タイトル: | 公開特許公報(A)_飲料 |
出願番号: | 2014024160 |
年次: | 2015 |
IPC分類: | A23L 1/30,A23L 2/52,A23L 1/305,A61K 31/522,A61K 31/198,A61K 36/28,A61K 36/896,A61K 36/47,A61K 36/18,A61K 47/24,A61K 8/49,A61K 8/44,A61K 8/97,A61K 8/55,A61P 25/00,A61P 3/00 |
若林 明 鉄井 崇仁 JP 2015149919 公開特許公報(A) 20150824 2014024160 20140212 飲料 株式会社ノエビア 000135324 若林 明 鉄井 崇仁 A23L 1/30 20060101AFI20150728BHJP A23L 2/52 20060101ALI20150728BHJP A23L 1/305 20060101ALI20150728BHJP A61K 31/522 20060101ALI20150728BHJP A61K 31/198 20060101ALI20150728BHJP A61K 36/28 20060101ALI20150728BHJP A61K 36/896 20060101ALI20150728BHJP A61K 36/47 20060101ALI20150728BHJP A61K 36/18 20060101ALI20150728BHJP A61K 47/24 20060101ALI20150728BHJP A61K 8/49 20060101ALI20150728BHJP A61K 8/44 20060101ALI20150728BHJP A61K 8/97 20060101ALI20150728BHJP A61K 8/55 20060101ALI20150728BHJP A61P 25/00 20060101ALI20150728BHJP A61P 3/00 20060101ALI20150728BHJP JPA23L1/30 ZA23L2/00 FA23L1/305A23L1/30 BA61K31/522A61K31/198A61K35/78 TA61K35/78 VA61K35/78 LA61K35/78 CA61K47/24A61K8/49A61K8/44A61K8/97A61K8/55A61P25/00A61P3/00 2 OL 10 4B017 4B018 4C076 4C083 4C086 4C088 4C206 4B017LC02 4B017LE10 4B017LG15 4B017LK06 4B017LK14 4B017LP01 4B018LB08 4B018LE05 4B018MD07 4B018MD19 4B018MD48 4B018ME14 4B018MF01 4C076AA11 4C076CC01 4C076CC21 4C076DD63 4C076DD67 4C076FF52 4C083AA111 4C083AA112 4C083AC132 4C083AC302 4C083AC581 4C083AC582 4C083AC851 4C083AC852 4C083AC862 4C083AC901 4C083AC902 4C083AD202 4C083CC01 4C083DD23 4C083EE07 4C086AA01 4C086AA02 4C086CB07 4C086MA03 4C086MA04 4C086NA05 4C086ZA02 4C086ZC21 4C088AB12 4C088AB26 4C088AB46 4C088AB85 4C088BA08 4C088NA05 4C088ZA02 4C088ZC21 4C206AA01 4C206AA02 4C206FA53 4C206MA03 4C206MA04 4C206NA05 4C206NA09 4C206ZA02 4C206ZC21 本発明は、カフェインと、アルギニン、菊花エキス、ナルコユリエキス、アカメガシワエキス、ガラナエキスから選択される1種又は2種以上と、フィチン酸を含有する飲料に関する。なお本発明の飲料は、特定保健用食品、保健機能食品、食品、医薬品および医薬部外品の分野の飲料を含み得る。 カフェインはプリンアルカロイドの一種であり、コーヒー、緑茶、紅茶、ウーロン茶、コーラ、チョコレート等に豊富に含まれている。カフェインの生理作用として一般的に中枢神経を興奮させて精神機能を亢進させることが知られており、カフェイン含有飲食品を仕事中や運転中などの精神的な疲労の改善や眠気防止、集中力の維持の目的で摂取する人が多い。 しかし、その目的のためにカフェインを摂取しようとするとカフェイン含有飲食品を大量に摂取する必要がある。また、カフェインは体内での半減期が短く、目的の効果を維持するためには頻繁に摂取する必要がある。