生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_経口用育毛剤
出願番号:2012226554
年次:2013
IPC分類:A61K 36/02,A61K 38/17,A61K 36/18,A61P 17/14,A61K 31/7076,A61K 31/19,A61K 31/355,A61P 43/00,A61K 8/65,A61K 8/97,A61Q 7/00,A23L 1/30,A23L 1/305


特許情報キャッシュ

出田 立郎 深谷 幸隆 鈴木 良治 JP 2013116887 公開特許公報(A) 20130613 2012226554 20121012 経口用育毛剤 株式会社 資生堂 000001959 竹内 裕 100067644 木村 浩幸 100125313 出田 立郎 深谷 幸隆 鈴木 良治 JP 2011238903 20111031 A61K 36/02 20060101AFI20130517BHJP A61K 38/17 20060101ALI20130517BHJP A61K 36/18 20060101ALI20130517BHJP A61P 17/14 20060101ALI20130517BHJP A61K 31/7076 20060101ALI20130517BHJP A61K 31/19 20060101ALI20130517BHJP A61K 31/355 20060101ALI20130517BHJP A61P 43/00 20060101ALI20130517BHJP A61K 8/65 20060101ALI20130517BHJP A61K 8/97 20060101ALI20130517BHJP A61Q 7/00 20060101ALI20130517BHJP A23L 1/30 20060101ALI20130517BHJP A23L 1/305 20060101ALI20130517BHJP JPA61K35/80 ZA61K37/12A61K35/78 CA61P17/14A61K31/7076A61K31/19A61K31/355A61P43/00 121A61K8/65A61K8/97A61Q7/00A23L1/30 BA23L1/305A23L1/30 A 3 1 OL 20 4B018 4C083 4C084 4C086 4C088 4C206 4B018LB01 4B018LB08 4B018LB10 4B018MD20 4B018MD61 4B018ME14 4B018MF01 4B018MF06 4B018MF07 4C083AA111 4C083AA112 4C083AC102 4C083AC302 4C083AC432 4C083AD042 4C083AD092 4C083AD431 4C083AD432 4C083AD531 4C083AD532 4C083AD601 4C083AD602 4C083AD661 4C083AD662 4C083CC37 4C083DD23 4C083EE03 4C083EE22 4C084AA02 4C084DC50 4C084MA16 4C084MA34 4C084MA52 4C084NA14 4C084ZA92 4C084ZC75 4C086AA01 4C086AA02 4C086BA09 4C086EA18 4C086MA16 4C086MA34 4C086MA52 4C086NA14 4C086ZA92 4C086ZC75 4C088AA13 4C088AB12 4C088AB99 4C088MA07 4C088MA08 4C088MA16 4C088MA34 4C088MA52 4C088NA14 4C088ZA92 4C088ZC75 4C206AA01 4C206AA02 4C206DA14 4C206MA03 4C206MA04 4C206MA13 4C206MA28 4C206MA36 4C206MA54 4C206MA72 4C206NA14 4C206ZA92 4C206ZC75 本発明は、マコンブ仮根、アマチャ、高麗人参、及び、コラーゲンを含有した経口用育毛剤と、これを配合した育毛用食品、及びこれらと、高麗人参、アデノシン又はその誘導体、グリチルレチン酸又はその誘導体、及び、ビタミンE又はその誘導体を含有した外用育毛剤を組み合わせてなる育毛セットに関する。 近年、薄毛症に悩む人の数は増えてきている一方で、薄毛症の原因は必ずしも十分に解明されていないのが実情である。薄毛症に対しては、従来より、毛母細胞に酸素や栄養を供給して毛髪を成長させるべく、毛細血管の血流を促進するための血行促進成分や、栄養補給成分としてビタミン類などを配合した育毛剤が数多く開発されてきた。 しかしながら、これまでの育毛剤では、必ずしも十分な効果を得られるまでには至っておらず、更に毛母細胞の機能を促進するような育毛剤の開発が必要である。また、一般的な育毛剤は通常頭皮に塗布して使用するが、経口で摂取可能な育毛剤であれば、皮膚への吸収性に拘わらず、有効成分が直接体内に採り入れられるため、外用による適用に比べて、高い効果が期待できる。 