/00 20060101ALI20150821BHJP A61P 35/00 20060101ALI20150821BHJP A61P 29/00 20060101ALI20150821BHJP A61P 7/04 20060101ALI20150821BHJP A61P 21/00 20060101ALI20150821BHJP A61P 27/02 20060101ALI20150821BHJP A61P 19/02 20060101ALI20150821BHJP A61P 17/04 20060101ALI20150821BHJP A61P 9/10 20060101ALI20150821BHJP A61P 3/10 20060101ALI20150821BHJP A61P 9/00 20060101ALI20150821BHJP A61P 1/04 20060101ALI20150821BHJP A61P 31/12 20060101ALI20150821BHJP A61P 31/06 20060101ALI20150821BHJP A61P 31/04 20060101ALI20150821BHJP A61K 45/00 20060101ALI20150821BHJP C07K 16/00 20060101ALI20150821BHJP C07K 16/28 20060101ALI20150821BHJP C12N 15/09 20060101ALN20150821BHJP JPC07K19/00A61K39/395 YA61P37/06A61P31/00A61P35/00A61P29/00A61P7/04A61P21/00A61P27/02A61P19/02A61P29/00 101A61P17/04A61P9/10A61P3/10A61P9/00A61P1/04A61P31/12A61P31/06A61P31/04A61K45/00C07K16/00C07K16/28C12N15/00 A AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ US2013055800 20130820 WO2014031646 20140227 89 20150416 4B024 4C084 4C085 4H045 4B024AA01 4B024BA80 4B024CA04 4B024DA02 4B024EA04 4C084AA19 4C084MA52 4C084MA56 4C084MA59 4C084MA63 4C084MA65 4C084MA66 4C084NA14 4C084ZA01 4C084ZA33 4C084ZA36 4C084ZA45 4C084ZA53 4C084ZA68 4C084ZA89 4C084ZA94 4C084ZA96 4C084ZB08 4C084ZB11 4C084ZB15 4C084ZB26 4C084ZB32 4C084ZB33 4C084ZB35 4C084ZC35 4C085AA34 4C085BB36 4C085BB41 4C085BB42 4C085CC08 4C085DD62 4C085EE03 4H045BA41 4H045DA75 4H045EA20 4H045FA74 4H045GA26[関連出願の相互参照] 本願は、2012年8月20日に出願された米国仮出願第61/691,057号、および2013年3月14日に出願された米国仮出願第61/785,144号に対して優先権を主張し、これらの内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。[電子的に提出されたテキストファイルの説明] 本明細書と共に電子的に提出されたテキストファイルの内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる:配列表のコンピュータ可読形式のコピー(ファイル名:GLIK_009_01US_310975_2048_SeqList_ST25.txt、記録日付:2013年3月12日、ファイルサイズは329キロバイト)。 本発明は、概して、免疫学、自己免疫、炎症、感染症、腫瘍免疫学の分野に関する。より具体的には、本発明は、免疫グロブリンFcドメインおよびFabドメインを含む生物学的に活性な生物摸倣分子、そのような生物摸倣物を含む組成物、ならびにそのような生物摸倣物を作製し、使用する方法に関する。 モノクローナル抗体(mAb)療法は、医薬上重要かつ成長している分野である。30を超えるモノクローナル抗体が、種々の免疫学的疾患、感染症、および癌に関して、米国また欧州のいずれかにおいて承認されており、さらに数百が調査中である。しかしながら、モノクローナル抗体療法の開発における共通の問題は、FabおよびFcR結合にもかかわらず、十分な有効性がないことである。有効性を達成するために高用量が必要とされることが多いため、有害な副作用が、一般的に、治療用抗体と関連している。さらに、腫瘍および他の標的抗原の低いまたは変化した発現、ならびに抗体の標的または抗体結合の下流作用に影響を与える遺伝的変異は、抗体療法を無効にする可能性がある。一例として、モノクローナル抗体トラスツズマブは、HER2/neuの乳癌抗原に対して特異的に指向され、商品名Herceptin(登録商標)として市販されているmAbであり、乳癌の治療のために米国食品医薬品局によって承認されている。トラスツズマブは、HER2/neuが高度に発現される患者において有効であり得るが、乳癌患者の約90%は、HER2/neuを高度に発現すると分類されない腫瘍を有する。別の例として、表皮成長因子受容体(EGFR)に対して特異的に指向され、商品名Erbitux(登録商標)として市販されているmAbであるセツキシマブは、結腸癌の治療のために米国食品医薬品局によって承認されている。セツキシマブは、EGFRを遮断し、下流KRASタンパク質依存性腫瘍増殖経路を抑止する。臨床的観点から、セツキシマブは、腫瘍が野生型(WT)KRASを有する患者における全体的な応答速度ならびに無増悪生存期間を改善することができる。残念なことに、30〜60%の結腸癌患者は、コドン12または13KRAS変異を有する腫瘍を有し、最近の臨床試験は、変異したKRASを有する患者がセツキシマブによる治療から恩恵を受けないことを示唆している(Allegra et.al.,Journal of Clinical Oncology,2009 Apr 20;27(12):2091−6に要約されている)。したがって、癌の治療において、ならびに自己免疫障害および炎症性疾患の治療において、新たな抗体様に基づく治療が必要とされている。 抗体による免疫細胞上、特にナチュラルキラー(NK)細胞上のFc受容体、特にFcγRIIIa等の低親和性受容体の会合および凝集は、抗体依存性細胞毒性(ADCC)として知られるプロセスにおいて、標的腫瘍または細胞の活性化、脱顆粒、および溶解をもたらす。免疫系の標的とされる腫瘍細胞および他の細胞は、細胞毒性につながる、抗体が補体に結合する補体依存性細胞毒性(CDC)を通して、またはNK細胞もしくは補体の不在下で、抗体の抗原への直接結合によって生じる直接細胞毒性(DC)を通して、あるいはアポトーシスの誘導または細胞成長もしくはプロセスの干渉等の他の機構によっても死滅させることができる。ADCC、CDC、DC、および腫瘍細胞または他の細胞を死滅させる他の機構を増大させる手段を特定し、それによってmAb療法の有効性を増加させることが、現在当該技術分野において必要である。特に、細胞死滅のための補体依存性経路が完全に機能する場合、CDCは、癌細胞および他の標的細胞を死滅させるための有効な方法であり得る。しかしながら、多くの細胞は、細胞膜修復機構、および補体経路を阻害するCD59等の調節タンパク質によりCDCに耐性である。例えば、B細胞リンパ腫および白血病細胞上のCD20の高い発現レベルにもかかわらず、B細胞悪性腫瘍を有する多くの患者は、少なくとも部分的に補体阻害の機構により、抗CD20モノクローナル抗体であるリツキシマブによる治療に応答しないか、または耐性になる(Harjunpaa et al.,Scand.J.Immunol,2000 51;634−641)。したがって、CDCを増大させることができる分子が特に必要である。 本発明は、免疫グロブリンFcドメイン、Fabドメイン、および多量体化ドメインを含む生物学的に活性な生物摸倣分子、そのような生物摸倣物を含む組成物、ならびにそのような生物摸倣物を作製し、使用する方法に関する。これらの生物模倣物は、モノクローナル抗体が使用されるか、または既に臨床使用中であり得る癌、炎症、自己免疫、および感染症の状態を治療するための幅広い用途を有する。本発明の生物模倣物は、Fabが本発明の生物模倣物に含まれるFabと同一であるmAbと比較して、より強力な抗体媒介細胞毒性、補体媒介細胞毒性、および補体c1q結合であるという利点を有する。本発明の生物摸倣物はまた、Fabが同じ抗原に対して特異的であるmAbと比較して、より強力な補体依存性細胞毒性および直接細胞毒性であるという利点も有する。 国際公開第WO2008/151088号は、好ましくは、ストラドマー(stradomer)との関連で、癌、自己免疫疾患、および他の炎症状態、ならびに感染症を含む病的状態を治療するために1つ以上のFabドメインが結合される、2つ以上のFcドメインを含む生物摸倣分子の使用を開示する。国際公開第WO2008/151088号は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。国際公開第WO2008/151088号に開示されるFabを含む分子は、「ストラドボディ(stradobody)」と称され、モノクローナル抗体のFab部分の抗原結合性質、およびストラドマーのFc受容体結合性質を保有する。したがって、これらのストラドボディは、エフェクター細胞上の複数のFcγ受容体を同時に結合、架橋、および活性化し、Fc変異誘発、脱フコシル化、または個々のmAbと個々のFcγ受容体との間の親和性を改善する他の方法を介して最適化される場合でも、個々のFcγ受容体に結合する個々のmAbまたは免疫グロブリンFc骨格によって達成することができない結合力を引き起こす。エフェクター細胞上のFcγ受容体の多価結合は、低エピトープ発現の環境において特に重要である。低エピトープ発現は、Fcの十分な密度、つまり、エフェクター細胞上の低親和性Fcγ受容体の下流活性化を引き起こすためにエフェクター細胞上に十分に近接するFcγ受容体結合事象をもたらすには分離し過ぎているmAbFab結合事象につながる。しかしながら、本明細書に開示される、FabおよびFcドメインに加えて1つ以上の多量体化ドメインを含むことにより、ストラドボディのFcγR結合活性を増強し、結合力の解離遅延特性、ならびに抗体依存性細胞毒性(ADCC)、補体媒介細胞毒性(CDC)直接細胞毒性(DC)、強い補体c1q結合、および/または他の細胞毒性機構をもたらす。特に、多量体化ドメインは、2つのFcドメイン間、または本明細書に開示されるストラドボディのFc領域のカルボキシ末端に位置する。意外にも、2つの特定の多量体化ドメインであるイソロイシンジッパーおよびIgG2ヒンジを含むストラドボディは、特に強い多量体化、標的細胞に対する高い細胞毒性、および高c1q結合をもたらした。 Nagashimaら(Journal of Bioscience and Bioengineering111(4):391−6(2011)およびMolecular Immunology45(10):2752−63(2008))は、国際公開第WO2008/151088号によって先駆けて着手された、それらが由来する、即ち、同一のFab領域を含む親モノクローナル抗体に対して増強されたADCCをもたらしたFcドメインのタンデム反復を有する連続ストラドボディを説明した。しかしながら、本発明のストラドボディは、多量体化ドメイン(複数可)により、FcγRを同時に結合することができるFcドメインの数を同時に増強し、最終的に、Nagashimaおよび別の箇所に記載されるものなどの非多量体化化合物と比較した場合、はるかに優れた結合および細胞毒性につながるストラドボディホモ二量体の多量体化につながる。 一態様では、本発明は、Fabドメイン、1つ以上のFcドメイン、および1つ以上の多量体化ドメインを含むストラドボディに関する。さらなる実施形態では、1つ以上の多量体化ドメインは、前記ストラドボディを多量体化することができる。一実施形態では、1つ以上の多量体化ドメインのうちの少なくとも1つは、2つ以上のFcドメインを分離する。別の実施形態では、1つ以上の多量体化ドメインのうちの少なくとも1つは、Fc領域のカルボキシ末端に位置する。好ましい実施形態では、1つ以上のFcドメインは、IgG1 Fcドメインである。 一実施形態では、本発明は、Fabドメイン、1つ以上のFcドメイン、および1つ以上の多量体化ドメインを含むストラドボディに関し、1つ以上の多量体化ドメインは、前記ストラドボディを多量体化することができる。別の実施形態では、多量体化ドメインは、イソロイシンジッパー、IgG2ヒンジ、およびGPP反復からなる群から独立して選択される。別の実施形態では、ストラドボディは、2つの多量体化ドメインを含む。さらなる実施形態では、2つの多量体化ドメインは、イソロイシンジッパー、IgG2ヒンジ、およびGPP反復からなる群から独立して選択される。尚さらなる実施形態では、2つの多量体化ドメインは、イソロイシンジッパーおよびIgG2ヒンジである。尚さらなる実施形態では、2つの多量体化ドメインは、両方ともIgG2ヒンジである。別の実施形態では、2つの多量体化ドメインは、両方ともイソロイシンジッパーである。別の実施形態では、ストラドボディは、3つの多量体化ドメインを含む。尚別の実施形態では、ストラドボディは、4つ以上の多量体化ドメインを含む。 一実施形態では、本発明は、Fabドメイン、1つ以上のFcドメイン、および1つ以上の多量体化ドメインを含むストラドボディに関し、1つ以上の多量体化ドメインは、前記ストラドボディを多量体化することができ、1つ以上の多量体化ドメインのうちの少なくとも1つは、イソロイシンジッパーである。さらなる実施形態では、少なくとも1つのイソロイシンジッパーは、配列番号32により、ストラドボディを多量体化することができる。別の実施形態では、1つ以上の多量体化ドメインのうちの少なくとも1つは、IgG2ヒンジドメインである。さらなる実施形態では、少なくとも1つのIgG2ヒンジドメインは、配列番号3により、ストラドボディを多量体化することができる。別の実施形態では、1つ以上の多量体化ドメインのうちの少なくとも1つは、GPPドメインである。さらなる実施形態では、少なくとも1つのGPPドメインは、配列番号26によるアミノ酸配列を含み、ストラドボディを多量体化することができる。 一実施形態では、本発明は、Fabドメイン、1つ以上のFcドメイン、および1つ以上の多量体化ドメインを含むストラドボディに関し、1つ以上の多量体化ドメインは、前記ストラドボディを多量体化することができる。さらなる実施形態では、少なくとも1つのFcドメインは、IgG1 Fcドメインであり、少なくとも1つのFcドメインは、IgG1 CH2およびIgG1 CH3を含む。さらなる実施形態では、Fcドメインは、IgG1ヒンジ、IgG1 CH2、およびIgG1 CH3を含む。別の実施形態では、ストラドボディは、2つ以上のFcドメインを含む。さらなる実施形態では、2つ以上のFcドメインの各々は、IgG1 Fcドメインである。さらなる実施形態では、2つ以上のFcドメインの各々は、IgG3 Fcドメインである。さらなる実施形態では、2つ以上のFcドメインの各々は、IgG2 Fcドメインである。さらなる実施形態では、2つ以上のFcドメインの各々は、IgG4 Fcドメインである。さらなる実施形態では、2つ以上のFcドメインは、IgG1 Fcドメイン、およびIgG2 Fcドメイン、IgG3 FcドメインまたはIgG4 Fcドメインから構成される。 一実施形態では、本発明は、ストラドボディに関し、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、第1のFcドメイン、第1の多量体化ドメイン、第2の多量体化ドメイン、および第2のFcドメインを含む。さらなる実施形態では、Fcドメインのうちの少なくとも1つは、IgG1 Fcドメインである。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、第1のFcドメイン、IgG2ヒンジ、イソロイシンジッパー、および第2のFcドメインを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、第1のFcドメイン、イソロイシンジッパー、IgG2ヒンジ、および第2のFcドメインを含む。特に好ましい実施形態の1つでは、第1のFcドメイン、イソロイシンジッパー、IgG2ヒンジ、および第2のFcドメインは一緒に、配列番号69によるアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、第1のFcドメイン、IgG2ヒンジ、第2のIgG2ヒンジ、および第2のFcを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、第1のFcドメイン、イソロイシンジッパー、第2のイソロイシンジッパー、および第2のFcドメインを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、第1のFcドメイン、イソロイシンジッパー、および第2のFcドメインを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、第1のFcドメイン、IgG2ヒンジ、および第2のFcドメインを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、第1のFcドメイン、G4Sドメイン、IgG2ヒンジ、および第2のFcドメインを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、第1のFcドメイン、IgG2ヒンジ、G4Sドメイン、第2のFcドメインを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、第1のFcドメイン、G4Sドメイン、イソロイシンジッパー、第2のFcドメインを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、第1のFcドメイン、イソロイシンジッパー、G4Sドメイン、および第2のFcドメインを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、第1のFcドメイン、GPPドメイン、および第2のFcドメインを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、第1のFcドメイン、GPPドメイン、IgG2ヒンジ、および第2のFcドメインを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、第1のFcドメイン、IgG2ヒンジ、GPPドメイン、および第2のFcドメインを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、第1のFcドメイン、GPPドメイン、イソロイシンジッパー、および第2のFcドメインを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、第1のFcドメイン、イソロイシンジッパー、GPPドメイン、および第2のFcドメインを含む。当業者は、本明細書に記載される多量体化ドメインの代わりに他の多量体化ドメインが使用され得ることを認識するだろう。 さらなる実施形態では、第1および第2のFcドメインは、IgG1 Fcドメインである。別の実施形態では、少なくとも1つのIgG1 Fcドメインは、IgG1 CH2およびIgG1 CH3を含む。さらなる実施形態では、IgG1 Fcドメインは、IgG1ヒンジをさらに含む。 一実施形態では、本発明は、多量体化ストラドボディを含む組成物に関し、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、第1のFcドメイン、第1の多量体化ドメイン、第2の多量体化ドメイン、および第2のFcドメインを含む。 一実施形態では、本発明は、ストラドボディに関し、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、単一のFcドメイン、第1の多量体化ドメイン、および第2の多量体化ドメインを含む。さらなる実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、単一のFcドメイン、イソロイシンジッパー、およびIgG2ヒンジを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、Fcドメイン、IgG2ヒンジ、およびイソロイシンジッパーを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、Fcドメイン、およびIgG2ヒンジを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、Fcドメイン、IgG2ヒンジ、および第2のIgG2ヒンジを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、Fcドメイン、およびイソロイシンジッパーを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、Fcドメイン、イソロイシンジッパー、および第2のイソロイシンジッパーを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、Fcドメイン、G4Sドメイン、およびIgG2ヒンジを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、Fcドメイン、IgG2ヒンジ、およびG4Sドメインを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、Fcドメイン、G4Sドメイン、およびイソロイシンジッパーを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、Fcドメイン、イソロイシンジッパー、およびG4Sドメインを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、Fcドメイン、ドメイン連結部、およびIgG2ヒンジを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、Fcドメイン、ドメイン連結部、およびイソロイシンジッパーを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、Fcドメイン、IgG2ヒンジ、およびドメイン連結部を含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、Fcドメイン、イソロイシンジッパー、およびドメイン連結部を含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、Fcドメイン、およびGPPドメインを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、Fcドメイン、GPPドメイン、およびIgG2ヒンジを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、Fcドメイン、IgG2ヒンジ、およびGPPドメインを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、Fcドメイン、GPPドメイン、およびイソロイシンジッパーを含む。別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、Fcドメイン、イソロイシンジッパー、およびGPPドメインを含む。当業者は、本明細書に記載される多量体化ドメインの代わりに他の多量体化ドメインが使用され得ることを認識するだろう。 さらなる実施形態では、Fcドメインは、IgG1 Fcドメインである。さらなる実施形態では、IgG1 Fcドメインは、IgG1 CH2およびIgG1 CH3を含む。尚さらなる実施形態では、IgG1 Fcドメインは、IgG1ヒンジをさらに含む。 一実施形態では、本発明は、多量体化ストラドボディを含む組成物に関し、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、Fcドメイン、第1の多量体化ドメイン、および第2の多量体化ドメインを含む。 別の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、2つ以上のFcドメイン、および1つ以上の多量体化ドメインを含む。さらなる実施形態では、Fcドメインは、IgG1 Fcドメインである。 一実施形態では、本発明は、ストラドボディに関し、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、第1のFcドメイン、1つ以上の多量体化ドメイン、および第2のFcドメインを含む。別の実施形態では、本発明は、ストラドボディに関し、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、第1のFcドメイン、および1つ以上の多量体化ドメインを含む。さらなる実施形態では、ストラドボディは、Fc領域のC末端に1つ以上の多量体化ドメインをさらに含む。さらなる実施形態では、Fcドメインのうちの1つ以上は、IgG1 Fcドメインである。 一実施形態では、本発明は、Fabドメイン、1つ以上のFcドメイン、および1つ以上の多量体化ドメインを含むストラドボディに関し、1つ以上の多量体化ドメインは、前記ストラドボディを多量体化することができ、Fabドメインは、EGFRに特異的である。一実施形態では、Fabドメインのアミノ酸配列は、配列番号31に少なくとも80%相同である。さらなる実施形態では、Fabドメインのアミノ酸配列は、配列番号31に少なくとも90%相同である。尚さらなる実施形態では、Fabドメインのアミノ酸配列は、配列番号31に少なくとも95%相同である。またさらなる実施形態では、Fabドメインのアミノ酸配列は、配列番号31に少なくとも99%相同である。またさらなる実施形態では、Fabドメインのアミノ酸配列は、配列番号31である。いくつかの実施形態では、1つ以上のFcドメインは、IgG1 Fcドメインである。 一実施形態では、本発明は、ストラドボディに関し、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号33に少なくとも80%相同である。さらなる実施形態では、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号33に少なくとも85%相同である。尚さらなる実施形態では、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号33に少なくとも90%相同である。またさらなる実施形態では、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号33に少なくとも95%相同である。またさらなる実施形態では、アミノ酸配列は、配列番号33に少なくとも99%相同である。またさらなる実施形態では、アミノ酸配列は、配列番号33である。 一実施形態では、本発明は、ストラドボディに関し、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号70に少なくとも80%相同である。さらなる実施形態では、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号70に少なくとも85%相同である。尚さらなる実施形態では、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号70に少なくとも90%相同である。またさらなる実施形態では、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号70に少なくとも95%相同である。またさらなる実施形態では、アミノ酸配列は、配列番号70に少なくとも99%相同である。またさらなる実施形態では、アミノ酸配列は、配列番号70である。 別の実施形態では、本発明は、Fabドメイン、1つ以上のFcドメイン、および1つ以上の多量体化ドメインを含むストラドボディに関し、1つ以上の多量体化ドメインは、前記ストラドボディを多量体化することができ、Fabドメインは、HER2/neu抗原に特異的である。一実施形態では、Fabドメインのアミノ酸配列は、配列番号34に少なくとも80%相同である。さらなる実施形態では、Fabドメインのアミノ酸配列は、配列番号34に少なくとも90%相同である。尚さらなる実施形態では、Fabドメインのアミノ酸配列は、配列番号34に少なくとも95%相同である。またさらなる実施形態では、Fabドメインのアミノ酸配列は、配列番号34に少なくとも99%相同である。またさらなる実施形態では、Fabドメインのアミノ酸配列は、配列番号34である。いくつかの実施形態では、1つ以上のFcドメインは、IgG1 Fcドメインである。 一実施形態では、本発明は、ストラドボディに関し、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号35に少なくとも80%相同である。さらなる実施形態では、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号35に少なくとも85%相同である。尚さらなる実施形態では、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号35に少なくとも90%相同である。またさらなる実施形態では、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号35に少なくとも95%相同である。またさらなる実施形態では、アミノ酸配列は、配列番号35に少なくとも99%相同である。またさらなる実施形態では、アミノ酸配列は、配列番号35である。当業者は、ストラドボディ、特に多量体化ストラドボディが任意の腫瘍抗原に対して指向されるFabを用いて容易に産生され得ることを理解するだろう。 一実施形態では、本発明は、ストラドボディに関し、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号91に少なくとも80%相同である。さらなる実施形態では、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号91に少なくとも85%相同である。尚さらなる実施形態では、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号91に少なくとも90%相同である。