カフェインは大量に頻繁に摂取すると副作用として不眠やめまいが生じるという問題があった。また、習慣的に摂取する人が半日から1日カフェインを摂取しなかった時に頭痛や不安、疲労感、集中力の欠如などの症状が現れるという問題があった。そのため、カフェインの摂取量を減らしても同等の効果が得られる方法や、カフェインの効果をより継続させる方法が求められている。 従来より、カフェインの生理機能を改善するために、カフェインにカフェイン以外の物質を配合することが種々行なわれてきた。例えば、特開2002−281940号公報(特許文献1参照)には、カフェインと果糖とを組み合わせて、スポーツ等の運動時の筋グリコーゲンの消費節減と体脂肪の燃焼の促進とを図った運動時のエネルギー代謝改善剤が、特開2002−322063号公報(特許文献2参照)には、カフェイン、テアニン及びアルギニンからなる混合成分を有効成分とし、精神機能の向上を確実かつ有効にすることを図った精神疲労軽減組成物、集中力維持増強組成物、及び精神的活力維持増強組成物が開示されている。特開2012−131735号公報(特許文献3参照)には、カフェインと、オルニチン又はその塩とを共存させることにより、カフェインの生理作用を増強する方法が開示されている。 また、特開2003−33156号公報(特許文献4参照)には、コーヒーエキスと、ローズマリーエキスと、蜂蜜と、カフェインとを糖類を配合して固形状にした、覚醒作用を長時間保つようにした覚醒作用食品が、特開2007−119349号公報(特許文献5参照)には、カフェイン及びエピガロカテキンガレートを含有する肝臓脂質蓄積抑制効果及び血清脂質抑制効果を増強した肝臓脂質蓄積抑制剤及び血清脂質抑制剤が、特開2007−153816号公報(特許文献6参照)には、2−アミノエタンスルホン酸、ビタミンB類及びカフェイン、並びにカプサイシンを含有させ、疲労改善作用を増強した疲労改善剤組成物が開示されている。 更に、特開2008−63281号公報(特許文献7参照)には、カフェインとユリ科植物ナルコユリ由来の黄精抽出物を含有した、脳の意識レベルをリラックス状態に導くための経口用組成物が、特開2009−106253号公報(特許文献8参照)には、カフェインとタウリンとを含有させた運動持久力増強及び疲労回復効果を向上させた機能性コーヒーが、特開2010−195761号公報(特許文献9参照)には、カフェインと、トウガラシ抽出物、ショウガ抽出物、及びアルギニンとを含有させた、眠気防止効果を増強した眠気防止用組成物が開示されている。 上記のように、カフェインの持つ各種の生理作用について、その作用向上のためにカフェイン以外の物質の配合が検討されてきたが、カフェインは単独でも苦味を有するが、併用する成分により、その苦味が増強されることがあった。固形剤では、カプセル化や、コーティング、かまずに飲み込むことで、カフェインの苦味を感じにくくすることが可能であるが、飲料はその摂取形態上、嗜好性の高い味のものが求められている。 菊花はキクカまたはキッカとも称され、キク科(Compositae)の菊(Chrysanthemum morifolium Ramatulle)、シマカンギク(Chrysannthemum indicum Linne)またはそれらの種間雑種(compositae)の頭花であり、通常は乾燥したものが用いられる。半径0.3cm〜3cmの頭花で、総包は3〜4列の総包片からなり、総包外片は線形〜ひ針型、内片は狭卵形〜卵形を呈する。舌状花は多数で白色〜単黄褐色、管状花は少数で単黄褐色を示し、ときに退化して欠くことがある。総包は外面は緑褐色〜褐色を呈する。質は軽く砕きやすい。特異なにおいがあり、味は苦い。 菊花は日本薬局方生薬規格集に収載されており、通常漢方薬成分の1種として漢方薬に処方されてたり、ドリンク剤としての配合(特許文献10参照)、食品への応用(特許文献11参照)が提案されている。 ナルコユリはユリ科アマドコロ属植物であり、その根茎を乾燥したものは黄精と呼ばれる生薬で、滋養強壮作用を有することが知られている。ナルコユリエキスに関しては、カフェインを併用した、リラックス効果を有する液剤(特許文献12参照)が提案されている。 アカメガシワはトウダイグサ科アカメガシワ属に属する落葉高木である。樹皮は日本薬局方に記載の生薬で、健胃効果が知られている。また、アカメガシワの抽出物にはダイエット効果が存すること(特許文献13参照)、生体コラーゲンの産生を促進する作用の有すること(特許文献14参照)、不快な味を有すること(特許文献15参照)などが知られていた。 ガラナは、ムクロジ科ガラナ属の植物であり、その種子はカフェインのほか、ガラニン、キサンチン類等カフェインの類縁物質を含み、中南米では疲労回復や興奮作用に茶等の飲料として利用されてきた。