タイトル: | 公開特許公報(A)_乳化組成物 |
出願番号: | 2013119849 |
年次: | 2014 |
IPC分類: | A61K 8/39,A61K 8/06,A61K 8/34,A61K 8/36,A61K 8/42,A61K 8/55,A61Q 19/00 |
大畑 美穂 佐藤 紗弥香 JP 2014237595 公開特許公報(A) 20141218 2013119849 20130606 乳化組成物 ポーラ化成工業株式会社 000113470 川口 嘉之 100100549 佐貫 伸一 100126505 丹羽 武司 100131392 下田 俊明 100151596 大畑 美穂 佐藤 紗弥香 A61K 8/39 20060101AFI20141121BHJP A61K 8/06 20060101ALI20141121BHJP A61K 8/34 20060101ALI20141121BHJP A61K 8/36 20060101ALI20141121BHJP A61K 8/42 20060101ALI20141121BHJP A61K 8/55 20060101ALI20141121BHJP A61Q 19/00 20060101ALI20141121BHJP JPA61K8/39A61K8/06A61K8/34A61K8/36A61K8/42A61K8/55A61Q19/00 6 OL 9 4C083 4C083AA082 4C083AA122 4C083AC022 4C083AC111 4C083AC112 4C083AC172 4C083AC181 4C083AC241 4C083AC242 4C083AC421 4C083AC422 4C083AC442 4C083AC482 4C083AC641 4C083AD042 4C083AD571 4C083AD572 4C083AD642 4C083CC02 4C083CC05 4C083DD31 4C083DD33 4C083DD41 4C083EE01 4C083EE06 本発明は、乳化組成物に関する。 従来、化粧品や医薬部外品などの皮膚外用剤の乳化安定性を保つ目的で、セタノール等の直鎖状高級アルコールαゲル構造を用いた乳化組成物が知られている(例えば、特許文献1)。このようなαゲル構造を用いた乳化組成物は粘度を高くすることができるが、水中油型の乳化形態の場合に油相が水相に取り込まれにくいという問題点がある。そのために、安定性が十分とは言い難い。また、乳化滴が粗くなるため、その結果として感触が悪い、皮膚の上でのびにくい等の問題点もある。このように使用感の点でも十分とは言い難いため、従来のαゲル構造を用いた乳化組成物は、ヘアコンディショナー等のヘアケア用品へは適用されていたが、感触を敏感に感じ取りやすい肌に用いる化粧料等へは適用されにくかった。 ところで、特許文献2には、炭素数8〜22の直鎖又は分岐のアルキル基又はアルケニル基を有する、モノアルキルグリセリルエーテル又はモノアルケニルグリセリルエーテル、炭素数8〜22の直鎖又は分岐の飽和又は不飽和の脂肪酸及びアルコールの一種以上、並びにレシチンを含有する乳化剤が記載されており、これを油相に添加して調製する乳化組成物が開示されている。この乳化剤は安定でスキンケア効果に優れた皮膚外用剤用の乳化組成物を簡単に調製できるとされている。特開2011−074071号公報特開2000−72618号公報 しかしながら、特許文献2に記載された乳化剤を油相に用いて調製した乳化組成物は、安定性が十分なものとはいえず、長期保存するにはカルボマー等の増粘剤を安定助剤として添加することを要する。このような安定助剤を用いると、乳化組成物に許容されるpHの幅が狭くなったり、含有させる他の成分に塩が存在すると分離したりするため、処方の自由度が下がるという問題が生じる。そもそも、カルボマー等一般に石油由来の添加物成分は、消費者に避けられやすい。さらに、特許文献2に記載された乳化剤を油相に用いて調製した乳化組成物は、皮膚に塗布した際にべたついたりきしんだりして感触が悪いという問題点もある。 かかる状況に鑑み、安定性が高く、かつ肌への適用にも適する使用感に優れた乳化組成物を得ることを本発明の課題とする。 