| タイトル: | 公開特許公報(A)_繁殖母牛における繁殖能の改善剤組成物および改善方法 |
| 出願番号: | 2014101259 |
| 年次: | 2015 |
| IPC分類: | A61K 36/28,A23K 1/16,A23K 1/18,A61K 36/18,A61K 36/47,A61K 36/81,A61K 36/48,A61K 36/42,A61K 36/00,A61K 38/24,A61P 15/08 |
野本 孝一 阪上 健人 君付 忠和 JP 2015218121 公開特許公報(A) 20151207 2014101259 20140515 繁殖母牛における繁殖能の改善剤組成物および改善方法 コ―キン化学株式会社 594039480 渡邉 彰 100079038 松村 直都 100106091 岸本 瑛之助 100060874 野本 孝一 阪上 健人 君付 忠和 A61K 36/28 20060101AFI20151110BHJP A23K 1/16 20060101ALI20151110BHJP A23K 1/18 20060101ALI20151110BHJP A61K 36/18 20060101ALI20151110BHJP A61K 36/47 20060101ALI20151110BHJP A61K 36/81 20060101ALI20151110BHJP A61K 36/48 20060101ALI20151110BHJP A61K 36/42 20060101ALI20151110BHJP A61K 36/00 20060101ALI20151110BHJP A61K 38/24 20060101ALI20151110BHJP A61P 15/08 20060101ALI20151110BHJP JPA61K35/78 TA23K1/16 304CA23K1/18 BA61K35/78 CA61K35/78 LA61K35/78 RA61K35/78 JA61K35/78 SA61K35/78 XA61K37/38A61P15/08 3 OL 10 特許法第30条第2項適用申請有り (1)公開日 平成26年2月17日 (2)公開した場所 MPアグロ株式会社 東京オフィス(東京都板橋区赤塚新町3−16−6) (3)公開者 コーキン化学株式会社 (4)公開した物の内容 コーキン化学株式会社はMPアグロ株式会社東京オフィスにて、野本孝一、阪上健人ならびに君付忠和が発明した「繁殖母牛における繁殖能の改善剤組成物および改善方法」の内容を、配布したパンフレットを基に説明した。 2B005 2B150 4C084 4C088 2B005BA01 2B005BA07 2B150AA02 2B150AB20 2B150DD31 2B150DD33 2B150DD42 2B150DD43 2B150DD45 2B150DD57 4C084AA02 4C084DB01 4C084MA02 4C084MA52 4C084NA14 4C084ZA81 4C084ZC11 4C084ZC61 4C088AB12 4C088AB19 4C088AB22 4C088AB26 4C088AB46 4C088AB48 4C088AB60 4C088AB61 4C088AC01 4C088AC03 4C088AC04 4C088AC11 4C088BA07 4C088BA08 4C088BA18 4C088CA03 4C088MA07 4C088MA52 4C088NA14 4C088ZA81 4C088ZC61 本発明は、卵胞嚢腫等の卵巣機能低下を引き起こす症状のみられる黒毛和種母牛などの繁殖母牛の繁殖能に対する改善剤組成物および改善方法に関する。 従来、卵胞嚢腫等の卵巣機能低下を引き起こす症状のみられる黒毛和種牛などの繁殖母牛に対して、ビタミンEやビタミンB群あるいはベタインなどの強肝作用や抗酸化作用を有する栄養物質等を適量給与することや、飼料管理を改善することにより、このような症状からの回復をある程度早めることが知られている(非特許文献1および2)。 