ガラナに含まれるカフェインとその類縁物質はカフェイン単独より代謝が遅いので、穏やかで持続する作用が得られ、習慣性もなく、適切に摂取すれば安全であるといわれている(非特許文献1、非特許文献2)。近年はコーラ飲料、チョコレート等にも広く用いられている(特許文献16参照)。 また、アルギニンは疲労回復効果を有するアミノ酸として、サプリメントや飲料に配合されているが、苦味を呈する成分としても知られている(非特許文献3参照)。独立行政法人国立健康・栄養研究所、『「健康食品」の安全性・有効性情報』、[2014年1月20日検索]、インターネット<http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail498.html>清水俊雄ら、『機能性食品素材便覧』、薬事日報社(2004)、p.273−274Ajico NewsNo.209(2003年6月)23−28ページ、味の素株式会社特開2002−281940号公報特開2002−322063号公報特開2012−131735号公報特開2003−33156号公報特開2007−119349号公報特開2007−153816号公報特開2008−63281号公報特開2009−106253号公報特開2010−195761号公報特開平8−322526号公報特開平9−37737号公報特開2008−63281号公報特開2007−117005号公報特開2005−255527号公報特開2004−161679号公報特開平11−69952号公報 カフェインと特定の苦味を有する成分を併用した飲料における、苦味や酸味を改善した飲料を提供することを課題とする。 本発明者らは、かかる課題について鋭意検討した結果、カフェインと特定の苦味を有する成分を併用した飲料にフィチン酸を配合することによって、前述の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。 すなわち、本発明は以下の態様を有する。(1)(A)カフェインと、(B)アルギニン、菊花エキス、ナルコユリエキス、アカメガシワエキス、ガラナエキスから選択される1種又は2種以上と、(C)フィチン酸を含有する飲料。(2) さらに、コーヒーフレーバー類を含有する(1)に記載の飲料。 本発明は、カフェインと特定の苦味を有する成分を併用した飲料にフィチン酸を配合することによって、嗜好性の良好な苦味と酸味を付与する効果を有する。 以下本発明を実施するための形態を説明する。 本発明の飲料は、(A)カフェインと、(B)アルギニン、菊花エキス、ナルコユリエキス、アカメガシワエキス、ガラナエキスから選択される1種又は2種以上と、(C)フィチン酸を必須成分とする。 本発明におけるカフェインは、水和物であっても無水物であってもよい。カフェインの配合量は、1摂取量あたり50mgから200mgとなるように調整する。 本発明で用いる、アルギニンは、D体、L体、DL体のいずれを用いてもよいが、L体を用いることが好ましい。飲料にアルギニンを配合する場合、アルギニンの配合量は、0.1〜3w/v%が適切である。 本発明で用いる菊花エキスを得るために用いる菊花は、キク科の菊(Chrysanthemum morifolium Ramatulle)またはシマカンギク(Chrysannthemum indicum Linne)またはそれらの種間雑種(copositae)の頭状花である。菊花としては産地、採集時期、加工方法などは問わない。 本発明で用いるナルコユルリエキスを得るために用いるナルコユリ(Polygonatum falcatum)は、ユリ科アマドコロ属の植物の1種であり、その根茎は黄精と呼ばれる生薬である。本発明においては、ナルコユリとしてナルコユリのほか同属植物である、アマドコロ、オオナルコユリ、ミヤマナルコユリなどを用いることもできる。使用部位は特に限定されないが、その効果の点から、根茎を用いることが好ましい。 本発明で用いるアカメガシワエキスを得るために用いるアカメガシワ(Mallotus japonicus)は、トウダイグサ科アカメガシワ属に属する落葉高木であり、その樹皮を用いる。 本発明で用いるガラナ(Paullinia cupana)は、ムクロジ科ガラナ属に属する植物であり、その果実を用いる。なおガラナとして同属のほかの植物を用いてもよい。 本発明における植物エキスには、植物の原体や乾燥物も抽出物に含まれるが、各種溶媒を用いて抽出したエキスを用いることが好ましい。抽出の際は、生のまま用いてもよいが、抽出効率を考えると、細切、乾燥、粉砕等の処理を行った後に抽出を行うことが好ましい。抽出は、抽出溶媒に浸漬するか、超臨界流体や亜臨界流体を用いた抽出方法でも行うことができる。抽出効率を上げるため、撹拌や抽出溶媒中でホモジナイズしてもよい。