タイトル: | 公開特許公報(A)_インボルクリン産生促進剤、皮膚角化促進剤 |
出願番号: | 2014007327 |
年次: | 2014 |
IPC分類: | A61K 31/198,A61K 8/44,A61Q 19/00,A61P 17/00,A61P 17/06,A61P 17/16,A61P 37/08,A61Q 5/12,C12N 15/09 |
須藤 秀 JP 2014185141 公開特許公報(A) 20141002 2014007327 20140118 インボルクリン産生促進剤、皮膚角化促進剤 御木本製薬株式会社 000166959 須藤 秀 JP 2013032998 20130222 A61K 31/198 20060101AFI20140905BHJP A61K 8/44 20060101ALI20140905BHJP A61Q 19/00 20060101ALI20140905BHJP A61P 17/00 20060101ALI20140905BHJP A61P 17/06 20060101ALI20140905BHJP A61P 17/16 20060101ALI20140905BHJP A61P 37/08 20060101ALI20140905BHJP A61Q 5/12 20060101ALI20140905BHJP C12N 15/09 20060101ALN20140905BHJP JPA61K31/198A61K8/44A61Q19/00A61P17/00A61P17/06A61P17/16A61P37/08A61Q5/12C12N15/00 A 5 1 OL 10 4B024 4C083 4C206 4B024AA01 4B024AA11 4B024CA01 4B024CA09 4B024CA11 4B024CA20 4B024HA11 4C083AC581 4C083AC582 4C083CC03 4C083CC33 4C206AA01 4C206AA02 4C206FA53 4C206MA01 4C206MA04 4C206NA14 4C206ZA89 本発明は、インボルクリンの産生を促進し、皮膚の角化を促進し、皮膚のバリア機能および水分保持機能を高め、乾燥肌、荒れ肌、アトピー性皮膚炎、乾癬などの皮膚症状を予防又は改善する組成物に関する。さらにはくせ毛を抑制する製剤に関する。 角層は、表皮角化細胞が終末分化して形成された角質細胞と、細胞間を埋める細胞間脂質から形成される。セラミドを主成分とする細胞間脂質は、ラメラ構造を形成することにより、角層バリア機能を担っている。一方、角質細胞は、ケラチン線維を主成分とし、膜の裏打ち蛋白であるコーニファイドエンベロープ(CE)という疎水的で強靭な細胞膜様構造物に覆われている。CEは、表皮角化細胞の分化に従って細胞内で産生されるインボルクリンをはじめとする複数のCE前駆体蛋白質が、酵素トランスグルタミナーゼにより架橋され不溶化して形成され、このCEが皮膚のバリア機能に密接に関与している。さらに、その一部にはセラミド等が共有結合し、疎水的な構造をとることで細胞間脂質のラメラ構造を供給し、角層バリア機能及び皮膚の水分保持機能の基礎が形成される。 角質細胞は、表皮角化細胞の分化(角化)によって次々と新しく作られ、古くなった角質細胞は垢として角層から脱落していく。これが、皮膚のターンオーバーと言われる現象である。ターンオーバーのサイクルは、正常な皮膚では約4週間と言われているが、加齢、乾燥、紫外線などの影響によりターンオーバー速度に異常が生じると、ラメラ構造の乱れやCEが不完全な状態で形成された、いわゆる不全角化が誘発され、角質細胞や細胞間脂質の構造に異常が生じ角層の水分保持機能およびバリア機能は低下する。このことが肌荒れ、乾燥肌等の皮膚の老化症状につながると考えられる。また、乾癬やアトピー性皮膚炎の患者では、バリア機能が低下した部分で未熟なCEが高頻度に観察され、CEが正しく形成されることが皮膚のバリア機能に非常に重要であると考えられている(非特許文献1)。 即ち、表皮においてインボルクリンの産生を促進することにより角質細胞の角化を促進し、健全な角層の形成を促すことによって、皮膚のバリア機能および水分保持機能を高め、乾燥肌、荒れ肌、アトピー性皮膚炎、乾癬などの皮膚症状を予防又は改善ができると考えられる。 さらには、非くせ毛者の毛根部に比して、くせ毛者の毛根部において、インボルクリン遺伝子の発現量が有意に増加しており、インボルクリンの発現を制御することにより、くせ毛を抑制することができる。(特許文献1)このような考えに基づき、インボルクリン産生促進作用を有するものとして、酵母、モモ、アロエ、ノイバラ、トウキンセンカ、アルニカ、ダイダイ、ラベンダー、オトギリソウ、ウンシュウミカン、メリッサ、ヘチマ及びスギナの抽出物(特許文献2)、エーデルワイス抽出物(特許文献3)等が知られている。 