生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_医薬品錠剤印刷用のインク組成物
出願番号:2014015467
年次:2015
IPC分類:C09D 11/00,A61K 9/44,B41J 2/01,B41M 5/00


特許情報キャッシュ

坂本 浩 谷口 俊哉 JP 2015140414 公開特許公報(A) 20150803 2014015467 20140130 医薬品錠剤印刷用のインク組成物 大原薬品工業株式会社 593030071 坂本 浩 谷口 俊哉 C09D 11/00 20140101AFI20150707BHJP A61K 9/44 20060101ALI20150707BHJP B41J 2/01 20060101ALI20150707BHJP B41M 5/00 20060101ALN20150707BHJP JPC09D11/00A61K9/44B41J2/01 501B41M5/00 E 9 1 OL 9 2C056 2H186 4C076 4J039 2C056EA13 2C056FB01 2C056FC01 2H186BA08 2H186DA07 2H186FB15 2H186FB16 2H186FB17 2H186FB25 2H186FB29 2H186FB48 2H186FB55 2H186FB56 2H186FB58 4C076AA46 4C076BB01 4C076FF53 4J039AB02 4J039AB04 4J039AD06 4J039AD09 4J039AD10 4J039AD17 4J039AD19 4J039AE07 4J039BA04 4J039BC07 4J039BC08 4J039BC20 4J039BE01 4J039BE12 4J039BE13 4J039BE22 4J039CA03 4J039CA06 4J039FA07 4J039GA24 本発明は、錠剤等に識別用文字等を鮮明にインクジェット印刷し、投薬過誤を防止するためのインク組成物に関する。 インクジェット印刷に用いられるインクの種類としては染料タイプ(特許文献1)と顔料タイプ(特許文献2及び3)がある。 染料タイプのインク組成物は、色素がインク液中に溶解しているので、容器や液ライン中での沈殿や分離は少なく、これらの要因に起因するトラブルは少ない。さらに、赤、青、黄色の色素を適宜の割合で混合することで多彩な色が表現できるが、光により退色する欠点がある。 医薬品は食品と異なり、3年以上の長期安定性が求められる、このため、印字の退色、色調変化は、投薬過誤にもつながり兼ねない。 一方、顔料タイプのインク組成物は、水に不溶性の微細な、有機もしくは無機の顔料粒子を水に分散・懸濁させたもので、微細な粒子であるため錠剤表面に噴射された時に錠剤内部への浸透力が染料タイプよりも小さくて、ニジミ等は少ない。このため印字は鮮明であり、光による退色も少ない。したがて、医薬品の錠剤等の表面印刷には、染料タイプのインクよりも、顔料タイプのインクの方が望ましいと考えられる。 しかし、顔料をインク液中に分散・懸濁させても、顔料粒子の比重が大きいため容器や製造ライン中で顔料粒子が沈降・分離しやすく、印字ノズルヘッド部では濃縮されるので、結果として目詰まりし易い等の問題がある。特許第5160783号公報国際公開2011/114689号国際公開2011/114691号 本発明の課題は、錠剤やカプセル剤等の医薬品固形製剤の表面に鮮明な印字ができるインクジェット印刷用の顔料含有インク組成物であって、印刷工程中に顔料が沈降せず、印字ノズルヘッド部で目詰まりしないインク組成物を提供することにある。 本発明者らは、可食性顔料をポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体、エタノール、水及び可塑剤を混合したインクを用いることにより、上記課題を解決できることを見出し、さらに検討を加えて本発明をすることができた。 すなわち、本発明によれば、(1)少なくとも、可食性顔料、水、低級アルコール、分散剤及び可塑剤を含有することを特徴とするインク組成物、(2)可食性顔料が、カーボンブラック、食用赤色2号アルミニウムレーキ、食用赤色3号アルミニウムレーキ、食用赤色40号アルミニウムレーキ、食用黄色4号アルミニウムレーキ、食用黄色5号アルミニウムレーキ、食用青色1号アルミニウムレーキ、食用青色2号アルミニウムレーキ、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄又は黒酸化鉄である上記(1)に記載のインク組成物、(3)低級アルコールが、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノール、1−ブタノール及び2−ブタノールから選ばれた1種又は2種以上である上記(1)に記載のインク組成物、(4)分散剤が、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体、アミノアルキルメタクリレートコポリマー、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコールポリエチレングリコールグラフトコポリマー及びアクリル酸エチル・メタクリル酸メチルコポリマー分散液から選ばれた1種又は2種以上である上記(1)に記載のインク組成物、(5)可塑剤が、ゴマ油、ヒマシ油、綿実油、ダイズ油、オリブ油、ナタネ油、オレイン酸、ジメチルポリシロキサン・二酸化ケイ素混合物、中鎖脂肪酸トリグリセリド、クエン酸トリエチル、トリアセチン、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル及びブチルフタリルブチルグリコレートから選ばれた1種又は2種以上である上記(1)に記載のインク組成物、(6)低級アルコールの含有割合が、インク組成物全重量に対し5重量%〜30重量%である上記(3)に記載のインク組成物、(7)可食性顔料1重量部に対して分散剤を0.5〜10重量部含有し、これらの固形成分の含有割合が、インク組成物全重量に対し2重量%〜15重量%である上記(4)に記載のインク組成物、(8)可塑剤の含有割合が、インク組成物全重量に対し0.2重量%〜10重量%である上記(5)に記載のインク組成物、(9)インク組成物の粘度が、1mPa・s〜15mPa・sである上記(1)〜(8)のいずれかに記載のインク組成物、を提供することができる。 