タイトル: | 公表特許公報(A)_トリアジン挿入金属リン酸塩を含む難燃性組成物 |
出願番号: | 2013525227 |
年次: | 2013 |
IPC分類: | C08K 5/3477,C08L 101/00,C07D 251/56,C07D 487/16 |
コストラー,ハンス−ギュンター デーヴ,トルプティ ヴェーナー,ヴォルフガング JP 2013536289 公表特許公報(A) 20130919 2013525227 20110805 トリアジン挿入金属リン酸塩を含む難燃性組成物 カテナ アディティヴス ゲーエムベーハー アンド コー. カーゲー 507421256 大野 聖二 230104019 金本 恵子 230111590 田中 玲子 100105991 松任谷 優子 100119183 北野 健 100114465 伊藤 奈月 100156915 梅田 慎介 100149076 コストラー,ハンス−ギュンター デーヴ,トルプティ ヴェーナー,ヴォルフガング DE 102010035103.2 20100823 C08K 5/3477 20060101AFI20130827BHJP C08L 101/00 20060101ALI20130827BHJP C07D 251/56 20060101ALI20130827BHJP C07D 487/16 20060101ALI20130827BHJP JPC08K5/3477C08L101/00C07D251/56C07D487/16 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN,ZA,ZM EP2011063567 20110805 WO2012025362 20120301 37 20130415 4C050 4J002 4C050AA02 4C050BB07 4C050CC07 4C050DD02 4C050EE07 4C050FF01 4C050GG04 4C050HH01 4J002AC091 4J002AH001 4J002BB031 4J002BB051 4J002BB061 4J002BB121 4J002BB171 4J002BC031 4J002BC091 4J002BD031 4J002BD081 4J002BD101 4J002BE021 4J002BE061 4J002BF021 4J002BG061 4J002BG101 4J002BG131 4J002BL011 4J002BN151 4J002CB001 4J002CC031 4J002CC181 4J002CD001 4J002CF051 4J002CF061 4J002CF071 4J002CF081 4J002CG001 4J002CH021 4J002CH071 4J002CJ001 4J002CK011 4J002CK021 4J002CL011 4J002CL031 4J002CL051 4J002CM041 4J002CN011 4J002DA057 4J002DE077 4J002DE127 4J002DE147 4J002DE287 4J002DH057 4J002DK007 4J002EC058 4J002EU138 4J002EU186 4J002EW127 4J002EW137 4J002EW167 4J002EW177 4J002FB087 4J002FB247 4J002FD136 4J002FD137 本発明は、開放骨格構造(open framework structure)を有するトリアジン挿入(intercalated)金属リン酸塩を含む難燃性組成物、その使用、このような金属リン酸塩およびその調製に関する。 有機親和性層状ケイ酸塩、例えば、イオン交換によって製造された有機親和性層状ケイ酸塩は、ナノ複合材料を得るための熱可塑性材料および熱硬化性樹脂のための充填剤として使用することができることが知られている。充填剤として適当な有機親和性層状ケイ酸塩を使用する場合、このように製造される成形品の物理的および機械的性質は、かなり改善される。特に興味深いのは、靱性が少なくとも同等でありながら、剛性が増加することである。特に優れた性質は、剥離形(exfoliated form)の層状ケイ酸塩を含むナノ複合材料によって示される。これらのナノ複合材料は、好ましくは難燃剤としてまたは相乗剤として使用される。 WO−A00/44669は、天然もしくは合成層状ケイ酸塩のまたはこのようなケイ酸塩と任意の第四級環状メラミン化合物の塩もしくはこのような塩の混合物との混合物の処理により調製される有機親和性層状ケイ酸塩を開示している。 同様の考察を、開放骨格構造を有する有機親和性金属リン酸塩(「A Review of Open Framework Structures」、Annu.Rev.Mater.Sci. 1996、26、135〜151の定義を参照)、特にメラミンが挿入されたもの(包接化合物とも呼ばれる挿入体(intercalate);ROMPP、Chemielexikon、第9版、1995、G.Thieme、第3巻、2005頁の定義を参照)にも適用すべきである。 文献は、開放骨格構造を有さない種々のリン酸メラミン、例えば、Magn.Reson.Chem.2007、45、231〜246頁のオルトリン酸メラミン、J.Phys.Chem.B 2004、108、15069〜15076のビスメラミンジ(ピロ)ホスフェートおよびJ.Phys.Chem.B 2005、109、13529〜13537のポリリン酸メラミンを記載している。難燃剤としてのこれらの使用は、これらの文献の中で引用されている二次文献中に言及されている。 特定のメラミン金属リン酸塩は、WO−A2009/015772に記載されている。しかしながら、これらの化合物は、アルミニウム化合物により示されるように、ポリアミドへの組み込みに不十分な限られた固有の(熱)安定性しか有さない(実施例7および8参照)。 メラミン挿入(層状)リン酸ジルコニウムは、Solid State Sciences 2009、11、1007〜1015から知られている。しかしながら、ポリマー添加剤として、特に難燃剤としての使用は、そこには記載されていない。他のメラミン挿入層状(金属)リン酸塩は、この文献に記載されていない。 α,ω−アルカンジアミンの(層状)三リン酸アルミニウムへの挿入(intercalation)は、J.Inclusion Phenomena and Macrocyclic Chem.1999、34、401〜412に公開されている。 三リン酸アルミニウムの層構造は、Chem.Commun.2006、747〜749に記載されている。開放骨格構造は、Zeolites and Related Microporous Materials 1994、2229〜2236からエチレンジアミン−リン酸亜鉛付加物について知られている。 エチレンジアミンビス(リン酸亜鉛)は、難燃剤としてUS5994435およびUS6207735で請求されている。JP8269230は、陰イオンHPO4、H2PO4、Zn2(HPO4)3およびZn4[(PO4)2(HPO4)2]も含むアミン−リン酸亜鉛を記載している。