また、皮膚の保湿するために、糖、アミノ酸及びその誘導体、乳酸塩、ミネラル塩といった天然保湿因子(NMF)と呼ばれる物質を配合することは広く行われている。その中でアミノ酸がその主体をなしている。国際公開第2011/043330号パンフレット特開2008−7412公報特開2009−84212公報Experimental Dermatology 12:591−601(2003) 本発明の目的はインボルクリンの産生を促進することによって、皮膚の角化を促進し、皮膚のバリア機能および水分保持機能を高め、乾燥肌、荒れ肌、アトピー性皮膚炎、乾癬などの皮膚症状を予防又は改善する組成物を得ることにある。さらにはくせ毛を抑制する製剤に関する。 本発明者らが鋭意検討した結果、グリシン、アラニン、セリンの1種以上或いはアルギニンと、グリシン、アラニン、セリンの1種以上の組み合わせが上記の目的を果たすことがわかった。 アミノ酸は、上記のようにNMF成分の代表的な物質として、すでに利用されているが、その利用はNMF成分の補完であり、保湿成分として利用されていたに過ぎない。特定のアミノ酸或いはその組み合わせが、インボルクリンの産生を促進することは知られていなかった。 これらのアミノ酸は、L−体、D−体、DL−体のいずれも使用可能であるが、好ましくは、L−体、DL−体であり、さらに好ましくは、L−体である。 また、アミノ酸は、それぞれ、遊離体のみならず、塩の形態でも使用することができる。塩の形態としては、酸付加塩や塩基との塩等を挙げることもでき、医薬品、食品、化粧品としていずれかに許容される塩を選択することが好ましい。 許容される塩を形成する酸としては、例えば、塩化水素、臭化水素、硫酸、リン酸等の無機酸;酢酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、マレイン酸、フマル酸、モノメチル硫酸等の有機酸が挙げられる。 許容される塩を形成する塩基の例としては、例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム等の金属の水酸化物又は炭酸化物、あるいはアンモニア等の無機塩基;エチレンジアミン、プロピレンジアミン、エタノールアミン、モノアルキルエタノールアミン、ジアルキルエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の有機塩基が挙げられる。 詳しく説明すると、グリシン、アラニン、セリンは単独でも、2種類以上併用してもインボルクリンの産生促進効果はある。アルギニンは単独ではインボルクリンの産生を抑制してしまうが、グリシン、アラニン、セリンの1種以上と組み合わせると相乗的に有効性が高まることがわかった。 さらには、アルギニンと、グリシンと、アラニンの3種の組み合わせ、アルギニンと、アラニンと、セリンの3種の組み合わせが、より効果の高いことがわかった。 また、ロイシン、イソロイシン、バリン、チロシンはインボルクリンの産生を抑制することが本発明者の検討より判明しており、それぞれのアミノ酸の濃度や他の原料によって大きく変化するが、ロイシン、イソロイシン、バリン、チロシンの量はマイナスの影響がでない濃度、すなわちグリシン、アラニン、セリン、アルギニンの合計の1/5〜1/10に保つ方が好ましい。 これはアミノ酸として配合する方法のみならず、蛋白質を加水分解してアミノ酸の混合物として配合することも想定されるが、この場合は上記の条件すなわち、グリシン、アラニン、セリン、アルギニン(アルギニンのみ多い場合は除く)を多く含有し、ロイシン、イソロイシン、バリン、チロシンの含有は少ない蛋白質の加水分解物は本発明の主旨に合致する。 配合量は製剤全体に対して0.01%(なお、%は重量%を表す)以上、好ましくは0.05〜50%である。 これらのアミノ酸の他に、医薬品、食品、化粧品に利用できる原料とともに、製剤を作成するか、既存の医薬品、食品、化粧品にこれらを加えて利用することもできる。 利用できる原料を例示すれば、 アボガド油、アーモンド油、ウイキョウ油、エゴマ油、オリーブ油、オレンジ油、オレンジラファー油、ゴマ油、カカオ脂、カミツレ油、カロット油、キューカンバー油、牛脂脂肪酸、ククイナッツ油、サフラワー油、シア脂、液状シア脂、大豆油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーシック油、ヒマシ油、綿実油、落花生油、タートル油、ミンク油、卵黄油、パーム油、パーム核油、モクロウ、ヤシ油、牛脂、豚脂、スクワレン、スクワラン、プリスタン又はこれら油脂類の水素添加物(硬化油等)等の各種油脂類。 