生命科学関連特許情報

タイトル:公表特許公報(A)_デンプンからのマルトース製造方法
出願番号:2014555341
年次:2015
IPC分類:C12P 19/14,C12P 19/12,A23L 1/09


特許情報キャッシュ

フルラン・ティツィアーノ ナタローニ・ルイージ トロメッリ・パトリツィア JP 2015505468 公表特許公報(A) 20150223 2014555341 20130124 デンプンからのマルトース製造方法 カーギル インコーポレイテッド 397058666 江崎 光史 100069556 鍛冶澤 實 100111486 上西 克礼 100139527 虎山 一郎 100164781 フルラン・ティツィアーノ ナタローニ・ルイージ トロメッリ・パトリツィア EP 12000621.8 20120131 EP 12001375.0 20120229 C12P 19/14 20060101AFI20150127BHJP C12P 19/12 20060101ALI20150127BHJP A23L 1/09 20060101ALI20150127BHJP JPC12P19/14 ZC12P19/12A23L1/09 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC IB2013000864 20130124 WO2013114222 20130808 14 20140730 4B041 4B064 4B041LD08 4B041LH02 4B041LK45 4B041LP25 4B064AF01 4B064AF03 4B064CA21 4B064CB07 4B064DA10 本発明はマルトースが豊富であるシロップ剤を製造するための方法、及び本方法によって入手可能な製品に関する。 マルトースが豊富なシロップ剤の製造を可能にする方法はすでによく知られている。 米国特許第5,141,859号は、高純度のマルトースを、デンプンの液化と、液化した基質の一般的な目的の酵素による糖化と、更に、三糖以上のオリゴ糖を加水分解する酵素による糖化との工程を通して製造することを可能にする。液化物は、ベータ−アミラーゼ、イソ−アミラーゼ及びプルラナーゼからなる群より選択される、少なくとも2つの酵素を用いて糖化される。次の工程にて、マルトジェニックアルファ−アミラーゼ又はグルコ−アミラーゼを適用する。糖化工程を、マルトースの純度が平衡になるまでの標準期間、通常24〜72時間を設定して実施可能である。 米国特許第6,284,498号は、マルトースが豊富なシロップ剤を得るために、デンプン牛乳の液化を実施することと、マルトジェニックアルファ−アミラーゼの存在下、液化したデンプン牛乳の糖化を実施することと、ベータ−アミラーゼと、プルラナーゼ及びイソ−アミラーゼからなる群より選択される少なくとも1つの脱分岐酵素との存在下、液化したデンプン牛乳の乳化を続けることとを含む、マルトースの豊富なシロップ剤を製造する方法に関する。本方法により、86%マルトースの豊富さを有し、6.6%のグルコースと、7.4%のDP3+を含むシロップ剤を得ることを可能にする。 米国特許第6,346,400号は、マルトースが豊富なシロップ剤を得るために、液化と、ベータアミラーゼと、プルラナーゼ及びイソ−アミラーゼの群から選択される少なくとも1つの脱分岐酵素との存在下での糖化と、マルトースが豊富な画分を回収するための、液化したデンプン牛乳の分子ふるいを実施することと、及びマルトースが豊富な前記画分を、マルトジェニックアルファ−アミラーゼと接触させることと、を含む、マルトースが豊富なシロップ剤の調製のための工程に関する。 マルトースが豊富で、DP1が低く、好ましくは更にDP3が低いシロップ剤を提供する工程を有する要求が存在する。 本発明は、シロップ剤を含むマルトースを調製するための方法に関し、以下の連続する工程を含む。 a)デンプン牛乳の液化を実施すること、 b)液化したデンプン牛乳を、アルファ−アミラーゼと、ベータアミラーゼと、プルラナーゼ、イソ−アミラーゼ及びこれらの混合物から選択される脱分岐酵素との存在下、糖化を実施すること、 c)乾燥物に基づいて、少なくとも85%のマルトースと、乾燥物に基づいて1.5%未満のグルコースを含むマルトース含有シロップ剤を得るために、更に、マルトジェニックアルファ−アミラーゼ及び/又はイソ−アミラーゼを加えること。 