特許出願JP9040686、JP10259275、JP11152373、JP11199708、JP11246754、JP11269187、JP11293155、JP2000063562、JP2000063563、JP2000154283、JP2000154287、JP2000154324およびJP2001031408は、エチレンジアミン−リン酸亜鉛の特定の実施形態および組み合わせを調製する方法を記載している。しかしながら、これらの方法は、H3PO4過剰で働くまたはZn(en)3錯体から進行するので、非経済的である。JP9169784およびJP2001011462は、難燃剤としてジエチレントリアミンまたはピペラジン−リン酸亜鉛錯体を公開している。 開放骨格構造を有する無機リン酸塩は、Angew.Chem.1999、111、3466〜3492の論文に記載されている。 言及した従来技術の化合物の欠点は、限られた固有の(熱)安定性、およびポリマー基質への組み込み後に生じる好ましくない機械的性質である。 高度の固有の(熱)安定性を有する難燃性組成物を提供すること、および組み込み後のポリマーに優れた機械的性質を与えることが本発明の目的である。 この目的は、特に、(a)以下の一般式(I):(A−H)a(+)[Mbm+(H2PO4)x1(-)(HPO4)x22(-)(PO4)x33(-)(PO3)y(-)](a-)・pH2O (I)[式中、(A−H)(+)は式(II−1)、(II−2)または(II−3)のトリアジン誘導体であり、各Mは独立に、Cu、Mg、Ca、Zn、Mn、Fe、Co、Ni、TiO、ZrO、VO、B、Si、Al、Sb、La、Ti、Zr、CeまたはSnであり、aは1〜6であり、bは1〜14であり、m=1〜4であり、x1、x2、x3、y=0〜12(変数x1、x2、x3の少なくとも1つは>0)であり、p=0〜5であり、a+mb=x1+2x2+3x3+yである]の少なくとも1個のモノマー単位を有する少なくとも1種のトリアジン挿入金属リン酸塩(triazine−intercalated metal phosphate)と、(b)(a)以外の少なくとも1種のさらなる難燃性成分とを含む、難燃性組成物の提供により達成された。 本発明の好ましい実施形態では、式(I)のトリアジン挿入金属リン酸塩(a)を含む難燃性組成物は開放骨格構造(open framework structures)を有する。トリアジン誘導体および同様にメロンは、窒化炭素(C3N4)xの化学前駆体として知られている。 好ましくは(水性)酸性金属リン酸塩とメラミンの直接反応および対応する前駆体からのその後の前処理により調製される、特に開放骨格構造を有するトリアジン挿入金属リン酸塩は、優れた分散作用および界面接着と合わせて、加工時の高い熱安定性を示す。これらの系は、多数のポリマーおよび充填剤への優れた接着と合わせて、驚くほど優れた層分離を特徴とする。さらに驚くべきことに、本発明の開放骨格構造を有するトリアジン挿入金属リン酸塩は、ポリマーの機械的性質を改善するための優れた充填剤であるだけでなく、難燃剤としても作用する。開放骨格構造を有するトリアジン挿入(金属)リン酸塩はまた、鎖状(リボン状)リン酸塩(カテナ型)、層状リン酸塩(ラダー型もしくはフィロ型(phyllo type)−全て1−D構造を有する)、層状リン酸塩(2−D構造を有する)または3−Dリン酸塩(ゼオライト型)からなっていてもよい。 本発明の特に好ましい実施形態では、成分(a)を含む難燃性組成物において、(A−H)(+)=(II−1)かつM=ZnまたはAlである。 好ましくは、成分(b)は、成分(a)の金属リン酸塩ではない少なくとも1種の金属化合物、または/および少なくとも1種の無金属リン化合物である。 この少なくとも1種の金属化合物(b)は、好ましくは金属酸化物、金属水酸化物、金属リン酸塩(metal phosphate)、金属ピロリン酸塩(metal pyrophosphate)、ヒドロタルサイト、陽イオンもしくは陰イオン修飾有機粘土、のスズ酸塩もしくはモリブデン酸塩、金属ホウ酸塩(metal borate)、式(III):[式中、R1およびR2はそれぞれ、水素あるいは直鎖もしくは分枝C1〜C6アルキル基またはフェニル基であり、Mt=Ca、Mg、ZnまたはAlであり、m=2または3である]の金属ホスフィン酸塩(metal phosphinate)、または式Mm+[H2PO2]mm-[式中、M=Al、Ca、MgおよびZnであり、m=2または3である]の次亜リン酸塩である。 有機粘土は、トリエタノール−獣脂−アンモニウムモンモリロナイトおよびトリエタノール−獣脂−アンモニウムヘクトライトなどの、陽イオン交換に基づく有機親和性修飾粘土鉱物(主にモンモリロナイト)を意味すると理解される(Dr.G.Beyer;Konf.Fire Resistance in Plastics 2007)。陰イオン性有機粘土は、アルカリ金属ロジン酸塩、不飽和および飽和脂肪酸塩、ならびに長鎖アルキルにより置換されたスルホン酸塩および硫酸塩による陰イオン交換に基づく有機親和性修飾ヒドロタルサイトである。 特に好ましい金属酸化物は、三酸化二アンチモン、四酸化二アンチモン、五酸化二アンチモンまたは酸化亜鉛である。 特に好ましい金属水酸化物は、水酸化アルミニウム(ATH)もしくはギブサイト(ハイドラーギライト)、アルミニウムオキソヒドロキシド(aluminum oxo hydroxide)(ベーマイト)および水酸化マグネシウム(MDH、ブルーサイト)、およびハイドロマグネサイトである。ギブサイトおよびベーマイトのほかに、水酸化アルミニウムの他の多形、すなわちバイヤライト、ノードストランダイト(nordstrandite)およびダイアスポアにも言及すべきである。 好ましい金属リン酸塩は、金属ピロリン酸塩である。ピロリン酸アルミニウムおよびピロリン酸亜鉛、ならびに三リン酸亜鉛および三リン酸アルミニウム、ならびに同様にメタリン酸アルミニウムおよびオルトリン酸アルミニウムが特に好ましい。 好ましいヒドロタルサイトは、マグネシウムアルミニウムヒドロキソカーボナートおよびカルシウムアルミニウムヒドロキソカーボナートである。 陽イオンまたは陰イオン修飾有機粘土の中で、アルキルスルファートもしくは脂肪酸カルボキシラート修飾ヒドロタルサイトまたは長鎖第四級アンモニウム修飾粘土鉱物が特に好ましい。 スズ酸およびモリブデン酸塩の中で、スズ酸亜鉛、ヒドロキシスズ酸亜鉛、七モリブデン酸アンモニウムおよび八モリブデン酸アンモニウムが特に好ましい。モリブデン酸カルシウム亜鉛、塩基性モリブデン酸亜鉛およびモリブデン酸カルシウムなどの他のモリブデン酸塩(ポリモリブデン酸塩を含む)にも同様に言及すべきである。 好ましいホウ酸塩は、アルカリ金属およびアルカリ土類金属ホウ酸塩、ならびにホウ酸亜鉛である。ホウ酸アルミニウム、ホウ酸バリウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸マグネシウム、ホウ酸マンガン、ホウ酸メラミン、ホウ酸カリウムおよびホウリン酸亜鉛にも言及すべきである。 金属ホスフィン酸塩の中で、ホスフィン酸カルシウム、ホスフィン酸マグネシウム、ホスフィン酸亜鉛またはホスフィン酸アルミニウムが好ましい。