経口摂取することにより育毛を図る食品としては、養殖コンブの仮根部を原料とする育毛・発毛のための経口組成物(特許文献1)や、大豆サポニンを必須成分とし、これにコラーゲン蛋白等を配合した育毛養毛用食品(特許文献2)が知られているが、あらゆる薄毛症に対して十分な効果を得られているとは必ずしもいえない。 そこで、安全に継続して経口摂取できる成分の中から、育毛効果に優れた成分を見出し、これらを組み合わせることにより、さらに育毛効果の高い経口用育毛剤を開発することが重要であり、また、このような経口用育毛剤と外用育毛剤とを組み合わせることにより優れた育毛効果を奏する育毛セットの開発が期待される。再公表特許公報(国際公開番号:WO2008/111271)特開平7−132064号公報 本発明の目的は、継続的に経口摂取可能な安全性の高い天然由来の育毛成分を組み合わせることにより優れた育毛効果を発揮し得る経口用育毛剤と、これを配合した育毛用食品、及びこれらと外用育毛剤を組み合わせることにより、さらに育毛効果の高い育毛セットを提供することにある。 本発明者らは、上記課題を解決するために検討を行った結果、マコンブ仮根、アマチャ、高麗人参、及びコラーゲンを組み合わせて経口摂取することにより優れた育毛効果が発揮されることを見出し、本発明を完成するに至った。また、これらの成分を経口摂取するとともに、高麗人参、アデノシン又はその誘導体、グリチルレチン酸又はその誘導体、及び、ビタミンE又はその誘導体を含有した外用育毛剤を頭皮に塗布することにより、さらに優れた育毛効果が発揮されることを見出し、本発明を完成した。 すなわち本発明は、マコンブ仮根、アマチャ、高麗人参、及び、コラーゲンを含有することを特徴とする経口用育毛剤である。 また本発明は、前記経口用育毛剤を配合したことを特徴とする育毛用飲食品である。 さらに本発明は、前記の経口用育毛剤又は育毛用飲食品と、高麗人参、アデノシン又はその誘導体、グリチルレチン酸又はその誘導体、及び、ビタミンE又はその誘導体を含有する外用育毛剤を組み合わせたことを特徴とする育毛セットである。 本発明の経口用育毛剤又は育毛用飲食品によれば、継続的に経口摂取した場合、優れた育毛効果を得ることができる。 また、本発明の育毛セットによれば、前記経口用育毛剤等と外用育毛剤とを併用することにより、経口用育毛剤あるいは育毛用飲食品の単独使用では得ることができない、極めて優れた育毛効果を発揮することが可能となる。培養試験による毛包の伸長率変化を示すグラフ連用テスト1における毛髪径の変化を示すグラフ連用テスト1における毛髪径の変化量を示すグラフ連用テスト1における細い毛のパネラーの毛髪径の変化を示すグラフ連用テスト1における毛髪の本数の変化を示すグラフ連用テスト1における改善の効果を感じたパネラーの数を示すグラフ連用テスト1における「毛髪のハリ・コシ感」に関するアンケート調査の結果を示すグラフ連用テスト1における「毛髪の太さ」に関するアンケート調査の結果を示すグラフ連用テスト1における「毛髪の量」に関するアンケート調査の結果を示すグラフ連用テスト1における「毛髪のボリューム感」に関するアンケート調査の結果を示すグラフ連用テスト2における毛髪径の変化を示すグラフ連用テスト2における細い毛(毛髪径60μm以下)のパネラーの毛髪径の変化を示すグラフ連用テスト2におけるアンケート調査により改善の効果を感じたパネラーの数を示すグラフ((ア)あきらかに効果を感じたパネラーの数、(イ)効果を感じたパネラーの数)外観判定基準(標準写真(12段階スケール))(図面代用写真)連用テスト2における薄毛症の改善を示すグラフ連用テスト2における薄毛症が6段階以上のパネラーの薄毛症の改善を示すグラフ連用テスト2における細い毛(毛髪径60μm未満)のパネラーの薄毛症の改善を示すグラフ連用テスト3における「髪の状態の改善」に関するアンケート調査の結果を示すグラフ連用テスト3における「薄毛状態の改善」に関するアンケート調査の結果を示すグラフ連用テスト3における「頭皮の状態の改善」に関するアンケート調査の結果を示すグラフ 本発明の経口用育毛剤又はこれを配合した育毛用飲食品は、経口的に摂取することが可能な、マコンブ仮根、アマチャ、高麗人参、及びコラーゲンを有効成分として含有する。 本発明に用いるマコンブ仮根(別名、ガニアシともいう)とは、真昆布の根の末端の部分、すなわち昆布が岩場に張り付いて本体を支える器官(仮根)である。マコンブ仮根は、そのまま粉末にして配合するか、あるいは水もしくは酸性溶液で抽出して得られる抽出エキスを配合することが好ましいが、これらに限定されるものではない。 粉末として配合する場合は、マコンブ仮根を乾燥後、粉砕機で粉砕する等の通常の粉末化手段を用いて粉末化すればよい。また、抽出物を得るための抽出方法は、特に限定されるものではないが、例えば、粗く裁断したマコンブ仮根を、水あるいは水に酢酸等の有機酸を添加した酸性水溶液などに浸漬し、室温あるいは加熱条件下で15〜120 ℃に保持して行う。