またさらなる実施形態では、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号91に少なくとも95%相同である。またさらなる実施形態では、アミノ酸配列は、配列番号91に少なくとも99%相同である。またさらなる実施形態では、アミノ酸配列は、配列番号91である。 別の実施形態では、本発明は、Fabドメイン、1つ以上のFcドメイン、および1つ以上の多量体化ドメインを含むストラドボディに関し、1つ以上の多量体化ドメインは、前記ストラドボディを多量体化することができ、Fabドメインは、CD20に特異的である。一実施形態では、Fabドメインのアミノ酸配列は、配列番号36に少なくとも80%相同である。さらなる実施形態では、Fabドメインのアミノ酸配列は、配列番号36に少なくとも90%相同である。尚さらなる実施形態では、Fabドメインのアミノ酸配列は、配列番号36に少なくとも95%相同である。またさらなる実施形態では、Fabドメインのアミノ酸配列は、配列番号36に少なくとも99%相同である。またさらなる実施形態では、Fabドメインのアミノ酸配列は、配列番号36である。いくつかの実施形態では、1つ以上のFcドメインは、IgG1 Fcドメインである。 一実施形態では、本発明は、ストラドボディに関し、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号37に少なくとも80%相同である。さらなる実施形態では、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号37に少なくとも85%相同である。尚さらなる実施形態では、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号37に少なくとも90%相同である。またさらなる実施形態では、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号37に少なくとも95%相同である。またさらなる実施形態では、アミノ酸配列は、配列番号37に少なくとも99%相同である。またさらなる実施形態では、アミノ酸配列は、配列番号37である。 一実施形態では、本発明は、ストラドボディに関し、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号76に少なくとも80%相同である。さらなる実施形態では、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号76に少なくとも85%相同である。尚さらなる実施形態では、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号76に少なくとも90%相同である。またさらなる実施形態では、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号76に少なくとも95%相同である。またさらなる実施形態では、アミノ酸配列は、配列番号76に少なくとも99%相同である。またさらなる実施形態では、アミノ酸配列は、配列番号76である。 一実施形態では、本発明は、Fabドメイン、1つ以上のFcドメイン、および1つ以上の多量体化ドメインを含むストラドボディに関し、1つ以上の多量体化ドメインは、前記ストラドボディを多量体化することができ、Fabドメインは、TNFスーパーファミリーメンバーに特異的である。TNFスーパーファミリーのメンバーとしては、これらに限定されないが、TNF、TNF−α、TNF−β、リンホトキシン(LT)、リンホトキシンβ(LTβ)、OX40リガンド、CD40リガンド、CD95/Fasリガンド、CD27リガンド(CD70)、CD30リガンド、CD137/4−1BBリガンド、TRAIL、TRANCE/RANKL、TWEAK/アポ−3、APRIL、BAFF/Blys、LIGHT、TL1A/VEGI、GITRリガンド、EDA−A1、およびEDA−A2が挙げられる。一実施形態では、ストラドボディは、TNFに特異的であるFabドメインを含む(即ち、抗TNFストラドボディ、例えば、ストラドボディGB7542)。別の実施形態では、ストラドボディは、Blysに特異的であるFabドメインを含む(即ち、抗Blysストラドボディ)。別の実施形態では、ストラドボディは、TRAILに特異的であるFabドメインを含む(即ち、抗TRAILストラドボディ)。別の実施形態では、ストラドボディは、OX40Lに特異的であるFabドメインを含む(即ち、抗OX40Lストラドボディ)。別の実施形態では、ストラドボディは、4−1BBに特異的であるFabドメインを含む(即ち、抗4−1BBストラドボディ)。別の実施形態では、ストラドボディは、APRILに特異的であるFabドメインを含む(即ち、抗APRILストラドボディ)。別の実施形態では、ストラドボディは、TRANCEに特異的であるFabドメインを含む(即ち、抗TRANCEストラドボディ)。別の実施形態では、ストラドボディは、LTβに特異的であるFabドメインを含み(即ち、抗LTβストラドボディ)、別の実施形態では、ストラドボディは、CD40Lに特異的であるFabドメインを含む(即ち、抗CD40Lストラドボディ)。当業者は、ストラドボディ、特に多量体化ストラドボディが任意の免疫細胞表面受容体に対して指向されるFabを用いて容易に産生され得ることを理解するだろう。 別の実施形態では、本発明は、Fabドメイン、1つ以上のFcドメイン、および1つ以上の多量体化ドメインを含むストラドボディに関し、1つ以上の多量体化ドメインは、前記ストラドボディを多量体化することができ、Fabドメインは、TNFに特異的である。一実施形態では、Fabドメインのアミノ酸配列は、配列番号67に少なくとも80%相同である。さらなる実施形態では、Fabドメインのアミノ酸配列は、配列番号67に少なくとも90%相同である。尚さらなる実施形態では、Fabドメインのアミノ酸配列は、配列番号67に少なくとも95%相同である。またさらなる実施形態では、Fabドメインのアミノ酸配列は、配列番号67に少なくとも99%相同である。またさらなる実施形態では、Fabドメインのアミノ酸配列は、配列番号67である。いくつかの実施形態では、1つ以上のFcドメインは、IgG1 Fcドメインである。 一実施形態では、本発明は、ストラドボディに関し、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号66に少なくとも80%相同である。さらなる実施形態では、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号66に少なくとも85%相同である。尚さらなる実施形態では、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号66に少なくとも90%相同である。またさらなる実施形態では、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号66に少なくとも95%相同である。またさらなる実施形態では、アミノ酸配列は、配列番号66に少なくとも99%相同である。またさらなる実施形態では、アミノ酸配列は、配列番号66である。当業者は、ストラドボディ、特に多量体化ストラドボディが任意のサイトカインまたは可溶性受容体に対して指向されるFabを用いて容易に産生され得ることを理解するだろう。 一実施形態では、本発明は、ストラドボディに関し、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号87に少なくとも80%相同である。さらなる実施形態では、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号87に少なくとも85%相同である。尚さらなる実施形態では、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号87に少なくとも90%相同である。またさらなる実施形態では、ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号87に少なくとも95%相同である。またさらなる実施形態では、アミノ酸配列は、配列番号87に少なくとも99%相同である。またさらなる実施形態では、アミノ酸配列は、配列番号87である。 一実施形態では、本発明のストラドボディは、IFNγ、IFNα、IFNβ、IL−1、IL−2、IL−4、IL−5、IL−6、IL−8、IL−10、IL−12、IL−13、IL−15、IL−17、またはIL−23に特異的であるFabドメインを含む。一実施形態では、本発明のストラドボディは、サイトカインに特異的なFabドメインを含み、ストラドボディは、炎症または自己免疫疾患の治療または予防に有用である。例えば、一実施形態では、ストラドボディは、抗IL−2、抗IL−8、または抗IL−17ストラドボディである。当業者は、ストラドボディ、特に多量体化ストラドボディが任意のインターロイキンまたはインターフェロンに対して指向されるFabを用いて容易に産生され得ることを理解するだろう。 一実施形態では、本発明は、ストラドボディに関し、ストラドボディは、1つ以上の感染症抗原に対して指向されるFabを含む。当業者は、ストラドボディ、特に多量体化ストラドボディが任意の感染症抗原に対して指向されるFabを用いて容易に産生され得ることを理解するだろう。当業者は、ストラドボディ、特に多量体化ストラドボディが感染症の治療もしくは予防のための臨床使用に使用され得る、または既に臨床使用中であるモノクローナル抗体に由来するFabを用いて容易に産生され得ることをさらに理解するだろう。 例えば、多量体化ストラドボディは、ウイルスの中和、細菌もしくは細菌毒素の中和、ウイルスの宿主細胞への侵入の阻止、病原菌によって誘発される免疫阻害機構の阻止、病原菌によって誘発される免疫病原性応答の阻止、または感染症を治療もしくは予防する他の手段のために臨床使用に使用され得る、または既に臨床使用中であるモノクローナル抗体に由来するFabを用いて産生され得る。感染症の治療もしくは予防のために臨床使用中の、または臨床使用の開発中である例示的なモノクローナル抗体としては、これらに限定されないが、パリビズマブおよびモタビズマブ(これらの両方は、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)糖タンパク質Fに特異的である);イバリズマブ(ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の宿主細胞への侵入を阻止するための抗CD4抗体);プロ140およびCCR5mAb004(宿主細胞へのHIVの侵入を阻止するための抗CCR5抗体);F105(ウイルス侵入にも使用されるHIVの外被糖タンパク質gp120を中和するための抗gp120抗体);サイトメガロウイルス(CMV)外被糖タンパク質Hに特異的であるセビルマブ;バビツキシマブ(C型肝炎ウイルス(HCV)を中和するために使用される抗ホスファチジルセリン抗体);ニボルマブ(MDX1106/BMS936558/ONO−4538としても知られる)およびピジリズマブ(pidilizumab)(CT−011としても知られる)(これらの両方は、免疫細胞上の免疫阻害分子PD−1に特異的であり、HCV感染において免疫調節抗体として使用される);MBL−HCV1(HCV構造タンパク質E2に特異的なHCV中和抗体);フォラビルマブ(糖タンパク質Gに特異的な狂犬病ウイルス中和抗体);ETI−204(アンチム)、ラキシバクマブ、およびAVP 21D9(これらの各々が炭疽菌保護抗原に特異的な炭疽菌毒素中和抗体);ブドウ球菌および他の細菌感染、特に多剤耐性感染に有用であるSAR279356および他の抗ポリ−N−アセチルグルコサミン(PNAG)抗体;抗リポテイコ酸に特異的であり、ブドウ球菌感染の予防に使用されるパギバキシマブ;凝集因子Aに特異的であり、ブドウ球菌感染に有用でもあるテフィバズマブ(tefibazumab);ウルトキサズマブ(大腸菌感染のための抗志賀様毒素2B抗体);大腸菌STEC毒素Stx1およびStx2の中和のための2つのmAbであるcaStx1およびcaStx2のカクテルであるシガマブ(shigamabs);MK3415Aとして知られる2つの抗体のカクテルとして一緒に投与され得るアクトクスマブ(actoxumab)(抗クロストリジウム・ディフィシルエンテロトキシンA)およびベズロトクスマブ(bezlotoxumab)(抗C.ディフィシルエンテロトキシンB);パノバクマブ(緑膿菌感染に使用される抗LPS抗体);KB001(緑膿菌感染に使用される抗3型分泌系抗体);および18B7(クリプトコッカス(Cyptococcus)・ネオフォルマンス感染のための抗莢膜多糖抗体)が挙げられる。 一実施形態では、本発明は、Fabドメイン、1つ以上のFcドメイン、および1つ以上の多量体化ドメインを含むストラドボディに関し、1つ以上の多量体化ドメインは、前記ストラドボディを多量体化することができ、2つ以上のFcドメインは、FcγRに結合することができる。さらなる実施形態では、FcγRは、FcγRIIIaである。さらなる実施形態では、FcγRIIIaは、エフェクター細胞上にある。またさらなる実施形態では、FcγRIIIaは、NK細胞上にある。別の実施形態では、FcγRIIIaは、マクロファージ上にある。別の実施形態では、FcγRは、FcγRIIbである。さらなる実施形態では、FcγRIIbは、B細胞上にある。別の実施形態では、FcγRIIbは、樹状細胞上にある。 さらなる実施形態では、2つ以上のFcドメインのアミノ酸配列は、配列番号2に少なくとも80%相同である。さらなる実施形態では、2つ以上のFcドメインのアミノ酸配列は、配列番号2に少なくとも90%相同である。尚さらなる実施形態では、2つ以上のFcドメインのアミノ酸配列は、配列番号2に少なくとも95%相同である。またさらなる実施形態では、2つ以上のFcドメインのアミノ酸配列は、配列番号2に少なくとも99%相同である。またさらなる実施形態では、2つ以上のFcドメインのアミノ酸配列は、配列番号2である。 一態様では、本発明は、対象における免疫応答を調節する方法に関し、Fabドメイン、1つ以上のFcドメイン、および1つ以上の多量体化ドメインを含む有効量のストラドボディを対象に投与することを含み、1つ以上の多量体化ドメインは、前記ストラドボディを多量体化することができる。 一実施形態では、本発明は、炎症疾患もしくは自己免疫疾患、感染症、または癌の治療を必要とする対象にそれを行う方法に関し、Fabドメイン、1つ以上のFcドメイン、および1つ以上の多量体化ドメインを含む有効量のストラドボディを対象に投与することを含み、1つ以上の多量体化ドメインは、前記ストラドボディを多量体化することができる。さらなる実施形態では、対象は癌を有する。尚さらなる実施形態では、癌は、結腸直腸癌、頭頸部癌、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨原性肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫(lymphangioendotheliosarcoma)、滑膜腫、中皮腫、ユーイング肉腫、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、結腸癌、膵臓癌、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、扁平上皮癌、基底細胞癌、腺癌、汗腺癌、皮脂腺癌、乳頭状癌、乳頭状腺癌、嚢胞腺癌、髄様癌、気管支癌、腎細胞癌、肝癌、胆管癌、絨毛癌、セミノーマ、胎生期癌、ウィルムス腫瘍、子宮頸癌、精巣腫瘍、肺癌、小細胞肺癌、膀胱癌、上皮癌、神経膠腫、星状細胞腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣腫、松果体腫、血管芽腫、聴神経腫、乏突起膠腫、髄膜腫、黒色腫、神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫、白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫、ヴァルデンストレームマクログロブリン血症、骨髄異形成症、重鎖病、神経内分泌腫瘍、および神経鞘腫からなる群から選択される。 別の実施形態では、対象は、自己免疫疾患または炎症性疾患を有する。さらなる実施形態では、自己免疫疾患または炎症性疾患は、特発性血小板減少性紫斑病、同種免疫/自己免疫性血小板減少症、後天性免疫性血小板減少症、自己免疫好中球減少症、自己免疫性溶血性貧血、パルボウイルスB19関連赤血球形成不全、後天性抗第VIII因子自己免疫、後天性フォンビルブランド病、意義不明の多発性骨髄腫およびモノクローナル免疫グロブリン血症、アルツハイマー病、敗血症、再生不良性貧血、赤芽球癆、ダイアモンド・ブラックファン貧血、新生児溶血性疾患、免疫媒介好中球減少症、血小板輸血不応状態、 新生児の輸血後紫斑病、溶血性尿毒症症候群、全身性血管炎、血栓性血小板減少性紫斑病、エバンス症候群、ギラン・バレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー、異常タンパク性IgM脱髄性多発ニューロパチー、ランバート・イートン筋無力症候群、重症筋無力症、多巣性運動ニューロパチー、抗−/GMIに関連した下位運動神経症候群、脱髄、多発性硬化症、視神経炎、全身硬直症候群、抗Yo抗体を伴う傍腫瘍性小脳変性症、傍腫瘍性脳脊髄症、抗Hu抗体を伴う感覚性ニューロパチー、癲癇、脳炎、脊髄炎、ヒトT細胞リンパ球向性ウイルス1型に関連した脊髄症、自己免疫糖尿病性ニューロパチー、急性特発性自律神経障害ニューロパチー、川崎病、関節リウマチ、フェルティ症候群、ANCA陽性血管炎、自発性多発性筋炎、皮膚筋炎、抗リン脂質症候群、再発性自発性流産、全身性エリテマトーデス、若年性特発性関節炎、レイノー病、CREST症候群、ぶどう膜炎、中毒性表皮壊死融解症、壊疽、肉芽腫、自己免疫性皮膚水疱症(尋常性天疱瘡、水疱性類天疱瘡、および落葉状天疱瘡を含む)、白斑症、連鎖球菌毒素ショック症候群、強皮症、全身性硬化症(びまん性および限局型皮膚全身性硬化症を含む)、アトピー性皮膚炎(特にステロイド依存)、封入体筋炎、壊死性筋膜炎、炎症性筋疾患、筋炎、抗デコリン(BJ抗原)筋症、傍腫瘍性壊死性筋症、X連鎖性空胞性筋症、ペナシラミン誘導多発性筋炎、アテローム性動脈硬化症、冠動脈疾患、心筋症、悪性貧血、自己免疫性慢性活動性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、セリアック病、疱疹状皮膚炎、特発性肝硬変、反応性関節炎、クローン病、ウィップル病、潰瘍性大腸炎、硬化性胆管炎、移植片対宿主病、抗体媒介移植片拒絶反応、骨髄移植後拒絶反応、感染症後炎症、リンパ腫、白血病、異常増殖、喘息、抗β細胞抗体を伴う1型糖尿病、シェーグレン症候群、混合性結合組織病、アジソン病、フォークト・小柳・原田症候群、膜性増殖性糸球体腎炎、グッドパスチャー症候群、グレーブス病、橋本甲状腺炎、ウェゲナー肉芽腫症、顕微鏡的多発動脈炎(micropolyarterits)、チャーグ・ストラウス症候群、結節性多発動脈炎、および多臓器不全からなる群から選択される。 本発明はさらに、これらに限定されないが、細菌、菌類、寄生虫、およびウイルス因子によって引き起こされるものを含む感染症の治療に有効な方法および組成物を含む。そのような感染性因子の例としては、以下のものが含まれる:ブドウ球菌、連鎖球菌科、ナイセリア科(neisseriaaceae)、球菌、腸内細菌科、シュードモナス科、ビブリオ科、カンピロバクター、パスツレラ科、ボルデテラ、フランシセラ、ブルセラ、レジオネラ科、バクテロイデス科、クロストリジウム、コリネバクテリウム、プロピオニバクテリウム、グラム陽性桿菌、炭疽菌、放線菌、ノカルジア、マイコバクテリウム、トレポネーマ、ボレリア、レプトスピラ、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、リケッチア、クラミジア、他のグラム陽性桿菌、他のグラム陰性桿菌、全身性真菌症、他の日和見真菌症、原生動物、線虫、吸虫、条虫、アデノウイルス、ヘルペスウイルス(例えば、単純ヘルペスウイルスおよびエプスタイン・バーウイルス、および帯状疱疹ウイルスを含む)、ポックスウイルス、パポバウイルス、肝炎ウイルス、パピローマウイルス、オルトミクソウイルス(例えば、インフルエンザA、インフルエンザB、およびインフルエンザCを含む)、パラミクソウイルス、コロナウイルス、ピコルナウイルス、レオウイルス、トガウイルス、フラビウイルス、ブニヤウイルス、ラブドウイルス、呼吸器合胞体ウイルス、ヒト免疫不全ウイルスおよびレトロウイルス。例示的な感染症は、カンジダ症、カンジダ性敗血症、アスペルギルス症、連鎖球菌性肺炎、連鎖球菌性皮膚および口腔咽頭の状態、グラム陰性敗血症、結核、単核球症、インフルエンザ、呼吸器合胞体ウイルスに起因する呼吸器疾患、マラリア、住血吸虫症、およびトリパノソーマ症を含むが、これらに限定されない。 さらなる実施形態では、ストラドボディは、静脈内投与、皮下投与、経口投与、経鼻投与、腹腔内投与、舌下投与、口腔内投与、経皮投与、皮下もしくは真皮下移植によって、十二指腸内投与、または筋肉内投与される。一実施形態では、ストラドボディは、静脈内投与される。本発明のストラドボディの増強した有効性のため、いくつかの実施形態では、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、低用量で静脈内投与され得る。一実施形態では、ストラドボディは、約0.01mg/Kg〜1000mg/Kg IVの用量で静脈内投与される。さらなる実施形態では、ストラドボディは、約0.1mg/Kg〜約100mg/Kg IVで投与される。またさらなる実施形態では、ストラドボディは、約0.5mg/Kg〜約50mg/Kg IVで投与される。尚さらなる実施形態では、ストラドボディは、約1mg/Kg〜約25mg/Kg IVで投与される。尚さらなる実施形態では、ストラドボディは、約5mg/Kg〜約15mg/Kg IVで投与される。一実施形態では、ストラドボディは、皮下投与される。本発明のストラドボディの増強した有効性のため、いくつかの実施形態では、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、低用量で皮下投与され得る。一実施形態では、ストラドボディは、約0.01mg/Kg〜約1000mg/Kg SQの用量で皮下投与される。さらなる実施形態では、ストラドボディは、約0.2mg/Kg〜約150mg/Kg SQで投与される。またさらなる実施形態では、ストラドボディは、約0.5mg/Kg〜約80mg/Kg SQで投与される。尚さらなる実施形態では、ストラドボディは、約2mg/Kg〜約50mg/Kg SQで投与される。尚さらなる実施形態では、ストラドボディは、約5mg/Kg〜約30mg/Kg SQで投与される。尚さらなる実施形態では、ストラドボディは、モノクローナル抗体の前、それと同時に、またはその後に投与される。尚さらなる実施形態では、モノクローナル抗体の前、それと同時に、またはその後に投与されるストラドボディは、モノクローナル抗体と同じ抗原に対して指向されるFabを有する。尚さらなる実施形態では、モノクローナル抗体の前、それと同時に、またはその後に投与されるストラドボディは、モノクローナル抗体とは異なる抗原に対して指向されるFabを有する。 さらなる実施形態では、ストラドボディは、1つ以上の追加の医薬製剤および/または治療薬の投与前、投与中、または投与後に投与される。さらなる実施形態では、追加の薬学的に活性な薬剤は、ステロイド;モノクローナル抗体、融合タンパク質、または抗サイトカイン等の生物学的抗自己免疫薬;非生物学的抗自己免疫薬;免疫抑制剤;抗生物質;および抗ウイルス剤;サイトカイン;またはさもなければ免疫調節因子として作用することが可能な薬剤を含む。尚さらなる実施形態では、ステロイドは、プレドニゾン、プレドニゾロン、コルチゾン、デキサメタゾン、モメタゾン(mometesone)、テストステロン、エストロゲン、オキサンドロロン、フルチカゾン、ブデソニド、ベクラメタゾン、アルブテロール、またはレバルブテロールである。尚さらなる実施形態では、ストラドボディは、化学療法剤の投与前、投与中、または投与後に投与される。尚さらなる実施形態では、ストラドボディおよび追加の治療薬は、一緒に投与される場合、治療上の相乗効果を示す。一実施形態では、ストラドボディは、追加の治療薬の投与前に投与される。別の実施形態では、ストラドボディは、追加の治療薬の投与と同時に投与される。尚別の実施形態では、ストラドボディは、追加の治療薬の投与後に投与される。一実施形態では、ストラドボディは、危険信号の投与前に投与される。別の実施形態では、ストラドボディは、危険信号の投与と同時に投与される。尚別の実施形態では、ストラドボディは、危険信号の投与後に投与される。 別の実施形態では、ストラドボディは、種特異的またはキメラストラドボディ分子を用いて、ヒト、ヒト以外の霊長類(例えば、サル、ヒヒ、およびチンパンジー)、マウス、ラット、ウシ、ウマ、ネコ、イヌ、ブタ、ウサギ、ヤギ、シカ、ヒツジ、フェレット、スナネズミ、モルモット、ハムスター、コウモリ、鳥類(例えば、ニワトリ、シチメンチョウ、アヒル)、魚類、および爬虫類を治療するために投与される。さらに別の実施形態において、ヒトは、成人または子供である。尚別の実施形態では、ストラドボディは、自己免疫疾患を予防するために投与される。さらなる実施形態では、ストラドボディは、ペットおよび家畜において、ワクチン関連自己免疫状態を予防するために投与される。 一実施形態では、本発明は、ストラドボディに関し、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、増強した細胞死滅を示す。一実施形態では、増強した細胞死滅は、ADCCによって媒介される。さらなる実施形態では、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、少なくとも2倍高いADCCを示す。別の実施形態では、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、少なくとも5倍高いADCCを示す。別の実施形態では、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、少なくとも10倍高いADCCを示す。別の実施形態では、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、少なくとも20倍高いADCCを示す。別の実施形態では、増強した細胞死滅は、CDCによって媒介される。さらなる実施形態では、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、少なくとも2倍高いCDCを示す。別の実施形態では、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、少なくとも5倍高いCDCを示す。別の実施形態では、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、少なくとも10倍高いCDCを示す。別の実施形態では、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、少なくとも20倍高いCDCを示す。別の実施形態では、増強した細胞死滅は、DCによって媒介される。さらなる実施形態では、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、少なくとも2倍高いDCを示す。別の実施形態では、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、少なくとも5倍高いDCを示す。別の実施形態では、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、少なくとも10倍高いDCを示す。別の実施形態では、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、少なくとも20倍高いDCを示す。 一実施形態では、ストラドボディは、2つ以上の多量体化ドメインを含有し、1つの多量体化ドメインを含有するストラドボディと比較して、増強した細胞死滅を示す。一実施形態では、細胞死滅は、ADCCによって媒介される。さらなる実施形態では、2つ以上の多量体化ドメインを有するストラドボディは、1つの多量体化ドメインを含有するストラドボディと比較して、少なくとも2倍高いADCCを示す。別の実施形態では、2つ以上の多量体化ドメインを有するストラドボディは、1つの多量体化ドメインを含有するストラドボディと比較して、少なくとも5倍高いADCCを示す。別の実施形態では、2つ以上の多量体化ドメインを有するストラドボディは、1つの多量体化ドメインを含有するストラドボディと比較して、少なくとも10倍高いADCCを示す。別の実施形態では、2つ以上の多量体化ドメインを有するストラドボディは、1つの多量体化ドメインを含有するストラドボディと比較して、少なくとも20倍高いADCCを示す。別の実施形態では、増強した細胞死滅は、CDCによって媒介される。さらなる実施形態では、2つ以上の多量体化ドメインを有するストラドボディは、1つの多量体化ドメインを含有するストラドボディと比較して、少なくとも2倍高いCDCを示す。別の実施形態では、2つ以上の多量体化ドメインを有するストラドボディは、1つの多量体化ドメインを含有するストラドボディと比較して、少なくとも5倍高いCDCを示す。別の実施形態では、2つ以上の多量体化ドメインを有するストラドボディは、1つの多量体化ドメインを含有するストラドボディと比較して、少なくとも10倍高いCDCを示す。別の実施形態では、2つ以上の多量体化ドメインを有するストラドボディは、1つの多量体化ドメインを含有するストラドボディと比較して、少なくとも20倍高いCDCを示す。別の実施形態では、増強した細胞死滅は、DCによって媒介される。さらなる実施形態では、2つ以上の多量体化ドメインを有するストラドボディは、1つの多量体化ドメインを含有するストラドボディと比較して、少なくとも2倍高いDCを示す。別の実施形態では、2つ以上の多量体化ドメインを有するストラドボディは、1つの多量体化ドメインを含有するストラドボディと比較して、少なくとも5倍高いDCを示す。別の実施形態では、2つ以上の多量体化ドメインを有するストラドボディは、1つの多量体化ドメインを含有するストラドボディと比較して、少なくとも10倍高いDCを示す。別の実施形態では、2つ以上の多量体化ドメインを有するストラドボディは、1つの多量体化ドメインを含有するストラドボディと比較して、少なくとも20倍高いDCを示す。 別の実施形態では、本発明は、ストラドボディに関し、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、増強した細胞増殖の阻害を示す。一実施形態では、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、細胞増殖を少なくとも10%多く阻害する。