フェニル(ベンゼン)ホスフィン酸カルシウム、フェニル(ベンゼン)ホスフィン酸マグネシウム、フェニル(ベンゼン)ホスフィン酸亜鉛もしくはフェニル(ベンゼン)ホスフィン酸アルミニウム、およびジエチル(エタン)ホスフィン酸カルシウム、ジエチル(エタン)ホスフィン酸マグネシウム、ジエチル(エタン)ホスフィン酸亜鉛もしくはジエチル(エタン)ホスフィン酸アルミニウムが特に好ましい。 次亜リン酸塩の中で、マグネシウム、カルシウム、亜鉛およびアルミニウム塩が特に好ましい。 本発明のさらなる好ましさは、成分(b)として少なくとも1種の無金属リン化合物を含む難燃性組成物に関する。 この少なくとも1種の無金属リン化合物(b)は、赤リン、オリゴマー型リン酸エステル、オリゴマー型ホスホン酸エステル、環状ホスホン酸エステル、チオピロリン酸エステル、ピロリン酸メラミン、ポリリン酸メラミン、ポリリン酸アンモニウム、フェニルホスホン酸メラミニウムおよびこれらのモノエステル塩(WO2010/063623)、ベンゼンホスフィン酸メラミン(WO2010/057851)、ヒドロキシアルキルホスフィンオキシド(WO2009/034023)、テトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウム塩およびホスホランもしくはホスホール誘導体、および架橋構成員としてピペラジンを有するビスホスホロアミダート、または亜ホスホン酸エステルである。 オリゴマー型リン酸エステルは、式(IV)または式(V):[式中、各Rは独立に、水素、C1〜C4アルキルまたはヒドロキシルであり、n=1〜3であり、oは1〜10である]のものである。 Rn=Hおよび架橋構成員の成分としてのレゾルシノールもしくはヒドロキノンであるオリゴマー、ならびにRn=Hおよび架橋構成員の成分としてのビスフェノールAもしくはビスフェノールFであるオリゴマーが特に好ましい。 オリゴマー型ホスホン酸エステルは、好ましくは式(VI):[式中、R3=メチルまたはフェニルであり、xは1〜20であり、R、nはそれぞれ上に定義される通りである]により特徴づけられる。 Rn=Hおよび架橋構成員の成分としてのレゾルシノールもしくはヒドロキノンであるオリゴマーが特に好ましい。 環状ホスホン酸エステルは、好ましくは以下の式(VII):[式中、y=0または2である]を有する。ビス[5−エチル−2−メチル−1,3,2−ジオキサホスホリナン−5−イル)メチル]メチルホスホナートP,P’−ジオキシドが特に好ましい。 チオピロリン酸エステルは、好ましくは以下の式(VIII):により特徴づけられる。 2,2’−オキシビス[5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホリナン]2,2’−ジスルフィドが特に好ましい。 ヒドロキシアルキルホスフィンオキシドの中で、イソブチルビス(ヒドロキシメチル)ホスフィンオキシドおよびこれとエポキシ樹脂の組み合わせが好ましい(WO−A2009/034023)。 テトラキス(ヒドロキシアルキル)ホスホニウム塩の中で、テトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウム塩が特に好ましい。 ホスホランまたはホスホール誘導体の中で、ジヒドロホスホール(オキシド)誘導体およびホスホラン(オキシド)誘導体、ならびにこれらの塩が特に好ましい(EP089296およびEP1024166)。 ビスホスホロアミダートの中で、架橋構成員としてピペラジンを有するビス(ジオルトキシリル)エステルが特に好ましい。 亜ホスホン酸エステルの中で、フェニルベンゼンホスフィン酸エステルならびにこれらのPH官能化誘導体およびDOPO誘導体が好ましい。 DOPO誘導体(9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン10−オキシド誘導体または6H−ジベンゾ(c,e)(1,2−オキサホスホリン6−オキシド誘導体(PH官能化誘導体が好ましい))には、その構造が以下:のような化合物が含まれる(WO−A2008/119693参照)。が特に好ましい。 DOPOはまた、ジヒドロオキサホスファアントラセン(オン)オキシドにより置換されていてもよい。その概要は、WO−A2008/119693に見出すことができる。 さらなる添加剤(相乗剤)には、ポリオール、アミノウラシル、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌラート(THEIC)、メラミン(イソ)シアヌラート、POSS化合物および膨張黒鉛が含まれる。 ポリオールの中で、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトールおよびトリペンタエリスリトールが特に好ましい。 アミノウラシルの中で、1−メチル−6−アミノウラシルおよび1,3−ジメチル−6−アミノウラシルが特に好ましい。 POSS化合物(多面体オリゴマーであるシルセスキオキサン(Polyhedral oligomeric Silsesquioxanes))および誘導体は、POLYMER、第46巻、7855〜7866頁に詳細に記載されている。ここではメチルシロキサンに基づくPOSS誘導体が好ましい。 さらに、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌラートポリテレフタラートが存在すること、ならびにピペラジン−1,4−ジイル架橋構成員およびモルフォリン−1−イル末端基を有するトリアジンポリマーも可能である。 さらに、以下の添加剤が存在してもよい:ビスアジンペンタエリスリチル二リン酸塩、ヘキサアリールオキシトリホスファゼン、ポリアリールオキシホスファゼンおよびシロキサン(R2SiO)rまたは(RSiO1.5)r。 金属酸化物、例えば二酸化チタン、二酸化ケイ素;粘土鉱物、例えばカオリナイト、白雲母、パイロフィライト、ベントナイトおよびタルク、ならびに他の鉱物、例えば珪灰石、石英、雲母、長石。 ドロマイト、ベントナイト、ハンタイト、またはケイ酸塩およびその天然もしくは合成ケイ酸塩鉱物がポリマー中に存在することもさらに可能である。 さらに、少なくとも1種の本発明の金属リン酸塩のほかに、発泡剤をポリマーに添加してもよい。発泡剤には、メラミン、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、尿素誘導体、例えば尿素、チオウレア、グアナミン、ベンゾグアナミン、アセトグアナミンおよびスクシニルグアナミン、ジシアンジアミド、グアニジンおよびスルファミン酸グアニジンおよび他のグアニジン塩、またはアラントインおよびグリコールウリルが含まれる。 さらに、少なくとも1種の本発明の金属リン酸塩を含むポリマーはまた、特にポリテトラフルオロエチレン系の滴下防止剤(antidripping agent)を含んでもよい。このような滴下防止剤の濃度は、加工すべきポリマー基準で0.01〜15重量%である。 さらに、追加の成分、例えば、充填剤および補強剤、例えば、ガラス繊維、ガラスビーズまたは鉱物添加剤、例えば白亜を少なくとも1種の本発明の金属リン酸塩を含むポリマーに添加することも可能である。