マコンブ仮根は、市販品を用いることができ、例えば、株式会社カイゲン製「ガニアシ(商品名)」を用いることができる。 本発明においては、経口用育毛剤(又は育毛用飲食品)の味と育毛効果を考慮すると、マコンブ仮根の1日1回分の摂取量が原生薬換算10〜6000mgとなるように配合することが好ましい。 本発明に用いるアマチャは、ユキノシタ科の落葉低木ガクアジサイの変種であるアマチャの植物体を乾燥粉末とするか、あるいは植物体を水または有機溶媒で抽出して抽出物とするか、さらには抽出物を乾燥粉砕して得られる乾燥エキスとするなどして配合することができる。 乾燥粉末を得る方法としては、植物体を細断又は粉砕し、その後に乾燥する方法や植物を乾燥した後に細断又は粉砕して乾燥粉末を得る方法がある。また、植物を細断又は粉砕し、発酵や酵素処理を施した後、乾燥し、更に必要に応じて所定の粒径にすべく粉砕する方法等を適宜採ることができる。 抽出物を得るために用いるアマチャの構成部位としては、例えば、葉部、幹部、枝部、地上部、花部、根部、全草又はこれらの部位の混合物等が挙げられるが、好ましくは葉部及び枝部である。 アマチャの抽出物は常法より得ることができ、例えば、アマチャを必要により乾燥した後、抽出溶媒に一定期間浸漬するか、あるいは加熱還流している抽出溶媒と接触させ、次いで濾過し、濃縮して得ることができる。抽出溶媒としては、通常抽出に用いられる溶媒であれば任意に用いることができ、例えば、水、メタノール、エタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等のアルコール類、クロロホルム、ジクロルエタン、四塩化炭素、アセトン、酢酸エチル等の有機溶媒を、それぞれ単独あるいは組み合わせて用いることができる。上記溶媒で抽出して得た抽出液をそのまま、あるいは濃縮したエキスを用いるか、あるいはこれらエキスを吸着法、例えばイオン交換樹脂を用いて不純物を除去したものや、ポーラスポリマー(例えばアンバーライトXAD−2)のカラムにて吸着させた後、メタノールまたはエタノールで溶出し、濃縮したものも使用することができる。また分配法、例えば水/酢酸エチルで抽出した抽出物等も用いられる。 本発明においては、経口用育毛剤(又は育毛用飲食品)の味と育毛効果を考慮すると、アマチャの1日1回分の摂取量が原生薬換算2.5〜3000mgとなるように配合することが好ましい。 本発明に用いる高麗人参は、高麗人参の植物体を乾燥粉末とするか、あるいは植物体を水または有機溶媒で抽出して抽出物とするか、さらには抽出物を乾燥粉砕して得られる乾燥エキスとするなどして配合することができる。また植物体を圧搾して圧搾液とするなどして配合することができる。 高麗人参の抽出物としては、高麗人参の根の抽出物が最も好ましいが、高麗人参の葉,茎,枝,花,果実等にも有効成分が含まれているので、これらのうちいずれか一つ又は二つ以上の抽出物を使用することもできる。また、高麗人参からの有効成分の抽出方法は、特に限定されるものではなく、前記アマチャと同様の方法で行うことができる。 高麗人参には市販品の粉末エキスを使用して配合することもでき、例えば、丸善製薬株式会社製「高麗人参エキスパウダーMF(商品名)」を使用することができる。 本発明においては、経口用育毛剤(又は育毛用飲食品)の味と育毛効果を考慮すると、高麗人参の1日1回分の摂取量が原生薬換算2〜5000mgとなるように配合することが好ましい。 本発明はコラーゲンを必須成分として配合するが、コラーゲンはアミノ酸単体であるグリシンとプロリンと、プロリンが水酸化されたヒドロキシプロリンで構成される蛋白質の一種である。コラーゲンが体内に吸収される際には、単アミノ酸やアミノ酸2〜3個程度のペプチドまで分解された後に吸収される。このため、吸収を促進するため低分子量のコラーゲンペプチドを配合することが好ましい。 コラーゲンペプチドは、コラーゲンをタンパク加水分解酵素等で処理して得られるペプチドであり、平均分子量(数平均分子量)が1,000〜10,000のものが好ましく用いられる。原料(コラーゲン)の起源は特に限定されないが、安定的に供給可能な魚類、牛、豚、鶏等が挙げられる。 魚類等の骨・皮に水を加えて加熱抽出又は加圧加熱抽出することによりコラーゲンを抽出する。抽出したコラーゲンを、タンパク加水分解酵素で処理してコラーゲンをペプチド化する。タンパク加水分解酵素は特に限定されるものではなく、例えば、中性プロテアーゼ、アルカリ性プロテアーゼ、酸性プロテアーゼ、あるいはそれらを含有する酵素製剤などを用いることができる。得られた酵素分解物を逆浸透膜処理して濃縮液を回収する。濃縮液(コラーゲンペプチド)は、そのまま用いてもよく、適宜乾燥して粉末化してから用いてもよい。このようにして得られたコラーゲンペプチドは、アミノ酸組成がコラーゲンとほぼ同一であるにもかかわらず、分子量が小さいため水に溶解することができ、体内への吸収速度を高めることができる。