別の実施形態では、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、細胞増殖を少なくとも20%多く阻害する。別の実施形態では、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、細胞増殖を少なくとも50%多く阻害する。別の実施形態では、本発明は、2つ以上の多量体化ドメインを含有するストラドボディに関し、1つの多量体化ドメインを含有するストラドボディと比較して、増強した細胞増殖の阻害を示す。一実施形態では、ストラドボディは、1つの多量体化ドメインを含有するストラドボディと比較して、細胞増殖を少なくとも10%多く阻害する。別の実施形態では、ストラドボディは、1つの多量体化ドメインを含有するストラドボディと比較して、細胞増殖を少なくとも20%多く阻害する。別の実施形態では、ストラドボディは、1つの多量体化ドメインを含有するストラドボディと比較して、細胞増殖を少なくとも50%多く阻害する。 一実施形態では、本発明は、ストラドボディに関し、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、増強した補体結合を示す。さらなる実施形態では、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、増強した補体結合を示す。一実施形態では、増強した補体結合は、C1qに結合する。一実施形態では、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、少なくとも2倍高い増強した補体結合を示す。別の実施形態では、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、少なくとも5倍高い増強した補体結合を示す。別の実施形態では、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、少なくとも10倍高い増強した補体結合を示す。別の実施形態では、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、少なくとも20倍高い増強した補体結合を示す。一実施形態では、増強した補体結合は、EC50値によって測定される。一実施形態では、補体結合のEC50値は、ストラドボディに関して、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、少なくとも5倍低い。別の実施形態では、補体結合のEC50値は、ストラドボディに関して、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、少なくとも10倍低い。さらなる実施形態では、補体結合のEC50値は、ストラドボディに関して、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、少なくとも20倍低い。一実施形態では、多量体化ストラドボディは、同じ抗原に特異的な非多量体化ストラドボディに対して、増加した補体結合を示す。別の実施形態では、多量体化ストラドボディは、補体結合に関して、同じ抗原に特異的な非多量体化ストラドボディに対して、低いEC50値を示す。さらなる実施形態では、多量体化ストラドボディのEC50値は、多量体化ストラドボディに関して、非多量体化ストラドボディと比較して、少なくとも2倍低い。さらなる実施形態では、多量体化ストラドボディのEC50値は、多量体化ストラドボディに関して、非多量体化ストラドボディと比較して、少なくとも5倍低い。 一実施形態では、ストラドボディによって示される補体結合のレベルは、Fabにより変動する。よって、一実施形態では、同一の多量体化ドメインおよび同一のFc領域を有するが、異なるFabを有する2つのストラドボディは、異なるレベルの補体結合を示す。一実施形態では、抗CD20Fabを有する多量体化ストラドボディは、抗CD20Fabとして同一の多量体化ドメインおよび同一のFc領域を有するが、抗TNFまたは抗HER2/neu Fabを有する多量体化ストラドボディと比較して、劇的に高い補体結合を示す。 一実施形態では、本発明は、多量体化ストラドボディを含む組成物に関する。さらなる実施形態では、組成物は、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10以上のストラドボディを含む。多量体化連続ストラドボディおよび多量体化C末端ストラドボディならびにストラドボディを構成する構成ブロックの概略図である。連続ストラドボディの一般的な構造の概略図である。示される多量体化または連結ドメインのうちの1つ以上を有する構築物を図示するいくつかの連続ストラドボディの構造の概略図である。連続ストラドボディ構築物の図解である。示される多量体化ドメインのうちの1つ以上を有する構築物を図示するいくつかの多量体化C末端ストラドボディの構造の概略図である。多量体化C末端ストラドボディ構築物の図解である。イソロイシンジッパーおよびIgG2ヒンジによって分離された2つのIgG1 Fcドメインを含む本発明の好ましいストラドボディの構造の概略図である。未改変抗体GB2500と比較した、示されるC末端多量体化ストラドボディの多量体の形成を示す非還元SDS−PAGEゲルである。未改変抗体GB2500と比較した、示される連続ストラドボディの多量体の形成を示す非還元SDS−PAGEゲルである。エフェクターに対する標的細胞比の範囲の標的細胞の死滅パーセントにより測定される、未改変HER2/neu抗体GB2500と比較した、示されるストラドボディのADCCを示す。ストラドボディ濃度の範囲の標的細胞の死滅パーセントにより測定される、未改変HER2/neu抗体GB2500と比較した、示されるストラドボディのADCC用量応答を示す。各示されるストラドボディまたは未改変抗体GB2500のFcγRIIIaへの結合およびそれからの解離を示す代表的なプラズモン共鳴(Biacore)データを示す。試験されたストラドボディの全てまたは未改変抗体GB2500のFcγRIIIa結合データを示す。示されるストラドボディのBiacore結合(RU)とADCC活性との間の相関関係を示す。ADCC活性は、各ストラドボディのGB2500に対する倍率差の平均として表される。Mono Qカラム上のイオン交換クロマトグラフィーによって構築されたストラドボディの精製結果を示す。列SBは、未分画ストラドボディである;溶出クロマトグラム上のピーク1、2、3(右側のパネル)は、非変性ゲルによって分析された(左側のパネル)。未改変抗体GB2500と比較した、示される連続ストラドボディの多量体の形成を示す非還元(上のパネル)および還元(下のパネル)SDS−PAGEゲルを示す。親抗体GB2500または示される連続ストラドボディのFcγRIIIaへの結合を示す。GB2500(HEKまたhCHO細胞中で成長させた)は、3333〜208nMの範囲の濃度で試験された。連続ストラドボディGB2524、GB2538、GB2540、GB2542、GB2554およびGB2555は、200〜12.5nMの範囲の濃度で試験された。ストラドボディまたはそれらの対応するモノクローナル抗体で処置されたヒトPBMC−SCID(hu−PBMC SCID)マウスを伴う研究の実験的なフローチャートの概略図である。PBS、GB4500、GB4563、またはGB4542で処置したhu−PBMC SCIDマウスにおける経時的なヒトIgMの血清レベルを示す。PBS、GB4500、GB4563、またはGB4542で処置したhu−PBMC SCIDマウスにおける経時的な末梢血中のヒトB細胞の数を示す。PBS、GB4500、GB4563、またはGB4542で処置したhu−PBMC SCIDマウスの脾臓におけるヒトB細胞の数を示す。抗体またはストラドボディの示される濃度でのGB4500またはGB4542により媒介される細胞増殖の阻害パーセントをμg/mLで示す。GB4500対GB4542の統計的有意性は、T検定を用いて計算された;*p<0.05、**P<0.005。示されるpmol/mLでの抗体またはストラドボディのGB4500またはGB4542によって媒介される細胞増殖の阻害パーセントを示す。抗体またはストラドボディの示される濃度でのGB4500、GB4596、またはGB4542によって媒介される補体依存細胞毒性パーセントをμg/mLで示す。示されるpmol/mLでの抗体もしくはストラドボディのGB4500またはGB4542によって媒介される補体依存細胞毒性パーセントを示す。マウスRaji−SCIDリンパ腫モデルにおける、CpGを有する、もしくは有さないPBS、GB4500、またはGB4542の腫瘍内注射後の経時的な平均腫瘍量を示す。マウスRaji−SCIDリンパ腫モデルにおける、CpGを有する、もしくは有さないPBS、GB4500、またはGB4542の腫瘍内注射後の経時的な中央腫瘍量を示す。示されるストラドボディまたは抗体濃度での吸光度(450nm)により測定された、抗体GB2500、ストラドボディGB2542、抗体GB7500、ストラドボディGB7542、抗体GB4500、およびストラドボディGB4542の補体C1q結合を示す。抗体GB2500、ストラドボディGB2542、抗体GB7500、ストラドボディGB7542、抗体GB4500、およびストラドボディGB4542の補体C1qへの結合についてのEC50値を示す。抗体GB2500、ストラドボディGB2542、GB2554、およびGB2555の補体C1q結合を示す。GB2542は、多量体化ストラドボディであり、GB2554およびGB2555は、いずれの多量体化ドメインも含有しない直鎖ストラドボディである。抗体GB2500、多量体化ストラドボディGB2542、ならびに非多量体化ストラドボディGB2554およびGB2555の補体C1qへの結合についてのEC50値を示す。[発明の詳細な説明] 明細書に記載されるFcR結合能力を有する抗原結合化合物の合理的な分子設計に対するアプローチは、同じ抗原に対して特異性を有するmAbと比較して、抗体媒介細胞毒性、補体依存細胞毒性、直接細胞毒性、および細胞毒性の他の機構を含む細胞毒性の誘導に意外にもより効率的である免疫学的に活性な生物摸倣物(複数可)の組換えおよび/または生化学的な作製を含む。本化合物は、例えば、癌、自己免疫疾患および炎症性疾患ならびに感染症を治療するための有用性を有する。各実施形態は、特定の例示的な実施形態と共に以下に詳細に説明される。 本明細書で使用される、用語「a」または「an」の使用は、請求項および/または本明細書において、用語「含む」と共に使用される場合、「1つ」を意味し得るが、「1つ以上」、「少なくとも1つ」、および「1つまたは2つ以上」の意味とも同じである。 本明細書で使用される、用語「生物模倣物」、「生物摸倣分子」、「生物模倣化合物」、および関連用語は、プールされたヒト静脈内免疫グロブリン(「hIVIG」)、モノクローナル抗体、または抗体のFcもしくはFab断片等の別の化合物の機能を模倣する人為的化合物を指す。「生物学的に活性な」生物模倣物は、それらの天然に存在する対応物と同じまたは類似している生物学的活性を保有する化合物である。「天然に存在する」とは、通常、生物において見出される、分子またはその一部分を意味する。天然に存在するとは、実質的に天然に存在することも意味する。「免疫学的に活性な」生物摸倣物は、抗体、サイトカイン、インターロイキン、および当該技術分野において既知の他の免疫学的分子等、天然に存在する免疫学的に活性な分子と同じ、または類似する免疫学的活性を示す生物摸倣物である。好ましい実施形態では、本発明の生物摸倣物は、本明細書に定義されるストラドボディである。 「相同」とは、所与の核酸またはアミノ酸配列の配列全体にわたる同一性を意味する。例えば、「80%相同」とは、所与の配列が主張される配列と約80%の同一性を共有し、挿入、欠失、置換、およびフレームシフトを含むことができることを意味する。当業者は、配列アラインメントが配列の全長にわたって同一性を決定するための挿入および欠失を考慮するために行われ得ることを理解するだろう。 本発明の免疫学的に活性な生物模倣物は、1つ以上の抗原に結合することが可能である。いくつかの実施形態では、本発明の免疫学的に活性な生物模倣物は、二重特異的抗体と同様に、2つの異なる抗原に結合することが可能である。他の実施形態では、本発明の免疫学的に活性な生物模倣物は、3つの異なる抗原に結合することが可能である。本発明の生物摸倣物は、IgG Fcドメインの1つ以上の免疫調節活性も保有し、FcRn、DC−SIGN、SIGN−R1ならびに/またはFcγRI、FcγRII、FcγRIIIおよびFcγRIVを含むFcγRに結合することが可能である少なくとも第1のFcドメインを有する。いくつかの実施形態では、本発明の生物摸倣物は、FcRn、DC−SIGN、SIGN−R1ならびに/またはFcγRI、FcγRII、FcγRIIIおよびFcγRIVを含むFcγRに結合することが可能である第2のFcドメインを保有する。したがって、多量体化される場合、免疫学的に活性な生物模倣物は、少なくとも2つの二量体構造を含有し、各々、1つ以上の抗原に結合する能力、ならびにFcRn、DC−SIGN、SIGN−R1および/またはFCγRのうちの1つ以上に結合する能力を保有する。 以下の段落では、構造的にも機能的にも本発明の生物模倣物の構成ブロックを定義し、生物摸倣物自体を定義する。しかしながら、最初に、上述のように、本発明の生物摸倣物の各々が少なくとも2つのFcドメイン、および少なくとも1つのFabドメインを有することに留意することが役立つ。最小でも、Fcドメインは、機能的Fcγ受容体結合部位を形成するために会合する2つのペプチド鎖またはアーム(単量体)を含む二量体ポリペプチド(またはより大きなポリペプチドの二量体領域)である。したがって、本明細書に論じられる個々のFc断片およびFcドメインの機能形態は、一般的に、二量体(または多量体)形態で存在する。本明細書に論じられる個々の断片およびドメインの単量体は、機能的二量体構造を形成するために、第2の鎖またはアームと会合しなければならない単一鎖またはアームである。Fc領域およびFab領域 「Fc断片」は、免疫グロブリンのカルボキシ末端に常に見出されるタンパク質領域またはタンパク質折り畳み構造を説明するために使用される専門用語である。Fc断片は、抗体の重鎖のカルボキシ末端部分からなる。Fc断片における鎖の各々は、長さが約220〜265個のアミノ酸であり、鎖は、多くの場合、ジスルフィド結合を介して連結される。Fc断片は、多くの場合、1つ以上の独立した構造的折り畳みまたは機能的サブドメインを含有する。特に、Fc断片は、Fcγ受容体に結合する最小構造として本明細書に定義されるFcドメインを包含する。単離されたFc断片は、二量体化される2つのFc断片の単量体から構成される(例えば、抗体の重鎖の2つのカルボキシ末端部分、本明細書においてさらに定義される)。2つのFC断片の単量体が会合する場合、得られるFc断片は、Fcγ受容体結合活性を有する。 「Fab断片」は、抗体の抗原結合ドメインを含有するタンパク質領域またはタンパク質折り畳み構造を説明するために使用される専門用語である。Fab断片は、重鎖及び軽鎖の両方から構成され、長さが約200〜250個のアミノ酸である。いくつかの実施形態では、Fab断片は、親抗体の可変領域およびCH1領域から構成される。Fab断片は、不完全および不十分なプロセスである酵素消化、例えばパパイン消化の使用を通してモノクローナル抗体のFc断片から単離することができる(Mihaesco C and Seligmann M.Papain Digestion Fragments Of Human IgM Globulins.Journal of Experimental Medicine,Vol 127,431−453(1968)を参照)。Fab断片およびFc断片は一緒に、ここでは完全な抗体を意味する、ホロ抗体を構成する。 「Fc部分断片」は、抗体の全Fc断片未満を含有するが、尚、Fcγ受容体結合活性を含む、Fc断片と同じ活性を有するのに十分な構造を保持するドメインである。したがって、Fc部分断片は、Fc部分ドメインが由来する抗体のアイソタイプにより、ヒンジ領域の一部分もしくは全て、CH2ドメインの一部分もしくは全て、CH3ドメインの一部分もしくは全て、および/またはCH4ドメインの一部分もしくは全てを欠いてよい。Fc部分断片の例としては、IgG3の上部、コア、および下部ヒンジ領域に加えCH2ドメインを含む分子を含む(Tan,LK,Shopes,RJ,Oi,VT and Morrison,SL,Influence of the hinge region on complement activation,CIq binding,and segmental flexibility in chimeric human immunoglobulins,Proc Natl Acad Sci USA.1990 January;87(1):162−166)。したがって、この例では、Fc部分断片は、IgG3のFc断片に存在するCH3ドメインを欠く。Fc部分断片の別の例は、IgG1のCH2およびCH3ドメインを含む分子を含む。この例では、Fc部分断片は、IgG1に存在するヒンジドメインを欠く。Fc部分断片は、2つのFc部分断片単量体から構成される。本明細書においてさらに定義されるように、2つのそのようなFc部分断片単量体が会合する場合、得られるFc部分断片は、Fcγ受容体結合活性を有する。 用語「Fabドメイン」は、抗原に結合することができる最小領域(より大きなポリペプチドとの関連で)または最も小さいタンパク質折り畳み構造(単離されたタンパク質との関連で)を説明する。Fabドメインは、分子を抗原に結合させるFab断片の最小結合領域である。「Fabドメイン」は、本明細書において、「Fab」と交換可能に使用される。 本明細書で使用される、「Fcドメイン」は、Fc受容体(FcR)に結合する、またはそれによって結合され得る最小領域(より大きなポリペプチドとの関連で)または最も小さいタンパク質折り畳み構造(単離されたタンパク質との関連で)を説明する。Fc断片およびFc部分断片の両方において、Fcドメインは、分子をFc受容体に結合させる最小結合領域である。Fcドメインは、Fc受容体によって結合される別個のホモ二量体ポリペプチドに限定され得るが、FcドメインがFc断片の一部分または全て、ならびにFc部分断片の一部分または全てであり得ることも明らかである。用語「Fcドメイン」が本発明において使用される場合、2つ以上のFcドメインを意味するものとして当業者に認識されるだろう。Fcドメインは、2つのFcドメイン単量体から構成される。本明細書においてさらに定義されるように、2つのそのようなFcドメイン単量体が会合する場合、得られるFcドメインは、Fc受容体結合活性を有する。よって、Fcドメインは、Fc受容体を結合することができる二量体構造である。 本明細書で使用される、「Fc部分ドメイン」は、Fcドメインの一部分を説明する。Fc部分ドメインは、個々の重鎖定常領域ドメイン(例えば、CH1、CH2、CH3、およびCH4ドメイン)、および異なる免疫グロブリンクラスおよびサブクラスのヒンジ領域を含む。したがって、本発明のヒトFc部分ドメインは、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgM、IgA1、IgA2、IgD、およびIgEのCH1ドメイン、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgM、IgA1、IgA2、IgD、およびIgEのCH2ドメイン、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgM、IgA1、IgA2、IgD、およびIgEのCH3ドメイン、IgMおよびIgEのCH4ドメイン、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgM、IgA1、IgA2、IgD、およびIgEのヒンジ領域を含む。他の種における対応するFc部分ドメインは、その種に存在する免疫グロブリンおよびその命名に依存する。好ましい一実施形態では、本発明のFc部分ドメインは、IgG1のCH1、CH2、およびヒンジドメインを含む。別の好ましい実施形態では、本発明のFc部分ドメインは、IgG1のCH1、CH2、およびヒンジドメイン、ならびにIgG2のヒンジドメインを含む。本発明のFc部分ドメインは、これらのドメインおよびヒンジのうちの2つ以上の組み合わせをさらに含むことができる。しかしながら、本発明の個々のFc部分ドメインおよびその組み合わせは、FcγRに結合する能力を欠く。したがって、Fc部分ドメインおよびその組み合わせは、Fcドメイン未満を含む。Fc部分ドメインは、Fcγ受容体結合活性を有するペプチドを形成するように一緒に連結され得、したがって、Fcドメインを形成する。本発明において、Fc部分ドメインは、本明細書に定義される、本発明の生物摸倣物を作製するために、構成ブロックとしてFcドメインと共に使用される。各Fc部分ドメインは、2つのFc部分ドメイン単量体から構成される。2つのそのようなFc部分ドメイン単量体が会合する場合、Fc部分ドメインが形成される。 上述のように、Fc断片、Fc部分断片、Fcドメイン、およびFc部分ドメインの各々は、二量体タンパク質またはドメインである。したがって、これらの分子の各々は、二量体タンパク質またはドメインを形成するために会合する2つの単量体から構成される。ホモ二量体形態の特性および活性が上述されたが、単量体ペプチドは、以下に論じられる。 本明細書で使用する「Fc断片単量体」は、別のFc断片単量体と会合する場合、Fc断片を含む単鎖タンパク質である。したがって、Fc断片単量体は、このようにホロ抗体のFc断片を構成する抗体の重鎖のうちの1つのカルボキシ末端部分である(例えば、IgGのヒンジ領域、CH2ドメイン、およびCH3ドメインを含む重鎖の近接部分)。一実施形態では、Fc断片単量体は、最小でも、ペプチドを形成するために近接して連結されるヒンジ領域の1鎖(ヒンジ単量体)、CH2ドメインの1鎖(CH2ドメイン単量体)、およびCH3ドメインの1鎖(CH3ドメイン単量体)を含む。別の実施形態では、Fc断片単量体は、ペプチドを形成するために近接して連結されるヒンジ領域の少なくとも1鎖、CH2ドメインの1鎖、CH3ドメインの1鎖、およびCH4ドメインの1鎖(CH4ドメイン単量体)を含む。一実施形態では、CH2、CH3、およびヒンジドメインは、異なるアイソタイプからである。特定の実施形態では、Fc断片単量体は、IgG2ヒンジドメイン、ならびにIgG1 CH2およびCH3ドメインを含有する。 本明細書で使用される、「Fcドメイン単量体」は、別のFcドメイン単量体と会合する場合、Fcγ受容体に結合することができるFcドメインを含む単鎖タンパク質を説明する。2つのFcドメイン単量体の会合は、1つのFcドメインを作製する。Fcドメインの片側のみを含むFcドメイン単量体単独では、Fcγ受容体に結合することができない。 本明細書で使用される、「Fc部分ドメイン単量体」は、別のFc部分ドメイン単量体と会合する場合は、Fc部分ドメインを含む単鎖タンパク質を説明する。2つのFc部分ドメイン単量体の会合は、1つのFc部分ドメインを作製する。ストラドマー 本発明のストラドボディは、ストラドマーおよびFabドメインから構成される。一実施形態では、本発明のストラドボディは、多量体化ストラドマーおよびFabドメインから構成される。ストラドマーは、2つ以上のFc受容体、好ましくは、2つ以上のFcγ受容体に結合することが可能な、より好ましくは、Fcドメインに対して有意に改善された結合を示す、最も好ましくは、親和性の遅延解離特性を示す生物摸倣化合物である。一実施形態では、本発明のストラドボディは、NK細胞等のエフェクター細胞、ならびに未成熟樹状細胞およびマクロファージ等の単球由来細胞上のFcRn、DC−SIGN、SIGN−R1および/またはFcγ受容体に結合するために使用される。別の実施形態では、本発明のストラドボディは、B細胞上のFcγRIIb受容体に結合するために使用される。一実施形態では、Fcγ受容体は、FcγIIIa等の低親和性Fcγ受容体である。物理的なストラドマー高次構造は、米国特許出願公開第2010/0239633号、およびPCT公開第WO2012/016073号に以前に記載されており、その両方は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。 「連続ストラドマー」は、会合する場合、2つ以上のFcγ受容体に結合することが可能である2つ以上のFcドメインを形成する2つの直鎖ストラドマー単量体から構成される二量体ポリペプチドである。連続ストラドマーは、好ましくは、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14以上のFcドメイン、ならびにFc部分ドメインを有する。Fcドメインおよび/またはFc部分ドメインは、本明細書においてさらに定義されるように、ドメイン連結によって連結され得る。 明らかであるように、上述のFc断片、Fc部分断片、Fcドメイン、およびFc部分ドメインは、様々なストラドマー高次構造の構成に使用される。また上述されるように、本明細書に記載されるストラドボディを含むストラドマーである二量体構造を形成するために自己会合するのは、個々のFcドメイン単量体およびFc部分ドメイン単量体である。さらに、ストラドマーは、本発明のストラドボディを形成するために、Fabドメインと会合する。 本明細書で使用される、用語「ストラドマー単量体」または「ストラドマー単位」は、少なくとも第2のストラドマー単量体と会合する場合、少なくとも2つのFcドメインを含むポリペプチドを形成する単一の近接ペプチド分子を指す。ストラドマー単量体は、ストラドマー間単量体連結によってストラドマーを形成するように会合されるか、またはそれらは、共有結合および非共有結合を介した自己組織化を通してストラドマーを形成することができる。 ストラドマー単量体は、ストラドマーを形成するために別のストラドマー単量体と会合する場合、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14以上のFcドメインを形成するアミノ酸配列を有し得る。ストラドマー単量体は、ストラドマーを形成するために別のストラドマー単量体と会合する場合、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14以上のFc部分ドメインを形成するアミノ酸配列をさらに有し得る。 ストラドマーとの関連で、FcドメインおよびFc部分ドメインを形成するストラドマー単量体の領域は、単純に、ストラドマー単量体分子の連続する領域のカルボキシ末端からアミノ末端にかけて配置され得る。特定のFcドメイン単量体およびFc部分ドメイン単量体の配置は、2つのストラドマー単量体の会合時に、2つの機能Fcドメインの形成を可能にする。 Fcドメインは、FcRn、DC−SIGN、SIGN−R1および/またはFcγ受容体に結合するその能力によって機能的に定義され得る。本発明の化合物は、IgG1 Fc対照より高い親和性および/または非常に高い結合力で、FcγRIIIa、FcγRIIb、および/またはSIGN−R1を含む同族の標準Fc受容体に結合する。あるいは、本発明の化合物は、IgG1 Fcの位置297の点変異の結果として、Fc標準受容体より新生児受容体FcRnに優先的に結合する。結果として、Fcドメインの特定のアミノ酸配列は、Fcドメインを含むFc部分ドメインに基づき変動する。しかしながら、本発明の一実施形態では、Fcドメインは、免疫グロブリン分子のヒンジ領域およびCH2ドメインを含む。さらなる好ましい実施形態では、Fcドメインは、免疫グロブリン分子のヒンジ領域、CH2ドメイン、およびCH3ドメインを含む。さらなる実施形態では、Fcドメインは、免疫グロブリン分子のヒンジ領域、CH2ドメイン、CH3ドメイン、およびCH4ドメインを含む。さらに別の実施形態では、Fcドメインは、免疫グロブリン分子のヒンジ領域、CH2ドメイン、およびCH4ドメインを含む。さらに好ましい実施形態では、Fcドメインは、CH2ドメインおよびCH3ドメインを含む。好ましい実施形態では、Fcドメインは、IgG1のヒンジ、CH2、およびCH3ドメインを含有する(配列番号2)。別の好ましい実施形態では、Fcドメインは、IgG1のCH2およびCH3ドメインを含有する(配列番号19)。ドメイン連結 上述のように、「ドメイン連結」は、本発明のストラドボディの個々のストラドマー単量体の各々を含むFcドメイン単量体および/またはFc部分ドメイン単量体間のペプチド連結である。ドメイン連結は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20個以上のアミノ酸であってよい。ドメイン連結は、それらの天然配列にあるFc部分ドメイン単量体間では生じない。つまり、IgGのヒンジ領域、CH2ドメイン、およびCH3ドメイン等のFcドメイン単量体の連結された天然に近接する部分が使用される場合、これらのFc部分ドメイン単量体は、近接配列を含み、これらの要素間にドメイン連結は必要とされない。対照的に、例えば、2つ以上のFcドメイン単量体または部分Fcドメイン単量体が個々のストラドマー単量体を形成するために天然に存在しない様式で連結される場合、ドメイン連結を使用することができる。例としては、ヒンジ/CH2/CH3/L/ヒンジ/CH2/CH3を含むストラドマーの個々のストラドマー単量体を作製する(ここで、「L」は、ドメイン連結である)、2つのヒンジ/CH2/CH3ペプチド間の連結であろう。記載される様々な場合において、ドメイン連結は、抗体のFcドメイン単量体において、ヒンジとCHドメインを結合する重鎖の天然に存在する部分のうちの1つであってよい。あるいは、ドメイン連結は、個々のストラドマー単量体のFcドメイン単量体と部分Fcドメイン単量体との間の必要な空間および柔軟性を提供し、本発明のストラドボディを構成するストラドマーを形成するために、個々のストラドマー単量体を互いに対合させる任意の他のアミノ酸配列であってよい。例示的なドメイン連結は、GSリンカー配列である。GSリンカー配列は、GGGGSの1つ、2つ、3つ、4つ以上の反復を含んでよい。好ましくは、GSリンカー配列は、GGGGSの3つ(G3S)または4つ(G4S)の反復を含んでよい。 いくつかの実施形態では、各免疫学的に活性な生物摸倣化合物は、好ましくは、制限空間領域内の免疫学的に活性な生物摸倣物のFcドメインを維持するように機能し、例えば、免疫学的に活性な生物摸倣物内のFcドメインへの共結合を通してFcγRを凝集することにより、FcγR活性化活動を容易にするストラドボディの各ストラドマー単量体において、少なくとも1つのドメイン連結を含有する。好ましくは、ドメイン連結は、IgG分子のヒンジドメインによって提供されるものと同じか、またはそれ以上の程度の高次構造可変性を可能にする。上記連結の全ては、当該分野において周知である。ストラドマー単量体間連結 本発明の生物摸倣化合物に見られる個別の連結は、本発明のストラドボディを含む2つ以上の個々のストラドマー単量体間に生じる「ストラドマー単量体間連結」である。