本発明のインク組成物を使用すれば、インクジェット印刷装置の印字ノズルヘッド部での目詰まりもなく、錠剤等の医薬品固形製剤の表面に耐光性のよい識別文字等を鮮明に印刷することができる。図1は、実施例1〜実施例6のインクを用いた印刷錠の写真と比較例1のインクを用いた印刷錠の写真を示す。 インクジェット印刷用に用いる液用フィルターは、通常、孔径0.6μmのものが用いられており、液ラインでの可食性顔料の沈降やノズルヘッドでの目詰まり等のトラブル回避には、可食性顔料の粒子径に注意をはらうべきである。可食性顔料の粉砕は、高圧で微小流路から高速噴射、噴出させるナノ粒子生成用の湿式粉砕法や、微小ビーズを用いたビーズミル等により行なう。粉砕後の好ましい粒子径はd90で800nm 以下であり、より好ましくはd90で500nm以下であり、特に好ましくは300nm以下である。 本発明で使用する可食性顔料は、医薬品添加剤として使用可能なものであり、例えばカーボンブラック、食用赤色2号アルミニウムレーキ、食用赤色3号アルミニウムレーキ、食用赤色40号アルミニウムレーキ、食用黄色4号アルミニウムレーキ、食用黄色5号アルミニウムレーキ、食用青色1号アルミニウムレーキ、食用青色2号アルミニウムレーキ、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄、黒酸化鉄等が好ましく、なかでもカーボンブラック、食用青色2号アルミニウムレーキ及び黒酸化鉄がより好ましい。 可食性顔料の添加割合は、インク組成物全重量の0.1重量%〜15重量%が好ましく、より好ましくは0.4重量%〜12重量%である。 本発明で使用する低級アルコールとしては、例えばメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール等が好ましく、なかでもエタノールが好ましい。 低級アルコールの配合割合は、インク組成物全重量の2重量部〜60重量部が好ましく、より好ましくは3重量部〜40重量部、さらに好ましくは5重量部〜30重量部である。 本発明で使用する分散剤は分子量が小さく、低粘度のポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体、アミノアルキルメタクリレートコポリマー、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコールポリエチレングリコールグラフトコポリマー、アクリル酸エチル・メタクリル酸メチルコポリマー分散液等が好ましく、なかでもポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン及びポリビニルアルコールポリエチレングリコールグラフトコポリマーがより好ましい。 分散剤の分子量は、5,000〜100,000が好ましく、より好ましくは10,000〜60,000であり、さらに好ましくは、20,000〜50,000である。分散媒としては、水と低級アルコールの混合液に必要に応じて界面活性剤を添加してもよい。界面活性剤の添加は、水の界面張力を下げるためである。 分散剤の配合割合は、その種類により異なるが、通常、可食性顔料1重量部に対し0.1重量部〜20重量部が好ましく、より好ましくは0.5重量部〜10重量部である。 本発明で使用する可塑剤としては、例えば水又は低級アルコールに溶解あるいは混和するものが良く、ゴマ油、ヒマシ油、綿実油、ダイズ油、オリブ油、ナタネ油、オレイン酸、ジメチルポリシロキサン・二酸化ケイ素混合物、中鎖脂肪酸トリグリセリド、クエン酸トリエチル、トリアセチン、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、ブチルフタリルブチルグリコレート等が挙げられ、なかでもクエン酸トリエチル、フタル酸ジブチル、オリブ油及びゴマ油が好ましい。 さらに、錠剤表面に印刷したあとの可食性顔料の定着をよくするための結合剤又は結合補助剤等を添加してもよい。 本発明のインク組成物の粘度は1.0mPa・s〜15.0mPa・sの範囲内になるように濃度や粘度を調整する。 以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は、実施例に限定されるものではない。 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体10.0gを精製水93.0gに溶解した後、エタノール20.0gを加えて混合した液に、d90が32.264μmのカーボンブラック2.0gを加え、攪拌した。得られた分散液を、高圧剪断式ホモジナイザー(パウレック社製:MICROFLUIDIZER M−110EH型)を用い、圧力207Mpaにて、10回粉砕処理をした(分散液1)。得られた分散液中のカーボンブラックの粒度を光散乱式粒度分布計(堀場製作所製:LA−950型)にて測定した結果、d90は0.188μmであった。