追加の添加剤は、酸化防止剤、光安定剤、潤滑剤、顔料、核形成剤および帯電防止剤であり得る。 本発明はまた、ポリマー、紙、織物または木材プラスチック複合材(WPC)への難燃剤としての開放骨格構造を有する本発明のトリアジン挿入金属リン酸塩の使用に関する。 本発明の難燃剤は、合成、特に熱可塑性ポリマーに難燃特性を与えるのに非常に適している。 本発明の特定の実施形態は、難燃剤としてのポリマーへの少なくとも1種の本発明の金属リン酸塩の使用に関し、前記ポリマーは、好ましくはポリアミド、ポリカーボナート、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ABSおよびポリウレタンからなる群から選択される熱可塑性樹脂である、または好ましくはエポキシ樹脂(硬化剤を含む)、フェノール樹脂およびメラミン樹脂からなる群から選択される熱硬化性樹脂である。 少なくとも1種の本発明の金属リン酸塩が難燃剤として使用されているポリマーが熱可塑性樹脂である場合、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリオレフィンまたはポリエステルが好ましい。 少なくとも1種の本発明の金属リン酸塩が難燃剤として使用されているポリマーが熱硬化性樹脂である場合、エポキシ樹脂が好ましい。 本発明の金属リン酸塩が難燃剤として使用されている1種または複数のポリマー、特に熱可塑性樹脂および/または熱硬化性樹脂の混合物を使用することも可能である。 このようなポリマーの例は以下の通りである:1)モノ−およびジオレフィンのポリマー、例えば、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブテン−1、ポリ−4−メチルペンテン−1、ポリビニルシクロヘキサン、ポリイソプレンまたはポリブタジエン、ならびにシクロオレフィン、例えば、シクロペンテンまたはノルボルネンのポリマー、ならびにポリエチレン(架橋したものを含む)、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)または高分子量(HDPE−HMW)、超高分子量を有する高密度ポリエチレン(HDPE−UHMW)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)および直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、(VLDPE)および(ULDPE)、ならびにエチレンおよび酢酸ビニルの共重合体。2)ポリスチレン、ポリ(p−メチルスチレン)、ポリ(α−メチルスチレン)。3)ポリブタジエン−スチレンまたはポリブタジエンと(メタ)アクリロニトリルの共重合体およびグラフト共重合体、例えば、ABSおよびMBS。4)ハロゲン化ポリマー、例えば、ポリクロロプレン、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、塩化ビニル/塩化ビニリデン、塩化ビニル/酢酸ビニルまたは塩化ビニル/酢酸ビニルの共重合体。5)ポリ(メタ)アクリラート、ポリメチルメタクリラート(PMMA)、ポリアクリルアミドおよびポリアクリロニトリル(PAN)。6)不飽和アルコールとアミンまたはアシル誘導体またはそのアセタールのポリマー、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ酢酸ビニル、ポリステアリン酸ビニル、ポリ安息香酸ビニルまたはポリマレイン酸ビニル、ポリビニルブチラル、フタル酸ポリアリルおよびポリアリルメラミン。7)環状エーテルの単一−および共重合体、例えば、ポリアルキレングリコール、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシドおよびそのビスグリシジルエーテルとの共重合体。8)ポリアセタール、例えば、ポリオキシメチレン(POM)、ならびにポリウレタン−およびアクリラート修飾ポリアセタール。9)ポリフェニレンオキシドおよびスルフィド、ならびにこれらのスチレンポリマーまたはポリアミドとの混合物。10)ジアミンとジカルボン酸から得られるおよび/またはアミノカルボン酸から得られるポリアミドならびにコポリアミドあるいは対応するラクタム、例えば、ナイロン4、ナイロン6、ナイロン6/6、6/10、6/9、6/12、12/12、ナイロン11、ナイロン12、m−キシリレンジアミンおよびアジピン酸から得られる芳香族ポリアミド、ならびにEPDMまたはABSにより修飾されたコポリアミド。ポリアミドおよびコポリアミドの例は、ε−カプロラクタム、アジピン酸、セバシン酸、ドデカン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ヘキサメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、2−メチルペンタメチレンジアミン、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、m−キシリレンジアミンまたはビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタンから得られる。11)ポリ尿素、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエステルイミド、ポリヒダントイン(polyhydantoin)およびポリベンゾイミダゾール。12)ジカルボン酸とジアルコールおよび/またはヒドロキシカルボン酸から得られるポリエステルあるいは対応するラクトン、例えば、ポリエチレンテレフタラート、ポリプロピレンテレフタラート、ポリブチレンテレフタラート、ポリ−1,4−ジメチルシクロヘキサンテレフタラート、ポリアルキレンナフタラート(PAN)およびポリヒドロキシベンゾエート、ポリ乳酸エステルおよびポリグリコール酸エステル。13)ポリカーボナートおよびポリエステルカーボナート。14)ポリケトン。15)上記ポリマーの混合物またはアロイ、例えば、PP/EPDM、PA/EPDMまたはABS、PVC/EVA、PVC/ABS、PBC/MBS、PC/ABS、PBTP/ABS、PC/AS、PC/PBT、PVC/CPE、PVC/アクリラート、POM/熱可塑性樹脂PU、PC/熱可塑性樹脂PU、POM/アクリラート、POM/MBS、PPO/HIPS、PPO/N6,6および共重合体、PA/HDPE、PA/PP、PA/PPO、PBT/PC/ABSまたはPBT/PET/PCおよびまたTPE−O、TPE−SおよびTPE−E。16)熱硬化性樹脂、例えば、PF、MFもしくはUFまたはこれらの混合物。17)エポキシ樹脂−熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂。18)フェノール樹脂。19)木材プラスチック複合材(WPC)ならびにPLA、PHBおよびデンプンに基づくポリマー。 