タイトル: | 公開特許公報(A)_抗酸化サプリメント |
出願番号: | 2014103496 |
年次: | 2015 |
IPC分類: | A61K 31/015,A61K 31/355,A61K 31/375,A61K 31/385,A61K 31/7076,A61K 31/675,A61K 31/714,A61P 3/02,A61P 39/06,A61K 31/352 |
鈴木 千尋 JP 2015218140 公開特許公報(A) 20151207 2014103496 20140519 抗酸化サプリメント 医療法人千清會 鈴木脳神経外科 514125293 岩田 敏 100113804 鈴木 千尋 A61K 31/015 20060101AFI20151110BHJP A61K 31/355 20060101ALI20151110BHJP A61K 31/375 20060101ALI20151110BHJP A61K 31/385 20060101ALI20151110BHJP A61K 31/7076 20060101ALI20151110BHJP A61K 31/675 20060101ALI20151110BHJP A61K 31/714 20060101ALI20151110BHJP A61P 3/02 20060101ALI20151110BHJP A61P 39/06 20060101ALI20151110BHJP A61K 31/352 20060101ALI20151110BHJP JPA61K31/015A61K31/355A61K31/375A61K31/385A61K31/7076A61K31/675A61K31/714A61P3/02A61P39/06A61K31/352 2 OL 5 4C086 4C206 4C086AA01 4C086BA08 4C086BA09 4C086BA18 4C086BB04 4C086BC18 4C086BC95 4C086CB09 4C086DA29 4C086MA03 4C086MA04 4C086NA05 4C086ZC21 4C206AA01 4C206BA04 4C206CB27 4C206MA03 4C206MA04 4C206NA05 4C206ZC21 本願発明は、活性酸素に対処するための抗酸化サプリメントに関するものである。 最近よく耳にする「活性酸素」とは、酸素分子がより反応性の高い化合物に変化したものの総称である。「活性酸素」は動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病、癌、アルツハイマー型認知症などの変性疾患、白内障やシミ、シワなど皮膚のトラブルの原因として知られている。 この「活性酸素」の発生源は非常に多く、たとえば喫煙、激しい運動、ストレス、紫外線、レントゲン、電磁波、排気ガス、加工食品など数々ある。また、人体がエネルギーを得るため食物を酸化する際、酸素が利用されるが、その2%が「活性酸素」に変換されてしまう。つまり人が生きている限り「活性酸素」は発生し続けるのである。 そして、この「活性酸素」に対処するために「抗酸化物質」がある。「抗酸化物質」が「活性酸素」の解毒剤になるのである。抗酸化物質には多くのものが知られているが、これまで「抗酸化物質」はそれぞれが独立して「活性酸素」と一騎打ちするものと考えられてきた。ところが、最近の発見で「抗酸化物質」はチームを組んで「活性酸素」と戦っていることが確認された。これを「抗酸化ネットワーク」と呼んでいる(非特許文献1)。L・パッカー、C・コールマン/著、井上正康/監訳、「アンチオキシダントミラクル」、講談社、2002年6月1日 「活性酸素」はフリーラジカルと呼ばれる化学反応を引き起こしやすい過激な物質であるが、「抗酸化物質」はこのフリーラジカル状態を解消し、同時に自らがフリーラジカルとなってしまうのである。そして、他の「抗酸化物質」からフリーラジカル状態を解消してもらい復活するのである。 実例を挙げて説明する。ビタミンEは「活性酸素」に電子を与え無毒化するが、同時にビタミンEはフリーラジカルになる。ところが、ビタミンEのフリーラジカルはビタミンCとコエンザイムQ10から電子をもらって「抗酸化物質」にリサイクルされる。同じようにビタミンCはグルタチオンとα−リポ酸によってリサイクルされる。そしてα−リポ酸のフリーラジカルはアントシアニジンによってリサイクルされる。抗酸化ネットワークは、貴重な「抗酸化物質」の損失を最小限とするため、リサイクルしながら「活性酸素」と戦うのである。 これまでに、数百種類の「抗酸化物質」が知られているが、こうしたリサイクル能力に優れた「抗酸化物質」はごく少数である。その代表が、ビタミンE、ビタミンC、コエンザイムQ10、α−リポ酸、アントシアニジン、β−カロチン、セレン、グルタチオンである。これらの「抗酸化物質」を同時に摂取できたら理想的である。 しかし、ここで一つ問題がある。それは、グルタチオンである。グルタチオンはグルタミン酸、システイン、グリシンという三つのアミノ酸がつながったトリペプチドで、胃腸で分解されてしまうので経口摂取では効果は期待できない。脳内ではこの三つのアミノ酸からS−アデノシルメチオニンの力を借りて作られる。S−アデノシルメチオニンを摂取すると、グルタチオンレベルが上昇することが確認されている。 また、S−アデノシルメチオニン摂取の副作用として考えられることに、ホモシステインの上昇があげられます。この有害物質を上昇させないためにはビタミンB6、ビタミンB12、葉酸が十分量存在することが必要である。 そこで、以上の成分を「抗酸化ネットワーク」が最も効率的に働くよう配合し、かつ従来のサプリメントで問題だった次の二点を解決した。 