ドメイン連結は、生物摸倣化合物の個々のストラドマー単量体を含むFcドメイン単量体および部分Fcドメイン単量体を互いに連結するように機能する短いアミノ酸配列であるが、ストラドマー単量体間連結は、生物摸倣化合物を含む2つ以上の個々のストラドマー単量体を結合するように機能する。ストラドマー単量体間連結は、個々のストラドマー単量体の安定した会合を可能にするいずれの連結であってよい。いくつかの実施形態では、ストラドマー単量体間連結は、ストラドマー単量体間の共有結合であってよい。あるいは、ストラドマー単量体間のストラドマー単量体内連結は、直接的な化学架橋によるものであってよい。好ましい実施形態では、ストラドマー単量体構造は、本発明のストラドボディを含む自己会合ストラドマーを作製するために、Fcドメイン単量体間の自然な自己組織化性質をうまく利用する。当業者は、ストラドマー単量体間連結が、2つ以上の個々のストラドボディ単量体が本発明の多量体化ストラドボディを含むストラドボディの生物摸倣化合物を形成することを可能にし、得られる化合物が2つ以上のFcγRを架橋する能力を有することを理解する。 上述のように、好ましい実施形態では、ストラドマーを形成するストラドマー単量体間連結は、ストラドマー単量体の自己組織化に起因する連結である。一実施形態では、ストラドマーを含む2つのストラドマー単量体は、ストラドマーを含む2つの個々のストラドマー単量体が配列において同一であるように、同一のペプチドである。しかしながら、当業者は、他の実施形態が、ストラドマー単量体がアミノ酸配列において互いに異なるストラドマーを含むことを理解する。 2つのストラドマー単量体は、例えば、対合がストラドマー単量体において同一のFc部分ドメイン単量体間で生じるように、平行に整合することによりストラドマーを形成することができる。しかしながら、本発明は、対合が非同一Fc部分ドメイン単量体間で生じる実施形態、および対合がストラドマー単量体において同一Fc部分ドメイン単量体間で生じるが、2つのストラドマー単量体の整合がオフセットである実施形態も含む。多量体化ドメイン 多量体化ドメインは、二量体タンパク質をさらに多量体化させるペプチド配列を含み得る。本明細書で使用される、「多量体化」は、複数(即ち、2つ以上)の個々のストラドボディホモ二量体を一緒に連結または結合することを指す。例えば、ストラドボディは、少なくとも1つのストラドボディホモ二量体(即ち、1つ以上のFcドメインおよび1つ以上のFabドメインを含む少なくとも1つのホモ二量体ポリペプチド)が多量体化ドメインを介して少なくとも1つの他のストラドボディホモ二量体に結合される場合、多量体化される。ペプチド多量体化ドメインの例としては、IgG2ヒンジ、イソロイシンジッパー、コラーゲングリシン−プロリン−プロリン反復(「GPP」)、および亜鉛フィンガーが挙げられる。ペプチド多量体化に対するグリコシル化の影響は、当該分野において十分に記載されている(例えば、Role of Carbohydrate in Multimeric Structure of Factor VIII/V on Willebrand Factor Protein.Harvey R.Gralnick,Sybil B.Williams and Margaret E.Rick.Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America,Vol.80,No.9,[Part 1: Biological Sciences](May 1,1983),pp.2771−2774;Multimerization and collagen binding of vitronectin is modulated by its glycosylation.Kimie Asanuma,Fumio Arisaka and Haruko Ogawa.International Congress Series Volume 1223,December 2001,Pages 97−101)。 好ましい一実施形態では、多量体化ドメインは、IgG2ヒンジである。当該技術分野において公知である、ヒトIgG2のヒンジ領域は、共有結合二量体を形成することができる(Yoo,E.M.et al.J.Immunol.170,3134−3138(2003);Salfeld Nature Biotech.25,1369−1372(2007))。IgG2の二量体形成は、潜在的に、C−C結合によってIgG2ヒンジ構造を通して媒介され(Yooら、2003)、ヒンジ構造だけで二量体形成を媒介することができることを示唆する。しかしながら、ヒト血清中に見られるIgG2二量体の量は限られている。ホモ二量体の二量体を超えたIgG2の多量体化の定量的証拠はない(Yooら、2003)。つまり、ヒト血清において高次多量体化を形成する未変性IgG2は見出されていない。 ヒトIgG2ヒンジ単量体のアミノ酸配列は、次の通りである:ERKCCVECPPCP(配列番号3)。配列番号3の4つのシステインのいずれか1つの変異は、大幅に減少したストラドボディの多量体化に関連し得る。IgG2ヒンジ単量体の2つのC−X−X−C部分がある。したがって、本発明のストラドボディは、Fcドメイン単量体と共に、IgG2ヒンジ単量体の完全な12個のアミノ酸配列か、または4つのアミノ酸コアのいずれか、もしくはその両方のいずれかを含み得る。コア構造のX−Xは任意のアミノ酸であってよいが、好ましい実施形態では、X−X配列はV−EまたはP−Pである当業者は、IgG2ヒンジ単量体が、IgG2ヒンジ配列の全てならびにIgG2 CH2およびCH3ドメイン単量体配列の一部もしくは全てを含む、コアの4つのアミノ酸構造に加えて、ヒンジ配列の任意の部分から構成され得ることを理解する。理論に拘束されることなく、1つのストラドボディホモ二量体のIgG2ヒンジ多量体化ドメインは、別のストラドボディホモ二量体の任意の部分と相互作用することによって多量体を形成することができる。つまり、1つのストラドボディホモ二量体のIgG2ヒンジは、別のストラドボディホモ二量体のIgG2ヒンジに結合することによって多量体化され、それによって、天然のIgG1 Fcに対して増加したFc受容体への機能的結合を維持しながらホモ二量体の二量体または高次多量体を形成することができる。あるいは、1つのストラドボディホモ二量体のIgG2ヒンジドメインは、別のストラドボディホモ二量体のIgG1ヒンジに結合し、それによって、天然のIgG1 Fcに対して増加したFc受容体への機能的結合を維持しながらホモ二量体の二量体または高次多量体を形成することができる。天然のIgG1 Fcに対して増加したFc受容体への機能的結合を維持しながらホモ二量体の二量体または高次多量体を形成するために、1つのストラドボディホモ二量体のIgG2ヒンジドメインがIgG1 Fcドメインの別の部分、即ち、別のストラドボディホモ二量体のCH2またはCH3ドメインに結合することも可能である。 別の好ましい実施形態では、ロイシンジッパーは、多量体化ドメインとして使用され得る。別の好ましい実施形態では、イソロイシンジッパーは、多量体化ドメイとして使用され得る。ロイシンおよびイソロイシンジッパー(コイルドコイルドメイン)は、タンパク質の二量体、三量体、および四量体の形成を容易にすることが知られている(Harbury et al.Science 262:1401−1407(1993)、O’Shea et al.Science 243:538(1989))。 当業者は、異なる種類のロイシンおよびイソロイシンジッパーが使用され得ることを理解するが、一実施形態では、記載されるように(Morris et al.,MoI.Immunol.44:3112−3121(2007)、Harbury et al.Science 262:1401−1407(1993))、修飾されたGCN4転写制御因子からのイソロイシンジッパーが使用される: GGGSIKQIEDKIEEILSKIYHIENEIARIKKLIGERGHGGG(配列番号5)。別の実施形態では、イソロイシンジッパーの配列が使用される:GGGSIKQIEDKIEEILSKIYHIENEIARIKKLIGERGHDI(配列番号32)。これらのイソロイシンジッパー配列は、Fcドメイン単量体の多量体化に使用され得るいくつかの可能な配列のうちの単に2つである。配列番号5または32に示される配列全体が使用され得るが、配列の下線部分は、本発明のストラドボディに使用され得るイソロイシンジッパーのコア配列を表す。したがって、本発明のストラドボディを含むストラドマー単量体は、1つ以上のFcドメイン単量体と共に、イソロイシンジッパーの完全なアミノ酸配列または28個のアミノ酸コアのいずれかを含み得る。当業者は、イソロイシンジッパーが、28個のコアのアミノ酸構造に加えて、ジッパーの任意の部分から構成され得、したがって、28個より多いが、配列番号5または32の配列全体より少ないアミノ酸から構成され得ることも理解する。 別の好ましい実施形態では、GPP反復は、多量体化ドメインとして使用され得る。GPPは、コラーゲンタンパク質をもたらす(タンパク質結合)ヒトコラーゲンに見られるアミノ酸配列である。当業者は、異なる種類のGPP反復が多量体化ドメインとして使用され得ることを理解するが、好ましい実施形態では、記載されるように(Fan et al FASEB Journal 3796 vol 22 2008)、グリシン−プロリン−プロリン反復が使用される(配列番号26)。このグリシン−プロリン−プロリン反復配列は、ストラドボディの多量体化に使用され得るいくつかの可能な配列のうちの単に1つである。配列番号26に示される配列全体が使用され得るが、Fcドメイン単量体を多量体化するために、異なる長さの反復を使用することも可能であってよい。同様に、GPP反復内に異なるアミノ酸を含有する反復も置換され得る。ストラドボディ 本発明は、ストラドボディ、およびストラドボディを作製し、使用する方法を対象とする。本明細書で使用される、「ストラドボディ」は、1つ以上のFabドメインが結合される、2つ以上のFcドメインを含む分子を指す。したがって、そのようなFabドメインおよびFcドメインによって、ストラドボディは、抗原結合能およびFcγ受容体結合活性の両方を有する。いくつかの実施形態では、Fcγ受容体活性は、未変性構造のホロ抗体のFc部分と等しいまたはそれより大きいFcγRに結合し、架橋する能力によるものであってよい。ストラドボディのFab部分は、重鎖および軽鎖の両方を含み得る。可変重鎖および軽鎖は、IgA1、IgA2、IgM、IgD、IgE、IgG1、IgG2、IgG3、またはIgG4等の任意の適合性免疫グロブリンから独立してもよく、同じまたは異なるアイソタイプからであってよいが、好ましくは、同じIgアイソタイプからである。軽鎖のカッパまたはラムダは、異なるIgアイソタイプからであってよい。いくつかの実施形態では、ストラドボディは、ストラドマー同様、2つ以上のFcγRに結合し、免疫機能を調節することができる。一実施形態では、本発明のストラドボディは、Fabドメイン、1つ以上のFcドメイン、および1つ以上の多量体化ドメインを含み、1つ以上の多量体化ドメインの少なくとも1つは、2つ以上のFcドメインを分離するか、またはFc領域のカルボキシ末端に位置する。用語「Fc領域」は、本明細書において、Fcドメイン、ドメイン連結、および多量体化ドメインを含むストラドボディの領域を指すように使用される。したがって、Fc領域は、Fabドメインを含まないストラドボディの領域である。多量体化ドメインは、上述され、それらが天然に存在するタンパク質においてタンパク質の多量体化を引き起こすことが知られているアミノ酸配列である。一実施形態では、多量体化ドメインは、IgGヒンジ、イソロイシンジッパー、またはそれらの組み合わせであってよい。特定の実施形態では、ストラドボディは、Fab、第1のFcドメイン、イソロイシンジッパー、IgG2ヒンジ、および第2のFcドメインから構成される。Fabは、未変性免疫グロブリン構造に見られる重鎖および軽鎖の両方を含む。 本発明のストラドボディは、連続ストラドボディまたはC末端ストラドボディのいずれかとして分類され得る。これらのストラドボディの一般的な構造は、図1に示される。本発明の連続およびC末端ストラドボディは、好ましくは、Fabドメイン、1つ以上のFcドメイン、および1つ以上の多量体化ドメインを含む。例えば、本発明の連続およびC末端ストラドボディは、好ましくは、Fabドメイン、1つ、2つ、3つ、4つ、もしくは5つのFcドメイン、および1つ、2つ、3つ、4つ、もしくは5つの多量体化ドメインを含む。いくつかの実施形態では、本発明の連続およびC末端ストラドボディは、1つ以上のスペーサーまたは柔軟なリンカーをさらに含む。連続ストラドボディは、好ましくは、2つ以上のFcドメインを含む。例えば、連続ストラドボディは、好ましくは、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのFcドメインを含む。 連続ストラドボディは、キメラ重鎖に2つ以上のFcドメインを組み込むことにより複数の低親和性FcγRを同時に結合し、架橋するように設計された。Fcドメインは、1つ以上の異なる、もしくは同じ多量体化ドメイン、スペーサー、および/または柔軟なリンカーによって分離される。連続ストラドボディは、多量体化連続ストラドボディまたは非多量体化連続ストラドボディのいずれかであってよい。多量体化連続ストラドボディは、多量体の形成に関連する少なくとも1つの多量体化ドメインを含む。多量体化ドメインは、上述され、IgG2ヒンジ、イソロイシンジッパー、コラーゲンGPP、および亜鉛フィンガーを含む。非多量体化連続ストラドボディは、多量体化ドメインを含まない場合があるが、G4Sリンカー等の1つ以上のドメイン連結を含み得る。いくつかの実施形態では、多量体化連続ストラドボディは、1つ以上の多量体化ドメインおよび1つ以上のドメイン連結の両方を含む。連続ストラドボディの一般的な構造は、図2に示される。示される多量体化ドメインおよび/またはリンカードメイン(ILZはイソロイシンジッパーを指し、2HはIgG2ヒンジを指し、G4Sはアミノ酸配列Gly4Serを指す)のうちの1つ以上を含む例示的な連続ストラドボディ構築物のより具体的な構造は、図3に示される。EGFRに特異的なFab領域を含む連続ストラドボディ構築物は、下の表1に示される。HER2/neuに特異的なFab領域、またはCD20に特異的なFab領域を含む連続ストラドボディ構築物は、図4および下の表1に示される。 C末端多量体化ストラドボディは、Fc領域のC末端に1つ以上の多量体化ドメインを組み込み、それによって、複数のFc受容体と同時に相互作用することができるストラドボディ複合体の形成を促進することによって、複数の低親和性FcγRに同時に結合し、架橋するように設計された。C末端ストラドボディの例示的な構造は、図5に示される。抗EGFR Fabを含むC末端多量体化ストラドボディは、図6および下の表1に示される。抗CD20 Fabを含むC末端多量体化ストラドボディ構築物も、図6および下の表1に示される。C末端ストラドボディにおいて、重鎖のFc領域は、C末端側上に1つ以上の異なる、もしくは同じ多量体化ドメイン、スペーサー、または柔軟なリンカーを有する。示されるC末端ストラドボディは、多量体化ドメインおよび精製タグを含有する構築物も含む。 当業者は、上述の特定のストラドボディが例示であり、ストラドマーおよびストラドマー構成ブロックの様々な構造ならびに組み合わせを有する連続ストラドボディ、例えば、1つ以上の多量体化ドメインおよび2つ以上のFcドメインを含む連続多量体化C末端ストラドボディが可能であることを認識する。連続多量体化C末端ストラドボディは、2つのFcドメイン間に1つ以上の多量体化ドメイン、およびFc領域のC末端に1つ以上の多量体化ドメインを含み得る。 ストラドボディは、Fab部分の抗原結合性質および上述のストラドマー性質を保有する。そのような組み合わせは、高い割合の患者においてADCC、CDC、および/またはDCを誘導する、特に低エピトープ発現の環境において(例えば、腫瘍がHER2/neu高発現物(expressor)として分類されない乳癌患者の90%)、ホロ抗体のFc骨格によって達成され得るよりも高い割合で、エフェクター細胞上のFcγに結合する、それを架橋する、およびそれを活性化するように機能する。上記に示される、1つ以上の抗原結合Fabドメインは、ストラドボディを形成するために、ストラドマーに付加され得る。 意外にも、2つのFcドメイン間(例えば、それぞれ、配列番号35、33、37、および66に対応するGB2542、GB3542、GB4542、およびGB7542)、またはFc領域のカルボキシ末端に位置する(例えば、それぞれ、配列番号91、70、76、および87に対応するGB2547、GB3547、GB4547、およびGB7547)1つ以上の多量体化ドメインを有するストラドボディが、優れた多量体化を示すだけでなく、親mAbおよび多量体化ドメインを有さない、またはFc領域のN末端に位置する1つ以上の多量体化ドメインを有するストラドボディの両方と比較して、ADCC、CDC、DC、および他の細胞毒性機構を含む、優れた結合および優れた細胞毒性も示すことを我々は発見した。特に、イソロイシンジッパーおよびIgG2ヒンジの両方を含むストラドボディは、特に強いADCC、CDC、およびDC、ならびに特に強いc1q結合を生じた。予想外に、これらの2つの多量体化ドメインが2つのFcドメイン間に位置する場合、多量体化、FcγRへの結合、およびADCC、CDC、およびDCの結果ならびにc1q結合は特に頑強であった。 意外にも、Fabの存在が、ストラドボディを含む単離されたストラドマーに対して、得られるストラドボディが多量体化する能力を劇的に変えることができることを我々は発見した。より具体的には、N末端多量体化ドメインを有するストラドマーは、十分に多量体化し、十分に機能することができるが、国際公開第WO2008/151088号に開示される、同じストラドマーから構成されるストラドボディは、十分に多量体化されないか、全く多量体化されない場合がある。逆に、1つ以上の多量体化ドメインを有する連続ストラドボディ、または1つ以上のC末端多量体化ドメインを有するストラドボディがそのようなストラドボディを含むストラドマーよりも良好に多量体化することが可能である。 いくつかの実施形態では、本発明のストラドボディは、危険信号または損傷信号をさらに含む。いくつかの実施形態では、本発明のストラドボディは、危険信号または損傷信号と同時に、または同じ治療サイクルで患者に投与される。PradeuおよびCooper(Front Immunol.3: Article 287,1−9 (2012)が、最近、そのような危険信号または損傷信号を再調査した。一実施形態では、本発明のストラドボディ内に含まれる、もしくはそれと共に投与され得る危険信号または損傷信号は、CD40−L、TNF−α、IL−1β、IFNα、細胞内ヌクレオチドATPもしくはUTP、長い非メチル化CpG配列、熱ショックタンパク質、反応性酸素中間体、血管作用性小腸ペプチド、メタロプロテイナーゼ−9、ヘパラン硫酸の分解生成物、ヒアルロン酸の小さな分解生成物、LDL由来リン脂質、またはLOX−1を含む内在性信号を含む。別の実施形態では、本発明のストラドボディ内に含まれる、もしくはそれと共に投与され得る危険信号または損傷信号は、尿酸、高移動度グループボックス1、インフラマソーム(パターン認識受容体を含有する多タンパク質複合体)、IL−1α、S100タンパク質、肝細胞癌由来成長因子、IL−1α、高濃度のアデノシン5′−トリホスファターゼ、β−D−グルコピラノシルセラミド、IL−33、金ナノ粒子等のナノ粒子、またはF−アクチンを含む。特に好ましい実施形態では、本発明のストラドボディは、血管作用性小腸ペプチド、メタロプロテイナーゼ−9、熱ショックタンパク質、高移動度グループ1、S100、IL−1α、肝細胞癌由来成長因子、それらのペプチドと少なくとも70%のアミノ酸配列類似性を共有するペプチド、およびそれらのペプチドの断片であるペプチドを含む、ストラドボディのカルボキシ末端にペプチド危険信号または損傷信号を含む。 いくつかの実施形態では、本発明のストラドボディは、EGFRに特異的であるFabを含む。いくつかの実施形態では、EGFR特異的Fabは、モノクローナル抗体セツキシマブに由来する。いくつかの実施形態では、Fabは、配列番号31に少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%相同である。 いくつかの実施形態では、本発明のストラドボディは、HER2/neuに特異的であるFabを含む。他の実施形態では、ストラドボディは、抗HER2/neuモノクローナル抗体トラスツズマブに由来するFabを含む。いくつかの実施形態では、Fabは、配列番号34に少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%相同である。 いくつかの実施形態では、本発明のストラドボディは、CD20に特異的であるFabを含む。他の実施形態では、ストラドボディは、抗CD20モノクローナル抗体リツキシマブに由来するFabを含む。いくつかの実施形態では、Fabは、配列番号36に少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%相同である。 いくつかの実施形態では、本発明のストラドボディは、TNFに特異的であるFabを含む。他の実施形態では、ストラドボディは、抗TNFノクローナル抗体アダリムマブに由来するFabを含む。いくつかの実施形態では、Fabは、配列番号67に少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%相同である。 いくつかの実施形態では、本発明のストラドボディは、2つ以上のFabを含む。さらなる実施形態では、2つ以上のFabの各々は、異なる抗原に特異的である。例えば、ストラドボディは、EGFRおよびHER2/neu;CD3およびCD19;CD3およびCD20;CD3および癌胎児抗原;CD3およびEGFR;ならびにそれらの組み合わせに特異的であるFabを含み得る。 ある特定の実施形態では、ストラドボディは、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、Fabドメイン、第1のIgG1 CH2、第1のIgG1CH3、イソロイシンジッパー、IgG2ヒンジ、第2のIgG1 CH2、および第2のIgG1CH3を含む(図7)。 ある特定の実施形態では、本発明のストラドボディは、配列番号1によるリーダーアミノ酸配列、配列番号31によるEGFR特異的可変領域およびCH2領域アミノ酸配列、配列番号2によるIgG1 Fcドメイン、配列番号32によるイソロイシンジッパー、ならびに配列番号3によるIgG2ヒンジを含む。 別の実施形態では、全ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号33による(表2の構築物GB3542)。一実施形態では、ストラドボディは、配列番号33に少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%相同である。 別の実施形態では、全ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号35による(表2の構築物GB2542)。一実施形態では、ストラドボディは、配列番号35に少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%相同である。 別の実施形態では、全ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号37による(表2の構築物GB4542)。一実施形態では、ストラドボディは、配列番号37に少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%相同である。 別の実施形態では、全ストラドボディのアミノ酸配列は、配列番号66による(表2の構築物GB7542)。一実施形態では、ストラドボディは、配列番号66に少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%相同である。 本明細書に開示されるストラドボディは、様々な種のいずれかに由来し得ることを理解する。実際、本発明のいずれか1つの生物摸倣分子におけるFcドメインまたはFc部分ドメインは、2つ以上(例えば、2つ、3つ、4つ、5つ以上)の種からの免疫グロブリンに由来し得る。しかしながら、それらは、一般的に、単一種に由来する。加えて、本明細書に開示される方法のいずれか(例えば、治療方法)が任意の種に適用され得ることを理解する。一般に、関心の種に適用される生物模倣物の成分は全て、その種に由来する。しかしながら、全ての成分が異なる種のものであるか、または2つ以上の種(関連する方法が適用される種を含むまたは含まない)からである生物摸倣物も使用され得る。 本発明のストラドボディのFcドメインおよびFc部分ドメインを含む特定のCH1、CH2、CH3、CH4ドメイン、およびヒンジ領域は、それらが由来する免疫グロブリンサブクラスならびに生物の両方に関して、独立して選択され得る。したがって、本明細書に開示されるストラドボディは、ヒトIgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、IgA1、IgD、IgE、およびIgM、マウスIgG2a、またはイヌIgGaもしくはIgGb等の様々な免疫グロブリン型に独立して由来するFcドメインおよび部分Fcドメインを含み得る。好ましくは、ヒト治療に関して、本発明のFcドメインは、ヒトIgG1アイソタイプのものである。同様に、各Fcドメインおよび部分Fcドメインは、種特異的またはキメラストラドボディ分子を産生するために、様々な種、好ましくは、哺乳類種に由来し得、ヒト以外の霊長類、(例えば、サル、ヒヒ、およびチンパンジー)、ヒト、マウス、ラット、ウシ、ウマ、ネコ、イヌ、ブタ、ウサギ、ヤギ、シカ、ヒツジ、フェレット、スナネズミ、モルモット、ハムスター、コウモリ、鳥類(例えば、ニワトリ、シチメンチョウ、アヒル)、魚類、および爬虫類を含む。 Fabは、ヒト定常領域およびマウス、ラット、ウサギ、サル、またはヤギ抗体からの可変領域等のヒト以外の可変領域から構成されるキメラ構造であってよい。当業者は、現在利用可能であり、そのような構築のための科学論文に記載される方法を用いて、ストラドボディの中に組み込むための様々なFabキメラ構造を作製することができるだろう。個々のFabドメイン、Fcドメイン、および部分Fcドメインもヒト化され得る。したがって、「ヒト化」ストラドボディは、「ヒト化」モノクローナル抗体に類似して設計され得る。 当業者は、異なるFcドメインおよび部分Fcドメインが異なる種類の機能性を提供することを理解するだろう。例えば、FcγRは、IgG免疫グロブリンに特異的に結合し、他のクラスの免疫グロブリンにあまり良好に結合しない。したがって、複数のFcγ受容体結合能を有するストラドボディを設計することを意図する当業者は、低IgGヒンジ領域および/またはIgG CH2&CH3ドメインにそれらを含む、十分に特徴付けされたIgGのFcγ受容体結合配列を少なくとも組み込むストラドマーFcドメインを設計するだろう。当業者は、様々な有害な結果が、IgA注入に関連するアナフィラキシー等の特定のIgドメインの使用に関連し得ることも理解するだろう。本明細書に開示される生物模倣物は、一般的に、そのような作用を回避するように設計されるべきであるが、特定の状況では、そのような作用が望ましい場合がある。 本発明は、FcドメインまたはFc部分ドメインの天然に存在するアミノ酸配列とは異なるアミノ酸を有するFcドメインおよびFc部分ドメインを含むストラドボディも包含する。本発明の生物摸倣化合物に含むのに好ましいFcドメインは、ホロ−Fcγ受容体またはFcγRの可溶性細胞外ドメイン部分のいずれかに測定可能な特異的結合親和性を有する。多くのFcドメインおよびFcドメイン単量体の一次アミノ酸配列およびX線結晶学構造が、当該技術分野において利用可能である。例えば、Woof JM,Burton DR.Human antibody−Fc receptor interactions illuminated by crystal structures.Nat Rev Immunol. 2004 Feb;4(2):89−99を参照。Fcγ受容体結合能を有する代表的なFcドメインは、ヒトIgG1からのFcドメインを含む(配列番号2)。これらの未変性配列は、機能的な配列の部位特異的変異誘発のマッピングを含む広範な構造−機能分析を受けた。これらの以前の構造−機能研究および利用可能な結晶学データに基づき、当業者は、FcドメインのFcγR受容体結合能を維持しながら、機能性Fcドメイン配列変異型を設計することができる。例えば、システイン残基は、単量体間のスルフィド結合を増強するために付加されるか、またはストラドボディホモ二量体を含むストラドマーホモ二量体間の相互作用を変えるために削除され得る。 加えて、本発明は、Fabドメインが由来する抗体のアミノ酸配列とは異なるアミノ酸を有するFabドメインを含むストラドボディを包含する。本発明の生物摸倣化合物に含むためのFabドメインは、特定の抗原に対して測定可能な特異的結合親和性を有する。好ましくは、生物模倣化合物は、対応する未改変抗体の結合親和性よりも大きい結合親和性を有する。 アミノ酸変化は、ストラドボディのFcγ受容体または抗原への結合親和性を減少させる、増加させる、または未変化に維持することができる。好ましくは、そのようなアミノ酸変化は、保存アミノ酸置換であるが、そのような変化は、欠失、付加、および他の置換を含む。保存アミノ酸置換は、典型的には、次のグループ内の変化を含む:グリシンおよびアラニン;バリン、イソロイシン、およびロイシン;アスパラギン酸およびグルタミン酸;アスパラギン、グルタミン、セリン、およびスレオニン;リジン、ヒスチジン、およびアルギニン;ならびにフェニルアラニンおよびチロシン。加えて、アミノ酸変化は、例えば、システイン残基の付加によって、多量体の強度を高めることができる。 アミノ酸変化は、天然に存在するか、または例えば、部位特異的変異誘発によって導入することができる。アミノ酸変化は、Fcドメインがその受容体結合機能および生物学的活性を維持し、Fabドメインがその抗原結合機能および生物学的活性を維持する限り、Fcドメイン またはFabドメイン内のどの場所でも生じることができる。好ましい実施形態では、多型または変異は、増強した受容体/抗原結合および/または増強した多量体化または生物学的機能につながる。Fcドメインに関して、多型/変異は、好ましくは、Kabat et al., Sequences of Proteins of Immunological Interest, 5th Ed.Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,MD(1991)にあるようなEU付番によるアミノ酸位置233〜435のうちの1つ以上で生じる。