タイトル: | 公開特許公報(A)_ルビプロストンの調製方法 |
出願番号: | 2014257791 |
年次: | 2015 |
IPC分類: | C07F 7/18,C07C 33/42,C07C 405/00,A61K 31/5575,A61P 1/10 |
ヘンシュケ、ジュリアン ピー リウ、ユアンリアン シア、リゼン チェン、ユン−ファ JP 2015120693 公開特許公報(A) 20150702 2014257791 20141219 ルビプロストンの調製方法 サイノファーム (クンシャン) バイオケミカル テクノロジ カンパニー リミテッド 513093025 木村 満 100095407 毛受 隆典 100109449 森川 泰司 100132883 桜田 圭 100148633 美恵 英樹 100147924 ヘンシュケ、ジュリアン ピー リウ、ユアンリアン シア、リゼン チェン、ユン−ファ C07F 7/18 20060101AFI20150605BHJP C07C 33/42 20060101ALI20150605BHJP C07C 405/00 20060101ALI20150605BHJP A61K 31/5575 20060101ALN20150605BHJP A61P 1/10 20060101ALN20150605BHJP JPC07F7/18 JC07C33/42C07C405/00 504UA61K31/5575A61P1/10 4 2013533064 20101015 OL 23 本発明は、ルビプロストンを作るための効果的な合成方法を提供する。 ルビプロストン、7-[(1R,3R,6R,7R)-3-(1,1-ジフルオロペンチル)-3-ヒドロキシ-8-オキソ-2-オキサビシクロ[4.3.0]ノナ-7-イル]ヘプタン酸は、Amitiza(登録商標)製剤、成人における慢性特発性便秘の治療に用いられる胃腸薬における医薬品有効成分(API;原薬)である。それは、Sucampo Pharmaceuticals,Inc.によって販売されており、2006年1月31日に、米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けた。それはまた、18歳以上の成人女性における便秘を伴った過敏性腸症候群(ISB−C)を治療するため、2008年4月29日に、FDAの承認を受けた。また、Amitiza(登録商標)は、他の胃腸障害についての臨床試験も受けている。ルビプロストンは、二環式の13,14-ジヒドロ-15-ケト-16,16-ジフルオロ-プロスタグランジンE1誘導体(所謂13,14-ジヒドロ-15-ケト-プロスタグランジン誘導体としても知られる)である。プロスタグランジンは、C20脂肪酸であるプロスタン酸骨格を持つ(図1)。図1−プロスタグランジンの命名 C15位の電子欠損ケトンの存在は、都合のよい位置にあるC11位のヒドロキシル基と一体となって、大部分が6員環のヘミケタール環を含む二環式形態で存在するルビプロストンを生じさせる。この形態は、単環式形態との平衡状態で存在する(スキーム1)。総合すれば、これら2つの形態は、互変異性体と称される。糖化学において、この種の環式及び非環式形態の平衡は、環−鎖互変異性化(R−CT)と称される(非特許文献1;非特許文献1によれば、環−鎖互変異性化は、「プロトンの移動が、グルコースの開鎖形態とピラン形態等の開いた構造から環への変化を伴う場合に起こる」)。D2Oでは、二環式形態の単環式形態に対する比が6:1であるのに対して、CDCl3では、それが96:4である(特許文献1)。この互変異性化と二環式ヘミケタール形態の優位性にもかかわらず、ルビプロストンは、それでも、15-ケト-プロスタグランジンE1誘導体と称される。特許文献2によれば、ルビプロストンの報告された2種類の結晶多形体は、固体状態の二環式形態として存在する。スキーム1−ルビプロストンの「環−鎖互変異性体」形態関連技術 プロスタグランジン及び類似体の合成の多用性に優れた初期アプローチが、E.J.コーリー(非特許文献2)によって60年代後半に発明され、これは、恐らく産業上最も用いられる戦略である。現在請求されている方法の他、今まで、ルビプロストンの合成について開示された唯一の方法である。このアプローチは、「コーリー法」と称される。コーリーラクトンアルデヒド(別名コーリーアルデヒド)(非特許文献3)は、それ自体が多くの合成ステップを必要とするものであるが、コーリーアプローチの中心となり、既に適当な位置にある3つのPGE1立体化学的中心(ルビプロストンに必要とされるもの等)の全てを含んでおり、ホーナー・ワズワース・エモンス反応(又はHWE反応)とウィッティヒ反応によってω−側鎖とα−側鎖とが連続して加えられる(スキーム2)。コーリーアプローチでは、α−側鎖とω−側鎖を加える順番が交替できる。スキーム2−プロスタグランジンを合成する「コーリー法」米国特許第7,355,064号明細書米国特許出願公開第2010056808号明細書http://en.wikipedia.org/wiki/TautomerJ. Am. Chem. Soc., 1969, 91, 5675-5676.Angew. Chem. Int. Ed. Engl., 1991, 30, 455-465.本発明のプロスタグランジンプラットフォーム技術 我々の会社は、以前に、プロスタグランジン類似体トラボプロスト及びビマトプロストの全合成を開発した。これらの合成経路及びそれらのプロセスは、米国特許出願公開第20090259058号明細書及び国際公開第2009/141718号において2009年に公開された。トラボプロスト及びビマトプロストの合成における最終工程は、スキーム3に示されており、PGE2化合物(3A)又は(3B)を与えるための、シクロペンテノン(1)(分岐する共通中間体)との高次クプラート(化合物(2A)又は(2B)から形成されたもの)の重要な1,4−共役付加反応(別名マイケル付加)を中心に置く。これに続いて、2つのPGE2は、立体選択的C9ケトン還元によって、PGF2α化合物(4A)又は(4B)に転化された。この後に、二重のTBS脱保護(C11−OTBS及びC15−OTBS)が続き、トラボプロスト又はビマトプロストのイソプロピルエステル類似体、化合物(5)を提供した。そのイソプロピルエステルは、エステルアミド交換によって、ビマトプロストに転化された。 本発明の対象であるルビプロストンについて、我々は、APIの構造が、ビマトプロスト及びトラボプロストとかなり異なるため、異なる合成経路を利用したが、それでも、重要な中間体化合物(1)は、クプラート化合物の1,4−共役付加において同様に利用される。それ故に、我々が製造方法を有する分岐中間体(1)は、ルビプロストンの合成にも依然として使用できる。スキーム3−我々のプロスタグランジンプラットフォーム技術を用いたトラボプロスト及びビマトプロストの合成における最終工程(米国特許出願公開第20090259058号明細書及び国際公開第2009/141718号)ルビプロストンの合成へのプロスタグランジンプラットフォーム技術の適用: 我々の好ましいルビプロストンの合成をスキーム4に示す。我々は、シリル保護基を様々な類似体から選択できるが、TBSが好適であることを提案する。α−側鎖は、C5とC6間に二重結合を持つ可能性があり、これは、cis−若しくはtrans−又はcis−とtrans−の混合物の場合があるが、C5−C6は、飽和していてもよい。C17−C18−C19の結合は、すべてC−C単結合の場合があるが、1つの二重結合と1つの単結合を含有することもできる。C17とC18間又はC18とC19間での二重結合の存在は、IIの合成の人為結果にすぎない。