タイトル: | 公開特許公報(A)_消毒用低濃度過酸化水素水を使用したゲル化し、ゲル化したジェルのアルカリ化と発泡で漂白を促進する歯の漂白システム |
出願番号: | 2013188907 |
年次: | 2015 |
IPC分類: | A61K 8/22,A61K 8/73,A61K 8/34,A61K 8/02,A61Q 11/00,A61C 17/00 |
大工園則雄 JP 2015054837 公開特許公報(A) 20150323 2013188907 20130912 消毒用低濃度過酸化水素水を使用したゲル化し、ゲル化したジェルのアルカリ化と発泡で漂白を促進する歯の漂白システム ナノオプテック有限会社 304042009 大工園則雄 A61K 8/22 20060101AFI20150224BHJP A61K 8/73 20060101ALI20150224BHJP A61K 8/34 20060101ALI20150224BHJP A61K 8/02 20060101ALI20150224BHJP A61Q 11/00 20060101ALI20150224BHJP A61C 17/00 20060101ALI20150224BHJP JPA61K8/22A61K8/73A61K8/34A61K8/02A61Q11/00A61C17/00 Z 4 2 OL 7 4C083 4C083AB311 4C083AB312 4C083AB411 4C083AB412 4C083AC131 4C083AC132 4C083AD351 4C083AD352 4C083CC41 4C083DD08 4C083DD17 4C083DD41 4C083DD47 4C083EE35本発明は歯漂白のシステムであり、口腔審美に属する歯のホワイトニングの技術に関するものである。過酸化水素、過酸化尿素などの漂白剤を含むジェルなどにより歯を白くするホワイトニングは医院、または家庭で広く行われている。これらの漂白剤を含むジェルが塗布された歯にランプ、レーザー、LEDなどの光が照射されるとより短時間で漂白されることもよく知られている。3%過酸化水素水は皮膚、口腔の消毒に使われる日本国内ではオキシドールと呼ばれている安全な消毒用液体である。3%過酸化水素水は生体の血液など有機物と反応して発泡する。過酸化水素水、または過酸化水素を含むホワイトニング用のジェルなどの保管は冷暗所、光が当たらない場所に保管することが必要とされ、高温、光では容易に分解し過酸化水素は水と酸素となる。毛髪漂白、衣服の漂白などに過酸化水素水が使用されるが漂白反応を促進するにはPH10程度のアンモニア水、アルカリ洗剤を併用することが良く知られている。一方歯牙の着色はエナメル質表面に付着したステインなどと歯のエナメル質から象牙質に至る内部着色がある。ステイン除去などには慣習的に重曹粉末で歯磨することが行われている。エナメル質は数100万本のエナメル小柱から成り立ち小柱間の空隙を経由して液体などが象牙質に沁みていく。したがって漂白剤ジェルがエナメル小柱空隙を経由して象牙質内部に浸透し内部着色を脱色する。漂白促進する光などを使用しない家庭でのホワイトニングの場合、内部へ良く浸透させるため過酸化水素ジェルを保有するトレーなどを作成し1日1時間、場合によっては一晩中トレーを装着する必要がある。トレー装着の不快さが家庭でのホワイトニングの普及のマイナス要因となっている。過酸化水素濃度が高くなるほど歯の漂白効果は高くなるが、歯に対する知覚過敏、歯肉に対する酸化炎症による疼痛など程度と頻度が高くなる。また低濃度の過酸化水素ジェルでも歯および歯茎との接触時間が長くなると知覚過敏、歯肉に対する酸化炎症による疼痛などが発生しやすくなる。特開2001−335450久光 久 著 「ホワイトニングに強くなる本」 クインテッセンス出版 2011年第一に高温、光に不安定な3%過酸化水素濃度を安定化させ漂白効果を安定させる。第二に光などの照射とは別に低濃度の過酸化水素ジェルの反応を促進しホワイトニングの時間の短縮を可能とする。第三に高濃度過酸化水素ジェルまたはトレーによる低濃度過酸化水素ジェルの長時間装着による知覚過敏、歯肉に対する酸化炎症による疼痛のリスクを軽減させる。第一の発明は、消毒用低濃度過酸化水素水を簡単に均一にゲル化する増粘微粉末と増粘粉末より溶解しやすい糖微粉末の混合粉体である。混合粉体を保有するルアーロックメスタイプのシリンジと消毒用低濃度過酸化水素水を吸引保有するオスタイプのルアーロックが取り付けられたシリンジを連結し両シリンジの往復運動で低濃度過酸化水素ジェルが作れるシリンジセットである。混合粉体中の増粘微粉末粒子は周囲に増粘微粉末より先に溶解する糖微粉末粒子が覆いここに過酸化水素水が入り込むと増粘微粉末粒子が過酸化水素水中で浮遊状態になる。この結果、増粘微粉末粒子同士が集合しににくくなり増粘微粉末の固化が起こりにくくなる。第二の発明は低濃度過酸化水素ジェルとホワイトニングの際に組み合わされ使用され低濃度過酸化水素ジェルをアルカリ性にして過酸化水素ジェルを発泡させる粉末重曹またはペースト状重曹である。過酸化水素ジェルがアルカリ化することで酸化反応が促進され歯面に付着している有機物との反応が活発化し過酸化水素分解による酸素ガスが発生し気泡を生成する。