別に、オリブ油1.0gをエタノール10.0gに混和した液に精製水364.0gを加えて混合した液を調製した後、分散液1に加えて撹拌し、下記組成のインク組成物を得た。 [成 分] [100g当たりの重量(g)] カーボンブラック 0.4 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体 2.0 オリブ油 0.2 エタノール 6.0 精製水 91.4 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体20.0gを精製水180.0gに溶解した後、エタノール40.0gを加えて混合した液に、d90が32.264μmのカーボンブラック10.0gを加え、攪拌した。得られた分散液を、高圧剪断式ホモジナイザー(パウレック社製:MICROFLUIDIZER M−110EH型)を用い、圧力207Mpaにて、10回粉砕処理をした(分散液2)。得られた分散液中のカーボンブラックの粒度を光散乱式粒度分布計(堀場製作所製:LA−950型)にて測定した結果、d90は0.198μmであった。別に、ゴマ油1.5gをエタノール20.0gに混和した液に精製水228.5gを加えて溶解した液を調製した後、分散液2に加えて撹拌し、下記組成のインク組成物を得た。 [成 分] [100g当たりの重量(g)] カーボンブラック 2.0 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体 4.0 ゴマ油 0.3 エタノール 12.0 精製水 81.7 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体20.0gを精製水186.0gに溶解した後、エタノール40.0gを加えて混合した液に、d90が32.264μmのカーボンブラック4.0gを加え、攪拌した。得られた分散液を、ビーズミル(壽工業製:UAM−15型)を用い、ビーズ径50μm、ビーズ投入量400gにて、60分間粉砕処理をした(分散液3)。得られた分散液中のカーボンブラックの粒度を光散乱式粒度分布計(堀場製作所製/LA−950型)にて測定した結果、d90は0.213μmであった。別に、フタル酸ジブチル6.0gをエタノール50.0gに混和した液に精製水194.0gを加えて混合した液を調製した後、分散液3に加えて撹拌し、下記組成のインク組成物を得た。 [成 分] [100g当たりの重量(g)] カーボンブラック 0.8 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体 4.0 フタル酸ジブチル 1.2 エタノール 18.0 精製水 76.0 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体10.0gを精製水90.0gに溶解した後、エタノール20.0gを加えて混合した液に、d90が32.264μmのカーボンブラック5.0gを加え、攪拌した。得られた分散液を、ビーズミル(壽工業製:UAM−15型)を用い、ビーズ径50μm、ビーズ投入量400gにて、60分間粉砕処理をした(分散液4)。得られた分散液中のカーボンブラックの粒度を光散乱式粒度分布計(堀場製作所製:LA−950型)にて測定した結果、d90は0.216μmであった。別に、クエン酸トリエチル25.0gにエタノール70.0g及び精製水280.0gを加えて溶解した液を調製した後、分散液4に加えて撹拌し、下記組成のインク組成物を得た。 [成 分] [100g当たりの重量(g)] カーボンブラック 1.0 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体 2.0 クエン酸トリエチル 5.0 エタノール 18.0 精製水 74.0 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体10.0gを精製水190.0gに溶解した後、エタノール25.0gを加えて混合した液に、d90が19.203μmの食用青色2号アルミニウムレーキ25.0gを加え、攪拌した。得られた分散液を、ビーズミル(壽工業製:UAM−15型)を用い、ビーズ径50μm、ビーズ投入量400gにて、60分間粉砕処理をした(分散液5)。得られた分散液中の食用青色2号アルミニウムレーキの粒度を光散乱式粒度分布計(堀場製作所製:LA−950型)にて測定した結果、d90は0.291μmであった。別に、クエン酸トリエチル10.0gにエタノール75.0g及び精製水165.0gを加えて溶解した液を調製した後、分散液5に加えて撹拌し、下記組成のインク組成物を得た。 [成 分] [100g当たりの重量(g)] 食用青色2号アルミニウムレーキ 5.0 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体 2.0 クエン酸トリエチル 2.0 エタノール 20.0 精製水 71.0 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体50.0gを精製水160.0gに溶解した後、エタノール25.0gを加えて混合した液に、d90が6.864μmの黒酸化鉄15.0gを加え、攪拌した。得られた分散液を、ビーズミル(壽工業製:UAM−15型)を用い、ビーズ径50μm、ビーズ投入量400gにて、60分間粉砕処理をした(分散液6)。得られた分散液中の黒酸化鉄の粒度を光散乱式粒度分布計(堀場製作所製:LA−950型)にて測定した結果、d90は0.285μmであった。