C15の立体化学的配置は、(R)−でも(S)−でもよく、混合物でもよい。ベンジル保護基は、非置換でもよいし(即ち、R14=H)、置換されていてもよい(即ち、R14=4−MeO、2,4−DiMeO等)。R13は、クプラートIIIがそのビニル基をシクロペンテノンIに効率的に移動できるようにするがそれ自体はシクロペンテノンIと反応しないあらゆる置換基又は置換基の組み合わせとなり得る。R13は、シアノ、メチル及びチエニル、並びにこれらのリチウム対イオンとの組み合わせの群から選択されるのが好ましい。考えられる限りでは、他の有機銅試薬もまた使用し得る。クプラートIIIとシクロペンテノンIの1,4−共役付加(工程1c)の後に、水素雰囲気中で金属触媒、好ましくはPdを用いて、ベンジル又は置換ベンジル基と一緒に、化合物IVの全ての二重結合(C13、C14と、例えば、C5とC6間、C17とC18間及びC18とC19間に存在する場合にはその他のもの全て)を取り除く(工程2)。この後、適切なあらゆる試薬、但し、好ましくは金属残渣で生成物を汚染しないもの(例えば、プフィッツナー−モファット型酸化試薬)を用いて、化合物VのC15アルコールをケトンに酸化する。15−ケトプロスタグランジンVIは、ルビプロストンの二重に保護された形態であるが、これは、化合物VIIを提供するための、好ましくは酵素の助けにより達成される、イソプロピルエステル加水分解(工程4i)と、次いで、ルビプロストンのイソプロピルエステルを提供するための酸性条件又はフッ化物試薬による脱シリル化(工程5i)とによって、或いは、酸性条件又はフッ化物試薬による脱シリル化(工程4ii)と、次いで、好ましくは酵素の助けにより達成される、イソプロピルエステル加水分解(工程5ii)とによって、ルビプロストンに転化される。 エステルVIIIのR11は、アルキル、ベンジル、アリールになり得るが、メチル及びエチルが好適である。R4、R5、R6は、アルキル、アリールのいずれでもよいが、全てメチルが好適である。R7は、H又はBnR14である。R15は、SnR8R9R10、Br、I、ZrCp2Meになり得るが、好ましくはSnR8R9R10である。R8、R9、R10は、アルキル、アリールのいずれもよいが、全てn−ブチルが好適である。R13は、ないか、Li(CN)、Li2(CN)Me、Li2(CN)2-チエニル、Li(CH=CHCH(OBnR14)CF2CHnCHmCHoCH3)(C17からC19までが完全に飽和しているか又はC17からC19までが1つの単結合と1つの二重結合若しくは三重結合とを含有するように、n、m及びoは、1又は2である)、Li2(CN)(CH=CHCH(OBnR14)CF2CHnCHmCHoCH3)(C17からC19までが完全に飽和しているか又はC17からC19までが1つの単結合と1つの二重結合若しくは三重結合とを含有するように、n、m及びoは、1又は2である)であるが、好ましくはLi2(CN)Me又はLi2(CN)2-チエニルである。 これまでに報告されていない本発明の重要な側面には、1つの単一工程においてシクロペンテノンIと高次クプラートIIIからルビプロストンのプロスタグランジン骨格を形成する重要な工程として、1,4−共役付加を使用することが含まれる。この後、水素化/水素化分解の効率的利用によって、IVの合成の人為結果であるIVの二重結合すべてを除去し、同時にC15−O保護基を除去し、Vを提供する。上記合成における他の重要な側面は、エステル保護基を除去するために酵素を使用することである。酸性又は塩基性の水性条件によるイソプロピルエステルの加水分解が、敏感な15−ケト−PGE構造の分解を引き起こし、また、シリル保護基も除去し得るので直交しておらず、それにより、我々に合成の制御を提供しないため、これは好適である。最後の2工程は、脱保護工程であるが、いずれの順番でも行うことができる。 当然ながら、他のエステル類似体(例えば、メチル、エチル、プロピル等)が、ルビプロストンの合成において本発明の合成経路に続いて使用し得るが、イソプロピルが好適である。スキーム4−ルビプロストンの合成の好適な方法の概要(番号は、ルビプロストンで見られる原子の番号を反映して示す) 従って、本発明は、ルビプロストンへの新しい合成経路を含み(スキーム5)、それは、保護されたシクロペンテノン(1)への高次クプラート化合物Cu−IM7(IM7からインサイチューで調製されたもの)の1,4−共役付加を重要な工程として含む。我々は、ルビプロストンのω−側鎖の出発物質であるIM7(スキーム7)及びIM7b(スキーム8)(並びに4−メトキシベンジル誘導体IM7i及びIM7bi)への合成経路も提供した。我々が知る全てのルビプロストンの先行技術合成と違って、我々は、最終的にルビプロストン中でC11−Oになるアルコールの保護のためにケイ素系保護基を利用した。我々の知る限り開示されている他の全ての先行技術方法は、THP等の炭素系保護基の使用を開示する。また、我々が知る全ての他の先行技術方法と違って、我々は、他の全ての先行技術方法で用いられるコーリー法と大きく異なる1,4−共役付加アプローチによってルビプロストンを調製した。これはまた他の全ての方法から離れた我々のアプローチを定める。 以下、上記合成経路を詳細に論じる。1)−ルビプロストンの合成(スキーム5): 工程1:第1の工程は、PGE2生成物(7)を提供するため、重要な分岐中間体(1)との高次クプラートCu−IM7の1,4−共役付加(工程1c)を含む。この工程での高次クプラートCu−IM7は、ビニルリチウム誘導体Li−IM7を形成するためのMeLiとIM7の段階的な反応(工程1a)と、続いて、インサイチューで調製したクプラート塩(MeCu(CN)Li)との反応による高次クプラートCu−IM7への転化(工程1b)とによってインサイチューで調製された(スキーム6も参照)。THFが、この反応工程の主要な溶媒として好ましく、上記反応は、低温(好ましくは−30℃未満)にて行われた。 保護されたC15−OH(即ち、IM7のC3−OH)に使用されるベンジル保護基に加えて、p−メトキシベンジル(別名4−メトキシベンジル)についても保護基としてテストする。それ故に、工程1はまた、p−メトキシベンジル誘導体を用い、生成物p−メトキシベンジルエーテル(7i)を提供するための化合物(1)と高次クプラートCu−IM7i(p−メトキシベンジルIM7類似体、IM7iから調製されたもの)の1,4−共役付加を行うことによってテストされた。 工程2:我々は、有機溶媒中、水素雰囲気において炭素に担持されたパラジウム触媒を用いて全体的水素化/水素化分解を行い、3つ全ての二重結合(C5−C6、C13−C14及びC17-18)及びベンジル保護基(又は、化合物(7i)を用いた場合、p−メトキシベンジル基)を除去し、同時に化合物(8)を提供した。EtOAcが好ましい溶媒であったが、EtOHを含む他の溶媒を使用することもできた。酸触媒(p−TsOH等)も上記反応に使用することができた。 工程3:C15−OHを、スワーン酸化法(即ち、DMSOを用いた(COCl)2)によって酸化させ、ジケトン(9)を提供した。ピリジン三酸化硫黄錯体/DMSOを含む他の酸化剤も使用することができる。 工程4i:エステルの加水分解を触媒できる様々な触媒(リパーゼPS IM、リパーゼPS SD、PPL、PS IMを含む)は、様々な反応条件下で、化合物(9)のイソプロピルエステルを加水分解することができ、そのカルボン酸形態(10)を提供することを見出した。アセトン、グリコール、グリセロール、DMSOを含む広範囲の有機溶媒を使用することができた。典型的に、加水分解反応は、高温(例えば、30〜60℃の間)及び適切なpH範囲で行われた。