ポリマーまたはポリマー混合物中の請求されている少なくとも1種のトリアジン挿入金属リン酸塩(a)および成分(b)の濃度は、好ましくは加工すべきポリマー基準で0.1〜60重量%である。 少なくとも1種の本発明の金属リン酸塩を添加することによりこうして難燃性にされた材料を加工して、繊維、フィルム、注型品を得る、および表面を処理することができる。 少なくとも1種の本発明の金属リン酸塩を、繊維、フィルム、織物または他の工業材料の表面処理(含浸)に使用することもできる。 本発明はさらに、ポリマーのための染料、接着剤、注型用樹脂、コーティング、チキソトロープ剤(thixotropic agent)および難燃剤を製造するための開放骨格構造を有する本発明のトリアジン挿入金属リン酸塩の使用に関する。 したがって、本発明のさらなる態様は、ポリマー、紙、織物または木材プラスチック複合材(WPC)への難燃剤としての本発明の組成物の使用である。特に、ポリマーは、好ましくはポリアミド、ポリカーボナート、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ABSおよびポリウレタンからなる群から選択される熱可塑性樹脂である、または好ましくはエポキシ樹脂、フェノール樹脂およびメラミン樹脂からなる群から選択される熱硬化性樹脂である。 本発明はさらに、ポリマーへの充填剤としての少なくとも1種の本発明の金属リン酸塩の使用に関する。 本発明のさらなる態様は、一般式(I)(A−H)a(+)[Mbm+(H2PO4)x1(-)(HPO4)x22(-)(PO4)x33(-)(PO3)y(-)](a-)・pH2O (I)[式中、(A−H)(+)は式(II−1、II−2またはII−3)のトリアジン誘導体であり、各M=Alであり、aは2であり、bは1であり、mは3であり、x1=0または1、x2=0または2、x3=1または0、y=2または0であり、pは0〜5であり、a+mb=x1+2x2+3x3+yである]の化合物である。 本発明はさらに、物質(A)を、式Ha(+)[Mbm+(H2PO4)x1(-)(HPO4)x22(-)(PO4)x33(-)(PO3)y(-)](a-)*pH2Oの酸性金属リン酸塩と反応させる、本発明の金属リン酸塩を調製する方法を提供する。 特に、本発明は、式(II−4)、(II−5)または(II−6)のトリアジンである化合物(A)を、式Ha(+)[Mbm+(H2PO4)x1(-)(HPO4)x22(-)(PO4)x33(-)(PO3)y(-)](a-)*pH2O(各M=Al)の酸性金属リン酸塩と反応させるステップを含む、上記化合物を調製する方法に関する。 本発明の金属リン酸塩を調製するための本発明による方法では、反応は、水中でおよび好ましくは20〜90℃の間、より好ましくは20〜60℃の間、最も好ましくは20〜40℃の間で起こり得る。 本発明はさらに、本発明による上記方法により得ることができる化合物を提供する。 より具体的には、このような化合物は、実験的組成がメラミンアルミニウムリン酸塩[(メラミン−H)2+[AlP3O10]2(-)]zであり、以下の31P MAS NMRシフト(δ値):−10.6ppm、−22.0ppm、−24.5ppmおよび−27.6ppmを有し、27Al NMRスペクトルで約40ppmの単一シフトを示す点で注目に値する。より具体的には、実験的組成は、メラミン亜鉛リン酸塩[(メラミン−H)2+[ZnP2O7]2(-)]zであり、以下の31P MAS NMRシフト(δ値):+6.2ppm、+3.7ppm、+2.0ppm、−2.5ppm、−5.5ppm、−8.2ppm、−10.7ppm、−12.1ppm、−22.2ppmおよび−24.7ppmを有する。 特定の金属リン酸塩は、例えば、ミキサー中で粉末および/または顆粒の形でプレミックスし(premix)、次いで、(数ある装置の中でも二軸押出機中で)配合することによりポリマー溶融物に均質化することにより調製することができる。金属リン酸塩はおそらく、加工中に直接添加することもできる。 開放骨格構造を有するトリアジン挿入金属リン酸塩を調製するための金属リン酸塩には、特に、式M(H2PO4)3およびM(H2PO4)2(M=Al、La、ZnまたはMn)またはM(HPO4)2・nH2OまたはM(H2PO4)(PO4)・nH2O(M=Ti、Zr、SnおよびCe)の層状リン酸塩ならびに縮合リン酸塩、例えば、式H2AlP3O10およびH2ZnP2O7の三リン酸塩またはピロリン酸塩が含まれる。 しかしながら、この系は、水性酸性金属塩溶液中、鋳型としてのメラミンとの反応を介して最も良く調製される。代替方法は、トリアジンリン酸塩の水性金属塩溶液との反応に存する(Angew.Chem.、1999、111、3688〜3692に基づく)。 こうして調製した開放骨格構造を有する金属リン酸塩は、格子層間または空洞中へのプロトン化形(メラミン陽イオン)のメラミンの挿入および層構造の場合に層間隔の拡幅を有する、複合リガンドとしてのオルトリン酸塩(HxPO4型(x=2、1または0))、ピロリン酸塩または三リン酸塩を有する。 さらなる加工で、本発明のトリアジン挿入金属リン酸塩は、適当なポリマーマトリックスに組み込まれる。基質として使用することができる適当なポリマーは、それ自体既知である。組み込みのためには、熱可塑性ポリマーおよび熱硬化性ポリマー系、ゴムならびに織物が好ましい。 メラミンはインターカレートとして好ましい。 リガンドとしてのオルトリン酸塩では、新規なインターカレートは、以下の例により表すことができ、ここでは(A−H)(+)(mel−H)(+)(メラミン陽イオン)であり: 1.(Mel−H)2(+)[Mn32(+)(PO4)23(-)(PO3)2(-)(H2O)2]2(-) 2.(Mel−H)(+)[Zr4(+)(HPO4)2(-)(PO4)3(-)](-) 3.(Mel−H)(+)[Zn2(+)(PO4)3(-)(H2O)4](-) 4.(Mel−H)2(+)[Zn2(+)(H2PO4)2(-)(HPO4)2(-)]2(-) 5.(Mel−H)(+)[Zn22(+)(H2PO4)2(-)(PO4)3(-)](-) 6.(Mel−H)2(+)[Zn22(+)(H2PO4)2(-)(HPO4)22(-)]2(-) 7.(Mel−H)2(+)[Zn62(+)(HPO4)2(-)(PO4)43(-)]2(-) 8.(Mel−H)4(+)[Zn62(+)(HPO4)22(-)(PO4)43(-)]4(-) 9.(Mel−H)2(+)[Zn42(+)(HPO4)22(-)(PO4)23(-)]2(-) 10.(Mel−H)(+)[Zn42(+)(PO4)33(-)](-) 11.(Mel−H)2(+)[Zn22(+)(HPO4)32(-)]2(-) 12.(Mel−H)(+)[Zn22(+)(HPO4)2(-)(PO4)3(-)](-) 13.(Mel−H)(+)[Zn2(+)(H2PO4)(-)(HPO4)2(-)](-) 14.(Mel−H)3(+)[Al3(+)(PO4)23(-)]3(-) 15.(Mel−H)2(+)[Al53(+)(HPO4)2(-)(PO4)53(-)]2(-) 16.(Mel−H)2(+)[Al43(+)(HPO4)2(-)(PO4)43(-)]2(-) 17.