別に、クエン酸トリエチル5.0gにエタノール50.0g及び精製水195.0gを加えて溶解した液を調製した後、分散液6に加えて撹拌し、下記組成のインク組成物を得た。 [成 分] [100g当たりの重量(g)] 黒酸化鉄 3.0 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体 10.0 クエン酸トリエチル 1.0 エタノール 15.0 精製水 71.0[比較例1] ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体10.0gを精製水93.0gに溶解した後、エタノール20.0gを加えて混合した液に、d90が32.264μmのカーボンブラック2.0gを加え、攪拌した。得られた分散液を、高圧剪断式ホモジナイザー(パウレック社製:MICROFLUIDIZER M−110EH型)を用い、圧力207Mpaにて、10回粉砕処理をした(分散液7)。得られた分散液中のカーボンブラックの粒度を光散乱式粒度分布計(堀場製作所製:LA−950型)にて測定した結果、d90は0.205μmであった。得られた分散液7に、エタノール70.0g及び精製水305.0gを加えて撹拌し、下記組成のインク組成物を得た。 [成 分] [100g当たりの重量(g)] カーボンブラック 0.4 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体 2.0 エタノール 18.0 精製水 79.6[試験例] D−マンニトール(フロイント産業製:グラニュトールS)1980g及びステアリン酸マグネシウム20g(太平化学産業製)をポリエチレン袋で混合した粉末を、ロータリー式打錠機(菊水製作所製:VERA5)を用いて、直径9.5mm、1錠340mgの錠剤を製造し、この錠剤に、実施例及び比較例で得た組成物を用いて、インクジェット印刷機(松岡機械工作所製:IIM−4001型)にて錠剤印刷を行い、以下試験例を評価した。[インク組成物を用いた印刷錠の印字文字鮮明度] 得られた印刷錠の写真を図1から図7に示した。実施例1から6のインクを用いた印刷錠は、いずれも鮮明な印字状態であった。一方、比較例のインクを用いた印刷錠は、文字のかすれが認められた。[目詰まり比較試験] 実施例1〜実施例6及び比較例1のインクを用いて錠剤印刷した時のノズルの目詰まりを確認し、表1の結果を得た。図1から図7に示した。実施例1から6のインクを用いた印刷錠は、いずれも鮮明な印字状態であった。一方、比較例のインクを用いた印刷錠は、文字のかすれが認められた。 [印刷錠の安定性比較試験] 実施例及び比較例のインクを用いて錠剤印刷を行った錠剤について、シャーレ開放状態にて30℃75%RH及び3000Lux光照射の条件で各々10日間保存した後の文字の鮮明度の変化を確認した。実施例及び比較例で得たインクを用いた印刷錠は、いずれも文字の変化はなく保存安定性は良好であった。 本発明によれば、医療現場で取り扱われる錠剤やカプセル剤等の固形製剤の表面に医薬名や出所表示を鮮明に印刷できるので、調剤ミスや服薬ミスを未然に防止する上で有用である。少なくとも、可食性顔料、水、低級アルコール、分散剤及び可塑剤を含有することを特徴とするインク組成物。可食性顔料が、カーボンブラック、食用赤色2号アルミニウムレーキ、食用赤色3号アルミニウムレーキ、食用赤色40号アルミニウムレーキ、食用黄色4号アルミニウムレーキ、食用黄色5号アルミニウムレーキ、食用青色1号アルミニウムレーキ、食用青色2号アルミニウムレーキ、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄又は黒酸化鉄である請求項1に記載のインク組成物。低級アルコールが、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノール、1−ブタノール及び2−ブタノールから選ばれた1種又は2種以上である請求項1に記載のインク組成物。分散剤が、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体、アミノアルキルメタクリレートコポリマー、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコールポリエチレングリコールグラフトコポリマー及びアクリル酸エチル・メタクリル酸メチルコポリマー分散液から選ばれた1種又は2種以上である請求項1に記載のインク組成物。可塑剤が、ゴマ油、ヒマシ油、綿実油、ダイズ油、オリブ油、ナタネ油、オレイン酸、ジメチルポリシロキサン・二酸化ケイ素混合物、中鎖脂肪酸トリグリセリド、クエン酸トリエチル、トリアセチン、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル及びブチルフタリルブチルグリコレートから選ばれた1種又は2種以上である請求項1に記載のインク組成物。低級アルコールの含有割合が、インク組成物全重量に対し5重量%〜30重量%である請求項3に記載のインク組成物。可食性顔料1重量部に対して分散剤を0.5〜10重量部含有し、これらの固形成分の含有割合が、インク組成物全重量に対し2重量%〜15重量%である請求項4に記載のインク組成物。可塑剤の含有割合が、インク組成物全重量に対し0.2重量%〜10重量%である請求項5に記載のインク組成物。インク組成物の粘度が、1mPa・s〜15mPa・sである請求項1〜8のいずれかに記載のインク組成物。 【課題】インクジェット印刷装置の印字ノズルヘッド部での目詰まりがなく、錠剤等の医薬品固形製剤の表面に耐光性のよい識別文字等を鮮明にインクジェット印刷することができるインク組成物を提供すること。【解決手段】少なくとも、可食性顔料、水、低級アルコール、分散剤及び可塑剤を含有するインク組成物を提供する。その可食性顔料としてはカーボンブラックが、低級アルコールとしてはエタノールが、分散剤としてはポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体が、可塑剤としてはオリーブ油、ゴマ油、フタル酸ジブチルやクエン酸トリエチルが、それぞれ好ましい。【選択図】図1