有機溶媒としてのアセトンを高温下で水性緩衝液と併用して用いる場合、市販のリパーゼPS SDが好適であった。 工程5i:ルビプロストンは、H2SO4、HCl、TFA等の鉱酸若しくは有機酸又はTBAF及び含水HFを含むフッ化物試薬を有機溶媒中で用いた化合物(10)のC11−OTBSのTBS脱保護によって調製される。MeCN中でのH2SO4が好ましい。 或いは、最後の2工程(即ち、工程4i及び工程5i)は、工程4iiのTBS脱保護(酸又はフッ化物試薬を用いる)と、次いで、工程5iiのエステル加水分解(水性緩衝液/有機溶媒中におけるエステル加水分解酵素を用いる)による逆の順番でも行うことができる。 ルビプロストンは、例えばグアニジン等の窒素含有塩基を含む塩基との反応によって、塩誘導体に転化できる。これらの塩は、ルビプロストンと比べて異なる融点と溶解度を持つことができ、それにより、ルビプロストンを精製できる代替方法へのアクセスを提供する。我々は、ルビプロストンのグアニジン塩を形成する簡単な方法を提供する。スキーム5−ルビプロストンの合成2)ω−側鎖の合成: ルビプロストンは、PGE2化合物を形成するための、化合物(1)と高次クプラート(Cu−IM7、Cu−IM7b、Cu−IM7i又はCu−IM7bi)の1,4−共役付加によって調製される。高次クプラートCu−IM7(又はCu−IM7b、Cu−IM7i若しくはCu−IM7bi)は、スキーム6に示されるようにtrans−ビニルスタンナンIM7(又はIM7i、IM7b若しくはIM7bi)から調製される。Th−Cu−IM7を提供するため、メチル(シアノ)銅リチウム(MeCu(CN)Li)の代わりに、市販の低次クプラート塩2−チエニル(シアノ)銅リチウムを工程1bにおいて使用することによって、メチルダミー配位子を2−チエニル基で置換することができる。スキーム6−化合物(1)との1,4−共役付加に必要とされる必須の高次クプラートの合成 我々は、スキーム7に示されるような方法によって、必須のtrans−ビニルスタンナンIM7(又はIM7i)を調製した。市販の安価なSM1は、その有機亜鉛臭化物誘導体にインサイチューで転化され、市販の安価なブタナールと反応し、アルコールIM1を提供した。これは、THF中で行われるのが好ましく、ルイス酸を加えることが有益になり得た。C3−酸素の除去は、そのトリフラートIM2への転化と、続いて、IM3を提供するための、DBUを含む塩基によって促進される脱離とによって達成された。IM3中の二重結合の存在は、全く重大ではなく、ルビプロストンは、IM3又はIM3bのいずれからでも合成できる(スキーム8参照)。その合成後に、IM3をアシルアセチレンIM4に転化し、それをワンポットで還元及び脱シリル化し、プロパルギルアルコールIM5を提供した。それ故に、IM5は、ラジカル開始剤AIBNの存在下、Bu3SnHで処理され、De−Bn−IM7を提供し、次いで、塩基性条件(例えば、NaH又はt−BuONaであり、前者が好適であった)の下、臭化ベンジルを用いてO−保護を行い、IM7を提供した。或いは、IM5のC3−OHを保護することができ、次いで、その生成物IM6をスタンニル化し、IM7を与えた。スキーム7−高次クプラートCu−IM7に必要とされるIM7の合成 上述のように、IM3類似体2,2−ジフルオロヘキサン酸エチル(IM3b)は市販されている。スキーム7に記載されたものと同一の合成順序によって、IM3bをIM7bに転化させた(スキーム8)スキーム8−高次クプラートCu−IM7bに必要とされるIM7bの合成例1工程1:IM1(2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシヘキサン酸エチル)の合成 約25℃にて機械攪拌した亜鉛(108g、1.66mol)、n−ブタノール(100g、1.39mol)、CeCl3・7H2O(10.14g、0.027mol)及び無水THF(1.3L)の混合物に、N2下、2-ブロモ-2,2-ジフルオロ酢酸エチル(SM1、33.8g、0.167mol)を加えた。反応が開始するまで、その混合物を約25℃で攪拌し、次いで、外部加熱なしで、SM1(304g、1.50mol)を滴下しながら35℃にて加えた。添加が完了した後、n−ブタノールが2.0%未満になるまで、その混合物を20〜35℃で攪拌した。次いで、反応混合物を約5℃まで冷却し、NH4Cl飽和水溶液(800mL)を約5℃にてゆっくりと加え、その後、6NのHClを用いてpH3.0に調整した。その混合物を15分間攪拌し、次いで、セライト栓を通してろ過した;そのろ過ケーキをMTBE(1L)で1回洗った。次いで、合わせたろ液を分離し、水層をMTBE(1L)で1回抽出した。合わせた有機層を、NaHCO3飽和水溶液(1L)で1回、NH4Cl飽和水溶液(1L)で1回洗浄し、次いで、減圧下<50℃にて濃縮し、GC純度80%で281gの粗IM1を与えた。真空蒸留により粗IM1を精製し、GC純度98%及びGC全収率58%で160gのIM1を与えた。1H NMR (300MHz, CDCl3): δ 4.36 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 4.10 - 3.98 (m, 1H), 1.68 - 1.58 (m, 2H), 1.57 -1.40 (m, 2H), 1.37 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 0.97 (t, J = 7.1 Hz, 3H)m/z (GC-MS): 197 ([MH]+, 1), 124 (75), 96 (100), 73 (45), 55 (80)例2工程2:IM2(2,2-ジフルオロ-3-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ヘキサン酸エチル)の合成 0〜5℃にて機械攪拌した無水DCM(6mL)中におけるIM1(3g、0.015mol)及びピリジン(1.42g、0.018mol)の溶液に、N2下、0〜15℃にて滴下しながら、無水DCM(3mL)中におけるTf2O(4.53g、0.016mol)の混合物を加えた。IM1が2.0%未満になるまで、その混合物を5〜15℃で攪拌した。次いで、水(9mL)を加え、その結果生じた混合物を分離した。水層をDCM(9mL)で1回抽出し、合わせた有機層を、5%HCl水溶液(9mL)で1回、NaHCO3飽和水溶液(9mL)で1回、食塩水(9mL)で1回洗浄し、次いで、減圧下<45℃にて濃縮し、GC純度96%で4.2gの粗IM2を与えた。1H NMR (300MHz, CDCl3): 1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 5.21 (m, 1H), 4.40 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 2.00 - 1.74 (m, 2H), 1.70-1.43 (m, 2H), 1.39 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.00 (t, J = 7.3 Hz, 3H)m/z (GC-MS): 329 ([MH]+, 1), 151 (20), 124 (15), 106 (70), 77 (100), 69 (45), 55 (55)例3工程3:IM3(2,2-ジフルオロヘキサ-3-エン酸エチル)の合成 機械攪拌したフラスコに、無水MTBE(900mL)中におけるIM2(300g、0.91mol)及びDBU(165g、1.08mol)を加え、その混合物を加熱し、IM2が3.0%未満になるまで攪拌しながら還流させた。