| タイトル: | 公開特許公報(A)_顔料分散化粧料 |
| 出願番号: | 2013249056 |
| 年次: | 2015 |
| IPC分類: | A61K 8/34,A61Q 1/10,A61K 8/893,A61K 8/19,A61K 8/31,A61K 8/04 |
岡 宗清 峯 裕資 宮本 國寛 JP 2015105259 公開特許公報(A) 20150608 2013249056 20131202 顔料分散化粧料 日本メナード化粧品株式会社 592262543 岡 宗清 峯 裕資 宮本 國寛 A61K 8/34 20060101AFI20150512BHJP A61Q 1/10 20060101ALI20150512BHJP A61K 8/893 20060101ALI20150512BHJP A61K 8/19 20060101ALI20150512BHJP A61K 8/31 20060101ALI20150512BHJP A61K 8/04 20060101ALI20150512BHJP JPA61K8/34A61Q1/10A61K8/893A61K8/19A61K8/31A61K8/04 6 OL 9 4C083 4C083AB131 4C083AB132 4C083AB172 4C083AB231 4C083AB232 4C083AC101 4C083AC102 4C083AC121 4C083AC122 4C083AC182 4C083AC482 4C083AD092 4C083AD161 4C083AD162 4C083AD272 4C083BB21 4C083CC14 4C083DD23 4C083DD39 4C083EE07 本願発明は、水、低級アルコール及び/又は多価アルコールを含有する顔料分散化粧料に関するものであり、塗布した際ににじみがなく、顔料のムラのない使用性に優れた低粘度顔料分散化粧料に関するものである。 低粘度顔料分散化粧料とは、肌に塗布し何らかの色を付与するもので、比較的低粘度で顔料を分散した化粧料のことであり、具体的にはリキッドリップ、アイライナー、マスカラ、アイブロウ等に代表されるメイクアップ化粧料等が挙げられる。本願発明で言う比較的低粘度とは、医薬部外品原料規格2006の粘度測定法第2法に従い、ブルックフィールド型粘度計を用い、回転数30rpm、温度25℃、1分間で測定した時の粘度が、300mPa・s以下のことである。 従来、低粘度顔料分散化粧料は、ブラシ等のアプリケーターや筆により化粧を行うタイプ、筆ペンタイプや刷毛などを用いて使用するタイプが汎用されている。低粘度であるため、細かな部分に塗布することが出来、また伸びが良いという特徴を持っている。 しかしながら、従来の低粘度顔料分散化粧料は、粘度が低い為に毛細管現象で皮膚の皮溝にベースが広がり、にじみという現象がみられた。また、無機顔料やパール剤は比重が大きいため、経時的に凝集・沈降し均一でなくなることがあった。そのため塗布時に容器を振り、均一化することもある程度は可能であるが、手間がかかり、均一化も完全ではなかった。このような問題を解決するため、硫酸バリウムのような粉体を含有したり、粘度を高くすることが行われている。例えば、水、硫酸バリウム、リン酸ナトリウムからなるスラリーに、高分子樹脂および顔料を混合した液状化粧料が提案されている(特許文献1、2)。しかし、粉体を含有するとにじみは抑えられるが、伸びが悪くなり使用感が悪くなった。また粘度を高くした場合、筆先から液が吐出しなかったり、詰まったり、塗布した際にムラ付きすることがあった。また、速乾性を高める為に低級のアルコールを含有したり、使用性を良くする目的で多価アルコールを含有するとにじみはさらに悪化する為、これまでの技術ではにじみに関しては十分満足されず、改良すべき点があった。特開2004−277362号公報特開2009−114098号公報 このような実状から、低粘度顔料分散化粧料において、特に水、低級アルコール及び/又は多価アルコールを含有した時に顔料の分散が良好で、塗布した際ににじみがなく、顔料のムラのない使用性に優れた低粘度顔料分散化粧料の開発が望まれていた。 本願発明者は上記実状に鑑みて検討を重ねた結果、温度25℃での粘度が300mPa・s以下の低粘度顔料分散化粧料において、水、低級アルコール及び/又は多価アルコールを含有した、下記(a)〜(d)を組合せることにより、顔料の分散が良好で、塗布した際ににじみがなく、顔料のムラのない使用性に優れた低粘度顔料分散化粧料が得られることを見出した。 