ページのトップへ戻る

生命科学データベース横断検索へ戻る

特許公報(B2)_医薬品錠剤印刷用のインク組成物

生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_医薬品錠剤印刷用のインク組成物
出願番号:2014015467
年次:2015
IPC分類:C09D 11/38,C09D 11/322,A61K 9/44,B41J 2/01,B41M 5/00


特許情報キャッシュ

坂本 浩 谷口 俊哉 JP 5830551 特許公報(B2) 20151030 2014015467 20140130 医薬品錠剤印刷用のインク組成物 大原薬品工業株式会社 593030071 坂本 浩 谷口 俊哉 20151209 C09D 11/38 20140101AFI20151119BHJP C09D 11/322 20140101ALI20151119BHJP A61K 9/44 20060101ALI20151119BHJP B41J 2/01 20060101ALI20151119BHJP B41M 5/00 20060101ALN20151119BHJP JPC09D11/38C09D11/322A61K9/44B41J2/01 501B41M5/00 E C09D 11/00 A61K 9/44 B41J 2/01 B41M 5/00 国際公開第2011/114691(WO,A1) 特表2000−507820(JP,A) 特開2012−111824(JP,A) 特開平10−140058(JP,A) 特開2008−230161(JP,A) 長倉三郎, 井口洋夫, 江沢洋, 岩村秀, 佐藤文隆, 久保亮五,岩波理化学事典,日本,山口昭男,2006年 9月 5日,第5版,第250頁 4 2015140414 20150803 10 20140813 牟田 博一 本発明は、錠剤等に識別用文字等を鮮明にインクジェット印刷し、投薬過誤を防止するためのインク組成物に関する。 インクジェット印刷に用いられるインクの種類としては染料タイプ(特許文献1)と顔料タイプ(特許文献2及び3)がある。 染料タイプのインク組成物は、色素がインク液中に溶解しているので、容器や液ライン中での沈殿や分離は少なく、これらの要因に起因するトラブルは少ない。さらに、赤、青、黄色の色素を適宜の割合で混合することで多彩な色が表現できるが、光により退色する欠点がある。 医薬品は食品と異なり、3年以上の長期安定性が求められる、このため、印字の退色、色調変化は、投薬過誤にもつながり兼ねない。 一方、顔料タイプのインク組成物は、水に不溶性の微細な、有機もしくは無機の顔料粒子を水に分散・懸濁させたもので、微細な粒子であるため錠剤表面に噴射された時に錠剤内部への浸透力が染料タイプよりも小さくて、ニジミ等は少ない。このため印字は鮮明であり、光による退色も少ない。したがて、医薬品の錠剤等の表面印刷には、染料タイプのインクよりも、顔料タイプのインクの方が望ましいと考えられる。 しかし、顔料をインク液中に分散・懸濁させても、顔料粒子の比重が大きいため容器や製造ライン中で顔料粒子が沈降・分離しやすく、印字ノズルヘッド部では濃縮されるので、結果として目詰まりし易い等の問題がある。特許第5160783号公報国際公開2011/114689号国際公開2011/114691号 本発明の課題は、錠剤やカプセル剤等の医薬品固形製剤の表面に鮮明な印字ができるインクジェット印刷用の顔料含有インク組成物であって、印刷工程中に顔料が沈降せず、印字ノズルヘッド部で目詰まりしないインク組成物を提供することにある。 本発明者らは、可食性顔料をポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体、エタノール、水及び可塑剤を混合したインクを用いることにより、上記課題を解決できることを見出し、さらに検討を加えて本発明をすることができた。 すなわち、本発明によれば、(1)少なくとも、可食性顔料、水、低級アルコール、分散剤及び可塑剤を含有することを特徴とするインク組成物、(2)可食性顔料が、カーボンブラック、食用赤色2号アルミニウムレーキ、食用赤色3号アルミニウムレーキ、食用赤色40号アルミニウムレーキ、食用黄色4号アルミニウムレーキ、食用黄色5号アルミニウムレーキ、食用青色1号アルミニウムレーキ、食用青色2号アルミニウムレーキ、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄又は黒酸化鉄である上記(1)に記載のインク組成物、(3)低級アルコールが、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノール、1−ブタノール及び2−ブタノールから選ばれた1種又は2種以上である上記(1)に記載のインク組成物、(4)分散剤が、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体、アミノアルキルメタクリレートコポリマー、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコールポリエチレングリコールグラフトコポリマー及びアクリル酸エチル・メタクリル酸メチルコポリマー分散液から選ばれた1種又は2種以上である上記(1)に記載のインク組成物、(5)可塑剤が、ゴマ油、ヒマシ油、綿実油、ダイズ油、オリブ油、ナタネ油、オレイン酸、ジメチルポリシロキサン・二酸化ケイ素混合物、中鎖脂肪酸トリグリセリド、クエン酸トリエチル、トリアセチン、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル及びブチルフタリルブチルグリコレートから選ばれた1種又は2種以上である上記(1)に記載のインク組成物、(6)低級アルコールの含有割合が、インク組成物全重量に対し5重量%〜30重量%である上記(3)に記載のインク組成物、(7)可食性顔料1重量部に対して分散剤を0.5〜10重量部含有し、これらの固形成分の含有割合が、インク組成物全重量に対し2重量%〜15重量%である上記(4)に記載のインク組成物、(8)可塑剤の含有割合が、インク組成物全重量に対し0.2重量%〜10重量%である上記(5)に記載のインク組成物、(9)インク組成物の粘度が、1mPa・s〜15mPa・sである上記(1)〜(8)のいずれかに記載のインク組成物、を提供することができる。 本発明のインク組成物を使用すれば、インクジェット印刷装置の印字ノズルヘッド部での目詰まりもなく、錠剤等の医薬品固形製剤の表面に耐光性のよい識別文字等を鮮明に印刷することができる。図1は、実施例1〜実施例6のインクを用いた印刷錠の写真と比較例1のインクを用いた印刷錠の写真を示す。 インクジェット印刷用に用いる液用フィルターは、通常、孔径0.6μmのものが用いられており、液ラインでの可食性顔料の沈降やノズルヘッドでの目詰まり等のトラブル回避には、可食性顔料の粒子径に注意をはらうべきである。可食性顔料の粉砕は、高圧で微小流路から高速噴射、噴出させるナノ粒子生成用の湿式粉砕法や、微小ビーズを用いたビーズミル等により行なう。粉砕後の好ましい粒子径はd90で800nm 以下であり、より好ましくはd90で500nm以下であり、特に好ましくは300nm以下である。 本発明で使用する可食性顔料は、医薬品添加剤として使用可能なものであり、例えばカーボンブラック、食用赤色2号アルミニウムレーキ、食用赤色3号アルミニウムレーキ、食用赤色40号アルミニウムレーキ、食用黄色4号アルミニウムレーキ、食用黄色5号アルミニウムレーキ、食用青色1号アルミニウムレーキ、食用青色2号アルミニウムレーキ、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄、黒酸化鉄等が好ましく、なかでもカーボンブラック、食用青色2号アルミニウムレーキ及び黒酸化鉄がより好ましい。 可食性顔料の添加割合は、インク組成物全重量の0.1重量%〜15重量%が好ましく、より好ましくは0.4重量%〜12重量%である。 本発明で使用する低級アルコールとしては、例えばメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール等が好ましく、なかでもエタノールが好ましい。 低級アルコールの配合割合は、インク組成物全重量の2重量部〜60重量部が好ましく、より好ましくは3重量部〜40重量部、さらに好ましくは5重量部〜30重量部である。 本発明で使用する分散剤は分子量が小さく、低粘度のポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体、アミノアルキルメタクリレートコポリマー、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコールポリエチレングリコールグラフトコポリマー、アクリル酸エチル・メタクリル酸メチルコポリマー分散液等が好ましく、なかでもポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン及びポリビニルアルコールポリエチレングリコールグラフトコポリマーがより好ましい。 分散剤の分子量は、5,000〜100,000が好ましく、より好ましくは10,000〜60,000であり、さらに好ましくは、20,000〜50,000である。分散媒としては、水と低級アルコールの混合液に必要に応じて界面活性剤を添加してもよい。界面活性剤の添加は、水の界面張力を下げるためである。 分散剤の配合割合は、その種類により異なるが、通常、可食性顔料1重量部に対し0.1重量部〜20重量部が好ましく、より好ましくは0.5重量部〜10重量部である。 本発明で使用する可塑剤としては、例えば水又は低級アルコールに溶解あるいは混和するものが良く、ゴマ油、ヒマシ油、綿実油、ダイズ油、オリブ油、ナタネ油、オレイン酸、ジメチルポリシロキサン・二酸化ケイ素混合物、中鎖脂肪酸トリグリセリド、クエン酸トリエチル、トリアセチン、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、ブチルフタリルブチルグリコレート等が挙げられ、なかでもクエン酸トリエチル、フタル酸ジブチル、オリブ油及びゴマ油が好ましい。 さらに、錠剤表面に印刷したあとの可食性顔料の定着をよくするための結合剤又は結合補助剤等を添加してもよい。 本発明のインク組成物の粘度は1.0mPa・s〜15.0mPa・sの範囲内になるように濃度や粘度を調整する。 以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は、実施例に限定されるものではない。 