コラーゲンペプチドは市販品を使用することができ、例えば、株式会社ニッピ製「ニッピペプタイド(商品名)」や株式会社ゼライス製「HACP−U2(商品名)」を用いることができる。 本発明においては、経口用育毛剤(又は育毛用飲食品)の育毛効果を考慮すると、コラーゲンの1日1回分の摂取量が100〜20000mgとなるように配合することが好ましい。 本発明の経口用育毛剤あるいは経口用育毛剤を配合した飲食品には、必要に応じて添加剤を任意に選択し併用することができる。添加剤としては機能性素材、賦形剤、呈味剤を含ませることができる。 機能性素材としては、パントテン酸、葉酸、ビオチンなど各種ビタミン類、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、鉄など各種ミネラル類、アミノ酸、オリゴ糖、プロポリス、ローヤルゼリー、イチョウ葉、ウコン、EPA、DHA、コエンザイムQ10、コンドロイチン、乳酸菌、ラクトフェリン、イソフラボン、プルーン、キチン、キトサン、グルコサミン、α−リポ酸、アガリクス、ガルシニア、プロポリス、コリアンダー、アスタキサンチン、フォースリン、カテキン、セサミン、セラミド、モロヘイヤ、スピルリナ、キャッツクローなどが挙げられる。これらの機能性素材は、単独で又は二種以上で組み合わせて使用できる。 賦形剤としては、所望の剤型としたときに通常用いられるものであれば何でも良く、例えば、コムギデンプン、コメデンプン、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、デキストリン、シクロデキストリンなどのでんぷん類、結晶セルロース類、乳糖、ブドウ糖、砂糖、還元麦芽糖、水飴、フラクトオリゴ糖、乳化オリゴ糖などの糖類、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、ラクチトール、マンニトールなどの糖アルコール類が挙げられる。これら賦形剤は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。 呈味剤としては、ボンタンエキス、ライチエキス、ゆずエキス等の各種果汁エキス、リンゴ果汁、オレンジ果汁、レモン果汁等の各種果汁、ピーチフレーバー、ウメフレーバー、ヨーグルトフレーバー等の各種フレーバー、アセスルファムK、スクラロース、エリスリトール、オリゴ糖類、マンノース、キシリトール、異性化糖類等の各種甘味料、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、グルコン酸等の各種酸味料、緑茶、ウーロン茶、バナバ茶、杜仲茶、鉄観音茶、ハトムギ茶、アマチャヅル茶、マコモ茶、昆布茶等の各種茶成分等が挙げられる。これら呈味剤は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。 その他の着色剤、保存剤、増粘剤、結合剤、崩壊剤、分散剤、安定化剤、ゲル化剤、酸化防止剤、界面活性剤、保存剤、pH調整剤等については、食品等に使用される公知のものを適宜選択して使用できる。 飲食品の形態としては、例えば、タブレット状、粒状、顆粒状、液体状、固形状、ペースト状、ゲル状など任意に選択することができる。 飲食品の具体例として、例えば、ドリンク剤、サプリメントなどの栄養補助飲食品、特定保健用飲食品、機能性飲食品、健康飲食品などのほか、野菜ジュース、果汁飲料、清涼飲料、茶等の飲料類、スープ、プリン、ヨーグルト、ケーキプレミックス製品、菓子類、クッキー、キャンディー、グミ、ガム等の各種一般加工食品が挙げられる。ただしこれら例示に限定されるものでない。 本発明の経口用育毛剤を医薬製剤として用いる場合、剤型は適宜選択できるが、例えば錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等の固形製剤や、内服液剤、シロップ剤等の経液体製剤等とすることができ、これらの医薬製剤には、通常用いられる結合剤、崩壊剤、増粘剤、分散剤、再吸収促進剤、矯味剤、緩衝剤、界面活性剤、溶解補助剤、保存剤、乳化剤、等張化剤、安定化剤やpH調製剤などの賦形剤を適宜使用してもよい。 本発明は、(A)前記の経口用育毛剤又は育毛用飲食品と、(B)高麗人参、アデノシン、グリチルレチン酸又はその誘導体、及び、ビタミンE又はその誘導体を含有することを特徴とする外用育毛剤と、を組み合わせた育毛セットとすることにより優れた育毛効果を得ることができる。 本発明を構成する外用育毛剤は、高麗人参、アデノシン又はその誘導体、グリチルレチン酸又はその誘導体、及び、ビタミンE又はその誘導体を含有することを特徴とする。 外用育毛剤に用いる高麗人参は、経口用育毛剤に配合するものと同じものを用いることができる。外用育毛剤における高麗人参の配合量は、剤の具体的な形態や他の配合成分との兼ね合いに応じて適宜選択するべきものであり、特に限定されるものではないが、一般的な頭皮に使用する液状の外用育毛剤として本発明の効果を奏するためには高麗人参エキス(固形分)の配合量は、0.00005〜0.1質量%が好ましい。 