次いで、反応混合物を0〜10℃に冷却し、その後に、5%HCl水溶液(900mL)を加えた。その結果生じた溶液を分離し、水層をMTBE(900mL)で1回抽出した。合わせた有機層を、NaHCO3飽和水溶液(900mL)で1回、食塩水(900mL)で1回洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、次いで、減圧下<45℃にて濃縮し、167gの粗IM3を与えた。真空蒸留により粗IM3を精製し、GC純度85%及びIM1に基づいたGC収率66%で125gのIM3を与えた。1H NMR (300MHz, CDCl3): δ 6.33 (dtt, J = 11.5, 6.2, 2.6 Hz, 1H), 5.75 - 5.58 (m, 1H), 4.32 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 2.24 - 2.11 (m, 2H), 1.35 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.05 (t, J = 7.4 Hz, 3H)m/z (GC-MS): 179 ([MH]+, 4), 106(65), 77 (100), 55 (20)例4工程4:IM4(4,4-ジフルオロ-1-(トリメチルシリル)オクタ-5-エン-1-イン-3-オン)の合成 0〜10℃にて機械攪拌した無水THF(880mL)中におけるTMS−アセチリド(182g、1.85mol)の溶液に、N2下、0〜10℃にて滴下しながら、n−BuLiの溶液(2.5mol/L、748mL、1.87mol)を加えた。反応混合物をこの温度にて1時間攪拌した。機械攪拌したフラスコに、無水THF(220mL)中におけるIM3(220g、1.23mol、1.0eq.、GC純度92%)及びBF3/Et2O(264g、1.86mol)をN2下で加えた。その溶液を−70〜−78℃に冷却し、次いで、TMS−アセチレン−リチウム溶液を−60〜−78℃で2時間かけて加えた。IM3が消失するまでその反応溶液を−70〜−78℃で攪拌した。その反応の中にNH4Cl飽和水溶液(1.1L)をゆっくりと加え、温度を0〜10℃まで温めた。次いで、その混合物をEtOAc(550mL)で1回抽出し、その後分離した;水層をEtOAc(550mL)で1回抽出した。合わせた有機層を、水(660mL)で1回、食塩水(660mL)で1回洗浄し、次いで、減圧下<55℃にて濃縮し、GC純度87%で297gの粗IM4を与えた。1H NMR (300MHz, CDCl3): 1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.37 (dtt, J = 11.3, 6.3, 2.5 Hz, 1H), 5.69 - 5.52 (m, 1H), 2.26 - 2.13 (m, 2H), 1.06 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 0.28 (s, 9H)m/z (GC-MS): 231 ([MH]+, 1), 125 (100), 97 (35), 73 (30)例5工程5:IM5(4,4-ジフルオロオクタ-5-エン-1-イン-3-オール)の合成 0〜−5℃のMeOH(1.5L)中におけるIM4(321g、1.4mol)の溶液に、固体NaBH4(19.6g、0.7mol)をゆっくりと加えた。IM4が消費されるまで、反応溶液をこの温度で攪拌した。次いで、固体NaOMe(37.7g、0.7mol)を加え、TMS−IM5が消費されるまで、反応溶液をこの温度で攪拌した。NH4Cl飽和水溶液(1L)及びH2O(1L)を加え、次に、6MのHClを用いて、その混合物をpH5〜6に調整し、その後、その混合物をMTBE(各600mL)で3回抽出した。合わせた有機層を、水(600mL)で1回、食塩水(600mL)で1回洗浄し、次いで、減圧下<45℃にて濃縮し、GC純度87%で224gの粗IM5を与えた。1H NMR (300MHz, CDCl3): δ 6.32 (dtd, J = 10.8, 6.1, 2.3 Hz, 1H), 5.78 - 5.59 (m, 1H), 4.57 - 4.46 (m, 1H), 2.55 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 2.26 - 2.12 (m, 2H), 1.06 (t, J = 7.4 Hz, 3H)m/z (GC-MS): 159 ([M-H]+, 1), 105 (5), 77 (100), 55 (30)例6工程6:De−Bn−IM7((1E)-4,4-ジフルオロ-1-(トリブチルスタンニル)オクタ-1,5-ジエン-3-オール)の合成 トルエン(550mL)中におけるIM5(110g、0.68mol)の高温(70℃)溶液に、攪拌しながら、Bu3SnH(219g、0.75mol)及びAIBN(12.4g、0.075mol)を加え、IM5が消費されるまで、その混合物を80〜85℃で攪拌した。反応混合物を<55℃で蒸発させ、338gの粗De−Bn−IM7を与えた。カラムクロマトグラフィーによって粗De−Bn−IM7を精製し、GC純度91%で82.5gのDe−Bn−IM7、及びcis−De−Bn−IM7とDe−Bn−IM7の混合物111.5gを与えた。1H NMR (300MHz, CDCl3): δ 6.48 - 6.40 (m, 1H), 6.27 - 6.13 (m, 1H), 6.01 (dd, J = 19.3, 5.1 Hz, 1H), 5.55 (dtt, J = 15.4, 11.9, 1.7 Hz, 1H), 4.34 - 4.22 (m, 1H), 2.20 - 2.11 (m, 2H), 1.55 - 1.43 (m, 6H), 1.30 (dq, J = 14.0, 7.1 Hz, 6H), 1.03 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 0.90 (dd, J = 14.5, 7.3 Hz, 15H)m/z (ES-API, Neg): 451, 495 (M+HCOO-)例7工程7:IM7(((1E,5E)-3-(ベンジルオキシ)-4,4-ジフルオロオクタ-1,5-ジエニル)トリブチルスタンナン)の合成 機械攪拌したDMF(170mL)中におけるNaH(4.0g、60%、0.1mol)の混合物に、DMF(20mL)中におけるDe−Bn−IM7(42g、93.1mmol)の溶液を−10〜0℃にて加え、反応混合物をこの温度にて1時間攪拌し、De−Bn−IM7が消費されるまで、−10〜0℃の反応混合物中に、DMF(20mL)中におけるBnBr(16.7g、97.7mmol)の溶液を滴下しながら加えた。水(210mL)を加え、その混合物をMTBE(各210mL)で2回抽出した。合わせた有機層を、NH4Cl飽和水溶液(210mL)で1回、水(210mL)で1回、食塩水(210mL)で1回洗浄し、次いで、減圧下<45℃にて濃縮し、HPLC純度91.1%で52.3gの粗IM7を与えた。