ここで、工程b)において、糖化は、工程a)の液化にて適用した残余量のアルファ−アミラーゼの存在下、好ましくは、液化にて適用されたアルファ−アミラーゼの総量の1%〜4%の残余活性の存在下、実施される。 本発明は更に、乾燥物に基づいて少なくとも85%マルトース、乾燥物に基づいて1.5%以下のグルコースを含み、25〜75%の乾燥物含量を有する、マルトース含有シロップ剤に関し、前記マルトース含有シロップ剤は、本発明の方法によって得られる。 本発明は、シロップ剤を含むマルトースを調製するための方法に関し、以下の連続する工程を含む。 a)デンプン牛乳の液化を実施すること、 b)液化したデンプン牛乳を、アルファ−アミラーゼと、ベータアミラーゼと、プルラナーゼ、イソ−アミラーゼ及びこれらの混合物から選択される脱分岐酵素との存在下、糖化を実施すること、 c)乾燥物に基づいて、少なくとも85%のマルトースと、乾燥物に基づいて1.5%未満のグルコースを含むマルトース含有シロップ剤を得るために、更に、マルトジェニックアルファ−アミラーゼ及び/又はイソ−アミラーゼを加えること。 ここで、工程b)において、糖化は、工程a)の液化にて適用した残余量のアルファ−アミラーゼの存在下、好ましくは、液化にて適用されたアルファ−アミラーゼの総量の1%〜4%の残余活性の存在下、実施される。 液化は、アルファ−アミラーゼの存在下で実施される。 デンプンの液化及び糖化は、様々な方法にて実施可能であるが、本発明は、液化を特定の糖化工程と組み合わせることにより、乾燥物に基づいて、少なくとも85%のマルトース(=DP2)、少なくとも87%、少なくとも90%のマルトース、乾燥物に基づいて、1.5%未満のグルコース(=DP1)、好ましくは乾燥物に基づいて1%未満のグルコースを含み、好ましくは10%未満のDP3を含み、より好ましくは10%未満の、重合度3以上のオリゴ糖(=DP3+)を含む、マルトースシロップ剤を得ることが可能であることを示している。 液化は、任意の植物由来のデンプン上で実施される。例えば、小麦、トウモロコシ又はジャガイモから由来して良い。 液化は、好ましくは、アルファ−アミラーゼのような酵素の存在下、低転化率にて、液化したデンプン牛乳を得るために、デンプン牛乳の制御された加水分解として考慮されるべきである。したがって、温度、pH、酵素(型並びに濃度)の条件が、6以下、好ましくは4〜5のDE(デキストロース当量)を得ることを可能にするような方法で、選択される。 好ましくは、液化は、3段階で実施され、第一段階は、105〜108℃の範囲内の温度にて、温度安定アルファ−アミラーゼの存在下、数分間、典型的には8〜15分間、ただし20分以下で、デンプン牛乳を加熱することにある。第二の段階は、140〜160℃の範囲内、好ましくは145〜155℃の範囲内の温度にて、数分間、5〜8分間、ただし20分以下で、デンプン牛乳を加熱することにある。約95〜100℃まで冷却した後、第二の少用量アルファ−アミラーゼを加え、液化を更に30〜50分間続け、したがって、4〜6、好ましくは4〜5のD.E.のデンプンスラリーを達成するように調整する。 本発明にしたがった液化によって、4〜6、好ましくは4〜5のD.E.が調製可能であり、ここで、オリゴ糖(DPn)の組成が、続く糖化に対して微調整される。 一旦液化工程が終了したならば、アルファ−アミラーゼの部分的阻害のみが実行されるように、制御された阻害を実施する。好ましくは、部分阻害は、100℃以下の温度にて、pH 3.5〜4にて実施される。部分阻害は、1〜10分間の時間で実施される。残余(残っている活性)アルファ−アミラーゼが更に、続く糖化工程にて使用される。好ましくは、残余アルファ−アミラーゼは、液化の第二投与に加えた総量の5〜15%に相当する。最終的に、残余アルファ−アミラーゼは、液化の第二投与に加えた総量の7%〜12%に相当する。液化の間に加えたアルファ−アミラーゼの実際の総量(=用量1+第二用量)と比較して、これは、1〜4%、好ましくは1.4%〜3%のアルファ−アミラーゼ総量の残余活性に相当する。 好ましくは、液化したデンプン牛乳の糖化は、アルファ−アミラーゼと、ベータ−アミラーゼと、脱分岐酵素として、プルラナーゼとの存在下で実施され、ここで、糖化は、工程a)の液化にて適用した残余量のアルファ−アミラーゼの存在下、液化で適用したアルファ−アミラーゼ総量の残余活性の1%〜4%の存在下、又は1.4%〜3%の存在下で実施される。 