これらのアミノ酸位置における特定の多型/変異は、当該分野において周知であり、例えば、Shields,et al. (2001)「High Resolution Mapping of the Binding Site on Human IgG1 for FcγRI,FcγRII,FcγRIII and FcRn and Design of IgG1 Variants with Improved Binding to the FcγR,」J.Biol.Chem.,276(9):6591−6601に見出すことができ、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。 上記から、本発明のストラドボディは、(a)天然に存在するFabおよびFcドメインのみ、(b)天然に存在するFabおよびFcドメインと、改変されたアミノ酸配列を有するFabおよびFcドメインの混合物、ならびに(c)改変されたアミノ酸配列を有するFabおよびFcドメインのみを有するストラドボディを含むことを理解する。必要なのは、天然に存在する配列を有するFabおよびFcドメインを含む、対応するストラドボディが抗原およびFcγR受容体に結合する能力の少なくとも25%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、もしくは100%、またはさらにはそれ以上を有する改変されたアミノ酸配列を含有するストラドボディである。 本発明のストラドボディに生じる前述のFcγ受容体抗原結合部位は、未変性配列に対して変更された結合能力および親和性を有する結合部位を予想通りに誘導するために、遺伝子操作を通して順に変更され得る。例えば、生物摸倣化合物のFcγRIIbへのFcドメイン結合を減少させる一方で、FCγRIIIaへの結合を増加させるか、またはその逆、あるいは生物摸倣化合物のFcγRIIbへのFcドメイン結合を減少させる一方で、FcRnへの結合を増加させるか、またはその逆である特定の残基が変更され得る。ヒトIgG Fcγ受容体結合配列のための広範な変異誘発に基づく構造−機能分析の例は、Robert L.Shields,et al.High Resolution Mapping of the Binding Site on Human IgG1 for FcγRI,FcγRII,FcγRIII,and FcRn and Design of IgG1 Variants with Improved Binding to the FcγR.J.Biol.Chem.,Feb 2001;276:6591−6604である。同様の研究が、マウスのIgG Fc(mIgG Fc)に対して実施されてきた。種間の未変性IgG Fcドメインの構造および一次配列相同性に基づき、当業者は、特定のFcγ受容体特異性および結合親和性を有する結合部位を設計するために、ヒトIgG FcおよびマウスIgG Fcの広範な構造−機能知識を、本発明の生物摸倣化合物における全ての未変性Fcγ受容体結合部位配列の合理的な変異誘発に変換することができる。 アミノ酸配列の組成に加えて、Fcドメインの炭水化物含量は、Fcドメインの構造およびFcγRとの結合相互作用に重要な役割を果たすことが知られている。例えば、Robert L.Shields,et al.Lack of Fucose on Human IgG1 N−Linked Oligosaccharide Improves Binding to Human FcFcγRIII and Antibody−dependent Cellular Toxicity.J.Biol.Chem.,Jul 2002; 277:26733 − 26740(doi:10.1074/jbc.M202069200)、Ann Wright and Sherie L.Morrison.Effect of C2− Associated Carbohydrate Structure on Ig Effector Function: Studies with Chimeric Mouse−Human IgG1 Antibodies in Glycosylation Mutants of Chinese Hamster Ovary Cells.J.Immunol,Apr 1998;160:3393−3402を参照。同様に、抗体のフコシル化の程度は、抗原結合及びADCCにおいて役割を果たすことが知られている。例えば、Yamane−Ohnuki and Satoh,Production of therapeutic antibodies with controlled fucosylation.Mabs.2009 May−Jun;1(3):230−236を参照。炭水化物含有量は、例えば、特定の細胞系またはインビトロ酵素修飾を含む特定のタンパク質発現系を用いて制御することができる。いくつかの実施形態では、ストラドボディは脱フコシル化される。脱フコシル化は、FcγRIIIaに対するIgG1 Fcの親和性を改善することが知られている。したがって、本発明は、ドメインが得られるホロ抗体の未変性炭水化物含量を有するストラドボディ、ならびに変更された炭水化物含量を有するそれらのストラドボディ化合物を含む。別の実施形態では、修飾された細胞系は、好ましいグリコシル化パターンを生成するために使用される。別の実施形態では、化学酵素的グリコシル化は、非天然の糖を含む、好ましいグリコシル化パターンを生成するために使用される。別の実施形態では、ストラドボディの多量体成分は、同じストラドボディのホモ二量体性成分と比較して、異なるグリコシル化パターンを特徴とする。好ましい実施形態では、ストラドボディは、Fc受容体結合を増強するグリコシル化パターンを含む多量体について富化される。 Fc部分ドメインのポリペプチド鎖に加えて、多量体化領域またはグリコシル化の変化は、FcドメインのFcγ受容体への増強した結合を可能にするFcドメインにおける立体構造変化を作り出すことができる。したがって、ポリペプチドに対する一見非常に小さな変化も、複数のFcγ受容体もしくはFcRn受容体の増強した結合を可能にするストラドボディ、または複数のFcγ受容体もしくはFcRn受容体に結合する減少した能力を有するストラドボディを作製することができる。 当業者は、本発明の実施形態に使用されるFcドメインおよびFc部分ドメインが完全長型である必要はないことをさらに認識するだろう。つまり、本発明は、本発明のストラドボディを含む特定のFcドメイン単量体およびFc部分ドメイン単量体のアミノ末端、カルボキシ末端、また中間からアミノ酸を欠くFcドメイン単量体およびFc部分ドメイン単量体の使用を包含する。 例えば、Fcγ受容体のヒトIgG免疫グロブリンの結合部位が記載されている(例えば、Radaev,S.,Sun, P.,2001.Recognition of Immunoglobulins by FcγReceptors.Molecular Immunology 38,1073−1083、Shields,R.L.et. al.,2001.High Resolution Mapping of the Binding Site on Human IgG1 for FcγRI,FcγRII,FcγRIII,and FcRn and Design of IgG1 Variants with Improved Binding to the FcγR.J.Biol.Chem.276(9),6591−6604)。その知識に基づき、それらの免疫グロブリンのFcドメインからアミノ酸を除去し、Fcドメインと受容体との間の結合相互作用に対する作用を決定することができる。したがって、本発明は、Radaev,S.,Sun,P.,2001に定義される低ヒンジおよびCH2の位置233〜338を包含するアミノ酸の少なくとも約90%を有するIgG Fcドメインを包含する。 本発明のIgG免疫グロブリンのFc部分ドメインは、ヒンジ領域の全てまたは一部、CH2ドメインの全てまたは一部、およびCH3ドメインの全てまたは一部を含み得る。 ヒンジ領域の一部、CH2ドメインの一部、またはCH3ドメインの一部のみを有するIgG Fc部分ドメインは、Fc部分ドメイン単量体から構築される。したがって、本発明は、ヒンジ領域のN末端またはヒンジ領域のC末端に由来するIgGヒンジ領域単量体を含む。したがって、それらは、例えば、ヒンジ領域の5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、16個、17個、18個、19個、20個、21個、22個、23個、24個、25個、26個、27個、28個、29個、30個、31個、32個、33個、34個、35個、36個、37個、38個、39個、40個、41個、42個、43個、44個、45個、46個、47個、48個、49個、50個、51個、52個、53個、54個、55個、56個、57個、58個、59個、60個、61個、または62個(IgG1に関しては最大15個、IgG2に関しては最大12個、IgG3に関しては最大62個、IgG4に関しては最大12個)のアミノ酸を含有し得る。 本発明は、CH2ドメインのN末端またはCH2ドメインのC末端に由来するIgG CH2ドメイン単量体も含む。したがって、それらは、例えば、CH2ドメインの5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、16個、17個、18個、19個、20個、21個、22個、23個、24個、25個、26個、27個、28個、29個、30個、31個、32個、33個、34個、35個、36個、37個、38個、39個、40個、41個、42個、43個、44個、45個、46個、47個、48個、49個、50個、51個、52個、53個、54個、55個、56個、57個、58個、59個、60個、61個、62個、63個、64個、65個、66個、67個、68個、69個、70個、71個、72個、73個、74個、75個、76個、77個、78個、79個、80個、81個、82個、83個、84個、85個、86個、87個、88個、89個、90個、91個、92個、93個、94個、95個、96個、97個、98個、99個、100個、101個、102個、103個、104個、105個、106個、107個、108個、109個、または110個(IgG1およびIgG3に関しては最大110個、IgG2およびIgG4に関しては最大109個)のアミノ酸を含有し得る。 本発明は、CH3ドメインのN末端またはCH3ドメインのC末端に由来するIgG CH3ドメイン単量体をさらに含む。したがって、それらは、例えば、CH3ドメインの5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、16個、17個、18個、19個、20個、21個、22個、23個、24個、25個、26個、27個、28個、29個、30個、31個、32個、33個、34個、35個、36個、37個、38個、39個、40個、41個、42個、43個、44個、45個、46個、47個、48個、49個、50個、51個、52個、53個、54個、55個、56個、57個、58個、59個、60個、61個、62個、63個、64個、65個、66個、67個、68個、69個、70個、71個、72個、73個、74個、75個、76個、77個、78個、79個、80個、81個、82個、83個、84個、85個、86個、87個、88個、89個、90個、91個、92個、93個、94個、95個、96個、97個、98個、99個、100個、101個、102個、103個、104個、105個、106個、または107個(IgG1およびIgG3に関しては最大106個、IgG2およびIgG4に関しては最大107個)のアミノ酸を含有し得る。 本明細書で使用される、用語「単離された」ポリペプチドまたはペプチドは、天然に存在する対応物を有さないか、または例えば、膵臓、肝臓、脾臓、卵巣、精巣、筋肉、関節組織、神経組織、消化器組織、もしくは乳房組織、または腫瘍組織(例えば、乳癌組織)等の組織、または血液、血清、または尿等の体液において天然にそれに付随する成分から分離または精製されたかのいずれかのポリペプチド、またはペプチドを指す。典型的には、ポリペプチドまたはペプチドは、それが天然に付随するタンパク質および他の天然に存在する有機分子を含まない、少なくとも70乾燥重量%である場合、「単離された」と見なされる。好ましくは、本発明のポリペプチド(またはペプチド)の調製物は、それぞれ、本発明の少なくとも80乾燥重量%、より好ましくは少なくとも90乾燥重量%、最も好ましくは少なくとも99乾燥重量%のポリペプチド(ペプチド)である。化学的に合成されるポリペプチドまたはペプチドは、その性質上、それに天然に付随する成分から分離されるため、合成ポリペプチドまたはペプチドは「単離される」。 本発明の単離されたポリペプチド(またはペプチド)は、例えば、天然源から(例えば、組織または体液から)抽出することにより、ポリペプチドもしくはペプチドをコードする組換え核酸の発現により、または化学合成により得ることができる。それが天然に起源する供給源とは異なる細胞系において生成されるポリペプチドまたはペプチドは、それに天然に付随する成分を必ずしも含まないため、「単離される」。単離または純度の程度は、任意の適切な方法、例えば、カラムクロマトグラフィー、ポリアクリルアミドゲル電気泳動、またはHPLC分析によって測定することができる。薬学的組成物 本明細書に記載されるストラドボディ組成物の投与は、経口的、非経口的、または局所的に任意の一般的な経路を介してである。例示的な経路としては、経口、経鼻、口腔、直腸、膣、眼、皮下、筋肉内、腹腔内、静脈内、動脈内、腫瘍内、脊髄内、髄腔内、関節内、動脈内、くも膜下、舌下、口腔粘膜、気管支、リンパ管、子宮内、皮下、腫瘍内、縫合糸等の埋め込み型デバイス上もしくは埋め込み型ポリマー等の埋め込み型デバイス内への組み込み、硬膜内、皮質内、または皮膚があげられるか、これらに限定されない。そような組成物は通常、本明細書に記載される薬学的に許容される組成物として投与されるだろう。好ましい実施形態では、単離されたストラドボディは、静脈内または皮下投与される。 本明細書で使用される、「薬学的に許容される担体」は、任意および全ての溶剤、分散媒、コーティング剤、抗菌剤および抗真菌剤、等張剤、ならびに吸収遅延剤等を含む。薬学的に活性な物質のためのそのような媒質および薬剤の使用は、当該技術分野において周知である。任意の従来の媒質または薬剤が本発明のベクターまたは細胞と不適合である場合を除き、治療組成物におけるその使用が想定される。補助的な活性成分もまた、組成物中に組み込むことができる。 本発明のストラドボディ組成物は、中性または塩の形態で製剤化され得る。薬学的に許容される塩は、酸添加塩(タンパク質の遊離アミノ基と共に形成された)、および例えば、塩酸もしくはリン酸等の無機酸、または酢酸、シュウ酸、酒石酸、マンデル酸等の有機酸と共に形成されたものを含む。遊離カルボキシル基と共に形成された塩はまた、例えば、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、カルシウム、または水酸化第二鉄等の無機塩基、およびイソプロピルアミン、トリメチルアミン、ヒスチジン、プロカイン等の有機塩基に由来してもよい。 減菌注射液は、必要な量のストラドボディを、必要に応じて上述の様々な他の成分を含む適切な溶媒に組み込み、続いて濾過減菌することにより調製される。一般に、分散液は、様々な減菌活性成分を、基本的な分散媒および上述のものからの必要とされる他の成分を含有する滅菌ビヒクル中に組み込むことにより調製される。滅菌注射溶液の調製のための滅菌粉末の場合では、調製の好ましい方法は、活性成分に、その事前に滅菌濾過された溶液からの任意の所望される追加成分を加えた粉末をもたらす真空乾燥および凍結乾燥技術である。 さらに、一実施形態は、経口投与に好適なストラドボディ組成物であり、不活性希釈剤と共に、またはそれなしで薬学的に許容される担体において提供される。担体は、同化可能な、または食用であるべきであり、液体、半固体、即ち、ペースト、または固体担体を含む。任意の従来の媒質、薬剤、希釈剤、または担体が、受容者、またはそれに含有されるストラドボディ調製物の治療有効性に対して有害である場合を除き、本発明の方法の実践に使用するための経口投与可能なストラドボディ組成物におけるその使用は適切である。担体または希釈剤の例としては、脂肪、油、水、生理食塩溶液、脂質、リポソーム、樹脂、結合剤、充填剤等、またはそれらの組み合わせが挙げられる。本明細書で使用される、用語「経口投与」は、経口、口腔、経腸、または胃内投与を含む。 一実施形態では、ストラドボディ組成物は、任意の簡便かつ実用的な様式で、即ち、溶液、懸濁、乳化、混合、カプセル封入、マイクロカプセル封入、吸収等により担体と組み合わされる。そのような手順は、当業者にとって日常的である。 特定の実施形態では、粉末形態のストラドボディ組成物は、半固体または固体担体と組み合わされるか、または十分に混合される。混合は、粉砕等の任意の簡便な様式で行うことができる。胃を通した治療活性の損失、即ち、胃における変性から組成物を保護するために、安定剤が混合プロセスにおいて添加され得る。経口投与可能な組成物に使用するための安定化剤の例としては、緩衝剤、胃酸の分泌に対する拮抗薬、グリシンおよびリジン等のアミノ酸、デキストロース、マンノース、ガラクトース、フルクトース、ラクトース、スクロース、マルトース、ソルビトール、マンニトール等の炭水化物、タンパク質分解性酵素阻害剤等が挙げられる。より好ましくは、経口投与される組成物に関して、安定剤はまた、胃酸の分泌に対する拮抗薬を含むこともできる。 さらに、半固体または固体の担体と組み合わされる経口投与用のストラドボディ組成物はさらに、硬質または軟質ゼラチンカプセル、錠剤、またはピルに製剤化され得る。より好ましくは、ゼラチンカプセル、錠剤、またはピルは、腸溶コーティングされる。腸溶コーティングは、pHが酸性である胃または腸上部における組成物の変性を防ぐ。即ち、米国特許第5,629,001号を参照。小腸に到達すると、その中の塩基性pHは、コーティングを溶解し、組成物が、腸の細胞、例えば、パイエル板M細胞と相互作用するように放出されるのを可能にする。 別の実施形態では、粉末形態のストラドボディ組成物は、免疫学的に活性な生物模倣物をカプセル封入する、または免疫学的に活性な生物模倣物が結合されるナノ粒子を作製する材料と組み合わされるか、または十分に混合される。各ナノ粒子は、100ミクロン以下の大きさを有する。ナノ粒子は、そうでなければ経口的に生体利用可能ではないであろう免疫学的に活性な生物模倣物の消化器吸収を可能にする粘膜付着性質を有し得る。 別の実施形態では、粉末組成物は、安定剤と共に、またはそれなしで、液体担体、即ち、水または生理食塩溶液等と組み合わされる。 使用され得る特定のストラドボディ製剤は、緩衝液の組成が次の通りであるカリウムを含まない低張リン酸塩に基づく緩衝液中の免疫学的に活性な生物摸倣タンパク質の溶液である:6mMのリン酸二水素ナトリウム一水和物、9mMのリン酸水素ナトリウム七水和物、50mMの塩化ナトリウム、pH7.0+/−0.1。低張緩衝液中の免疫学的に活性な生物模倣タンパク質の濃度は、10マイクログラム/ml〜100ミリグラム/mlの範囲であってよい。この製剤は、任意の投与経路、例えば、これに限定されないが、静脈内投与を介して投与され得る。 さらに、半固体の担体と組み合わされる局所投与用のストラドボディ組成物はさらに、クリームまたはゲル軟膏に製剤化され得る。ゲル軟膏を形成するための好ましい担体は、ゲルポリマーである。本発明のゲル組成物を製造するために使用される好ましいポリマーは、カルボポール、カルボキシメチルセルロース、およびプルロニックポリマーを含むが、これらに限定されない。具体的には、粉末ストラドボディ組成物は、皮膚上または皮膚下の疾患の治療のための皮膚への適用のために、0.5重量/容量%〜5重量/容量%の強度のカルボポール980等の重合剤を含有する水性ゲルと組み合わされる。本明細書で使用される、用語「局所投与」は、皮膚、表皮、皮下、または粘膜表面への適用を含む。 さらに、ストラドボディ組成物は、皮下または真皮下注入用のポリマーに製剤化され得る。埋め込み型薬物注入ポリマーの好ましい製剤は、一般的に安全とみなされる薬剤であり、例えば、架橋デキストラン(Samantha Hart,Master of Science Thesis,「Elution of Antibiotics from a Novel Cross−Linked Dextran Gel:Quantification」Virginia Polytechnic Institute and State University,June 8,2009)、デキストラン−チラミン(Jin,et al.(2010) Tissue Eng.Part A.16(8):2429−40),デキストラン−ポリエチレングリコール(Jukes,et al.(2010)Tissue Eng. Part A.,16(2):565−73)、またはデキストラン−グルタルアルデヒド(Brondsted,et al.(1998)J.Controlled Release,53:7−13)を含み得る。当業者は、ポリマーまたはヒドロゲル内に固定されたストラドボディを組み込み、孔径を所望の直径に制御することにより、多くの類似するポリマーおよびヒドロゲルが形成され得ることを知っているだろう。 製剤化の際、溶液は、症状の改善または矯正をもたらすのに治療的に有効である投薬製剤に適合する様式で、およびそのような量で投与される。製剤は、摂取可能な溶液、薬物放出カプセル等の様々な剤形で容易に投与される。投薬量におけるある程度の変動は、治療される対象の状態に応じて生じ得る。投与責任者は、いずれにしても、個々の対象の適切な用量を決定することができる。その上、ヒトへの投与に関して、調製物は、FDA生物製剤評価センター(FDA Center for Biologics Evaluation and Research)の基準によって要求される減菌性、一般的な安全性、および純度基準を満たす。 投与経路は、治療される疾患の位置および性質により自然に変動し、例えば、皮内、経皮、真皮下、非経口、経鼻、静脈内、筋肉内、皮下、経皮、気管内、腹腔内、腫瘍内、灌流、洗浄、直接注射、および経口投与を含み得る。 本明細書で使用される、用語「非経口投与」は、化合物が腸を介して吸収を伴うことなく対象に吸収される任意の投与形態を含む。本発明において使用される例示的な非経口投与は、筋肉内、静脈内、腹腔内、腫瘍内、眼内、経鼻、または関節内投与を含むが、これらに限定されない。 加えて、本発明のストラドボディは、任意に、別の薬学的薬剤の前、その間、またはその後に投与され得る。 以下は、様々な医薬製剤カテゴリーの具体的な例、および具体的な例示的疾患の示される好ましい投与経路である。 口腔または舌下溶性錠剤:狭心症、結節性多発動脈炎。 静脈内:特発性血小板減少性紫斑病、封入体筋炎、異常タンパク性IgM脱髄性多発ニューロパチー、壊死性筋膜炎、天疱瘡、壊疽、皮膚筋炎、肉芽腫、リンパ腫、敗血症、再生不良性貧血、多臓器不全、意義不明の多発性骨髄腫およびモノクローナル免疫グロブリン血症、慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー、炎症性筋疾患、血栓性血小板減少性紫斑病、筋炎、貧血、異常増殖、溶血性貧血、脳炎、脊髄炎、ヒトT細胞リンパ球向性ウイルス1型に関連した脊髄症、白血病、多発性硬化症、および視神経炎、喘息、表皮壊死融解症、ランバート・イートン筋無力症候群、重症筋無力症、ニューロパチー、ぶどう膜炎、ギラン・バレー症候群、移植片対宿主病、全身硬直症候群、抗Yo抗体を伴う傍腫瘍性小脳変性症、傍腫瘍性脳脊髄症、および抗Hu抗体を伴う感覚性ニューロパチー、全身性血管炎、全身性エリテマトーデス、自己免疫糖尿病性ニューロパチー、急性特発性自律神経障害ニューロパチー、フォークト・小柳・原田症候群、多巣性運動ニューロパチー、抗−/GMIに関連した下位運動神経症候群、脱髄、膜性増殖性糸球体腎炎、心筋症、川崎病、関節リウマチ、およびエバンス症候群IM−ITP、CIDP、MS、皮膚筋炎、重症筋無力症、筋ジストロフィー。本明細書で使用される、用語「静脈内投与」は、静脈内注射又は注入を介して本発明の化合物または組成物を全身循環に送達するための全ての技術を含む。 皮膚ゲル、ローション、クリーム、またはパッチ:白斑症、帯状疱疹、挫瘡、口唇炎乾癬。 直腸坐剤、ゲル、または注入:潰瘍性大腸炎、クローン病、痔の炎症。 ピル、トローチ剤、カプセル封入、または腸溶コーティングを伴う経口:クローン病、セリアック病、過敏性腸症候群、炎症性肝疾患、バレット食道。 皮質内:癲癇、アルツハイマー病、多発性硬化症、パーキンソン病、ハンチントン病。 腹腔内注入または移植片:子宮内膜症。 膣内ゲルまたは坐剤:細菌、トリコモナス、または真菌性膣炎。 医療デバイス:冠動脈ステント上へのコーティング、人工関節。 本明細書に記載されるストラドボディは、少なくとも1日1回、毎週、隔週、もしくは毎月、または潜在的により少ない頻度で投与され得る。最初の投薬相が第2の投薬相の約0.1%〜約300%を含む二相投薬計画が使用され得る。本発明のストラドボディの増強した有効性のため、いくつかの実施形態では、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、低用量で静脈内投与され得る。有効なストラドボディ用量は、一般的に、Fabがストラドボディと同じである有効モノクローナル抗体の約1%〜約500%、より好ましくは、約50%〜約100%の有効モノクローナル抗体用量である。臨床癌治療に有効なモノクローナル抗体用量は変動する。Her−2/neuモノクローナル抗体に関して、用量は、一般的に、7〜21日ごとに投与される約2mg/Kg〜約4mg/Kgの範囲である。EGFRモノクローナル抗体に関して、用量は、一般的に、7〜21日ごとに投与される約5mg/Kg〜25mg/Kgである約250〜400mg/平方メートルの範囲である。 一実施形態では、ストラドボディは、約0.01mg/Kg〜1000mg/Kg IVの用量で静脈内投与される。さらなる実施形態では、ストラドボディは、約0.1mg/Kg〜約100mg/Kg IVで投与される。またさらなる実施形態では、ストラドボディは、約0.5mg/Kg〜約50mg/Kg IVで投与される。尚さらなる実施形態では、ストラドボディは、約1mg/Kg〜約25mg/Kg IVで投与される。尚さらなる実施形態では、ストラドボディは、約5mg/Kg〜約15mg/Kg IVで投与される。一実施形態では、ストラドボディは、皮下投与される。本発明のストラドボディの増強した有効性のため、いくつかの実施形態では、ストラドボディは、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、低用量で皮下投与され得る。一実施形態では、ストラドボディは、約0.01mg/Kg〜約1000mg/Kg SQの用量で皮下投与される。さらなる実施形態では、ストラドボディは、約0.2mg/Kg〜約150mg/Kg SQで投与される。またさらなる実施形態では、ストラドボディは、約0.5mg/Kg〜約80mg/Kg SQで投与される。尚さらなる実施形態では、ストラドボディは、約2mg/Kg〜約50mg/Kg SQで投与される。尚さらなる実施形態では、ストラドボディは、約5mg/Kg〜約30mg/Kg SQで投与される。ストラドボディの治療用途 合理的な設計と、インビトロおよびインビボの検証に基づき、本発明のストラドボディは、自己免疫疾患および炎症性疾患ならびに感染の生物免疫療法等の様々な他の状況における癌の治療および免疫機能の調節に重要な生物製剤として機能する。本明細書に記載される免疫学的に活性な生物模倣物による治療に好適な医学的状態は、モノクローナル抗体が使用され得るか、既に臨床使用中である癌または炎症性疾患のものを含む。 加えて、ストラドボディによる治療から恩恵を受ける炎症性成分を有する例示的な医学的状態は、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、アルツハイマー病、パーキンソン病、アテローム発生、心筋梗塞、脳卒中、B型肝炎、C型肝炎、ヒト免疫不全ウイルスに関連した炎症、副腎白質ジストロフィー、および癲癇障害、特にラスムッセン症候群、ウエスト症候群、およびレノックス・ガストー症候群を含むウイルス感染後の脳炎に関連すると考えられるものを含む。 本明細書に記載される単離されたストラドボディを用いた療法に対する一般的なアプローチは、治療を達成するために、疾患または状態を有する対象に治療有効量の単離された免疫学的に活性な生物摸倣物を投与することである。いくつかの実施形態では、疾患または状態は、サイトカインネットワークの不均衡による炎症性疾患、病原性自己抗体もしくは自己攻撃性T細胞によって媒介される自己免疫障害、または慢性再発性障害もしくはプロセスの急性期または慢性期として広く分類され得る。 「免疫調節活性」、「免疫応答の調節」、「免疫系の調節」、および「免疫調節」は、その細胞型内の細胞型の成熟もしくは他の細胞型への成熟を含む、1つ以上の免疫細胞の活性、能力、および相対数を変更することによって、免疫系を変更することを意味する。例えば、未成熟単球の免疫調節は、より成熟した単球、樹状細胞、マクロファージ、または破骨細胞のより大きな集団をもたらすことができ、その全てが未成熟単球に由来する。別の例として、記憶B細胞の免疫調節は、特定の抗体の産生における同時減少を伴う、ある特定の記憶B細胞の選択的アポトーシスにつながる可能性がある。別の例として、NK細胞の免疫調節は、増強した抗体依存性細胞毒性につながる場合がある。別の例として、免疫調節活性は、CD8β+/CD11c+細胞等の、さもなければ高レベルで発現されない可能性がある表現型の細胞集団の増加につながる場合がある。別の例として、免疫調節活性は、IL−6およびIL−8等の自己免疫疾患において一般的に上昇する炎症誘発性サイトカインまたはサイトカインの減少につながる場合ある。別の例として、免疫調節活性は、NKT細胞の活性化、その後のTGF−βの分泌および開裂につながる場合がある。例えば、免疫細胞受容体は、免疫学的に活性な生物模倣物によって結合され、別に「免疫調製の活性化」と称される、様々な免疫細胞の変化を誘導する細胞内シグナル伝達を活性化することができる。受容体の活性化を防止するために免疫細胞受容体を遮断することは、「免疫調節」にも包含され、別に「阻害免疫調節」と称され得る。 本明細書で使用される、用語「治療する」および「治療」は、対象が疾患、もしくは状態、または疾患もしくは状態の症状の改善を有するように、対象に治療有効量の本発明のストラドボディを投与することを指す。改善は、疾患、もしくは状態、または疾患もしくは状態の症状の任意の改善または矯正である。改善は、観察可能または測定可能な改善であるか、または対象の一般的な健康感覚の改善であってよい。したがって、当業者は、治療が疾患状態を改善し得るが、疾患の完全な治癒ではない可能性があることを理解する。