1H NMR (300MHz, CDCl3): δ 7.39 - 7.26 (m, 5H), 6.38 (d, J = 19.2 Hz, 1H), 6.19 - 6.09 (m, 1H), 5.88 (dd, J = 19.2, 6.8 Hz, 1H), 5.60 (dtt, J = 15.4, 11.9, 1.7 Hz, 1H), 4.69 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 4.51 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 3.94 - 3.87 (m, 1H), 2.20 - 2.06 (m, 2H), 1.57 - 1.43 (m, 6H), 1.32 (dt, J = 15.0, 7.4 Hz, 6H), 1.02 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 0.91 (q, J = 7.5 Hz, 15H)m/z (EI): 581 ([M+K+], 100), 565 ([M+Na+], 60)例8工程8:IM7i(((1E,5E)-3-(ベンジルオキシ)-4,4-ジフルオロオクタ-1,5-ジエニル)トリブチルスタンナン)の合成 機械攪拌したDMF(20mL)中におけるNaH(0.49g、60%、0.012mol)の混合物に、DMF(2.5mL)中におけるDe−Bn−IM7(5g、0.011mol)の溶液を−10〜0℃にて加え、反応混合物をこの温度で1時間攪拌し、De−Bn−IM7が消費されるまで、−10〜0℃の反応混合物中に、DMF(2.5mL)中における1-(ブロモメチル)-4-メトキシベンゼン(2.34g、0.0116mol)の溶液を滴下しながら加えた。水(25mL)を加え、その混合物をMTBE(各25mL)で2回抽出した。合わせた有機層を、NH4Cl飽和水溶液(25mL)で1回、水(25mL)で1回、食塩水(25mL)で1回洗浄し、次いで、減圧下<45℃にて濃縮し、6.3gの粗IM7iを与えた。カラムクロマトグラフィーによって粗IM7iを精製し、GC純度92%及びHPLC収率64%で4.2gのIM7iを与えた。1H NMR (300MHz, CDCl3): δ 7.25 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.87 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.42 - 6.31 (m, 1H), 6.13(d, J = 15.8 Hz, 1H), 5.87 (dd, J = 19.2, 6.7 Hz, 1H), 5.58 (dd, J = 26.5, 13.2 Hz, 1H), 4.62 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 4.44 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 3.94 - 3.87 (m, 1H), 2.20 - 2.06 (m, 2H), 1.57 - 1.43 (m, 6H), 1.32 (dt, J = 15.0, 7.4 Hz, 6H), 1.02 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 0.91 (q, J = 7.5 Hz, 15H)m/z (ES API, Pos): 611 ([M+K+], 100), 595 ([M+Na+], 70)例9工程9:IM6((E)-((4,4-ジフルオロオクタ-5-エン-1-イン-3-イルオキシ)メチル)ベンゼン)の合成 機械攪拌したTHF(300mL)中におけるIM5(100g、GC純度76%、0.62mol)及びt−BuOK(71.4g、0.74mol)の混合物に、THF(200mL)中におけるBnBr(116g、0.68mol)の溶液を60〜70℃にて加え、IM5が5%未満になるまで、反応混合物をこの温度で1時間攪拌した。その混合物を15〜30℃まで冷却し、水(1L)及びMTBE(1L)を加え、その混合物を15分間攪拌し、その水層をMTBE(500mL)で1回抽出した。合わせた有機層を、NH4Cl飽和水溶液(500mL)で1回、食塩水(500mL)で1回洗浄し、次いで、減圧下<45℃にて濃縮し、HPLC純度61%で155gの粗IM6を与えた。カラムクロマトグラフィーによって粗IM6を精製し、GC純度86%及びGC収率62%で86gのIM6を与えた。1H NMR (300MHz, CDCl3): δ 7.37 - 7.31 (m, 5H), 6.35 - 6.22(m, 1H), 5.78 - 5.61 (m, 1H), 4.86 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.64 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.29 (dt, J = 8.0, 2.2 Hz, 1H), 2.55 (d, J = 8.0, 2.1 Hz, 1H), 2.22 - 2.09 (m, 2H), 1.02 (t, J = 7.4 Hz, 3H)例10工程10:IM7の合成 トルエン(340mL)中におけるIM6(69g、86%、0.28mol)の高温(80℃)溶液に、Bu3SnH(88g、0.30mol)及びAIBN(5.1g、0.03mol)を攪拌下で加えた。IM6が消費されるまで、その混合物を80〜85℃で攪拌した。その反応混合物を<55℃で蒸発させ、150gの粗IM7を与えた。カラムクロマトグラフィーによって粗IM7を精製し、GC純度61.2%及びGC収率65%で75gのIM7を与えた。工程1a:化合物(7)の合成((Z)-7-((1R,2R,3R)-2-((1E,5E)-3-(ベンジルオキシ)-4,4-ジフルオロオクタ-1,5-ジエニル)-3-(tert-ブチルジメチル-シリルオキシ)-5-オキソシクロペンチル)ヘプタ-5-エン酸イソプロピル)例11 −10〜0℃のTHF(375mL)中におけるCuCN(26.7g、0.3mol)の混合物に、N2下で滴下しながら、MeLiのジエトキシメタン溶液(91mL、3M、0.27mol)を加えた。反応混合物をこの温度で0.5時間攪拌した。−60〜−70℃のTHF(750mL)中におけるIM7(147g、HPLC純度90%、0.27mol)の溶液に、N2下で滴下しながら、MeLiのジエトキシメタン溶液(91mL、3M、0.27mol)を加えた。IM7が消費されるまで、反応混合物をこの温度で攪拌した。その反応の中に、調製したMeCu(CN)Li溶液を更に30分間かけて−40〜−50℃で滴下しながら加えた。次いで、先の反応溶液中に、THF(375mL)中における化合物(1)(82.7g、0.22mol)の溶液を−50〜−60℃で滴下しながら加えた。反応が完了するまで、その反応混合物をこの温度で攪拌した。NH4Cl飽和水溶液(750mL)をこの温度で加え、次いで、その結果生じた混合物を室温まで温め、ろ過し、そのろ過ケーキをMTBE(750mL)で1回洗った。ろ液を分離し、水層をMTBE(375mL)で1回抽出した。合わせた有機層を食塩水(750mL)で1回洗浄し、次いで、減圧下<55℃にて濃縮し、228gの粗化合物(7)を与え、カラムクロマトグラフィーによってそれを精製し、HPLC純度90%及び化合物(1)に基づいた収率70%で107gの化合物(7)を与えた。例12 −60〜−70℃のTHF(30mL)中におけるIM7(5g、9.2mmol)の溶液に、N2下で滴下しながら、MeLiのジエトキシメタン溶液(3.1mL、3M、9.3mmol)を加えた。IM7が消費されるまで、反応混合物をこの温度にて攪拌した。リチウム2−チエニルシアノクプラート(37mL、0.25M、9.25mmol)をN2下で滴下しながら加えた。その反応混合物をこの温度で1時間攪拌した。次いで、先の反応溶液中に、THF(20mL)中における化合物(1)(2.8g、7.4mmol)の溶液を−50〜−60℃で滴下しながら加えた。