抽出温度としては、5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが適切である。抽出時間は抽出溶媒の種類や抽出温度によっても異なるが、1時間〜14日間程度とするのが適切である。 抽出溶媒としては、水の他、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等の低級アルコール、1、3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール、エチルエーテル、プロピルエーテル等のエーテル類、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、エチルメチルケトン等のケトン類などの溶媒を用いることができ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。また、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。さらに、水や二酸化炭素、エチレン、プロピレン、エタノール、メタノール、アンモニアなどの1種又は2種以上の超臨界流体や亜臨界流体を用いてもよい。さらに植物エキスは、水蒸気蒸留法にて抽出したものを用いてもよい。 本発明における植物エキスは、上記抽出方法の中でも、水、及びエタノールから選択される1種又は2種の抽出溶媒を用いることが、好ましい。 植物エキスの配合量は特に限定されないが、1用量あたり1〜1000mg、好ましくは50〜500mgである。 なお、菊花エキスと、ナルコユリ、アカメガシワ、ガラナから選択される1種又は2種以上の植物エキスを併用することにより、飲料の苦味が非常に強く現れる傾向が認められる。また、アルギニンと、菊花エキス、ナルコユリ、アカメガシワ、ガラナから選択される1種又は2種以上の植物エキスを併用することにより、えぐ味がより強く現れる傾向にある。 本発明に用いるフィチン酸は、穀物や豆類に多く含まれる成分で、トウモロコシの胚や米糠等の食物に含有するもの、また、化合物として、精製したものを使用することができる。またフィチン酸は、ナトリウム、カリウム、カルシウムなどの塩として配合しても差し支えない。本発明においては、飲料として一定の品質を担保するために、精製したものを使用することが好ましい。本発明においては、フィチン酸を配合することにより、特定の植物エキスに由来すると思われる好ましくない呈味を改善することが可能になる。 フィチン酸の配合量は、併用する成分により変動するため特に限定されないが、0.05〜3W/V%である。0.05w/v%未満の配合では、植物エキスの苦味をマスキングできない場合がある。3w/v%を超えて配合すると、飲料に濁りを生じる場合がある。 本発明の飲料は、コーヒーフレーバー類を含有するのが好ましい。本発明でいうコーヒーフレーバー類とは、コーヒー特有の風味を有するものを意味し、天然品、半合成品、合成品のいずれのフレーバーであってもよく、一般にコーヒーフレーバーあるいはコーヒーエッセンスとして入手することができる。そのほか、コーヒーエキス、コーヒー抽出物も使用することができ、コーヒーフレーバーと併用することもできる。コーヒーフレーバー類の配合量については、特に限定されるものではないが、 植物エキスの配合量は特に限定されないが、1用量あたり0.1〜1000mg、好ましくは0.1〜500mgである。 本発明の飲料はpHを5未満に調整して用いることが好ましい。pH調整剤としてはフィチン酸のみを用いてもよいが、クエン酸、グルコン酸、コハク酸、酢酸、酒石酸、乳酸、フマル酸、リンゴ酸などの有機酸、塩酸、リン酸などの無機酸、レモン果汁、リンゴ果汁などの酸性を呈する果汁と併用して調整してもよい。 本発明の飲料はpHを5未満、好ましくは3〜5、更に好ましくは3.5〜4.5に調整することが好ましい。pHが5以上の場合、微生物汚染の危険性が高まる場合がある。 本発明の飲料には、ビタミン類を配合することができる。かかるビタミン類としては、飲料に配合し得るビタミンであれば特に限定されない。例えばアスコルビン酸若しくはその誘導体並びにそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上のビタミンC類、チアミン若しくはその誘導体並びにそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上のビタミンB1類、リボフラビン若しくはその誘導体並びにそれらの塩類から選ばれる1種又は2種以上のビタミンB2類、ナイアシン、パントテン酸、ピリドキシン若しくはその誘導体並びにそれらの塩から選ばれる1種または2種以上のビタミンB6類などが例示される。 本発明の飲料には、アルギニン以外のアミノ酸、ペプチド、タンパク質を配合することができる。