(Mel−H)(+)[Al3(+)(HPO4)22(-)](-) 18.(Mel−H)(+)[Al3(+)(HPO4)22(-)H2O](-) 19.(Mel−H)(+)[Al23(+)Co2(+)(PO4)33(-)](-) 20.(Mel−H)(+)[Co2(+)(PO4)3(-)](-) 21.(Mel−H)(+)[Sn2(+)(PO4)3(-)](-) 22.(Mel−H)2(+)[Zr24(+)(PO4)33(-)(PO3)(-)]2(-) (オルトリン酸塩とピロリン酸塩との混合型) 23.(Mel−H)4(+)[Zn22(+)(PO4)3(-)(PO3)5(-)]4(-) (メタリン酸塩とピロリン酸塩との混合型) 24.(Mel−H)(+)[Zn22(+)(PO4)3(-)(PO3)2(-)](-) (メタリン酸塩とピロリン酸塩との混合型) 25.(Mel−H)2(+)[Zn22(+)(PO4)3(-)(PO3)3(-)]2(-) (メタリン酸塩とピロリン酸塩との混合型) 26.(Mel−H)4(+)[Zn122(+)(PO4)93(-)(PO3)(-)]4(-) (オルトリン酸塩とピロリン酸塩との混合型) 27.(Mel−H)4(+)[Zn62(+)(PO4)53(-)(PO3)(-)]4(-) (オルトリン酸塩とピロリン酸塩との混合型) 28.(Mel−H)2(+)[Zn42(+)(PO4)33(-)(PO3)(-)]2(-) (オルトリン酸塩とピロリン酸塩との混合型) 29.(Mel−H)4(+)[Zn42(+)(PO4)33(-)(PO3)3(-)]4(-) (ピロリン酸塩型) 30.(Mel−H)2(+)[Zn42(+)(PO4)33(-)(PO3)(-)]2(-) (オルトリン酸塩とピロリン酸塩との混合型) 31.(Mel−H)2(+)[Zn22(+)(PO4)3(-)(PO3)3(-)]2(-) (メタリン酸塩とピロリン酸塩との混合型) 32.(Mel−H)4(+)[Al103(+)(PO4)113(-)(PO3)(-)]4(-) (オルトリン酸塩とピロリン酸塩との混合型) 33.(Mel−H)4(+)[Al83(+)(PO4)93(-)(PO3)(-)]4(-) (オルトリン酸塩とピロリン酸塩との混合型) 34.(Mel−H)(+)[Al3(+)(PO4)3(-)(PO3)(-)](-) (ピロリン酸塩型) 35.(Mel−H)2(+)[Al3(+)(H2PO4)(-)(HPO4)22(-)]2(-) 36.(Mel−H)2(+)[Zn2(+)(PO4)3(-)(PO3)(-)]2(-) (ピロリン酸塩型) 37.(Mel−H)2(+)[Al3(+)(PO4)3(-)(PO3)2(-)]2(-) (三リン酸塩型)熱的処理によるアコ(錯体)の水を除去することが可能である。 35、36、37が特に好ましい。36、37が極めて特に好ましい。 本発明はさらに、少なくとも1種の本発明のトリアジン挿入金属リン酸塩がポリマー中で剥離する、難燃性の変形可能なポリマーを調製する方法を提供する。 本発明はさらに、金属表面のコーティングによる防食効果の達成をもたらす。(図1)例として、三リン酸アルミニウム(AlH2P3O10)層へのメラミンの挿入モデルからの格子部を示している。 図1において、はメラミニウム陽イオンを表す。(図2) ビスメラミン三リン酸アルミニウム(生成物B)の定量的31P NMRスペクトルを示している(vMAS=20KHz、1H−デカップリング)。(図3) ビスメラミン二リン酸亜鉛(生成物D)の定量的31P NMRスペクトルを示している(vMAS=20KHz)。(図4) vMAS=20KHzにおける27Al NMRスペクトルを示す(約40ppmの唯一のシフト)。 本発明を、以下の例により詳細に説明する。 使用する物質:メラミン(DSM);トリス(リン酸二水素)アルミニウム(水中50%溶液)(PRAYON Deutschland)、酸化亜鉛、オルト−リン酸(ALDRICH)(実施例1)ビスメラミンリン酸二水素アルミニウムビス(リン酸水素)の合成(生成物A)−前駆体化合物(C3H7N6)2(+)[Al(H2PO4)(HPO4)2]2(-)(a=2、M=Al、b=1、m=3、x1=1、x2=2、x3=0、y=0、p=0) 攪拌および加熱しながら(40〜60℃)、メラミン100.9g(0.8モル)を水2.4lに溶解する。この溶液に、トリス(リン酸二水素)アルミニウム254.4g(0.4モル)(水中50%溶液)を滴加し、これにより濃厚なスラリーが形成する。引き続いて、30分間攪拌し、室温に冷却し、吸引濾過により形成した白色沈殿を取り出し、水で洗浄し、120℃で一定重量まで乾燥させる。収量:211.7g、理論の92.8%に相当する。元素分析:C:12.7%(12.6%);H:3.3%(3.2%);N:29.9%(29.5%);Al:4.7%(4.7%);P:16.4%(16.3%)(理論値)。(実施例2)ビスメラミン三リン酸アルミニウムの合成(生成物B)(C3H7N6)2(+)[Al3(+)(PO4)3(-)(PO3)2(-)]2(-)(a=2、M=Al、b=1、m=3、x1=0、x2=0、x3=1、y=2、p=0) 頻繁に混合しながら、生成物(A)を280℃で5時間、実質的に一定の重量まで加熱する。得られる白色生成物は以下の組成を有する:元素分析:C:13.5%(13.5%);H:2.6%(2.6%);N:30.1%(31.5);Al:5.1%(5.1%);P:17.5%(17.4%)(理論値)31P MAS NMRシフト(δ値):−10.6ppm、−22.0ppm、−24.5ppmおよび−27.6ppm(図2参照)。図2はここで、ビスメラミン三リン酸アルミニウム(生成物B)の定量的31P NMRスペクトルを示している(vMAS=20KHz、1H−デカップリング)。27Al NMRスペクトル:約40ppmの唯一のシフト(図4参照、vMAS=20KHz)。(比較例3)トリスメラミントリス(リン酸水素)アルミニウム二水和物の合成(生成物C)−前駆体化合物(C3H7N6)3(+)[Al(HPO4)3]3(-)・2H2O(a=3、M=Al、b=1、m=3、x1=0、x2=3、x3=0、y=0、p=2)。 攪拌および加熱しながら、メラミン94.6g(0.75モル)を水2.3lに溶解する。この溶液に、トリス(リン酸二水素)アルミニウム159.0g(0.25モル)(水中50%溶液)を滴加し、これにより濃厚なスラリーが形成する。引き続いて、30分間攪拌し、室温に冷却し、吸引濾過により形成した白色沈殿を取り出し、水で2回洗浄し、120℃で一定重量まで乾燥させる。収量:174.0g、理論の95.0%に相当する。元素分析:C:14.8%(14.8%);H:3.5%(3.9%);N:33.8%(34.4%)(理論値)。(実施例4)生成物Cから進行する生成物Bの合成 実施例3のように、ただし、210℃で5時間のその後の熱処理を行い、生成物Cを調製。これにより、前駆体としてのトリスメラミントリス(リン酸二水素)アルミニウム一水和物が得られる。(C3H7N6)3(+)[Al(HPO4)3]3(-)・H2O。収量:165.7g、理論の92.8%に相当する。