すなわち本願発明は、温度25℃での粘度が300mPa・s以下の低粘度顔料分散化粧料において次の成分(a)〜(d):(a)水(b)低級アルコール及び/又は多価アルコール(c)顔料(d)HLB10.0以上のポリエーテル変性シリコーンを含有することを特徴とする低粘度顔料分散化粧料である。 本願発明の低粘度顔料分散化粧料は、水、低級アルコール及び/又は多価アルコールを含有した時に顔料の分散が良好で、塗布した際ににじみがなく、顔料のムラのない使用性に優れているという効果を有する。 以下本願発明を詳細に説明する。 本願発明の低級アルコールは通常、低粘度顔料分散化粧料の乾燥時間を早め、使用感を良くする為に含有する化粧品に使用できる低級アルコールであれば特に限定されないが、特に乾燥時間を早め、使用感の改善効果の高いエタノールが特に発明の効果が発揮されやすい。 多価アルコールにおいても通常、低粘度顔料分散化粧料の伸びを滑らかにし、使用感を良くする為に配合する化粧品に使用される多価アルコールであれば特に限定されないが、特に低粘度顔料分散化粧料の伸びを滑らかにし、使用感の改善効果の高い1,3−ブチレングリコールが特に発明の効果が発揮されやすい。低級アルコール、多価アルコールは単独で使用しても良いし、組み合わせて使用してもよい。 (b)低級アルコール及び/又は多価アルコールの配合量は特に規定はしないが、全成分中5〜60質量%が好ましく、10〜50質量%がより好ましい。5質量%を下回ると、にじみの抑制効果がわかりづらくなる場合があり、60質量%を超えると、製剤の使用感が悪くなる場合がある。 (c)顔料は特に限定されないが、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄等の無機着色顔料、タール系色素等の有機着色顔料、雲母チタン、ベンガラ被覆雲母チタン、酸化チタン被覆ガラスフレーク等の光輝性着色顔料、マイカ、タルク、カオリン、セリサイト、二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機粒子等の化粧品において汎用される顔料を使用することができる。(c)顔料は、上記例示した顔料の他、1種又は2種以上を併用して使用してもよい。好ましくはにじみが起きた時に目立ちやすいカーボンブラック、酸化鉄等の無機着色顔料、青色1号アルミニウムレーキ等の水溶性染料を金属塩等で不溶化した顔料が良い。 (c)顔料の配合量は特に規定はしないが、全成分中5〜40質量%が好ましく、10〜30質量%がより好ましい。5質量%を下回ると、メイクアップ効果が低くなる場合があり、30質量%を超えると、製剤の使用感が悪くなる場合がある。 本願発明に用いられる(d)ポリエーテル変性シリコーンとは、シロキサン骨格の側鎖または/及び末端にポリエーテル基、エポキシポリエーテル基、水酸基が変性基として置換されたシリコーン系界面活性剤である。シロキサン骨格に変性基としてポリエーテル基、エポキシポリエーテル基、水酸基があれば、例示した以外の変性基、例えばアミノ基、アルキル基等が導入されていても良い。シロキサンと変性基のバランスにより種々のHLBのポリエーテル変性シリコーンがあるが、本願発明に用いられる(d)ポリエーテル変性シリコーンはHLBが10.0以上の変性シリコーンである。HLBが10.0以上のポリエーテル変性シリコーンとして市販されているものは、KF−6018(HLB:14.5)、KF−6011(HLB:14.5)、KF−6013(HLB:10.0)(信越シリコーン製)、SH3771M(東レ・ダウコーニング製)等が例示される。HLBが10.0以上のポリエーテル変性シリコーンであれば1種又は2種以上組み合わせて配合しても良い。 (d)HLB10.0以上のポリエーテル変性シリコーンの配合量は特に規定はしないが、全成分中0.5〜20質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましい。0.5質量%を下回ると、にじみの抑制効果が弱くなる場合があり、20質量%を超えると、本願発明の効果の増加が見られず、非経済的である。 本願発明におけるHLBは、下記グリフィン法により求められる値である。 HLB=(親水基部分の化学式量/界面活性剤の分子量)×20 (d)HLB10.0以上のポリエーテル変性シリコーンのHLBは、10.0以上であれば通常化粧品に使用される範囲で本願発明に用いることが出来る。