ミツロウ、カルナバロウ、鯨ロウ、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、カンデリラロウ、モンタンロウ、セラックロウ、ライスワックス等のロウ類。 流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、オゾケライド、セレシン、マイクロクリスタンワックス等の鉱物油。 ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール油、ラノリン脂肪酸等の脂肪酸類。 エタノール、イソピロパノール、ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、フェノキシエタノール、2-ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール等のアルコール類。 エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ペンチルグリコール、グリセリン、ペンタエリトリトール、トレイトール、アラビトール、キシリトール、ガラクチトール、ソルビトール、ラクチトール、マルチトール等の多価アルコール類。 ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、酢酸ラノリン、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール等のエステル類。 ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛等の金属セッケン類。 アラビアゴム、グアヤク脂、カラヤゴム、トラガントゴム、クインシード、寒天、カゼイン、乳糖、果糖、ショ糖又はそのエステル、トレハロース又はその誘導体、デキストリン、ゼラチン、ペクチン、デンプン、カラギーナン、カルボキシメチルキチン又はキトサン、エチレンオキサイド等のアルキレン(C2〜C4)オキサイドが付加されたヒドロキシアルキル(C2〜C4)キチン又はキトサン、低分子キチン又はキトサン、キトサン塩、硫酸化キチン又はキトサン、リン酸化キチン又はキトサン、アルギン酸又はその塩、ヒアルロン酸又はその塩、コンドロイチン硫酸又はその塩、ヘパリン、エチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、カルボキシエチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、結晶セルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメタアクリレート、ポリアクリル酸塩、ポリエチレンオキサイドやポリプロピレンオキサイド等のポリアルキレンオキサイド又はその架橋重合物、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンイミン等のガム質、糖類又は水溶性高分子化合物。 アルキルカルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩、アルキルアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩、カルボン酸型両性界面活性剤、硫酸エステル型両性界面活性剤、スルホン酸型両性界面活性剤、リン酸エステル型両性界面活性剤、エーテル型非イオン界面活性剤、エーテルエステル型非イオン界面活性剤、エステル型非イオン界面活性剤、ブロックポリマー型非イオン界面活性剤、含窒素型非イオン界面活性剤等のアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤。 レチノール、レチナール、デヒドロレチナール、カロチン、リコピン、チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、ピリドキシン、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸類、パントテン酸類、ビオチン類、コリン、イノシトール類、ビタミンC又はその誘導体、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、ジヒドロタキステロール、ビタミンE又はその誘導体、ユビキノン類等の各種ビタミン類又はその誘導体。 バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒドロキシリジン、オルニチン、ヒスチジン等や、それらの硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、或いはピロリドンカルボン酸のごときアミノ酸誘導体等の各種アミノ酸類。 