具体的には、対象における改善は、炎症の減少;C反応性タンパク質等の炎症研究用マーカーの減少;自己抗体、または血小板数、白血球数、もしくは赤血球数等の自己免疫マーカーの改善、発疹または紫斑の減少、衰弱、しびれ、もしくは刺痛の減少、高血糖の患者におけるグルコースレベルの増加、関節痛、炎症、腫れ、もしくは分解の減少、痙攣および下痢の頻度と量の減少、狭心症の減少、組織炎症の減少、または発作頻度の減少のうちの1つ以上により明らかである自己免疫の減少;癌腫瘍負荷量の減少、腫瘍の進行までの時間の増加、癌の痛みの減少、生存増加または生活の質の向上;または骨粗しょう症の進行の遅れもしくは改善のうちの1つ以上を含み得る。 本明細書で使用される、用語「治療有効量」または「有効量」は、疾患または状態の症状の改善または矯正をもたらす量を指す。 本明細書で使用される、「予防」は、疾患の症状の完全な防止、疾患の症状の開始の遅延、または後に発症した疾患症状の重症度の低下を意味し得る。 用語「対象」は、本明細書において、用語「患者」と交換可能に使用され、本発明のストラドボディが本明細書に記載される方法により投与される任意の哺乳類対象を意味するようにとられる。特定の実施形態では、本開示の方法は、ヒト対象を治療するために採用される。本開示の方法は、ヒト以外の霊長類(例えば、サル、ヒヒ、およびチンパンジー)、マウス、ラット、ウシ、ウマ、ネコ、イヌ、ブタ、ウサギ、ヤギ、シカ、ヒツジ、フェレット、スナネズミ、モルモット、ハムスター、コウモリ、鳥類(例えば、ニワトリ、シチメンチョウ、アヒル)、魚類、および爬虫類を治療するためにも採用され得る。 特に、本発明のストラドボディは、うっ血性心不全(CHF)、血管炎、酒さ、挫瘡、湿疹、心筋炎および心筋の他の症状、全身性エリテマトーデス、糖尿病、脊椎症、滑膜線維芽細胞、および骨髄間質;骨量の減少;パジェット病、骨巨細胞腫;多発性骨髄腫;乳癌;廃用性骨減少症;栄養失調、歯周病、ゴーシェ病、ランゲルハンス細胞組織球症、脊髄損傷、急性化膿性関節炎、骨軟化症、クッシング症候群、単骨性線維性骨異形成症、多骨性線維性骨異形成症、歯周再建、および骨折;サルコイドーシス;溶骨性骨癌、肺癌、腎臓癌、および直腸癌;骨転移、骨痛管理、および液性悪性高カルシウム血症、ならびに強直性脊椎炎、および他の脊椎関節症;移植拒絶反応、ウイルス感染、血液学的異常増殖、および新生物様状態、例えば、ホジキンリンパ腫;非ホジキンリンパ腫(バーキットリンパ腫、小リンパ球性リンパ腫/慢性リンパ球性白血病、菌状息肉腫、マントル細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、辺縁帯リンパ腫、毛様細胞白血病、およびリンパ形質細胞性白血病)、リンパ球前駆細胞の腫瘍(B細胞急性リンパ芽球性白血病/リンパ腫およびT細胞急性リンパ芽球性白血病/リンパ腫を含む)、胸腺腫、成熟TおよびNK細胞の腫瘍(末梢T細胞白血病、成人T細胞白血病/T細胞リンパ腫、および大顆粒リンパ球性白血病を含む)、ランゲルハンス細胞組織球症、急性骨髄性白血病(成熟を伴うAML、分化を伴わないAML、急性前骨髄球性白血病、急性骨髄単球性白血病、および急性単球性白血病を含む)等の骨髄異常増殖、骨髄異形成症候群、および慢性骨髄増殖性疾患(慢性骨髄性白血病を含む)、中枢神経系の腫瘍、例えば、脳腫瘍(神経膠腫、神経芽細胞腫、星状細胞腫、髄芽腫、上衣腫、および網膜芽細胞腫)、固形腫瘍(鼻咽頭癌、基底細胞癌、膵癌、胆管の癌、カポジ肉腫、精巣癌、子宮、膣もしくは子宮頸癌、卵巣癌、原発性肝癌、または子宮体癌)、血管系の腫瘍(血管肉腫及び血管周囲細胞腫))、または他の癌を含むが、これらに限定されない状態を治療するために使用され得る。 本発明のストラドボディは、自己免疫疾患を治療するために使用され得る。本明細書で使用される、用語「自己免疫疾患」は、80を超える多様な群の疾患および状態を指す。これらの疾患および状態の全てにおいて、根本的な問題は、身体の免疫系が身体自体を攻撃することである。自己免疫疾患は、結合組織、神経、筋肉、内分泌系、皮膚、血液、ならびに呼吸器および消化器系を含む、すべての主要な身体系に影響を及ぼす。自己免疫疾患は、例えば、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、多発性硬化症、重症筋無力症、および1型糖尿病を含む。 本発明の組成物および方法を用いて治療可能な疾患または状態は、特発性血小板減少性紫斑病、同種免疫/自己免疫性血小板減少症、後天性免疫性血小板減少症、自己免疫好中球減少症、自己免疫性溶血性貧血、パルボウイルスB19関連赤血球形成不全、後天性抗第VIII因子自己免疫、後天性フォンビルブランド病、意義不明の多発性骨髄腫およびモノクローナル免疫グロブリン血症、敗血症、再生不良性貧血、赤芽球癆、ダイアモンド・ブラックファン貧血、新生児溶血性疾患、免疫媒介好中球減少症、血小板輸血不応状態、新生児の輸血後紫斑病、溶血性尿毒症症候群、全身性血管炎、血栓性血小板減少性紫斑病、またはエバンス症候群を含むが、これらに限定されない血液免疫学的プロセスであってよい。 疾患または状態はまた、ギラン・バレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー、異常タンパク性IgM脱髄性多発ニューロパチー、ランバート・イートン筋無力症候群、重症筋無力症、多巣性運動ニューロパチー、抗−/GMIに関連した下位運動神経症候群、脱髄、多発性硬化症、および視神経炎、全身硬直症候群、抗Yo抗体を伴う傍腫瘍性小脳変性症、傍腫瘍性脳脊髄症、抗Hu抗体を伴う感覚性ニューロパチー、癲癇、脳炎、脊髄炎、ヒトT細胞リンパ球向性ウイルス1型に関連した脊髄症、自己免疫糖尿病性ニューロパチー、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、または急性特発性自律神経障害ニューロパチーを含むが、これらに限定されない神経免疫学的プロセスであってもよい。 疾患または状態はまた、川崎病、関節リウマチ、フェルティ症候群、ANCA陽性血管炎、自発性多発性筋炎、皮膚筋炎、抗リン脂質症候群、再発性自発性流産、全身性エリテマトーデス、若年性特発性関節炎、レイノー病、CREST症候群、またはぶどう膜炎を含むが、これらに限定されないリウマチ性疾患プロセスであってもよい。 疾患または状態はまた、中毒性表皮壊死融解症、壊疽、肉芽腫、自己免疫性皮膚水疱症(尋常性天疱瘡、水疱性類天疱瘡、および落葉状天疱瘡を含む)、白斑症、連鎖球菌毒素ショック症候群、強皮症、全身性硬化症(びまん性および限局型皮膚全身性硬化症を含む)、またはアトピー性皮膚炎(特にステロイド依存性)を含むが、これらに限定されない皮膚免疫学的疾患プロセスであってもよい。 疾患または状態はまた、封入体筋炎、壊死性筋膜炎、炎症性筋疾患、筋炎、抗デコリン(BJ抗原)筋症、傍腫瘍性壊死性筋症、X連鎖性空胞性筋症、ペナシラミン誘導多発性筋炎、アテローム性動脈硬化症、冠動脈疾患、または心筋症を含むが、これらに限定されない筋骨格免疫学的疾患プロセスであってもよい。 疾患または状態はまた、悪性貧血、自己免疫性慢性活動性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、セリアック病、疱疹状皮膚炎、特発性肝硬変、反応性関節炎、クローン病、ウィップル病、潰瘍性大腸炎、または硬化性胆管炎を含むが、これらに限定されない消化器免疫学的疾患プロセスであってもよい。 疾患または状態はまた、移植片対宿主病、移植片の抗体媒介性拒絶反応、骨髄移植後拒絶反応、感染後の疾患の炎症、リンパ腫、白血病、異常増殖、喘息、抗β細胞抗体を伴う1型糖尿病、シェーグレン症候群、混合性結合組織病、アジソン病、フォークト・小柳・原田症候群、膜性増殖性糸球体腎炎、グッドパスチャー症候群、グレーブス病、橋本甲状腺炎、ウェゲナー肉芽腫症、顕微鏡的多発動脈炎、チャーグ・ストラウス症候群、結節性多発動脈炎、または多臓器不全であってもよい。 免疫学的障害を治療するための臨床利用性に加えて、ストラドボディは、感染症、癌、および炎症性疾患の治療における治療用途を有する。ストラドボディは、本質的に、任意の対応する治療用抗体のための既知のプロトコルに従い使用され得る。ストラドボディは、一般的に、癌におけるADCC、または自己免疫疾患におけるサイトカイン放出の減少を伴う単球およびDC成熟の減少等のモノクローナル抗体によってエフェクター細胞に示される作用を増強し、それによって、例えば、ストラドボディのFab部分の供給源モノクローナル抗体を用いて生じるであろう免疫応答と比較して、癌に対する免疫応答を強化するように設計される。 感染症は、細菌、菌類、寄生虫、およびウイルス因子によって引き起こされるものを含むが、これらに限定されない。そのような感染性因子の例としては、以下のものが含まれる:ブドウ球菌、連鎖球菌科、ナイセリア科(neisseriaaceae)、球菌、腸内細菌科、シュードモナス科、ビブリオ科、カンピロバクター、パスツレラ科、ボルデテラ、フランシセラ、ブルセラ、レジオネラ科、バクテロイデス科、クロストリジウム、コリネバクテリウム、プロピオニバクテリウム、グラム陽性桿菌、炭疽菌、放線菌、ノカルジア、マイコバクテリウム、トレポネーマ、ボレリア、レプトスピラ、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、リケッチア、クラミジア、他のグラム陽性桿菌、他のグラム陰性桿菌、全身性真菌症、他の日和見真菌症、原生動物、線虫、吸虫、条虫、アデノウイルス、ヘルペスウイルス(例えば、単純ヘルペスウイルスおよびエプスタイン・バーウイルス、および帯状疱疹ウイルスを含む)、ポックスウイルス、パポバウイルス、肝炎ウイルス、パピローマウイルス、オルトミクソウイルス(例えば、インフルエンザA、インフルエンザB、およびインフルエンザCを含む)、パラミクソウイルス、コロナウイルス、ピコルナウイルス、レオウイルス、トガウイルス、フラビウイルス、ブニヤウイルス、ラブドウイルス、呼吸器合胞体ウイルス、ヒト免疫不全ウイルスおよびレトロウイルス。例示的な感染症は、カンジダ症、カンジダ性敗血症、アスペルギルス症、連鎖球菌性肺炎、連鎖球菌性皮膚および口腔咽頭の状態、グラム陰性敗血症、結核、単核球症、インフルエンザ、呼吸器合胞体ウイルスに起因する呼吸器疾患、マラリア、住血吸虫症、およびトリパノソーマ症を含むが、これらに限定されない。 本明細書において、「癌」は、典型的には、未制御の細胞成長を特徴とする、哺乳動物における生理学的状態を指すか、またはそれを説明する。癌の例としては、細胞腫、リンパ腫、芽細胞腫、肉腫(脂肪肉腫、骨原性肉腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、線維肉腫、粘液肉腫、軟骨肉腫を含む)、骨巨細胞腫、神経内分泌腫瘍、中皮腫、脊索腫、滑膜腫、神経鞘腫、髄膜腫、腺癌、黒色腫、白血病、およびリンパ性悪性腫瘍を含むが、これらに限定されない。そのような癌のより具体的な例としては、扁平細胞癌(例えば、上皮扁平細胞癌)、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、肺の腺癌および肺の扁平上皮癌、小細胞肺癌を含む肺癌、腹膜の癌、肝細胞癌、胃腸癌を含む胃もしくは胃部の癌、膵臓癌、神経膠芽細胞腫、子宮頸癌、卵巣癌、肝臓癌、膀胱癌、肝癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、子宮体癌もしくは子宮癌、唾液腺癌、腎臓または腎癌、前立腺癌、外陰部癌、甲状腺癌、肝癌、肛門癌、陰茎癌、精巣癌、食道癌、胆道の腫瘍、ユーイング腫瘍、基底細胞癌、腺癌、汗腺癌皮脂腺癌、乳頭状癌、乳頭状腺癌、嚢胞腺癌、髄様癌、気管支癌、腎細胞癌、肝癌、胆管癌、絨毛癌、セミノーマ、胎生期癌、ウィルムス腫瘍、精巣腫瘍、肺癌、膀胱癌、上皮癌、神経膠腫、星状細胞腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣腫、松果体腫、血管芽腫、聴神経腫、乏突起膠腫、髄膜腫、黒色腫、神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫、白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫、ヴァルデンストレームマクログロブリン血症、骨髄異形成症、重鎖病、神経内分泌腫瘍、神経鞘腫、および他の細胞腫、頭頸部癌、急性骨髄性白血病(成熟を伴うAML、分化を伴わないAML、急性前骨髄球性白血病、急性骨髄単球性白血病、および急性単球性白血病を含む)等の骨髄異常増殖、骨髄異形成症候群、および慢性骨髄増殖性疾患(慢性骨髄性白血病を含む)、中枢神経系の腫瘍、例えば、脳腫瘍(神経膠腫、神経芽細胞腫、星状細胞腫、髄芽腫、上衣腫、および網膜芽細胞腫)、固形腫瘍(鼻咽頭癌、基底細胞癌、膵癌、胆管の癌、カポジ肉腫、精巣癌、子宮、膣もしくは子宮頸癌、卵巣癌、原発性肝癌、または子宮体癌)、血管系の腫瘍(血管肉腫及び血管周囲細胞腫)、血液学的異常増殖、および新生物様状態、例えば、ホジキンリンパ腫;非ホジキンリンパ腫(バーキットリンパ腫、小リンパ球性リンパ腫/慢性リンパ球性白血病、菌状息肉腫、マントル細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、辺縁帯リンパ腫、毛様細胞白血病、およびリンパ形質細胞性白血病)、リンパ球前駆細胞の腫瘍(B細胞急性リンパ芽球性白血病/リンパ腫およびT細胞急性リンパ芽球性白血病/リンパ腫を含む)、胸腺腫、成熟TおよびNK細胞の腫瘍(末梢T細胞白血病、成人T細胞白血病/T細胞リンパ腫、および大顆粒リンパ球性白血病を含む)、溶骨性骨癌、ならびに骨転移が挙げられる。 抗体は、ストラドボディが設計され得るFabドメインを含む。例示的なモノクローナル抗体としては、3F8、8H9、アバゴボマブ(abagovomab)、アブシキシマブ、アダリムマブ、アデカツムマブ(adecatumumab)、アフェリモマブ、アフツムマブ(afutuzumab)、アラシズマブペゴル、ALD518、アレムツズマブ、アルツモマブペンペンテテート、アマツキシマブ(amatuximab)、アナツモマブマフェナトックス(anatumomab mafenatox)、アンルキンズマブ(anrukinzumab)(IMA−638)、アポリズマブ、アルシツモマブ(arcitumomab)、アセリズマブ(aselizumab)、アティヌマブ(atinumab)、atlizumab(トシリズマブ)、アトロリムマブ(atorolimumab)、バピネオズマブ、バシリキシマブ、バビツキシマブ(bavituximab)、ベクツモマブ(bectumomab)、ベリムマブ、ベンラリズマブ(benralizumab)、ベルチリムマブ(bertilimumab)、ベシレソマブ(besilesomab)、ベバシズマブ、ビシロマブ(biciromab)、ビバツズマブ(bivatuzumab)メルタンシン、ブリナツモマブ(blinatumomab)、ブロソズマブ(blosozumab)、ブレンツキシマブベドチン、ブリアキヌマブ(briakinumab)、ブロダルマブ(brodalumab)、カナキヌマブ(canakinumab)、カンツズマブメルタンシン、カンツズマブラブタンシン(ravtansine)、カプロマブペンデチド(capromab pendetide)、カルルマブ(carlumab)、カツマキソマブ(catumaxomab)、CC49、セデリズマブ(cedelizumab)、セルトリズマブペゴル、セツキシマブ、Ch.14.18、シタツズマブボダトックス(citatuzumab bogatox)、シクスツムマブ(cixutumumab)、クレノリキシマブ、リバツズマブテトラキセタン(clivatuzumab tetraxetan)、コナツムマブ(conatumumab)、クレネズマブ(crenezumab)、CR6261、ダセツズマブ(dacetuzumab)、ダクリズマブ、ダロツズマブ(dalotuzumab)、ダラツムマブ(daratumumab)、デノスマブ、デツモマブ(detumomab)、ドルリモマブアリトクス(dorlimomab aritox)、ドロジツマブ(drozitumab)、エクロメキシマブ(ecromeximab)、エクリズマブ、エドバコマブ(edobacomab)、エドレコロマブ、エファリズマブ、エファングマブ(efungumab)、エロツズマブ(elotuzumab)、エルシリモマブ(elsilimomab)、エナバツズマブ(enavatuzumab)、エンリモマブ(enlimomab)ペゴル、エノキズマブ(enokizumab)、エンシツキシマブ(ensituximab)、エピツモマブシツキセタン(epitumomab cituxetan)、エプラツズマブ、エルリズマブ(erlizumab)、エルツマキソマブ(ertumaxomab)、エタラシズマブ(etaracizumab)、エトロリズマブ(etrolizumab)、エキシビビルマブ(exbivirumab)、ファノレソマブ(fanolesomab)、ファラリモマブ(faralimomab)、ファーレツズマブ(farletuzumab)、FBTA05、フェルビズマブ(felvizumab)、フェザキヌマブ(fezakinumab)、フィクラツズマブ(ficlatuzumab)、フィギツムマブ(figitumumab)、フランボツマブ(flanvotumab)、フォントリズマブ(fontolizumab)、フォラルマブ(foralumab)、フォラビルマブ(foravirumab)、フレソリムマブ(fresolimumab)、フルラヌマブ(fulranumab)、ガリキシマブ、ガニツマブ(ganitumab)、ガンテネルマブ(gantenerumab)、ガビリモマブ(gavilimomab)、ゲムツズマブ、ゲボキズマブ(gevokizumab)、ギレンツキシマブ(girentuximab)、グレンバツムマブ(glembatumumab)ベドチン、ゴリムマブ、ゴミリキシマブ(gomiliximab)、GS6624、イバリズマブ(ibalizumab)、イブリツモマブチウキセタン、イクルクマブ(icrucumab)、イゴボマブ(igovomab)、イミシロマブ(imciromab)、インダツキシマブラブタンシン(indatuximab ravtansine)、インフリキシマブ、インテツムマブ(intetumumab)、イノリモマブ(inolimomab)、イノツズマブオゾガマイシン、イピリムマブ、イラツムマブ(iratumumab)、イトリズマブ(itolizumab)、イクセキズマブ(ixekizumab)、ケリキシマブ(keliximab)、ラベツズマブ、レブリキズマブ(lebrikizumab)、レマレソマブ(lemalesomab)、レルデリムマブ(lerdelimumab)、レクサツムマブ(lexatumumab)、リビビルマブ(libivirumab)、リンツズマブ(lintuzumab)、ロルボツズマブ(lorvotuzumab)メルタンシン、ルカツムマブ(lucatumumab)、ルミリキシマブ(lumiliximab)、マパツムマブ、マスリモマブ(maslimomab)、マブリリムマブ(mavrilimumab)、マツズマブ、メポリズマブ、メテリムマブ(metelimumab)、ミラツズマブ(milatuzumab)、ミンレツモマブ(minretumomab)、ミツモマブ(mitumomab)、モガムリズマブ、モロリムマブ(morolimumab)、モタビズマブ、モキセツモマブパスドトクス(moxetumomab pasudotox)、ムロモナブCD3、ナコロマブタフェナトクス(nacolomab tafenatox)、ナミルマブ(namilumab)、ナプツモマブエスタフェナトクス(naptumomab estafenatox)、ナルナツマブ(narnatumab)、ナタリズマブ、ネバクマブ(nebacumab)、ネシツムマブ(necitumumab)、 ネレリモマブ(nerelimomab)、ニモツズマブ、ノフェツモマブメルペンタン(nofetumomab merpentan)、オクレリズマブ、オデュリモマブ(odulimomab)、オファツムマブ、オララツマブ(olaratumab)、オロキズマブ(olokizumab)、オマリズマブ、オナルツズマブ(onartuzumab)、オポルツズマブモナトクス(oportuzumab monatox)、オレゴボマブ、オテリキシズマブ(otelixizumab)、オキセルマブ(oxelumab)、オゾラリズマブ(ozoralizumab)、パギバキシマブ(pagibaximab)、パリビズマブ、パニツムマブ、パノバクマブ(panobacumab)、パスコリズマブ(pascolizumab)、パテクリズマブ(pateclizumab)、ペムツモマブ(pemtumomab)、ペルツズマブ、ペキセリズマブ、ピンツモマブ(pintumomab)、ポネズマブ(ponezumab)、プリリキシマブ(priliximab)、プリツムマブ(pritumumab)、PRO140、ラコツモマブ(racotumomab)、ラドレツマブ(radretumab)、ラフィビルマブ(rafivirumab)、ラムシルマブ(ramucirumab)、ラニビズマブ、ラキシバクマブ(raxibacumab)、レガビルマブ(regavirumab)、レスリズマブ(reslizumab)、リロツムマブ(rilotumumab)、リツキシマブ、ロバツムマブ(robatumumab)、ロレデュマブ(roledumab)、ロモソズマブ(romosozumab)、ロンタリズマブ(rontalizumab)、ロベリズマブ(rovelizumab)、ルプリズマブ(ruplizumab)、サマリズマブ(samalizumab)、サリルマブ(sarilumab)、サツモマブエンデチド(satumomab pendetide)、セクキヌマブ(secukinumab)、セビルマブ(sevirumab)、シブロツズマブ、シファリムマブ(sifalimumab)、シルツキシマブ(siltuximab)、シプリズマブ、シルクマブ(sirukumab)、ソラネズマブ(solanezumab)、ソネプシズマブ(sonepcizumab)、ソンツズマブ(sontuzumab)、スタムルマブ(stamulumab)、スレソマブ(sulesomab)、スビズマブ(suvizumab)、タバルマブ(tabalumab)、タカツズマブテトラキセタン(tacatuzumab tetraxetan)、タドシズマブ(tadocizumab)、タリズマブ(talizumab)、タネズマブ(tanezumab)、タプリツモマブパプトクス(taplitumomab paptox)、テフィバズマブ(tefibazumab)、テリモマブアリトクス(telimomab aritox)、テナツモマブ(tenatumomab)、テネリキシマブ(teneliximab)、テプリズマブ(teplizumab)、テプロツムマブ(teprotumumab)、TGN1412、チシリムマブ(トレメリムマブ(tremelimumab))、チガツズマブ(tigatuzumab)、TNX−650、トシリズマブ(=アトリズマブ(atlizumab))、トラリズマブ(toralizumab)、トシツモマブ、トラロキヌマブ(tralokinumab)、トラスツズマブ、TRBS07、トレガリズマブ(tregalizumab)、トレメリムマブ(tremelimumab)、ツコツズマブセルモロイキン(tucotuzumab celmoleukin)、ツビルマブ(tuvirumab)、ウブリツキシマブ(ublituximab)、ウレルマブ(urelumab)、ウルトキサズマブ(urtoxazumab)、ウステキヌマブ、バパリキシマブ(vapaliximab)、バテリズマブ(vatelizumba)、ベドリズマブ(vedolizumab)、ベルツズマブ、ベパリモマブ(vepalimomab)、ベセンキュマブ(vesencumab)、ビシリズマブ(visilizumab)、ボロシキシマブ(volociximab)、ボツムマブ(votumumab)、ザルツムマブ、ザノリムマブ、ジラリムマブ(ziralimumab)、およびゾリモマブアリトックス(zolimomab aritox)が挙げられるが、これらに限定されない。 本発明のストラドボディは、サイトカインに特異的であってよい。例えば、本発明のストラドボディは、インターフェロン(例えば、IFNγ、IFNα、またはIFNβ等)、IL−1、IL−2、IL−4、IL−5、IL−6、IL−8、IL−10、IL−12、IL−13、IL−15、IL−17、またはIL−23に特異的であってよい。一実施形態では、本発明のストラドボディは、サイトカインに特異的であり、1つ以上の炎症性疾患または自己免疫疾患の治療または防止に有用である。例えば、一実施形態では、ストラドボディは、抗IL−2、抗IL−8、または抗IL−17ストラドボディである。 本明細書で使用される、用語「自己免疫疾患」は、80を超える多様な群の慢性疾患を指す。これらの疾患の全てにおいて、根本的な問題は、身体の免疫系が身体自体を攻撃することである。自己免疫疾患は、結合組織、神経、筋肉、内分泌系、皮膚、血液、ならびに呼吸器および消化器系を含む、すべての主要な身体系に影響を及ぼす。 自己免疫疾患または状態は、特発性血小板減少性紫斑病、同種免疫/自己免疫性血小板減少症、後天性免疫性血小板減少症、自己免疫好中球減少症、自己免疫性溶血性貧血、パルボウイルスB19関連赤血球形成不全、後天性抗第VIII因子自己免疫、後天性フォンビルブランド病、意義不明の多発性骨髄腫およびモノクローナル免疫グロブリン血症、敗血症、再生不良性貧血、赤芽球癆、ダイアモンド・ブラックファン貧血、新生児溶血性疾患、免疫媒介好中球減少症、血小板輸血不応状態、新生児の輸血後紫斑病、溶血性尿毒症症候群、全身性血管炎、血栓性血小板減少性紫斑病、またはエバンス症候群を含むが、これらに限定されない血液免疫学的プロセスであってよい。 自己免疫疾患または状態は、ギラン・バレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー、異常タンパク性IgM脱髄性多発ニューロパチー、ランバート・イートン筋無力症候群、重症筋無力症、多巣性運動ニューロパチー、抗−/GMIに関連した下位運動神経症候群、脱髄、多発性硬化症、および視神経炎、全身硬直症候群、抗Yo抗体を伴う傍腫瘍性小脳変性症、傍腫瘍性脳脊髄症、抗Hu抗体を伴う感覚性ニューロパチー、癲癇、脳炎、脊髄炎、ヒトT細胞リンパ球向性ウイルス1型に関連した脊髄症、自己免疫糖尿病性ニューロパチー、または急性特発性自律神経障害ニューロパチーを含むが、これらに限定されない神経免疫学的プロセスであってよい。 自己免疫疾患または状態は、川崎病、関節リウマチ、フェルティ症候群、ANCA陽性血管炎、自発性多発性筋炎、皮膚筋炎、抗リン脂質症候群、再発性自発性流産、全身性エリテマトーデス、若年性特発性関節炎、レイノー病、CREST症候群、またはぶどう膜炎を含むが、これらに限定されないリウマチ性疾患プロセスであってよい。 自己免疫疾患または状態は、中毒性表皮壊死融解症、壊疽、肉芽腫、自己免疫性皮膚水疱症(尋常性天疱瘡、水疱性類天疱瘡、および落葉状天疱瘡を含む)、白斑症、連鎖球菌毒素ショック症候群、強皮症、全身性硬化症(びまん性および限局型皮膚全身性硬化症を含む)、またはアトピー性皮膚炎(特にステロイド依存性)を含むが、これらに限定されない皮膚免疫学的疾患プロセスであってよい。 自己免疫疾患または状態は、封入体筋炎、壊死性筋膜炎、炎症性筋疾患、筋炎、抗デコリン(BJ抗原)筋症、傍腫瘍性壊死性筋症、X連鎖性空胞性筋症、ペナシラミン誘導多発性筋炎、アテローム性動脈硬化症、冠動脈疾患、または心筋症を含むが、これらに限定されない筋骨格免疫学的疾患プロセスであってよい。 自己免疫疾患または状態は、悪性貧血、自己免疫性慢性活動性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、セリアック病、疱疹状皮膚炎、特発性肝硬変、反応性関節炎、クローン病、ウィップル病、潰瘍性大腸炎、または硬化性胆管炎を含むが、これらに限定されない消化器免疫学的疾患プロセスであってよい。 自己免疫疾患または状態は、移植片対宿主病、抗体媒介移植片拒絶反応、骨髄移植後拒絶反応、感染症後炎症、リンパ腫、白血病、異常増殖、喘息、抗β細胞抗体を伴う1型糖尿病、シェーグレン症候群、混合性結合組織病、アジソン病、フォークト・小柳・原田症候群、膜性増殖性糸球体腎炎、グッドパスチャー症候群、グレーブス病、橋本甲状腺炎、ウェゲナー肉芽腫症、顕微鏡的多発動脈炎、チャーグ・ストラウス症候群、結節性多発動脈炎、または多臓器不全であってよい。 別の実施形態では、本明細書に記載されるストラドボディは、血液が患者から引き出され、患者に戻される前に約1時間半〜約3時間の時間期間、ストラドボディと過渡的に接触するプライミングシステムにおいて利用することができる。この形態の細胞療法では、エフェクター細胞のストラドボディへの曝露を通してエフェクター細胞を調節するために、患者自身のエフェクター細胞が、エクスビボでマトリックス上に固定されるストラドボディに曝露される。調節されたエフェクター細胞を含む血液が再び患者に注入される。そのようなプライミングシステムは、多数の臨床的および治療的用途を有し得る。 本明細書に開示されるストラドボディは、免疫応答プロファイルにおける特定の変化に影響を及ぼすために、様々な状況の免疫系応答を変更するように容易に適用することもできる。対象の免疫応答を変更するか、または調節することは、免疫応答の割合または成分を増加、減少または変更することを指す。例えば、サイトカインの産生または分泌レベルは、FcγRの、これらの受容体と相互作用するように設計されたストラドボディとの適切な組み合わせを標的とすることによって、所望に応じて増加または減少させることができる。抗体の産生を増加または減少させることもでき、2つ以上のサイトカインまたは免疫細胞受容体の比率を変化させるか、またはさらなるサイトカインもしくは抗体の型を産生させてもよい。免疫応答はまた、本明細書に開示される免疫学的に活性な生物摸倣物によって調節されない免疫応答と比較して、単球マクロファージ由来細胞の食作用の可能性の増加もしくは減少、破骨細胞機能の増加もしくは減少、抗原提示細胞(例えば、樹状細胞)による抗原提示の増加もしくは減少、NK細胞機能の増加もしくは減少、B細胞の増加もしくは減少、B細胞機能の増加もしくは減少を含む、FcγRを発現する免疫細胞のエフェクター機能であってもよい。 好ましい実施形態では、癌、または自己免疫もしくは炎症性疾患、あるいは感染症を有する対象は、本明細書に記載される治療有効量のストラドボディを対象に投与するステップを含む、かれらの免疫応答が変更され、治療有効量のストラドボディは、対象における免疫応答を変更する。理想的には、この介入は、対象における疾患または状態を治療する。免疫応答の変更は、応答の増加または減少であってよく、IL−6、IL−10、IL−8、IL−23、IL−7、IL−4、IL−12、IL−13、IL−17、TNF−α、およびIFN−αのうちのいずれかのレベルを含む、サイトカインレベルの変更を伴い得る。好ましい実施形態において、Il−6またはIL−8は、療法に応答して減少する。特に好ましい実施形態において、Il−6およびIL−8は、療法に持続応答して減少する。しかしながら、本発明は、記載の生物摸倣物の任意の特定の作用機構に限定されない。