ビタミンE又はその誘導体としては、天然ビタミンE、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール等のビタミンE;ビタミンEアセテート、ビタミンEニコチネート、α−トコフェロール−2,L−アスコルビン酸リン酸ジエステルなどのビタミンE誘導体;更にこれらの塩などを挙げることができる。外用育毛剤へのビタミンE又はその誘導体の配合量は0.005〜0.1質量%が好ましい。 グリチルレチン酸又はその誘導体は、医薬品、医薬部外品で通常用いられているものであれば特に制限されず用いることができ、1種又は2種以上を混合して用いることもできる。また、グリチルレチン酸には、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩や、アンモニウム塩等の塩類も含まれる。グリチルレチン酸の誘導体としては、例えば、グリチルレチン酸グリセリン、グリチルレチン酸ステアリル、グリチルレチン酸ピリドキシン、ステアリン酸グリチルレチニル、更にこれらの塩などを挙げることができる。外用育毛剤へのグリチルレチン酸又はその誘導体の配合量は0.005〜10質量%が好ましい。 アデノシン又はその誘導体は、血流を促進するための成分である。これら成分は、医薬品、医薬部外品で通常用いられているものであれば特に制限されず用いることができ、1種又は2種以上を混合して用いることもできる。また、アデノシン誘導体としては、例えば、アデノシン5’−リン酸を挙げることができ、更に、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩や、アンモニウム塩等の塩類を用いることもできる。外用育毛剤へのアデノシン又はその誘導体の配合量は0.001〜5質量%が好ましい。0.001重量%未満では、育毛効果が十分に発揮されないため好ましくなく、5重量%を超えると、製剤上支障をきたす可能性があることによる。 外用育毛剤には、上記必須成分以外に、本発明の効果を損なわない範囲内で、通常化粧品や医薬品等の外用育毛剤に用いられる成分、例えば、保湿剤、油性成分、酸化防止剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、増粘剤、アルコール類、粉末成分、色剤、水性成分、水、植物エキス類、各種皮膚栄養剤等を必要に応じて適宜配合することができる。 例えば、シリコーン油、流動パラフィン、固形パラフィン、高級脂肪酸、スクワラン、モノオレイン酸グリセリル、オリーブ油、イソプロピルミリステート、高級アルコール等の油分;グリセリン、ヒアルロン酸、プロピレングリコール、マルチトール、アテロコラーゲン、乳酸ナトリウム、クジン抽出液、アルニカエキス、サンショウエキス、ホップエキス、オノニスエキス、シソエキス等の保湿剤;カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、マルメロ粘質物等の増粘剤;ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル、ビタミンEアセテート、センブリ抽出物、塩化カルプロニウム、アセチルコリン誘導体等の血管拡張剤;セリン、メチオニン、アルギニン等のアミノ酸類;ビタミンB6、ビオチン、パントテン酸類等のビタミン類;ニコチン酸、ニコチン酸メチル、ニコチン酸トコフェロール等のニコチン酸エステル類;セファランチン等の皮膚機能亢進剤;エストラジオール等の女性ホルモン剤;グリチルリチン酸、アズレン等の消炎剤;ヒノキチオール、ヘキサクロロフェン、ベンザルコニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、ウンデシレン酸、トリクロロカルバニリド、ビチオノール等の抗菌剤;メントール等の清涼剤;サリチル酸、亜鉛類、乳酸類等;クエン酸等の有機酸類を1種または2種以上組み合わせて配合することができる。 本発明の外用育毛剤は、例えばローション、乳液、クリーム、軟膏等、頭皮に塗布して用い得るものであればいずれでもよく、剤型は特に問わない。 以下、本発明の効果を確認するために行った試験及びその結果ついてさらに詳細に説明するが、本発明は以下の試験例あるいは実施例に限定されるものではない。「培養試験による評価」 ヒト由来の毛包器官を体外培養する毛包器官培養系を用いて、本発明に用いる各有効成分の組み合わせによる効果を確認した。 Williams−E培地(Gibco-BRL社製品)にペニシリン、ストレプトマイシン、ファンギゾンの3種類の抗生物質およびグルタミン酸を添加した培地を基礎培地とする。さらに、基礎培地に10ng/mLのヒドロコーチゾンおよび亜セレン酸ナトリウム、10μg/mLのインシュリンおよびトランスフェリンを添加した培地をインシュリン添加培地とした。ヒト頭皮から外科的に取得された正常ヒト男子毛包を実態顕微鏡観察下でマイクロせん刀を用いて単離した。