糖化を次いで、ベータ−アミラーゼと、プルラナーゼ、イソ−アミラーゼ及びこれらの混合物の群より選択された脱分岐酵素とを加えることによって続ける。好ましくは、プルラナーゼを加える。脱分岐酵素の添加により、1,6−結合を加水分解し、ついで、高く分岐したオリゴ糖の量を減少させることが可能である。好ましくは、ベータ−アミラーゼの脱分岐酵素に対する比は、1:1〜1:4である。好ましくは、ベータ−アミラーゼのプルラナーゼに対する比は、1:1〜1:4である。1:1〜1:5、更に1:10までの比が、本発明の一部である。好ましくは、脱分岐酵素としてのプルラナーゼの適用において、ベータ−アミラーゼのプルラナーゼに対する比は、1:2〜1:4であり、好ましくは1:3〜1:4のより高い上限が適用される。 マルトジェニックアルファ−アミラーゼ及び/又はイソ−アミラーゼを、総糖化時間の内約20〜50%消化時間にて、好ましくは約25〜35%、好ましくは総糖化時間の約25%〜30%消化時間にて、ここまで処理されたデンプン牛乳に加える。マルトジェニックアルファ−アミラーゼは、1,4−アルファ−グルコシド結合のエキソ加水分解に関与する、エキソ活性アルファ−アミラーゼである。イソ−アミラーゼは、1,6−結合を加水分解し、反転製品の量を減少させる、脱分岐酵素である。 典型的な方法において、総糖化時間が、約16〜30時間、好ましくは、20〜24時間であり、マルトジェニックアルファ−アミラーゼ及び/又はイソ−アミラーゼは、総糖化時間の7〜8時間が経過した後に加えられる。 したがって、糖化は、乾燥物に基づいて、少なくとも85%、又は少なくとも87%、少なくとも90%のマルトースを、そして乾燥物に基づいて、1.5%未満のグルコースを、好ましくは乾燥物に基づいて1%未満のグルコースを含む、マルトースが豊富なシロップ剤が得られるまで続ける。 より好ましくは、糖化を、マルトースが豊富なシロップ剤が、乾燥物に基づいて少なくとも85%マルトースと、乾燥物に基づいて1.5%未満のグルコースを含む、好ましくは乾燥物に基づいて1%未満のグルコースと、乾燥物に基づいて、10%未満のDP3又は10%未満の重合度3以上のポリマー(=DP3+)、好ましくは5%未満のDP3+を含むように得られるように実施する。より好ましくは、3より高い重合度を有するポリマーがごく少量であり、重合度3を有するポリマーの量が、シロップ剤の乾燥物に基づいて、5%より低い、より好ましくは3%より低い、最も好ましくは1%より低い。 最終的に、糖化工程の最後に向かうにつれ、追加のアルファ−アミラーゼを加える。この特別に低い量は更に、続く下流工程を改善しうる。アルファ−アミラーゼを、総糖化時間の約70〜85%消化時間、好ましくは総糖化時間の約80〜83%消化時間にて加える。これは、糖化工程の終了の約4時間前に相当する。 本発明の方法により、グルコースの含量が、1.5%より少なく、低DP3含量であり、長鎖オリゴ糖の存在が減少する一方で、非常に高い含量(=少なくとも85%、又は少なくとも87%、少なくとも90%)のマルトースを有する製品を得ることが可能となる。DPnの組成は、通常液化及び糖化の後に得られる組成とは異なる。とりわけ、続く糖化工程における残余アルファ−アミラーゼの使用と、糖化の終了に向けてのアルファ−アミラーゼの更なる添加が、DPn(オリゴ糖)画分の組成の変化に寄与する。より高いオリゴ糖(=より長い鎖)の量が減少する。 したがって、得られた糖化シロップ剤は、イオン交換樹脂を適用することによってのような、公知の脱塩工程にしたがって精製可能である。あるいは、糖化シロップ剤を、プレコートフィルタ上で、又は膜上での精密濾過によって濾過し、次いで脱塩してもよい。 本発明は更に、乾燥物に基づいて少なくとも85%のマルトースと、乾燥物に基づいて1.5%未満のグルコース、好ましくは乾燥物に基づいて1%未満のグルコースとを含み、25〜75%、好ましくは30〜65%、より好ましくは35〜60%の乾燥物含量を有するマルトース含有シロップ剤に関し、前記マルトース含有シロップ剤は、本発明の方法によって得られる。驚くべきことに、本発明の方法を適用することによって、更なる精製工程なしに直接、乾燥物上の本組成を有するマルトースシロップ剤が得られたことが発見された。 