元素分析:C:15.1%(15.1%);H:4.3%(3.7%);N:35.1%(35.3%)(理論値)。 新たな280℃で6時間の熱処理により、この前駆体から生成物Bが得られ、25%の重量減少が起こる。この結果は、ビスメラミン三リン酸アルミニウム(C3H7N6)2(+)[Al3(+)(PO4)3(-)(PO3)2(-)]2(-)である(収量)。元素分析:C:13.4%(13.5%);H:4.0%(2.6%);N:29.7%(31.5%)(理論値)。 ここから、生成物Cを使用することにより、生成物Bへの代替経路が可能であることが明らかである。しかしながら、使用するメラミンの約3分の1を熱処理により再度除去しなければならないので、この方法は実務上非経済的である。 しかしながら、熱処理を省くと、有意な量のメラミンが昇華するので、ポリアミド、ポリカーボナートおよびポリエステルへの組み込みが非常に複雑になる。しかしながら、実施例2により調製される生成物Bを使用する場合、これらの困難さは生じない。(実施例5)ビスメラミン二リン酸亜鉛の合成(生成物D)(C3H7N6)2(+)[Zn2(+)(PO4)3(-)(PO3)(-)]2(-)(a=2、M=Zn、b=1、m=2、x1=0、x2=0、x3=1、y=1、p=0)。 上記方法により得られる生成物Dを280℃で5時間乾燥させると、約6.0%の重量減少が起こる。元素分析:C:15.1%(14.6%);H:2.8%(2.9%);N:34.0%(34.1%);Zn:12.6%(13.3%);P:12.2%(12.2%)(理論値)。31P MAS NMRシフト(δ値):+6.2ppm、+3.7ppm、+2.0ppm、−2.5ppm、−5.5ppm、−8.2ppm、−10.7ppm、−12.1ppm、−22.2ppmおよび−24.7ppm(図3参照)。図3はここで、ビスメラミン二リン酸亜鉛(生成物D)の定量的31P NMRスペクトルを示している(vMAS=20KHz)。(実施例6)前駆体生成物AおよびCの静的熱的処理 結果を表1に要約する。 表1から明らかであるように、本発明の生成物Aは、従来技術の生成物C(WO−A2009/015772)よりもずっと熱的に安定である。この挙動は、予測できないものであったため、驚くべきことであった。(実施例7)熱処理生成物B、DおよびMPP(ポリリン酸メラミン、従来技術)の静的熱的処理 結果を表2に要約する。 表2から明らかであるように、本発明の生成物BおよびDは、従来技術のMPPよりもずっと熱的に安定である。この挙動は、予測できないものであったため、驚くべきことであった。PVCの性能試験I.ミルドシート(milled sheet)の製造: 表1により調製した乾燥混合物(R−1、R−2)をそれぞれ、指定の温度で、Collin分析用実験室ロールミル(モデル:W100E、製造:2005年、COLLIN製)(ロール直径:110mm、15rpm、摩擦:−15%)で5分間可塑化する。こうして得られたフィルム(厚さ0.3mm)をさらなる試験に供する。II.静的熱試験(SHT)の実施: 試験小片(15mm×15mm)をIによるミルドシートから切り抜く。これらを、有意に変色するまで指定の温度でMETRASTAT IR 700試験オーブン(DR.STAPFER GmbH、Dusseldorf)中でストレス負荷する。その後、Spectro−Guide比色計(BYK−GARDNER製)を用いて、YI(黄色度指数)をDIN53381に従い決定し、ストレス無負荷ミルドシートのYI(0分値)と比較する。結果を表にして要約する。特定の時間のYIが小さいほど、色の性質が優れている。III.難燃性試験の実施: 上記のように製造したミルドシートを加工して、プレススラブ(pressed slab)(120×100×3mm)を得て、UL94に基づく難燃性試験に供する。UL94試験は、「Flammability of Plastic Materials for Parts in Devices and Appliances」、第5版、1996年10月に記載されている。IV.機械的性質の決定: ASTM D412に従い、Instron 5569(5kNのサイドアクショングリップ)によって機械的性質を決定した。V.NMR測定の実施: 全ての測定を、マジック角回転条件(MAS)下で2.5mmのローター用の4.7T磁石および二重共鳴サンプルヘッドを有するBruker Avance II 200固体状態MAS分析計で行った。使用する回転数vMASを対応する測定用に指定する。化学シフトを、IUPACにより現在推奨されている標準物質(27Al:D2O中1.1M Al(NO3)3;31P:85%リン酸)に対して報告し、分析計の較正をTMSのプロトン共鳴から標準化したシフトスケールを用いて行った。 以下の配合物を試験した:(実施例8)可撓性PVCの試験: 以下の乾燥混合物を調製する(表3)−出発重量(重量部): 表3から明らかであるように、本発明の配合物(R−2)の性能は、従来技術の例(R−1)に匹敵する。 表4から明らかであるように、本発明の配合物(R−2)は、特に初期の色に関して、本発明でない配合物(R−1)よりも有意に優れた色の性質を有する。 表5は、本発明の配合物(R−2)の機械的性質が従来技術(R−1)と比較して実際に改善されていることを示している。 (a)以下の一般式(I):(A−H)a(+)[Mbm+(H2PO4)x1(-)(HPO4)x22(-)(PO4)x33(-)(PO3)y(-)](a-)・pH2O (I)[式中、(A−H)(+)は式(II−1)、(II−2)または(II−3)のトリアジン誘導体であり、各Mは独立に、Cu、Mg、Ca、Zn、Mn、Fe、Co、Ni、TiO、ZrO、VO、B、Si、Al、Sb、La、Ti、Zr、CeまたはSnであり、aは1〜6であり、bは1〜14であり、m=1〜4であり、x1、x2、x3、y=0〜12(変数x1、x2、x3の少なくとも1つは>0)、p=0〜5であり、a+mb=x1+2x2+3x3+yである]の少なくとも1個のモノマー単位を有する少なくとも1種のトリアジン挿入金属リン酸塩と、(b)(a)以外の少なくとも1種のさらなる難燃性成分とを含む、難燃性組成物。 この少なくとも1種のさらなる成分(b)が、成分(a)の金属リン酸塩ではない金属化合物、または/および少なくとも1種の無金属リン化合物であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。 (A−H)(+)=(II−1)かつM=ZnまたはAlであることを特徴とする、請求項1または2に記載の組成物。 前記少なくとも1種の金属化合物(b)が、金属酸化物、金属水酸化物、金属リン酸塩、金属ピロリン酸塩、ヒドロタルサイト、陽イオンもしくは陰イオン修飾有機粘土、スズ酸もしくはモリブデン酸塩、金属ホウ酸塩、または式(III):[式中、R1およびR2はそれぞれ、水素あるいは直鎖もしくは分枝C1〜C6アルキル基またはフェニル基であり、Mt=Ca、Mg、ZnまたはAlであり、m=2または3である]の金属ホスフィン酸塩であることを特徴とする、請求項2または3に記載の組成物。 