本願発明で用いるHLB10.0以上のポリエーテル変性シリコーンのHLBとしては、好ましくは10.0〜16.0、より好ましくは12.0〜16.0である。 本願発明の低粘度顔料分散化粧料には、本願発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、前記成分以外の各種成分、例えば皮膜形成剤、増粘剤、紫外線吸収剤、保湿剤、水性成分、界面活性剤、酸化防止剤、美容成分、防腐剤、水溶性高分子、褪色防止剤、消泡剤、香料などを各種の効果を付与するために適宜配合することができる。 以下に実施例を挙げて、本願発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本願発明を何ら限定するものではない。(実施例1〜8および比較例1〜5)リキッドアイライナー 表1〜3に示す処方および下記に示す方法により、リキッドアイライナーを調製した。得られた各試料について、官能検査パネルが各試料を適量、睫毛の生えている内側に塗布し、官能評価により使用性及び顔料の分散性を評価した。その結果も併せて、表1〜3に記載した。(調製方法)上記成分のうち(4)に(5)を添加し、加熱溶解した後、これを残りの成分と撹拌、溶解して、最後にボールミルを使用してリキッドアイライナーを得た。 (評価1)官能評価 (1)にじみ、(2)使用性について、専門パネル10名による下記絶対評価にて7段階に評価し評点を付け、試料毎にパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。 (評価方法) (1)にじみの状態は10名の官能検査パネルが目視による評価、判定を行った。(2)使用性は官能検査パネルが各試料を適量、睫毛の生えている内側に塗布し、にじみと同様の下記評価項目について、絶対評価にて7段階に評価し、各試料のパネル全員の評点の平均値から4段階判定基準により判定した。 (絶対評価) (評点):(評価)6:非常に良い5:良い4:やや良い3:普通2:やや悪い1:悪い0:非常に悪い (判定基準) (評点平均値) (判定)5点を超える :非常に優れる:◎3点を超えて5点以下:優れる :○1点を超えて3点以下:劣る :△1点以下 :非常に劣る :× (評価2) 顔料の分散性(分散状態) (評価方法) 顔料の分散性は各試料毎に光学顕微鏡(500倍)を使用して顔料の凝集及び分散性を目視で以下の判定基準で判定した。◎:5μL中に1μm以上の凝集物がまったくない○:5μL中に1μm以上2μm以下の凝集物が1〜5個ある△:5μL中に1μm以上2μm以下の凝集物が6〜10個ある×:5μL中に1μm以上2μm以下の凝集物が11個以上ある 表1に示した処方により実施例1、比較例1〜4のリキッドアイライナーを調製し、各サンプルを専門パネル10名により絶対評価した結果、HLB10.0以上のポリエーテル変性シリコーンであるPEG−11メチルエーテルジメチコン(HLB14.5)を含有した実施例1はにじみ、使用性、顔料の分散性、すべての項目で判定は◎であった。比較例1のPEG−9メチルエーテルジメチコン(HLB4.5)はにじみ、使用性、顔料の分散性の判定は×であった。比較例2のPEG−60水添ヒマシ油(HLB14.0)は使用性、顔料の分散性の判定は○であったが、にじみが×であった。比較例3のモノミリスチン酸デカグリセリル(HLB14.0)は顔料の分散性の判定は○であったが、にじみ、使用性が×であった。比較例4のPOE(25)フィトスタノール(HLB14.5)はにじみ、使用性、顔料の分散性の判定は×であった。 表2に示した処方により実施例2〜5及び比較例5のリキッドアイライナーを調製し、各サンプルを専門パネル10名により絶対評価した結果、HLB10.0以上のポリエーテル変性シリコーンであるPEG−11メチルエーテルジメチコン(HLB14.5)の含有量を0.50、1.00、6.00、20.00質量%に変化させた。その結果、にじみ、顔料の分散性において、HLB10.0以上のポリエーテル変性シリコーンであるPEG−11メチルエーテルジメチコン(HLB14.5)を含有していない比較例5と比較して改良されていた。 表3に示した処方により実施例1、2、6〜8のリキッドアイライナーを調製し、各サンプルを専門パネル10名により絶対評価した結果、低級アルコールであるエタノールの配合量を5.00、15.00、50.00質量%まで変化させた結果、にじみ、使用感、顔料の分散性において、良好な結果が得られた。多価アルコールである1,3−ブチレングリコールの配合量を1.00、10.00質量%まで変化させた結果、にじみ、使用感、顔料の分散性において、良好な結果が得られた。