赤芽柏、地黄、木通、地胆頭、一薬草、イチョウ、ウーロン茶、ウイキョウ、ウコン、夏枯草、陳皮、エゾウコギ、決明子、オウレン、白朮、オオバナサルスベリ、オクラ、オタネニンジン又はトチバニンジン (人参)、オリーブ、オレガノ、オレンジ、カミツレ又はローマカミツレ、カムカム、ガラナ、厚朴、ギョリュウ、グースベリー、クララ、クランベリー、グレープフルーツ、クローブ、コブシ、モクレン、威霊仙、サクラ、升麻、サンシチニンジン、山茱萸、山椒、サンズコン、シクンシ、シソ紫蘇、紫蘇、シャクヤク、スイカズラ、セイヨウトチノキ、セロリ、センキュウ、センブリ、ダイオウ、タチジャコウソウ、チクセツニンジン、テングサ、甜茶、テンダイウヤク、トクサ、ドクダミ、トチュウ、トネリコ、ナツメ、桂皮、五倍子、ノイバラ、ノバラ、ハトムギ、バラ、菱実、ビワ、ブラックベリー、プルーン、ホウノキ、ボウフウ(防風)、ホオノキ、ボダイジュ、ボタン、ホップ、ホホバ、マオウ、マカ、マカデミアナッツ、桑白皮、苦参、マンネンタケ、枳実、ミロバラン、ムクロジ、ムラサキ、益母草、メマツヨイグサ、メリッサ、メリロート、モッコウ、ヤーコン、 ユーカリ、ユキノシタ、ユッカ、ユズ、ユリ、ヨロイグサ、ヨモギ、ラベンダー、レモン、レモングラス、ローズマリー、地楡、クロレラ、クロレラ、コンブ、ワカメ、ジャイアントケルプ、ヒジキ、ヒバマタ、キリンサイ、アサクサノリ、スサビノリ、スピルリナ、イシゲ、イロロ、フクロノリ等の植物、海藻、藻類の各種抽出物。 馬又は豚の胎盤抽出物、シルク蛋白及びその分解物又はそれらの誘導体、牛乳、カゼイン及びその分解物又はそれらの誘導体、脱脂粉乳及びその分解物又はそれらの誘導体、ラクトフェリン又はその分解物、鶏卵成分、魚肉分解物、核酸関連物質(リボ核酸、デオキシリボ核酸)等の動物系原料由来物質。 海洋成分深層水、海水塩、海水乾燥物、死海又は大西洋又は太平洋の海より得た無機塩、海泥等の海洋産物。 酵母菌抽出エキス、細菌代謝物、細菌抽出エキス、カビ又は放線菌代謝物、カビ又は放線菌抽出エキス、納豆菌代謝物、納豆抽出エキス、米発酵エキス、米糠(赤糠、白糠)発酵エキス、生乳又は脱脂粉乳の乳酸発酵物、マメ科植物の乳酸菌発酵物、ココヤシ属植物の乳酸菌発酵物等の菌類由来物質。 グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸等のα-ヒドロキシ酸類。無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、カオリン、ベントナイト、マイカ、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、グンジョウ、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、カラミン等の無機顔料。 ベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸誘導体、メトキシ桂皮酸誘導体、サリチル酸誘導体、ウロカニン酸誘導等の紫外線吸収または遮断剤。 パラアミノ安息香酸誘導体、サルチル酸誘導体、アントラニル酸誘導体、クマリン誘導体、アミノ酸系化合物、ベンゾトリアゾール誘導体、ハイドロキノン又はその誘導体、ニコチン酸誘導体、コウジ酸又はその誘導体、オキシベンゾン、ベンゾフェノン、アルブチン、グアイアズレン、シコニン、バイカリン、バイカレイン、ベルベリン、胎盤エキス、エラグ酸、ルシノール等の美白剤。 イクタモール、インドメタシン、カオリン、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸メチル、アセチルサリチル酸、塩酸ジフェンヒドラミン、d-カンフル、dl-カンフル、ヒドロコルチゾン、グアイアズレン、カマズレン、マレイン酸クロルフェニラミン、グリチルリチン酸又はその塩、グリチルレチン酸又はその塩の抗炎症剤。 アクリノール、イオウ、グルコン酸カルシウム、グルコン酸クロルヘキシジン、トリクロサン等の抗菌・殺菌・消毒薬。 ジャコウ、シベット、カストリウム、アンバーグリス、イランイラン精油、イリス精油、ウイキョウ精油、オレンジ精油、カルダモン精油、シンナモン精油、ゲラニウム精油、コパイババルサム精油、シダーウッド精油、ジャスミン精油、バラ精油、ベルガモット精油、ラベンダー精油、レモングラス精油、レモン精油、ローズマリー精油等の動植物性香料、その他合成香料等。 感光素101号、感光素201号、感光素401号、感光素301号、ヒノキチオール、パントテン酸又はその誘導体、アラントイン、ペンタデカン酸グリセリド、尿素、グアニジン等の各種薬剤。 その他ホルモン類、金属イオン封鎖剤、pH調整剤等が挙げられる。 これらより、種々選択し、任意の形態にして利用に供する。