免疫応答の変更は、対象における自己抗体レベルの変更であってよい。免疫応答の変更は、対象における自己攻撃性T細胞レベルの変更であってよい。 例えば、自己免疫疾患におけるTNF−αの産生量の減少は、治療効果を有し得る。この実用的な用途は、尋常性乾癬、関節リウマチ、乾癬性関節炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、および強直性脊椎炎を治療することが臨床的に証明されている抗TNF−α抗体療法(例えば、Remicade(登録商標))である。これらの自己免疫疾患は、異なる病因を有するが、炎症および免疫細胞活性に関連する疾患プロセスの主要な免疫学的成分を共有する。TNF−α産生を減少させるように設計されたストラドボディは、同様に、これらおよび多くの他の自己免疫疾患に有効である。免疫応答のプロファイルの変更はまた、例えば、対象自身の組織を標的とする自己抗体の抗体産生の減少、または対象における自己攻撃性T細胞レベルの変更をもたらすための、直接的または間接的な調節であってもよい。例えば、多発性硬化症は、インターフェロンβ療法によって治療され得る自己反応性T細胞を伴う自己免疫障害である。例えば、Zafranskaya M,et al.,Interferon−beta therapy reduces CD4+ and CD8+ T−cell reactivity in multiple sclerosis,Immunology 2007 May;121(l):29−39−Epub 2006 Dec 18を参照。自己反応性T細胞レベルを減少させるように設計されたストラドボディは、同様に、多発性硬化症に有効であり、自己反応性T細胞を伴う他の自己免疫疾患に有効であり得る。 本明細書に記載されるストラドボディは、樹状細胞、マクロファージ、破骨細胞、単球、もしくはNK細胞を含む免疫細胞からの共刺激分子の発現を調節するため、またはこれらの同じ免疫細胞において、インターロイキン−12(IL−12)を含む分化、成熟、もしくはサイトカイン分泌を阻害する、またはインターロイキン−10(IL−10)もしくはインターロイキン−6(IL−6)を含むサイトカイン分泌を増加するために使用され得る。当業者は、免疫細胞を免疫学的に活性な生物摸倣物に曝露し、免疫細胞機能の調節を測定することにより、免疫学的に活性な生物摸倣物の有効性を確認することもでき、免疫細胞は、樹状細胞、マクロファージ、破骨細胞、または単球である。一実施形態では、免疫細胞は、インビトロで免疫学的に活性な生物模倣物に曝露され、細胞表面受容体またはサイトカイン産生の量を決定するステップをさらに含み、細胞表面受容体またはサイトカイン産生の量における変化は、免疫細胞機能の調節を示す。別の実施形態において、免疫細胞は、自己免疫疾患のモデル動物においてインビボで免疫学的に活性な生物模倣物に曝露され、自己免疫疾患における改善の程度を評価するステップをさらに含む。本明細書に記載されるストラドボディは、B細胞からの共刺激分子の発現を調節するために使用され得る。 本発明の方法は、任意の動物種に適用することができ、Fc試薬のIgG由来部分が作製されるIgG分子は、任意の動物種からであってよい。当然のことながら、関連する動物種は、IgGまたはIgG様分子が生じるものである。一般的に、本方法が適用される種、および本方法においてFc試薬のIgG由来部分が使用される種は、同じである。しかしながら、それらは必ずしも同じではない。関連する動物種は、好ましくは、哺乳類であり、これらは、限定されないが、ヒト、ヒト以外の霊長類(例えば、サル、ヒヒ、およびチンパンジー)、ウマ、ウシ動物(例えば、雄牛、乳牛、または牛)、ブタ、ヤギ、ヒツジ、イヌ、ネコ、ウサギ、スナネズミ、ハムスター、ラット、およびマウスを含む。哺乳類以外の種としては、例えば、鳥類(例えば、ニワトリ、シチメンチョウ、アヒル)および魚類を含む。 本明細書に開示されるストラドボディは、いくつかのさらなる用途および使用を有する。実施例1.HER2/neu特異的ストラドボディの産生および精製 トラスツズマブ可変およびCH1領域をコードする合成DNA構築物は、Blue Heron Biotechnology(Bothell,WA)から入手し、PCRによって、完全トラスツズマブ抗体重鎖をコードするリーディングフレームを生成するために、ヒトIgG1ヒンジ、CH2、およびCH3領域を含有する対応するFc領域に融合された。cDNAは、哺乳類細胞における発現のために、発現ベクターpOptiVec(Invitrogen)内にクローニングされた。同時に、トラスツズマブ軽鎖を含有する同様の合成構築物を得、ベクターpcDNA3.3(Invitrogen)内にクローニングした。ストラドボディ重鎖構築物は、多量体化ドメインおよびリンカー領域をコードするプライマーを用いて、テンプレートとしてトラスツズマブ重鎖を使用して、オーバーラップPCRにより生成された。PCR産物は、ストラドボディ発現構築物を生成するために、TAクローニングによりpOptiVec発現ベクター内にクローニングされた。TAクローニング後、全ての構築物は、完全なコードフレームの配列決定、ならびに周囲の配列によって確認された。ストラドボディタンパク質発現に関して、大規模なDNAプラスミド単離が、内毒素を含まないプラスミド精製キット(Macherey Nagel)によって実施され、タンパク質が、一過性のタンパク質発現により293−T HEKまたはCHO細胞において産生された。ストラドボディタンパク質は、重鎖および軽鎖DNA構築物の同時トランスフェクションにより発現された。ストラドボディタンパク質は、タンパク質G親和性クロマトグラフィーを用いて、AKTAxpressでFPLC、続いてHiPrep脱塩カラム(GE life sciences)で脱塩することにより精製された。ストラドボディ構築物は表3に示される。 ストラドボディ多量体の形成を観察するために、精製したストラドボディは、非還元SDS−PAGEゲルによって分析された。未改変抗体GB2500に対して高分子量のバンドは、いくつかの構築物において、多量体形成を示した。図8に示されるように、いくつかのC末端ストラドボディは、非改変タンパク質に対して高分子量バンドを示した。特に、いくつかの高分子量バンドは、構築物GB2547の分析時に検出された。連続ストラドボディ構築物も試験された。図9に示されるように、いくつかの連続ストラドボディ構築物、特に多量体化連続ストラドボディGB2542は、非改変抗体GB2500に対して高分子量バンドを示した。 HER2/neu以外の標的に対して指向された他のストラドボディが、類似する様式で産生、精製、および分析された。これらの他のストラドボディは、EGFRに対して指向されたGB3500シリーズ、CD20に対して指向されたGB4500シリーズ、およびTNFに対して指向されたGB7500シリーズを含む。実施例2.HER2/neu特異的ストラドボディの細胞毒性および結合活性 抗体依存性細胞毒性は、未改変抗体GB2500と比較して、いくつかのストラドボディについて決定された。ADCCアッセイは、標的細胞系として低HER2/neu発現腫瘍細胞系MDA−MB−231を用いて、エフェクター細胞として新たに単離したNK細胞上で実施された。MDA−MB−231細胞は、Cr−51で放射活性標識され、続いて、次の5つの溶液のうちの1つと共に1時間インキュベートされた:培地のみ、非結合ヒトIgG1を含有する培地、モノクローナル抗体GB2500を含有する培地、および試験されるストラドボディを含有する培地。次いで、様々なNK細胞対腫瘍細胞の割合で、細胞を新たに単離したヒトNK細胞と共に4時間沈着させ(plated out)、細胞がペレット化された後、培地中に放出されたCr−51の量によって、死滅量が測定された。 GB2500を含む合計18のタンパク質の各々からの1〜4つの独立して発現および精製されたタンパク質バッチが試験された。試験されたエフェクター細胞対標的細胞の割合は、50:1、25:1、12.5:1、および6.5:1であった。NK収率が可能である場合、100:1の割合が使用された。図10は、増加したADCCがエフェクター細胞対標的細胞の範囲にわたってGB2500に対してGB2542で観察されたことを示す、ADCCデータの代表的な例を示す。図10は、GB2500の2つの異なる独立して精製されたバッチの変動も示す。 12全ての抗HER2/neuストラドボディおよびGB2500の収集されたADCCデータが表3に示される。表3の各行は、精製され、試験されたストラドボディのバッチを表す(例えば、GB2542の4つのバッチが産生され、試験された)。データは、示されるエフェクター細胞対標的細胞の割合で、示されるドナーから単離されたNK細胞による死滅パーセントとして表される。 研究の結果は、意外にも、新規ストラドボディおよびトラスツズマブ抗体GB2500は同一のFabを共有するが、いくつかのストラドボディはADCC応答において有意により強力であったことを示した。GB2542は、ADCCアッセイにおいて特に強力であった。この特定の実験におけるADCC応答の順位は次の通りであった:GB2542(2つの多量体化ドメインを有する多量体化連続ストラドボディ>GB2547(2つの多量体化ドメインを有する多量体化C末端ストラドボディ)>GB2550(1つの 多量体化ドメインを有する多量体化C末端ストラドボディ)>GB2500>ヒトアイソトープ対照および培地対照。 エフェクター細胞対標的細胞比応答ADCCに加えて、ストラドボディ濃度応答ADCCの分析が行われた。ADCCアッセイは、ストラドボディの用量応答を評価するために、0.4〜4000ng/mLまで変動するストラドボディおよびHER/2−neu抗体の濃度を用いて実施された。NK細胞対MDA−MB−231標的細胞の割合は、これらの実験に関して、25:1の一定に保たれた。研究の結果は図11に示される。濃度依存分析は、トラスツズマブ抗体(GB2500)に対して、ストラドボディ、特にGB2542のADCC活性の増加を確認した。この実験に基づき、多量体化連続ストラドボディGB2542は、2つの分子が同じFabを共有するという事実にも関わらず、ADCCにおいて、GB2500よりも2対数以上強力であると推定された。 Biacore3000システムを用いてプラズモン共鳴により測定される、GB2500と比較したストラドボディの結合強度が評価された。組換えヒトFcγRIIIaは、10mMの酢酸ナトリウムpH5.0中3ug/mlに希釈され、CM5チップのフローセル上に手動で固定化された。ストラドボディまたはGB2500は、HBS−EP(0.01 M HEPES pH7.4、0.15M NaCl、1mM EDTA、0.005%界面活性剤P20)を用いて1μMに希釈され、以下のように固定化ヒトFcγRIIIa上で灌流された。フローセルの活性化後、3ug/mlのタンパク質を、RU(共鳴単位)が400に達するまで5μl/分の流速で1μlの増分で注入した。フローセルは、その後、1Mのエタノールアミンで遮断された。ブランク対照として別のフローセルが使用された。典型的には、20μlの希釈された試料が20μl/分の流速で注入された。フローセルの再生は、20μl/分で、泳動緩衝液HBS−EPで延長洗浄することにより実施された。 結合データの例は図12に示される。親抗体GB2500、高結合剤/高ADCCストラドボディGB2542(多量体化連続)およびGB2547(多量体化C末端)、および低結合剤/低ADCCストラドボディGB2554(非多量体化連続)の結合曲線が示される。比較として、マウスFcに基づく抗体MB2500の結合曲線が、非/低結合剤の例として含まれる。結合強度の順位は、図13に示される。ストラドボディのいくつかは、GB2500より高いRU最大値を有する。加えて、このアッセイのGB2542は、最も高いRUmax、および中でも最も遅い解離速度を有した。 次に、Biacoreによって測定されたADCC活性と結合との間の相関関係が評価された。ADCC活性は、モノクローナル抗体GB2500のADCC活性に対して倍率差として計算された。2つのGB2500バッチが同じドナーに関して同じ実験において測定された場合、平均ADCCは、ADCCの平均倍率差を計算するために使用された。結合は、RUmaxとして測定され、データは図14に示される。ストラドボディのいくつかに関して、親抗体より高いADCCにおける平均倍率増加があった(GB2500=1)。データセットは幾分量が制限され、ADCC活性においてある程度の差異が観察されたが、結合とADCC活性との間に全体として相関関係があるように思われた。重要なことには、GB2542(2つの多量体化ドメインを有する多量体化連続)、GB2524(1つの多量体化ドメインおよび1つのリンカーを有する多量体化連続)、GB2547(2つの多量体化ドメインを有する多量体化C末端)、およびGB2540(1つの多量体化ドメインを有する多量体化連続)を含む高ADCC/高結合ストラドボディのうちのいくつかに関して、高次形態は、多量体形成、受容体結合、およびADCC活性の間の相関関係を示す非変性ゲル上で容易に観察可能であった。 全体として、研究の結果は、ストラドボディ構築物のいくつかが、試験された全てのストラドボディと同じFabを共有するモノクローナル抗体GB2500と比較して、高いADCC、および強い結合活性を示したことを示した。最も高いADCCおよび最も強い結合活性を示すストラドボディ構築物は、2つのFcドメイン間に位置するイソロイシンジッパー多量体化ドメインおよびIgG2ヒンジ多量体化ドメインを含むGB2542であった。加えて、プラズモン共鳴およびADCC活性によって測定された結合間に有意な程度の相関関係があった。 HER2/neu以外の標的に対して指向される他のストラドボディは、類似する様式で、細胞毒性および結合に関して評価される。これらの他のストラドボディは、EGFRに対して指向されたGB3500シリーズ、CD20に対して指向されたGB4500シリーズ、およびTNFに対して指向されたGB7500シリーズを含む。実施例3.ストラドボディのさらなる精製ストラドボディ多量体および単量体が良好に分離され得るかを判断するために、Mono Qカラムのイオン交換クロマトグラフィーによりGB2054を精製した。 図15に示される研究の結果は、高次多量体が単量体から分離され得ることを示した。多量体のピークは未分画ピークにおいて容易に識別されないが(レーンSB)、イオン交換後に容易に検出可能であった。理論に拘束されることなく、ストラドボディ多量体の精製が化合物の効力を増加すると考えられる。実施例4.多量体化ドメインを有するストラドボディの多量体化およびFcγRIIIa結合の増強 連続ストラドボディ化合物の多量体化をより厳密に評価するために、高感度SDS−PAGEゲル方法が、ストラドボディ構築物の多量体化を、互いにおよびHER2モノクローナル抗体構築物GB2500と比較するために使用された。4〜12%のゲルは非還元SDS−PAGEに使用され、12%のゲルは還元SDS−PAGEに使用された。全ての試料は、2μgで装填され、Coomassie染色前に約2.3時間、150Vで実行された。 図16に示されるように、対照mAb GB2500(レーン1)、および2つのIgG1 Fc領域間に非多量体化リンカーを有する非多量体化連続ストラドボディ構築物GB2555(レーン7)は、多量体化しなかった。同様に、2つのIgG1 Fc領域間にG4Sリンカードメインを有する非多量体化連続ストラドボディ構築物GB2554(レーン6)は、ほとんど多量体化を示さなかった。一部の多量体化は、2つのIgG1 Fc領域間に、それぞれ、イソロイシンジッパーまたはIgG2ヒンジ多量体化ドメインを有する多量体化連続ストラドボディ構築物GB2538(レーン3)およびGB2540(レーン4)において明らかであった。多量体化連続ストラドボディ構築物GB2524(レーン2)は、2つのIgG1 Fc領域間にG4SリンカードメインおよびIgG2ヒンジ多量体化ドメインを有するが、多量体化は不十分であった。多量体化の程度が低いGB2538、GB2540、およびGB2524とは対照的に、2つのIgG1 Fc領域間にイソロイシンジッパーおよびIgG2ヒンジを有する多量体化連続ストラドボディ構築物GB2542は、多量の多量体化(レーン5)を示した。 GB2500親抗体および連続ストラドボディ構築物の各々のFcγRIIIaへの結合を分析するために、精製されたFcγRIIIa−Hisが10μg/mlでForteBio抗ペンタHisセンサ(カタログ#18−5077)上に負荷された結合分析が実施された。GB2500(HEK細胞において産生)、GB2524、GB2538、GB2540、GB2542、GB2554、またはGB2555は、結合速度(Kon)を測定するために1×動態緩衝液(ForteBioカタログ#18−5032)中の受容体と共にインキュベートされ、センサチップは、解離速度(Kdis)を測定するために後に結合緩衝液に移された。GB2500抗体は、3333〜208nMの範囲の濃度で試験され、ストラドボディは、200〜12.5nMの範囲の濃度で試験された。KDは、ForteBio分析ソフトウェアを用いて結合および解離速度から計算された。表4および図17に示されるように、多量体化連続ストラドボディGB2542およびGB2538は、最も低いKD、したがって、最高の結合能力を示した。 Her2/neu以外の標的に対して指向された他のストラドボディからの結合データは、類似体である。これらの他のストラドボディは、EGFRに対して指向されたGB3500シリーズ、CD20に対して指向されたGB4500シリーズ、およびTNFに対して指向されたGB7500シリーズを含む。 研究の結果は、GB2542が対照mAbおよび上記に報告される試験された他の全ての連続ストラドボディ構築物と比較して優れた多量体化を示したことを確認した。加えて、GB2542およびGB2538は、最も強力なFcγRIIIaへの結合を示した。共に、GB2542の優れた多量体化およびFcγRIIIa結合能力を示すデータは、GB2542で観察された優れたADCCに関して、上記に提示されたデータを支持した。実施例5.多量体化ストラドボディは、インビボマウスモデルにおいて、末梢血中の血清IgMおよびB細胞を減少させる 0週に、5×107ヒト末梢血単核細胞(PBMC)を重度の複合免疫不全(SCID)マウスに腹腔内注射した。2〜10週に、PBS、GB4500(毎週10nM)、GB4563(毎週1.7nM)、またはGB4542(毎週1.4nM)をマウスに腹腔内注射した。GB4500は、週に3回注射されたが、PBS、GB4563、およびGB4542はそれぞれ、週に1回注射された。したがって、ストラドボディは、モノクローナル抗体に対してあまり頻繁に投与されなかっただけでなく、低いモル用量で与えられた。モル濃度は、非還元SDS−PAGEから推定された分子量に基づいた。血液試料を、ヒトPBMCの養子移入に対して、第1、2、3、5、7、9、10、12、16、および20週目に採取され、B細胞数および血清ヒトIgMに関して評価された。研究の終点(即ち、21週目)で、マウスを安楽死させ、脾臓を採取し、B細胞の数を評価した。実験的なフローチャートが図18に概略的に示される。 PBS、GB4500、GB4563、またはGB4542で処置されたマウスの血清中のヒトIgMは、ELISAによって評価された。ストラドボディGB4563およびGB4542は、ヒトIgMレベルの減少において、モノクローナル抗体GB4500と同じくらい有効であった(図19)。 PBS、GB4500、GB4563、またはGB4542で処置されたマウスから採取した末梢血1mL当たりのヒトB細胞の数は、フローサイトメトリーによって評価された。ストラドボディGB4563およびGB4542は、末梢血中のヒトB細胞の減少において、モノクローナル抗体GB4500と少なくとも同じくらい有効であった(図20)。 研究終了時に、マウスを安楽死させ、脾臓中のB細胞を、フローサイトメトリーによって計数した。ストラドボディGB4563は、脾臓に存在するヒトB細胞数の減少において、モノクローナル抗体GB4500と同じくらい有効であった。ストラドボディGB4542は、脾臓に存在するヒトB細胞数の減少において、モノクローナル抗体GB4500より有効であった(図21)。 研究の結果は、ストラドボディGB4563およびGB4542がモノクローナル抗体GB4500と比較して低用量で投与されたという事実にも関わらず、ストラドボディは、血清ヒトIgMレベルの減少およびヒトB細胞数の減少の両方において少なくとも有効であったことを示した。加えて、抗CD20ストラドボディGB4542は、対応する抗CD20モノクローナル抗体GB4500より良好にB細胞の枯渇を誘導した。実施例6.多量体化ストラドボディはB細胞リンパ腫細胞系の増殖を阻害する B細胞リンパ腫細胞(Daudi、Ramos、454B、および924B細胞系)は、様々な濃度のヒトIgG(負の対照)、モノクローナル抗体GB4500、またはストラドボディGB4542の存在下で3日間培養された。0.5μciの3H−TdRが培養物に添加され、3H−TdRの取り込みは、16時間後に補正計数毎分(CCPM)で測定された。細胞増殖の阻害は、式:(1−実験条件CCPM/未処置CCPM)x100%を用いて計算された。研究の結果は、3つの独立した実験の代表例である図22および23に示される。GB4542は、μg/mL(図22)またはモル(図23)で測定される全ての濃度で、全てのBリンパ球細胞系において、少なくともGB4500と同じくらい細胞増殖の直接的阻害で有効であった。GB4542は、μg/mLの濃度範囲およびpmol/mLの範囲で、Ramos細胞、454B細胞、および924B細胞の直接阻害で有意により有効であった(図22および23)。 研究の結果は、対応する抗CD20モノクローナル抗体GB4500と比較して、抗CD20ストラドボディGB4542がB細胞リンパ腫細胞系の増殖の増強された阻害を媒介したことを示した。実施例7.多量体化ストラドボディはB細胞リンパ腫細胞系のCDCを媒介する B細胞リンパ腫細胞(Daudi、Ramos、454B、および924B細胞系)は、様々な濃度のヒトIgG(負の対照)、モノクローナル抗体GB4500、またはストラドボディGB4542もしくはGB4596の存在下、およびウサギ補体の存在下もしくは不在下で1時間培養された。細胞毒性の程度は、アネキシンV/7−AAD染色のフローサイトメトリー分析により測定された。研究の結果は、2つの独立した実験の代表例である図24および25に示される。ストラドボディGB4596は、μg/mL(図24)またはモル(図25)で測定される全ての濃度で、モノクローナル抗体GB4500と同じくらいCDCで有効であった。際立って、ストラドボディGB4542は、μg/mL(図24)またはモル(図25)で測定される、試験された全ての濃度で、モノクローナル抗体GB4500より有効であった。 研究の結果は、その対応する抗CD20モノクローナル抗体GB4500と比較して、B細胞リンパ腫細胞系が抗CD20ストラドボディGB4542の存在下でCDCに対して増加した感受性を示すことを示した。これらの作用は、従来のモノクローナル抗体濃度より少なくとも1対数桁低いストラドボディ濃度で生じる。 共に、データは、対応するモノクローナル抗体と比較した場合、ストラドボディが等しいまたは優れたADCC、CDC、DC、およびBリンパ腫細胞系の増殖の阻害を誘導することを示した。ストラドボディの優れた活性は、ストラドボディがモノクローナル抗体の濃度に対して低い濃度で試験された場合でも存在した。これらの結果は、本発明のストラドボディが従来のモノクローナル抗体または他の抗原結合分子に対して治療利益を提供することを示した。実施例8.多量体化ストラドボディは、インビボマウスモデルにおいて平均腫瘍量を減少させる 研究は、同一のFabを共有する抗CD20モノクローナル抗体に対して、CD20特異的ストラドボディがインビボで腫瘍細胞死滅を示す程度を評価するために行われた。0週に、5×107Raji細胞を重度の複合免疫不全(SCID)マウスに皮下注射した。10日目に、腫瘍量が100mm3に達し、CD20特異的ストラドボディ(GB4542)またはモノクローナル抗体(GB4500)治療が開始された。等モルのGB4542(13.5mg/kg)またはGB4500(10mg/kg)が、CpG(注射当たり100μg)と共に、またはCpG(PBS)を用いずに腫瘍内注射により1日4回投与された。対照マウスは、PBS単独で、またはCpGを含むPBSを受けた。腫瘍の大きさをを1〜3日ごとに測定した。腫瘍の大きさは、幅2×長さ/2として計算された。腫瘍量が2000m3に達した場合、マウスを安楽死させた。 研究の結果は、図26および27に示される。CpGを含むGB4542群およびCpGを含むGB4500群の両方に関して、平均(図26)および中央(図27)腫瘍量は、研究を通してベースラインレベルまたはその付近を維持した。CpGの不在下でのGB4500による処置は、PBS群が測定された安楽死前の最後の時点で、PBS群の約半分の腫瘍量をもたらした(図26および27の両方の18日目)。さらに、CpGの不在下でのGB4500による処置は、18日目のPBS/CpG群と比較して等しい平均(図26)および中央(図27)腫瘍量、ならびに最終時点(23日目)のPBS/CpG群に対して、わずかに低い平均腫瘍量(図26)または約半分の中央腫瘍量(図27)のみをもたらした。対照的に、CpGの不在下でのGB4542による処置は、GB4500単独で処置されたマウスにおける腫瘍量に対して、23日目まで平均ならびに中央腫瘍量の大幅な減少をもたらした(それぞれ、図26および27)。研究の結果は、したがって、GB4542がインビボでの平均腫瘍に関して、対応するモノクローナル抗体に対して優れた結果を示すことを示す。実施例9.ストラドボディは関節炎のインビボマウスモデルにおける炎症を減少させる コラーゲン誘導関節炎(CIA)マウスモデルは、マウスにおけるII型コラーゲン関節炎に関連した炎症、パンヌス形成、軟骨破壊、および骨吸収の阻害においてストラドボディの有効性を決定するために採用された。 雄マウスは、イソフルランで麻酔され、研究の研究0日目および21日目に、フロイントの完全アジュバント(補足の結核菌、4mg/mL;Difcoを含む)中150μlのウシII型コラーゲンを皮内投与された。このモデルでは、関節炎の発症は、試験18〜35日目に生じる。マウスは、以下の臨床採点尺度を使用して疾患の臨床徴候について監視される。 0=正常 1=後足もしくは前足関節1つが冒されているか、または最小限のびまん性紅斑および腫脹 2=後足もしくは前足関節2つが冒されているか、または軽度のびまん性紅斑および腫脹 3=後足もしくは前足関節3つが冒されているか、または中程度のびまん性紅斑および腫脹 4=顕著なびまん性紅斑および腫脹、または4つの指関節が冒されている 5=足全体の重度のびまん性紅斑および重度の腫脹、指を曲げることができない マウスの1群(n=4)は、無処置である(即ち、コラーゲンを投与されない)。マウスの他の全ての群は、下の表5に示される用量でPBS、GB7500(抗TNFモノクローナル抗体)、GB7542(抗TNF多量体化ストラドボディ)、GB4500(抗CD20モノクローナル抗体)、またはGB4542(抗CD20多量体化ストラドボディ)の静脈内注射を受けるために、コラーゲン投与後無作為化される。 マウスは、腫脹が少なくとも1つの足において明らかに確立された後(即ち、少なくとも1の臨床採点;動物が1の臨床採点に類別される1日目は関節炎1日目と指定される)、5つの治療群のうちの1つに無作為化される。 PBS、GB7500、GB7542、GB4500、またはGB4542での処置は、無作為化後に開始され、10日間続けられた。体重は、関節炎1、3、5、7、9、および11日目に決定され、足スコアは、関節炎1〜11日目の各々に対して決定される。血漿、血清、および全血は、例えば、抗コラーゲンELISAアッセイを用いて、薬物動態および/または抗コラーゲン応答を測定するために、様々な研究日に収集される。動物は、関節炎11日目に剖検される。関節を含む組織を収集し、組織学的に分析される。 足スコアの臨床データは、関節炎日の投薬曲線下面積(AUC)を測定することによって分析される。AUCの計算に関して、各マウスの毎日の平均スコアは、Microsoft Excelに入力され、疾患の発症後から終了日までの治療日間の面積が計算される。各群の平均が決定され、関節炎対照からの阻害%は、以下の式を用いて計算される。 阻害%=A−B/A×100 A=平均疾病対照−平均正常 B=平均処置−平均正常 データは、スチューデントt検定またはマンホイットニーU検定(ノンパラメトリック)を使用して分析される。適切であれば、データは、適切な複数の生(未変換)データと共に、一元配置分散分析(一元配置ANOVA)またはクラスカル・ワリス検定(ノンパラメトリック)を用いて、全ての群にわたってさらに分析される。統計的試験は、データの正規性および等分散性に関してある特定の仮定を立て、試験がこれらの仮定に違反して生じた場合、さらなる分析が必要になる場合がある。全ての試験の有意性は、p≦0.05に設定される。 研究の結果は、ストラドボディがストラドボディと同一のFabを共有するモノクローナル抗体に対してCIAの優れた治療を提供することを示す。具体的には、研究は、多量体化抗CD20ストラドボディおよび多量体化抗TNFストラドボディによる治療が、それぞれ、抗CD20モノクローナル抗体または抗TNFモノクローナル抗体に対して、CIAの発達および/進行の減少をもたらすことを示す。研究は、ストラドボディおよびその対応するモノクローナル抗体が同一のFabを共有するという事実にも関わらず、ストラドボディを用いたCIAの治療が対応するモノクローナル抗体より優れていることを示す。実施例10.多量体化ストラドボディは、同じFabを共有する対応するモノクローナル抗体または非多量体化ストラドボディに対して、優れたC1q補体結合を示す 補体結合アッセイは、多量体化ストラドボディと同じFabを有する対応するモノクローナル抗体に対して、3つの多量体化ストラドボディのC1q結合を比較するために行われた。 ELISAプレートを、4℃で一晩、100μLの補体成分C1qヒト血清(Sigmaカタログ#:C1740−0.5MG)容量のPBS中1μg/mLでコーティングした。プレートを0.05%のTweenを含有するリン酸緩衝生理食塩水(PBS)で3回洗浄した。非特異的結合は、1%のBSAおよび0.05%のTween溶液を含有するPBSを用いて、室温で2時間、遮断された。次いで、コーティングしたウェルを、室温で2時間、様々な濃度の実験化合物と共にインキュベートした。プレートを、0.05%のTweenを含有するPBSで3回洗浄し、検出試薬として1:5000のビオチン化マウス抗ヒトIgG1(カタログ#555869,BD Biosciences)およびStrepdavidin−HRP(カタログ#:7100−05 SouthernBiotech)と共に1時間室温でインキュベートした。ウェルを3回洗浄し、標準的なTMB ELISA検出法で検出し、吸光度を450nmで読み取った。 GB4542および同じFabを共有する対応するmAb(GB4500)、GB7542および同じFabを共有する対応するmAb(GB7500)、ならびにGB2542および同じFabを共有する対応するmAb(GB2500)が、補体C1q結合について試験された。