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体10.0gを精製水93.0gに溶解した後、エタノール20.0gを加えて混合した液に、d90が32.264μmのカーボンブラック2.0gを加え、攪拌した。得られた分散液を、高圧剪断式ホモジナイザー(パウレック社製:MICROFLUIDIZER M−110EH型)を用い、圧力207Mpaにて、10回粉砕処理をした(分散液1)。得られた分散液中のカーボンブラックの粒度を光散乱式粒度分布計(堀場製作所製:LA−950型)にて測定した結果、d90は0.188μmであった。別に、オリブ油1.0gをエタノール10.0gに混和した液に精製水364.0gを加えて混合した液を調製した後、分散液1に加えて撹拌し、下記組成のインク組成物を得た。 [成 分] [100g当たりの重量(g)] カーボンブラック 0.4 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体 2.0 オリブ油 0.2 エタノール 6.0 精製水 91.4 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体20.0gを精製水180.0gに溶解した後、エタノール40.0gを加えて混合した液に、d90が32.264μmのカーボンブラック10.0gを加え、攪拌した。得られた分散液を、高圧剪断式ホモジナイザー(パウレック社製:MICROFLUIDIZER M−110EH型)を用い、圧力207Mpaにて、10回粉砕処理をした(分散液2)。得られた分散液中のカーボンブラックの粒度を光散乱式粒度分布計(堀場製作所製:LA−950型)にて測定した結果、d90は0.198μmであった。別に、ゴマ油1.5gをエタノール20.0gに混和した液に精製水228.5gを加えて溶解した液を調製した後、分散液2に加えて撹拌し、下記組成のインク組成物を得た。 [成 分] [100g当たりの重量(g)] カーボンブラック 2.0 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体 4.0 ゴマ油 0.3 エタノール 12.0 精製水 81.7 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体20.0gを精製水186.0gに溶解した後、エタノール40.0gを加えて混合した液に、d90が32.264μmのカーボンブラック4.0gを加え、攪拌した。得られた分散液を、ビーズミル(壽工業製:UAM−15型)を用い、ビーズ径50μm、ビーズ投入量400gにて、60分間粉砕処理をした(分散液3)。得られた分散液中のカーボンブラックの粒度を光散乱式粒度分布計(堀場製作所製/LA−950型)にて測定した結果、d90は0.213μmであった。別に、フタル酸ジブチル6.0gをエタノール50.0gに混和した液に精製水194.0gを加えて混合した液を調製した後、分散液3に加えて撹拌し、下記組成のインク組成物を得た。 [成 分] [100g当たりの重量(g)] カーボンブラック 0.8 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体 4.0 フタル酸ジブチル 1.2 エタノール 18.0 精製水 76.0 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体10.0gを精製水90.0gに溶解した後、エタノール20.0gを加えて混合した液に、d90が32.264μmのカーボンブラック5.0gを加え、攪拌した。得られた分散液を、ビーズミル(壽工業製:UAM−15型)を用い、ビーズ径50μm、ビーズ投入量400gにて、60分間粉砕処理をした(分散液4)。得られた分散液中のカーボンブラックの粒度を光散乱式粒度分布計(堀場製作所製:LA−950型)にて測定した結果、d90は0.216μmであった。別に、クエン酸トリエチル25.0gにエタノール70.0g及び精製水280.0gを加えて溶解した液を調製した後、分散液4に加えて撹拌し、下記組成のインク組成物を得た。 [成 分] [100g当たりの重量(g)] カーボンブラック 1.0 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体 2.0 クエン酸トリエチル 5.0 エタノール 18.0 精製水 74.0 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体10.0gを精製水190.0gに溶解した後、エタノール25.0gを加えて混合した液に、d90が19.203μmの食用青色2号アルミニウムレーキ25.0gを加え、攪拌した。得られた分散液を、ビーズミル(壽工業製:UAM−15型)を用い、ビーズ径50μm、ビーズ投入量400gにて、60分間粉砕処理をした(分散液5)。得られた分散液中の食用青色2号アルミニウムレーキの粒度を光散乱式粒度分布計(堀場製作所製:LA−950型)にて測定した結果、d90は0.291μmであった。別に、クエン酸トリエチル10.0gにエタノール75.0g及び精製水165.0gを加えて溶解した液を調製した後、分散液5に加えて撹拌し、下記組成のインク組成物を得た。 [成 分] [100g当たりの重量(g)] 食用青色2号アルミニウムレーキ 5.0 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体 2.0 クエン酸トリエチル 2.0 エタノール 20.0 精製水 71.0 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体50.0gを精製水160.0gに溶解した後、エタノール25.0gを加えて混合した液に、d90が6.864μmの黒酸化鉄15.0gを加え、攪拌した。