反応が完了するまで、反応混合物をこの温度で攪拌した。NH4Cl飽和水溶液(15mL)をこの温度で加え、次いで、その結果生じた混合物を室温まで温め、ろ過し、そのろ過ケーキをEtOAc(25mL)で1回洗った。ろ液を分離し、水層をEtOAc(25mL)で1回抽出した。合わせた有機層を食塩水(25mL)で1回洗浄し、次いで、減圧下<55℃にて濃縮し、HPLC純度29.5%及び化合物(1)に基づいたHPLC収率51.8%で8.2gの粗化合物(7)を与えた。1H NMR (300MHz, CDCl3): δ 7.39 - 7.27 (m, 5H), 6.24 - 6.10 (m, 1H), 5.81 - 5.69 (m, 1H), 5.68 - 5.50 (m, 2H), 5.49 - 5.27 (m, 2H), 4.99 (dt, J = 12.5, 6.3 Hz, 1H), 4.68 (dd, J = 12.0, 3.0 Hz, 1H), 4.52 (dd, J = 12.0, 5.9 Hz, 1H), 4.14 - 4.04 (m, 1H), 4.04 -3.92 (m, 1H), 2.74 - 2.66 (m, 1H), 2.65 - 2.51 (m, 2H), 2.49 - 2.28 (m, 2H, H8), 2.28 - 1.96 (m, 5H), 1.75 - 1.58 (m, 2H), 1.30 - 1.23 (m, 2H), 1.21 (d, J = 6.3 Hz, 6H), 1.03 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 0.88 (s, 9H), 0.05 (dd, J = 5.9, 3.4 Hz, 6H)m/z (API-ES, Pos): 655 ([M+Na+], 100)例13工程1b:化合物(7i)の合成((Z)-7-((1R,2R,3R)-3-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-2-((1E,5E)-4,4-ジフルオロ-3-(4-メトキシベンジルオキシ)オクタ-1,5-ジエニル)-5-オキソシクロペンチル)ヘプタ-5-エン酸イソプロピル) −10〜0℃のTHF(10mL)中におけるCuCN(0.77g、8.5mmol)の混合物に、N2下で滴下しながら、MeLiのジエトキシメタン溶液(2.6mL、3M、7.8mmol)を加えた。反応混合物をこの温度で0.5時間攪拌した。−60〜−70℃のTHF(20mL)中におけるIM7i(4.1g、HPLC純度92%、7.8mmol)の溶液に、N2下で滴下しながら、MeLiのジエトキシメタン溶液(2.6mL、3M、7.8mmol)を加えた。IM7iが消費されるまで、反応混合物をこの温度で攪拌した。その反応の中に、調製したMeCu(CN)Li溶液を更に0.5時間かけて−40〜−50℃で滴下しながら加えた。次いで、先の反応溶液中に、THF(10mL)中における化合物(1)(2.37g、6.2mmol)の溶液を−50〜−60℃で滴下しながら加えた。反応が完了するまで、その反応混合物をこの温度で攪拌した。NH4Cl飽和水溶液(20mL)をこの温度で加え、次いで、その結果生じた混合物を室温まで温め、ろ過し、そのろ過ケーキをMTBE(20mL)で1回洗った。ろ液を分離し、水層をMTBE(10mL)で1回抽出した。合わせた有機層を食塩水(20mL)で1回洗浄し、次いで、減圧下<55℃にて濃縮し、6.8gの粗化合物(7i)を与え、カラムクロマトグラフィーによってそれを精製し、HPLC純度88.6%及び化合物(1)に基づいたHPLC収率51%で2.3gの化合物(7i)を与えた。1H NMR (300MHz, CDCl3): δ 7.26 - 7.20 (m, 2H), 6.91 - 6.83 (m, 2H), 6.25 - 6.08 (m, 1H), 5.72 (ddd, J = 17.3, 12.8, 4.8 Hz, 1H), 5.65 - 5.50 (m, 2H), 5.49 - 5.28 (m, 2H, H5), 4.99 (dt, J = 12.5, 6.3 Hz, 1H), 4.62 (dd, J = 11.6, 2.3 Hz, 1H), 4.45 (dt, J = 11.6, 5.6 Hz, 1H), 4.17 - 4.02 (m, 1H), 4.02 - 3.89 (m, 1H), 3.81 (s, 3H), 2.74 - 2.50 (m, 2H), 2.49 - 1.96 (m, 9H), 1.73 - 1.59 (m, 2H), 1.28 (dd, J = 9.6, 4.4 Hz, 2H), 1.21 (d, J = 6.3 Hz, 6H), 1.02 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 0.88 (s, 9H), 0.05 (dd, J = 6.0, 3.3 Hz, 6H).m/z (API-ES, Pos): 680 ([M+NH4]+, 100), 664 (M+, 10)工程2:化合物(8)の合成(7-((1R,2R,3R)-3-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-2-(4,4-ジフルオロ-3-ヒドロキシオクチル)-5-オキソシクロペンチル)ヘプタン酸イソプロピル)例14 調製された先の化合物(7)(57g、HPLC純度91%、0.90mol)、10%Pd/C(5.7g、53%H2O)及びEtOAc(570mL)を、H2下、0.4MPaにて、60℃まで加熱し、化合物(7)が消費されるまで、その反応を攪拌した。次いで、セライト栓を通して反応混合物をろ過し、ろ過ケーキをEtOAc(285mL)で1回洗浄し、次いで、ろ液を減圧下<55℃にて濃縮し、54gの化合物(8)を与えた。カラムクロマトグラフィー(EtOAc:n−ヘプタン=1:10)によってその残留物を精製し、粗収率96%で47gの化合物(8)を単離した。例15 調製された先の化合物(7i)(2.3g、HPLC純度89%、3.5mmol)、10%Pd/C(0.23g、40%H2O)及びEtOAc(23mL)を、H2下、0.4MPaにて、60℃まで加熱し、化合物(7i)が消費されるまで、その反応を攪拌した。次いで、セライト栓を通して反応混合物をろ過し、ろ過ケーキをEtOAc(12mL)で1回洗浄し、次いで、ろ液を減圧下<55℃にて濃縮し、2.0gの化合物(8)を与えた。1H NMR (300MHz, CDCl3): δ 5.07 - 4.91 (m, 1H), 4.14 - 4.00 (m, 1H), 3.78 - 3.58 (m, 1H), 2.65 - 2.54 (m, 1H), 2.33 (dd, J=6.3, 30.2 Hz, 1H), 2.25 (t, J= 7.5 Hz, 3H), 2.17 (dd, J=6.7, 5.3 Hz, 1H), 2.02 - 1.71 (m, 7H), 1.67 - 1.25 (m, 14H), 1.22 (d, J=6.3, 6H), 0.93 (t, J=7.2 Hz, 3H), 0.89 (d, J=1.5 Hz, 9H), 0.07 (dd, J=9.3, 2.6 Hz, 6H)m/z (API-ES, Pos): 549 (M+H+, 100)例16工程3:化合物(9)の合成(7-((1R,2R,3R)-3-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-2-(4,4-ジフルオロ-3-オキソオクチル)-5-オキソシクロペンチル)ヘプタン酸イソプロピル) DCM(20mL)中における塩化オキサリル(1.27g、10.0mmol)の溶液を−60〜−70℃に冷却し、DCM(5mL)中におけるDMSO(1.56g、20.0mmol)を滴下しながら加え、その溶液を30分間攪拌した。