実施例9:リキッドマスカラ(成分) 配合量(質量%) 1.黒酸化鉄(テツグロ)*6 20.0 2.アクリル酸アルキル共重合体エマルション 10.0 3.ポリオキシエチレン(重合度20)オレイルエーテル 10.0 4.1,3−ブチレングリコール 10.0 5.フェノキシエタノール 0.3 6.シリカ 0.2 7.PEG−11メチルエーテルジメチコン(HLB14.5)*1 3.0 8.精製水 残量 9.香料 0.2*6:テツグロ No.702(大東化成工業株式会社製)(製法) 上記成分をホモミキサーで撹拌、分散後、ビーズミルを使用してさらに分散した後、リキッドマスカラを得た。(粘度:200mPa・s(25℃)) (評価) 実施例9のリキッドマスカラを専門パネル10名による絶対評価の結果、にじみの判定は○、使用性の判定は○、顔料の分散性は5μL中に1μm以上の凝集物はなく、良好であった。実施例10:筆ペンアイライナー(成分) 配合量(質量%) 1.アクリル酸アルキル共重合体エマルション 30.0 2.プロピレングリコール 8.0 3.黒酸化鉄(テツグロ)*6 10.0 4.PEG−11メチルエーテルジメチコン(HLB14.5)*1 8.0 5.エタノール 5.0 6.カルボキシメチルセルロースNa 2.0 7.フェノキシエタノール 0.5 8.精製水 残量 9.香料 0.2 (調製方法) 成分(8)の一部で成分(3)、(6)を混合し、分散する。次に他の成分を混合した後、カートリッジに充填して、筆ペンアイライナーを得た。 (評価) 実施例10の筆ペンアイライナーを専門パネル10名による絶対評価の結果、にじみの判定は◎、使用性の判定は◎、顔料の分散性は5μL中に1μm以上の凝集物はなく、良好であった。 本願発明は、低粘度顔料分散化粧料において、特に水及び低級アルコール及び/又は多価アルコールを含有した時に顔料の分散が良好で、塗布した際ににじみがなく、顔料のムラのない使用性に優れた低粘度顔料分散化粧料が得られることが出来るものである。温度25℃での粘度が300mPa・s以下の低粘度顔料分散化粧料において、次の成分(a)〜(d):(a)水(b)低級アルコール及び/又は多価アルコール(c)顔料 (d)HLB10.0以上のポリエーテル変性シリコーンを含有することを特徴とする低粘度顔料分散化粧料。温度25℃での粘度が300mPa・s以下の低粘度顔料分散化粧料において、次の成分(b)〜(d)の含有量が;(b)低級アルコール及び/又は多価アルコール:5〜60質量%(c)顔料:5〜40質量% (d)HLB10.0以上のポリエーテル変性シリコーン:0.5〜20質量%であることを特徴とする請求項1記載の低粘度顔料分散化粧料。前記成分(d)HLB10.0以上のポリエーテル変性シリコーンのHLBが10.0〜16.0であることを特徴とする請求項1または2記載の低粘度顔料分散化粧料。前記成分(c)顔料がカーボンブラック、酸化鉄、タール系色素の1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の低粘度顔料分散化粧料。温度25℃での粘度が300mPa・s以下の低粘度顔料分散化粧料がアイライナー化粧料であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の低粘度顔料分散化粧料。低粘度顔料分散化粧料が筆ペン型の塗布具に充填され使用されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の低粘度顔料分散化粧料。 【課題】従来の低粘度顔料分散化粧料は、粘度が低い為に毛細管現象で皮膚の皮溝にベースが広がり、にじみという現象がみられた。また、無機顔料やパール剤は比重が大きいため、経時的に凝集・沈降し均一でなくなることがあった。また、速乾性を高める為に低級のアルコールを含有したり、使用性を良くする目的で多価アルコールを含有するとにじみはさらに悪化する為、これまでの技術ではにじみに関しては不十分であった。【解決手段】温度25℃での粘度が300mPa・s以下の低粘度顔料分散化粧料において次の成分(a)〜(d):(a)水(b)低級アルコール及び/又は多価アルコール(c)顔料(d)HLB10.0以上のポリエーテル変性シリコーンを組合せることにより、顔料の分散が良好で、塗布した際ににじみがなく、顔料のムラのない使用性に優れた低粘度顔料分散化粧料が得られることを見出した。【選択図】なし