得られた分散液を、ビーズミル(壽工業製:UAM−15型)を用い、ビーズ径50μm、ビーズ投入量400gにて、60分間粉砕処理をした(分散液6)。得られた分散液中の黒酸化鉄の粒度を光散乱式粒度分布計(堀場製作所製:LA−950型)にて測定した結果、d90は0.285μmであった。別に、クエン酸トリエチル5.0gにエタノール50.0g及び精製水195.0gを加えて溶解した液を調製した後、分散液6に加えて撹拌し、下記組成のインク組成物を得た。 [成 分] [100g当たりの重量(g)] 黒酸化鉄 3.0 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体 10.0 クエン酸トリエチル 1.0 エタノール 15.0 精製水 71.0[比較例1] ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体10.0gを精製水93.0gに溶解した後、エタノール20.0gを加えて混合した液に、d90が32.264μmのカーボンブラック2.0gを加え、攪拌した。得られた分散液を、高圧剪断式ホモジナイザー(パウレック社製:MICROFLUIDIZER M−110EH型)を用い、圧力207Mpaにて、10回粉砕処理をした(分散液7)。得られた分散液中のカーボンブラックの粒度を光散乱式粒度分布計(堀場製作所製:LA−950型)にて測定した結果、d90は0.205μmであった。得られた分散液7に、エタノール70.0g及び精製水305.0gを加えて撹拌し、下記組成のインク組成物を得た。 [成 分] [100g当たりの重量(g)] カーボンブラック 0.4 ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体 2.0 エタノール 18.0 精製水 79.6[試験例] D−マンニトール(フロイント産業製:グラニュトールS)1980g及びステアリン酸マグネシウム20g(太平化学産業製)をポリエチレン袋で混合した粉末を、ロータリー式打錠機(菊水製作所製:VERA5)を用いて、直径9.5mm、1錠340mgの錠剤を製造し、この錠剤に、実施例及び比較例で得た組成物を用いて、インクジェット印刷機(松岡機械工作所製:IIM−4001型)にて錠剤印刷を行い、以下試験例を評価した。[インク組成物を用いた印刷錠の印字文字鮮明度] 得られた印刷錠の写真を図1から図7に示した。実施例1から6のインクを用いた印刷錠は、いずれも鮮明な印字状態であった。一方、比較例のインクを用いた印刷錠は、文字のかすれが認められた。[目詰まり比較試験] 実施例1〜実施例6及び比較例1のインクを用いて錠剤印刷した時のノズルの目詰まりを確認し、表1の結果を得た。図1から図7に示した。実施例1から6のインクを用いた印刷錠は、いずれも鮮明な印字状態であった。一方、比較例のインクを用いた印刷錠は、文字のかすれが認められた。 [印刷錠の安定性比較試験] 実施例及び比較例のインクを用いて錠剤印刷を行った錠剤について、シャーレ開放状態にて30℃75%RH及び3000Lux光照射の条件で各々10日間保存した後の文字の鮮明度の変化を確認した。実施例及び比較例で得たインクを用いた印刷錠は、いずれも文字の変化はなく保存安定性は良好であった。 本発明によれば、医療現場で取り扱われる錠剤やカプセル剤等の固形製剤の表面に医薬名や出所表示を鮮明に印刷できるので、調剤ミスや服薬ミスを未然に防止する上で有用である。 少なくとも、可食性顔料、水、低級アルコール、分散剤及びインク組成物全重量に対し0.2重量%〜10重量%の可塑剤を含有し、 低級アルコールが、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノール、1−ブタノール及び2−ブタノールから選ばれ、 可塑剤が、ゴマ油、ヒマシ油、綿実油、ダイズ油、オリブ油、ナタネ油、クエン酸トリエチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチルから選ばれる、インク組成物。 インク組成物全重量の0.1重量%〜15重量%の可食性顔料を含有するインク組成物であって、 可食性顔料が、カーボンブラック、食用赤色2号アルミニウムレーキ、食用赤色3号アルミニウムレーキ、食用赤色40号アルミニウムレーキ、食用黄色4号アルミニウムレーキ、食用黄色5号アルミニウムレーキ、食用青色1号アルミニウムレーキ、食用青色2号アルミニウムレーキ、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄又は黒酸化鉄から選ばれる、請求項1に記載のインク組成物。 可食性顔料1重量部に対して分散剤を0.1〜20重量部含有するインク組成物であって、 分散剤が、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体、アミノアルキルメタクリレートコポリマー、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコールポリエチレングリコールグラフトコポリマー及びアクリル酸エチル・メタクリル酸メチルコポリマー分散液から選ばれる、請求項1又は2に記載のインク組成物。 インク組成物全重量の5重量%〜30重量%の低級アルコールを含有するインク組成物であって、 低級アルコールがエタノールである、請求項1〜3のいずれかに記載のインク組成物。


ページのトップへ戻る

生命科学データベース横断検索へ戻る