また、繁殖用の雌牛の飼育方法として、特定の脂肪酸金属塩を含有する飼料を、少なくとも、分娩前30日から、分娩後人工授精による受胎までの間に繁殖用の雌牛に所定量給与する方法が提案されている(特許文献1)。 しかし、卵胞嚢腫がみられる母牛に食用ハーブの混合品を給与することは、従来、全く知られていなかった。平井洋次 乳牛の繁殖障害と栄養管理 ―現場からの情報・乳牛の栄養と疾病―、 日本獣医師会雑誌、780−786、2006浜名克己 GnRH類似体による牛卵巣疾患の治療、 鹿児島大学農学部学術報告、181−187、1989特開2008−125377号公報 本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、卵胞嚢腫等の卵巣機能低下を引き起こす症状のみられる黒毛和種などの繁殖母牛の繁殖能に対する改善剤組成物および改善方法を提供することを課題とする。 本発明者らは、強肝作用ならびに抗酸化作用において高い能力を有するといわれている特定の食用ハーブの混合品を卵胞嚢腫がみられる母牛に給与することにより、卵巣機能をさらに回復させ、あるいは発情や妊娠等に影響を及ぼすことを確認し、本発明を完成された。 すなわち、本発明は、重量%基準で、センシンレン抽出物5〜15%、キクニガナ根粉末5〜15%、タカサブロウ抽出物5〜15%、マリアアザミ抽出物5〜15%、キダチコミカンソウ抽出物5〜15%、イヌホオズキ抽出物5〜15%、甘草抽出物5〜15%、植物油5〜15%、カボチャの種子末0〜5%、オオバコの種子末0〜5%、スイカズラの花末0〜5%、ベニバナの花末0〜5%および大豆油0〜5%からなる、繁殖母牛における繁殖能の改善剤組成物(全体で100%)を提供する。 本発明はまた、上述した繁殖能の改善剤組成物を牛の飼料に対し0.05〜1重量%、好ましくは0.1〜0.2重量%の割合で給与することを特徴とする、繁殖母牛における繁殖能の改善方法を提供する。本発明による繁殖能の改善剤組成物は1日牛1頭当たり10〜20gを20〜90日間、場合によってはその反復で給与することが好ましい。 本発明はさらに、牛にホルモン処置を施すと共に、上述した繁殖能の改善剤組成物を牛の飼料に対し0.05〜1重量%の割合で給与することを特徴とする、繁殖母牛における繁殖能の改善方法を提供する。 ホルモン処置は、CIDR:黄体ホルモン、GnRh、エストラジオールなどを適量用いて定法に従って牛に施せばよい。 本発明による改善剤組成物は、無水ケイ酸、および賦形剤として米ぬか、油かすなどを適量含んでもよい。 上記植物油の代表例としては、ココナッツオイル、コーン油、綿実油、オリーブ・オイル、パーム油、パーム核油、ピーナッツ油、菜種油、サフラワー油、ごま油、大豆油、ヒマワリ油、ナッツ油、アーモンド油、カシュー油、ヘーゼルナッツ油、マカダミアナッツ油、モンゴンゴ油、ペカン油、松の実油、ピスタチオ油、クルミ油、ヒョウタン実油、バッファローカボチャ油、カボチャ実油、スイカ実油が挙げられる。 本発明による改善剤組成物を構成する各ハーブ成分は、その割合が少なすぎると、卵巣機能低下を引き起こす症状のみられる繁殖母牛の繁殖能に対する改善効果が認められず、逆にその割合が多すぎると、嗜好性が悪化するといった問題が生じるおそれがある。したがって、改善剤組成物を構成する各ハーブ成分の割合は、上述した範囲内であることが好ましい。 本発明によれば、卵胞嚢腫等の卵巣機能低下を引き起こす症状のみられる繁殖母牛に、特定の食用ハーブの混合品を給与することにより、牛の卵巣機能を回復させ、あるいは発情や妊娠等に好影響を及ぼすことができる。個体別の血中ホルモン濃度の推移を示すグラフである。エコーによる画像診断結果を継時的な個体「さくら」の処置等と併せて示す。