本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、乳化組成物に(1)炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する、モノアルキルグリセリルエーテル又はモノアルケニルグリセリルエーテル、(2)高級脂肪酸、(3)レシチン及び/又はセラミド、及び(4)多価アルコールを含有させることにより、乳化組成物の安定性を高く、かつ使用感を優れたものとすることができることを見出して、本発明を完成するに至った。 すなわち、本発明は以下の通りである。[1](1)炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する、グリセリルエーテル又はモノアルケニルグリセリルエーテル、(2)高級脂肪酸、(3)レシチン及び/又はセラミド、及び(4)多価アルコールを含有することを特徴とする、乳化組成物。[2]前記(1)成分、(2)成分及び(3)成分が、水相中でαゲル構造を形成することを特徴とする、[1]に記載の乳化組成物。[3]水中油型乳化組成物であることを特徴とする、[1]又は[2]に記載の乳化組成物。[4]油相が乳化組成物全体の1〜40質量%含有されることを特徴とする、[1]〜[3]の何れかに記載の乳化組成物。[5]さらに、(5)各脂肪酸の炭素数が8〜22の極性トリグリセリドを含有することを特徴とする、[1]〜[4]の何れかに記載の乳化組成物。[6]皮膚外用剤である、[1]〜[5]の何れかに記載の乳化組成物。 本発明により、安定性が高い乳化組成物が提供される。特に、増粘剤等の安定助剤を含有しなくても安定性を保つことができるため、処方の自由度を高くすることができる。また、本発明により、べたつかずさっぱりとした感触であり、また引っかかりやきしみを感じることなくのばすことができるため、優れた使用感を得られる乳化組成物が提供される。そのため、本発明の乳化組成物は、特に皮膚外用剤に好ましく適用することができる。 本発明の乳化組成物は、(1)炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する、モノアルキルグリセリルエーテル又はモノアルケニルグリセリルエーテル、(2)高級脂肪酸、(3)レシチン及び/又はセラミド、及び(4)多価アルコールを含有することを特徴とする。 上記(1)〜(4)成分を含有することにより、本発明の乳化組成物は安定性に優れたものとなる。特に、増粘剤等の安定助剤を含有しなくても安定性を保つことができるため、pHや塩等の制限なく他の成分を含有させることができ、処方の自由度を高くすることができる。また、本発明の乳化組成物は乳化滴を細かく調製することができるため、べたつかずさっぱりとした感触となり、また引っかかりやきしみを感じることなくのばすことができ、優れた使用感を得ることができる。 本発明における(1)炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する、モノアルキルグリセリルエーテル又はモノアルケニルグリセリルエーテルとしては、例えば、バチルアルコール(アルキル基炭素数18)、キミルアルコール(アルキル基炭素数16)、セラキルアルコール(アルケニル基炭素数18)、イソステアリルグリセリルエーテル(アルキル基炭素数18)、モノドコサグリセリルエーテル(アルキル基炭素数22)等が好ましく挙げられる。これらのうち、バチルアルコール、セラキルアルコールが特に好ましい。 アルキル基又はアルケニル基の炭素数が7以下のモノアルキルグリセリルエーテル又はモノアルケニルグリセリルエーテルの多くは低温(100℃以下)で揮発性を示し、また低粘度の液状となるため、乳化剤組成物の調製が困難になり、均一な混合物が得られなくなる。また、皮膚への刺激性があるため、本発明の組成物を皮膚外用剤へ適用するのに好ましくない。さらに、アルキル基又はアルケニル基の炭素数が7以下のモノアルキルグリセリルエーテル又はモノアルケニルグリセリルエーテルでは、後述するαゲル構造を形成することができない。 本発明において(2)高級脂肪酸とは、炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸を指し、例えば、オクタン酸、イソオクタン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、リノール酸、リノレン酸等が好ましく挙げられる。