単離した毛包は、基礎培地中で洗浄し、インシュリン添加培地を入れた24穴のタイタープレートに1本ずつ入れ、37℃、5%CO2、湿度95%の気相条件下で24時間培養した。培養の前後で接眼マイクロメーターにより毛包の長さを測定し、伸長が見られ、且つ、成長期の形態が維持された毛包を選択し、伸長が均等になるように4〜5本ずつ3群に分けた。 有効成分の組み合わせによる効果を確認するため、3群をそれぞれ無添加群、マコンブ仮根単独群、組み合わせ群とした。検証のために無添加群には基礎培地のみを添加し、単独群には基礎培地+マコンブ仮根エキス1ppmを添加し、組み合わせ群には基礎培地+マコンブ仮根シエキス1ppm+高麗人参エキス0.36ppm+アマチャエキス0.2ppm+コラーゲン2ppmを添加した。 前記の気相条件下で培養を継続し、添加後27日目の毛包の長さを測定し、添加開始時からの伸長率(%)を(添加後の長さ−添加前の長さ)÷(添加前の長さ)で表したところ、図1に示すように、単独群、組み合わせ群ともに無添加群に比較して高い伸長率を示し、特に組み合わせ群は無添加群の倍以上の伸長率を示した。また、組み合わせ群は単独群よりも5割近く高い伸長率を示した。 このように、ヒト頭髪毛包の器官培養法により評価することで、マコンブ仮根を単独で用いるよりも、各有効成分を組み合わせて用いる方が、すぐれた毛包器官としての調和のとれた細胞増殖促進活性が発揮されることを検証することができた。「連用テスト1」 年齢30〜50代のパネラーによる連用テストを行い、以下に示す評価試験により本発明の効果を確認した。連用テスト1は、賦形剤のみからなるタブレット(プラセボ)を服用するパネラー38名(A群)と、有効成分を配合したタブレットを服用するパネラー38名(B群)にて行った。各パネラーは試験試料であるタブレットを1日6粒、経口摂取により毎日服用した。 試験試料(タブレット)の処方を表1に示す。※1;株式会社カイゲン製「ガニアシ(商品名)」を使用※2;丸善製薬株式会社製「高麗人参エキスパウダーMF(商品名)」を使用※3;株式会社小城製薬製「アマチャ乾燥エキス(商品名)」を使用 連用テスト1においてパネラーが摂取した1日の有効成分の量(タブレット6粒中の配合量)は、表2(実施例1)に示すとおりである。 連用テスト1による本発明の育毛の効果を、以下の各種評価方法により確認した。評価1「毛髪径と本数の変化」 フォトトリコグラム法により、約5×5mmに頭頂部の毛髪を刈り取り、デジタルマイクロスコープにて撮像した画像を用い、毛髪の径と本数を測定した。 収集したサンプルに基づいて群間に違いがあるか検証するために、統計処理を行った。検定結果で示された有意確率(p)が5%未満(p<0.05)であれば、検定に用いたデータ項目(変数という)間に有意差があるという。pが10%未満(p<0.1)であれば、検定に用いたデータ項目(変数という)間に有意な傾向差があるという。有意差および有意な傾向差が出たということは、何らかの原因で違いが生じたことを意味する。生物学試験を行うときは、最終的に有意差があったか否かが群間に変化があったかどうかを導き出す手法となる。統計解析はT−検定にて実施した。 図2示されるように、テスト期間(4ヶ月間)で各パネルの平均毛髪径は、B群において増大していることが確認された。また、図3に示されるように、テスト期間(4ヶ月間)における毛髪径の変化量の平均値はB群はA群に対して傾向差(p=0.0891)が確認された。 細い毛(毛髪径が小さい毛)のパネラーを対象に連用テストによる効果を確認するため、テスト開始前において平均毛髪径が60μm未満の男性パネラー19名と80μm未満の女性パネラー14名(計33名)を対象として、毛髪径の変化について集計した結果を図4に示す。 図4に示す結果から、細い毛(毛髪径が小さい毛)のパネラーでは、B群による毛髪径が増大する効果が顕著に確認された。B群では、平均毛髪径が有意(p=0.0014)に増大し、A群、B群間で変化量に有意差(p=0.0089)が確認された。 図5は、毛髪を刈り取った頭頂部(約5×5mm)におけるテスト期間(4ヶ月間)での毛髪の本数の変化を示したものである。図5に示すように、B群では毛髪の総本数が増加していることが認められた。このことから、本発明は毛髪の総本数の増加に効果を有することが確認された。尚、A群の本数が減少した要因としては、季節にともなう脱毛とテスト期間中の脱毛症状の進行が考えられるが、A群と相対比較することによりB群の効果が顕著に優れていることが確認できる。評価2「アンケート評価」 連用テストの開始から1ヶ月毎に、「毛髪のハリ・コシ感」、「毛髪の太さ」、「毛髪の量」、及びこれらを総合した「全体(毛髪のボリューム感)」について感じられる改善の効果をアンケートにより調査した(調査期間6ヶ月)。 アンケートでは、「1.改善された」、「2.やや改善された」、「3.変わらない」、「4.やや悪化した」、「5.悪化した」の5段階でいずれに該当するか記入し、これを回収した。 図6に、アンケートで「1.改善された」、「2.やや改善された」のいずれかに該当すると回答したパネラーの人数の推移を示す。 