まず一点は、中心的に働くビタミンCである。ビタミンCはサプリメントとして摂取した場合、短時間で体内から消失することが難点であった。これを日本で開発された体内保持型新型ビタミンC(AA−2G)を配合したことで効果が飛躍的に高まった。 もう一点は、コエンザイムQ10である。コエンザイムQ10も従来酸化型が多く使用されてきたが、体内でより効果的に働く還元型コエンザイムQ10を配合したことで、理想的な抗酸化サプリメントが完成した。 本願発明の第1の発明は、ビタミンEと、ビタミンC(AA2G)と、還元型コエンザイムQ10と、α−リポ酸と、アントシアニジンと、β−カロチンと、セレンと、S−アデノシルメチオニンと、ビタミンB6と、ビタミンB12と、葉酸とを含むことを特徴とする抗酸化サプリメントである。 第2の発明は、ビタミンEを15mgと、ビタミンC(AA2G)を500mgと、還元型コエンザイムQ10を60mgと、α−リポ酸を100mgと、アントシアニジン(ブドウ種子ポリフェノール)を200mgと、β−カロチンを10mgと、セレンを20μgと、S−アデノシルメチオニンを50mgと、ビタミンB6を1mgと、ビタミンB12を10μgと、葉酸を100μgとを含むことを特徴とする抗酸化サプリメントである。 本願発明によれば、以下の効果を有する。(1)ビタミンEと、ビタミンC(AA2G)と、還元型コエンザイムQ10と、α−リポ酸と、アントシアニジンと、β−カロチンと、セレンと、S−アデノシルメチオニンと、ビタミンB6と、ビタミンB12と、葉酸とを配合することで各有効成分の作用時間と位相がそろうため「抗酸化ネットワーク」が最も効率的に働くようになり、理想的な抗酸化サプリメントを提供することができた。(2)この「抗酸化ネットワーク」が最も効率的に働くことによって、効果的に「活性酸素」を除去できるので、以下のような方にお薦めのサプリメントである。・病気がちの方・生活習慣病(糖尿病、高血圧症、高脂血症)と診断された方・メタボリック症候群といわれた方・変性疾患(パーキンソン病、脊髄小脳変性症、多系統萎縮症など)と診断された方・ご家族に悪性腫瘍と診断された人がいる方・疲れがとれにくい方・最近、老いたなと感じる方・風邪を引きやすい方・風邪が治りにくい方・なんとなく調子が優れない方・若くありたい方・シミ、シワが目立つようになった方・筋肉が攣る方・眼が衰えたと感ずる方 本願発明の実施形態について説明する。(1)本願発明に係る抗酸化サプリメントは、次の成分を配合するものである。a)ビタミンE:15mg(許容範囲3〜150mg)。脂溶性、半減期16時間である。b)ビタミンC(AA2G):500mg(許容範囲30〜1000mg)。なお、ここで使用する「ビタミンC」は体内保持型新型ビタミンC(AA−2G)であることを特徴とする。水溶性、半減期8時間、従来のビタミンCは30分である。c)還元型コエンザイムQ10:60mg(許容範囲20〜150mg)。ここで使用する「コエンザイムQ10」は「酸化型」ではなく、「還元型」であることを特徴とする。脂溶性、半減期24時間、従来の酸化型はNADPH−コエンザイムQ10還元酵素などの還元酵素により還元されてから作用するため、作用開始に約6時間を要す。d)α−リポ酸:100mg(許容範囲50〜200mg)。両親媒性、半減期7時間である。e)アントシアニジン:200mg(許容範囲100〜300mg)、水溶性、半減期10日である。f)β−カロチン:10mg(許容範囲5〜20mg)。脂溶性、半減期200日である。g)セレン:20μg(許容範囲20〜200μg)。水溶性、半減期24時間である。h)S−アデノシルメチオニン:50mg(許容範囲20〜400mg)。水溶性、半減期4時間である。i)ビタミンB6:1mg(許容範囲0.3〜10mg)。水溶性、半減期数日である。j)ビタミンB12:10μg(許容範囲0.6〜60μg)。水溶性、半減期数日である。k)葉酸:100μg(許容範囲60〜400μg)。水溶性、半減期5時間である。(2)上記成分以外に、「アスタキサンチン:2mg(許容範囲1.5〜8mg)両親媒性、半減期20時間」及び「ケルセチン:50mg(許容範囲30〜100mg)水溶性、半減期25時間」を追加することも可能である。 本願発明の「抗酸化サプリメント」は、各有効成分の作用時間と位相がそろい「抗酸化ネットワーク」が最も効率的に働くように配合されているので、効果的に「活性酸素」を除去できる理想的な抗酸化サプリメントとして、幅広く利用できるものである。 ビタミンEと、ビタミンC(AA2G)と、還元型コエンザイムQ10と、α−リポ酸と、アントシアニジンと、β−カロチンと、セレンと、S−アデノシルメチオニンと、ビタミンB6と、ビタミンB12と、葉酸とを含むことを特徴とする抗酸化サプリメント。 ビタミンEを15mgと、ビタミンC(AA2G)を500mgと、還元型コエンザイムQ10を60mgと、α−リポ酸を100mgと、アントシアニジンを200mgと、β−カロチンを10mgと、セレンを20μgと、S−アデノシルメチオニンを50mgと、ビタミンB6を1mgと、ビタミンB12を10μgと、葉酸を100μgとを含むことを特徴とする抗酸化サプリメント。 【課題】 本願発明は、活性酸素に対処するために「抗酸化ネットワーク」が最も効率的に働くよう配合抗酸化サプリメントを提供することにある。【解決手段】 ビタミンEと、ビタミンC(AA2G)と、還元型コエンザイムQ10と、α−リポ酸と、アントシアニジンと、β−カロチンと、セレンと、S−アデノシルメチオニンと、ビタミンB6と、ビタミンB12と、葉酸とを含むことを特徴とする抗酸化サプリメントである。【選択図】 なし