これらのうち、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸が特に好ましい。 本発明における(3)レシチンとしては、大豆レシチン、卵黄レシチン、水素添加大豆レシチン、水素添加卵黄レシチン等のレシチン類、これらのレシチン類を酵素処理によりモノアシル体としたリゾレシチン及び又は水素添加リゾレシチン、ヒドロキシル化した水酸化レシチン等を挙げることができる。また、ホスファチジルコリン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルエタノールアミン等のレシチン中のリン脂質分画物もそれぞれ単品及び又は混合して使用することができる。 本発明における(3)セラミドとしては、セラミドタイプ1、セラミドタイプ2、セラミドタイプ3、セラミドタイプ4、セラミドタイプ5、セラミドタイプ6、セラミドタイプ7等のセラミド類を挙げることができる。 本発明における(4)多価アルコールとしては、1,3−ブチレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、プロピレングリコール、プロパンジオール、エチレングリコール、1気圧25℃で液体のポリエチレングリコール、グリセリン等が好ましく挙げられる。これらのうち、プロパンジオールが特に好ましい。 本発明の乳化組成物は、さらに(5)各脂肪酸の炭素数が8〜22の極性トリグリセリドを含有してもよい。(5)成分を含有することにより、より安定性を高めることができる。 本発明における(5)各脂肪酸の炭素数が8〜22の極性トリグリセリドとしては、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリル、トリ(カプリル酸・カプリン酸・ミリスチン酸・ステアリン酸)グリセリル等が好ましく挙げられる。 本発明において(1)成分と(2)成分の質量比は、(1)成分:(2)成分=1.0:99.0〜99.0:1.0が好ましく、より好ましくは10.0:90.0〜90.0:10.0、さらに好ましくは10.0:90.0〜80.0:20.0である。質量比をこの範囲とすることにより、乳化組成物が均一かつ安定なものとなる。 また、本発明において(1)成分と(2)成分の合計と(3)成分の質量比は、[(1)成分+(B)成分]:(3)成分=99.5:0.5〜40.0:60.0が好ましく、より好ましくは99.0:1.0〜40.0:60.0、さらに好ましくは98.0:2.0〜50.0:50.0である。質量比をこの範囲とすることにより、乳化組成物が均一かつ安定なものとなる。 また、本発明において(1)成分と(2)成分と(3)成分の合計と(4)成分の質量比は、[(1)成分+(B)成分+(3)成分]:(4)成分=1.0:99.0〜50.0:50.0が好ましく、より好ましくは2.0:98.0〜40.0:60.0、さらに好ましくは5.0:95.0〜30.0:70.0である。質量比をこの範囲とすることにより、乳化組成物が均一かつ安定なものとなる。 また、本発明において(5)成分は、乳化組成物全体の0.001〜40.0質量%であることが好ましく、より好ましくは0.01〜40.0質量%、さらに好ましくは0.01〜30.0質量%である。 本発明の乳化組成物における油相成分としては、一般に化粧品に使用される油相成分であればいずれも好適に使用できる。具体的には、スクワラン、流動パラフィン等の炭化水素類、オリーブ油、ホホバ油、アボカド油等の植物油、牛脂等の動物油、トリイソオクタン酸グリセリンエステル、ミリスチン酸イソプロピルエステル、イソオクタン酸セチルエステル等のエステル類、ジメチルシリコーン、フェニルメチルシリコーン等のシリコーン類等が挙げられる。 本発明の乳化組成物において、油相の含有量は、乳化組成物全体の1.0〜40.0質量%であることが好ましく、より好ましくは3.0〜30.0質量%、さらに好ましくは5.0〜30.0質量%である。油相の含有量がこの範囲であることにより、乳化組成物が均一かつ安定なものとなる。また、皮膚外用剤とした場合にべたつかずさっぱりとした感触が得られやすくなる。 その他、本発明の乳化組成物には、本発明の効果を損なわない限りにおいて他の任意成分を含有させることができる。任意成分としては、一般に化粧品で使用される界面活性剤、高級アルコール、活性成分、保湿成分、抗菌成分、粘度調整剤、色素等を併用することができる。 