生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_アロエ抽出組成物
出願番号:2013110339
年次:2014
IPC分類:A61K 8/97,A61K 8/20,A61Q 19/00


特許情報キャッシュ

村井 宏行 JP 2014218489 公開特許公報(A) 20141120 2013110339 20130508 アロエ抽出組成物 村井 宏行 513131349 村井 宏行 A61K 8/97 20060101AFI20141024BHJP A61K 8/20 20060101ALI20141024BHJP A61Q 19/00 20060101ALI20141024BHJP JPA61K8/97A61K8/20A61Q19/00 2 書面 3 4C083 4C083AA111 4C083AA112 4C083AB331 4C083AB332 4C083CC02 4C083CC04 4C083DD23 4C083EE06 4C083EE13 本発明は、アロエ抽出液を含有する組成物に関するものであり、とくにキダチアロエの生葉からアロエエキスを抽出したアロエ溶液からシュウ酸カルシウム(針状結晶)を除去する処理を施したアロエ抽出液と焼塩と緑茶葉の熱抽出物を含有する組成物に関する。 アロエは「医者いらず」の格言が示すとおり、古来より外用薬としての効用、例えば火傷、虫刺され、切り傷、打ち身、ニキビ、湿疹、あせも、抜け毛、肌の老化等に対する効用や内服薬としての効用、例えば胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、糖尿病、高血圧、低血圧、肝臓病、二日酔い、便秘、冷え性等に対する効用を有することが知られている。 従来より、アロエ、特にキダチアロエを使用して薬効を有する各種製剤を製造することが行われている。その製造方法としては、例えばアロエの生葉を洗浄し、両側のトゲを取った後、おろし金ですりおろし、あるいはミキサー等の破砕機により破砕し、これを布で絞ったり、遠心分離機等により液汁(アロエエキス)を得る方法、あるいはアロエの生葉を薄く切って、それを倍量の水で煮沸し、その後布で絞ってアロエエキスを含んだアロエ液を得る方法等がある。 特許文献1には、有効成分が含まれている生葉の残滓を使用し、キダチアロエの生葉に含有されている有効成分を全て活用したアロエ青汁の製造方法が開示されている。これによれば、原料となるアロエの生葉を所望の幅にスライスする工程と、スライスした所定量の生葉に所定量の水を加えて、該生葉と水とを加圧下にて煮沸して、アロエエキスを含んだアロエ溶液を生成する工程と、該アロエ溶液から煮沸した生葉を取出し、これを微細に破砕して湿潤性をもった粉砕生葉を得る工程と、粉砕生葉に前記アロエエキスを含んだアロエ溶液を加えるとともに所定量の水を加え、これらを銅製釜に投入し攪拌しながら所定時間煮沸する工程とを具備したアロエ青汁の製造方法が開示されている。 特許文献2には、アロエエキスの溶出効果が高く、しかも、アロエ溶液中に生葉の残滓の極めて少なく、透明感があり、しかも保存性に優れたアロエ溶液の製造方法として、アロエの生葉のトゲを切除する工程と、トゲを切除した生葉を所望の幅にスライスする工程と、スライスした所定量の生葉に所定量の水を加えて、該生葉と水とを加圧下にて煮沸してアロエエキスを溶出して、アロエエキスを含んだアロエ溶液を生成する工程と、生成されたアロエ溶液を濾過して、濾過後のアロエ溶液を低温に維持しながらアロエ溶液中の不純物を沈殿させる工程と、沈殿した不純物を除去したのち、再びアロエ溶液を煮沸し濾過する工程とを具備したアロエ溶液の製造方法が開示されている。 アロエ抽出液の調製法として、摩り下ろしたアロエを煮沸することにより、アクが除去され針状結晶やシュウ酸カルシウムによる肌のかぶれが起こりにくくなることが知られている(非特許文献1) 特開2002−047198号公報特開平11−335291号公報 http://aloe100.jp/riyouljyusu.htm アロエ抽出液の効果を基本にスキンケアにより効果的な組成物を提供する。 本発明者は、摩り下ろしたアロエを煮沸してシュウ酸成分を除去する際に、緑茶葉と焼塩を共存させることによって、より効果的なスキンケア用の組成物ができることをを見出し、本発明を完成させた。 本発明は、以下の構成からなる。(1)アロエ抽出液を含有する組成物であって、シュウ酸成分の除去処理したアロエ抽出液と緑茶葉の熱抽出成分を共存させることを特徴とするアロエ抽出組成物。(2)塩化ナトリウムを0.1〜1(重量/容量)%含む(1)に記載の組成物。 本発明は、アロエ抽出物の効果に加えて、緑茶葉の熱抽出物及び焼塩を含ませることによって、より効果的なスキンケア製品を提供できる。 アロエとりわけキダチアロエが好適に用いられ、アロエの生葉を摩り下ろしたり、ミキサー等にかけてペースト状にしたものをガーゼ等で搾り調製したアロエ抽出液に、塩化ナトリウムを0.1−1(重量/容量)%、好適には0.3−0.6(重量/容量)%加えて、煮沸して調製される。塩化ナトリウムは市販の食塩、焼塩等が用いられる。本発明は、アロエ抽出液に塩化ナトリウムと共に、緑茶葉を加えて煮沸して、緑茶成分を共存させることも含まれる。 実施例1 キダチアロエの生葉を摩り下ろし、ガーゼに包みアロエ液を搾り出した。そのアロエ液20mLに対し、1gの焼塩(塩化ナトリウム約79%、マグネシウム約0.8%、カルシウム約3%、カリウム約1%含有)と緑茶の葉1g(カテキン、ビタミンA、B1、B2、C、E含有)を一緒に煮沸した。煮沸することによって、シュウ酸成分(シュウ酸カルシウム等)がアクとなって除去されたアロエ抽出組成物を調製した。 実施例2 実施例1で調製したアロエ抽出組成物と実施例1において緑茶葉と焼塩を無添加で処理したアロエ抽出物を左右の腕の内側に塗布して本発明の効果を確かめた。5人で確かめたところ、実施例1のアロエ抽出組成物を塗った手は、緑茶葉と焼塩を無添加で抽出したものに比べて5人ともスベスベ感としっとり感が強いことを認めた。又、あかぎれやバットのスイング、ゴルフのスイングでむけたマメに塗った手はただのアロエ抽出液を塗った手より痛みが早く激減する事を認めた。体の疣や顔に塗ってもしっとり感があり、皮膚から皮脂、老廃物が排出され肌がスベスベになり若返る。 本発明は、化粧水、全身ケア液等に利用できる。 アロエ抽出液を含有する組成物であって、シュウ酸成分の除去処理したアロエ抽出液と焼塩と緑茶葉の熱抽出成分を共存させることを特徴とする抽出組成物。 塩化ナトリウムを0.1〜1(重量/容量)%含む請求項1に記載の組成物。 【課題】スキンケアにより効果的なアロエ抽出液含有組成物を提供する。【解決手段】アロエ抽出液からシュウ酸成分、とりわけシュウ酸カルシウムを除去する処理を行ったアロエ抽出液に塩化ナトリウムや緑茶成分を含有させる。


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