図6(ア)は、B群における改善の効果を実感したパネラー数の推移を示したものであるが、「毛髪のハリ・コシ感」、「毛髪の太さ」、「毛髪の量」、及びこれらを総合した「全体(毛髪のボリューム感)」について改善する効果を実感するパネラー数は、服用日数の増加とととに増加していることが認められる。このことから、本発明は、「毛髪のハリ・コシ感」、「毛髪の太さ」、「毛髪の量」、及びこれらを総合した「全体(毛髪のボリューム感)」を改善する効果があることが確認された。一方、図6(イ)は、A(プラセボ)群における改善の効果を実感したパネラー数の推移を示したものであるが、「毛髪のハリ・コシ感」、「毛髪の太さ」、「毛髪の量」、及びこれらを総合した「全体(毛髪のボリューム感)」のいずれの項目においてもパネラー数に変化は認められず、効果を確認することはできなかった。 さらに、連用テスト開始から1ヶ月毎に、質問項目「毛髪のハリ・コシ感」、「毛髪の太さ」、「毛髪の量」、及びこれらを総合した「毛髪のボリューム感」について行ったアンケートの結果を図7〜10に示す。 アンケートは、評価尺度として汎用されているVAS(視覚的アナログ尺度(visual analogue scale)の略称)により評価した。すなわち、それぞれの調査日に、被験者に10cmの横一直線に引いた直線(スケール)を記載した用紙を配布し、直線の左端を「実感なし」、右端を「実感あり」として、実感できる程度を直線上の位置として記入(=被験者が線分上の一箇所に印を付す)してもらい、試験開始の位置を基準として右側(又は左側)に移動した距離を尺度値(スケール全長に対する割合(%))として評価した。尚、群間差を検証するための統計解析はT−検定にて実施した。 試験開始前を基準とした「毛髪のハリ・コシ感」に関する変化を図7に、「毛髪の太さ」に関する変化を図8に、「毛髪の量」に関する変化を図9に、「毛髪のボリューム感」に関する変化を図10に示す。尚、図中、a群とb群との間で統計的に有意差(p<0.05)が認められる部分は*印(p<0.05)、**印(p<0.01)、又は***印(p<0.001)を、傾向差(p<0.1)が認められる部分は+印(p<0.1)を付した。 図7乃至10のグラフに示されるように、「毛髪のハリ・コシ感」、「毛髪の太さ」、「毛髪の量」、及び「毛髪のボリューム」のすべての項目において、B群はA(プラセボ)群より優れた結果が確認された。特に、図9の「毛髪の量」では、B群はA群に対して4ヶ月目と5ヶ月目に傾向差(p<0.1)が認められ、6ヶ月目に有意差(p<0.05)が認められた。また、図10の「髪の毛のボリューム」では、B群はA群に対して3ヶ月目と5ヶ月目に有意差(p<0.05)が認められ、4ヶ月目と6ヶ月目に傾向差(p<0.1)が認められた。 これらの結果から、有効成分を配合したタブレットを服用することで優れた育毛効果が得られることが確認された。「連用テスト2」 年齢30〜50代のパネラーによる6ヶ月間の連用テストを行い、以下に示す評価試験によりタブレットと外用育毛剤を併用することによる育毛効果を確認した。連用テストは、有効成分を配合したタブレットを服用するパネラー23名(B群)と、有効成分を配合したタブレットを服用しながら外用育毛剤を塗布するパネラー25名(C群)にて行った。各パネラーは試験試料であるタブレットを1日6粒、経口摂取により毎日服用し、外用育毛剤は1日約5〜6gを毎日頭皮に塗布した。 経口用育毛剤(タブレット)の処方は、表1に示される連用テスト1と同じものであり、1日に摂取する有効成分の量は表2に示すとおりである。 外用育毛剤(ローション)は、有効成分として、高麗人参、アデノシン、グリチルレチン酸、及びビタミンEを配合するものであり、その処方を表3(実施例2)に示す。評価3「毛髪径と本数の変化」 フォトトリコグラム法により、毛髪の径と本数を測定し、B群(タブレットのみ服用)とC群(タブレットと外用育毛剤との併用)の比較を行った。 図11のグラフに示されるように、両群ともに経時的に有意にパネルごとの平均毛髪径が上昇しており、テスト開始前に対して有意差が確認された(B群はp=1.49×10-17、C群はp=0.0021)。 つぎに細い毛(毛髪径が小さい毛)のパネラーを対象に毛髪径の変化を確認した。すなわち、テスト開始前において平均毛髪径が、60μm以下のパネラーについて(B群20名、C群13名)、データを集計した結果を図12に示す。 図12のグラフに示すように、両群とも経時的に有意に上昇したが(B群はp=0.0063、C群はp=1.4×10-4)、C群(併用)の方が増大幅が大きく、C群はB群に対して傾向差が確認された(p=0.097)。 テスト開始前において平均毛髪径が、60μm以下のパネラーについて(B群20名、C群13名)、毛髪径が明らかに増大したパネラー(テスト開始前に比べて毛髪径がt検定p<0.05で増大したパネラー)の比率(ア)と、毛髪径が少しでも増大したパネラーの比率(イ)を各群毎に集計した結果を図13に示す。 