界面活性剤としては、HLB8以下の親油性界面活性剤が特に好ましい。具体的には、ショ糖ジステアリン酸エステル等のショ糖エステル、モノステアリン酸グリセリンエステル、モノカプリン酸グリセリンエステル等の脂肪酸グリセリンエステル、モノステアリン酸ジグリセリンエステル、モノオレイン酸テトラグリセリンエステル、トリイソステアリン酸デカグリセリンエステル、ペンタステアリン酸デカグリセリンエステル等の脂肪酸ポリグリセリンエステル、モノステアリン酸ソルビタンエステル等の脂肪酸ソルビタンエステル、モノステアリン酸ジエチレングリコールエステル等の脂肪酸ポリエチレングリコールエステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレンヒマシ油及び硬化ヒマシ油等が挙げられる。 高級アルコールとしては、イソオクタノール、オクタノール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、コレステロール等が挙げられる。 活性成分としては、具体的には、美白成分である、アスコルビン酸モノパルミチン酸エステル、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム等のビタミンC誘導体、アルブチン、コウジ酸等、又、抗酸化成分であるビタミンE及びその誘導体又はカテキン等のポリフェノール類、カロチノイド等、又、抗炎症成分である、ε−アミノカプロン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン、ビタミンA、ビタミンD、ニコチン酸アミド類、パントテン酸カルシウム、アラントイン、γ−オリザノール等、又、皮膚栄養剤であるビタミンE、γ−リノレン酸等が好適に使用できる。また、セラミド類、スフィンゴ脂質類も好適に使用できる。 保湿成分としては、グリセリン、ソルビトール等の多価アルコール類、ヒアルロン酸等の多糖類、ピロリドンカルボン酸等のアミノ酸類等が挙げられる。 抗菌、防腐成分としては、メチルパラベン、プロピルパラベン、フェノキシエタノール等が挙げられる。 粘度調整剤、外観調整剤としては、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシビニルポリマー等の水溶性高分子、高級脂肪酸エチレングリコールエステル等のパール剤等が挙げられる。 本発明の乳化組成物は、前記(1)成分、(2)成分及び(3)成分が、水相中でαゲル構造を形成していることが好ましい。ここで、αゲル構造とは、ラメラ状の2分子膜からなる会合体で形成される構造のことをいう。 (1)成分、(2)成分及び(3)成分が水相中で形成するαゲル構造は、油相との相性が良く、乳化組成物の調製の際に油相を水相に合わせた場合に油相が水相に均一かつ細かい滴で入り込みやすい。また、乳化組成物の高粘度かつ安定性が高いものとなる。また、乳化組成物の感触を優れたものとすることができる。 (1)成分、(2)成分及び(3)成分によって水相がαゲル構造を形成していることは、DSC(示査走査型熱量測定)により確認することができる。(1)成分、(2)成分及び(3)成分を含む水相に油相を滴下して調製した乳化組成物を20℃以下に昇温しながらDSCで測定すれば、吸熱ピークが認められ、これは水相がαゲル構造を形成していることを示している。 本発明の乳化組成物は、常法に従って調製することができ、その調製方法は特に限定されない。水中油型乳化組成物として調製する場合は、まず(1)〜(3)成分を(4)成分を含む水相に溶解させて(この際加温してもよい)、好ましくはαゲル構造を形成させた後、そこに油相(加温されていてもよい)を滴下し、攪拌することにより調製することが、均一な組成物を得られることから、また乳化組成物の安定性を高める観点から、好ましい。さらに好ましくは、水相においてαゲル構造を形成しやすくする観点から、まず(1)〜(3)成分を(4)成分に溶解させてから、水を含む他の水相成分と合わせた後、そこに油相を滴下することにより調製する。 本発明の乳化組成物の乳化形態は、水中油型、油中水型等何れでも構わないが、水中油型であることが好ましい。水中油型乳化組成物である場合、皮膚外用剤としたときにさっぱりした感触が得られやすくなり、また肌の上にのばした時にひっかかりやきしみを感じにくいものとなる。 