前記少なくとも1種の金属化合物(b)が、三酸化二アンチモン、四酸化二アンチモン、五酸化二アンチモンまたは酸化亜鉛であることを特徴とする、請求項2から4のいずれかに記載の組成物。 前記少なくとも1種の金属化合物(b)が、水酸化マグネシウム(ブルーサイト)、三水酸化アルミニウム(ATH、ギブサイト)または一水酸化アルミニウム(ベーマイト)であることを特徴とする、請求項2から4のいずれかに記載の組成物。 前記少なくとも1種の金属化合物(b)が、マグネシウムアルミニウムヒドロキソカーボナートまたはカルシウムアルミニウムヒドロキソカーボナートであることを特徴とする、請求項2から4のいずれかに記載の組成物。 前記少なくとも1種の金属化合物(b)が、アルキルスルファートもしくは脂肪酸カルボキシラート修飾ヒドロタルサイトまたは長鎖第四級アンモニウム修飾粘土鉱物であることを特徴とする、請求項2から4のいずれかに記載の組成物。 前記少なくとも1種の金属化合物(b)が、七モリブデン酸アンモニウム、八モリブデン酸アンモニウム、スズ酸亜鉛またはヒドロキシスズ酸亜鉛であることを特徴とする、請求項2から4のいずれかに記載の組成物。 前記少なくとも1種の金属化合物(b)が、アルカリ金属ホウ酸塩、アルカリ土類金属ホウ酸塩またはホウ酸亜鉛であることを特徴とする、請求項2から4のいずれかに記載の組成物。 前記少なくとも1種の金属化合物(b)が、ホスフィン酸カルシウム、ホスフィン酸マグネシウム、ホスフィン酸亜鉛またはホスフィン酸(次亜リン酸)アルミニウム、フェニル(ベンゼン)ホスフィン酸カルシウム、フェニル(ベンゼン)ホスフィン酸マグネシウム、フェニル(ベンゼン)ホスフィン酸亜鉛またはフェニル(ベンゼン)ホスフィン酸アルミニウム、またはジエチル(エタン)ホスフィン酸カルシウム、ジエチル(エタン)ホスフィン酸マグネシウム、ジエチル(エタン)ホスフィン酸亜鉛またはジエチル(エタン)ホスフィン酸アルミニウムであることを特徴とする、請求項2から4のいずれかに記載の組成物。 前記少なくとも1種の無金属リン化合物(b)が、赤リン、オリゴマー型リン酸エステル、オリゴマー型ホスホン酸エステル、環状ホスホン酸エステル、チオピロリン酸エステル、ポリリン酸メラミン、またはポリリン酸アンモニウム、ヒドロキシアルキルホスフィンオキシド、テトラキス(ヒドロキシアルキル)ホスホニウム塩、ホスホラン(オキシド)誘導体、またはジヒドロホスホール(オキシド)誘導体、または亜ホスホン酸エステルであることを特徴とする、請求項2から11のいずれかに記載の組成物。 前記少なくとも1種の無金属リン化合物が、式(IV)または式(V):[式中、各Rは独立に、水素、C1〜C4アルキルまたはヒドロキシルであり、n=1〜3であり、oは1〜10である]のオリゴマー型リン酸エステルであることを特徴とする、請求項2から12のいずれかに記載の組成物。 前記少なくとも1種の無金属リン化合物が、式(VI):[式中、R3=メチルまたはフェニルであり、xは1〜20であり、R、nはそれぞれ請求項13に定義される通りである]のオリゴマーホスホン酸エステルであることを特徴とする、請求項2から12のいずれかに記載の組成物。 前記少なくとも1種の無金属リン化合物が、式(VII):[式中、y=0または2である]の環状ホスホン酸エステルであることを特徴とする、請求項2から12のいずれかに記載の組成物。 前記少なくとも1種の無金属リン化合物が、式(VIII):のチオピロリン酸エステルであることを特徴とする、請求項2から12のいずれかに記載の組成物。 前記少なくとも1種の無金属リン化合物が、式(IX)または(X):のベンゼンモノフェニルエステル誘導体の形の亜ホスホン酸エステルとしてまたはDOPO誘導体(9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン10−オキシドまたは6H−ジベンゾ(c,e)(1,2)オキサホスホリン−6−オン誘導体)として存在することを特徴とする、請求項2から12のいずれかに記載の組成物。 ポリオールおよび/またはアミノウラシルおよび/またはPOSS化合物および/またはトリスヒドロキシエチルイソシアヌラートおよび/またはメラミンシアヌラートおよび/または膨張黒鉛がさらに存在することを特徴とする、請求項2から17のいずれかに記載の組成物。 前記ポリオールがペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトールまたはトリペンタエリスリトールであり、前記アミノウラシルが1,3−ジメチル−6−アミノウラシルであり、かつ前記POSS化合物がメトキシシランに基づくものであることを特徴とする、請求項18に記載の組成物。 ポリマーまたはポリマー混合物中の前記少なくとも1種のトリアジン挿入金属リン酸塩(a)および成分(b)の濃度が、好ましくは、加工すべきポリマー基準で0.1〜60重量%であることを特徴とする、請求項1から19のいずれかに記載の組成物。 ポリマー、紙、織物または木材プラスチック複合材(WPC)への難燃剤としての、請求項1から20のいずれかに記載の組成物の使用。 前記ポリマーが、好ましくはポリアミド、ポリカーボナート、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ABSおよびポリウレタンからなる群から選択される熱可塑性樹脂である、または好ましくはエポキシ樹脂、フェノール樹脂およびメラミン樹脂からなる群から選択される熱硬化性樹脂であることを特徴とする、請求項21に記載の使用。 一般式(I)(A−H)a(+)[Mbm+(H2PO4)x1(-)(HPO4)x22(-)(PO4)x33(-)(PO3)y(-)](a-)・pH2O (I)[式中、A−H)(+)は式(II−1、II−2またはII−3)のトリアジン誘導体であり、各M=Alであり、aは2であり、bは1であり、mは3であり、x1=0または1、x2=0または2、x3=1または0、y=2または0であり、pは0〜5であり、a+mb=x1+2x2+3x3+yである]の化合物。 式(II−4)、(II−5)または(II−6)のトリアジンである化合物(A)を、式Ha(+)[Mbm+(H2PO4)x1(-)(HPO4)x22(-)(PO4)x33(-)(PO3)y(-)](a-)・pH2O(各M=Al)の酸性金属リン酸塩と反応させるステップを含む、請求項23に記載の化合物を調製する方法。 前記反応を、水中で、好ましくは20〜90℃の間、より好ましくは20〜60℃の間、最も好ましくは20〜40℃の間で行うことを特徴とする、請求項24に記載の方法。 請求項24または請求項25に記載の方法により得ることができる化合物。 本発明は、(a)以下の一般式(I):(A−H)a(+)[Mbm+(H2PO4)x1(-)(HPO4)x22(-)(PO4)x33(-)(PO3)y(-)](a-)・pH2O (I)の少なくとも1個のモノマー単位を有する開放骨格構造を有する少なくとも1種のトリアジン挿入金属リン酸塩と、(b)(a)以外の少なくとも1種の難燃性成分とを含む、難燃性組成物に関する。本発明はさらに、その使用、一般式(I)の特定の化合物、およびその調製に関する。