エコーによる画像診断結果を継時的な個体「たつひら」の処置等と併せて示す。エコーによる画像診断結果を継時的な個体「ゆきひめ」の処置等と併せて示す。エコーによる画像診断結果を継時的な個体「はるみ」の処置等と併せて示す。エコーによる画像診断結果を継時的な個体「みよ」の処置等と併せて示す。 本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。実施例1)試験方法(i) 卵胞嚢腫の疑われる母牛の卵巣機能の改善状況を確認するために、分娩終了以後に罹患が疑われた母牛5頭に対して、個体ごとに通常のホルモン処置(CIDR:黄体ホルモン、GnRh、エストラジオールなど)を施すと共に、下記組成からなる繁殖能の改善剤組成物(以下「ハーブ製剤」という)の給与を行った。ハーブ製剤の給与条件は1日1頭当たり20gを20〜90日間、場合によってはその反復で給与した。ハーブ製剤の組成 ハーブ製剤は、重量%基準で、センシンレン抽出物10%、キクニガナ根粉末10%、タカサブロウ抽出物10%、マリアアザミ抽出物10%、キダチコミカンソウ抽出物10%、イヌホオズキ抽出物10%、甘草抽出物10%、植物油10%、カボチャの種子末4%、オオバコの種子末4%、スイカズラの花末4%、ベニバナの花末4%および大豆油4%からなり(全体で100%)、無水ケイ酸、および賦形剤として米ぬか、油かすなどを適量含む。(ii)ハーブ製剤の給与前後あるいは中間時点で採血を行った。生化学検査の指標として、コルチゾール(μg/ml)、プロゲステロン(ng/ml)、エストロゲン(pg/ml)等の血中ホルモン濃度検査(アークレイ社製SPOTKEM(登録商標)VIDAS sv−5010型)を実施した。 肝機能の指標として、ビリルビン(mg/dl)、GOT(Iu/L)、GPT(Iu/L)、GGT(IU/L)を測定し、栄養状態の指標としてはグルコース(mg/dL)、コレステロール(mg/dL)、BUN(mg/dL)の検査(アークレイ社製SPOTKEM(登録商標) EZ sp-4430型)を実施した。(iii) さらに、エコー(HONDA社製HS−101V 型)による画像診断も行った。発情の有無については妊娠鑑定(エコー検査、直腸検査)を実施した。2)試験結果 試験の結果は下記の通りである。(i) 固体別の繁殖に関する試験結果を表1に示す。上記のようにホルモン処置にハーブ給与を併用した母5頭中5頭(妊娠4頭、発情5頭、卵巣機能改善5頭)において、繁殖性において改善の傾向がみられた(表1中に○印で示す)。 (ii)生化学検査としてハーブ製剤を給与した卵胞嚢腫牛の血中ホルモン濃度の推移をみるため、給与期間中の血中ホルモン濃度を個体別に測定した。この結果を図1に示す。 コルチゾールに関しては、給与終了後に血中濃度が減少する傾向がみられた。エストロゲンに関しては血中濃度に大きな変化および傾向がみられなかったが、繁殖性に改善がみられた個体についてはプロゲステロンの濃度減少がみられた。一方、妊娠または発情がみられた個体ではエストラジオール/プロゲステロン比(E/P比)は10〜15の間にあり、卵巣機能の改善がみられた個体ではE/P比は20〜25、無反応の個体ではE/P比は5以下の値になる、ある一定の傾向がみられた。 (iii) エコーによる画像診断結果を継時的な個体別の処置等と併せて図2〜図6に示す。 図2〜図6において検査結果を示す表中、各成分の濃度単位は下記の通りである。BIL(ビリルビン):mg/dl、GOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ):IU/L、GPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ):IU/L、GGT(γ−グルタミルトランスペプチターゼ):IU/L、GLU(グルコース):mg/dL、T−Cho(総コレステロール):mg/dL、BUN(血中尿素窒素):mg/dL、コルチゾール:μg/ml、プロゲステロン:ng/ml、エストロゲン:pg/ml。 