好ましくは、シロップ剤は、少なくとも87%のマルトース、より好ましくは少なくとも89%、少なくとも90%の乾燥物に基づいたマルトース、及び1%未満のグルコースを含む。最終的に、シロップ剤は、シロップ剤の乾燥物に基づいて、10%未満のDP3、又は好ましくは10%未満の、3より大きな重合度を有するポリマー、より好ましくは8%未満のDP3+(=重合度3以上のオリゴ糖)、また5%未満のDP3+を含む。本シロップ剤は、25〜75%、好ましくは30〜65%、より好ましくは35〜60%の乾燥物含量を有する。 ここまでで、低量のグルコースを含む、高マルトース(〜80%)シロップ剤が得られ、並びに有意な残存グルコース(5〜7%)を含む非常に高いマルトース(〜90%)が得られる。本発明により、本方法にしたがった液化を適用し、これと、本発明で請求するような糖化工程を組み合わせることによって、驚くべきことに、非常に高含量のマルトース(少なくとも85%)と、低量のグルコース(1.5%未満)を有するマルトースシロップ剤を得ることが可能であることが示された。また最終的に、DP3の含量は低く、10%未満、好ましくは5%未満である。更に、DP4から開始するDPn画分が、長鎖オリゴ糖の量が減少するように、有意に異なる組成を有する。この変化した組成により、本発明の最終製品が、より安定になり、これは、水素化を通したマルチトール製造のより良好な前駆体である。 本発明の方法を通して得たこのマルトースが豊富なシロップ剤は、食品用途又は工業用途で使用可能であり、又はマルチトールの前駆体として、又は結晶質マルトースの前駆体として、又は分子ふるいにおけるフィード材料として使用可能である。 マルチトールの前駆体として、脱塩した糖化シロップ剤を、マルチトールが豊富なシロップ剤を得るために、直接水素化可能である。 更に、マルトースが豊富なシロップ剤を、分子ふるいにおけるフィード基質として適用可能であり、又は結晶質マルトースを得るために、直接結晶化可能である。 本発明は、以下の実施例に従う形態で例示される。 (実施例1) 液化 乾燥物含量27〜35% ds(=乾燥物)でのデンプンスラリーを、pHを5.8(±1)にて調節した後、及び108℃にてジェットクッカーによって0.08〜0.1%のアルファ−アミラーゼ(Spezyme(Genencor))の投与の後、液化した。8〜15分後、糊化温度を、大気フラッシュによって、100℃まで減少させ、次いでスラリーを152℃にて第二ジェットに送った。糊化の5〜8分後、スラリーを100℃まで冷却し、同一のアルファ−アミラーゼの第二用量(0.025%)を加え、この量を4〜6DE(標的4.5)に達するために、調整する。 100℃での撹拌カラム上での30〜50分の反応後、アルファ−アミラーゼの一部を阻害するために、液化物のpHを、100℃にて最大10分間、3〜4(標的3.5〜4)に調節した。本処理の後、第二用量として加えた7〜10%のアルファ−アミラーゼを維持した。 (実施例2) 糖化−レシピ1 実施例1の製品を使用した。糖化は、残余アルファ−アミラーゼと、0.1%のベータ−アミラーゼ(Optimalt BBA(Genencor))、及び0.4%のプルラナーゼ(Promozyme D2(Novozyme))の存在下、pH 4.8〜5.0にて開始した。7〜8時間反応後、0.02%のマルトジェニックアルファ−アミラーゼ(Maltogenase(Novozyme))を加えた。 サッカリフィケーターをアンローディングする少なくとも4時間前に、0.1〜0.2%のアルファ−アミラーゼ(Liquozyme X(Novozyme))を加えた。24〜30時間の総糖化時間の後、以下の組成に到達した。グルコース<1%、マルトース(=DP2)85〜87%、DP3(=重合度3のオリゴ糖)7〜10%、DP4+(重合度4以上のオリゴ糖)<5%。 精製を、通常のグルコースシロップ剤に対する精製と同様に実施する。 (実施例3) 糖化−レシピ2 実施例1の製品を使用した。糖化を、残余アルファ−アミラーゼと、0.1%のベータ−アミラーゼ(Optimalt BBA(Genencor))と、0.4%のプルラナーゼ(Promozyme D2(Novozyme))と、0.1%のイソ−アミラーゼとの存在下、pH 4.8〜5.0にて開始した。