第一にホワイトニングが必要とされる時に消毒用低濃度過酸化水素水を使用し医院または家庭で即座に3%過酸化水素ジェルが作成でき濃度劣化のない過酸化水素ジェルにより漂白効果を安定させることが可能である。第二に低濃度過酸化水素ジェルとホワイトニングの際に組み合わされ使用され低濃度過酸化水素ジェルをアルカリ性して気泡を発生する粉末重曹またはペースト状重曹により漂白反応は促進されホワイトニングの時間の短縮が可能となる。同時に発生する発泡の圧力によりエナメル小柱の空隙へのジェル浸透を促進し内部着色の脱色を促進する。第三に低濃度過酸化水素ジェルであり高濃度過酸化水素ジェルで見られるによる知覚過敏、歯肉に対する酸化炎症による疼痛を軽減させることができる。また低濃度ジェルでも重曹を組み合わせ使用し漂白反応が促進され低濃度長時間のホワイトニングでみられる知覚過敏、歯肉に対する酸化炎症による疼痛のリスクを軽減させることができる。混合粉末を保有するルアーロックメスタイプのシリンジと消毒用低濃度過酸化水素水を吸引保有するオスタイプのルアーロックが取り付けられたシリンジの外観図である。混合粉末を保有するルアーロックメスタイプのシリンジと消毒用低濃度過酸化水素水を吸引保有するオスタイプのルアーロックが取り付けられたシリンジ連結された透視図である。エナメル質表面に塗布された過酸化水素ジェルと重曹粉末、または重曹ペースト混和ジェルが発泡している状況図である。消毒用低濃度過酸化水素水をゲル化する増粘微粉末と増粘粉末糖微粉末の歯の漂白に使用される5の混合粉体を保有する1のルアーロックメスタイプのシリンジと6の消毒用低濃度過酸化水素水を保有する2のオスタイプのルアーロックが取り付けられたシリンジを連結され、両シリンジの往復運動により低濃度過酸化水素ジェルが容易に作れる。連結は2のオスタイプのシリンジ先端に3のチューブと4の雌タイプのルアーフィッティングにより連結される。制作された低濃度過酸化水素ジェルは粉末またはペーストの重曹と組み合わせて使用される。 ホワイトニングの際、低濃度過酸化水素ジェルと重曹粉末またはペーストは混和され歯面に塗布され使用される。10のエナメル質表面に塗布された8の過酸化水素ジェルは重曹により漂白反応が促進し9の酸素の気泡を発生する。この気泡発生により接触している過酸化水素ジェルをエナメル質内部に浸透させ歯の内部の着色の漂白を促進する。ホワイトニングの際、3%過酸化水素漂白ジェルと重曹粉末、または重曹ペーストを歯ブラシに取りホワイトニングをする歯面に塗布する。そのまま数分間放置、ないしはホワイトニングを促進する光を照射する。消毒用低濃度過酸化水素水をゲル化する増粘微粉末としてキサンタンガム粉末と糖微粉末としてキシリトール粉末を混合させる。キサンタンガム粉末の約2倍の重量のキシリトール粉末を混和させる。混合粉末はルアーロックメスタイプのシリンジに保留される。消毒用3%過酸化水素水はルアーロックオスタイプが取り付けられたシリンジに保留される。ゲル化混合粉末と消毒用3%過酸化水素水は重量比で1:5程度であり連結された両シリンジを20回程度往復することにより3%過酸化水素漂白ジェルが完成する。粒子径100ミクロン以下の重曹は微粉を使用する。ペースト化するには重曹粉末重量の1/6程度の水と1/8程度のキサンタンガムを混合混和する。ホワイトニングの際、3%過酸化水素漂白ジェルと3%過酸化水素漂白ジェルの1/10以下の重量の重曹粉末、または重曹ペーストを歯ブラシに取りホワイトニングをする歯面に塗布する。そのまま数分間、放置ないしはホワイトニングを促進する光を照射する。消毒用低濃度過酸化水素水を簡単に均一にゲル化する増粘微粉末と増粘粉末より溶解しやすい糖微粉末の歯の漂白に使用される混合粉体請求項1の混合粉末を保有するルアーロックメスタイプのシリンジと消毒用低濃度過酸化水素水を吸引保有するオスタイプのルアーロックが取り付けられたシリンジが連結され両シリンジの往復運動で低濃度過酸化水素ジェルが作れるシリンジセット歯の漂白の際に歯面において、請求項2で作成した低濃度過酸化水素ジェルをアルカリ性とし酸化反応を促進、結果的に発泡を起こさせる請求項2と組み合わせ使用される粉末重曹歯の漂白の際に歯面において、請求項2で作成した低濃度過酸化水素ジェルをアルカリ性とし酸化反応を促進、結果的に発泡を起こさせる請求項2と組み合わせ使用されるペースト状重曹 【課題】歯のホワイトニングに使用される低濃度過酸化水素を含む漂白ジェルの過酸化水素の濃度を安定化させる。低濃度の過酸化水素ジェルの使用と、漂白反応の促進によりホワイトニングの時間を短縮し知覚過敏、歯肉に対する酸化炎症による疼痛のリスクを軽減させる。【解決手段】消毒用低濃度過酸化水素水を簡単に均一にゲル化する混合粉体を保有するシリンジと消毒用低濃度過酸化水素水を保有するシリンジを連結し両シリンジの往復運動で低濃度過酸化水素ジェルが即座に簡単に作成できる。必要な時に作成するので安定した濃度の過酸化水素漂白ジェルが得られる。低濃度過酸化水素ジェルと組み合わされ使用される粉末重曹またはペースト状重曹によジェルをアルカリ性にし、漂白反応を促進すること、過酸化水素ジェルが低濃度であることからホワイトニングの時間が短縮され知覚過敏、歯肉に対する酸化炎症による疼痛のリスクを軽減させることが可能である。【選択図】図2