図13のグラフに示すように、毛髪径60μm以下の細い毛のパネラーの場合、タブレットと外用育毛剤を併用すると、すべてのパネラーにおいて毛髪径が増大していることが確認された((イ)のC群に示される結果)。評価4「外観判定」 薄毛の全く無い状態を1、非常に進行した状態を12とし、12段階の進行状態を表した男性型脱毛症(AGA)の標準写真(図14)を基準に、AGA診療の経験を持つ皮膚科医がパネラーのAGAの度合いを、試験前後で判定した。 B群(タブレットのみ使用)、C群(タブレットと外用育毛剤との併用)についての評価結果を図15のグラフに示す。テスト開始前に対する中央値の変化量がB群に比べてC群が大きいことが認められる。尚、医師判定スコアはノンパラメトリックな指標であるため、群を評価するための値としては平均値ではなく中央値を用いることが好ましい。 上記の結果(図15)を、脱毛症が進行したパネラー(医師判定の初期判定でスコア6以上のパネラー)を対象に各パネラーの変化量について集計した結果を図16に示す。尚、医師判定の初期判定でスコア6以上のパネラーは、B群で13名、C群で12名である。 図16のグラフに示されるように、脱毛症が進行したパネラーにおいて、C群(併用)における改善の変化量が顕著であり、U検定による統計処理ではB群に対して傾向差(p=0.08)が認められた。このことから、タブレットと外用育毛剤とを併用することで育毛効果が顕著に向上することが確認された。 また、上記の結果(図15)を、細い毛のパネラー(テスト開始時に毛髪径が60μm未満であったパネラー)を対象に各パネラーの変化量について集計した結果を図17に示す。尚、細い毛のパネラーは、B群で20名、C群(併用)で15名である。 図17のグラフに示されるように、細い毛のパネラーでは、C群(併用)における改善の変化量が顕著であり、B群に対して傾向差(p=0.06)が認められた。このことから、タブレットと外用育毛剤とを併用することで育毛効果が顕著に向上することが確認された。「連用テスト3」 年齢30〜50代の男性パネラーによる6ヶ月間の連用テストを行い、平均毛髪径が60μm以下の男性を対象にアンケート調査(5段階評価)を行った。連用テストは、タブレットのみを服用するパネラー20名(B群)と、有効成分を配合したタブレットと外用育毛剤を併用するパネラー15名(C群)と、外用育毛剤のみを塗布するパネラー10名(D群)にて行った。各パネラーは試験試料であるタブレットを1日6粒、経口摂取により毎日服用し、外用育毛剤は1日約5〜6gを毎日頭皮に塗布した。タブレットの処方は、表1に示される連用テスト1、2と同じものであり、1日に摂取する有効成分の量は表2に示すとおりである。外用育毛剤(ローション)は、連用テスト2と同じものであり、その処方は表3に示すとおりである。評価5「アンケート調査」 アンケートは、「髪の状態」、「薄毛の状態」、「頭皮の状態」について、「効果がある」、「やや効果がある」、「どちらともいえない」、「やや効果がない」、「効果がない」の5段階による回答で行った。アンケートの結果を図18〜20に示す。 図18〜20のグラフに示されるとおり、C群(タブレットと外用育毛剤とを併用)は、B群(タブレットのみ使用)、D群(外用育毛剤のみ使用)に比べて、育毛効果が感じられるパネラー(「効果がある」、「やや効果がある」と回答したパネラー)の割合が高く、タブレットと外用育毛剤とを併用することで優れた育毛効果が得られることを確認することができた。 以下に、本発明の経口用育毛剤又は育毛用飲食品の処方例を挙げる。このように、本発明は種々の経口用育毛剤又は育毛用飲食品の処方に利用することができる。 経口用育毛剤(タブレット)のその他の処方例 育毛用飲食品(ドリンク剤)の処方例 以下に、本発明の育毛セットを構成する外用育毛剤のその他の処方例を挙げる。 外用育毛剤(ローション)の処方例 マコンブ仮根、アマチャ、高麗人参、及び、コラーゲンを含有することを特徴とする経口用育毛剤。 請求項1記載の経口用育毛剤を配合したことを特徴とする育毛用飲食品。 下記(A)と(B)を組み合わせたことを特徴とする育毛セット。(A)請求項1又は2記載の経口用育毛剤又は育毛用飲食品(B)高麗人参、アデノシン又はその誘導体、グリチルレチン酸又はその誘導体、及び、ビタミンE又はその誘導体を含有することを特徴とする外用育毛剤 【課題】継続的に経口摂取可能な安全性の高い天然由来の育毛成分を組み合わせることにより優れた育毛効果を発揮し得る経口用育毛剤と、これを配合した育毛用食品、及びこれらと外用育毛剤を組み合わせることにより、さらに育毛効果の高い育毛セットの提供。【解決手段】マコンブ仮根、アマチャ、高麗人参、及び、コラーゲンを含有することを特徴とする経口用育毛剤。また、前記経口用育毛剤を配合したことを特徴とする育毛用飲食品。さらに前記経口用育毛剤又は経口用育毛剤と、所定の成分を含有した外用育毛剤とを組み合わせたことを特徴とする育毛セット。【選択図】図1


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