7〜8時間反応後、0.1%のマルトジェニックアルファ−アミラーゼ(Maltogenase(Novozyme))を加えた。 サッカリフィケーターをアンローディングする少なくとも4時間前に、0.1〜0.2%のアルファ−アミラーゼ(Liquozyme X(Novozyme))を加えた。24〜30時間の総糖化時間の後、以下の組成に到達した。グルコース<1%、マルトース(=DP2)87〜90%。DP3は4〜6%である。 マルトース含有シロップ剤を調製するための方法であって、以下の連続する工程: a)デンプン牛乳の液化を実施する工程と、 b)液化したデンプン牛乳を、アルファ−アミラーゼと、ベータアミラーゼと、プルラナーゼ、イソ−アミラーゼ及びこれらの混合物から選択される脱分岐酵素との存在下、糖化を実施する工程と、 c)乾燥物に基づいて、少なくとも85%のマルトースと、乾燥物に基づいて1.5%未満のグルコースを含むマルトース含有シロップ剤を得るために、更に、マルトジェニックアルファ−アミラーゼ及び/又はイソ−アミラーゼを加える工程と、を含み、 ここで、工程b)において、糖化は、工程a)の液化にて適用した残余量のアルファ−アミラーゼの存在下、好ましくは、液化にて適用されたアルファ−アミラーゼの総量の1%〜4%の残余活性の存在下、実施される、方法。 工程b)において、ベータ−アミラーゼの脱分岐酵素に対する比が、1:1〜1:4である、請求項1に記載の方法。 工程b)において、前記脱分岐酵素がプルラナーゼである、請求項1又は2に記載の方法。 工程a)において、液化が、6以下のD.E.まで実施される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。 工程c)において、マルトジェニックアルファ−アミラーゼ及び/又はイソ−アミラーゼの前記添加が、総糖化時間の20〜50%消化時間にて実施される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。 工程c)の後、更なるアルファ−アミラーゼが添加される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。 前記アルファ−アミラーゼが、総糖化時間の約70〜85%消化時間にて加えられる、請求項5に記載の方法。 工程c)において、前記マルトース含有シロップ剤が、乾燥物に基づいて、少なくとも85%のマルトースと、乾燥物に基づいて、1.5%未満のグルコースと、乾燥物に基づいて、10%未満のDP3とを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。 乾燥物に基づいて少なくとも85%のマルトースと、乾燥重量に基づいて1.5%未満のグルコースとを含み、25〜75%の乾燥物含量を有する、マルトース含有シロップ剤であって、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法によって得られる、マルトース含有シロップ剤。 前記シロップ剤が、乾燥物に基づいて10%未満のDP3を含む、請求項9に記載のマルトース含有シロップ剤。 前記シロップ剤が、乾燥物に基づいて少なくとも89%のマルトースを含む、請求項9又は10に記載のマルトース含有シロップ剤。 前記シロップ剤が、乾燥物に基づいて1%未満のグルコースを含む、請求項9〜11のいずれか一項に記載のマルトース含有シロップ剤。 前記シロップ剤が、乾燥物に基づいて5%未満のDP3を含む、請求項9〜12のいずれか一項に記載のマルトース含有シロップ剤。 本発明は、マルトースが豊富なシロップ剤を製造するための方法に関する。本方法は、乾燥物に基づいて少なくとも85%マルトースと、乾燥物に基づいて1.5%未満のグルコース、好ましくは乾燥物に基づいて1%未満のグルコースとを含むマルトース含有シロップ剤を得るために、デンプン牛乳の液化と、アルファ−アミラーゼと、ベータ−アミラーゼと、プルラナーゼ、イソ−アミラーゼ及びこれらの混合物の群から選択される脱分岐酵素、好ましくはプルラナーゼとの存在下での、液化したデンプン牛乳の糖化と、及びマルトジェニックアルファ−アミラーゼ及び/又はイソ−アミラーゼを添加することと、の連続工程を含んでいる。


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