DCM(10mL)中における化合物(8)(5.0g、9.1mmol)の溶液を滴下しながら加え、その混合物を−60〜−70℃で1時間攪拌した。その混合物中にEt3N(3.04g、30.0mol)を滴下しながら加え、反応が完了するまでその反応をこの温度で攪拌した。その混合物を0℃に温め、その溶液に水(50mL)を加え、その混合物を5分間攪拌し、次いで分離した。水層をDCM(50mL)で抽出した。合わせた有機層を、飽和NH4Cl(50mL)で1回、水(50mL)で1回洗浄し、次いで、減圧下<50℃にて濃縮し、HPLC純度87%及びHPLC収率91%で4.57gの化合物(9)を与えた。1H NMR (300MHz, CDCl3): δ 5.09 - 4.91 (m, 1H), 4.03 (q, J=6.7, 1H), 3.00 - 2.73 (m, 2H), 2.60 (ddd, J=18.1, 6.6, 1.1 Hz, 1H), 2.25 (t, J=7.5, 2H), 2.20 (d, J=7.2 Hz, 1H), 2.14 (d, J=7.2 Hz, 1H), 2.10 - 1.25 (m, 21H), 1.22 (d, J=6.3 Hz, 6H), 0.92 (t, J=6.9 Hz, 3H), 0.89 (s, 9H), 0.07 (d, J=8.6, 6H)m/z (EI): 547 (M+H+, 100), 569 (M+Na+, 45)例17工程4a:化合物(10)の合成(7-((1R,2R,3R)-3-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-2-(4,4-ジフルオロ-3-オキソオクチル)-5-オキソシクロペンチル)ヘプタン酸) アセトン(15mL)及びpH7.0緩衝液(0.5%NaH2PO4、1NのNaOHによりpHを7.0に調整;35mL)中における化合物(9)(5.0g、9.14mmol)の溶液に、リパーゼPS SD(0.5g)を加え、化合物(9)がほとんど消費されるまで50℃にて攪拌し、シリカゲル栓を通してその反応をろ過し、MTBE(100mL)で洗浄し、ろ液を水で2回洗浄し(50mL×2)、次いで、減圧下<40℃にて濃縮し、4.78gの粗化合物(10)を与えた。1H NMR (300MHz, CDCl3): δ: 4.03 (q, J=6.7 Hz, 1H), 3.00 - 2.72 (m, 2H), 2.66 - 2.55 (dd, J=12.3 Hz, 7.5 Hz, 1H), 2.34 (t, J=7.5, 2H), 2.17 (dd, J=18.1Hz, 7.3Hz, 1H), 2.08 - 1.17 (m, 22H), 0.92 (t, J=6.9 Hz, 3H), 0.89 (s, 9H), 0.07 (d, J=8.6, 6H)m/z (ES-API, Neg): 503 ([M-H]-, 35), 371(100)例18工程4b:iPr−ルビプロストンの合成7-((2R,4aR,5R,7aR)-2-(1,1-ジフルオロペンチル)-2-ヒドロキシ-6-オキソ-オクタヒドロシクロペンタ[b]ピラン-5-イル)ヘプタン酸イソプロピル MeCN(10mL)中における化合物(9)(1.0g、1.8mmol)の溶液に、TFA(1.0g、8.8mmol)を加え、その混合物を15〜30℃で16時間攪拌し、TLC分析は、化合物(9)が20%未満であることを示した。次いで、水(10mL)及びMTBE(10mL)を加え、5分間攪拌し、その後、分離した。水層をMTBE(10mL)で1回抽出した。合わせた有機層を、水で2回(10mL×2)、NaHCO3飽和水溶液(10mL)で1回洗浄し、次いで、減圧下<50℃にて濃縮し、0.85gの粗iPr−ルビプロストンを与えた。例19工程5a:化合物(10)を経たルビプロストンの合成(7-((2R,4aR,5R,7aR)-2-(1,1-ジフルオロペンチル)-2-ヒドロキシ-6-オキソ-オクタヒドロシクロペンタ-[b]ピラン-5-イル)ヘプタン酸) MeCN(54mL)中における化合物(10)(3.6g、7.14mmol)の溶液に、H2SO4(2mol/L、3.57mL、7.14mmol)を加え、化合物(10)が消費されるまで、その混合物を15℃±5℃で攪拌した。水(54mL)を加え、MTBEで2回抽出した(36mL×2)。合わせた有機層を、NaHCO3飽和水溶液(36mL)で1回、水(36mL)で1回洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、次いで、減圧下<40℃にて濃縮し、HPLC純度65%で2.58gの粗生成物を与え、カラムクロマトグラフィーによってそれを精製し、HPLC純度80%で1.3gのルビプロストンを与えた。ルビプロストン(0.5g、HPLC純度80%)を20〜30℃のMTBE(0.5mL)中に溶解し、次いで、n−ヘプタン(2mL)を2時間激しく攪拌しながら0〜10℃に冷却した。固体ルビプロストンをろ過し、n−ヘプタン(2mL)で洗浄し、真空下40℃にて乾燥させ、0.32gの固体ルビプロストンを与えた。1H NMR (300MHz, CDCl3): δ 4.19 (ddd, J = 11.4, 10.0, 7.2 Hz, 1H), 2.58 (dd, J = 17.6, 7.2 Hz, 1H), 2.35 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.26 (dd, J = 17.7, 11.6 Hz, 1H), 2.10 - 1.75 (m, 7H), 1.72 - 1.45 (m, 7H), 1.45 - 1.22 (m, 8H,), 0.94 (t, J = 7.3 Hz, 3H)m/z (ES-API, Neg): 389 ([M-H]-, 100)例20工程5b:ルビプロストンのイソプロピルエステルを経たルビプロストンの合成 ルビプロストンのイソプロピルエステル(0.3g)の溶液に対し、アセトン(1.5mL)及びpH8.0緩衝液(2mL)中におけるリパーゼPS SD(0.3g)を50〜60℃で22時間攪拌した。その反応溶液を減圧下<50℃にて濃縮し、0.4gの粗生成物を与え、その残留物中に水(6mL)及びMTBE(6mL)を加え、5分間攪拌し、分離し、水層をMTBE(6mL)で抽出した。合わせた有機層を、水(6mL)で1回、食塩水(6mL)で1回洗浄し、次いで、減圧下<50℃にて濃縮し、0.3gの粗生成物を与えた。例21工程6:ルビプロストン塩の合成 MeOH(100mL)中におけるグアニジン塩酸塩(10g、0.105mol)の溶液に、MeOH(50mL)中におけるMeONa(4.0g、0.105mol)の溶液を約25℃にて加えた。その溶液をこの温度で1時間攪拌し、白色固体が沈殿した。得られたスラリーをろ過し、沈殿したNaClを取り除き、グアニジンのMeOH溶液を与えた。MeOH(2mL)中におけるルビプロストン(0.2g、0.513mmol)の溶液に、グアニジンのMeOH溶液(0.73mL、0.511mmol)を約25℃にて加えた。その混合物をこの温度で1時間攪拌し、次いで、溶媒を蒸発させた。残留物にMTBE(2mL)を<30℃にて加え、真空下で蒸発させた。これを更に2回以上繰り返し、次いで、THF(2mL)を加えて、白色固体を生じさせた。約25℃にて攪拌した後、その固体をろ過により単離し、ルビプロストンのグアニジン塩を白色固体として与えた。白色固体の1H NMR解析は、カルボキシラート基のメチレンシグナルαが遊離ルビプロストンと比べてシフトしたことを示した。