かかるアミノ酸、ペプチド、タンパク質としては保健機能食品、食品、医薬品および医薬部外品の分野に利用しうるものであれば特に限定されない。例えばアミノ酸としては、バリン、ロイシン、イソロイシン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、プロリン、システイン、リジン、スレオニン、アスパラギン、フェニルアラニン、セリン、メチオニン、グリシン、チロシン、ヒスチジン、トリプトファン、シスチン、テアニンなどが例示される。ペプチド、タンパク質としては、例えばコラーゲン及びその加水分解物、エラスチン及びその加水分解物、大豆タンパク質及びその加水分解物などが例示される。 本発明の飲料には、甘味料を配合することができる。かかる甘味料としては保健機能食品、食品、医薬品および医薬部外品の分野に利用しうる甘味料であれば特に限定されず、白砂糖、グラニュー糖、和三盆、黒糖、三温糖などの砂糖、蜂蜜、メープルシロップ、糖蜜、水飴、ブドウ糖、果糖、麦芽糖、ブドウ糖果糖液糖、還元麦芽糖水飴、粉飴、還元澱粉糖化物、エリスリトール、マルトーストレハロース、マルチトール、パラチノース、キシリトール、ソルビトール、甘草抽出物、ステビア抽出物及び/又はその精製物、羅漢果抽出物、ソーマチン、モネリン、ミラクリン、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、サッカリン及び/又はその塩、ズルチン、ネオテームなどが挙げられる。これらの甘味料は、1種を単独で若しくは2種以上を組み合わせて用いることができる。 本発明の飲料には、通常保健機能食品、食品、医薬品および医薬部外品の分野の飲料に用いることが可能な成分、例えば、上記以外のビタミン類、有機酸類、無機酸類、生薬、着色料、香料、保存剤、増粘剤、オリゴ糖類、多糖類、などの他、キトサン化合物、栄養強化成分、滋養強壮成分などを適時選択して配合することができ、飲料製造の常法により製造することができる。 以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これにより本発明の範囲が限定されるものではない。 表1、2に示す処方によって本発明の実施例若しくは比較例にかかる飲料を調製した。飲料はクエン酸によりpHを3.9に、総量を100mLとなるように精製水で、それぞれ調整した。 [官能評価方法] 本発明の実施例、比較例にかかる飲料について、各実施例とフィチン酸を配合していない比較例の2点評価で、「苦味のすっきり感」、「さわやかな酸味がある」、「えぐ味の強さ」の3項目を比較評価した。結果を表3に示す。 カフェインと特定の成分を併用した飲料において、pHをクエン酸のみで3.9に調整した比較例は、後味の悪い苦味と、とがった酸味が感じされたのに対し、フィチン酸を添加した実施例1〜5の飲料は、すっきりとした苦味で、まろやかで好ましい酸味が感じられ、アルギニンによるえぐ味も感じられなかった。[実施例6](1)液糖 5000(mg)(2)エリスリトール 1000(3)カフェイン 100(4)菊花エキス 100(5)乳酸 pHを3.8とする量(6)フィチン酸 500(7)コーヒーフレーバー 100(8)アルギニン 500(9)スクラロース 2(10)アセスルファムカリウム 2(11)ニコチン酸アミド 4(12)ビタミンB2 0.5(13)ビタミンB6 0.5(14)ビタミンB1 0.5(15)水 全量を100mLとする量[実施例7](1)液糖 5000(mg)(2)エリスリトール 1000(3)カフェイン 100(4)菊花エキス 100(5)ナルコユリエキス 100(6)ガラナエキス 50(7)乳酸 pHを3.8とする量(8)フィチン酸 500(9)コーヒーフレーバー 100(10)アルギニン 500(11)スクラロース 2(12)アセスルファムカリウム 2(13)ニコチン酸アミド 4(14)ビタミンB2 0.5(15)ビタミンB6 0.5(16)ビタミンB1 0.5(17) 水 全量を100mLとする量(A)カフェインと、(B)アルギニン、菊花エキス、ナルコユリエキス、アカメガシワエキス、ガラナエキスから選択される1種又は2種以上と、(C)フィチン酸を含有する飲料。 さらに、コーヒーフレーバー類を含有する請求項1に記載の飲料。 【課題】 本発明の課題は、カフェインと、特定の苦味を有する成分を含む飲料において、不快な鋭い酸味の突出、苦味などの呈味の欠点を改善する技術を提供することである。【解決手段】 本発明によって、酸味料としてフィチン酸を添加することによって、(A)カフェインと、(B)アルギニン、菊花エキス、ナルコユリエキス、アカメガシワエキス、ガラナエキスから選択される1種又は2種以上と、を含む飲料の呈味を改善することができる。【選択図】 なし