形態の例としては、カプセル、粉末、顆粒、固形、液体、ゲル、気泡、乳液、クリーム、軟膏、シート等が挙げられる。確認試験 2継代目のヒト包皮由来表皮細胞(クラボウ)を50−70%コンフルエントとなるようHuMedia−KG2培地(フェノールレッド不含)で培養後、前日にカルシウム濃度を1.8mMに変更したHuMedia−KG2培地に、検体を添加し、37℃、5%CO2インキュベータ中で2日間培養した。<RNAの抽出>細胞からの Total RNAの抽出は、トリプシン/EDTAで剥離後、SV Total RNA Isolation System(プロメガ社)を用い、プロメガ社の添付マニュアル(日本語プロトコールNoTM048J2001年6月作成)に従い調製した。RNA濃度は、NanoDrop1000(Thermo SCIENTIFIC)を用い算出した。<RT反応およびリアルタイムPCR>2.5μgのTotal RNAを使い、MMLV Reverse Transcriptase RNaseH−(東洋紡社)を用い、東洋紡社推奨プロトコール(TOYOBO BIOCHEMICALS FOR LIFE SCIENCE 2008/2009のページ1−42)に従いRT反応を行なった。リアルタイムPCRはAppliedBiosystems 7500 リアルタイムPCR Systemを用い、以下のように実施した。SYBR Green法を用い(THUNDERBIRD SYBR qPCR Mix,東洋紡社)、7500 リアルタイムPCR Systemの操作マニュアル(AppliedBiosystems)を用いて、Comparative CT(△△CT)法により遺伝子発現比較を実施した。内部標準としてGAPDHを使用した。<使用プライマー>インボルクリン:フォワードプライマーがGATGTCCCAGCAACACACAC(配列番号1)の塩基配列と、リバースプライマーがTGCTCACATTCTTGCTCAGG(配列番号2)の塩基配列とのセットGAPDH:フォワードプライマーがGAGTCAACGGATTTGGTCGT(配列番号3)の塩基配列と、リバースプライマーがTTGATTTTGGAGGGATCTCG(配列番号4)の塩基配列とのセット 確認試験は、実験は、表1の実施例及び比較例について行った。 結果を図1と図2に示す。 実施例-2〜4のようにグリシン、アラニン、セリン単独配合でも効果を有するが、グリシン、アラニン、セリンの3種を配合した場合は、単独での配合より効果が強くなることが、わかった。(実施例-7) なお、アルギニンは単独ではコントロールよりインボルクリンの遺伝子発現量を低下させるにも関わらず(比較例-1)、グリシン、アラニンと一緒に配合する(実施例-1)と相乗作用を生じることを確認した。 さらにセリン、アラニンと一緒に配合する場合(実施例-5)、グリシンと一緒に配合する場合(実施例-6)に効果が強いことも確認した。 また、グリシン、アラニン、セリンの配合、或いはこれらの組み合わせ或いはアルギニンと、グリシン、アラニン、セリンの1種以上を配合した外用剤を作成し、実際に使用してみた結果、保湿性は勿論、皮膚の角化を正常化し、荒れ肌、アトピー性皮膚炎、乾皮症などの皮膚症状を改善した。実施例-1〜4、比較例-1の確認試験(インボルクリンの遺伝子発現量)の結果を示す図である。 縦軸は製造例を添加していない場合(コントロール)の遺伝子発現量を1としてときの遺伝子発現量である。実施例-5〜7の確認試験(インボルクリンの遺伝子発現量)の結果を示す図である。 縦軸は製造例を添加していない場合(コントロール)の遺伝子発現量を1としてときの遺伝子発現量である。 グリシン、アラニン、セリンの1種以上を有効成分として含有するインボルクリン産生促進剤 グリシン、アラニン、セリンの1種以上を有効成分として含有する皮膚角化促進剤 アルギニンと、グリシン、アラニン、セリンの1種以上を有効成分として含有する請求項1乃至の請求項2のインボルクリン産生促進剤または皮膚角化促進剤 アルギニンと、グリシンと、アラニンを有効成分として含有する請求項3のインボルクリン産生促進剤または皮膚角化促進剤 アルギニンと、アラニンと、セリンを有効成分として含有する請求項3のインボルクリン産生促進剤または皮膚角化促進剤 【課題】 本発明の目的は、インボルクリンの産生を促進し、皮膚の角化を促進し、皮膚のバリア機能および水分保持機能を高め、乾燥肌、荒れ肌、アトピー性皮膚炎、乾癬などの皮膚症状を予防又は改善する組成物を得ることにある。さらにはくせ毛を抑制する製剤に関する。【解決手段】 グリシン、アラニン、セリンの1種以上、さらには、アルギニンと、グリシン、アラニン、セリンの1種以上を有効成分として配合すると、上記の目的を達することがわかった。【選択図】図1配列表