1H NMR (300MHz, CD3OD): δ = 4.22 - 4.10 (m, 1H), 2.48 (dd, J=17.4, 7.2 Hz, 1H), 2.19 (dd, J=17.4, 11.7 Hz, 1H), 2.16 (t, J=7.5 Hz, 2H), 2.10 - 1.26 (m, 22H), 0.93 (t, J = 7.2 Hz, 3H).(付記)(付記1) ルビプロストンの合成方法であって、 a)シクロペンテノンIを有機銅化合物IIIとカップリングさせ、式IVの化合物を提供すること、 b)触媒の存在下、式IVの化合物を水素と反応させ、式Vの化合物を提供すること、 c)式Vの化合物を酸化させ、式VIの化合物を提供すること、及び d)式VIの化合物をルビプロストンに転化させること を含む、方法。(付記2) 工程d)が、酵素を用いたイソプロピルエステルの加水分解を含む、付記1に記載の方法。(付記3) 工程d)が、式VIの化合物を式VIIの化合物に転化させる工程を含む、付記1に記載の方法。(付記4) 式IIIの化合物の合成方法であって、 a)式VIIIの化合物を、式XIのシリル保護した金属アセチレン化合物(ここで、Mは金属イオンである)と反応させ、式IXの化合物を提供すること、 b)式IXの化合物を還元剤及び脱シリル化剤で処理し、式Xの化合物を提供すること、 c)式Xの化合物を式IIの化合物に転化させること、及び d)式IIの化合物を式IIIに転化させること を含む、方法。(付記5) 式XIの化合物のMがLiである、付記4に記載の方法。(付記6) 式VIIIの化合物の式XIのシリル保護した金属アセチレン化合物との反応が、ルイス酸化合物の存在下で行われる、付記4に記載の方法。(付記7) 前記ルイス酸化合物がBF3である、付記6に記載の方法。(付記8) 工程b)中の還元剤がヒドリド還元剤である、付記4に記載の方法。(付記9) 前記ヒドリド還元剤が金属水素化物であり、該金属がアルミニウム、ホウ素及びルテニウムよりなる群から選択される、付記8に記載の方法。(付記10) 工程b)中の脱シリル化剤がアルコキシド又はフッ化物試薬である、付記4に記載の方法。(付記11) 前記アルコキシド試薬がNaOMeである、付記10に記載の方法。(付記12) 工程b)が、中間体を単離せずに、1つの反応容器中で行われる、付記4に記載の方法。(付記13) 式Xの化合物を式IIの化合物に転化させる工程c)が、まず、開始剤の存在下におけるXの三置換水素化スズとの反応によってSnR8R9R10を付け、式II’の化合物を生成することと、式II’の化合物の塩基及びベンジル化剤との反応によってR7をHからR14Bnに転化し、式IIの化合物を生成することとを含む、付記4に記載の方法。(付記14) 式Xの化合物を式IIの化合物に転化させる工程c)が、まず、式Xの化合物(ここで、R7はHである)の塩基及びベンジル化剤との反応によってR7をHからR14Bnに転化し、式X’の化合物を生成することと、次いで、開始剤の存在下における式X’の化合物の三置換水素化スズとの反応によってSnR8R9R10を付け、式IIの化合物を生成することとを含む、付記4に記載の方法。(付記15) 式Xの化合物を式IIの化合物に転化させる工程c)が、まず、式Xの化合物(ここで、R7はHである)の塩基及びベンジル化剤との反応によってR7をHからR14Bnに転化し、式X’の化合物を生成することと、次いで、式X’の化合物の、Cp2Zr(H)Clと、続いてMeLiとの反応によってZrCp2Meを付け、式IIの化合物を生成することとを含む、付記4に記載の方法。(付記16) 式Xの化合物を式IIの化合物に転化させる工程c)が、まず、式Xの化合物(ここで、R7はHである)の塩基及びベンジル化剤との反応によってR7をHからR14Bnに転化し、式X’の化合物を生成することと、次いで、X’の化合物の、Cp2ZrCl2と、t−BuMgClと、続いてI2との反応によってIを付け、式IIの化合物を生成することとを含む、付記4に記載の方法。(付記17) 式IIの化合物を式IIIに転化させる工程d)が、式IIの化合物(ここで、R15はSnR8R9R10又はIであり、R7はBnR14である)を、有機金属化合物と、続いてMeCu(CN)Li又は2−チエニルCu(CN)Liと反応させることを含む、付記4に記載の方法。(付記18) 前記有機金属化合物がt−BuLi、s−BuLi又はn−BuLiである、付記17に記載の方法。(付記19) 式(9)の化合物(7−((1R,2R,3R)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(4,4−ジフルオロ−3−オキソオクチル)−5−オキソシクロペンチル)ヘプタン酸イソプロピル)。(付記20) 式(10)の化合物(7−((1R,2R,3R)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(4,4−ジフルオロ−3−オキソオクチル)−5−オキソシクロペンチル)ヘプタン酸)。(付記21) 式(7)の化合物((Z)−7−((1R,2R,3R)−2−((1E,5E)−3−(ベンジルオキシ)−4,4−ジフルオロオクタ−1,5−ジエニル)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−5−オキソシクロペンチル)ヘプタ−5−エン酸イソプロピル)。(付記22) 式Xの化合物(ここで、R7はHであり、二重結合が、C5とC6間若しくはC6とC7間に位置するか又は存在せず、IM5((E)−4,4−ジフルオロオクタ−5−エン−1−イン−3−オール)、式IM5bの化合物(即ち、X;R7=H;4,4−ジフルオロオクタ−1−イン−3−オール)、式IM5cの化合物(即ち、X;R7=H、C6−C7二重結合;(E)−4,4−ジフルオロオクタ−6−エン−1−イン−3−オール)よりなる群から選択される)。(付記23) ルビプロストンの塩を形成する工程を含む、ルビプロストンの精製方法。(付記24) 前記塩がグアニジン塩である、付記23に記載の方法。 式(9)の化合物(7−((1R,2R,3R)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(4,4−ジフルオロ−3−オキソオクチル)−5−オキソシクロペンチル)ヘプタン酸イソプロピル)。 式(10)の化合物(7−((1R,2R,3R)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−(4,4−ジフルオロ−3−オキソオクチル)−5−オキソシクロペンチル)ヘプタン酸)。 式Xの化合物(ここで、R7はHであり、二重結合が、C5とC6間若しくはC6とC7間に位置するか又は存在せず、IM5((E)−4,4−ジフルオロオクタ−5−エン−1−イン−3−オール)、式IM5bの化合物(即ち、X;R7=H;4,4−ジフルオロオクタ−1−イン−3−オール)、式IM5cの化合物(即ち、X;R7=H、C6−C7二重結合;(E)−4,4−ジフルオロオクタ−6−エン−1−イン−3−オール)よりなる群から選択される)。 ルビプロストンの塩を形成する工程を含み、前記塩がグアニジン塩である、ルビプロストンの精製方法。 【課題】ルビプロストンの新しい調製方法及び精製方法の提供。【解決手段】保護されたシクロペンテノン中間体への高次クプラート化合物の1,4−共役付加を重要な調整工程として含み、得られたルビプロストンをグアニジン塩誘導体に転化し、ルビプロストンと比べて異なる融点と溶解度を持たせることにより、ルビプロストンを精製する方法。新規な合成中間体も存在する。【選択図】なし