図1〜図6の結果を以下にまとめる。母牛にハーブを給与することにより、卵胞嚢腫が疑われる牛の血中ホルモン濃度は、コルチゾールならびにプロゲステロンについては減少させるが、エストロゲンについては影響を与えないという傾向があり、e/p比は上昇し、10〜25の範囲で良好な発情の兆候がみられることが示唆された(図1)。エコーによる診断の結果は、ハーブの給与は、5頭中5頭の個体において卵巣機能の回復を示した。個体別にみると、高齢または腫瘍が疑われた個体を除くと、ホルモン処置だけでは反応しなかった「はるか」以外の4頭がハーブ給与を併せることにより妊娠に至った(図2〜図6)。 以上のことより、卵胞嚢腫に罹患した繁殖母牛に対してホルモン単独で処置するよりも、強肝作用のあるハーブの給与をホルモン処置に併せることにより、繁殖機能を向上させる可能性があることが示唆された。 重量%基準で、センシンレン抽出物5〜15%、キクニガナ根粉末5〜15%、タカサブロウ抽出物5〜15%、マリアアザミ抽出物5〜15%、キダチコミカンソウ抽出物5〜15%、イヌホオズキ抽出物5〜15%、甘草抽出物5〜15%、植物油5〜15%、カボチャの種子末0〜5%、オオバコの種子末0〜5%、スイカズラの花末0〜5%、ベニバナの花末0〜5%および大豆油0〜5%からなる、繁殖母牛における繁殖能の改善剤組成物。 請求項1に記載の繁殖能の改善剤組成物を牛の飼料に対し0.05〜1重量%の割合で給与することを特徴とする、繁殖母牛における繁殖能の改善方法。 牛にホルモン処置を施すと共に、請求項1に記載の繁殖能の改善剤組成物を牛の飼料に対し0.05〜1重量%の割合で給与することを特徴とする、繁殖母牛における繁殖能の改善方法。 【解決手段】繁殖母牛にホルモン処置を施すと共に、特定のハーブ成分からなる繁殖能の改善剤組成物を牛の飼料に対し0.05〜1重量%の割合で給与する、繁殖母牛における繁殖能の改善方法である。【効果】卵胞嚢腫等の卵巣機能低下を引き起こす症状のみられる繁殖母牛に、特定の食用ハーブの混合品を給与することにより、牛の卵巣機能を回復させ、あるいは発情や妊娠等に影響を及ぼすことができる。 【選択図】 なし20150703A16333全文3 重量%基準で、センシンレン抽出物10%、キクニガナ根粉末10%、タカサブロウ抽出物10%、マリアアザミ抽出物10%、キダチコミカンソウ抽出物10%、イヌホオズキ抽出物10%、甘草抽出物10%、植物油10%、カボチャの種子末4%、オオバコの種子末4%、スイカズラの花末4%、ベニバナの花末4%および大豆油4%からなる、繁殖母牛における繁殖能の改善剤組成物。 請求項1に記載の繁殖能の改善剤組成物を牛の飼料に対し0.05〜1重量%の割合で給与することを特徴とする、繁殖母牛における繁殖能の改善方法。 牛にホルモン処置を施すと共に、請求項1に記載の繁殖能の改善剤組成物を牛の飼料に対し0.05〜1重量%の割合で給与することを特徴とする、繁殖母牛における繁殖能の改善方法。A1633000093 すなわち、本発明は、重量%基準で、センシンレン抽出物10%、キクニガナ根粉末10%、タカサブロウ抽出物10%、マリアアザミ抽出物10%、キダチコミカンソウ抽出物10%、イヌホオズキ抽出物10%、甘草抽出物10%、植物油10%、カボチャの種子末4%、オオバコの種子末4%、スイカズラの花末4%、ベニバナの花末4%および大豆油4%からなる、繁殖母牛における繁殖能の改善剤組成物を提供する。A1633000153 本発明による改善剤組成物を構成する各ハーブ成分は、その割合が少なすぎると、卵巣機能低下を引き起こす症状のみられる繁殖母牛の繁殖能に対する改善効果が認められず、逆にその割合が多すぎると、嗜好性が悪化するといった問題が生じるおそれがある。したがって、改善剤組成物を構成する各ハーブ成分の割合は、上述した値であることが好ましい。