意外にも、試験した多量体化抗体の3つ全て(GB4542、GB7442、およびGB2542)は、それらの対応するmAbに対して、指数関数的に高い補体C1q結合を示した(図28)。特に、GB4542は、非常に高い補体C1q結合レベルを示した。GB4542、GB7542、およびGB2542は各々、同一の多量体化ドメインおよびFc領域を共有し、各々が異なるFabを有するという点でのみ異なる。したがって、予想外に、多量体化ストラドボディ上のFabは、補体C1q結合のレベルに影響を及ぼす。 データは、市販のソフトウェアであるGraphPad prism 5を用いて曲線適合により対数変換され、EC50(ug/ml)は、試験された各分子について計算された。EC50は、半数効果濃度であり、最大応答の半分を与える分子の濃度を指す。際立って、各ストラドボディのEC50は、対応する抗体のEC50より10〜20倍低かった(図29)。具体的には、ストラドボディGB7542のEC50は、8.69であり、一方、対応するmAb GB7500は、202.0であった。ストラドボディGB4542のEC50は、3.25であり、一方、対応するmAb GB4500のEC50は、34.5であった。そしてストラドボディGB2542のEC50は、11.0であり、一方、mAb GB2500のEC50は、この分子によって示されるC1q結合レベルが非常に低いため測定することができなかった(図29)。したがって、半数相補結合応答を得るために必要とされるストラドボディの濃度は、半数相補結合応答を達成するために同じFabを有するモノクローナル抗体が必要とする濃度より少なくとも10〜20倍低かった。加えて、半数相補結合応答を得るために必要とされるストラドボディの濃度は、ストラドボディのFabによって影響を受け、多量体化およびFc領域よるものだけではない。さらに、それらの多量体化対応物または同じFabを共有する対応するモノクローナル抗体に対して、非多量体化ストラドボディの補体C1q結合能を評価するために、補体結合アッセイが行われた。補体C1q結合を評価するために、補体アッセイは、GB2500、GB2542、および直鎖非多量体化ストラドボディGB2554およびGB2555を用いて、上述のように行われ、その4つ全ては、同じ抗Her2/neu Fabを共有する。非多量体化ストラドボディGB2554およびGB2555は各々、モノクローナル抗体GB2500に対して優れたC1q結合を示すが(図30)、多量体化ストラドボディGB2542は、非多量体化ストラドボディのいずれかと比較して、はるかに優れた補体C1q結合を示した(図30)。さらに、多量体化ストラドボディGB2542のEC50値は、GB2554およびGB2555のEC50値より2.5〜7.0倍低かった。具体的には、GB2542の補体C1q結合のEC50値は、3.83であり、一方、GB2554およびGB2555の補体C1q結合のEC50値は、それぞれ、26.4および9.45であった(図31)。 研究の結果は、予想外に、多量体化ストラドボディが同じFabを共有する対応するモノクローナル抗体に対して劇的に優れた補体結合を示したことを示した。結果は、非多量体化ストラドボディが同じFabを共有する対応するモノクローナル抗体に対して優れた補体結合を示すが、多量体化ストラドボディが、同じFabを共有する非多量体化ストラドボディに対してはるかに優れた補体結合を示すことも示した。最後に、本研究は、多量体化ストラドボディ上のFabがC1q結合の量に劇的に影響を及ぼすことを示した。 本出願を通して引用される全ての文書、特許、特許出願、刊行物、製品説明、およびプロトコルは、全ての目的に関して参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。 本明細書に図示され、説明される実施形態は、単に、本発明を作製し、使用するために発明者らが知っている最良の方法を当業者に教示することを意図している。上記の教示に照らして、当業者によって理解されるように、本発明の上記の実施形態の修正および変形は、本発明から逸脱することなく可能である。したがって、特許請求およびそれらの等価物の範囲内で、本発明は、具体的に説明されものとは異なる方法で実施できることが理解される。 Fabドメインと、1つ以上のFcドメインと、1つ以上の多量体化ドメインと、を含むストラドボディ(stradobody)であって、前記1つ以上の多量体化ドメインが、前記ストラドボディを多量体化することが可能である、前記ストラドボディ。 2つのFcドメインを含み、前記1つ以上の多量体化ドメインが、前記2つのFcドメインを分離する、請求項1に記載のストラドボディ。 前記1つ以上の多量体化ドメインのうちの少なくとも1つは、前記Fc領域のカルボキシ末端に位置する、請求項1に記載のストラドボディ。 前記1つ以上の多量体化ドメインが、独立して、イソロイシンジッパー、IgG2ヒンジ、およびGPP反復からなる群から選択される、請求項1に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、少なくとも1つのIgG2ヒンジドメインを含み、前記IgG2ヒンジドメインのアミノ酸配列が、配列番号3に少なくとも80%の相同であり、前記IgG2ヒンジが、前記ストラドボディを多量体化することが可能である、請求項1に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、少なくとも1つのイソロイシンジッパーを含み、前記少なくとも1つのイソロイシンジッパーのアミノ酸配列が、配列番号32に少なくとも80%相同であり、前記イソロイシンジッパーが、前記ストラドボディを多量体化することが可能である、請求項1に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、2つの多量体化ドメインを含む、請求項1に記載のストラドボディ。 前記2つの多量体化ドメインが、イソロイシンジッパー、およびIgG2ヒンジである、請求項7に記載のストラドボディ。 前記2つの多量体化ドメインが、2つのFcドメインを分離する、請求項8に記載のストラドボディ。 前記2つの多量体化ドメインが、前記Fc領域のカルボキシ末端に位置する、請求項8に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、3つの多量体化ドメインを含む、請求項1に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、4つの多量体化ドメインを含む、請求項1に記載のストラドボディ。 前記少なくとも1つのFcドメインが、IgG1 Fcドメインである、請求項1に記載のストラドボディ。 前記IgG1 Fcドメインが、IgG1ヒンジ、IgG1 CH2、およびIgG1CH3を含む、請求項13に記載のストラドボディ。 前記1つ以上のFcドメインのうちの少なくとも1つが、IgG2ヒンジを含む、請求項1に記載のストラドボディ。 前記Fcドメインが、IgG2ヒンジ、IgG1 CH2、およびIgG1 CH3を含む、請求項15に記載のストラドボディ。 前記少なくとも1つのIgG1 Fcドメインのアミノ酸配列が、配列番号2に少なくとも80%相同である、請求項13に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)第1のFcドメインと、 (c)イソロイシンジッパーと、 (d)IgG2ヒンジと、 (e)第2のFcドメインと、を含む、請求項2に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)第1のFcドメインと、 (c)IgG2ヒンジと、 (d)イソロイシンジッパーと、 (e)第2のFcドメインと、を含む、請求項2に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)第1のFcドメインと、 (c)イソロイシンジッパーと、 (e)第2のFcドメインと、を含む、請求項2に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)第1のFcドメインと、 (c)IgG2ヒンジと、 (e)第2のFcドメインと、を含む、請求項2に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)第1のFcドメインと、 (c)G4Sドメインと、 (d)IgG2ヒンジと、 (e)第2のFcドメインと、を含む、請求項2に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)第1のFcドメインと、 (c)IgG2ヒンジと、 (d)G4Sドメインと、 (e)第2のFcドメインと、を含む、請求項2に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)第1のFcドメインと、 (c)G4Sドメインと、 (d)イソロイシンジッパーと、 (e)第2のFcドメインと、を含む、請求項2に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)第1のFcドメインと、 (c)イソロイシンジッパーと、 (d)G4Sドメインと、 (e)第2のFcドメインと、を含む、請求項2に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)第1のFcドメインと、 (c)GPPドメインと、 (d)第2のFcドメインと、を含む、請求項2に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)第1のFcドメインと、 (c)GPPドメインと、 (d)IgG2ヒンジと、 (e)第2のFcドメインと、を含む、請求項2に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)第1のFcドメインと、 (c)IgG2ヒンジと、 (d)GPPドメインと、 (e)第2のFcドメインと、を含む、請求項2に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)第1のFcドメインと、 (c)GPPドメインと、 (d)イソロイシンジッパーと、 (e)第2のFcドメインと、を含む、請求項2に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)第1のFcドメインと、 (c)イソロイシンジッパーと、 (d)GPPドメインと、 (e)第2のFcドメインと、を含む、請求項2に記載のストラドボディ。 前記第1および第2のFcドメインが、IgG1 Fcドメインである、請求項18〜30のいずれか一項に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディのアミノ酸配列が、配列番号33に少なくとも80%相同である、請求項18に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディのアミノ酸配列が、配列番号35に少なくとも80%相同である、請求項18に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディのアミノ酸配列が、配列番号37に少なくとも80%相同である、請求項18に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)Fcドメインと、 (c)イソロイシンジッパーと、 (d)IgG2ヒンジと、を含む、請求項3に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)Fcドメインと、 (c)IgG2ヒンジと、 (d)イソロイシンジッパーと、を含む、請求項3に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)Fcドメインと、 (c)IgG2ヒンジと、を含む、請求項3に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)Fcドメインと、 (c)イソロイシンジッパーと、を含む、請求項3に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)Fcドメインと、 (c)G4Sドメインと、 (d)IgG2ヒンジと、を含む、請求項3に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)Fcドメインと、 (c)G4Sドメインと、 (d)イソロイシンジッパーと、を含む、請求項3に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)Fcドメインと、 (d)IgG2ヒンジと、 (d)ドメイン連結と、を含む、請求項3に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)Fcドメインと、 (c)ドメイン連結と、 (d)IgG2ヒンジと、を含む、請求項3に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (c)Fcドメインと、 (d)イソロイシンジッパーと、 (e)ドメイン連結と、を含む、請求項3に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (c)Fcドメインと、 (d)ドメイン連結と、 (e)イソロイシンジッパーと、を含む、請求項3に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)Fcドメインと、 (c)GPPドメインと、を含む、請求項3に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)Fcドメインと、 (c)GPPドメインと、 (d)IgG2ヒンジと、を含む、請求項3に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)Fcドメインと、 (c)IgG2ヒンジと、 (d)GPPドメインと、を含む、請求項3に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)Fcドメインと、 (c)GPPドメインと、 (d)イソロイシンジッパーと、を含む、請求項3に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 (a)Fabドメインと、 (b)Fcドメインと、 (c)イソロイシンジッパーと、 (d)GPPドメインと、を含む、請求項3に記載のストラドボディ。 前記Fcドメインが、IgG1 Fcドメインである、請求項35〜49のいずれか一項に記載のストラドボディ。 前記IgG1 Fcドメインが、IgG1ヒンジ、IgG1 CH2、およびIgG1 CH3を含む、請求項50に記載のストラドボディ。 前記Fcドメインが、IgG2ヒンジを含む、請求項35〜49のいずれか一項に記載のストラドボディ。 前記Fcドメインが、IgG2ヒンジ、IgG1 CH2、およびIgG1 CH3を含む、請求項52に記載のストラドボディ。 前記Fabドメインが、EGFRに特異的である、請求項1に記載のストラドボディ。 前記Fabドメインのアミノ酸配列が、配列番号31に少なくとも80%相同である、請求項54に記載のストラドボディ。 前記Fabドメインが、HER2/neuに特異的である、請求項1に記載のストラドボディ。 前記Fabドメインのアミノ酸配列が、配列番号34に少なくとも80%相同である、請求項56に記載のストラドボディ。 前記Fabドメインが、CD20に特異的である、請求項1に記載のストラドボディ。 前記Fabドメインのアミノ酸配列が、配列番号36に少なくとも80%相同である、請求項58に記載のストラドボディ。 前記2つ以上のFcドメインが、FcγRに結合することが可能である、請求項1に記載のストラドボディ。 FcγRが、FcγRIIIaである、請求項60に記載のストラドボディ。 対象における免疫応答を調節する方法であって、前記対象に有効量の請求項1に記載のストラドボディを投与することを含む、前記方法。 炎症性疾患、自己免疫疾患、感染症、または癌の治療を必要とする対象にそれを行う方法であって、前記対象に有効量の請求項1に記載のストラドボディを投与することを含む、前記方法。 前記対象が、ヒトである、請求項62または63に記載の方法。 前記ストラドボディが、前記対象に、静脈内投与、皮下投与、経口投与、経鼻投与、腹腔内投与、舌下投与、口腔内投与、経皮投与、皮下もしくは真皮下移植によって、または筋肉内投与される、請求項62または63に記載の方法。 前記ストラドボディが、約0.5mg/Kg〜約50mg/Kgの用量で静脈内投与される、請求項65に記載の方法。 前記対象が癌を有する、請求項63に記載の方法。 癌が、結腸直腸癌、頭頸部癌、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨原性肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫(lymphangioendotheliosarcoma)、滑膜腫、中皮腫、ユーイング肉腫、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、結腸癌、膵臓癌、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、扁平上皮癌、基底細胞癌、腺癌、汗腺癌、皮脂腺癌、乳頭状癌、乳頭状腺癌、嚢胞腺癌、髄様癌、気管支癌、腎細胞癌、肝癌、胆管癌、絨毛癌、セミノーマ、胎生期癌、ウィルムス腫瘍、子宮頸癌、精巣腫瘍、肺癌、小細胞肺癌、膀胱癌、上皮癌、神経膠腫、星状細胞腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣腫、松果体腫、血管芽腫、聴神経腫、乏突起膠腫、髄膜腫、黒色腫、神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫、白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫、ヴァルデンストレームマクログロブリン血症、骨髄異形成症、重鎖病、神経内分泌腫瘍、および神経鞘腫からなる群から選択される、請求項67に記載の方法。 前記対象が、自己免疫または炎症性疾患を有し、前記自己免疫または炎症性疾患が、特発性血小板減少性紫斑病、ギラン・バレー症候群、重症筋無力症、多発性硬化症、視神経炎、川崎病、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、アトピー性皮膚炎、アテローム性動脈硬化症、冠動脈疾患、心筋症、反応性関節炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、移植片対宿主病、および1型糖尿病からなる群から選択される、請求項63に記載の方法。 前記対象が、感染性疾患を有し、前記感染症が、カンジダ症、カンジダ性敗血症、アスペルギルス症、連鎖球菌性肺炎、連鎖球菌性皮膚および口腔咽頭の状態、グラム陰性敗血症、結核、単核球症、インフルエンザ、呼吸器合胞体ウイルスに起因する呼吸器疾患、ヒト免疫不全ウイルス、B型肝炎、C型肝炎、マラリア、住血吸虫症、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、バンコマイシン耐性腸球菌、カルバペネム耐性およびカルバペネマーゼ産生腸内細菌、マイコバクテリア疾患、ならびにトリパノソーマ症からなる群から選択される、請求項63に記載の方法。 前記ストラドボディが、1つ以上の追加の医薬製剤および/または治療薬の投与前、投与中、または投与後に投与される、請求項62または63に記載の方法。 前記ストラドボディが、2つ以上のFcドメインを分離する以外の位置に1つ以上の多量体化ドメインを含有するストラドボディと比較して、増強した細胞毒性を示す、請求項2に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、IgG1 Fc領域のカルボキシ末端以外の位置に1つ以上の多量体化ドメインを含有するストラドボディと比較して、増強した細胞毒性を示す、請求項3に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、1つの多量体化ドメインを含有するストラドボディと比較して、増強した細胞死滅を示す、請求項7に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、イソロイシンジッパーおよびIgG2ヒンジではない2つの多量体化ドメインを含有するストラドボディと比較して、増強した細胞死滅を示す、請求項8に記載のストラドボディ。 前記細胞死滅が、ADCCによって媒介される、請求項72または73に記載のストラドボディ。 前記細胞死滅が、CDCによって媒介される、請求項72または73に記載のストラドボディ。 前記細胞死滅が、DCによって媒介される、請求項72または73に記載のストラドボディ。 Fabドメインと、2つ以上のFcドメインと、2つの多量体化ドメインと、を含むストラドボディであって、前記2つの多量体化ドメインが、2つ以上のFcドメインを分離し、前記ストラドボディが、1つの多量体化ドメインを含有するストラドボディと比較して、増強した細胞死滅を示す、前記ストラドボディ。 2つ以上のFcドメインのうちの少なくとも1つが、IgG1 Fcドメインである、請求項79に記載のストラドボディ。 Fabドメインと、1つ以上のFcドメインと、2つの多量体化ドメインと、を含むストラドボディであって、前記2つの多量体化ドメインが、Fc領域のカルボキシ端に位置し、前記ストラドボディが、1つの多量体化ドメインを含有するストラドボディと比較して、増強した細胞死滅を示す、前記ストラドボディ。 1つ以上のFcドメインのうちの少なくとも1つが、IgG1 Fcドメインである、請求項81に記載のストラドボディ。 2つの多量体化ドメインが、イソロイシンジッパーおよびIgG2ヒンジである、請求項79〜81に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、増強した細胞死滅を示す、請求項1に記載のストラドボディ。 前記細胞死滅が、ADCCによって媒介される、請求項84に記載のストラドボディ。 前記細胞死滅が、CDCによって媒介される、請求項84に記載のストラドボディ。 前記細胞死滅が、DCによって媒介される、請求項84に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、増強した細胞増殖の阻害を示す、請求項1に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、1つ以上の危険信号をさらに含む、請求項1に記載のストラドボディ。 前記危険信号が、CD40−L、TNF−α、IL−1β、IFNα、細胞内ヌクレオチドATPもしくはUTP、長非メチル化CpG配列、熱ショックタンパク質、反応性酸素中間体、血管作用性小腸ペプチド、メタロプロテアーゼ−9、ヘパラン硫酸の分解生成物、ヒアルロン酸の小さな分解生成物、LDL由来リン脂質、LOX−1、尿酸、高移動度グループボックス1、インフラマソーム、IL−1α、S100タンパク質、肝細胞癌由来成長因子、IL−1α、高濃度のアデノシン5′−トリホスファターゼ、β−D−グルコピラノシルセラミド、IL−33、金ナノ粒子等のナノ粒子、およびF−アクチンからなる群から選択される、請求項1に記載のストラドボディ。 請求項89に記載のストラドボディを投与することを含む、請求項62または63に記載の方法。 治療前、治療中、または治療後に危険信号を含む追加のストラドボディを投与することをさらに含む、請求項62または63に記載の方法。 前記Fabドメインが、EGFRに特異的である、請求項18に記載のストラドボディ。 前記Fabのアミノ酸配列が、配列番号31に少なくとも80%相同である、請求項93に記載のストラドボディ。 前記Fabドメインが、Her2/neuに特異的である、請求項18に記載のストラドボディ。 前記Fabのアミノ酸配列が、配列番号34に少なくとも80%相同である、請求項95に記載のストラドボディ。 前記Fabドメインが、CD20に特異的である、請求項18に記載のストラドボディ。 前記Fabのアミノ酸配列が、配列番号36に少なくとも80%相同である、請求項97に記載のストラドボディ。 前記Fabドメインが、EGFRに特異的である、請求項35に記載のストラドボディ。 前記Fabのアミノ酸配列が、配列番号31に少なくとも80%相同である、請求項99に記載のストラドボディ。 前記Fabドメインが、Her2/neuに特異的である、請求項35に記載のストラドボディ。 前記Fabのアミノ酸配列が、配列番号34に少なくとも80%相同である、請求項101に記載のストラドボディ。 前記Fabドメインが、CD20に特異的である、請求項35に記載のストラドボディ。 前記Fabのアミノ酸配列が、配列番号36に少なくとも80%相同である、請求項103に記載のストラドボディ。 配列番号35に少なくとも80%相同であるアミノ酸配列を有する、ストラドボディ。 前記アミノ酸配列が、配列番号35に少なくとも95%相同である、請求項105に記載のストラドボディ。 前記アミノ酸配列が、配列番号35である、請求項106に記載のストラドボディ。 配列番号33に少なくとも80%相同であるアミノ酸配列を有する、ストラドボディ。 前記アミノ酸配列が、配列番号33に少なくとも95%相同である、請求項108に記載のストラドボディ。 前記アミノ酸配列が、配列番号33である、請求項109に記載のストラドボディ。 配列番号37に少なくとも80%相同であるアミノ酸配列を有する、ストラドボディ。 前記アミノ酸配列が、配列番号37に少なくとも95%相同である、請求項111に記載のストラドボディ。 前記アミノ酸配列が、配列番号37である、請求項112に記載のストラドボディ。 配列番号66に少なくとも80%相同であるアミノ酸配列を有する、ストラドボディ。 前記アミノ酸配列が、配列番号66に少なくとも95%相同である、請求項114に記載のストラドボディ。 前記アミノ酸配列が、配列番号66である、請求項115に記載のストラドボディ。 配列番号91に少なくとも80%相同であるアミノ酸配列を有する、ストラドボディ。 前記アミノ酸配列が、配列番号91に少なくとも95%相同である、請求項117に記載のストラドボディ。 前記アミノ酸配列が、配列番号91である、請求項118に記載のストラドボディ。 配列番号70に少なくとも80%相同であるアミノ酸配列を有する、ストラドボディ。 前記アミノ酸配列が、配列番号70に少なくとも95%相同である、請求項120に記載のストラドボディ。 前記アミノ酸配列が、配列番号70である、請求項121に記載のストラドボディ。 配列番号76に少なくとも80%相同であるアミノ酸配列を有する、ストラドボディ。 前記アミノ酸配列が、配列番号76に少なくとも95%相同である、請求項123に記載のストラドボディ。 前記アミノ酸配列が、配列番号76である、請求項124に記載のストラドボディ。 配列番号87に少なくとも80%相同であるアミノ酸配列を有する、ストラドボディ。 前記アミノ酸配列が、配列番号87に少なくとも95%相同である、請求項126に記載のストラドボディ。 前記アミノ酸配列が、配列番号87である、請求項127に記載のストラドボディ。 前記Fabドメインが、TNFスーパーファミリーのメンバーに特異的である、請求項1に記載のストラドボディ。 前記TNFスーパーファミリーのメンバーが、TNF、リンホトキシン(LT)、リンホトキシンβ(LTβ)、OX40リガンド、CD40リガンド、CD95、CD27リガンド、CD30リガンド、4−1BBリガンド、TRAIL、TRANCE、TWEAK、APRIL、Blys、LIGHT、TL1A、GITRリガンド、EDA−A1、およびEDA−A2からなる群から選択される、請求項129に記載のストラドボディ。 前記TNFスーパーファミリーのメンバーが、TNFである、請求項130に記載のストラドボディ。 前記Fabドメインのアミノ酸配列が、配列番号67に少なくとも80%相同である、請求項131に記載のストラドボディ。 前記Fabドメインが、TNFに特異的である、請求項18に記載のストラドボディ。 前記Fabのアミノ酸配列が、配列番号67に少なくとも80%相同である、請求項133に記載のストラドボディ。 前記Fabドメインが、TNFに特異的である、請求項35に記載のストラドボディ。 前記Fabのアミノ酸配列が、配列番号67に少なくとも80%相同である、請求項135に記載のストラドボディ。 前記Fabドメインが、サイトカインに特異的である、請求項1に記載のストラドボディ。 前記サイトカインが、IL−2、IL−8、およびIL−17からなる群から選択される、請求項137に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、増強した補体結合を示す、請求項1に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、同一のFabを共有するモノクローナル抗体と比較して、増強した補体結合を示す、請求項1に記載のストラドボディ。 補体結合のEC50値が、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、前記ストラドボディにおいて少なくとも10倍低い、請求項139また140に記載のストラドボディ。 補体結合のEC50値が、同じ抗原に特異的なモノクローナル抗体と比較して、前記ストラドボディにおいて少なくとも20倍低い、請求項139また140に記載のストラドボディ。 前記ストラドボディが、細胞死滅を示し、前記細胞死滅の量が、前記Fabに応じて変動する、請求項1に記載のストラドボディ。 前記細胞死滅が、ADCCによって媒介される、請求項143に記載のストラドボディ。 前記細胞死滅が、CDCによって媒介される、請求項143に記載のストラドボディ。 前記細胞死滅が、DCによって媒介される、請求項143に記載のストラドボディ。 多量体化ストラドボディを含む組成物であって、前記ストラドボディが、請求項18〜30のいずれか一項に記載のストラドボディから選択される、前記組成物。 少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、または少なくとも6つのストラドボティを含む、請求項147に記載の組成物。 【課題】モノクローナル抗体療法の開発における共通の問題は、FabおよびFcR結合にもかかわらず、十分な有効性がないことである。【解決手段】 本発明は、ストラドボディ(stradobody)と称される生物学的に活性なタンパク質を伴う。本ストラドボディは、ストラドボディ多量体を作製する2つ以上のドメインを有する。本ストラドボディは、抗原結合能力およびFc受容体(FcR)に結合する能力の両方を有し、疾患の治療および予防において有用である。【選択図】 図1 配列表