前述のように、本発明の乳化組成物は、べたつかずさっぱりとした感触であり、のばしやすい、優れた使用感をもたらすことができるため、皮膚外用剤に好ましく適用することができる。皮膚外用剤としては、皮膚外用医薬組成物、医薬部外品を含む化粧料、皮膚外用雑貨等が挙げられ、特に化粧料が好ましい。 さらに剤形としては、乳化剤形であれば特に限定されず、ローション、乳液、エッセンス、クリーム等が挙げられ、特にクリームが好ましい。 以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。<乳化組成物の調製> 表1の処方に従って本発明の乳化組成物を調製した。具体的には、まず成分(イ)を70℃に加熱し、均一に溶解させた。次いで、成分(ロ)を70℃に均一溶解させたものを、温度を保ちながら、攪拌下、成分(イ)に徐々に添加し、その後、成分(イ)及び(ロ)の混合物をホモミキサーを用いて強制攪拌し、乳化を完了した。この乳化物を攪拌下、冷却し、40℃の時点で、成分(ハ)を均一溶解させたものを添加し、その後室温まで冷却して実施例1〜6及び比較例1〜4のクリームを得た。<保存安定性試験> 実施例1〜6及び比較例1〜4の各クリームについて、デジタルカードメーター(Curdmeter・MAX I.techno Engineering社製)を用いて硬度を測定した。測定は調製直後と、及び各クリームを40℃に3ヶ月間保存した後に20℃に一日放置した後とにそれぞれ行った。結果を表2に示す。<TEWL試験> ボランティアのパネラーの前腕内側部を水洗し、乾燥後、テバメーター(Tewameter TM210 Courage+Khazaka社製)を用いて経皮水分蒸散量(TEWL)を測定した。その後、SLS0.5%水溶液で処理し、実施例1〜6又は比較例1〜4の各クリームを塗布し、翌日同一部位のTEWLを測定した。SLS処理前のTEWLを100とした場合のクリーム塗布部位の値を求め、回復率とした。結果を表3に示す。数字が100に近いほど、TEWLが回復していることを意味する。<官能試験> 熟練評価者5名により、実施例1〜6及び比較例1〜4の各クリームを塗布した場合の使用感(べたつきのなさ、及び伸びの滑らかさ)についての官能評価を以下の評価基準に基づいて行った。 使用感が比較例4と比較して: かなり良い 5点 やや良い 4点 同等 3点 やや悪い 2点 かなり悪い 1点 5名の平均値を求めそのクリームの評点とした結果を表4に示す。 本発明により、安定性が高く、かつ優れた使用感を得られる乳化組成物が提供されるため、産業上非常に有用である。 (1)炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する、モノアルキルグリセリルエーテル又はモノアルケニルグリセリルエーテル、(2)高級脂肪酸、(3)レシチン及び/又はセラミド、及び(4)多価アルコールを含有することを特徴とする、乳化組成物。 前記(1)成分、(2)成分及び(3)成分が、水相中でαゲル構造を形成することを特徴とする、請求項1に記載の乳化組成物。 水中油型乳化組成物であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の乳化組成物。 油相が乳化組成物全体の1〜40質量%含有されることを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載の乳化組成物。 さらに、(5)各脂肪酸の炭素数が8〜22の極性トリグリセリドを含有することを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載の乳化組成物。 皮膚外用剤である、請求項1〜5の何れか一項に記載の乳化組成物。 【課題】化粧品や医薬部外品などの皮膚外用剤等への利用できる、安定性が高く、かつ使用感に優れた乳化組成物の提供。【解決手段】(1)炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する、モノアルキルグリセリルエーテル又はモノアルケニルグリセリルエーテル、(2)高級脂肪酸、(3)レシチン及び/又はセラミド、及び(4)多価アルコールを含有することを特徴とする、乳化組成物。水中油型乳化組成物であって、油相が乳化組成物全体の1〜40質量%含有する。更に(5)各脂肪酸の炭素数が8〜22の極性トリグリセリドを含有する。【選択図】なし